JP3304882B2 - 加湿器 - Google Patents

加湿器

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JP3304882B2
JP3304882B2 JP15699198A JP15699198A JP3304882B2 JP 3304882 B2 JP3304882 B2 JP 3304882B2 JP 15699198 A JP15699198 A JP 15699198A JP 15699198 A JP15699198 A JP 15699198A JP 3304882 B2 JP3304882 B2 JP 3304882B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水を蒸発させて加
湿するスチーム式の加湿器に関し、特に水を貯溜する貯
溜槽に付着した水垢を清掃するときの制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、貯溜槽内に供給された水道水
をヒータ等で加熱し沸騰させて蒸発させるスチーム式の
加湿器が用いられている。ところで、水道水には、カル
シウム、マグネシウム等の無機塩類が溶解しているの
で、これらは水分の蒸発に伴って濃縮され、水垢として
析出することがある。水垢が析出すると、貯溜槽の内壁
面に硬化した状態で付着してしまい、ヒータの伝熱効率
を低下させてしまう。
【0003】そこで、加湿器では、貯溜槽内に薬剤とし
てのクエン酸等を投入して加湿運転を数時間行うことに
よって、貯溜槽の内壁面に付着した水垢を溶かして除去
するといった清掃方法が用いられている。この場合、一
度の加湿運転で水垢が除去できないときは、加湿運転を
数度繰り返す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
清掃方法では、清掃のために加湿運転を行っており、ヒ
ータの駆動に要する電力を浪費していた。その上、水を
沸騰させていたので水を無駄に使い、省エネルギーの面
から見て不経済であった。また、湿度が必要でないとき
に加湿することになり、部屋内が湿度過多となり、ユー
ザに不快感を与えるといった問題点があった。
【0005】このように、単に貯溜槽内の清掃を行うの
であれば、わざわざ水を沸騰させて加湿運転する必要は
ない。そこで、本発明は、上記に鑑み、貯溜槽内の清掃
を行う場合、経済的に行えかつユーザに不快感を与える
ことのない加湿器の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、水を貯溜する貯溜槽と、貯溜槽内の水を沸騰させ
て蒸気を発生させるための加熱手段としてのヒータと、
ヒータを制御する制御手段とを備え、制御手段は、貯溜
槽内の水垢を除去するための清掃運転を行うときに、貯
溜槽内の水温を加湿運転時の沸騰温度より低い清掃温度
にすべくヒータを制御するものである。
【0007】加湿運転によって貯溜槽内の壁面に水垢が
付着することがあるが、その水垢を除去するために、薬
剤として、例えばクエン酸を貯溜槽に投入しヒータを駆
動して清掃運転を行う。この場合、貯溜槽内の水を沸騰
させない、すなわち沸騰温度より低い清掃温度になるよ
うにヒータを制御する。
【0008】このようにすれば、従来のように水を沸騰
させるまでヒータを駆動しなくてもよいので、ヒータの
駆動に要する消費電力を低減できる。また、水を蒸発さ
せないので、水の節約となるとともに、部屋内は湿度過
多とならずユーザの不快感を解消できる。
【0009】この場合、清掃温度に保持する方法として
は、貯溜槽内の水温を検知し、その検知出力に基づいて
貯溜槽内の水温を清掃温度に保持すべくヒータを制御す
る。これによれば、清掃運転時の水温を清掃好適温度に
精度よく保持でき、貯溜槽内の清掃効率を上げることが
できる。あるいは、貯溜槽内の水温を清掃温度にすべく
ヒータに対する通電率、すなわちヒータに対する通電の
オン、オフ時間の割合に基づいてヒータを制御する。
【0010】また、清掃運転を行う場合、そのときの運
転条件、例えば、清掃温度や清掃運転時間を設定し、そ
の運転条件に応じて貯溜槽内の水垢を除去するようにし
てもよい。こうすれば、水垢の付着度合いや清掃時間帯
等を考慮して清掃運転の運転条件を設定できるので、よ
り好適にかつ確実に水垢の除去を行うことができる。
【0011】また、加湿運転時間を累積的に計時し、計
時された累積時間が基準時間に達したとき、貯溜槽内に
薬剤を投入し、自動的に清掃運転のための制御を開始す
るかまたは報知する。これにより、ユーザは貯溜槽内の
清掃時期を忘れていても、自動的に清掃を開始するの
で、利便性の高い加湿器にすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して詳細に説明する。
【0013】<第1実施形態>図2は、本発明の第1実
施形態に係る加湿器の構成を示す図である。この加湿器
は、水を沸騰させて発生した蒸気により部屋内を加湿す
るスチーム式の加湿器であり、本体1に着脱自在に装着
された給水タンク2と、給水タンク2からの水を蓄える
水槽3と、水槽3から供給された水を貯溜する貯溜槽4
と、貯溜槽4内の水を加熱沸騰させて蒸気を発生させる
加熱手段としてのヒータ5とを備えている。
【0014】給水タンク2は、その下面に給水口が形成
され、給水弁構造を有する給水キャップ6により通常閉
塞されている。給水タンク2は、水槽3の上面に形成さ
れた載置部7に載置されて本体1に装着されたとき、水
槽3内の図示しないピンが給水キャップ6内の給水弁を
開状態にして、給水タンク2は給水可能な状態とされ
る。
【0015】貯溜槽4は筒状に形成され、上部の開口8
が蒸気吹出口となっている。また、その下面には、流入
口9が形成され、連結管10により水槽3と連通されて
いる。貯溜槽4の下部外壁には、コイル状のヒータ5が
巻き付けられている。このヒータ5は、貯溜槽4に供給
される水の規定水位よりも下側の位置に配されている。
なお、加熱手段は、ヒータ5に代わり電磁誘導加熱式の
ものが用いられてもよい。また、貯溜槽4の下部内壁に
は、貯溜槽4内の水温を検知するための水温検知手段と
しての水温検知センサ11が設けられている。
【0016】図3は、加湿器の電気的構成を示す図であ
る。同図によれば、商用電源13がコンセント等から供
給され、電流ヒューズFを介してオートトランスTRに
接続されている。オートトランスTRには、整流用の2
つのダイオードD1,D2が低電圧を取り出すために直
列に接続され、各ダイオードD1,D2に平滑用の電解
コンデンサCが並列に接続されている。電解コンデンサ
Cの両端は、定電圧回路14を介して制御手段としての
制御回路15に接続され、制御回路15に直流の電源電
圧が供給される。
【0017】制御回路15は、本実施形態の中枢的役割
を担う1チップのマイクロコンピュータで構成され、予
め定める制御プログラムや動作用変数等を記憶するメモ
リ16、および加湿の運転時間を計時するためのタイマ
ー17をその内部に有している。また、制御回路15に
は、加湿運転の累積時間を記憶しておくためのEEPR
OM等からなる不揮発性メモリMが接続されている。こ
の不揮発性メモリMにより、停電あるいはコンセントか
らプラグを外す等で加湿器に電源電圧が供給されなくな
っても、加湿運転の累積時間は記憶保持される。
【0018】商用電源13には、ヒータ5が接続され、
ヒータ5にはそれを駆動させるための負荷駆動回路18
が接続されている。負荷駆動回路18は、ヒータ5に接
続された半導体スイッチング素子であるトライアック1
9、そのゲート端子に抵抗20を介して接続されるスイ
ッチング用トランジスタ21から構成され、スイッチン
グ用トランジスタ21のベース端子に上述した制御回路
15が接続されている。すなわち、制御回路15からの
運転モードに応じた制御信号により、スイッチング用ト
ランジスタ21およびトライアック19がオンして、ヒ
ータ5が駆動される。
【0019】制御回路15には、加湿器の動作状態を表
示するための表示回路22および運転動作を設定するた
めの設定手段としての操作回路23が接続されている。
表示回路22には、加湿運転中を示す加湿ランプLED
1、清掃運転中を示すお手入れランプLED2、加湿運
転や清掃運転の残り時間を示す2つのタイマーランプL
ED3,4が設けられている。
【0020】操作回路23には、加湿運転を開始させる
加湿スイッチSW1、清掃運転を開始させるお手入れス
イッチSW2、加湿運転時間をセットするためのタイマ
ースイッチSW3、加湿運転および清掃運転を停止させ
る切スイッチSW4、清掃運転時間を設定するための切
換スイッチSW5が設けられている。
【0021】各スイッチSW1〜4は、押圧したときの
み接点が導通するモーメンタリーキースイッチで構成さ
れている。また、切換スイッチSW5は、3つの状態を
設定するための3端子スイッチであり、これにより清掃
時間を設定することができ、「念入り」モード(例えば
15時間)、「普通」モード(例えば10時間)あるい
は「高速」モード(例えば5時間)のうちいずれか1つ
の運転モードを選択できる(図4参照)。
【0022】また、制御回路15には、上述した水温検
知センサ11が接続され、貯溜槽4内の水温が検出され
て、制御回路15にその値が入力される。なお、図3に
は示していないが、制御回路15には、これを初期化す
るためのリセット信号発生回路、クロックパルスを供給
するための発振回路等が接続されている。
【0023】上記構成において、給水タンク2を載置部
7に装着すると、給水タンク2の水が水槽3から連結管
10を通って貯溜槽4に入り、水槽3内の水位と同じ水
位まで供給される。そして、加湿運転では、制御回路1
5からの出力によりヒータ5が連続的あるいは間欠的に
駆動され、貯溜槽4内の水が加熱されて沸騰する。そし
て、沸騰した水は蒸気として貯溜槽4の開口8から外部
に吹き出され、部屋内が加湿される。
【0024】ところで、貯溜槽4に供給される水道水に
は、カルシウム、マグネシウム等の無機塩類が溶解して
いるので、これらは水分の蒸発に伴って濃縮され、水垢
として析出することがある。水垢が析出すると、貯溜槽
4の内壁面に硬化した状態で付着して蓄積され、ヒータ
5の伝熱効率を低下させる。
【0025】そこで、貯溜槽4内に付着した水垢を除去
するために清掃運転を行う。この際に、従来のように貯
溜槽4内の水を沸騰させて蒸発させながら清掃するので
はなく、貯溜槽4内の水温が沸騰温度(100℃)より
低い清掃温度(80℃)になるようにヒータ5を制御す
る。このように、ヒータ5を制御すれば、従来のように
水を沸騰させるための電力を必要とせず、ヒータ5の駆
動に要する消費電力を大幅に低減できる。
【0026】上記の一連の運転に対する制御回路15の
具体的な制御動作を、図1に示すフローチャートを参照
して説明する。ユーザにより、操作回路23の加湿スイ
ッチSW1が押圧されると、加湿運転が開始される(ス
テップS1)。制御回路15は、負荷駆動回路18のス
イッチング用トランジスタ21に制御信号(Highレベ
ル)を送る。これにより、スイッチング用トランジスタ
21がオンするとともに、トライアック19がオンす
る。そして、ヒータ5に商用電源13が印加されて駆動
し、同時に制御回路15からの出力により表示回路22
の加湿ランプLED1が点灯する。
【0027】このとき、タイマー17もスタートされ、
加湿運転時間の計時を開始する。タイマー17は、加湿
運転が停止されればその計時を中止する。制御回路15
は、そのときまでの計時時間を一旦不揮発性メモリMに
記憶させる。そして、加湿運転が再開されれば、計時も
再開され不揮発性メモリMから計時時間を読み出し、加
湿運転時間を計時し累積していく(ステップS2)。
【0028】このようにして、加湿運転の累積時間が1
000時間に達すれば(ステップS3のYES)、加湿
運転が停止され、貯溜槽4内の水垢を除去するための清
掃運転が開始される(ステップS4)。具体的には、制
御回路15は、スイッチング用トランジスタ21にLow
レベルの制御信号を出力しヒータ5をオフし、その旨を
ユーザに対してブザーの鳴動、表示等で報知する。同時
に表示回路22の加湿ランプLED1は消灯し、代わり
にお手入れランプLED2が点灯する。なお、清掃運転
が開始されれば、加湿運転の累積時間は0時間にリセッ
トされる。
【0029】次に、所定時間(例えば5分)経過したか
否かの判別処理が行われる(ステップS5)。この所定
時間は、清掃運転が開始されることをユーザがブザー等
で知った後に、操作回路23の切換スイッチSW5の設
定を行うとともにクエン酸を投入するために設けられて
いる。すなわち、ユーザは、この5分の間に清掃運転を
どれ位の時間実施するかを選択して設定する。そして、
この間にクエン酸を貯溜槽4内に投入する。
【0030】所定時間が経過すれば、制御回路15は切
換スイッチSW5の設定状態を読み取る(ステップS
6)。そして、切換スイッチSW5の設定状態が判別さ
れ(ステップS7)、切換スイッチSW5が「念入り」
モードにセットされておれば、清掃時間を15時間に設
定し(ステップS8)、「普通」モードにセットされて
おれば、清掃時間を10時間に設定し(ステップS
9)、「高速」モードにセットされておれば、清掃時間
を5時間に設定し(ステップS10)、いずれかの清掃
時間をメモリ16に記憶する。
【0031】このように、ユーザはそのときの状況、例
えば、水垢の付着度合い、清掃運転を行う時間帯(時
刻)等を考慮した上で、清掃時間を上記のように選択的
に設定することができる。例えば、水垢の付着度合いが
多い場合には清掃時間を長くして念入りに清掃するよう
にし、水垢の付着量が少ない場合や就寝前等で早く清掃
を終わらせたい場合には清掃時間を短く設定すればよ
い。このように、水垢の付着度合い等に応じて清掃時間
を設定できるため、無駄な清掃時間を節約でき、好適な
時期に清掃が行え、時間の有効利用を図ることができ
る。そのため、使い勝手のよい加湿器にすることができ
る。
【0032】次に、水温検知センサ11によって貯溜槽
4内の水の温度が検知され(ステップS11)、水温を
80℃の一定温度に保持するようにヒータ5を制御す
る。すなわち、ステップS12において、水温の値を判
別し、水温が80℃以上であれば、ヒータ5をオフして
(ステップS13、ヒータ5がその前からオフであれば
オフを継続する。)、水温を下げる。また、水温が70
〜80℃の範囲内にあれば、ヒータ5を間欠的に駆動し
(ステップS14)、水温を80℃に近づけるようにす
る。具体的には、ヒータ5を2分間オン、1分間オフの
サイクルで駆動する。また、水温が70℃未満であれ
ば、ヒータ5をオンさせ(ステップS15)、水温を上
げるようにする。このように、ヒータ5を制御して清掃
運転を行い、切換スイッチSW5で設定された清掃時間
が経過すれば(ステップS16のYES)、清掃運転を
終了する。その後、ユーザは本体1を冷ましてから給水
タンク2、水槽3および貯溜槽4内の水を排水する。
【0033】上記のように、検知された水温に応じてヒ
ータ5を制御し、水温が80℃になるよう保持すれば、
泡が生じにくくなり、貯溜槽4内の水は適度に対流して
満遍なく撹拌される。そのため、水垢が短時間で効率よ
く除去され、貯溜槽4内の清掃効率を上げることができ
る。
【0034】なお、この加湿器は、貯溜槽4内の水温を
清掃温度(80℃)に保持するために、水温を検知する
ための水温検知センサ11を備えている。しかし、清掃
温度は、必ずしも80℃にきっちり維持する必要はな
く、多少の温度範囲を有してもよい。そのため、清掃温
度にするようにヒータ5の通電率、すなわちヒータ5に
対する通電のオン、オフ時間の割合を予め実験により求
めておき、清掃運転時にはその通電率に基づいて、ヒー
タ5の通電を制御するようにする。こうすれば、水温検
知センサ11を不要にできるので、装置のコストダウン
を図れる。
【0035】また、清掃運転を行うとき、清掃温度を高
くして100℃に近づけすぎると、水の沸騰がはじま
る。また、清掃温度を低くして清掃運転を行うと、水垢
が除去しにくくなり清掃運転に時間がかかったりする。
そのため、清掃温度の範囲としては、60〜95℃が望
ましく、水垢を最も効率よく除去するためには清掃温度
を80℃に設定することがより望ましい。
【0036】以上のように、貯溜槽4内の水を沸騰させ
ないで、すなわち沸騰温度より低い80℃になるように
ヒータ5を制御するようにすれば、ヒータ5の駆動に要
する消費電力を低減できる。
【0037】具体的に数値で表すと、加湿量が550m
L/hの加湿器を例にとれば、従来では、100℃のと
きのヒータ5の消費電力が420ワットで、清掃のため
の加湿運転を2時間行った場合、840ワット・hの電
力を消費する。また、1.1Lの無駄な水が蒸発する。
【0038】これに対して、本実施形態においては、従
来と同じ清掃の効果を得るために、80℃のときのヒー
タ5の消費電力が30ワットで、約10時間の清掃運転
を行うと、約300ワット・hの電力を消費する。した
がって、消費電力の大幅な低減を図れる。また、この場
合、水を蒸発させないので、水を無駄にすることなく節
約することができる。さらに、部屋内が湿度過多になら
ず、ユーザは不快にならない。また、ユーザ自身の清掃
の手間を省くことができる。
【0039】なお、上述した処理制御のステップS3に
おいて、加湿運転の累積時間が1000時間に達したと
き、ステップS6の切換スイッチSW5の読み取り処理
を行わずに、清掃時間を無条件に例えば10時間にして
清掃運転を開始するようにしてもよい。こうすれば、制
御がより容易になる。
【0040】また、ステップS12において、水温を検
知する場合、適当な時間間隔を開けて2度水温を検知
し、水温が上昇または下降傾向にあるかどうかを判別
し、その傾向を考慮してヒータ5を制御するようにして
もよい。例えば、水温は70℃未満であるが上昇傾向に
ある場合、ヒータ5を間欠的に駆動する。あるいは、水
温が70〜80℃の範囲内にあるが、下降傾向にある場
合、ヒータ5を連続的にオンする。
【0041】また、上記処理制御では、加湿運転の累積
時間が1000時間に達したときに自動的に清掃運転に
切換わるが、この加湿器では、ユーザの要求に応じて任
意のタイミングで清掃運転を行うことも可能である。す
なわち、図5に示すように、加湿運転中に、操作回路2
3のお手入れスイッチSW2を押圧すれば、その時点で
清掃運転に切換わり、図1に示すステップS11以降の
処理が行われ、貯溜槽4内の水は清掃温度に保たれる。
この場合、加湿運転の累積時間が1000時間未満であ
っても、清掃運転を実施したときは累積時間は0時間に
リセットされる。
【0042】また、上記処理制御では、清掃温度を一定
にして切換スイッチSW5の操作入力により清掃時間の
みを設定するようにしていたが、清掃時間を一定にして
清掃温度を任意に設定できる構成にしてもよい。あるい
は、清掃時間および清掃温度をそれぞれ設定できる構成
にしてもよい。
【0043】次に、加湿運転中の表示回路22および操
作回路23の動作を説明する。加湿運転中に、操作回路
23のタイマースイッチSW3を1度押すと、制御回路
15にHighレベル信号が入力され、加湿の運転時間が1
時間に設定される。すなわち、それから1時間が経過す
ると加湿運転が停止する。その状態で再びタイマースイ
ッチSW3を押すと、加湿時間が2時間に設定され、さ
らに押すと3時間に設定される。さらに押すと4時間に
設定され、押すたびに加湿時間が長くなる。そして、4
時間の設定の状態でさらに押すと、加湿時間のタイマー
設定が解除されて連続運転となる。
【0044】加湿時間が設定された状態では、制御回路
15からの出力により表示回路22の各タイマーランプ
LED3,4に運転時間が表示される。すなわち、図6
に示すように、加湿運転時間が1時間の設定ではランプ
LED3が点滅し、2時間の設定ではランプLED3が
点灯し、3時間の設定ではランプLED4が点滅し、4
時間の設定ではランプLED4が点灯する。
【0045】この各ランプLED3,4の点灯、点滅
は、同時に加湿時間の残り時間を示している。すなわ
ち、ランプLED4が点灯する場合、残り加湿時間は3
〜4時間であり、ランプLED4が点滅する場合、残り
加湿時間が2〜3時間であり、ランプLED3が点灯す
る場合、残り加湿時間が1〜2時間であり、ランプLE
D3が点滅する場合、残り加湿時間が1時間未満である
ことを示す。このように、加湿時間の経過とともに、残
りの加湿運転時間が概略的に表示される。そして、設定
された加湿時間が経過すると、運転を停止とともにラン
プLED3は消灯する。
【0046】また、清掃運転においても、タイマーラン
プLED3,4によって、その残り時間が表示される。
すなわち、図7に示すように、清掃時間が残り10〜1
5時間の場合、ランプLED4が点滅し、残り清掃時間
が5〜10時間の場合、ランプLED3が点灯し、残り
清掃時間が5時間未満の場合、ランプLED3が点滅す
る。
【0047】<第2実施形態>本実施形態では、加湿運
転から清掃運転への切換えおよび清掃運転が全て自動的
に行われる。すなわち、加湿運転中に水垢の付着量を検
出して汚れ具合を判断し、清掃時期が到来すれば、制御
回路15はそれを認識し、クエン酸が自動で貯溜槽4内
に投入され、貯溜槽4の汚れ具合に応じて清掃運転時間
が設定され清掃運転を行う。このように、貯溜槽4の清
掃が、ユーザの介入なしに自動的に開始され行われれ
ば、ユーザは貯溜槽4の清掃に関し何ら気にとめておか
なくてもよい。
【0048】具体的には、加湿器は、水垢を除去するた
めのクエン酸を自動的に貯溜槽4内に投入する機能を有
する。例えば、貯溜槽4の上部開口8近傍の外壁にクエ
ン酸を収容するための密閉状態にされた収容室が形成さ
れ、収容室の下部には、制御回路15により開閉自在に
設けられた供給弁が設けられている。すなわち、供給弁
は、制御回路15からの制御信号により開かれ、収容室
内に貯溜されているクエン酸を貯溜槽4に投入する。こ
の場合、収容室および供給弁が薬剤投入手段として機能
する。
【0049】また、加湿器は、水垢の付着量を検出する
水垢検出手段を有している。具体的には、水中のイオン
活量に対応した電位差を測定することにより、カルシウ
ムイオン濃度を測るイオンセンサを有する。そして、こ
のイオンセンサにより測定された貯溜槽4内のイオン濃
度が高いとき、水垢の付着量が多いと判断する。その他
の構成については、第1実施形態と同様である。
【0050】図8を参照して、本実施形態の処理動作を
説明する。加湿運転中に、水垢検出手段により貯溜槽4
内の水垢の付着量を検出する(ステップT1,T2)。
この付着量が所定量を越えたとき(ステップT3)、さ
らに、どの程度の付着量かを判別する(ステップT
4)。すなわち、付着量を程度により「多」「中」
「少」の3段階に分け、どれに該当するかを判別する。
そして、付着量が「多」であれば、清掃時間を15時間
に設定し(ステップT5)、付着量が「中」であれば、
清掃時間を10時間に設定し(ステップT6)、付着量
が「少」であれば、清掃時間を5時間に設定し(ステッ
プT7)、設定された清掃時間をメモリ16に記憶す
る。
【0051】このように、水垢の付着量に応じて清掃時
間が自動的に設定され、設定された清掃時間どおりに清
掃運転が行われるので、ユーザはいちいち水垢の付着量
を確認して清掃時間を設定しなくてもよい。
【0052】次に、クエン酸が収容室から自動的に投入
されて(ステップT8)、水温が検知される(ステップ
T9)。ステップT10〜T14の処理動作は、第1実
施形態のステップS12〜S16の処理動作と同様であ
るので、説明を省略する。
【0053】このように、この実施形態によれば、貯溜
槽4の清掃時期が自動的に判別され、クエン酸が投入さ
れて清掃運転を開始するので、清掃運転の完全自動化を
図れる。これにより、ユーザは、クエン酸を投入する必
要がなく、投入を忘れて清掃ができなかったという不具
合を防止できる。また、清掃時間をわざわざ設定しなく
てもよいので、非常に利便性の高い加湿器にすることが
できる。
【0054】なお、本実施形態において、第1実施形態
で説明したように、切換スイッチSW5の設定状態を読
み取って、これに基づいて清掃時間を設定してもよい
し、加湿時間の累積時間を計時して1000時間を越え
れば、清掃運転に切換えるようにしてもよい。
【0055】また、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多く
の修正および変更を加え得ることができる。例えば、加
湿運転の累積時間は、上記した1000時間に限定され
ず、切換スイッチSW5により設定できる清掃時間も、
5、10または15時間に限定されない。また、本実施
形態の加湿器の清掃機能を、除湿機能を合わせもつ除加
湿装置に適用してもよい。さらに、薬剤としてクエン酸
に代わり、レモン汁等から採取される脂肪酸等が用いら
れてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上のように、この発明によると、加湿
運転時の沸騰温度より低い清掃温度にして貯溜槽の清掃
運転が行われるので、従来のように、水を沸騰させるた
めに要するヒータの消費電力を大幅に低減することがで
きるとともに、不必要な水の蒸発をなくして、水を節約
できる。そのため、大幅なエネルギーの削減が図られ、
より経済的な加湿器を提供することができる。しかも、
清掃運転するときには水を沸騰させないので、部屋内は
湿度過多とならず、ユーザの不快感を解消できる。
【0057】また、貯溜槽内の水温に基づいてヒータを
制御すれば、清掃運転時の水温を清掃好適温度に精度よ
く保持でき、貯溜槽内の清掃効率を上げることができ
る。あるいは、ヒータに対する通電率に基づいてヒータ
を制御して清掃温度にすれば、水温検知手段をなくすこ
とができ、装置のコストダウンが図れる。
【0058】さらに、清掃運転を行う場合の清掃温度や
清掃運転時間を設定し、それらの運転条件に応じて貯溜
槽内の水垢を除去するようにするので、水垢の付着量や
清掃時間帯を考慮して運転条件を設定でき、より好適に
かつ確実に水垢の除去を行うことができる。また、ユー
ザの都合に合わせて清掃運転が行えるので、好適な時期
に清掃が行える使い勝手のよい加湿器にすることができ
る。
【0059】特に、加湿運転時間を累積的に計時して、
その累積時間が基準時間に達したとき、自動的に清掃運
転のための制御を開始するかまたは報知すれば、ユーザ
は貯溜槽内の清掃時期を気にせずに加湿器を使用でき
る。そして、水垢を除去するための薬剤を貯溜槽内に自
動投入することにより、ユーザフレンドリーな利便性の
高い加湿器にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る加湿器の制御動作
を示すフローチャート
【図2】同じく加湿器の構成を示す図
【図3】同じく加湿器の電気的構成を示す図
【図4】切換スイッチにより選択されるモードの清掃時
間を示す図
【図5】各運転モードにおける水温の変化を示す図
【図6】加湿運転におけるタイマーランプの作動状態を
示す図
【図7】清掃運転におけるタイマーランプの作動状態を
示す図
【図8】第2実施形態に係る加湿器の制御動作を示すフ
ローチャート
【符号の説明】
1 本体 4 貯溜槽 5 ヒータ 11 水温検知センサ 15 制御回路 17 タイマー 18 負荷駆動回路 23 操作回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−132205(JP,A) 特開 平8−110072(JP,A) 特開 平8−270990(JP,A) 特開 平1−114641(JP,A) 特開 昭61−213522(JP,A) 実開 平3−52531(JP,U) 実開 平3−14508(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 6/00 F22B 37/52

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を貯溜する貯溜槽と、該貯溜槽内の水
    を沸騰させて蒸気を発生させるための加熱手段と、該加
    熱手段を制御する制御手段とを備え、該制御手段は、前
    記貯溜槽内の水垢を除去するための清掃運転を行うとき
    に、前記貯溜槽内の水温を加湿運転時の沸騰温度より低
    い清掃温度にすべく前記加熱手段を制御することを特徴
    とする加湿器。
  2. 【請求項2】 貯溜槽内の水温を検知する水温検知手段
    を備え、制御手段は、前記水温検知手段の出力に基づい
    て、前記貯溜槽内の水温を清掃温度に保持すべく加熱手
    段を制御することを特徴とする請求項1記載の加湿器。
  3. 【請求項3】 制御手段は、貯溜槽内の水温を清掃温度
    にすべく加熱手段に対する通電率に基づいて加熱手段を
    制御することを特徴とする請求項1記載の加湿器。
  4. 【請求項4】 清掃運転を行うときの運転条件を設定す
    るための設定手段を備えることを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれかに記載の加湿器。
  5. 【請求項5】 加湿運転時間を累積的に計時する計時手
    段を備え、制御手段は、計時された累積時間が基準時間
    に達したとき、自動的に清掃運転のための制御を開始す
    るかまたは報知することを特徴とする請求項1ないし4
    のいずれかに記載の加湿器。
  6. 【請求項6】 水垢を除去するための薬剤を貯溜槽内に
    投入する薬剤投入手段を備え、制御手段は、清掃運転の
    ための制御を開始したとき、前記薬剤投入手段を作動さ
    せることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記
    載の加湿器。
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