JP3304472B2 - 硬貨識別方法 - Google Patents

硬貨識別方法

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JP3304472B2
JP3304472B2 JP4321893A JP4321893A JP3304472B2 JP 3304472 B2 JP3304472 B2 JP 3304472B2 JP 4321893 A JP4321893 A JP 4321893A JP 4321893 A JP4321893 A JP 4321893A JP 3304472 B2 JP3304472 B2 JP 3304472B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表裏及び回転角自在の
硬貨に対して、貨種、真偽、正損を識別する硬貨識別方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】硬貨等の真偽の識別等に関連した技術と
しては、例えば、特開平3−41577「円形物の判別
方法」に記載されたものがある。これは、判別対象とし
ての円形物の中心を演算し、算出した中心を中心として
リング状ウインドウを設定し、このウインドウ内の画像
データと予め用意した判別データとを比較することによ
り円形物の判別を行なうものである。しかし、この発明
は、瓶の蓋、缶のような模様が単純なものに対して有効
であるが、硬貨の識別に応用した場合、扱うデータ量が
多いため、実用化が難しかった。
【0003】また、特願平3−307481「円形パタ
ーン識別方法及び装置」に記載されたものがある。これ
は、円形パターンを読取り、各画素の濃度をデジタルの
信号として記憶し、円形パターンの中心座標を検出す
る。記憶された情報から円形パターンの少なくとも1部
を中心座標を中心とする円形状もしくはリング状に切出
して2次元の基礎データを得、この基礎データに必要な
処理を行なってテンプレートと同サイズの識別用データ
配列を得る。この識別用データ配列を、テンプレートの
レベルを用いてレベル変換して比較パターンを得、比較
パターンとテンプレートのマッチング演算を円形パター
ンの角座標に関して0から2πまで行ない、比較パター
ンとテンプレートとの類似度もしくは非類似度を検出す
る。検出された類似度もしくは非類似度に基づき、円形
パターンがテンプレートに応じたパターンを含むか否か
を判定する。この発明においては、比較パターンとテン
プレートのマッチング演算を円形パターンの角座標に関
し0から2πまで行なうが、処理速度を速くするために
は、マッチング演算を行なう回転ピッチを大きくすれば
良いが、この場合は、マッチング演算結果が類似度を満
たさなくなるという欠点があった。
【0004】一般に偽造貨、変造貨、同一外形寸法貨の
類似模様媒体(外国貨、ゲームコイン等)を正貨とせず
排除する為には高密度画像処理を行なう必要が生じてく
る。任意の回転角度に位置してなおかつ高密度画像処理
を伴なう硬貨の識別は、従来高性能大型コンピュータま
たは大規模制御装置が必要で、しかも長時間に亘る照合
演算処理を要していた。各種金融機関で使用する普及型
硬貨処理機の硬貨識別機への適用は難しかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来は画像処理速度を
上げるためにリング状ウインドウを設定して画像を取出
し、予め用意した判別データと比較している。硬貨が3
60度内の任意の回転位置にあるので、判別データと比
較する際に所定角度ごとに回転させて一致を見ることに
より鑑別を行ない、また鑑別精度(正貨を正貨として認
識する能力)を上げるためにはこの所定回転角度を小さ
くしていくとよい。しかし、処理速度の制約より所定回
転角度を小さくし360度分の判定データと比較するた
めの演算回数を増やすことは難しい。鑑別精度を上げる
ための詳細画像の一致照合演算回数を増やすことと判定
処理速度を上げることとは二律背反事項である。
【0006】実際には、一致照合演算時の画像回転ピッ
チは精度と処理時間及び制御回路の規模等の関係から実
用的な値に設定される。小さいと一致照合精度が高くな
るが演算時間、回路規模が大きくなり、他方大きいと一
致照合精度が低くなるが演算時間、回路規模等は比較的
小さく実現されることとなる。本発明は上述の事情によ
り成されたものであり、本発明の目的は、鑑別精度を上
げることによる処理時間の増加を避けるようにした硬貨
識別方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は硬貨識別方法に
関するものであり、本発明の上記目的は、少なくとも識
別すべき硬貨の表面又は裏面の何れかの高密度画像を撮
像するステップと、前記高密度画像から予め決められた
複数のリング状画像を分割するステップと、このうちの
第1リング画像と別途設けられた一致照合用の基準画像
とのうちいずれか一方の画像を所定角度ずつ順次回転さ
せ、各回転毎に一致照合演算を行なうステップと、1周
回転に亘るのこれら所定角度ずつの各回転毎の一致照合
演算値のうち最も類似していることを示す最低値である
最類似照合演算値に対応する画像の回転角値を当該画像
硬貨の回転角値とするステップと、この最類似照合演算
値が予め決められた値以下である場合にのみ、他リング
画像について一致照合演算を行ない、前記第1リング画
像で判明した回転角値の予め定められた誤差回転角範囲
に対応する前記他リングの一致照合演算のいずれかが、
予め決められた値以下であるか否かを判定して、以下で
あれば当該画像硬貨を正貨とするステップとを有する硬
貨識別方法であって、 前記硬貨識別方法において、当該
画像硬貨が正貨とならない場合、前記第1リング画像の
予め決められた値以下の一致照合演算値のうちで、予め
決められた順位付けに従い、次順位の一致照合演算値に
対応する画像の回転角値を当該画像硬貨の回転角値と
し、前記最類似照合演算値の場合と同様に前記他リング
画像についての一致照合演算を行ない、当該画像硬貨の
正否を判定し得るようにすること、或いは、 少なくとも
識別すべき硬貨の表面又は裏面の何れかの高密度画像を
撮像するステップと、前記高密度画像から予め決められ
た複数のリング状画像を分割するステップと、このうち
の第1リング画像と別途設けられた一致照合用の基準画
像とのうちいずれか一方の画像を所定角度ずつ順次回転
させ、各回転毎に一致照合演算を行なうステップと、1
周回転に亘るのこれら所定角度ずつの各回転毎の一致照
合演算値のうち最も類似していることを示す最低値であ
る最類似照合演算値に対応する画像の回転角値を当該画
像硬貨の回転角値とするステップと、この最類似照合演
算値が予め決められた値以下である場合にのみ、他リン
グ画像について 一致照合演算を行ない、前記第1リング
画像で判明した回転角値の予め定められた誤差回転角範
囲に対応する前記他リングの一致照合演算のいずれか
が、予め決められた値以下であるか否かを判定して、以
下であれば当該画像硬貨を正貨とするステップとを有す
る硬貨識別方法であって、 前記硬貨識別方法において、
当該画像硬貨が正貨とならない場合、前記他リング画像
について第1リングに対して行ったと同様の一致照合演
算を1周回転分行い、その最類似照合演算値が当該リン
グ画像に対して予め決められた値以下であるか否かを判
定すると共に、以下であった場合この最類似照合演算値
に対応する回転角を当該画像硬貨の回転角値とし、既に
行った第1リング画像に対する一致照合演算値のうちで
前記回転角値の予め定められた誤差回転角範囲に対応す
る一致照合演算値のいずれかが予め決められた値以下で
あるか否かを判定して、以下であれば当該硬貨を正貨と
するようにすることによって達成できる。
【0008】
【作用】本発明は、複数のリング画像を用い、その1つ
により先ず粗いピッチで1回転分の一致照合を行なって
画像硬貨の回転角値を探し、他のリング画像の一致照合
演算値のうち上記回転角値の誤差範囲内にあり、かつ他
リングの基準値を満たすものがあるかどうかを確認する
ことによって硬貨の正否を判別するようにしており、こ
のようにしたことによって演算量を減らし鑑別の信頼度
を上げることができる。
【0009】請求項1に係る発明は、設定された回転ピ
ッチで任意回転角の入力画像の基準画像との順次画像回
転一致照合演算を行なうに際して、第1リング画像の最
類似照合演算値、または準最類似照合演算値で特定され
た回転角での他リング画像の一致照合演算値の良否判定
を適正ならしめるものである。実用機においては、汚れ
やキズが存在する硬貨または硬貨の回転角位置で微妙に
異なる入力画像と基準画像との最類似照合演算値が基準
値を満たさないといった検出回転角誤差をなくすように
したものである。
【0010】請求項2に係る発明は、設定された回転ピ
ッチで任意回転角の入力画像の基準画像との順次画像回
転一致照合演算を行なうに際しての第1リング以外のリ
ング画像の最類似照合演算値で特定された回転角での第
1リング画像の一致照合演算値の良否判定を行なうもの
である。実用機においては、汚れやキズが存在する硬貨
で第1リング画像を最初に用いることができない場合に
正常識別を可能にするものである。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1〜図3は本発明における処理例を説明
するフローチャートである。先ず、搬送される硬貨は表
又は裏を上面にしてイメージセンサを通過し、図4に示
されるようにx−y座標上に33mm平方の面積(25
6×256画素)の高密度画像1となるように入力され
(ステップS1)、この入力画像データはAD変換によ
り明るさを例えば256階調に分解して多値化され(ス
テップS2)、明るさをZ軸とする3次元データとして
フレームメモリに格納される(ステップS3)。格納さ
れた画像データからx,yの各方向でそれぞれ画像硬貨
2の検出境界が最大と最小である座標値を探し、その平
均値を当該画像硬貨の中心座標(xc,yc)とし(ス
テップS4)、また、上記最大と最小座標値の差を当該
画像硬貨の直径Dとして抽出する(ステップS5)。得
られた直径Dから貨種を特定し、予め準備してある各貨
種別の表側と裏側の画像データから当該特定貨種データ
を一致照合基準画像データとして選択する(ステップS
6)。
【0012】次に、表1に示されるような画像切出しテ
ーブルを用い、第1リング画像を切出す。
【表1】 例えば直径Dから500円の硬貨を特定した場合、50
0円の第1リング画像に対応する切出しデータアドレス
A1,A2,A2……A10000はフレームメモリの
中央を原点とした相対番地を示している。従ってこのア
ドレスに示されている座標(XA1,YA1)…(X
A10000,YA10000)に実際の画像硬貨の中
心座標(Xc,Yc)を加えて取出すべきデータの実ア
ドレスを得、図5(A)のような第1リング画像3を切
出す。第1リング画像3はx,y方向に配列された画素
として切出され、これを図5(B)に示すようにr,θ
方向に配列したデータ配列4とする。リング状のデータ
を適宜抽出することにより、長方形のデータ配列になる
よう、予め切出しテーブルが示すアドレスを決定してい
る。この例ではr方向に20個、θ方向に500個(1
0000バイト)の画素が含まれる(ステップS7)。
これらの画素は以下に行なう一致照合演算を簡略化する
ため、上記基準画像データと同じ圧縮率になるよう隣り
合った所定数の画素をそれらの平均的明るさをもった1
つの画素に圧縮することにより、r方向10個、θ方向
に100個(1000バイト)が配列したデータとする
(ステップS8)。更に圧縮後の画像データの平均値が
基準画像データの平均値と等しくなるよう所要の係数を
乗算し、正規化されたリング画像データNij(i:θ
方向1〜100,j:r方向1〜10)を得る(ステッ
プS9)。なお、表側と裏側用の2種類の正規化演算を
一度の正規化演算とするために、表側と裏側用基準画像
データの平均値は同じになるように設定してある。切出
し画像の起点10とその基準画像の天点11とは通常一
致しない。
【0013】このようにして得た第1リング画像データ
を回転角カウンタK=1と設定し(ステップS10)、
各第1リング画像データNijについて表裏両方の基準
画像データRFij及びRBijとの一致照合演算を行
なう。演算方法は表側基準画像データと対応するアドレ
スのリング画像データとを比較してその差|RFijー
Nij|を求め、これを全域(i=1〜100,j=1
〜10)に亘って加算し、回転角カウンタKの時の表側
一致照合演算値AFとし、裏側に対しても同様に|R
BijーNij|を加算して裏側一致照合演算値AB
を得るもので、これらの値はメモリに格納される(ステ
ップS11)。回転角カウンタKで上記演算を行なった
後回転角カウンタK+1で順次演算を繰返す(ステップ
S12)。この例では各回転演算の回転ピッチは360
/100度=3.6度であり、各回転ごとに画像データ
の配列は図6のように変化する。
【0014】回転演算で画像を一周(K>100)した
か否かをチェックし(ステップS13)、一周しない場
合はステップS12に戻って回転演算を継続する。一周
した場合には一周回転分の一致照合演算値AF及びA
のうち最小のものを抽出し(ステップS14)、そ
の値が予め決めた第1リング画像の基準値以下であるか
否かをチェックして(ステップS15)、基準値以下で
あれば次のステップに進み。基準値を超える場合には当
該硬貨はリジェクト貨と判定して終了する(ステップS
16)。本来、画像硬貨の回転角値と回転演算の回転角
度とが一致した場合にはAF或はABは0になる筈
であるが、汚れた硬貨や粗いピッチで一致照合する場合
には必ずしも0にならないので予め許容範囲を設けて上
記基準値とする。ステップS15で最小の一致照合演算
値AF又はABが基準値以下であった場合はこれを
最類似照合演算値とし、その時の回転角度Kminを画
像硬貨の回転角値とする(ステップS17)。
【0015】次いで、表1の画像切出しテーブルを用
い、500円硬貨の第2リング画像に対応する切出しデ
ータアドレスa1,a2,a3……a8000に示され
ている座標(Xa1,Ya1)……(Xa8000,Y
a8000)に実際の画像硬貨の中心座標(Xc,Y
c)を加えて取出すべきデータの実アドレスを得、図7
のような例えば8000画素の第2リング画像5を切出
し(ステップS18)、切出した第2リング画像5は第
1リング画像3の場合と同様r,θ方向の10×100
バイト従って1/8のデータに圧縮され(ステップS1
9)、明るさに対し正規化される(ステップS20)。
この第2リング画像データを回転角カウンタK=1と設
定し(ステップS21)、第2リング画像5に対する表
裏の基準画像データと一致照合演算を行ない表裏の一致
照合演算値を求める(ステップS22)。更に第2リン
グ画像5を3.6度ずつ回転して演算を行ない、各回転
角カウンタKにおける一致照合演算値をAF*及びA
*としてメモリに格納しておく(ステップS2
3)。この回転演算が画像を一周したかどうかをチェッ
クし、一周していなければ一周するまで回転演算を続け
るようにする(ステップS24)。
【0016】こうして記憶されたAF*及びAB
の中から、第1リング画像3で判明した画像硬貨の回転
角値に対する回転角度Kminの誤差範囲(Kmin±
ε/2)に対応する一致照合演算値を抽出し(ステップ
S25)、その何れかが予め決められた第2リング画像
5の基準値以下であるか否かをチェックし(ステップS
26)、以下であれば当該硬貨を正貨と判定して上記
(1)の処理を終了する(ステップS27)。
【0017】ステップS26で基準値を超えている場合
には、記憶された第1リング画像3の一致照合演算値A
及びABの中から予め決められた順位付けに従っ
て次順位の一致照合演算値AQとその回転角度K
抽出する(ステップS28)。順位の決め方は、第1リ
ングの決められた基準値以下のもので例えば最類似照合
演算値の次に値の小さいものを用いるか、或いは最類似
照合演算値と回転角度が近いものを用いてもよい。AQ
が第1リング画像3の予め決めた基準値以下であるか
否かをチェックし(ステップS29)、基準値を超える
場合には当該硬貨はリジェクト貨と判定して終了する
(ステップS30)。また、AQが基準値以下であれ
ば回転角度Kを用いその誤差範囲に対応する第2リン
グ画像5の一致照合演算値を抽出し(ステップS3
1)、その値が予め決められた第2リング画像5の基準
値以下か否かをチェックし(ステップS32)、以下で
あれば当該硬貨を正貨と判定して終了する(ステップS
33)。また、基準値を超える場合は記憶されている第
1リング画像3の一致照合演算値の中に予め決められた
基準値以下のものが3個所以上存在するか否かをチェッ
クし(ステップS34)、存在すれば次のステップに進
み、存在しなかった場合には当該硬貨はリジェクト貨と
判定して上記(2)の処理を終了する(ステップS3
7)。
【0018】ステップS34のチェックで基準値以下の
一致照合演算値が3個所以上あれば記憶してある表及び
裏側の第2リング画像5の一致照合演算値の中から最小
値AKmin*とその回転角値Kmin*を抽出し(ス
テップS36)、AKmin*が第2リング画像5の予
め決めた基準値以下であるか否かをチェックし(ステッ
プS37)、基準値を超える場合には当該硬貨はリジェ
クト貨と判定して終了する(ステップS38)。基準値
以下であれば第1リング画像3のAの中から回転角度
が(Kmin*±ε/2)の範囲に対応する一致照合演
算値を抽出し(ステップS39)、抽出した一致照合演
算値は第1リング画像3の予め決められた基準値以下で
あるか否かをチェックする(ステップS40)。そし
て、基準値を超えていれば当該硬貨はリジェクト貨と判
定し(ステップS41)、基準値以下であれば正貨と判
定して上記(3)の処理を終える(ステップS42)。
なお、ステップS36において用いた最小の一致照合演
算値AKmin*の代わりに回転角値Kmin*の近傍
の第1リング画像一致照合演算値を特定しても良い。
【0019】なお、上述した実施例ではステップS2
2、S23において、第2リング画像の一致照合演算を
360度に亘って実施しメモリに格納しているが、
(1)の処理に関しては、第1リング画像で求めた回転
角度Kminの誤差範囲に対応する第2リング画像の一
致照合演算のみを行っても良い。しかし、その場合には
第2リング画像全周の一致照合演算値は記憶されないの
で、(3)の処理時に第2リング画像の回転演算を1周
分行なう必要がある。また、第2リング画像5の形状
は、実施例では図8(A)のように半径Rの画像硬貨2
から内径r1,外径r2のリングを切出したが、その変
形例として図8(B)のようにr1=0,r2<Rとし
た円形画像としてもよく、或いは図8(C)のようにr
1=0,r2=Rとして硬貨全体を画像としても良い。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明の硬貨識別方法によ
れば、高密度画像から複数のリング画像を分割して圧縮
することによって、一致照合演算が小規模回路で高速に
実行できるようになると共に、汚染物付着や打痕を有す
る硬貨の部分的画像不良に対してもその影響を当該リン
グ画像だけに留められる結果、鑑別率と信頼性を向上せ
しめることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の処理例を説明するための
フローチャートである。
【図2】本発明における第2の処理例を説明するための
フローチャートである。
【図3】本発明における第3の処理例を説明するための
フローチャートである。
【図4】フレームメモリに取込まれた硬貨の画像を示す
図である。
【図5】リング画像の切出し及びデータ配列を示す図で
ある。
【図6】回転演算におけるデータ配列の変化を示す図で
ある。
【図7】第2リング画像切出しの一例を示す図である。
【図8】第2リング画像切出しの変形例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 高密度画像 2 画像硬貨 3 第1リング画像 4 データ配列 5 第2リング画像 10 起点 11 天点

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも識別すべき硬貨の表面又は裏
    面の何れかの高密度画像を撮像するステップと、 前記高密度画像から予め決められた複数のリング状画像
    を分割するステップと、 このうちの第1リング画像と別途設けられた一致照合用
    の基準画像とのうちいずれか一方の画像を所定角度ずつ
    順次回転させ、各回転毎に一致照合演算を行なうステッ
    プと、 1周回転に亘るのこれら所定角度ずつの各回転毎の一致
    照合演算値のうち最も類似していることを示す最低値で
    ある最類似照合演算値に対応する画像の回転角値を当該
    画像硬貨の回転角値とするステップと、 この最類似照合演算値が予め決められた値以下である場
    合にのみ、他リング画像について一致照合演算を行な
    い、前記第1リング画像で判明した回転角値の予め定め
    られた誤差回転角範囲に対応する前記他リングの一致照
    合演算のいずれかが、予め決められた値以下であるか否
    かを判定して、以下であれば当該画像硬貨を正貨とする
    ステップとを有する硬貨識別方法であって、 前記硬貨識別方法において、当該画像硬貨が正貨となら
    ない場合、前記第1リング画像の予め決められた値以下
    の一致照合演算値のうちで、予め決められた順位付けに
    従い、次順位の一致照合演算値に対応する画像の回転角
    値を当該画像硬貨の回転角値とし、前記最類似照合演算
    値の場合と同様に前記他リング画像についての一致照合
    演算を行ない、当該画像硬貨の正否を判定し得るように
    したことを特徴とする硬貨識別方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも識別すべき硬貨の表面又は裏
    面の何れかの高密度画像を撮像するステップと、 前記高密度画像から予め決められた複数のリング状画像
    を分割するステップと、 このうちの第1リング画像と別途設けられた一致照合用
    の基準画像とのうちいずれか一方の画像を所定角度ずつ
    順次回転させ、各回転毎に一致照合演算を行なうステッ
    プと、 1周回転に亘るのこれら所定角度ずつの各回転毎の一致
    照合演算値のうち最も類似していることを示す最低値で
    ある最類似照合演算値に対応する画像の回転角値を当該
    画像硬貨の回転角値とするステップと、 この最類似照合演算値が予め決められた値以下である場
    合にのみ、他リング画像について一致照合演算を行な
    い、前記第1リング画像で判明した回転角値の予め定め
    られた誤差回転角範囲に対応する前記他リングの一致照
    合演算のいずれかが、予め決められた値以下であるか否
    かを判定して、以下であれば当該画像硬貨を正貨とする
    ステップとを有する硬貨識別方法であって、 前記硬貨識別方法において、当該画像硬貨が正貨となら
    ない場合、前記他リング画像について第1リングに対し
    て行ったと同様の一致照合演算を1周回転分行い、その
    最類似照合演算値が当該リング画像に対して予め決めら
    れた値以下であるか否かを判定すると共に、以下であっ
    た場合この最類似照合演算値に対応する回転角を当該画
    像硬貨の回転角値とし、既に行った第1リング画像に対
    する一致照合演算値のうちで前記回転角値の予め定めら
    れた誤差回転角範囲に対応する一致照合演算値のいずれ
    かが予め決められた値以下であるか否かを判定して、以
    下であれば当該硬貨を正貨とするようにしたことを特徴
    とする硬貨識別方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100296694B1 (ko) 1997-05-21 2001-08-07 오까다 마사하루 화폐선별방법및장치

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