JP3304389B2 - トナー熱定着方式印字用粘着シート - Google Patents
トナー熱定着方式印字用粘着シートInfo
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Description
工程管理ラベル、棚管理ラベル等の粘着ラベル)等に有
用で、かつレーザービームプリンター等のトナー定着方
式の印字に適用可能なカールの少ない粘着シートに関す
る。
ラベルは、シリコーン、ポリエチレン等の離型剤処理を
された離型性の紙よりなる支持体上に、粘着剤で表面基
材用紙を積層し、表面基材紙上に印刷、印字、ハーフカ
ット、抜き加工等を施した後、適宜剥離し、目的物上に
貼合わせて用いられている。
性、耐摩耗性等、強度を必要とする用途には適用が困難
である。
ルムにしようとする試みもなされているが、離型性支持
体が紙よりなる場合は、紙が吸湿または放湿により寸法
変化を起こすことにより、表面基材と離型性支持体とを
粘着後、放置中に該表面基材と離型性支持体であるフィ
ルムとの間に寸法差を生じ、シートが片側にカールする
現象が起こり、後工程での実用が困難である。また、粘
着加工時の巻取りにより巻きぐせがつき易い。できるだ
け寸法差をなくすために、粘着加工時に紙に水分を与え
る等の工夫もなされているが、充分な効果が得られてい
ない。
ラスチックフィルムとし、水分による寸法変化の少ない
組合せにしようとする試みがなされている。
店の商品管理や、自動車工場における部品管理等、管理
用にバーコードラベル等を採用しようとする場合、その
管理はコンピューター化・高速化に伴い、バーコード印
字等は電子写真方式、レーザービーム方式等のトナー定
着方式印字の採用が増えてきている。
の構造上、定着ロールの温度が非常に高温(約180〜
200℃)になるため、従来プラスチックフィルムを表
面基材とした粘着ラベルは、プリンター印字後大きく熱
カールを生じ、取り扱いが非常に困難であり、実用に耐
えないものであった。
いずれによってもカールすることの極めて少ない粘着シ
ート(特に粘着ラベル用粘着シート)を提供することで
ある。
を解決するために鋭意検討した結果、本発明により上記
目的が達成されることを見出した。即ち、本発明は、表
面基材層(A)、粘着剤層(B)および離型性支持体層
(C)よりなる粘着シートであって、(A)層および
(C)層がともにプラスチックフィルム、特に内部に空
洞を含有するポリエステルフィルムよりなり、且つ17
5℃×2分間における(A)層フィルムおよび(C)層
フィルム各々の熱収縮率特性が、下式(I)および(I
I)をともに満足してなることを特徴とするトナー熱定
着方式印字用粘着シートに関する。
おける表面基材層用フィルムの一方向およびそれと垂直
方向の熱収縮率の平均値(%)であり、HS(C):1
75℃×2分間における離型性支持体層用フィルムの一
方向およびそれと垂直方向の熱収縮率の平均値(%)で
ある。〕
体層の上に粘着剤層、表面基材層が積層された構造を有
している。表面基材層(A)に用いられるプラスチック
フィルムは、(I)式および(II)式をともに満足しう
る特性を有するフィルムであれば特に限定されないが、
例えばポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リイミド、ポリスルホン等が挙げられ、好ましくは二軸
配向されたポリエステルフィルムであり、さらに好まし
くは内部に空洞を有した白色ポリエステルフィルムであ
る。さらに、該フィルムの表面(印字される側)に、印
字時のトナー受容層としてのコート層(バインダー樹
脂、マット剤等)を設けることが実用上特に好ましい。
μmであり、好ましくは25〜75μmである。また、
トナー受容層としてのコート層の厚みは、通常0.1〜
10μmであり、好ましくは0.2〜5μmである。
または無機の添加剤を所望により添加することは、
(I)式および(II)式を満足させる限り差し支えな
い。特に帯電防止剤等の添加は好ましい場合が多い。
チックフィルムも、(I)式および(II)式をともに満
足しうる特性を有するフィルムであれば特に限定されな
いが、例えばポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリイミド、ポリスルホン等が挙げられ、好ましく
は二軸配向されたポリエステルフィルムであり、さらに
好ましくは内部に空洞を有した半透明ポリエステルフィ
ルムである。上記プラスチックフィルムにシリコーン系
樹脂、ポリエチレン系樹脂等により離型処理することに
より、離型性支持体とする。また、該離型性支持体は透
明タイプまたは着色タイプのいずれでもよいが、半透明
マット調が好ましい。マット化は、無機粒子等を含有さ
せた樹脂をコートする方法、サンドマットやケミカルマ
ット等の方法、または練りこみの方法(シリカ等の無機
粒子を添加する方法)等により行われる。
0μmであり、好ましくは50〜100μmである。ま
た、マットコート層を設ける場合、その位置は該離型性
支持体の離型面と反対側の面が好ましく、該層の厚みは
通常0.1〜15μm、好ましくは0.2〜5μmであ
る。
たは水系の粘着剤、例えば天然ゴム系、合成ゴム系、ア
クリル系等が挙げられる。また、粘着剤層の厚みは通常
2〜20μm、好ましくは5〜15μmである。
ンコート法により粘着剤を離型性支持体の離型処理面ま
たは表面基材の裏面に付与してこれらを貼合わせる方法
の他、一般に用いられている方法により製造される。
層フィルムの熱収縮率特性が最も重要である。プリンタ
ー印字時にカールが発生しないようにするためには、印
字固定時の定着ロール温度(通常180〜200℃)に
おけるフィルム温度(通常175℃)での熱収縮率を
(I)および(II)式の範囲内とすることが必要であ
る。
ター、特にレーザービームプリンターによる印字の際、
熱によるカールを0とすることはできない。また、HS
(C)は好ましくは1.2%以下であり、さらに好まし
くは1.0%以下である。HS(A)とHS(C)との
差の絶対値が0.7%を越えると、HS(C)が1.5
%以下であっても熱によるカールが発生し易い。また、
この値は好ましくは0.5%以下であり、最も好ましく
は0%である。
定時のフィルム温度(通常175℃)における熱収縮率
を上記の範囲を満足する如く製造する方法は任意である
が、特定の温度、張力の組合せで該フィルムを各々あら
かじめ熱処理する方法によって得ることができる。
説明するが、本発明はこれら実施例によって何ら限定さ
れるものではない。
エステル系フィルム(東洋紡績社製、クリスパーGタイ
プ)50μmでHS(A)=0.8%としたものを用
い、離型性支持体層(C)として、片面にシリコーン樹
脂コート、反対面にマットコートされた半透明空洞含有
ポリエステル系フィルム(東洋紡績社製、クリスパーH
タイプ)75μmでHS(C)=1.0%としたものを
用いた。これらをアクリル系共重合体粘着剤を用いて貼
合わせ、粘着シートを得た。得られた粘着シートをA4
サイズのシート状にカットし、表面基材層(A)側を上
面(印字面)として、レーザービームプリンターである
キャノンレーザーショットB604D(印字固定時の定
着ロール温度が約180〜200℃)を用いて、印字テ
ストを行った。得られた印字サンプルを水平な平面板上
におき、四角の平面板上からの浮き上がり高さ(mm)を
測定した。結果はいずれも浮き上がり高さ0mmであり、
全くカールはしていなかった。
材層(A)および離型性支持体層(C)として下記のも
のを使用した。 表面基材層(A):HS(A)1.5%、クリスパーG
タイプ、50μm 離型性支持体層(C):HS(C)1.0%、クリスパ
ーHタイプ、50μm 当該粘着シートについて、実施例1と同様にして印字テ
ストを行い、その浮き上がり高さを測定したところ0.
5mmであった。
材層(A)および離型性支持体層(C)として下記のも
のを使用した。 表面基材層(A):HS(A)1.9%、クリスパーG
タイプ、50μm 離型性支持体層(C):HS(C)1.1%、クリスパ
ーHタイプ、75μm 当該粘着シートについて、実施例1と同様にして印字テ
ストを行い、その浮き上がり高さを測定したところ53
mmであった。
材層(A)および離型性支持体層(C)として下記のも
のを使用した。 表面基材層(A):HS(A)1.9%、クリスパーG
タイプ、50μm 離型性支持体層(C):HS(C)2.1%、マットコ
ートされたポリエチレンテレフタレートフィルム、50
μm 当該粘着シートについて、実施例1と同様にして印字テ
ストを行い、その浮き上がり高さを測定したところ63
mmであった。
もカールすることが殆どない。従って、レーザービーム
プリンター等のトナー定着方式の印字において、当該粘
着シートを印字固定時の定着ロール温度(例えば180
〜200℃)を経由させても殆どカールすることがな
く、当該粘着シートは粘着ラベル等として有用である。
Claims (2)
- 【請求項1】 表面基材層(A)、粘着剤層(B)およ
び離型性支持体層(C)よりなる粘着シートであって、
(A)層および(C)層がともにプラスチックフィルム
よりなり、且つ175℃×2分間における(A)層フィ
ルムおよび(C)層フィルム各々の熱収縮率特性が、下
式(I)および(II)をともに満足してなることを特
徴とするトナー熱定着方式印字用粘着シート。 【数1】 〔但し、HS(A):175℃×2分間における表面基
材層用フィルムの一方向およびそれと垂直方向の熱収縮
率の平均値(%)であり、HS(C):175℃×2分
間における離型性支持体層用フィルムの一方向およびそ
れと垂直方向の熱収縮率の平均値(%)である。〕 - 【請求項2】 (A)層および(C)層のプラスチック
フィルムがともに内部に空洞を含有するポリエステルフ
ィルムである請求項1記載のトナー熱定着方式印字用粘
着シート。
Priority Applications (1)
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JP09293792A JP3304389B2 (ja) | 1992-04-13 | 1992-04-13 | トナー熱定着方式印字用粘着シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09293792A JP3304389B2 (ja) | 1992-04-13 | 1992-04-13 | トナー熱定着方式印字用粘着シート |
Publications (2)
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09293792A Expired - Fee Related JP3304389B2 (ja) | 1992-04-13 | 1992-04-13 | トナー熱定着方式印字用粘着シート |
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Country | Link |
---|---|
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-
1992
- 1992-04-13 JP JP09293792A patent/JP3304389B2/ja not_active Expired - Fee Related
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