JP3303877B2 - ガス放電表示装置 - Google Patents

ガス放電表示装置

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JP3303877B2
JP3303877B2 JP2000110807A JP2000110807A JP3303877B2 JP 3303877 B2 JP3303877 B2 JP 3303877B2 JP 2000110807 A JP2000110807 A JP 2000110807A JP 2000110807 A JP2000110807 A JP 2000110807A JP 3303877 B2 JP3303877 B2 JP 3303877B2
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毅彦 櫻井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は複数のガス放電ランプ
を用いて大画面を構成する大型カラーディスプレイ装置
や電光掲示板などのガス放電表示装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ガラスバルブなどの誘電体容器の外壁に
複数対の面状電極を設け、内部にキセノンなどの希ガス
を封入した蛍光ランプを複数配列し、上記面状電極に印
加される電圧を制御して、蛍光ランプを部分的に放電発
光制御し、画像表示を行う表示装置が本出願人により発
明され、例えば特開平5−82101号公報に示されて
いる。この種の表示装置は放電により希ガスのエキシマ
(excimer)を発生させ、エキシマから放射され
る紫外線により蛍光体を励起発光させるので高輝度・高
効率である。
【0003】図1(a)及び(b)は、例えば特開平5
−82101号公報に示されたこの種の表示装置を構成
する蛍光ランプを示す斜視図および断面図であり、図に
おいて1は蛍光ランプ、2は蛍光ランプ1を構成するガ
ラスバルブ、3はガラスバルブ2の内壁のほぼ半面に形
成された蛍光体層、4は蛍光体層3の対向側であって蛍
光体層が形成されていない光出力部である。5a、5b
は蛍光体層3が形成されている部分の外壁に設けられ、
画素6を構成する外部電極で、ガラスバルブ2の軸方向
に沿って複数対設けられている。7は画素と画素の間に
ガラスバルブ2を窪ませて形成した窪み部である。また
ガラスバルブ2の内部にはキセノンなどの希ガスが封入
されている。図19において、8は上述の蛍光ランプ1
を複数配列し各画素の電極をマトリクス状に接続して構
成した表示装置である。
【0004】外部電極5a及び5bより交流電圧が印加
されると、電極間で放電が起こり、放電によりガラスバ
ルブ2の内壁の電極部表面上に希ガスのエキシマが生
じ、このエキシマから放射される紫外線によって、ガラ
スバルブ2の内壁に形成された蛍光体層3を励起し可視
光が光出力部4より照射される。このとき放電を起こし
た電極部しか発光しないので、画素とすることができ
る。従って、この蛍光ランプを複数配列することによ
り、画像表示を行うことができる。
【0005】一方、外部電極より印加された電力が、誘
電体であるガラスを介して放電空間内部に供給され、放
電発光が起こることにより表示を行う表示装置として、
AC形プラズマディスプレイパネル(以下、AC−PD
Pと呼ぶ)がよく知られている。
【0006】このAC−PDPの駆動方式の一つにメモ
リ駆動がある。即ちAC−PDPは発光パネル自体が、
放電発光状態と消灯状態の二つの状態を、容易に持続で
きるというメモリ機能を有しており、このメモリ機能を
利用した駆動方式がメモリ駆動である。メモリ駆動はそ
の動作期間が、書き込み、維持、消去期間に分かれてお
り、書き込み期間で一度放電を起こした画素は、維持期
間中、放電開始電圧より低い電圧で放電発光を持続し、
消去期間で放電発光を停止する。このため走査時しか発
光しないリフレッシュ駆動など他の駆動方式とは異な
り、高輝度の画像表示が可能である。メモリ駆動はAC
−PDPでよく用いられている。
【0007】図20(a)及び(b)は、例えば、“プ
ラズマディスプレイ”(大脇健一他:21頁乃至22
頁,共立出版,1983年発行)に示された従来のAC
−PDPの構造を示す斜視図及び断面図である。図にお
いて、8は従来のAC−PDP、2a及び2bは従来の
AC−PDP8を構成するガラス板で、ガラス板2a、
2bの内側表面には線状電極5a,5bが互いに直行し
て設けられており、線状電極5a,5bの交点は放電に
より発光する画素6となっている。また、ガラス板2
a,2bの内側表面には線状電極5a,5bを覆って、
誘電体層11が形成され、さらにその上には保護層12
が形成されており、図示していないが、AC−PDP8
の内側の適当な箇所には赤(R),緑(G),青(B)
に発光する蛍光体が印刷などの方法で形成されており、
AC−PDP1の内部にはヘリウムとキセノンの混合ガ
スなどが封入されている。
【0008】AC−PDPの線状電極5a,5b間に
は、放電開始電圧未満の交流電圧が常時印加されている
(維持パルス)。電極間に放電開始電圧を越える電圧
(書き込みパルス)が印加されると、電極間で放電を開
始し、その後はAC−PDP内側の誘電体層表面に電荷
が蓄積し壁電荷を形成するので、放電開始電圧未満の維
持パルスでも放電発光を持続する。次に、電極間に微弱
放電を起こすような電圧パルス(消去パルス)を印加す
ると、この放電によって発生した空間電荷が誘電体層表
面の壁電荷と再結合し、壁電荷が消滅するので、その後
は維持パルスが印加されても放電発光は起こらない。
【0009】図21(a)及び(b)は例えば上記同一
文献に示された従来のAC−PDPの消去方式(太幅消
去法)及びその消去可能範囲(消去特性)を示す図であ
る。図においてSPは従来のAC−PDP8の線状電極
5a,5b間に印加され、放電発光を持続するための維
持パルス、EPは微弱放電を起こして、放電発光を停止
させるための消去パルスである。消去パルスは、維持パ
ルスとほぼ同じ幅で、電圧値が小さいものである。図2
1(b)は消去パルス電圧値(横軸)と維持パルス電圧
値(縦軸)の関係を示したもので、図の略三角形で囲ま
れた部分が消去可能範囲で、維持パルス電圧値、消去パ
ルス電圧値はこの範囲に設定される。
【0010】またAC−PDPでは上記太幅消去法のほ
かに、例えば同一文献に示された細幅消去法がある。こ
れは維持パルスとほぼ同じ電圧値で、印加時間の短い消
去パルスを印加して消去を行う方式で、太幅消去法に比
べ消去可能範囲が大きい。すなわち消去パルスを印加し
放電が起こると、逆極性の壁電荷を形成する前に電圧が
除去されるので、電圧除去直後に残存していた壁電荷
は、放電によって発生した空間電荷をクーロン力によっ
て吸引し、再結合し、消滅する。太幅消去法は外部電圧
による強制吸引によって、空間電荷と壁電荷を再結合さ
せているため、消去可能範囲が略三角形になるが、細幅
消去法は壁電荷自身の自然吸引力によって再結合を行っ
ているので、壁電荷は常に0に収束し、消去可能範囲を
大きくすることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このAC−PDPで既
に確立されているメモリ駆動方式を利用して前述のエキ
シマ発光によるガス放電表示装置を駆動することは有効
な手段であるが以下のような課題がある。即ち、上記前
者のようなエキシマ発光を利用した蛍光ランプを複数配
列し、各画素の電極をマトリクス接続したガス放電表示
装置では、AC−PDPと画素サイズが大きく異なるた
め、放電特性が異なり、メモリ駆動により駆動制御すべ
く上記AC−PDPの消去方式をそのまま採用しようと
しても、大きな放電空間では空間電荷の残存量が多く消
去動作が困難であるという問題点があった。
【0012】更に、異なる発光色の蛍光体を使用した蛍
光ランプ間では、電極部表面に蛍光体層が形成されてい
るので、放電開始電圧、最小維持電圧などの電気的特性
が蛍光体の種類によって異なるため、複数の発光色の蛍
光ランプを配列した画像表示装置でメモリ駆動しようと
しても、上記AC−PDPのような消去方式では、各色
毎の消去可能範囲が殆ど重ならず各画素の電極をマトリ
クスに接続し放電発光制御できないという問題点があっ
た。
【0013】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、電気的特性が異なる放電ランプ
を複数配列した場合でも放電発光制御が可能なガス放電
表示装置を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係るガス放電
表示装置は、内部に希ガスを封入した容器と、この容器
の外壁に設けた一対以上の外部電極と、この外部電極に
面した容器内壁に設けた蛍光体とを備えた放電ランプ
複数配列し、互いに対をなす外部電極間に上記放電ラン
プの放電開始電圧より低い所定の電圧の交流電圧を印加
して、上記外部電極に面した容器内壁に蓄積された壁電
荷を放電させ、上記放電ランプの発光を維持して画像表
示を行うメモリ駆動方式によるガス放電表示装置におい
て、容器内部に封入する希ガスの封入圧力を60Tor
r以上としたものである。
【0015】また、内部に希ガスを封入した容器と、こ
の容器の外壁に設けた外部電極と、この外部電極に面し
た容器内壁に設けた蛍光体と、上記容器の内部に挿入さ
れた内部電極とを備えた放電ランプを複数配列し、上記
外部電極及び上記内部電極間に上記放電ランプの放電開
始電圧より低い所定の電圧の交流電圧を印加して、上記
外部電極に面した容器内壁に蓄積された壁電荷を放電さ
せ、上記放電ランプの発光を維持して画像表示を行う
モリ駆動方式によるガス放電表示装置において、容器内
部に封入する希ガスの封入圧力を60Torr以上とし
たものである。
【0016】また、内部に希ガスを封入した容器と、こ
の容器の外壁に設けた一対以上の外部電極と、この外部
電極に面した容器内壁に設けた蛍光体とを備えた放電ラ
ンプを複数配列し、互いに対をなす外部電極間に上記放
電ランプの放電開始電圧より低い所定の電圧の交流電圧
を印加して、上記外部電極に面した容器内壁に蓄積され
た壁電荷を放電させ、上記放電ランプの発光を維持して
画像表示を行うメモリ駆動方式によるガス放電表示装置
において、上記各放電ランプは上記蛍光体の種類によっ
てメモリ駆動における電気的特性が異なるものであっ
て、上記電気的特性の違いに応じて別々に電圧印加手段
を設け、上記各電圧印加手段により各放電ランプに印加
する電圧のパルス波形を変えて各放電ランプのメモリ駆
動における電気的特性を変化させたものである。
【0017】また、内部に希ガスを封入した容器と、こ
の容器の外壁に設けた一対以上の外部電極と、この外部
電極に面した容器内壁に設けた蛍光体とを備えた放電ラ
ンプを複数配列し、互いに対をなす外部電極間に上記放
電ランプの放電開始電圧より低い所定の電圧の交流電圧
を印加して、上記外部電極に面した容器内壁に蓄積され
た壁電荷を放電させ、上記放電ランプの発光を維持して
画像表示を行うメモリ駆動方式によるガス放電表示装置
において、上記各放電ランプは上記蛍光体の種類によっ
てメモリ駆動における電気的特性が異なるものであっ
て、上記容器内部に封入する希ガスの封入圧力を上記各
放電ランプのメモリ駆動における電気的特性の違いに応
じて別々に調整し、メモリ駆動における電気的特性を変
化させたものである。
【0018】また、内部に希ガスを封入した容器と、こ
の容器の外壁に設けた外部電極と、この外部電極に面し
た容器内壁に設けた蛍光体と、容器の内部に挿入された
内部電極とを備えた放電ランプを複数配列し、外部電極
及び内部電極間に上記放電ランプの放電開始電圧より低
い所定の電圧の交流電圧を印加して、上記外部電極に面
した容器内壁に蓄積された壁電荷を放電させ、上記放電
ランプの発光を維持して画像表示を行うメモリ駆動方式
によるガス放電表示装置において、上記各放電ランプは
上記蛍光体の種類によってメモリ駆動における電気的特
性が異なるものであって、上記電気的特性の違いに応じ
て別々に電圧印加手段を設け、上記各電圧印加手段によ
り各放電ランプに印加する電圧のパルス波形を変えて各
放電ランプのメモリ駆動における電気的特性を変化させ
たものである。
【0019】また、内部に希ガスを封入した容器と、こ
の容器の外壁に設けた外部電極と、この外部電極に面し
た容器内壁に設けた蛍光体と、容器の内部に挿入された
内部電極とを備えた放電ランプを複数配列し、外部電極
及び内部電極間に上記放電ランプの放電開始電圧より低
い所定の電圧の交流電圧を印加して、上記外部電極に面
した容器内壁に蓄積された壁電荷を放電させ、上記放電
ランプの発光を維持して画像表示を行うメモリ駆動方式
によるガス放電表示装置において、上記各放電ランプは
上記蛍光体の種類によってメモリ駆動における電気的特
性が異なるものであって、上記容器内部に封入する希ガ
スの封入圧力を上記各放電ランプのメモリ駆動における
電気的特性の違いに応じて別々に調整し、メモリ駆動に
おける電気的特性を変化させたものである。
【0020】また、上記各ガス放電表示装置に対して、
互いに対をなす電極間に放電ランプの放電開始電圧より
低い所定の電圧の交流電圧パルスを印加して、上記電極
に面した容器内壁に蓄積された壁電荷を放電させ、上記
放電ランプの発光を維持すると共に、上記電極間に印加
される交流電圧パルスの一方の極性の電圧パルスを1回
以上除去し、他方の極性の電圧パルスを2回以上続けて
印加することにより放電発光を停止するようにしたもの
である。
【0021】
【作用】この発明におけるガス放電表示装置は、容器内
部に封入する希ガスの封入圧力を60Torr以上とす
ることにより放電ランプ内の空間電荷の再結合が促進さ
れ、維持電圧の設定範囲及び相関関係にある消去電圧の
設定範囲が拡大する。この結果、電気特性が異なる放電
ランプ間における維持電圧及び消去電圧の共通電圧範囲
が拡大する。
【0022】また、電気的特性の異なる放電ランプ毎に
別々に設けられた電圧印加手段により各放電ランプのメ
モリ駆動における電気的特性に適合したパルス波形の
圧が印加され、各放電ランプ毎に見掛け上統一した制御
がなされる。
【0023】また、電気的特性の異なる放電ランプ毎に
希ガスの封入圧力を個別に設定して各放電ランプのメモ
リ駆動における電気的特性を変化させることにより、
放電ランプの電気的特性が近似され、各放電ランプが同
等に制御される。
【0024】また、互いに対をなす電極間に放電開始電
圧より低い所定の維持電圧が印加されると、該電極付近
に蓄積する壁電荷及び容器内に残存する空間電荷とで放
電ランプが発光可能な電圧値に達し放電が起き、発光が
維持する。さらに、交流電圧パルスの一方の極性が1回
以上除去されると共に他方の極性が2回以上続けて印加
されることにより、電極に蓄積された壁電荷が消滅し、
維持電圧を印加しても放電ランプが発光可能な電圧値に
達せず、発光が停止する。
【0025】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を図を
用いて説明する。図1において、1はこの発明の表示装
置を構成する蛍光ランプ、2は蛍光ランプ1を構成する
外径3mm、厚さ0.2mm、長さ192mmの鉛ガラ
ス製のガラスバルブ、ガラスバルブ2の内壁のほぼ半面
には蛍光体層3が形成され、蛍光体層3の対向面は蛍光
体層が形成されていない光出力部4となっており、ガラ
スバルブ2の内部にはキセノンなどの希ガスが所定の圧
力で封入されている。蛍光体層3が形成されている部分
の外壁には、長さ約4mm、幅約4mmの外部電極5
a,5bが電極間隔0.4mmで設けられ画素6を構成
し、ガラスバルブ2の軸方向に沿って12mmピッチで
16画素設けられており、1つの画素と隣合う画素との
間には、ガラスバルブ2を窪ませて形成した窪み部7が
設けられている。
【0026】また、図2(a)及び(b)はこの発明の
表示装置を示す正面斜視図及び背面斜視図で、8はこの
発明の表示装置、1R,1G,1Bは表示装置8を構成
する図1の構造の蛍光ランプである。1R,1G,1B
はそれぞれ赤(R)、緑(G)、青(B)の発光色の蛍
光体層3が形成された蛍光ランプで、縦方向には同発光
色、横方向にはR,G,Bの順に規則正しく配列され、
必要画面サイズの表示面を構成している。また、各画素
の外部電極5aは縦方向に、外部電極5bは横方向にマ
トリクス接続されている。すなわち外部電極5aは同色
のランプのみ接続されており、表示データ内容に応じて
電圧が印加されるデータライン(以下、Xラインと呼
ぶ)で、また外部電極5bはR,G,Bの順に接続され
ており、走査用の走査ライン(以下、Yラインと呼ぶ)
である。
【0027】図3はこの発明の表示装置の駆動部の概略
を示すブロック図で、8はこの発明の表示装置、6は上
記外部電極5a,5bより構成された画素、9はXライ
ンに接続されたX側駆動回路(データ側駆動回路)、1
0はYラインに接続されたY側駆動回路(走査側駆動回
路)である。なお、図示していないがX側駆動回路9及
びY側駆動回路10は制御回路に接続されている。
【0028】このような構成の表示装置について動作を
説明する。X側駆動回路9及びY側駆動回路10よりX
ライン及びYラインに放電開始電圧以上の電圧が印加さ
れると、その交点の画素6が放電発光する。Yラインは
走査用ラインであるので、Y方向に順次あるいは任意に
走査して、電圧が印加される。Xラインはデータライン
であるので、放電発光させたい画素がYラインによって
走査されたとき、放電発光させたい画素のXラインに電
圧を印加すると、その交点の画素が放電発光する。この
ようにして、任意の画素を放電発光させることができ、
画像表示を得ることができる。また、メモリ駆動により
駆動する場合は、全画素にほぼ常時維持パルスが印加さ
れており、書き込み走査、消去走査を行うことにより、
任意の画素を放電発光制御することができる。
【0029】以下、この発明の表示装置のメモリ駆動に
ついて詳しく説明する。図4は例えばこの発明の表示装
置の画素R11,R12の駆動電圧波形を示したもの
で、上から順にXR1,Y1 ,Y2 電極に印加される電圧
波形、及びXR1−Y1 電極間,XR1−Y2 電極間の電圧
波形である。図においてXSP及びYSPはX側及びY側維
持パルス、XWP及びYWPはX側及びY側書き込みパルス
である。X側維持パルスXSP、Y側維持パルスYSPは2
0〜200kHz程度で、X側書き込みパルスX WPはX
側維持パルスXSP2回以上に1回の割合で印加され得
る。
【0030】Y側電極は走査ラインであるから、動作期
間が、書き込み、維持、消去期間に分かれており、その
動作期間に対応した電圧パルスが各Y側電極に印加さ
れ、消去期間以外は規則的にY側維持パルスYSPが印加
される。また、書き込み期間にはY側維持パルスとは逆
極性のY側書き込みパルスYWPが印加される。一方、X
ラインはデータラインであるから、表示内容に応じて任
意にX側書き込みパルスXWPが印加され、X側維持パル
スXSPは常時規則的に印加される。なお、図4では
WP,XSP,YSPは負極性、YWPは正極としたが、そ
れぞれその逆でもよい。
【0031】次に図4のAからHまでの期間の動作を順
を追って説明する。まずAの書き込み期間前では、画素
R11,R12は消灯状態である。次にY1 書き込み期
間にY1 ラインにY側書き込みパルスYWPが印加され、
このとき同時にX側書き込みパルスXWPが印加され、Y
WPとXWPの合計電圧が放電開始電圧以上になり、画素R
11は放電を開始する。次にY2 書き込み期間になる
と、Y2 ラインにY側書き込みパルスYWPが印加される
が、このときX側書き込みパルスXWPが印加されていな
いので、画素R12は放電しない。
【0032】ぞの後、BでXラインにX側維持パルスX
SPが印加されるが、この電圧値は消灯状態の画素が放電
を開始することができない電圧値に設定してあるので、
画素R12は消灯状態を持続する。一方、画素R11は
先の書き込み期間で放電しているので、電極間に多数の
電荷が存在しており、XSPで再び放電する。この放電に
より発生した電荷が、外部印加電圧XSPを打ち消す向き
に、放電ランプ内壁の電極部表面に蓄積し(以下、壁電
荷と呼ぶ)内部電界が弱くなり、放電が停止する。
【0033】その後、CでXラインが0電位になり、Y
ラインにY側維持パルスYSPが印加されると、この外部
印加電圧は壁電荷による電圧(以下、壁電圧と呼ぶ)と
同方向であるので、両電圧の合計電圧が放電可能な電圧
値以上となり、再び放電する。その後、再びYSPを打ち
消す向きに壁電荷が蓄積し、放電が停止する。
【0034】その後、DでYSPが立ち下がりYラインが
0電位になると、電極間には壁電荷による電界が生じ
る。このとき電極間の放電空間にはまだ多量の空間電荷
が存在しているので、壁電荷による電界だけでも放電す
る。この放電によって発生した電極部近傍の空間電荷に
よって、壁電荷の一部は消滅するが、残ったものはその
後も残り続け、再びEでXSPが印加されると、外部印加
電圧と壁電圧の合計が放電可能な電圧値以上となり、再
び放電する。このように書き込み期間に放電した画素は
壁電荷を利用して、維持期間は維持パルスで放電発光を
持続するが、書き込み期間で放電しなかった画素は、維
持パルスが印加されても消灯状態を持続する。
【0035】その後、Fの消去期間になるとYSPが印加
されず、Yラインは0電位のままであるので、XSPの立
ち下がりで放電を起こし、この放電により壁電荷が消滅
され、その後逆方向には蓄積されないので、次のGでX
SPが印加されても放電することができない。この壁電荷
を消滅することを消去動作と呼ぶ。その後、再び書き込
み期間になり、各書き込み期間でXWPが印加されると、
画素R11,R12は放電し、H以後の維持期間は上述
と同様に放電発光を持続し、再び次の消去期間で壁電荷
を消滅し、放電発光を停止する。
【0036】このように壁電荷を利用し、点灯・消灯の
状態を維持することができる特性がメモリ機能であり、
AC−PDPやこの発明のガス放電方式の蛍光ランプ自
体が本来持っている特性である。なお、図4で維持期間
にXWPが印加されているが、これはこのとき他のYライ
ンが書き込み期間であり、それに対する書き込みパルス
であり、もちろんこれによって点灯あるいは消灯の状態
は変化しない。
【0037】次に消去動作の原理について詳しく説明す
る。図5は本発明の表示装置の蛍光ランプの電圧波形と
発光波形を示したものである。図のように本発明の表示
装置は維持パルスの立ち下がりで放電が起こるが、一般
にAC−PDPでは維持パルスの立ち下がりで放電は起
こらない。これは放電空間のサイズが本発明のものとA
C−PDPとで大きく違うため、放電によって生じた空
間電荷の消滅に懸かる時間が大きく違うからである。
【0038】AC−PDPではパルスの立ち上がりで放
電し、そのとき発生した電荷が電極に吸引されて、壁電
荷を形成し、外部印加電圧を打ち消し、内部電界が放電
持続不可能なまで弱くなると放電が停止する。その後、
放電空間に残った空間電荷は、放電空間容積が小さいた
め、空間電荷の残存量が少なく、短期間で再結合を完了
し、パルスの立ち下がりでは放電可能な程度までは残っ
ていない。そのためパルスの立ち下がりでは放電せず、
壁電荷は蓄積されたままの状態を持続する。したがって
AC−PDPでは細幅消去法のように、細幅消去パルス
を印加し放電させ、この放電によって空間電荷を発生さ
せ、その後は壁電荷自身の自然吸引力によって、壁電荷
と空間電荷が再結合し、壁電荷を消滅させている。
【0039】一方、この発明の表示装置の蛍光ランプ
は、空間容量がAC−PDPに比べはるかに大きいた
め、空間電荷の残存量が多く、図5のようにパルスの立
ち下がりで必ず放電が起こるので、AC−PDPのよう
に細幅消去パルスを印加せず、維持パルスの立ち下がり
で起こる放電によって壁電荷を消滅することができる。
これはAC−PDPの細幅消去法と同様の原理、すなわ
ち壁電荷自身の自然吸引力による壁電荷の消滅を応用し
たものである。したがって本実施例に示したように、一
方の維持パルスを一回以上除去する消去方式は、放電空
間が大きい場合のガス放電表示装置に適した特に有効な
消去方式である。
【0040】次にこの蛍光ランプの放電特性について述
べる。図6(a)は蛍光体をGd23 :Eu(赤)と
し、内部にキセノンを70Torr封入し、維持パルス
の立ち下がりで起こる放電後の電極間の壁電荷及び空間
電荷の残存量の時間的変化を示すものである。また、図
6(b)及び(c)は蛍光体をそれぞれGd23 :E
u(赤)及びBaAl1219:Mn(緑)とし、内部に
キセノンを90Torr封入したときのものである。図
7は図6(a)乃至図(c)の測定結果を得るために用
いた電圧波形である。これは放電発光状態の画素におい
て、図7のようにY側維持パルスYSPの立ち下がりか
ら、次にX電極に印加する電圧パルスの時間を変化させ
て、そのとき放電が起こる電圧値を測定し、時間を横軸
に、電圧値を縦軸にグラフ化したものである。
【0041】なお、一つの図に複数本の測定結果がある
が、これらはそれぞれ放電発光時のX側及びY側維持パ
ルス(XSP及びYSP、測定結果はXSP=YSP)の電圧値
を変えたものである。この蛍光ランプは上述のように、
壁電荷による電圧(壁電圧)と外部印加電圧の合計が放
電可能な電圧値以上であれば放電する。放電可能な電圧
値は電極間の空間電荷の残存量とも大きく関係する。す
なわち空間電荷の残存量が多いと放電が起こり易く、放
電可能な電圧値は低くなり、空間電荷残存量が少ない
と、放電可能な電圧値は高くなる。したがって、図6
(a)乃至(c)で約20μsec以内でグラフが急激
に上昇しているのは、空間電荷が多量に残存しているた
めで、時間が経つとグラフが飽和しているのは、空間電
荷の残存量が非常に少なくなっているためである。
【0042】一方、グラフが飽和している電圧値が異な
るのは、壁電荷の残存量が異なるためである。すなわ
ち、壁電圧と外部印加電圧値の合計が放電可能な電圧値
になると放電が起こるので、グラフの飽和電圧値が低い
ほど、壁電荷の残存量が低いということになる。したが
って維持パルスの電圧値が低いと壁電荷の残存量が多い
ということになり、これは維持パルスの立ち下がりでの
放電が小さいと、その放電によって発生する空間電荷量
が少なく、壁電荷の再結合に利用される壁電荷近傍の空
間電荷量も少ないためである。なお、約20μsec以
内のグラフの上昇は封入ガス圧が高い方が急激であり、
これは封入ガス圧が高いほど、空間電荷が互いに衝突す
る確率が高くなるため、空間電荷の再結合が起こり易く
なるからである。
【0043】図6(a)乃至(c)に示すように、グラ
フは維持パルス電圧値が最小維持電圧の約1.4倍の電
圧値のとき最も急激に上昇し、最も高い電圧値で飽和し
ている。ここで最小維持電圧とはX側維持パルスXSP
Y側維持パルスYSPの電圧値を同じ値として、放電発光
状態から電圧を徐々に低下させたときの、放電発光が維
持可能な最小の電圧値である。このように最小維持電圧
の1・4倍の電圧値でグラフが最も急激に上昇するの
は、このとき壁電荷の蓄積量と、壁電荷の消滅に利用さ
れる空間電荷量が釣り合っており、1.4倍の電圧値以
下では壁電荷の消滅に利用される空間電荷量が不足して
おり、壁電荷が蓄積されたまま残存し、1.4倍の電圧
値以上では壁電荷を全て消滅しても、過剰の空間電荷が
残存しているためである。Y側維持パルスは維持期間に
おいて、放電発光を持続するためのものであるから、Y
側維持パルスの立ち下がりの放電で壁電荷を全て消滅さ
せることは好ましくなく、したがって、Y側維持パルス
は最小維持電圧の1.4倍の電圧値以下にすることが望
ましい。
【0044】また、消去動作はY側維持パルスを1回以
上除去し、X側維持パルスの立ち下がりの放電によって
行われるので、壁電荷の消滅に利用される空間電荷を多
量に発生させるためにはX側維持パルス電圧値は高い方
がよい。しかし、過剰の空間電荷が発生すると、X側あ
るいはY側のどちらか一方が印加されただけでも放電し
てしまうなど、他の動作に悪影響を与えるので好ましく
ない。図8(a)及び(b)は例えば蛍光体をBaAl
1219:Mn(緑)及びLaPO4 :Ce,Tb(黄
緑)とし、図4の駆動方式で、維持パルス周波数を61
kHzとし、メモリ駆動した場合の正常動作電圧範囲を
示したものである。これよりX側維持パルス電圧値は最
小維持電圧値の1.1倍乃至1.6倍の範囲に設定する
ことが望ましい。
【0045】実施例2.図9はこの発明の他の実施例の
駆動電圧波形を示す図であり、電圧波形は上から順に、
X電極(データ側),Yi,Yj(走査側)電極に印加
される電圧波形、及びX−Yi電極間,X−Yj電極間
の電圧波形である。図においてXWP,Y WPは上記実施例
と同様、X側,Y側書き込みパルスである。またXSP
SPはともにY側電極に印加される正負の電圧パルスで
あるが、上記実施例のXSP,YSPと同様の働きをするの
で、本実施例においてもXSP,YSPとする。本実施例で
はデータ側であるX電極は、表示内容に応じてX側書き
込みパルスXWPが印加され、それ以外のときはGND電
位に固定されている。また、走査側のY電極は各動作期
間に応じて、正負の電圧パルスが印加される。この結
果、X−Y電極間の電圧波形は上記実施例と同様にな
り、上記実施例と同様の動作を行う。
【0046】なお、本実施例では上記実施例とは書き込
み方式が異なっているが、書き込み方式は特にこれに限
るものではなく、本出願の発明は電圧パルスの立ち下が
りで起こる放電で消去動作を行うものであれば、どのよ
うな駆動方式でもよい。また、本実施例の書き込み方式
では、Y側書き込みパルスYWPは維持パルス(XSP)と
同じ電圧値とし、パルス幅を書き込み期間にまで広げて
いるもので、これにより、特にY側書き込みパルス用と
維持パルス用のスイッチング素子や電圧源を、別々に設
ける必要がなく、駆動回路を簡略化できる。
【0047】実施例3.図10及び11はこの発明の他
の実施例の電極間の電圧波形を示す図で、図10は電極
間電圧が0Vを経て、極性が変わる場合であり、図11
は電極間電圧が0Vを経ないで、極性が変わる場合であ
る。このような電圧波形によって駆動される場合であっ
ても、一方の極性の電圧パルスを1回以上除去し、他方
の極性の電圧パルスを2回以上続けて印加することによ
り、電圧が0Vになるパルスの立ち下がりで消去放電が
起こり、上記実施例と同様に消去動作が行える。
【0048】実施例4.図12は例えば、この発明の表
示装置をAC−PDPと同様に太幅消去法によってメモ
リ駆動した場合の消去期間の1画素に印加される電圧波
形を示したものである。図において、正側の電圧パルス
がX側電圧パルス、負側の電圧パルスがY側電圧パルス
である。維持パルス周波数は122kHz、パルス幅は
約2μsecである。消去パルスはY側にのみ2個印加
されている。図13(a)及び(b)は蛍光ランプ内壁
に形成される蛍光体を、それぞれ(Y,Gd)BO3
Eu(赤)及びBaAl1219:Mn(緑)とし、蛍光
ランプ内部に封入されるキセノンの封入圧力を変化させ
たときの消去パルス電圧値と維持パルス電圧値の関係を
示したものである。また図13(c)はこれらを重ね合
わせたものである。
【0049】これより、封入圧力が50Torr以下で
は、消去可能範囲が従来の消去特性と同様、略三角形で
あり、この2色の蛍光ランプでは共通の消去可能範囲が
得られない。しかし、封入圧力を60Torr以上に高
くしていくと、消去パルス電圧値0Vでも消去可能とな
り、消去可能範囲の形状が略三角形から略台形に近づ
く。この消去パルス電圧値を0Vとした場合は上記実施
例と同一の消去原理となる。この2組の蛍光体を使用し
た表示装置では、(Y,Gd)BO3 :Eu(赤)が6
0Torr以上のとき、BaAl1219:Mn(緑)を
70Torr以上にすれば、共通の消去可能範囲ができ
るので、放電発光制御が可能である。
【0050】このように、蛍光ランプ内に封入するキセ
ノンの封入圧力を高くすると、太幅消去法でも消去可能
範囲が拡大し、複数種類の蛍光体を使用した表示装置で
も、メモリ駆動が可能になる。この表示装置の蛍光ラン
プは電極部表面に異なる種類の蛍光体層が形成されてい
るので、蛍光体の種類によって二次電子放出係数などが
異なり、このため電気的特性が異なる。上述のようにこ
の表示装置は画素サイズが大きく空間電荷の残存時間が
長いことが消去動作において大きな問題であり、空間電
荷の残存量が多いと放電可能な電圧値が低くなり、この
ため封入ガス圧が低いと空間電荷の残存量が多く、消去
可能範囲が重ならなくなる。したがって、空間電荷の消
滅を促進するため、封入ガス圧は高い方が良く、60T
orr以上が望ましい。
【0051】なお、本実施例では複数の発光色の蛍光ラ
ンプで構成された表示装置について述べたが、単色の発
光色の蛍光ランプで構成された表示装置でも、各画素の
消去可能範囲を拡大することができるので、画素間の電
気的特性の影響を小さくすることができる。
【0052】実施例5.図14は画素を構成する外部電
極をマトリクス状に接続し、同色の蛍光ランプに接続さ
れたX側の電極に、蛍光体の発光色毎に別々のX側駆動
回路を設けた、この発明のガス放電表示装置の他の実施
例を示すブロック図である。図において表示装置8は上
記実施例1に示したものと同一のものである。
【0053】図15は例えば、蛍光体に(Y,Sc)2
SiO5 :Tb(黄緑)を用い、キセノンの封入圧力を
50Torrとし、Y電圧パルスを上記実施例4に示し
たものと同一条件とし、X電圧パルス幅を変化させたと
きの、消去可能範囲の変化を示したものである。このよ
うに、X電圧パルスのパルス幅、電圧値などを変えるこ
とにより、メモリ駆動特性を変化させることができるの
で、発光色毎に電気的特性の異なる蛍光ランプであって
も、発光色毎に駆動回路を別々にすれば、画像表示装置
として駆動制御が可能である。さらに、X側電圧パルス
の電圧値、パルス幅を色毎に変えることにより、各色の
輝度を別々に変えることができるので、輝度比、色バラ
ンスを調整することができる。
【0054】実施例6.蛍光体の種類により 放電開始電圧、最小維持電圧などの
電気的特性が異なる蛍光ランプは、内部に封入する希ガ
スの圧力を調節することによって、電気的特性を近づけ
ることができる。例えば、上記実施例1に示したよう
に、蛍光体にGd23 :Eu(赤)を使用した蛍光ラ
ンプの封入圧力を80Torrとすると、BaAl12
19:Mn(緑)を使用した蛍光ランプの封入圧力は90
Torr程度が適当である。また、蛍光体に(Y,S
c)2 SiO5 :Tb(黄緑)を使用したものは、Gd
23 :Eu(赤)やBaMgAl1423:Eu
2+(青)を使用したものに比べ、放電開始電圧が高いの
で、例えば、これらを使用した画素表示装置では、Gd
23 :Eu(赤):80Torr、(Y,Sc)2
iO5:Tb(黄緑):60Torr、BaMgAl14
23:Eu2+(青):80Torr程度にすれば、駆動
制御が可能である。
【0055】実施例7.図16(a)及び(b)はとも
に円筒状のガラスバルブ2の端面のひとつを透明にして
光出力部4とし、他の部分の内壁に単色の蛍光体層3を
設けた場合の実施例を示す。外部電極5a,5bはガラ
スバルブ2の周面のほぼ全面に設けられている。これは
極めて大きな光出力を必要な場合に適した構造である。
図17はこのような蛍光ランプを複数色マトリクスに配
列し画像表示装置8としたものである。図において各蛍
光ランプ1の外部電極5a,5bは上記実施例と同様、
マトリクス接続されている。
【0056】このように1画素を1個の蛍光ランプで構
成した表示装置においても、上記全ての実施例が適用で
き、同様の効果が得られる。
【0057】実施例8.図18は円筒状のガラスバルブ
2の端面のひとつを透明にして光出力部4とし、他の部
分の内壁に単色の蛍光体層3を設けた場合の他の実施例
を示す。ガラスバルブ2の周面のほぼ全面にはひとつの
外部電極5aが設けられ、光出力部4の反対側の端面か
ら内部電極5bが蛍光ランプ1の内部に挿入されてい
る。
【0058】このような構造の蛍光ランプでも電極間に
電圧を印加すると、放電を起こし、外部電極5aに面し
た、蛍光ランプ内壁の蛍光体層表面上に、エキシマを発
生するので、高輝度・高効率の蛍光ランプが得られる。
【0059】この蛍光ランプ1を上記実施例と同様、複
数色をマトリクス状に配列して構成した表示装置におい
ても、上記実施例が適用でき、同様の効果が得られる。
【0060】実施例9.上記実施例5乃至8では主にメ
モリ駆動について述べたが、この発明は特にメモリ駆動
に限るものではなく、走査期間しか放電発光しないリフ
レッシュ駆動でも、同様の効果が得られる。
【0061】また、この発明は上記実施例1乃至8に示
した蛍光ランプサイズ、蛍光体種類などのランプ構造、
あるいは駆動周波数、および駆動波形などの駆動条件に
限るものではない。
【0062】実施例10.上記実施例1乃至9では蛍光
ランプ内にキセノンを封入した場合について述べたが、
クリプトン、アルゴン、ネオン、ヘリウムなど他の希ガ
ス、あるいは2種類以上の希ガスを混合したものでもよ
い。
【0063】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、内部
に希ガスを封入した容器と、この容器の外壁に設けた一
対以上の外部電極又はこの容器の外壁に設けた外部電極
及び容器の内部に挿入された内部電極と、この外部電極
に面した容器内壁に設けた蛍光体とを備えた放電ランプ
を複数配列し、互いに対をなす外部電極間又は外部電極
及び内部電極間に上記放電ランプの放電開始電圧より低
い所定の電圧の交流電圧を印加して、上記外部電極に面
した容器内壁に蓄積された壁電荷を放電させ、上記放電
ランプの発光を維持して画像表示を行うメモリ駆動方式
によるガス放電表示装置において、容器内部に封入する
希ガスの封入圧力を60Torr以上としたので、電気
特性が異なる放電ランプ間における維持電圧及び消去電
圧の共通電圧範囲が拡大するという効果が得られる。
【0064】また、内部に希ガスを封入した容器と、こ
の容器の外壁に設けた一対以上の外部電極又はこの容器
の外壁に設けた外部電極及び容器の内部に挿入された内
部電極と、この外部電極に面した容器内壁に設けた蛍光
体とを備えた放電ランプを複数配列し、互いに対をなす
外部電極間又は外部電極及び内部電極間に上記放電ラン
プの放電開始電圧より低い所定の電圧の交流電圧を印加
して、上記外部電極に面した容器内壁に蓄積された壁電
荷を放電させ、上記放電ランプの発光を維持して画像表
示を行うメモリ駆動方式によるガス放電表示装置におい
て、上記各放電ランプは上記蛍光体の種類によってメモ
リ駆動における電気的特性が異なるものであって、上記
電気的特性の違いに応じて別々に電圧印加手段を設け、
上記各電圧印加手段により各放電ランプに印加する電圧
のパルス波形を変えて各放電ランプのメモリ駆動におけ
る電気的特性を変化させたので、表示装置を確実に駆動
制御できるという効果が得られる。
【0065】また、内部に希ガスを封入した容器と、こ
の容器の外壁に設けた一対以上の外部電極又はこの容器
の外壁に設けた外部電極及び容器の内部に挿入された内
部電極と、この外部電極に面した容器内壁に設けた蛍光
体とを備えた放電ランプを複数配列し、互いに対をなす
外部電極間又は外部電極及び内部電極間に上記放電ラン
プの放電開始電圧より低い所定の電圧の交流電圧を印加
して、上記外部電極に面した容器内壁に蓄積された壁電
荷を放電させ、上記放電ランプの発光を維持してメモリ
駆動により画像表示を行うメモリ駆動方式によるガス放
電表示装置において、上記各放電ランプは上記蛍光体の
種類によってメモリ駆動における電気的特性が異なるも
のであって、上記容器内部に封入する希ガスの封入圧力
上記各放電ランプのメモリ駆動における電気的特性の
違いに応じて別々に調整し、メモリ駆動における電気的
特性を変化させたので、各放電ランプの電気的特性が近
似され、表示装置を確実に駆動制御できるという効果が
得られる。
【0066】また、互いに対をなす電極間に放電ランプ
の放電開始電圧より低い所定の電圧の交流電圧パルスを
印加して、上記電極に面した容器内壁に蓄積された壁電
荷を放電させ、上記放電ランプの発光を維持する手段
と、上記電極間に印加される交流電圧パルスの一方の極
性を1回以上除去し、他方の極性を2回以上続けて印加
することにより放電発光を停止する手段とを備えたの
で、電圧の立ち下がりで放電が起こり、この放電を利用
して壁電荷を消滅するので、メモリ駆動における消去動
作が確実に行えるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の表示装置を構成する蛍光ランプを
示す斜視図及び断面図である。
【図2】 この発明の表示装置を示す正面斜視図及び背
面断面図である。
【図3】 この発明の実施例1及び2の表示装置の駆動
部の概略を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施例1の表示装置の駆動電圧波
形を示す図である。
【図5】 この発明の表示装置の電圧波形と発光波形を
示したものである。
【図6】 この発明の表示装置の放電空間内部の電荷特
性を示したものである。
【図7】 この発明の表示装置の放電空間内部の電荷特
性の測定に用いた電圧波形を示す図である。
【図8】 この発明の実施例1の表示装置の動作電圧範
囲を示す図である。
【図9】 この発明の実施例2の表示装置の駆動電圧波
形を示す図である。
【図10】 この発明の実施例3の表示装置の駆動電圧
波形を示す図である。
【図11】 この発明の実施例3の表示装置の駆動電圧
波形を示す図である。
【図12】 この発明の実施例2の表示装置の消去方式
の電圧波形を示す図である。
【図13】 この発明の実施例2の希ガスの封入圧力と
表示装置の消去可能範囲の関係を示す図である。
【図14】 この発明の実施例3の表示装置の駆動部の
概略を示すブロック図である。
【図15】 この発明の実施例3によって消去可能範囲
を調整することができることを示す図である。
【図16】 この発明の実施例5の表示装置を構成する
蛍光ランプを示す斜視図である。
【図17】 この発明の実施例5の表示装置を示す斜視
図である。
【図18】 この発明の実施例6の表示装置を構成する
蛍光ランプを示す斜視図及び断面図である。
【図19】 従来の表示装置を示す斜視図である。
【図20】 従来のAC−PDPの構造を示す斜視図及
び断面図である。
【図21】 従来のAC−PDPの消去方式の電圧波形
及び消去可能範囲を示す図である。
【符号の説明】
1 蛍光ランプ、2 ガラスバルブ、3 蛍光体層、4
光出力部、5a,5b 外部電極、6 画素、8 表
示装置、9 X側駆動回路、10 Y側駆動回路。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01J 11/02 H04N 5/66 101Z H04N 5/66 101 G09G 3/28 A (72)発明者 星崎 潤一郎 鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱電機株 式会社 生活システム研究所内 (56)参考文献 特開 昭59−128580(JP,A) 特開 平3−264989(JP,A) 実開 昭57−90482(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 65/00 G09F 9/313 G09G 3/20 611 G09G 3/20 621 G09G 3/28 H01J 11/02 H04N 5/66 101

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に希ガスを封入した容器と、上記容
    器の外壁に設けた一対以上の外部電極と、上記外部電極
    に面した容器内壁に設けた蛍光体とを備えた放電ランプ
    を複数配列し、互いに対をなす上記外部電極間に上記放
    電ランプの放電開始電圧より低い所定の電圧の交流電圧
    を印加して、上記外部電極に面した容器内壁に蓄積され
    た壁電荷を放電させ、上記放電ランプの発光を維持して
    画像表示を行うメモリ駆動方式によるガス放電表示装置
    において、 上記容器内部に封入する希ガスの封入圧力を60Tor
    r以上としたことを特徴とするガス放電表示装置。
  2. 【請求項2】 内部に希ガスを封入した容器と、上記容
    器の外壁に設けた外部電極と、上記外部電極に面した容
    器内壁に設けた蛍光体と、上記容器の内部に挿入された
    内部電極とを備えた放電ランプを複数配列し、上記外部
    電極及び上記内部電極間に上記放電ランプの放電開始電
    圧より低い所定の電圧の交流電圧を印加して、上記外部
    電極に面した容器内壁に蓄積された壁電荷を放電させ、
    上記放電ランプの発光を維持して画像表示を行うメモリ
    駆動方式によるガス放電表示装置において、 上記容器内部に封入する希ガスの封入圧力を60Tor
    r以上としたことを特徴とするガス放電表示装置。
  3. 【請求項3】 内部に希ガスを封入した容器と、上記容
    器の外壁に設けた一対以上の外部電極と、上記外部電極
    に面した容器内壁に設けた蛍光体とを備えた放電ランプ
    を複数配列し、互いに対をなす上記外部電極間に上記放
    電ランプの放電開始電圧より低い所定の電圧の交流電圧
    を印加して、上記外部電極に面した容器内壁に蓄積され
    た壁電荷を放電させ、上記放電ランプの発光を維持して
    画像表示を行うメモリ駆動方式によるガス放電表示装置
    において、 上記各放電ランプは上記蛍光体の種類によってメモリ駆
    動における電気的特性が異なるものであって、上記電気
    的特性の違いに応じて別々に電圧印加手段を設け、上記
    各電圧印加手段により各放電ランプに印加する電圧のパ
    ルス波形を変えて各放電ランプのメモリ駆動における電
    気的特性を変化させたことを特徴とするガス放電表示装
    置。
  4. 【請求項4】 内部に希ガスを封入した容器と、上記容
    器の外壁に設けた一対以上の外部電極と、上記外部電極
    に面した容器内壁に設けた蛍光体とを備えた放電ランプ
    を複数配列し、互いに対をなす上記外部電極間に上記放
    電ランプの放電開始電圧より低い所定の電圧の交流電圧
    を印加して、上記外部電極に面した容器内壁に蓄積され
    た壁電荷を放電させ、上記放電ランプの発光を維持して
    画像表示を行うメモリ駆動方式によるガス放電表示装置
    において、上記各放電ランプは上記蛍光体の種類によってメモリ駆
    動における電気的特性が異なるものであって、 上記容器
    内部に封入する希ガスの封入圧力を上記各放電ランプの
    メモリ駆動における電気的特性の違いに応じて別々に調
    整し、メモリ駆動における電気的特性を変化させたこと
    を特徴とするガス放電表示装置。
  5. 【請求項5】 内部に希ガスを封入した容器と、上記容
    器の外壁に設けた外部電極と、上記外部電極に面した容
    器内壁に設けた蛍光体と、上記容器の内部に挿入された
    内部電極とを備えた放電ランプを複数配列し、上記外部
    電極及び上記内部電極間に上記放電ランプの放電開始電
    圧より低い所定の電圧の交流電圧を印加して、上記外部
    電極に面した容器内壁に蓄積された壁電荷を放電させ、
    上記放電ランプの発光を維持して画像表示を行うメモリ
    駆動方式によるガス放電表示装置において、 上記各放電ランプは上記蛍光体の種類によってメモリ駆
    動における電気的特性が異なるものであって、上記電気
    的特性の違いに応じて別々に電圧印加手段を設け、上記
    各電圧印加手段により各放電ランプに印加する電圧のパ
    ルス波形を変えて各放電ランプのメモリ駆動における電
    気的特性を変化させたことを特徴とするガス放電表示装
    置。
  6. 【請求項6】 内部に希ガスを封入した容器と、上記容
    器の外壁に設けた外部電極と、上記外部電極に面した容
    器内壁に設けた蛍光体と、上記容器の内部に挿入された
    内部電極とを備えた放電ランプを複数配列し、上記外部
    電極及び上記内部電極間に上記放電ランプの放電開始電
    圧より低い所定の電圧の交流電圧を印加して、上記外部
    電極に面した容器内壁に蓄積された壁電荷を放電させ、
    上記放電ランプの発光を維持して画像表示を行うメモリ
    駆動方式によるガス放電表示装置において、上記各放電ランプは上記蛍光体の種類によってメモリ駆
    動における電気的特性が異なるものであって、 上記容器
    内部に封入する希ガスの封入圧力を上記各放電ランプの
    メモリ駆動における電気的特性の違いに応じて別々に調
    整し、メモリ駆動における電気的特性を変化させたこと
    を特徴とするガス放電表示装置。
  7. 【請求項7】 互いに対をなす電極間に放電ランプの放
    電開始電圧より低い所定の電圧の交流電圧パルスを印加
    して、上記電極に面した容器内壁に蓄積された壁電荷を
    放電させ、上記放電ランプの発光を維持する手段と、上
    記電極間に印加される交流電圧パルスの一方の極性の電
    圧パルスを1回以上除去し、他方の極性の電圧パルスを
    2回以上続けて印加することにより放電発光を停止する
    手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれ
    かに記載のガス放電表示装置。
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