JP3303373B2 - 燃料噴射装置 - Google Patents

燃料噴射装置

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JP3303373B2 JP32912492A JP32912492A JP3303373B2 JP 3303373 B2 JP3303373 B2 JP 3303373B2 JP 32912492 A JP32912492 A JP 32912492A JP 32912492 A JP32912492 A JP 32912492A JP 3303373 B2 JP3303373 B2 JP 3303373B2
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    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
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    • F02M61/16Details not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M61/02 - F02M61/14
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  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コモンレールに高圧燃
料を蓄圧し、この蓄圧した高圧燃料を内燃機関に噴射供
給するコモンレール式の燃料噴射装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、コモンレールと呼ばれる一種
のサージタンクに高圧燃料を蓄圧し、この蓄圧した高圧
燃料を内燃機関に噴射供給するコモンレール式の燃料噴
射装置が提案されている。このコモンレール式の燃料噴
射装置は、高圧燃料を噴射する燃料噴射ノズルと、この
燃料噴射ノズルの噴射時期および噴射量を制御する三方
電磁弁とから構成されている。
【0003】三方電磁弁は、バルブの良好な摺動を確保
するために、バルブの外周とバルブボディの摺動部の内
周との間に所定のクリアランスが形成されている。とこ
ろが、図8に示したように、三方電磁弁の供給流路10
1内には常に高圧燃料が充満しているので、その高圧燃
料の作用によって、アウタバルブ102の外周と摺動部
103の内周との間のクリアランス104が楔状に拡大
されてしまう。ここで、アウタバルブ102が下降した
まま動かなくなると、制御室105内に高圧燃料が充填
された状態が継続され、ニードル(図示せず)が開弁し
なくなる(燃料噴射ノズルの無噴射)ことが予想され
る。また、アウタバルブ102が上昇したまま動かなく
なると、制御室105より高圧燃料が排出された状態が
継続され、ニードルが閉弁しなくなる(燃料噴射ノズル
の連続噴射)ことが予想される。
【0004】そこで、図9に示したように、アウタバル
ブ201の外周と摺動部202の内周との間への供給流
路200からの異物侵入防止策として、図10に示した
ように、インレットパイプ203内にバーフィルタ20
4を挿入する手法や、図11に示したように、インレッ
トパイプ203の出口とノズルホルダ205に形成され
たニードル206(図9参照)の周囲に高圧燃料を導入
する導入流路207の入口との間にメッシュフィルタ2
08を嵌め込む手法が考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図10の手
法においては、高圧燃料の作用によるインレットパイプ
203の内周とバーフィルタ204の外周とのクリアラ
ンスの拡大によって、微小異物の捕捉に限界があるとい
う問題があった。そこで、インレットパイプ203の内
周とバーフィルタ204の外周とのクリアランスを小さ
くすることが考えられるが、インレットパイプ203を
通過する燃料量は、燃料噴射ノズル209(図9参照)
から噴射する噴射量+三方電磁弁210(図9参照)の
消費量となる。このため、導入流路207の流路面積を
確保するためにインレットパイプ203およびバーフィ
ルタ204の全長が長くなり、大型化するという問題が
あった。
【0006】また、図11の手法においては、大流量を
確保するためフィルタ部のクリアランスを縮小したり、
微小異物を捕捉するため目の細かいメッシュフィルタ2
08の仕様の考えた場合に、導入流路207の流路面積
を確保するためにフィルタ部を大型化する必要があり、
このようにすると、メッシュフィルタ208をノズルホ
ルダ205に装着できなくなるという問題があった。
【0007】本発明は、バルブへの異物の浸入を防止で
き、且つ大型化することなく導入流路の流路面積や供給
流路の流路面積を確保することができる燃料噴射装置の
提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、制御室内より
高圧燃料が排出されると、軸方向にリフトすることによ
噴射孔を開くニードルと、このニードルの周囲に常に
高圧燃料を導入する導入流路と、この導入流路より分岐
され、前記制御室内へ高圧燃料を供給する供給流路と、
前記制御室内より高圧燃料を排出する排出流路と、前記
ニードルが前記噴射孔を開くために、前記制御室内より
前記排出流路へ高圧燃料を排出させるバルブと、このバ
ルブを摺動自在に保持する摺動部とを備えた燃料噴射装
置において、前記供給流路の一部には、前記供給流路の
他部より流路面積大きく、且つ前記ニードルの軸方向
中心を囲むように環状に形成される環状流路が設けら
れ、前記環状流路の内部には、その環状流路より上流側
の前記導入流路および前記供給流路内の高圧燃料中の異
物を捕捉するフィルタ部材が配されている技術手段を採
用した。
【0009】
【作用】本発明は、導入流路を通ってニードルの周囲に
常に高圧燃料が導入され、且つその導入流路より分岐し
た供給流路を通って摺動部の内周とバルブの外周との間
に高圧燃料が供給される。なお、高圧燃料の作用によっ
て摺動部の内周とバルブの外周との間のクリアランス
は、楔状に拡がるが、供給流路の一部に形成された環状
流路内のフィルタ部材によって微小異物が捕捉される。
これによって、バルブが制御室内より排出流路へ高圧燃
料を排出させる場合には、高圧燃料が制御室内より排出
されてニードルが噴射孔を開き高圧燃料を噴射するため
無噴射が防げる して、高圧燃料を制御室へ供給する
供給流路の一部に他部より流路面積の広い環状流路を設
けているので、フィルタ部材を大型化することなく供給
流路の流路面積が十分確保され、噴射終了時の噴射だれ
を防げる。また、高圧燃料をニードルの周囲に導入する
導入流路より分岐した供給流路にフィルタ部材を設けて
いるので、フィルタ部材を大型化することなく導入流路
の流路面積が十分確保され、噴射率の低下を防げる。
【0010】
【実施例】
〔実施例の構成〕次に、本発明の燃料噴射装置を図1な
いし図7に示す一実施例に基づいて説明する。図1およ
び図2はコモンレール式の燃料噴射装置を示した図であ
る。コモンレール式の燃料噴射装置1は、ディーゼルエ
ンジン(図示せず)の各気筒に取り付けられ、共通のサ
ージタンク(図示せず)から分岐した導入管(図示せ
ず)に接続されている。また、コモンレール式の燃料噴
射装置1は、ディーゼルエンジンにより回転駆動される
燃料ポンプ(図示せず)によってサージタンクから汲み
上げられた高圧燃料が導入管より常に供給されている。
このようなコモンレール式の燃料噴射装置1は、内燃機
関に燃料を噴射供給する燃料噴射ノズル2と、この燃料
噴射ノズル2の噴射時期や噴射量を制御する三方電磁弁
3と、燃料噴射ノズル2と三方電磁弁3との間に配設さ
れたメッシュフィルタ4とから構成されている。
【0011】燃料噴射ノズル2は、ノズルボディ5、ニ
ードル6、ピストン7およびノズルホルダ8等から構成
されている。ノズルボディ5は、低炭素合金鋼(例えば
SCM415)製で、内周でニードル6を摺動自在に保
持し、高圧燃料を噴射する噴射孔(図示せず)、および
この噴射孔に連なり、ニードル6が着座するシート部
(図示せず)を有する。ニードル6は、図1において図
示上端部がピストン7に連結され、ピストン7が三方電
磁弁3側に移動することによってノズルボディ5のシー
ト部より離れて燃料の噴射が開始され、ピストン7が元
の位置に戻ることによってノズルボディ5のシート部に
着座して燃料の噴射が終了する。
【0012】ノズルホルダ8は、高炭素鋼(例えばS4
5C等)製で、導入流路11、制御室12、軸方向穴1
3、ワンウェイオリフィス14、コイルスプリング15
等を有する。導入流路11は、この導入流路11より図
示下側に分岐した分岐流路16がノズルホルダ8のノズ
ルボディ5側端面で開口し、導入流路11より図示上側
に分岐した供給流路17がノズルホルダ8の上端面で開
口している。また、導入流路11は、三方電磁弁3の内
部やノズルボディ5内の燃料溜り(図示せず)と導入管
とをインレットパイプ18内の燃料流路18aを介して
連通する流路である。また、分岐流路16は、ニードル
6の周囲の燃料溜りに高圧燃料を常に導く流路である。
供給流路17は、三方電磁弁3の内部に高圧燃料を常に
導く流路である。
【0013】制御室12は、内部に高圧燃料が導入され
ると内部圧力が高圧となり、内部より高圧燃料が排出さ
れると内部圧力が低圧となる。軸方向穴13は、三方電
磁弁3側端部に制御室12が形成され、ピストン7の後
端部を納める。ワンウェイオリフィス14は、制御室1
2内に移動可能に配され、制御室12からの高圧燃料の
排出のみを制限する。また、ノズルホルダ8の上端部の
外周には、図2にも示したように、ノズルホルダ8と三
方電磁弁3との間にメッシュフィルタ4を接続するため
のカラー19aに嵌め合わされている。なお、カラー1
9aの外周には、三方電磁弁3、ノズルホルダ8を固定
するためのリテーニングナット19bが嵌め合わされて
いる。
【0014】なお、ノズルホルダ8の上端面には、図2
に示したように、メッシュフィルタ4の下端面に液密的
に接続するシール部20が形成されている。このシール
部20は、被加工品の表面に浸炭焼入れまたは高周波焼
入れを施した後に平面仕上げされて形成され、高圧燃料
がノズルホルダ8の上端面とメッシュフィルタ4の下端
面との間から漏れるのを防ぐ。
【0015】三方電磁弁3は、インナバルブ21、アウ
タバルブ22、バルブボディ23およびコイル23a等
から構成されている。インナバルブ21は、アウタバル
ブ22の内周に摺動自在に配され、アウタバルブ22
は、バルブボディ23の摺動孔24内に摺動自在に配さ
れている。また、アウタバルブ22内には、高圧燃料が
流れる燃料流路22aが形成されている。バルブボディ
23は、本発明の摺動部であって、低炭素合金鋼(例え
ばSCM415)製で、ノズルホルダ8の供給流路17
より高圧燃料が供給される供給流路25、サージタンク
内に燃料を戻す低圧ライン(図示せず)に連通する排出
流路26を具備している。供給流路25は、下端面で開
口し、摺動孔24、メッシュフィルタ4を介して高圧燃
料を制御室12内へ供給する流路である。排出流路26
は、図1において図示右側端面で開口し、制御室12内
の高圧燃料をメッシュフィルタ4、摺動孔24を介して
排出する流路である。
【0016】なお、バルブボディ23の下端面には、図
2に示したように、メッシュフィルタ4の上端面に液密
的に接続するシール部27が形成されている。このシー
ル部27は、被加工品の表面に浸炭焼入れまたは高周波
焼入れを施した後に平面仕上げされて形成され、高圧燃
料がバルブボディ23の下端面とメッシュフィルタ4の
上端面との間から漏れるのを防ぐ。
【0017】メッシュフィルタ4は、図3ないし図5に
示したように、円環板部材28およびメッシュ29等よ
り構成されており、ノズルホルダ8の上端面とバルブボ
ディ23の下端面との間に挟み込んだ状態でカラー19
aをノズルホルダ8およびバルブボディ23の外周に締
め付けることによって固定されている。円環板部材28
は、低炭素合金鋼(例えばSCM415)製で、ノズル
ホルダ8の供給流路17とバルブボディ23の供給流路
25とを連通する環状流路30、および摺動孔24と制
御室12とを連通する連通路31を具備している。環状
流路30は、連通路31の外周に円環状に形成され、供
給流路17、25より流路面積を拡げるように設けられ
ている。この環状流路30は、ニードル6の軸方向中心
を囲むように円環状に形成されている。そして、環状流
路30のノズルホルダ8(図1において図示下方)側端
面は、複数の柱部33(図5参照)により仕切られてい
る。また、この環状流路30に対応して、ノズルホルダ
8にも環状溝37が設けられている。この環状溝37は
供給流路17と連通している。
【0018】メッシュ29は、10μm程度の網目状金
属材を円環状に形成したもので、環状流路30より上流
側の導入流路11および供給流路17内の高圧燃料中の
異物を捕捉するフィルタ部材である。このメッシュ29
は、環状流路30の段32とリング部材34との間に挟
み込まれた状態で円環板部材28内に取り付けられてい
る。そのリング部材34は、環状流路30内に圧入等に
より取り付けられている。
【0019】なお、円環板部材28の下端面には、ノズ
ルホルダ8の上端面に液密的に接続するシール部35が
形成されている。円環板部材28の上端面には、三方電
磁弁3の下端面に液密的に接続するシール部36が形成
されている。これらのシール部35、36は、被加工品
の表面に浸炭焼入れを施した後に平面仕上げされて形成
され、供給流路17より供給流路25内に供給される高
圧燃料、および摺動孔24と制御室12との間で給排さ
れる高圧燃料が、三方電磁弁3の下端面と円環板部材2
8の上端面との間から漏れるのを防ぐ。
【0020】〔実施例の作用〕このコモンレール式の燃
料噴射装置1の作用を図1ないし図7に基づき説明す
る。ここで、図6はニードル6のリフト量を示したタイ
ムチャートで、図7は燃料噴射ノズル2の噴射率を示し
たタイムチャートである。三方電磁弁3のコイル23a
がオフされているときは、インナバルブ21が上方に位
置し、アウタバルブ22が下方に位置するため、インレ
ットパイプ18内の燃料流路18aよりノズルホルダ8
内に流入した高圧燃料は、導入流路11→供給流路17
→円環板部材28内の環状流路30→供給流路25→ア
ウタバルブ22内の燃料流路22a→円環板部材28内
の連通路31を通って制御室12内に充填され、制御室
12の内部圧力が高圧となる。このため、コイルスプリ
ング15の付勢力によって、ワンウェイオリフィス14
が着座し、且つピストン7がニードル6を初期位置に駆
動する。よって、図6のaに示したように、ニードル6
がノズルボディ5のシート部に着座することにより、図
7のaに示したように、ノズルボディ5の噴射孔からの
燃料の噴射はなされない。
【0021】そして、三方電磁弁3のコイル23aがオ
ンされると、インナバルブ21およびアウタバルブ22
が共に上方に移動するため、制御室12内の高圧燃料が
円環板部材28内の連通路31→摺動孔24→排出流路
26を通って排出され、制御室12の内部圧力が低圧と
なる。このため、ピストン7が軸方向穴13内を摺動し
ながら上昇するため、図6のbに示したように、ニード
ル6がノズルボディ5のシート部から離れる。よって、
インレットパイプ18内の燃料流路18aより導入流路
11→分岐流路16→ノズルボディ5内の燃料溜り内に
充填されている高圧燃料は、図7のbに示したように、
ノズルボディ5の噴射孔からディーゼルエンジン内の各
気筒への燃料の噴射が開始される。
【0022】さらに、三方電磁弁3のコイル23aがオ
フされると、前述のように、インナバルブ21が上方に
位置し、アウタバルブ22が下方に移動するため、イン
レットパイプ18内の燃料流路18aより流入した高圧
燃料は、導入流路11→供給流路17→円環板部材28
内の環状流路30→供給流路25→アウタバルブ22内
の燃料流路22aを通って円環板部材28内の連通路3
1内に導入される。よって、連通路31内が高圧とな
り、この圧力により制御室12内に高圧燃料が導入さ
れ、制御室12内が一気に高圧となる。このため、図6
のcに示したように、この圧力によりピストン7を軸方
向穴13内を摺動させながら一気に押し下げて、ニード
ル6がノズルボディ5のシート部に着座することによ
り、図7のcに示したように、良好な噴射切れがなされ
る。
【0023】ここで、この実施例の三方電磁弁3は、ア
ウタバルブ22の外周とバルブボディ23の内周との間
に形成されるクリアランスに高圧燃料が常に供給されて
いる。このため、高圧燃料の作用によってアウタバルブ
22の外周とバルブボディ23の内周との間のクリアラ
ンスは、バルブボディ23の内周壁が外側へ変形して楔
状に拡がる可能性がある。一方、高圧燃料中には、燃料
タンク(図示せず)内に注入された際に燃料の精製時に
混入した塵等の異物や、コモンレールが高圧燃料に晒さ
れることによる金属皮膜の剥がれや、コモンレール等の
燃料配管に設けられるねじばりの剥がれ等のにより金属
等の微小異物が混入されている。このため、導入流路1
1より供給流路17内に流入した高圧燃料中に含まれる
微小異物は、メッシュフィルタ4の環状流路30内に流
入すると、高圧燃料が環状流路30全域に拡がった際に
環状流路30内に円環状に配されたメッシュ29によっ
て捕捉される。
【0024】そして、高圧燃料は、メッシュ29全面を
通過した後に、再度集められて供給流路25を通ってア
ウタバルブ22の外周とバルブボディ23の内周との間
のクリアランスに向かうので、供給流路17、25の流
路面積が十分確保され、十分な量の高圧燃料が供給され
る。また、環状流路30内のメッシュ29によって微小
異物さえも捕捉されるので、楔状に拡がったクリアラン
ス内に異物が堆積することは無くなる。これによって、
アウタバルブ22がバルブボディ23の内周に引っ掛か
って摺動しなくなることを防げるので、アウタバルブ2
2がコイル23aのオン、オフに応じて移動する。
【0025】〔実施例の効果〕したがって、この実施例
では、アウタバルブ22の摺動不足を防止できるので、
コイル23aをオンした場合に、高圧燃料が制御室12
内より排出されてニードル6が噴射孔を開くため、燃料
噴射ノズル2の無噴射を防止することができる。また、
コイル23aをオフした場合には、高圧燃料が制御室1
2内に供給されてニードル6が噴射孔を一気に閉じるた
め、燃料噴射ノズル2の連続噴射を防止することができ
る。また、メッシュ29等のメッシュフィルタ4を大型
化することなく導入流路11、供給流路17、25の流
路面積を十分確保できるので、燃料噴射装置1が大型化
することはない。また、三方電磁弁3を通過してピスト
ン7を押下げる、制御室12内へ供給される高圧燃料の
供給遅れにより燃料噴射ノズル2の噴射終了がだれたり
(図6破線参照)、ノズルボディ5の燃料溜り内への高
圧燃料の供給不足によりノズルボディ5内の圧力が低下
し、噴射率が低下することを防止できる(図7破線参
照)。
【0026】〔変形例〕本実施例では、メッシュフィル
タ4をノズルホルダ8の上端面とバルブボディ23の下
端面との間に挟み込んで、供給流路17、25の途中に
環状流路30とメッシュ29を設けたが、ノズルホルダ
8やバルブボディ23に環状流路を一体的に形成し、そ
の環状流路内にフィルタ部材を入れるようにしても良
い。
【0027】
【発明の効果】本発明は、フィルタ部材により高圧燃料
に含まれる微小異物さえも捕捉することができるので、
圧燃料の無噴射を防止できる。また、高圧燃料を制御
室へ供給する供給流路の一部に他部より流路面積の広い
環状流路を設けているので、フィルタ部材を大型化する
ことなく供給流路の流路面積を十分確保することができ
るため、噴射終了時の噴射だれを防止できる。さらに、
高圧燃料をニードルの周囲に導入する導入流路より分岐
した供給流路にフィルタ部材を設けているので、フィル
タ部材を大型化することなく導入流路の流路面積を十分
確保することができるため、噴射率の低下を防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に用いた燃料噴射装置の全体
構造を示した断面図である。
【図2】図1の燃料噴射装置の主要部を示した断面図で
ある。
【図3】図1の燃料噴射装置の円環板部材を示した上面
図である。
【図4】図1の燃料噴射装置の円環板部材を示した断面
図である。
【図5】図1の燃料噴射装置の円環板部材を示した下面
図である。
【図6】本発明の一実施例に用いた燃料噴射装置のニー
ドルのリフト量を示したタイムチャートである。
【図7】本発明の一実施例に用いた燃料噴射装置の噴射
率を示したタイムチャートである。
【図8】従来の燃料噴射装置の三方電磁弁を示した断面
図である。
【図9】従来の燃料噴射装置の全体構造を示した断面図
である。
【図10】従来の燃料噴射装置のインレットパイプ内に
バーフィルタを挿入した状態を示した断面図である。
【図11】従来の燃料噴射装置のインレットパイプの出
口にメッシュフィルタを配した状態を示した断面図であ
る。
【符号の説明】
1 燃料噴射装置 2 燃料噴射ノズル 3 三方電磁弁 4 メッシュフィルタ 6 ニードル 11 導入流路 12 制御室 17 供給流路 22 アウタバルブ 23 バルブボディ(摺動部) 25 供給流路 26 排出流路 28 円環板部材 29 メッシュ(フィルタ部材) 30 環状流路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御室内より高圧燃料が排出されると、軸
    方向にリフトすることにより噴射孔を開くニードルと、 このニードルの周囲に常に高圧燃料を導入する導入流路
    と、 この導入流路より分岐され、前記制御室内へ高圧燃料を
    供給する供給流路と、 前記制御室内より高圧燃料を排出する排出流路と、 前記ニードルが前記噴射孔を開くために、前記制御室内
    より前記排出流路へ高圧燃料を排出させるバルブと、 このバルブを摺動自在に保持する摺動部とを備えた燃料
    噴射装置において、 前記供給流路の一部には、前記供給流路の他部より流路
    面積大きく、且つ前記ニードルの軸方向中心を囲むよ
    うに環状に形成される環状流路が設けられ、 前記環状流路の内部には、その環状流路より上流側の前
    記導入流路および前記供給流路内の高圧燃料中の異物を
    捕捉するフィルタ部材が配されていることを特徴とする
    燃料噴射装置。
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