JP3303324B2 - 円盤組立体 - Google Patents

円盤組立体

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JP3303324B2
JP3303324B2 JP04380692A JP4380692A JP3303324B2 JP 3303324 B2 JP3303324 B2 JP 3303324B2 JP 04380692 A JP04380692 A JP 04380692A JP 4380692 A JP4380692 A JP 4380692A JP 3303324 B2 JP3303324 B2 JP 3303324B2
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達也 西野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、環状部材(例えば、リ
ングギヤ,フライホイール等)と薄板円盤からなる円盤
組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の円盤組立体は、例えば図8及び図
9にて示したように、薄板円盤1とこれの外周を折り曲
げて形成した円筒部1a上に嵌合して溶接3した環状部
材2によって構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図8及び図
9にて示した従来の円盤組立体においては、環状部材2
と薄板円盤1の溶接3部分にて熱歪が生じやすく製品の
精度を高めることが難しい。また、溶接3によるビード
部のバラツキにより回転バランスが阻害されることがあ
る。本発明は、上記した問題に対処すべくなされたもの
であり、その目的は製品精度が高く回転バランスのよい
円盤組立体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、平坦な側面部と環状の内筒面を有しその外
周に歯を形成すると共に前記側面部に複数の突柱を周方
向に離間して押し出し成形して各突柱の背部に同突柱の
直径より大きい内径を有し同突柱の高さより深い穴を同
軸的に設けた環状部材と、該環状部材の前記内筒面に嵌
合する環状の段部と前記環状部材の側面部の突柱が貫通
する複数の貫通孔を周方向に離間して形成し同側面部に
圧着される環状の外周部を有する薄板円盤とにより構成
され、前記環状部材の内筒部に前記薄板円盤の環状段部
を嵌合させると共に同環状部材の前記突柱を前記薄板円
盤の外周部に形成した前記貫通孔から突出させた状態に
て、前記突柱の各先端部を塑性変形させて前記環状部材
に前記薄板円盤を加締め固定して、前記環状部材をリン
グギヤとして組付けたことを特徴とする円盤組立体を提
供するものである。
【0005】
【発明の作用・効果】本発明による円盤組立体において
は、環状部材に一体的に突出形成した突柱の先端部を塑
性変形させることにより環状部材と薄板円盤を加締め固
締させるようにしており、リベットが不要で安価に構成
できるとともに環状部材にリベット挿通孔が不要で環状
部材の強度低下を防止することができる。また、溶接手
段による結合を採用していないため、熱の影響がなく薄
板円盤の板厚を薄くしながら製品の精度を向上させるこ
とができるとともに、回転バランスの低下を抑制するこ
とができる。環状部材が外周に歯を有するリングギヤで
あり、前記突柱の背部に当該突柱の輪郭より大きい輪郭
の穴を同軸的に設けた場合には、該穴に突柱を合わせ環
状部材を多数重ね合わせて固定した状態で歯切或いは焼
き入れ工程を行うことができ、生産性を向上させること
ができるととともに、歯に焼き入れを行うようなものに
あっては突柱に焼き入れが施されずに外周の歯に焼き入
れを施すことができ、突柱の焼入防止が容易にでき突柱
先端部の加締作業に支承を来すことはない。
【0006】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1は本発明による円盤組立体10を示して
いて、この円盤組立体10は鋼材(例えば、炭素鋼S1
5,S35,S40,S48C材等)からなる環状部材
11と鋼板(例えば、冷間圧延或いは熱間圧延鋼板等)
からなる薄板円盤12からなり、図2にて示したように
自動車用動力伝達装置においてエンジンのクランク軸2
1とトルクコンバータ22間に配設されて使用される。
環状部材11は、図3にて示したように、外周に歯11
aを有するリングギヤであり、平坦な側面部11b,1
1cと内筒面11dを備えており、一側面11bには例
えば3〜12個の突柱11eが周方向にて必要に応じて
等間隔に突出形成されている。
【0007】各突柱11eは、この例では環状部材11
に歯切,面取および焼き入れがなされる前に、図4にて
示したように、直径D=6mmのポンチ31によりダイス
32の直径d=5mmの孔32a内に同軸的に押し出し成
形されたもの(各突柱11eの押し出し成形が歯切,面
取および焼き入れ後になされることもある)であり、こ
れによって突柱11eの背部に突柱11eの輪郭より大
きい輪郭の穴11fが同軸的に設けられる。ところで、
環状部材11が内周直径Do=271.5mm、外周直径
Di=237mm、突柱11eの中心までの直径Dm=2
50mm、厚みW=9mmであり、ポンチ31の押し込み深
さA=6.7mmとした場合、高さB=5.5mmの突柱1
1eが形成され、0.5以上の押出効率Y=(d2 ・B
・π/4)/(D2 ・A・π/4)が確保できた。
【0008】この環状部材11においては、図5にて示
したように治具40を用いることにより穴11fに突柱
11eを合わせ環状部材11を多数重ね合わせて固定し
た状態で歯切或いは焼き入れ工程を行うことができ、生
産性を向上させることができる。環状部材11としてS
15C材を使用した場合、通常は滲炭焼き入れを行う
が、この場合、重ね合わせて滲炭を行うため、突柱11
eには滲炭されず焼きが入らない。また、環状部材11
としてS48C材を使用した場合、通常は高周波焼き入
れを行うが、この場合は電流等の制御により歯11aの
部分のみ焼き入れがなされる。治具40は、ヘッド付き
のシャフト41と環状の側板42と突柱11eが嵌合す
る穴43aを有する環状の側板43とシャフト41に嵌
合されて両側板42,43間に多数の環状部材11とと
もに配置される筒体44とこれらを共締めするナット4
5によって構成されている。
【0009】薄板円盤12は、図1および図2にて示し
たように、クランク軸21に嵌合するための孔12a
と、クランク軸21に固定するためのボルト23を挿通
するための孔12bと、トルクコンバータ22に固定す
るためのボルト24を挿通するための孔12cと、環状
部材11を嵌合支持するための段部12dと、環状部材
11の突柱11eが挿通される孔12eを有していて、
図6にて示したように、孔12eに挿通した突柱11e
の先端部を加締治具50で塑性変形させることにより環
状部材11と加締め固締されている。加締治具50は、
固定盤51上に押さえ板52とともに設けられて環状部
材11の穴11fに嵌合する固定パンチ53と、これの
対向位置に配置されて加圧手段(図示省略)にて固定パ
ンチ53に向けて下動される可動パンチ54によって構
成されている。なお、可動パンチ54の下動は寸動を繰
り返しながら行っても偏心回転させながら行ってもよ
く、また加締を短時間に行わせかつ割れ等を防ぐために
熱加締めを行ってもよい。この場合、固定パンチ53と
可動パンチ54を各々電極としてこの間に所定の電流を
通し、環状部材11の突柱11eを加熱して加締める。
この熱加締において、環状部材11としてS48C材等
の中炭素鋼を使用した場合、加熱後の冷却が早いと突柱
11e部分の硬度が高くなって脆くなるため、図7にて
示したように、加熱加締後に電極に流す電流値を下げて
所定時間保持するのが望ましい。
【0010】上記のように構成した円盤組立体10にお
いては、環状部材11に一体的に突出形成した突柱11
eの先端部を塑性変形することにより環状部材11と薄
板円盤12を加締め固締させるようにしており、リベッ
トが不要で安価に構成できるとともに環状部材11にリ
ベット挿通孔が不要で環状部材11の強度低下を防止す
ることができる。また、溶接手段による結合を採用して
いないため、熱の影響がなく薄板円盤12の板厚を薄く
しながら製品の精度を向上させることができるととも
に、回転バランスの低下を抑制することができる。ま
た、突柱11eの背部に突柱11eの輪郭より大きい輪
郭の穴11fを同軸的に設けたため、製造工程を環状部
材11の成形工程−突柱11eの押し出し成形工程−歯
切加工工程−焼き入れ工程−突柱11eの加締め工程の
順とした場合、治具40を用いることにより穴11fに
突柱11eを合わせ環状部材11を多数重ね合わせて固
定した状態で歯切或いは焼き入れ工程を行うことがで
き、生産性を向上させることができるととともに、突柱
11eに焼き入れが施されずに外周の歯11aに焼き入
れを施すことができ、突柱11e先端部の加締作業に支
承を来すことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による円盤組立体の一例を示す縦断側
面図である。
【図2】 図1に示した円盤組立体の使用状態を示す断
面図である。
【図3】 図1に示した円盤組立体を構成する環状部材
の部分拡大図である。
【図4】 環状部材に突柱と穴を形成する工程を示す図
である。
【図5】 治具を用いて環状部材を多数重ね合わせて固
定した状態の図である。
【図6】 環状部材と薄板円盤を加締め固締する加締め
工程を示す図である。
【図7】 加締め工程時の電流制御例を示す図である。
【図8】 従来の円盤組立体の一例を示す部分正面図で
ある。
【図9】 図8の9−9線に沿った断面図である。
【符号の説明】
10…円盤組立体、11…環状部材、11a…歯、11
b,11c…側面部、11d…内筒面、11e…突柱、
11f…穴、12…薄板円盤、12e…孔。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−303370(JP,A) 特開 平1−157730(JP,A) 特開 平4−42516(JP,A) 特開 昭63−131414(JP,A) 特開 昭59−42721(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 39/03 F16H 41/00,41/24

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平坦な側面部と環状の内筒面を有しその
    外周に歯を形成すると共に前記側面部に複数の突柱を周
    方向に離間して押し出し成形して各突柱の背部に同突柱
    の直径より大きい内径を有し同突柱の高さより深い穴を
    同軸的に設けた環状部材と、該環状部材の前記内筒面に
    嵌合する環状の段部と前記環状部材の側面部の突柱が貫
    通する複数の貫通孔を周方向に離間して形成し同側面部
    に圧着される環状の外周部を有する薄板円盤とにより構
    成され、前記環状部材の内筒部に前記薄板円盤の環状段
    部を嵌合させると共に同環状部材の前記突柱を前記薄板
    円盤の外周部に形成した前記貫通孔から突出させた状態
    にて、前記突柱の各先端部を塑性変形させて前記環状部
    材に前記薄板円盤を加締め固定して、前記環状部材をリ
    ングギヤとして組付けたことを特徴とする円盤組立体。
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