JP3303076B2 - 2サイクルエンジン - Google Patents

2サイクルエンジン

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JP3303076B2
JP3303076B2 JP04058393A JP4058393A JP3303076B2 JP 3303076 B2 JP3303076 B2 JP 3303076B2 JP 04058393 A JP04058393 A JP 04058393A JP 4058393 A JP4058393 A JP 4058393A JP 3303076 B2 JP3303076 B2 JP 3303076B2
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/025Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two

Landscapes

  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、クランク室掃気形の
2サイクルエンジンに係り、特にそのピストンに連なる
ピストンピン周りを潤滑することができる2サイクルエ
ンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】クランク室掃気形の2サイクルエンジン
では、シリンダ内に往復動可能に設けたピストンを支持
するピストンピンと、クランクケースに軸支したクラン
ク軸とをコンロッドで連結し、シリンダに連なるクラン
ク室を吸入空気の一次圧縮室としている。このような2
サイクルエンジンでは、クランク室の底部に潤滑に必要
な潤滑オイルを蓄えておくことができないので、シリン
ダとピストンとの摺動面やクランク軸のジャーナル部を
始めとする軸受部分に、オイルポンプを通じて直接潤滑
オイルを供給する直接潤滑方式が採られているものもあ
る。また、ピストンに連なるピストンピン回りの潤滑
は、クランク室に供給される混合気中に、ミスト状とな
ったオイルを浮遊させ、このオイルミストをコンロッド
の小端周りに付着させることにより行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構成によると、強大な爆発圧力を受けるピストンピン周
りに直接潤滑オイルを供給することができないので、こ
のピストンピン周りが磨耗したり、焼き付きの原因とな
るといった不具合が生じる。
【0004】このようなピストンピン周りの潤滑条件を
改善するために、例えばピストンリングが嵌合されるピ
ストンリング溝の最深部からピストンピンが嵌合するピ
ン孔またはコンロッドの小端に連通するオイル通路を形
成し、このオイル通路によって潤滑オイルを導くように
することが考えられる。ところで、2サイクルエンジン
ではピストンリング溝に強大な爆発圧力がかかるが、こ
の爆発圧力がピストンリング溝を経由してオイル通路に
よってクランク室へと抜ける現象が生じると、エンジ性
能が低下する一原因となる。
【0005】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、エンジン性能に影響を与えることなく、ピ
ストンピン周りを直接潤滑することができ、潤滑の信頼
性が向上する2サイクルエンジンを提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、この発明は、シリンダ内に往復動可能に設けたピス
トンを支持するピストンピンと、クランクケースに軸支
したクランク軸とをコンロッドで連結し、シリンダに連
なるクランク室を吸入空気の一次圧縮室とした2サイク
ルエンジンにおいて、前記ピストンのピストンリングの
下方位置であって前記シリンダの排気通路と対向する側
で一方のピストンピンが嵌合するピン孔から他方のピス
トンピン孔の上方位置に亙ってオイル溜り溝を設け、ピ
ストンが下死点付近の時の前記オイル溜り溝に対応する
シリンダ側面にシリンダとピストンとの間に潤滑オイル
を供給するオイル供給開口を形成するとともに、前記オ
イル溜り溝と、前記ピストンピンが嵌合するピン孔また
は前記コンロッドの小端に連通し潤滑オイルを導くオイ
ル通路を形成したことを特徴としている。
【0007】
【作用】この発明では、ピストンがシリンダ内を往復動
することで、ピストンリングの下方位置に設けられたオ
イル溜り溝で、シリンダに付着した潤滑オイルが効率よ
く集められ、オイル通路によってピストンピンが嵌合す
るピン孔またはコンロッドの小端に導かれ、ピストンリ
ングの下方位置に設けられたオイル溜り溝で潤滑オイル
を集め、この潤滑オイルを直接ピストンピン周りに供給
して潤滑する。ピストンのピストンリングの下方位置で
あってシリンダの排気通路と対向する側で一方のピスト
ンピンが嵌合するピン孔から他方のピストンピン孔の上
方位置に亙ってオイル溜り溝を設けることで、オイル溜
り溝へ燃え残りのカーボンが堆積することを防止するこ
とができる。また、ピストンが下死点付近の時のオイル
溜り溝に対応するシリンダ側面にシリンダとピストンと
の間に潤滑オイルを供給するオイル供給開口を形成する
ことで、潤滑オイルで直接ピストンピン周りを潤滑する
ため、エンジン性能に影響を与えることなく、ピストン
ピン周りを直接かつ確実に潤滑することができ、ピスト
ンピン周りの磨耗や焼き付きを防止することができる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の2サイクルエンジンの実施
例を図面に基づいて説明する。図1乃至図5は2サイク
ルエンジンの実施例を示し、図1は2サイクルエンジン
の縦断面図、図2は図1のIIーII線に沿う断面図、図3
はシリンダブロックのオイル供給口とピストンのオイル
溜り溝を示すピストン下死点付近時の横断面図、図4は
コンロッド小端の軸受の拡大図、図5はシリンダブロッ
クのオイル供給口とピストンのオイル溜り溝を示す縦断
面図である。
【0009】この2サイクルエンジンはクランクケース
1を備えており、このクランクケース1は上ケース2と
下ケース3で構成されている。この上ケース2と下ケー
ス3との間にクランク軸4が軸受5,6を介して回動可
能に支持され、またこの上ケース2と下ケース3とでク
ランク室7が形成されている。上ケース2にはリードバ
ルブ8を介して吸気管9が取り付けられ、リードバルブ
8は吸気管9からクランク室7に向かう吸入空気の流れ
のみを許容し、クランク室7を吸入空気の一次圧縮室と
している。
【0010】クランクケース1の上ケース2にはシリン
ダブロック10が取り付けられ、さらにこのシリンダブ
ロック10にシリンダヘッド11が取り付けられてい
る。シリンダブロック10に形成されたシリンダ12に
はピストン13が往復動可能に設けられ、シリンダブロ
ック10のシリンダ12と、ピストン13の頭部と、シ
リンダヘッド11との間に燃焼室14が形成され、シリ
ンダヘッド11には点火プラグ15が燃焼室14に臨む
ように取り付けられている。シリンダブロック10には
掃気行程でクランク室7と燃焼室14とを連通する3個
の掃気通路16が形成されると共に、排気行程で燃焼室
14の排気ガスを排出する排気通路17が形成されてい
る。3個の掃気通路16のうちの2個の掃気通路16は
シリンダ12の径方向に対向して配置されているととも
に、残りの1個の掃気通路16はこの対向し合う2個の
掃気通路16の間で、排気通路17に対向して配置され
ている。
【0011】ピストン13の上部には2個のピストンリ
ング溝18が形成され、このそれぞれのピストンリング
溝18にピストンリング19が嵌合している。このピス
トン13はシリンダ12の内面に摺接するスカート部2
0を備えており、このスカート部20の内面にはピスト
ン13の径方向に対向し合う一対のボス部21が形成さ
れている。ボス部21にはピストンピン22が通るピン
孔23がそれぞれ形成され、これらボス部21の間にコ
ンロッド24の小端25が位置している。このコンロッ
ド24の小端25は軸受26を介してピストンピン22
に回転自在に貫通し、コンロッド24の大端27はクラ
ンク軸4のクランクピン28に軸受29を介して支持さ
れており、このコンロッド24により、ピストン13の
往復運動が回転運動に変換されてクランク軸4に伝達さ
れる。
【0012】シリンダブロック10には潤滑オイルを供
給するオイル供給開口30が形成され、このオイル供給
開口30に接続したオイル供給管31から潤滑オイルが
シリンダ12とピストン13との間に供給される。この
オイル供給開口30はピストン13が下死点又はその付
近に達した際に、このピストン13のスカート部20の
上部で閉塞される位置に設けられている。このため、オ
イル供給管31を通じて導かれた潤滑オイルは、オイル
供給開口30から滲み出るようにしてシリンダ12の内
面に供給され、ピストン13とシリンダ12との摺動面
を直接潤滑するようになっている。
【0013】このピストン13の下側のピストンリング
19の下方位置に、ピストンリング溝18の下部に連接
してオイル溜り溝32が形成されている。このオイル溜
り溝32は、シリンダブロック10の排気通路17と対
向する側に形成され、ピストンピン22が嵌合する一方
のピン孔23から他方のピン孔23の上方位置に亙って
180度の長さに設けられ、このそれぞれのピン孔23
の上方位置のオイル溜り溝32からピン孔23に連通し
潤滑オイルを導くオイル通路33が形成されている。従
って、ピストン13がシリンダ12内を往復動すること
で、ピストンリング19の下方位置に設けられたオイル
溜り溝32で、シリンダ12に付着した潤滑オイルが効
率よく集められ、この潤滑オイルがオイル溜り溝32か
らオイル通路33によってピストンピン22が嵌合する
ピン孔23に導かれる。これにより、潤滑オイルで直接
ピストンピン周りを潤滑するため、エンジン性能に影響
を与えることなく、ピストンピン周りを直接かつ確実に
潤滑することができ、ピストンピン周りの磨耗や焼き付
きを防止することができる。
【0014】 また、コンロッド24の小端25には2
個のオイル供給孔34が軸受26に連通して形成され、
霧状の潤滑オイルを液状にしてオイル供給孔34から軸
受26に供給するようになっている。この軸受26とし
ては図4に示すようにニードルベアリングが用いられ、
このベアリングケージ260には保持孔261が所定間
隔で形成されている。この保持孔261にニードル26
2が内側から挿入され、保持孔261の内側にはカシメ
部263を設け、ニードル262が内側へ抜けることを
防止している。一方、保持孔261の外側には一方には
平面部264を形成し、他方には傾斜部265を設け、
両者を非対称に形成している。これにより、平面部26
4と傾斜部265とで、ニードル262が外側へ抜ける
ことを防止する。また、ピストン13の往復運動でコン
ロッド24が揺動し、それに伴い軸受26も回転する
が、上記保持孔261の非対称性のために、コンロッド
24の揺動の方向によって軸受26の回転量が異なり、
同一クランク角度でみると軸受26は一方向へ回転す
る。このためピストンピン22からの荷重が常に軸受2
6の一箇所にかかることがなく、軸受26が偏摩耗する
ことが低減される。
【0015】さらに、クランク軸4の一方のアーム35
の側部には円形のオイル溝36が形成され、このオイル
溝36からオイル通路37がクランクピン28を通って
他方のアーム38に貫通して形成されている。さらに、
このオイル通路37から軸受29にオイルを導くオイル
通路39が形成され、オイル通路37にはアーム38側
からオイル通路39の近傍まで埋め栓100を設け、ボ
ール101で抜け止めしている。従って、埋め栓100
によって、オイル溝36から軸受29までのオイル通路
37,39がより直接的に接続され、エンジンの始動時
等にクランク軸4の回転で潤滑オイルがオイル溝36か
らオイル通路37,39を介して直接軸受29へ供給さ
れ、エンジンの始動時等でも速やかに軸受29を潤滑す
ることができる。また、オイル通路39はコンロッド2
4が上死点となる位置から回転方向前側へずれた位置に
形成されており、強大な爆発圧力がオイル通路39を形
成した部分に直接かかることを避けている。
【0016】図6はクランク軸の他の実施例を示す断面
図である。このクランク軸4では、アーム35の側部に
形成したオイル溝40の底部40aを、クランク回転中
心に対してクランクピン28側へ偏心させて形成されて
いる。このように、オイル溝40の底部40aをクラン
クピン28側へ偏心させることで、クランク軸4の回転
によって潤滑オイルがオイル溝40の底部40aに沿っ
てオイル通路37側に集められ、オイル通路37,39
を介して直接軸受へ供給され、エンジンの始動時等でも
速やかに軸受を潤滑することができる。
【0017】図7はクランク軸のさらに他の実施例を示
す断面図である。このクランク軸4では、アーム35の
側部に形成したオイル溝50の底部50aからオイル通
路51を、クランクピン28の中央部に貫通して形成さ
れている。このように、オイル溝50の底部50aから
オイル通路51を、直接クランクピン28の中央部に貫
通して形成することで、オイル溝50から軸受までのオ
イル通路51が短くなり、エンジンの始動時等でも軸受
を速やかに潤滑することができる。
【0018】図8乃至図10はピストンの他の実施例を
示すもので、図8はピストンの平面図、図9は図8のIX
ーIX線に沿う断面図、図10は図9のXーX線に沿う断面図
である。この実施例では、ピストン13の下側のピスト
ンリング19の下方位置に、ピストンリング溝18の下
部に連接してオイル溜り溝60が形成されている。この
オイル溜り溝60はシリンダブロックの排気通路と対向
する側に形成され、ピストンピンが嵌合する一方のピン
孔23から他方のピン孔23の上方位置に亙って180
度の長さに設けられ、このそれぞれのピン孔23の上方
位置のオイル溜り溝60からボス部21の先端部に開口
し、コンロッド24の小端25へと潤滑オイルを導くオ
イル通路61が形成されている。従って、オイル溜り溝
60でシリンダに付着した潤滑オイルが効率よく集めら
れ、この潤滑オイルがオイル溜り溝60からオイル通路
61によってコンロッド24の小端25に導かれる。こ
れにより、潤滑オイルで直接ピストンピン周りを潤滑す
るため、エンジン性能に影響を与えることなく、ピスト
ンピン周りを直接かつ確実に潤滑することができ、ピス
トンピン周りの磨耗や焼き付きを防止することができ
る。
【0019】図11乃至図13はピストンの他の実施例
を示すもので、図11はピストンの平面図、図12は図
11のXIIーXII線に沿う断面図、図13は図12のXIIIー
XIII線に沿う断面図である。この実施例では、ピストン
13の下側のピストンリング19の下方位置に、ピスト
ンリング溝19の下方に所定間隔を隔ててオイル溜り溝
70が形成されている。このオイル溜り溝70はシリン
ダブロックの排気通路と対向する側に形成され、ピスト
ンピンが嵌合する一方のピン孔23から他方のピン孔2
3の上方位置に亙って180度の長さに設けられ、この
それぞれのピン孔23の上方位置のオイル溜り溝70か
らピン孔23に連通し潤滑オイルを導くオイル通路71
が形成されている。また、ピン孔23にはそれぞれサイ
ドリリーフ溝72が形成され、このサイドリリーフ溝7
2によってオイル通路71から導かれる潤滑オイルをさ
らにピストンピンの軸方向へ導くようになっている。従
って、オイル溜り溝70でシリンダに付着した潤滑オイ
ルが効率よく集められ、この潤滑オイルがオイル溜り溝
70からオイル通路71によってピストンピンが嵌合す
るピン孔23に導かれ、さらにサイドリリーフ溝72に
よってピストンピンの軸方向へ導かれる。これにより、
潤滑オイルで直接ピストンピン周りを潤滑するため、エ
ンジン性能に影響を与えることなく、ピストンピン周り
を直接かつ確実に潤滑することができる。
【0020】図14乃至図16はピストンの他の実施例
を示すもので、図14はピストンの平面図、図15は図
14のXVーXV線に沿う断面図、図16は図15のXVIーXVI
線に沿う断面図である。この実施例では、ピストン13
の下側のピストンリング19の下方位置に、ピストンリ
ング溝18の下方に所定間隔を隔ててオイル溜り溝80
が形成されている。このオイル溜り溝80はシリンダブ
ロックの排気通路と対向する側に形成され、ピストンピ
ンが嵌合する一方のピン孔23から他方のピン孔23の
上方位置に亙って180度の長さに設けられ、このそれ
ぞれのピン孔23の上方位置のオイル溜り溝80からボ
ス部21の先端部に開口し、コンロッド24の小端25
へと潤滑オイルを導くオイル通路81が形成されてい
る。従って、オイル溜り溝80でシリンダに付着した潤
滑オイルが効率よく集められ、この潤滑オイルがオイル
溜り溝80からオイル通路81によってコンロッド24
の小端25に導かれる。これにより、潤滑オイルで直接
ストンピン周りを潤滑するため、エンジン性能に影響を
与えることなく、ピストンピン周りを直接かつ確実に潤
滑することができ、ピストンピン周りの磨耗や焼き付き
を防止することができる。
【0021】なお、前記各実施例において、オイル溜り
溝32,60,70,80はシリンダブロックの排気通
路と対向する側に形成され、ピストンピンが嵌合する一
方のピン孔23から他方のピン孔23の上方位置に亙っ
て180度の長さに設けられており、これでオイル溜り
溝32,60,70,80へ燃え残りのカーボンが堆積
することを防止している。
【0022】
【発明の効果】前記したように、この発明は、ピストン
がシリンダ内を往復動することで、ピストンリングの下
方位置に設けられたオイル溜り溝で、シリンダに付着し
た潤滑オイルが効率よく集められ、オイル通路によって
ピストンピンが嵌合するピン孔またはコンロッドの小端
に導かれ、ピストンリングの下方位置に設けられたオイ
ル溜り溝で潤滑オイルを集め、この潤滑オイルを直接ピ
ストンピン周りに供給して潤滑する。ピストンのピスト
ンリングの下方位置であってシリンダの排気通路と対向
する側で一方のピストンピンが嵌合するピン孔から他方
のピストンピン孔の上方位置に亙ってオイル溜り溝を設
けることで、オイル溜り溝へ燃え残りのカーボンが堆積
することを防止することができる。また、ピストンが下
死点付近の時のオイル溜り溝に対応するシリンダ側面に
シリンダとピストンとの間に潤滑オイルを供給するオイ
ル供給開口を形成することで、潤滑オイルで直接ピスト
ンピン周りを潤滑するため、エンジン性能に影響を与え
ることなく、ピストンピン周りを直接かつ確実に潤滑す
ることができ、ピストンピン周りの磨耗や焼き付きを防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2サイクルエンジンの縦断面図である。
【図2】図1のIIーII線に沿う断面図である。
【図3】シリンダブロックのオイル供給口とピストンの
オイル溜り溝を示すピストン下死点付近時の横断面図で
ある。
【図4】コンロッド小端の軸受の拡大図である。
【図5】シリンダブロックのオイル供給口とピストンの
オイル溜り溝を示す縦断面図である。
【図6】クランク軸の他の実施例を示す断面図である。
【図7】クランク軸のさらに他の実施例を示す断面図で
ある。
【図8】ピストンの平面図である。
【図9】図8のIXーIX線に沿う断面図である。
【図10】図9のXーX線に沿う断面図である。
【図11】ピストンの平面図である。
【図12】図11のXIIーXII線に沿う断面図である。
【図13】図12のXIIIーXIII線に沿う断面図である。
【図14】ピストンの平面図である。
【図15】図14のXVーXV線に沿う断面図である。
【図16】図15のXVIーXVI線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 クランクケース 4 クランク軸 7 クランク室 12 シリンダ 13 ピストン 19 ピストンリング 22 ピストンピン 23 ピン孔 24 コンロッド 25 小端 32 オイル溜り溝 33 オイル通路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01M 1/06 F02F 3/00 F16J 1/08 F16J 1/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ内に往復動可能に設けたピストン
    を支持するピストンピンと、クランクケースに軸支した
    クランク軸とをコンロッドで連結し、シリンダに連なる
    クランク室を吸入空気の一次圧縮室とした2サイクルエ
    ンジンにおいて、 前記ピストンのピストンリングの下方位置であって前記
    シリンダの排気通路と対向する側で一方のピストンピン
    が嵌合するピン孔から他方のピストンピン孔の上方位置
    に亙ってオイル溜り溝を設け、 ピストンが下死点付近の時の前記オイル溜り溝に対応す
    るシリンダ側面にシリンダとピストンとの間に潤滑オイ
    ルを供給するオイル供給開口を形成するとともに、 前記オイル溜り溝と、前記ピストンピンが嵌合するピン
    孔または前記コンロッドの小端に連通し潤滑オイルを導
    くオイル通路を形成したことを特徴とする2サイクルエ
    ンジン。
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