JP3302565B2 - 電圧形インバータのpwm制御装置 - Google Patents

電圧形インバータのpwm制御装置

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JP3302565B2 JP15355496A JP15355496A JP3302565B2 JP 3302565 B2 JP3302565 B2 JP 3302565B2 JP 15355496 A JP15355496 A JP 15355496A JP 15355496 A JP15355496 A JP 15355496A JP 3302565 B2 JP3302565 B2 JP 3302565B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気鉄道分野等におい
て、モータを駆動する制御電源として使用される電圧形
インバータのPWM制御装置に関し、特に本発明は、ト
ルクリプルを1パルスモードに対応するトルクリプルの
範囲に限定することができる電圧形インバータのPWM
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は電圧形インバータの回路構成を示
す図である。図2において8は直流電圧電源、9は直流
リアクトル、10はコンデンサで、その両端P及びNは
直流電圧電源8のそれぞれ正端子、負端子に接続されて
いる。11su1、11su2、12sv1、12sv
2及び13sw1、13sw2は正端子Pと負端子Nと
の間にそれぞれ直列接続されたU、V、W相の主スイチ
ング素子群であり、それぞれがこの順に11Du1、1
1Du2、12Dv1、12Dv2及び13Dw1、1
3Dw2で示される逆並列ダイオードを備える。
【0003】U、V、W各相端子の電位は2種類の電圧
レベル+E、0を出力する。図3(a)のように誘導機
固定子上に複素座標系を定義して、下式(1)にしたが
って電圧ベクトルを定義する。なお、下記式(1)にお
いて、Vu,Vv,VwはU、V、W各相端子の電圧で
ある。
【0004】
【数1】
【0005】従って、図2に示した電圧形インバータに
おいては、23 =8とおりのスイッチング状態で、8種
類の離散的な電圧ベクトルが出力可能である。図3
(a)は上記8種類の電圧ベクトルを示す図であり、ベ
クトルV0(000),V7(111)はゼロベクトル
である。また、1は電圧レベル+E,0は電圧レベル0
であり、例えば、ベクトルV1(110)はU相,V相
が電圧レベル+E,W相が電圧レベル0を意味してい
る。
【0006】図2の示した電圧形インバータを上記電圧
ベクトルで制御するには、指令電圧ベクトルVと隣接し
たベクトルのうちいくつのベクトルを選択して、その合
成ベクトルが指令ベクトルVと一致するように制御す
る。ここで、モータの一次側の抵抗を無視すれば、磁束
ベクトルλは次の式(2)で定義される。
【0007】
【数2】
【0008】図3(b)は磁束ベクトルの一つ例を示
す。円周はモータの入力電圧が正弦波の場合に対応する
磁束ベクトル軌跡λ1であり、理想状態の磁束ベクトル
と呼ぶ。λ1は図3(b)に示したように半径が|V|
/ω1の円軌跡で表される。ただし、|V|は指令ベク
トルVの大きさ、ω1はインバータの出力角周波数であ
る。
【0009】図4は上記図3(b)の一部を示してお
り、同図の折れ線λは従来の三角波キャリアPWM制御
方法と等価な電圧ベクトル出力配列を持つソフトウェア
PWM制御方法により出力される磁束ベクトルを表し、
その磁束ベクトル軌跡が半径|V|/ω1の近似円軌跡
となるように、電圧ベクトルを出力する。円軌跡上にゼ
ロベクトル(V0、V7)が配置され、配置されるゼロ
ベクトルの個数はインバータの出力周波数とキャリア周
波数との関係で決まる。
【0010】従来のPWM制御方法において、三角波キ
ャリアの半周期Tcに対応する磁束ベクトル区間は図4
に示したように弧ABで表せる。同図は、隣接する二つ
の電圧ベクトルで挟む60°(∠AOG)の領域を奇数
N=3で分けた場合を示し、後述するようにインバータ
の出力周波数f1とキャリア周波数fsの関係をm=f
s/f1としたとき(以下、mをパルスモードとい
う)、m=9の場合を示している。
【0011】図4に示す一つ分割区間において、ゼロベ
クトルV0から次のゼロベクトルV7までの区間におい
て次のようなスイッチングパターンが出力される。
【0012】一つ分割区間(弧AB)に対して、各ベク
トルの長さ、即ち、各ベクトルV1,V6を出力する時
間T1,T6は図4の三角形の辺と角度との関係から下
記の式(3)(4)により求められる。式(3)、
(4)において、|V|は指令電圧ベクトルVの大き
さ、|V1|,|V6|はインバータの出力電圧ベクト
ルの大きさをそれぞれ表わす。各ベクトルが出力される
時間T1,T6は電圧指令ベクトルVの大きさにより変
化する。また、図4の場合にθは磁束ベクトルが円周方
向に回転する角度と関係あり、下式(5)で表現でき
る。
【0013】残る時間がゼロベクトルV0及びV7の出
力時間T0,T7であり、それらの時間を等分に分ける
とすると、下式(6)によって計算される。
【0014】
【数3】
【0015】以上のように計算した時間で各電圧ベクト
ルを出力すれば、磁束ベクトルを近似的に円軌跡とする
PWMが実現できる。
【0016】電気鉄道応用の場合における従来の技術と
しては、高速領域でのインバータのPWM制御ではイン
バータの電圧利用率を高めるため1パルスモードで動作
させる。中速領域でのインバータPWM制御では、GT
Oのスイッチング周波数を低くするため同期変調方式と
する。キャリア周波数をfs、パルスモードをmとする
と、fsは下式(7)で表される。
【0017】
【数4】
【0018】式(7)において、f1はインバータ出力
基本波周波数である。fsを高くすることは半導体素子
のスイッチング性能や回路損失の増加等による限界があ
るため、f1が高くなるとmを小さくする必要がある。
また、mは任意の値がとれるわけではなく、3相電圧を
バランスさせると共に偶数高調波成分を発生させないた
めに、mが3の奇数倍で切り替えることが必要である。
即ち、パルスモードmに関して下記のような制限があ
る。 正弦波変調:m=1,3,9,15,21・・・・
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従来の三角波キャリア
PWM制御法において、パルスモードmを切り換える方
法では、パルスモードmによって図5に示したようにト
ルクリプルが非常に大きくなる場合がある。図5(a)
(b)(c)はそれぞれ、27パルスモード、5パルス
モード、1パルスモードにおける電流波形とトルク波形
を示しており、横軸は時間、縦軸は電流、トルクであ
る。なお、同図(a)は電圧215V、電流230A、
トルク212kg・m、周波数8Hz、滑り28.5
%、パルスモード27、(b)は電圧855V、電流1
70A、トルク183kg・m、周波数34Hz、滑り
4.6%、パルスモード5、(c)は電圧1100V、
電流148A、トルク161kg・m、周波数48H
z、滑り3.1%、パルスモード1の場合を示してい
る。
【0020】図5によれば、同図(c)の1パルスモー
ドに対応するトルクリプルは19%であり、これに対し
て、同図(b)の5パルスモードと同図(a)の27パ
ルスモードに対応するトルクリプルはそれぞれ50%と
29%である。すなわち、パルスモードmによってはト
ルクリプルが大きくなる場合があり、これによる騒音や
粘着性能低下などの問題になる。
【0021】本発明は上記した従来技術の問題点を解決
するためになされたものであって、インバータの変調率
あるいは周波数に応じてパルスモードmのパターンを決
めることにより、トルクリプルを一定値以下に限定する
ことができ、騒音、粘着性能を改善することができる電
圧形インバータの制御装置を提供することを目的とす
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】まず、本発明の原理を説
明する。なお、本発明は前記図2に示したようにIGB
Tのような高周波スイッチング素子により構成されるイ
ンバータを対象とする。即ち、キャリア周波数が十分高
くできると仮定する。磁束ベクトルλの位置、即ち、磁
束ベクトルλが存在する磁束ベクトル区間番号n(図3
(b))は、磁束ベクトルλの定義及び指令ベクトルV
の回転角∠Vによって下式(8)で判断できる。インバ
ータの変調率aは下式(9)で計算できる。V/f1一
定制御のインバータにおいて、電圧指令Vとインバータ
の周波数f1との間に式(10)のような関係があり、
式(10)からインバータの周波数f1が求められる。
ただし、式(10)において、Cは常数である。
【0023】
【数5】
【0024】図6に示したように実際の磁束ベクトル軌
跡λは理想状態の磁束ベクトルλ1と違う回転速度で回
転するので、ベクトル偏差が生じる。この偏差が図6に
示すように回転方向の偏差Δθと半径方向の偏差ΔRに
分けられ、半径方向の偏差ΔRより回転方向の偏差Δθ
のほうがトルクリプルにとっての影響が大きいと考えら
れる。磁束ベクトルの半径方向の偏差ΔRを無視すると
トルクリプルは下式(11)で表せる。
【0025】
【数6】
【0026】式(11)においてΔTはトルクの変動量
であり、Tは平均トルク、Kθはモータの常数で決まる
パラメータである。式(11)よりトルクリプルの最大
値ΔTmax/Tは式(12)のように磁束ベクトルの
回転方向の偏差の最大値Δθmaxで表せる。
【0027】図4において、前記したように隣接する二
つの電圧ベクトルで挟む60゜(∠AOG)の領域を奇
数Nで分けると、パルスモードmとの間に式(13)の
ような関係がある。なお、図4は前記したようにN=
3,m=9,即ち、9パルスモードを示した。
【0028】
【数7】
【0029】Δθmaxはゼロベクトル出力時に発生す
ると考えられるので、下式(14)で表現できる。式
(14)において、aはインバータの変調率、mはパル
スモードである。図7はV/f1一定制御のインバータ
において、インバータ周波数f1を0〜50Hzで変化
させたときのΔθmaxの値を、式(14)を用いてパ
ルスモードmをパラメータとして計算したものである。
ただし、図7の横軸はインバータの電圧変調率aとイン
バータの周波数f1である。
【0030】
【数8】
【0031】図7において、水平な線Lは1パルスモー
ドにおけるトルクリプルに対応するΔθmaxの値であ
り、すべてのパルスモードmにおけるトルクリプルの値
をこの範囲以下に制限しようという目標値を表すもので
ある。この水平な線Lと、各パルスモードmの分枝との
交点の横座標が、パルスモードmを切り換えるべきイン
バータの周波数f1及びそのときの変調率aを表してい
る。インバータの周波数f1の上昇または下降に応じ
て、パルスモードmの分枝と直線Lとの交点において次
々にパルスモードmを変えていけば、1パルスモードの
トルクリプルを越えないようにPWM波形を生成するこ
とができる。図8(a)の太い線は以上の手順を図示し
たものである。
【0032】ただし、同図において、点線は従来のパル
スモードmの決定方法によるトルクリプル(△Tmax
/T)とパルスモードm、インバータの周波数f1或い
は変調率aとの関係の例を示した。図8(b)は図8
(a)に対応するキャリア周波数fsの特性を示す図で
ある。
【0033】また、パルスモードm切換時、インバータ
出力電圧変動をできるだけ小さくする必要がある。な
お、パルスモードmを切り換える方法は周知であるの
で、ここでは説明を省略する。この時出力される各電圧
ベクトルの長さ、即ち、各ベクトルの出力時間は従来と
同様に式(3)、(4)、(5)、(6)によって計算
される。このようにして、モータのトルクリプルを1パ
ルスモードに対応するトルクリプルの範囲に限定するP
WM波形を生成することができる。
【0034】図1は本発明の機能ブロック図であり、本
発明は、次のようにして前記課題を解決する。図1にお
いて、トルクベクトル制御から電圧指令ベクトルVが入
力されるものとする。即ち、図3(b)に示したように
A1〜A6に区分けされた各区間について、トルクベク
トル制御手段は電流検知による検出された電圧形インバ
ータ6の出力電流と、速度検知による検出された負荷モ
ータ7の回転速度に基づき上記各区間における指令ベク
トルVを求める。なお、上記指令ベクトルVの算出方法
は周知であるので、ここでは説明を省略する。
【0035】手段1は与えられた電圧指令ベクトルVの
回転角∠Vによって指令ベクトルVの位置、即ち、図3
(b)の区間A1〜A6のどの区間にあるかを前記式
(8)により判断し、電圧指令ベクトルVを生成するた
めのインバータの電圧ベクトルの出力順序を決める。手
段2は与えられた電圧指令ベクトルVによって前記式
(9)、(10)でインバータの変調率aとインバータ
の周波数f1を計算する。
【0036】手段3は記憶手段であり、パルスモードm
を切り換えるインバータの変調率a或いは周波数f1が
記憶される。すなわち、前記図4〜図8で説明したよう
に、理想状態の磁束ベクトル軌跡λ1(円周)と実際の
磁束ベクトルλ(折れ線)の回転方向成分の偏差によっ
て仮定した複数のパルスモードmにおけるトルクリプル
を計算し、所望のトルクリプル制限値と各パルスモード
mのトルクリプルの計算結果から、あらかじめ、オフラ
インでパルスモードmを切り換えるインバータの変調率
a或いは周波数f1を求め、結果を記憶手段3に記憶す
る。
【0037】手段4は第2の手段による計算したインバ
ータの変調率a或いは周波数f1に応じて、上記手段3
に記憶したデータを参照しパルスモードmを決める。手
段5は第4の手段による決定された各パルスモードmに
おける電圧ベクトルの出力時間を式(3)、(4)、
(5)、(6)により計算する。上記手段による求めた
電圧ベクトルの出力時間に応じて、指令ベクトルVの位
置による決まったベクトル発信順序で電圧形インバータ
6に与えられ、電圧形インバータ6が制御され、負荷モ
ータ7が駆動される。
【0038】本発明は上記のように、トルクリプルが所
望の制限値内となるインバータの変調率a或いは周波数
f1を求めて記憶しておき、記憶されたデータを参照し
てパルスモードmを定めて各電圧ベクトルの出力時間を
計算しているので、モータのトルクリプルをモータ運転
の領域において1パルスモードに対応トルクリプルより
小さくして運転でき、電磁騒音の低減および粘着特性の
改善を図ることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】図9は本発明の実施例の制御装置
の構成を示す図である。同図において、8、9は前記図
2に示した直流電源及び直流リアクトルであり、10は
入力コンデンサ、11、12、13は前記図2に示した
3相ブリッジインバータ、7は負荷モータである。ま
た、14は負荷電流検出器、15はモータ速度検出器で
ある。
【0040】16はデイジタルシグナル・プロセッサ
(以下、DSPと略記する)、17は本発明に係わる処
理を行うマイクロ・コンピュータ(以下、MCと略記す
る)である。
【0041】図9において、DSP16はモータ7の動
作指令及び負荷電流検出器14により検出された負荷電
流、モータ速度検出器15により検出されたモータの回
転速度によってトルクベクトル制御のための電圧指令ベ
クトルVを生成する。なお、電圧指令ベクトルVを生成
する処理は周知であるのでここでの説明は省略する(必
要なら例えば、本出願人が先に出願した特開平6−24
5588号公報、特願平7−147461号等を参照さ
れたい)。
【0042】MC17は、あらかじめ、前記した図8
(a)に示したパルスモードmのパターンを求めて、そ
の結果を図示しないメモリに記憶する。
【0043】また、DSP16は図示しないDPーRA
Mを介して上記電圧指令ベクトルVをMC17へ伝送す
る。MC17はその電圧指令ベクトルVを受け取って、
前記したように、指令ベクトルVの位置を判断し、イン
バータの変調率a及び周波数f1を求める。インバータ
の周波数f1によってメモリに記憶されたパルスモード
mのパターンからパルスモードmを決定し、最後に、各
ベクトルの出力時間を計算し、図示しないゲート回路を
介して、電圧形インバータ11,12,13のスイッチ
ング素子を駆動する。
【0044】図10は図9に示したMC17における処
理を示すフローチャートであり、同図によりMC17に
おける処理を説明する。MC17は、前記したように、
複数のパルスモードmにおけるトルクリプルを前記式
(14)により求め、所望のトルクリプル制限値と各パ
ルスモードmのトルクリプルの計算結果から、あらかじ
め、オフラインでパルスモードmを切り換えるインバー
タの変調率a或いは周波数f1を求め、結果を図示しな
いメモリに記憶しておく(ステップS1,S2)。
【0045】ステップS3において、DSP16から電
圧指令ベクトルを受け取ると、MC17は、前記式
(8)により、指令ベクトルVの回転角∠Vに基づき指
令ベクトルVが存在する磁束ベクトルの区間を判断し
(ステップS4)、前記式(9)(10)により、指令
ベクトルの長さ|V|に基づきインバータの変調率aと
周波数f1を計算する。
【0046】ステップS6において、上記ステップS5
で求めたインバータの周波数f1に応じて、ステップS
2でメモリに記憶したデータを参照し、トルクリプルを
所定の範囲内にするパルスモードmを決定し、ステップ
S7において、前記式(3)〜(6)により各ベクトル
の出力時間を計算する。上記のようにして求めた各ベク
トルの出力時間に応じて、電圧形インバータ11,1
2,13のスイッチング素子が駆動される。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は磁束ベク
トルPWM制御により誘導電動機駆動するに際し、トル
クリプルが所望の制限値内となるインバータの変調率a
或いは周波数f1を求めて記憶しておき、記憶されたデ
ータを参照してパルスモードmを定めて各電圧ベクトル
の出力時間を計算しているので、トルクリプルを一定値
以下に限定して運転でき、騒音の低減、粘着性能を改善
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の機能ブロック図である。
【図2】本発明の適用対象となるIGBT電圧インバー
タの回路構成を示す図である。
【図3】空間電圧ベクトル及び磁束ベクトルを示す図で
ある。
【図4】磁束ベクトルPWM制御(N=3、m=9の場
合)を説明する図である。
【図5】従来のPWM制御におけるパルスモードmとト
ルクリプルの例を示す図である。
【図6】磁束ベクトルPWM方法において、半径方向の
偏差ΔRと回転方向の偏差Δθを示す図である。
【図7】磁束ベクトルの回転方向の偏差の最大値(Δθ
max)、また、トルクリプルの最大値(ΔTmax/
T)、パルスモードm、変調率aと周波数f1との関係
を示す図である。
【図8】トルクリプルを限定したパルスモードパターン
と、それに対応するキャリア周波数特性を示す図であ
る。
【図9】本発明の実施例の制御装置の構成を示す図であ
る。
【図10】本発明の実施例の処理フローを示す図であ
る。
【符号の説明】
1 指令Vが存在する区間を判断する手段 2 出力周波数f1或いは変調率を計算する手段 3 変調率a或いは周波数f1を記憶する手段 4 パルスモードを決定する手段 5 各ベクトルの出力時間を計算する手段 6 電圧形インバータ 7 負荷モータ 8 直流電圧電源 9 直流リアクトル 10 コンデンサ 11,12,13 主スイッチング素子群 14 負荷電流検出器 15 モータ速度検出器 16 デジタルシグナルプロセッサ(DSP) 17 マイクロコンピュータ(MC) V 指令ベクトル Vx インバータの出力電圧ベクトル(x=0〜7) λ 実際の磁束ベクトル λ1 理想状態の磁束ベクトル |V| ベクトルの長さ Tc 制御周期、磁束ベクトルの一つ分割区間に対応
する時間 Tx ベクトルVxの出力時間 n 分けられた磁束ベクトル区間番号(n=1〜
6) ω1 インバータの出力角周波数 f1 インバータの出力周波数 fs キャリア周波数 a インバータの変調率 m パルスモード N 60゜磁束区間の分けられる数 T 平均トルク ΔT トルクの変動量 Δθ 磁束ベクトルの回転方向の偏差 ΔR 磁束ベクトルの半径方向の偏差 Δθmax トルクリプルの最大値に対応する磁束ベク
トルの半径方向の偏差 Kθ モータの常数に関するパラメータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−79770(JP,A) 特開 昭63−302766(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 5/408 - 5/412 H02P 7/628 - 7/632 H02P 21/00 H02M 7/42 - 7/98 B60L 1/00 - 3/12 B60L 7/00 - 13/00 B60L 15/00 - 15/42

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧形インバータによる誘導機駆動系に
    おいて、誘導機固定子座標上に定義された電圧ベクトル
    (V0〜V7)と、この電圧ベクトルを積分して得られ
    る誘導機のエアギャップ磁束ベクトルλと、この電圧ベ
    クトル(V1〜V6)を前記直交座標系の原点で交わる
    直線で挟む60゜領域を一つ区間として、磁束ベクトル
    の360゜全空間を区間A1から区間A6まで6個区間
    に分け、与えられた電圧指令ベクトルVの回転角∠Vに
    よって指令ベクトルVの位置、即ち、分けられた区間番
    号(A1〜A6)のどこに存在するかを判断する第1の
    手段と、 与えられた電圧指令ベクトルVの大きさ|V|によりイ
    ンバータの変調率a或いは周波数f1を計算する第2の
    手段と、理想状態の磁束ベクトル軌跡λ1と実際の磁束ベクトル
    λの回転方向成分の偏差により求めたトルクリプルが所
    望の制限値以下となるパルスモードmを切り換えるイン
    バータの変調率aあるいは周波数f1を求め、該パルス
    モードmを切り換えるインバータの変調率aあるいは周
    波数f1を記憶した第3の手段と、 第2の手段による計算したインバータの変調率a或いは
    周波数f1に応じて、上記の第3の手段に記憶されたデ
    ータを参照しパルスモードmを決める第4の手段と、 第4の手段により決定された各パルスモードmにおける
    電圧ベクトルの出力時間を計算する第5の手段とを少く
    とも備え、 上記第1、2、3、4及び5の手段に基づきインバータ
    の出力電圧パルスモードmを決定し、各電圧ベクトルの
    出力時間を計算することを特徴とする電圧形インバータ
    のPWM制御装置。
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