JP3300120B2 - 1,1,1−トリフルオロ−2−クロロエタンの製造方法 - Google Patents
1,1,1−トリフルオロ−2−クロロエタンの製造方法Info
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- JP3300120B2 JP3300120B2 JP22286393A JP22286393A JP3300120B2 JP 3300120 B2 JP3300120 B2 JP 3300120B2 JP 22286393 A JP22286393 A JP 22286393A JP 22286393 A JP22286393 A JP 22286393A JP 3300120 B2 JP3300120 B2 JP 3300120B2
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
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- C07C17/00—Preparation of halogenated hydrocarbons
- C07C17/093—Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens
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- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【0001】本発明は、気相中で、触媒として酸化クロ
ムおよび/またはオキシフッ化クロムまたはフッ化クロ
ムの存在下でトリクロロエチレン(TCE)のフッ化水
素化により行う、1,1,1−トリフルオロ−2−クロ
ロエタン(以下、HCFC133aと呼ぶ)の製造にお
ける改良に関する。
ムおよび/またはオキシフッ化クロムまたはフッ化クロ
ムの存在下でトリクロロエチレン(TCE)のフッ化水
素化により行う、1,1,1−トリフルオロ−2−クロ
ロエタン(以下、HCFC133aと呼ぶ)の製造にお
ける改良に関する。
【0002】その様な方法によるHCFC 133aの
製造は、この分野では広く知られているが、これに関し
ては米国特許第3,752,850号、第2,637,
747号、第2,885,427号、第3,755,4
77号、英国特許第1,000,485号、独国特許第
1,104,496号に記載がある。これらの方法によ
るHCFC 133a製造に影響を及ぼす重大な欠点
は、反応中に触媒の活性が低下することである。例え
ば、トリクロロエチレンと無水HFの1/6モル比の混
合物を、酸化クロムおよび/またはオキシフッ化クロム
またはフッ化クロムを基剤とする触媒に5秒間接触させ
た場合、トリクロロエチレンの初期の変換率は非常に高
い(一般的に90から95%)が、温度により異なる率
で徐々に低下する。例えば、300℃では変換は25時
間後に低下し始め、90時間以内に80%に下降し、3
50℃では50時間以内に70〜75%に下降する。
製造は、この分野では広く知られているが、これに関し
ては米国特許第3,752,850号、第2,637,
747号、第2,885,427号、第3,755,4
77号、英国特許第1,000,485号、独国特許第
1,104,496号に記載がある。これらの方法によ
るHCFC 133a製造に影響を及ぼす重大な欠点
は、反応中に触媒の活性が低下することである。例え
ば、トリクロロエチレンと無水HFの1/6モル比の混
合物を、酸化クロムおよび/またはオキシフッ化クロム
またはフッ化クロムを基剤とする触媒に5秒間接触させ
た場合、トリクロロエチレンの初期の変換率は非常に高
い(一般的に90から95%)が、温度により異なる率
で徐々に低下する。例えば、300℃では変換は25時
間後に低下し始め、90時間以内に80%に下降し、3
50℃では50時間以内に70〜75%に下降する。
【0003】この欠点を克服するために、反応混合物に
空気または酸素を加えることが提案されている。しか
し、その様な方法には、反応中間生成物の不均化反応を
助長し、大量の好ましくない生成物を与えるという深刻
な欠点がある。例えば、空気をO2 /トリクロロエチレ
ンのモル比1/6に加える以外は上記の条件を維持する
ことにより、約6重量%の不均化生成物が生じるのに対
し、空気が存在しない場合、その様な生成物は0.5〜
0.6重量%しか生じない。その上、酸素の存在下で操
作する場合、1,1−ジフルオロ−2−クロロエチレン
(毒性のために好ましくない生成物)の量が0.02〜
0.03重量%から0.25〜0.30重量%に増加す
る。最後に、酸素の存在下で反応させると、酸素が存在
しない状態と比較して、トリクロロエチレン変換率が僅
かに低く(88〜90%)なる。
空気または酸素を加えることが提案されている。しか
し、その様な方法には、反応中間生成物の不均化反応を
助長し、大量の好ましくない生成物を与えるという深刻
な欠点がある。例えば、空気をO2 /トリクロロエチレ
ンのモル比1/6に加える以外は上記の条件を維持する
ことにより、約6重量%の不均化生成物が生じるのに対
し、空気が存在しない場合、その様な生成物は0.5〜
0.6重量%しか生じない。その上、酸素の存在下で操
作する場合、1,1−ジフルオロ−2−クロロエチレン
(毒性のために好ましくない生成物)の量が0.02〜
0.03重量%から0.25〜0.30重量%に増加す
る。最後に、酸素の存在下で反応させると、酸素が存在
しない状態と比較して、トリクロロエチレン変換率が僅
かに低く(88〜90%)なる。
【0004】ここで本発明者は、驚くべきことに、トリ
クロロエチレンおよびフッ化水素酸からなる反応混合物
に少量のHCFC 133aを加えることにより、触媒
の活性および選択性を長期間維持できることを発見した
が、これはプラントエンジニヤリング的には、場合によ
り未反応のトリクロロエチレンおよびフッ化水素酸を含
む、反応生成物の小部分を循環させることに他ならな
い。本操作方法のもう一つの長所は、酸素の存在下で反
応させた場合と反対に、副生成物の形成が増加するので
はなく、減少することである。反応混合物に加えるべき
HCFC 133aの量は、トリクロロエチレンとの混
合物に対して少なくとも7モル%、好ましくは少なくと
も10モル%である。一般的にHCFC 133aの量
は、そのトリクロロエチレンとの混合物に対して計算し
て、7〜25モル%、好ましくは10〜20モル%であ
るのが、本発明の目的に好適であると考えられる。好適
な反応温度は250〜330℃、好ましくは280〜3
00℃である。
クロロエチレンおよびフッ化水素酸からなる反応混合物
に少量のHCFC 133aを加えることにより、触媒
の活性および選択性を長期間維持できることを発見した
が、これはプラントエンジニヤリング的には、場合によ
り未反応のトリクロロエチレンおよびフッ化水素酸を含
む、反応生成物の小部分を循環させることに他ならな
い。本操作方法のもう一つの長所は、酸素の存在下で反
応させた場合と反対に、副生成物の形成が増加するので
はなく、減少することである。反応混合物に加えるべき
HCFC 133aの量は、トリクロロエチレンとの混
合物に対して少なくとも7モル%、好ましくは少なくと
も10モル%である。一般的にHCFC 133aの量
は、そのトリクロロエチレンとの混合物に対して計算し
て、7〜25モル%、好ましくは10〜20モル%であ
るのが、本発明の目的に好適であると考えられる。好適
な反応温度は250〜330℃、好ましくは280〜3
00℃である。
【0005】ヨーロッパ特許出願第449,614号か
らは、1,1,1−トリフルオロ−2−クロロエタンと
トリクロロエチレンの混合物をフッ化水素化することに
より1,1,1−トリフルオロ−2−クロロエタンを製
造する工程(工程D)を含む、トリクロロエチレンのフ
ッ化水素化による1,1,1−トリフルオロ−2−フル
オロエタンの製造方法が公知である。しかし、その様な
工程では、混合物中の1,1,1−トリフルオロ−2−
クロロエタンの量がトリクロロエチレンの量(これは実
施例によれば約15モル%である)よりもはるかに多
く、したがって本発明の条件はその様な製法では存在せ
ず、そこからは本発明の長所も推論できない。そこで、
本発明の目的は、酸化クロムおよび/またはオキシフッ
化クロムまたはフッ化クロムからなり、少なくとも部分
的にフッ素化されたアルミナ上に支持された触媒の存在
下で、気相中でトリクロロエチレンをフッ化水素酸でフ
ッ化水素化することによりHCFC 133aを製造す
る方法であって、上記の条件下で行うことを特徴とする
方法を提供することである。
らは、1,1,1−トリフルオロ−2−クロロエタンと
トリクロロエチレンの混合物をフッ化水素化することに
より1,1,1−トリフルオロ−2−クロロエタンを製
造する工程(工程D)を含む、トリクロロエチレンのフ
ッ化水素化による1,1,1−トリフルオロ−2−フル
オロエタンの製造方法が公知である。しかし、その様な
工程では、混合物中の1,1,1−トリフルオロ−2−
クロロエタンの量がトリクロロエチレンの量(これは実
施例によれば約15モル%である)よりもはるかに多
く、したがって本発明の条件はその様な製法では存在せ
ず、そこからは本発明の長所も推論できない。そこで、
本発明の目的は、酸化クロムおよび/またはオキシフッ
化クロムまたはフッ化クロムからなり、少なくとも部分
的にフッ素化されたアルミナ上に支持された触媒の存在
下で、気相中でトリクロロエチレンをフッ化水素酸でフ
ッ化水素化することによりHCFC 133aを製造す
る方法であって、上記の条件下で行うことを特徴とする
方法を提供することである。
【0006】触媒はこの分野で公知の任意の方法により
製造することができる。好ましくは、触媒は、少なくと
も部分的に予めフッ素化してあるアルミナ担体に3価の
クロム塩の水溶液を含浸させ、全体を乾燥させ、酸化剤
として作用し得る水および/または結晶水の存在下また
は不存在で、200〜600℃、好ましくは350〜5
00℃の温度で、空気または窒素で活性化してクロムを
Cr2 O3 に変換することにより製造することができ
る。次いで好ましくは、ただし必要という訳ではない
が、使用前にその触媒を200〜450℃の温度で、所
望によりトリクロロエチレンおよびHFの反応に使用す
る同じ反応器中で、気体状HFで処理する。
製造することができる。好ましくは、触媒は、少なくと
も部分的に予めフッ素化してあるアルミナ担体に3価の
クロム塩の水溶液を含浸させ、全体を乾燥させ、酸化剤
として作用し得る水および/または結晶水の存在下また
は不存在で、200〜600℃、好ましくは350〜5
00℃の温度で、空気または窒素で活性化してクロムを
Cr2 O3 に変換することにより製造することができ
る。次いで好ましくは、ただし必要という訳ではない
が、使用前にその触媒を200〜450℃の温度で、所
望によりトリクロロエチレンおよびHFの反応に使用す
る同じ反応器中で、気体状HFで処理する。
【0007】少なくとも部分的にフッ素化したアルミナ
とは、本明細書においては少なくとも50重量%、好ま
しくは少なくとも90重量%のAlF3 を含むアルミナ
を意味する。その様なフッ素化アルミナは、仏国特許第
1,383,927号に記載されている方法にしたがっ
てアルミナをフッ化水素化することにより製造する。担
体上のクロム量は、触媒の総重量に対して好ましくは1
〜15重量%である。担体は、粒子径が20〜200ミ
クロンの粉末形状でも、ペレット形状でもよい。担体と
して使用する少なくとも部分的にフッ素化したアルミナ
は、主としてガンマおよび/またはベータ形のAlF3
を含むが、デルタ形も30重量%の量まで存在できる。
また、アルファ形のAlF3 も少量なら存在できる。
とは、本明細書においては少なくとも50重量%、好ま
しくは少なくとも90重量%のAlF3 を含むアルミナ
を意味する。その様なフッ素化アルミナは、仏国特許第
1,383,927号に記載されている方法にしたがっ
てアルミナをフッ化水素化することにより製造する。担
体上のクロム量は、触媒の総重量に対して好ましくは1
〜15重量%である。担体は、粒子径が20〜200ミ
クロンの粉末形状でも、ペレット形状でもよい。担体と
して使用する少なくとも部分的にフッ素化したアルミナ
は、主としてガンマおよび/またはベータ形のAlF3
を含むが、デルタ形も30重量%の量まで存在できる。
また、アルファ形のAlF3 も少量なら存在できる。
【0008】もう一つの触媒製造方法では、アルミナに
クロム塩の水溶液を含浸させ、乾燥させ、所望により、
得られた物質を、アルミナのフッ素化が少なくとも50
%、好ましくは少なくとも90%になるまでHFでフッ
素化する。別の方法では、水酸化アルミニウムおよび水
酸化クロムを共沈殿させ、乾燥させ、か焼して混合酸化
物に変換し、最後に、所望のアルミナフッ素化程度が得
られるまでHFで処理する。トリクロロエチレンのフッ
化水素化反応では、HF/トリクロロエチレンのモル比
を3/1より高くするのが好ましい。一般的に、5/1
〜10/1のモル比を使用する。圧力は制限的ではな
く、一般的に大気圧で反応させる。下記の実施例は本発
明を説明するためであって、制限するものではない。
クロム塩の水溶液を含浸させ、乾燥させ、所望により、
得られた物質を、アルミナのフッ素化が少なくとも50
%、好ましくは少なくとも90%になるまでHFでフッ
素化する。別の方法では、水酸化アルミニウムおよび水
酸化クロムを共沈殿させ、乾燥させ、か焼して混合酸化
物に変換し、最後に、所望のアルミナフッ素化程度が得
られるまでHFで処理する。トリクロロエチレンのフッ
化水素化反応では、HF/トリクロロエチレンのモル比
を3/1より高くするのが好ましい。一般的に、5/1
〜10/1のモル比を使用する。圧力は制限的ではな
く、一般的に大気圧で反応させる。下記の実施例は本発
明を説明するためであって、制限するものではない。
【0009】実施例1 フッ素化アルミナ(95重量%のAlF3 を含む)にC
rCl3 ・6H2 O水溶液を含浸させ、乾燥させ、次い
で400℃で8〜10時間N2 処理して活性化すること
により、触媒を製造した。その様な触媒390ccを、直
径が50mmで、電気的に加熱した、焼結INCONEL
フリット底を備えた、INCONELチューブから成る
反応器中に導入した。次いで、温度300℃で、トリク
ロロエチレン0.686 mol/h、HCFC133a
0.171 mol/hおよび無水フッ化水素酸5.14 mol
/hを供給し、接触時間5秒間(反応温度における反応物
質体積 対 静止した触媒床の体積の比として測定)、
HF/有機生成物比6/1およびHCFC 133a/
トリクロロエチレン比1/4を得た。反応器から出てく
る気体は水中で洗浄してその酸性度をなくし、乾燥さ
せ、GLCで分析した。48.5時間後に、モル%表示
でA134a=1.9、A133a=92.3、TCE
=4.8、A1121=0.9、A143a=0.1、
その他無視できる量の他の生成物、の代表的な分析値が
得られる。トリクロロエチレン変換率は93.8%であ
り、これらの条件下で70時間を超える運転の後、変換
率は同じであり、触媒性能ならびに133a選択性が低
下する徴候はなかった。
rCl3 ・6H2 O水溶液を含浸させ、乾燥させ、次い
で400℃で8〜10時間N2 処理して活性化すること
により、触媒を製造した。その様な触媒390ccを、直
径が50mmで、電気的に加熱した、焼結INCONEL
フリット底を備えた、INCONELチューブから成る
反応器中に導入した。次いで、温度300℃で、トリク
ロロエチレン0.686 mol/h、HCFC133a
0.171 mol/hおよび無水フッ化水素酸5.14 mol
/hを供給し、接触時間5秒間(反応温度における反応物
質体積 対 静止した触媒床の体積の比として測定)、
HF/有機生成物比6/1およびHCFC 133a/
トリクロロエチレン比1/4を得た。反応器から出てく
る気体は水中で洗浄してその酸性度をなくし、乾燥さ
せ、GLCで分析した。48.5時間後に、モル%表示
でA134a=1.9、A133a=92.3、TCE
=4.8、A1121=0.9、A143a=0.1、
その他無視できる量の他の生成物、の代表的な分析値が
得られる。トリクロロエチレン変換率は93.8%であ
り、これらの条件下で70時間を超える運転の後、変換
率は同じであり、触媒性能ならびに133a選択性が低
下する徴候はなかった。
【0010】実施例2 133a/トリクロロエチレンのモル比を1/9にした
以外は、実施例1と同じ反応器および同じ試験条件で作
業を行った。触媒床体積が僅かに小さかった(350c
c)ので、接触時間を一定に維持するために、流量を低
下させた。他の運転条件はHF=3.94 mol/h、HC
FC133a=0.066、TCE=0.59であっ
た。実施例1と同様に操作し、経時的にかなり一定の結
果が得られた。63時間後に、A134a=1.5、A
133a=90.7、TCE=6.5、A1121=
0.9、A1122=0.1、その他の副生成物=0.
2、の代表的な分析値が得られる。トリクロロエチレン
変換率は92.6%であり、85時間を超える運転の
間、変換率は90〜95%であり、触媒消耗の徴候はな
かった。
以外は、実施例1と同じ反応器および同じ試験条件で作
業を行った。触媒床体積が僅かに小さかった(350c
c)ので、接触時間を一定に維持するために、流量を低
下させた。他の運転条件はHF=3.94 mol/h、HC
FC133a=0.066、TCE=0.59であっ
た。実施例1と同様に操作し、経時的にかなり一定の結
果が得られた。63時間後に、A134a=1.5、A
133a=90.7、TCE=6.5、A1121=
0.9、A1122=0.1、その他の副生成物=0.
2、の代表的な分析値が得られる。トリクロロエチレン
変換率は92.6%であり、85時間を超える運転の
間、変換率は90〜95%であり、触媒消耗の徴候はな
かった。
【0011】実施例3(比較例) 上記の実施例と同じ反応器中で、同じ試験条件下で作業
を行った。実施例1と同様に予め活性化した触媒390
g(=300cc)を入れ、300℃で無水フッ化水素酸
4.10 mol/hおよびトリクロロエチレン0.68 mol
/hを供給し、接触時間5秒間、HF/TCE比=6を得
た。開始時の変換率は95〜96%で、68時間の運転
中に約70%に徐々に低下した。反応生成物は、特性お
よび分布に関して上記実施例におけるのと実質的に同じ
であり、20時間後に、A134a=1.3、A133
a=92.4、TCE=4.4、A1121=1.1、
A1122=無視できる程度、その他の副生成物=0.
6、の代表的な百分率分析値が得られる。
を行った。実施例1と同様に予め活性化した触媒390
g(=300cc)を入れ、300℃で無水フッ化水素酸
4.10 mol/hおよびトリクロロエチレン0.68 mol
/hを供給し、接触時間5秒間、HF/TCE比=6を得
た。開始時の変換率は95〜96%で、68時間の運転
中に約70%に徐々に低下した。反応生成物は、特性お
よび分布に関して上記実施例におけるのと実質的に同じ
であり、20時間後に、A134a=1.3、A133
a=92.4、TCE=4.4、A1121=1.1、
A1122=無視できる程度、その他の副生成物=0.
6、の代表的な百分率分析値が得られる。
【0012】実施例4(酸素の使用) 実施例1により予め活性化した触媒390g(=300
cc)を上記実施例の反応器に入れた。350℃でトリク
ロロエチレン0.21 mol/h、無水HF1.73 mol/h
および空気4.15 l/h(O2 0.035モルに相当)
を供給し、接触時間10秒間、HF/トリクロロエチレ
ンモル比約8/1およびO2 /トリクロロエチレンモル
比=1/6を得た。上記の実施例と同様に作業し、反応
器から出てくる生成物の、A134a=2.3、A13
3a=81.3、TCE=8.9、中間体=2.0、A
1122=0.4、その他の副生成物=5.0、の代表
的なモル%分析値を得た。トリクロロエチレン変換率は
91.1%で、副生成物の量は変換された生成物の約
5.5%になった。
cc)を上記実施例の反応器に入れた。350℃でトリク
ロロエチレン0.21 mol/h、無水HF1.73 mol/h
および空気4.15 l/h(O2 0.035モルに相当)
を供給し、接触時間10秒間、HF/トリクロロエチレ
ンモル比約8/1およびO2 /トリクロロエチレンモル
比=1/6を得た。上記の実施例と同様に作業し、反応
器から出てくる生成物の、A134a=2.3、A13
3a=81.3、TCE=8.9、中間体=2.0、A
1122=0.4、その他の副生成物=5.0、の代表
的なモル%分析値を得た。トリクロロエチレン変換率は
91.1%で、副生成物の量は変換された生成物の約
5.5%になった。
Claims (3)
- 【請求項1】AlF3 上に支持された三酸化クロムおよ
び/またはオキシフッ化クロムまたはフッ化クロムから
成る触媒の存在下でトリクロロエチレンをHFと気相中
で反応させることにより1,1,1−トリフルオロ−2
−クロロエタンを製造する方法において、トリクロロエ
チレンを、7〜25モル%の1,1,1−トリフルオロ
−2−クロロエタンとの混合物としてフッ化水素化反応
器に供給することを特徴とする方法。 - 【請求項2】トリクロロエチレンとの混合物中の1,
1,1−トリフルオロ−2−クロロエタンの量が前記混
合物の合計に対して10〜20モル%であることを特徴
とする、請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】反応を250〜330℃の温度で行うこと
を特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
IT92A001991 | 1992-08-14 | ||
ITMI921991A IT1255781B (it) | 1992-08-14 | 1992-08-14 | Procedimento per preparare 1,1,1-trifluoro-2-cloroetano |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06184016A JPH06184016A (ja) | 1994-07-05 |
JP3300120B2 true JP3300120B2 (ja) | 2002-07-08 |
Family
ID=11363873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22286393A Expired - Fee Related JP3300120B2 (ja) | 1992-08-14 | 1993-08-16 | 1,1,1−トリフルオロ−2−クロロエタンの製造方法 |
Country Status (12)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6307114B1 (ja) |
EP (1) | EP0583703B1 (ja) |
JP (1) | JP3300120B2 (ja) |
KR (1) | KR100268076B1 (ja) |
AT (1) | ATE166639T1 (ja) |
CA (1) | CA2104030A1 (ja) |
DE (1) | DE69318772T2 (ja) |
HR (1) | HRP931117B1 (ja) |
IT (1) | IT1255781B (ja) |
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