JP3298112B2 - 機械プレスの加圧力保持装置 - Google Patents

機械プレスの加圧力保持装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、機械プレスのスライ
ドを下死点位置に維持して加圧力を保持する加圧力保持
装置に関し、スプリングバックの大きい材料のプレス成
形に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】駆動源として機械力を用いる機械プレス
は、多種多様の大量に製作される小物、中物部品の絞
り、鍛造などに使用されており、また、油圧や水圧など
を用いる液圧プレスに比べ、スライドの下死点位置を一
定にできるという特徴がある。このような機械プレスに
よる成形には、種々の材料が使用され、最近では、アル
ミニウムや高張力鋼のプレス加工も行われるようになっ
ている。このようなアルミニウムや高張力鋼は、通常の
鋼板に比べてスプリングバックが大きく、このため成形
後の製品形状にバラツキが多くなって品質の低下を招く
という問題がある。このようなスプリングバックの大き
い材料をプレス加工する場合の成形ムラを無くす方法と
してスライドの下死点付近において加圧力を保持するこ
とが有効であるが、通常の機械プレスにおいては、クラ
ンク軸とコンロッドなどの仕様によってスライドのスト
ローク曲線がサイン曲線などに決まり、スライドを一定
のストローク状態で保持したり、下死点付近で加圧力を
保持したまま運転することができない。
【0003】そこで、機械プレスの構造に改良を加える
ことによってストローク曲線の形状を変えることができ
るプレス装置が開発されており、例えば特公昭59−5
1396号公報にクランクプレスのクランク軸駆動装置
が開示されている。このクランクプレスのクランク軸駆
動装置は、図4に示すように、クランク軸1の端部に案
内溝2を備えたレバー3を取付け、このレバー3の案内
溝2内を往復動する摺動体4をクランク軸駆動用の駆動
ギヤ5の側面にピン6を介して取付け、この駆動ギヤ5
にモータ7で駆動されるピニオン8を噛み合わせて回転
するように構成されている。したがって、駆動ギヤ5の
中心からピン6までの距離Rと駆動ギヤ5の中心からク
ランク軸1の中心までの距離eとの比(e/R)を変え
るなどすることにより、図5に示すように、クランクプ
レスのストローク曲線を破線dや実線eのように変える
ことができ、これによって、図示省略したが、クランク
軸1にコンロッドを介して連結されるスライドの下死点
付近の速度を遅くし、上昇速度を速くすることなどがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
クランクプレスのクランク軸駆動装置では、プレスの運
転中に駆動ギヤ5への摺動体4の取付位置を連続的に変
化しなければスライドを下死点付近に保持することは出
来ず、その機構上、スプリングバックの大きい材料に対
して加圧保持を行なって成形ムラをなくすことができな
いという問題がある。この発明は、かかる従来技術の問
題点に鑑みてなされたもので、機械プレスの特徴を生か
しながら、スプリングバックの大きい材料に対しては、
加圧保持力を与えることができ、成形ムラを無くすこと
ができる機械プレスの加圧力保持装置を提供しようとす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記従来技術が有する課
題を解決するため、この発明の機械プレスの加圧力保持
装置は、機械プレスのコンロッドとスライドとの間に流
体圧シリンダを介装するとともに、スライドの位置調整
機構および流体圧シリンダ内の流体圧力を制御する流体
圧制御機構を設け、この位置調整機構で、通常のストロ
ーク曲線に対して成形後の加圧力を保持するために必要
なスライドの下死点の移動量S1 を初期設定し、前記流
体圧制御機構で、前記スライドが上死点位置にあるとき
前記流体圧シリンダのシリンダ部分に対するピストンの
相対位置を変えて当該ピストンのストローク可能範囲
を、前記流体圧シリンダの過負荷防止のために必要なス
トロークと上死点からの前記スライドの下降開始から材
料に接するまでの想定したストローク曲線にするための
補正ストロークとを加えたストロークに制御し、前記ス
ライドの下降開始から上金型が材料に当たるまでの当該
スライドの下降中に前記想定ストローク曲線に合わせて
前記ピストンに対して前記流体圧シリンダの前記シリン
ダ部分を相対移動させて前記ピストンのストローク可能
範囲を過負荷防止のために必要なストロークと前記下死
点の移動のための移動量S1 となるように制御する一
方、前記上金型が材料に当たったのち過負荷防止に必要
なストローク以外のストロークにより前記スライドの下
死点位置を維持しつつ加圧力を保持するよう制御するこ
を特徴とするものである。
【0006】
【作用】この機械プレスの加圧力保持装置によれば、コ
ンロッドとスライドとの間に流体圧シリンダとスライド
の位置調整機構を介装し、この位置調整機構で、通常の
ストローク曲線に対して成形後の加圧力を保持するため
に必要なスライドの下死点の移動量S1 を初期設定し、
流体圧シリンダに供給排出される作動流体を前記流体圧
制御機構で、前記スライドが上死点位置にあるとき前記
流体圧シリンダのシリンダ部分に対するピストンの相対
位置を変えて当該ピストンのストローク可能範囲を、前
記流体圧シリンダの過負荷防止のために必要なストロー
クと上死点からの前記スライドの下降開始から材料に接
するまでの想定したストローク曲線にするための補正ス
トロークとを加えたストロークに制御し、前記スライド
の下降開始から上金型が材料に当たるまでの当該スライ
ドの下降中に前記想定ストローク曲線に合わせて前記ピ
ストンに対して前記流体圧シリンダの前記シリンダ部分
を相対移動させて前記ピストンのストローク可能範囲を
過負荷防止のために必要なストロークと前記下死点の移
動のための移動量S1 となるように制御する一方、前記
上金型が材料に当たったのち過負荷防止に必要なストロ
ーク以外のストロークにより前記スライドの下死点位置
を維持しつつ加圧力を保持するよう制御しており、機械
プレスで決まるストローク曲線を位置調整機構で移動す
ること及びコンロッドとスライドの間の相対運動を制御
することによってコンロッドが移動するにも拘らず、ス
ライドを一定位置に維持して下死点付近での加圧力の保
持ができるようにしている。したがって、スプリングバ
ックの大きい材料に対しても成形ムラのない品質の良い
プレス加工製品を得ることができ、機械プレスのプレス
加工範囲を拡大することができる。
【0007】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づき詳
細に説明する。図1はこの発明の機械プレスの加圧力保
持装置の一実施例にかかる概略構成図である。この機械
プレスの加圧力保持装置10は、機械プレスの一つであ
るクランクプレス11に適用したものであり、クランク
プレス11では、図示しないクランク軸に一端部が連結
されたコンロッド12の他端部(下端部)に上下方向に
往復駆動されるラム13が連結されている。この機械プ
レスのラム13の先端部には、流体圧シリンダを構成す
る油圧シリンダ14が配置され、そのシリンダ部分15
がスライド16内に形成され、このシリンダ部分15内
にピストン17が装着されている。
【0008】この油圧シリンダ14のピストン17とラ
ム13との間には、スライド16の初期位置を調整する
位置調整機構18が介挿されて互いが連結されるように
なっており、ラム13に雄ねじが形成された位置調整ロ
ッド19が連結されている。そして、この位置調整機構
18の駆動部として、位置調整ロッド19の雄ねじの途
中に雌ねじが形成されたウォームホイール20がねじ結
合され、このウォームホイール20の外側を囲むように
リテーナ20aが設けられてボルトで油圧シリンダ14
のピストン17に固定され、リテーナ20aの内部でウ
ォームホイール20が回転できるようになっている。
【0009】また、ウォームホイール20と噛み合うウ
ォーム21が図示しないフレームに取付けられたモータ
で駆動されるようになっている。したがって、油圧シリ
ンダ14のシリンダ部分15に作動油を供給し封油した
状態として、ウォーム21を図示しないモータで駆動す
ると、ウォームホイール20がねじ結合された位置調整
ロッド19に沿って上下動する。そして、このウォーム
ホイール20の移動によってリテーナ20aを介して連
結されている油圧シリンダ14のピストン17とシリン
ダ部分15が一体のまま移動され、シリンダ部分15が
形成されたスライド16の初期位置を変えることができ
る。
【0010】このスライド16に上金型22が取付けら
れ、これと対向してボルスタ23上に下金型24が取付
けられ、上下金型22,24間に供給される材料25を
所定の形状にプレス加工する。また、流体圧シリンダを
構成する油圧シリンダ14には、供給排出する作動流体
を制御する流体圧制御機構としての油圧制御機構26が
シリンダ部分15に油圧配管27を介して接続されてい
る。この油圧制御機構26では、油圧シリンダ14内の
圧力が異常に上昇する過負荷状態を防止するための安全
弁として機能するリリーフ弁28が油圧配管27の油圧
シリンダ14に最も近い部分に分岐して設けられてお
り、予め設定した油圧以上にならないようにして過負荷
を防止するようになっている。
【0011】また、この油圧制御機構26では、油圧シ
リンダ14に作動油の圧力及び量を制御して供給するた
めエアーで加圧される油タンク29が設けられ、電磁制
御弁30、絞り弁31及び逆止弁32を介して油圧配管
27に接続されている。また、油圧シリンダ14からの
作動油の排出を制御するため油圧配管27に分岐して絞
り弁の機能を備えた電磁制御弁33が介装されて油タン
ク29と接続されている。したがって、油圧シリンダ1
4への作動油の供給排出を油圧制御機構26で制御する
ことで、コンロッド12を介して上下動するラム13の
移動に対してスライド16に相対移動を行わせることが
できる。
【0012】このように構成された機械プレスの加圧力
保持装置10での加圧力保持の制御について、図2及び
図3を参照しながら説明する。図2はこの機械プレスの
加圧力保持装置10のストローク曲線であり、図3は油
圧シリンダの状態の説明図である。この機械プレスの加
圧力保持装置10によって成形最後に加圧力を保持する
ためには、スライド16を下死点に保持した状態を作る
ようにしなければならない。このため、図2中に実線A
で示すようなストローク曲線に沿ったスライド16の動
きにする。すなわち、通常のストローク曲線である破線
Bのサイン曲線に対して下死点位置をs1 (例えばs1
=40mmとする)だけ位置調整機構18で下げた状態に初
期設定した図中2点鎖線Cで示すストローク曲線の間に
入るストローク曲線Aを用いる。
【0013】 まず、位置調整機構18のウォーム2
1を図示しないモータで駆動することで、ウォームホイ
ール20を回転してねじ結合された位置調整ロッド19
に沿って上下動し、リテーナ20aを介して油圧シリン
ダ14のピストン17とシリンダ部15を一体とした
状態でスライド16の初期位置を通常のストローク曲線
Bに対して下死点位置をs1 だけ、例えばs1 =40mmだ
け下げた状態に初期設定する。さらに、このスライド1
6が上死点位置Hにある図3(a)の状態では、油圧制
御機構26によって油圧シリンダ14のシリンダ部分1
5内に作動油を供給して油圧シリンダ14のシリンダ部
分15に対するピストン17の相対位置を変えてピスト
ン17のストローク可能範囲をs2 にする。このピスト
ン17のストローク可能範囲s2 は油圧シリンダ14の
過負荷防止のために必要なストロークs3 とスライド1
6の下降開始から材料25の接触するまでのストローク
曲線を実線Aにするための補正ストロークs4 を加えた
値であり、例えば、s2 =s3 +s4 =25mm+22mm=47
mmとされる。すなわち、この運転開始前の状態では、ス
ライド16は通常のストローク曲線Bに対して下死点を
22mm下げたストローク曲線に沿って下降を開始すること
になり、過負荷防止のため油圧シリンダ14に25mmの余
裕が与えられた状態となっている。
【0014】 この後、例えば上下金型22,24間
に材料25が供給されてプレス加工を行うためクランク
プレス11のクランク軸を回転すると、コンロッド12
によってラム13が下降され、位置調整ロッド19、ウ
ォームホイール20及びリテーナ20a、油圧シリンダ
14のピストン17、シリンダ部分15の作動油、シリ
ンダ部分15を介してスライド16に取付けられた上金
型22が下降される。
【0015】 そして、上金型22が材料25に当た
る図(b)の状態までのスライド16の下降中に、油
圧制御機構26によって油圧シリンダ14のシリンダ部
分15に作動油を供給し、2点鎖線Cで示すストローク
曲線にのるように、ピストン17に対してシリンダ部分
15を相対移動させてラム13の下降速度以上に下降を
早める。この結果、このピストン17のストローク可能
範囲がs2 からs5 となり、その値s5 は油圧シリンダ
14の過負荷防止のために必要なストロークs3 とスラ
イド16の下死点位置s1 を40mmだけ下げたストローク
曲線Cにのせるための補正ストロークs1 を加えた値
で、例えば、s5 =s3 +s1 =25mm+40mm=65mmとな
る。したがって、この材料25の上金型22が当たった
後は、ストローク曲線Cに沿ったスライド16の下降と
なり、クランク軸の回転角度が180度となる前にスラ
イド16が下死点(ストロークが0の点)になり、この
ままスライド16を下降すると、過負荷状態となり、機
械プレス11の各部に損傷を招く恐れが生じるととも
に、材料25の損傷を招く。
【0016】 そこで、油圧制御機構26の作動油排
出側の電磁制御弁33を切り換えて油圧シリンダ14の
シリンダ部分15から作動油を絞り弁の機能で排出速度
を調整しながら油タンク29に排出する。すると、クラ
ンク軸の回転によりラム13が下降されるにも拘らず、
油圧シリンダ14のシリンダ部分15がピストン17と
の間に形成されたストローク可能範囲s5 のうち過負荷
防止のために必要なs3 =25mmを除く残りのs1 =40mm
の範囲を上昇し、これによってスライド16が下死点位
置に保持され、同時に加圧力が加わった状態が保持され
る。そして、クランク軸が180度となる図(c)の
状態では、クランクプレス11の各部の状態が通常のス
トローク曲線Bの下死点位置と合致した状態になってお
り、油圧シリンダ14のピストン17とシリンダ部分1
5の間には、過負荷防止のために必要なストロークs3
=25mmが存在する状態になっている。
【0017】 こうして加圧力を保持してプレス成形
を行った後、スライド16の上昇行程では、油圧制御機
構26から油圧シリンダ14に作動油が供給され、クラ
ンク軸が360度となるときまでに、ピストン17とシ
リンダ部分15との間に運転開始前の状態と同一のス
トローク可能範囲s2 が与えられ、例えば、s2 =s3
+s4 =25mm+22mm=47mmとされる。
【0018】 この後、同一の制御が繰り返されてプ
レス加工が続けられる。
【0019】このように機械プレス11の絞り行程にお
いて、スライド16とラム13との間に設けた油圧シリ
ンダ14に供給排出する作動油を油圧制御機構26で制
御することで、成形最後の加圧保持(胴突き)が可能と
なり、製品に十分な成形保持力を与えることができ、材
料25のスプリングバックによる成形ムラを無くすこと
ができる。したがって、特に最近プレス加工による精度
の要求が高いアルミニウムや高張力鋼などのスプリング
バックが大きい材料のプレスに有効である。
【0020】なお、上記実施例では、油圧シリンダと油
圧制御機構によってスライドの相対移動を制御するよう
にしたが、他の作動流体を用いる流体圧シリンダや流体
圧制御機構で制御するように構成しても良い。また、加
圧力を保持するためのクランク軸の回転角度範囲や加圧
力の大きさなどは材料などプレス条件に応じて適宜定め
れば良い。さらに、この発明の要旨を逸脱しない範囲で
各構成要素を変更しても良いことは言うまでもない。
【0021】
【発明の効果】以上、一実施例とともに具体的に説明し
たようにこの発明の機械プレスの加圧力保持装置によれ
ば、コンロッドとスライドとの間に流体圧シリンダとス
ライドの位置調整機構を介装し、この位置調整機構で、
通常のストローク曲線に対して成形後の加圧力を保持す
るために必要なスライドの下死点の移動量S1 を初期設
定し、流体圧シリンダに供給排出される作動流体を前記
流体圧制御機構で、前記スライドが上死点位置にあると
き前記流体圧シリンダのシリンダ部分に対するピストン
の相対位置を変えて当該ピストンのストローク可能範囲
を、前記流体圧シリンダの過負荷防止のために必要なス
トロークと上死点からの前記スライドの下降開始から材
料に接するまでの想定したストローク曲線にするための
補正ストロークとを加えたストロークに制御し、前記ス
ライドの下降開始から上金型が材料に当たるまでの当該
スライドの下降中に前記想定ストローク曲線に合わせて
前記ピストンに対して前記流体圧シリンダの前記シリン
ダ部分を相対移動させて前記ピストンのストローク可能
範囲を過負荷防止のために必要なストロークと前記下死
点の移動のための移動量S1 となるように制御する一
方、前記上金型が材料に当たったのち過負荷防止に必要
なストローク以外のストロークにより前記スライドの下
死点位置を維持しつつ加圧力を保持するよう制御するの
で、コンロッドが移動するにも拘らず、スライドを一定
位置に維持して下死点付近での加圧力の保持ができる。
したがって、スプリングバックの大きい材料に対しても
成形ムラのない品質の良いプレス加工製品を得ることが
でき、機械プレスのプレス加工範囲を拡大することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の機械プレスの加圧力保持装置の一実
施例にかかる概略構成図である。
【図2】この発明の機械プレスの加圧力保持装置のスト
ローク曲線である。
【図3】この発明の機械プレスの加圧力保持装置の油圧
シリンダの状態の説明図である。
【図4】従来のクランクプレスの概略斜視図である。
【図5】従来のクランクプレスのストローク曲線であ
る。
【符号の説明】 10 機械プレスの加圧力保持装置 11 クランクプレス 12 コンロッド 14 油圧シリンダ 15 シリンダ部分 16 スライド 17 ピストン 18 位置調整機構 20 ウォームホイール 20a リテーナ 26 油圧制御機構 27 油圧配管 28 リリーフ弁 30 電磁制御弁 33 電磁制御弁 s1〜s5 ストローク範囲

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械プレスのコンロッドとスライドとの
    間に流体圧シリンダを介装するとともに、スライドの位
    置調整機構および流体圧シリンダ内の流体圧力を制御す
    る流体圧制御機構を設け、 この位置調整機構で、通常のストローク曲線に対して成
    形後の加圧力を保持するために必要なスライドの下死点
    の移動量S1 を初期設定し、 前記流体圧制御機構で、前記スライドが上死点位置にあ
    るとき前記流体圧シリンダのシリンダ部分に対するピス
    トンの相対位置を変えて当該ピストンのストローク可能
    範囲を、前記流体圧シリンダの過負荷防止のために必要
    なストロークと上死点からの前記スライドの下降開始か
    ら材料に接するまでの想定したストローク曲線にするた
    めの補正ストロークとを加えたストロークに制御し、前
    記スライドの下降開始から上金型が材料に当たるまでの
    当該スライドの下降中に前記想定ストローク曲線に合わ
    せて前記ピストンに対して前記流体圧シリンダの前記シ
    リンダ部分を相対移動させて前記ピストンのストローク
    可能範囲を過負荷防止のために必要なストロークと前記
    下死点の移動のための移動量S1 となるように制御する
    一方、前記上金型が材料に当たったのち過負荷防止に必
    要なストローク以外のストロークにより前記スライドの
    下死点位置を維持しつつ加圧力を保持するよう制御する
    こと を特徴とする機械プレスの加圧力保持装置。
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