JP3297997B2 - 溶銑の脱p方法 - Google Patents
溶銑の脱p方法Info
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Description
CaO粉およびAl2 O3 粉を含有する混合粉を溶銑に
吹き付けて行う溶銑の脱P方法に関する。
低P鋼に対する需要が増大している。また、鋼の溶製コ
スト低減およびスラグ処理にかかわる環境問題の対策と
して、スラグ発生量の低減が求められている。
炉スラグを脱P剤として脱P炉へリサイクルすることに
より、製鋼スラグの発生量を低減する方法が開示されて
いる。この方法は、溶銑中の[Si]濃度が0. 15%
以下の溶銑に脱炭炉スラグをリサイクルして脱Pする方
法であるが、脱Pに必要なCaO量を脱炭炉スラグから
添加すると、CaO/SiO2 が高くなりすぎてスラグ
の融点が上昇するためスラグの流動性が悪化し、脱P反
応を阻害する。この改善策として、スラグ中のCaF2
濃度が10%以上となるように蛍石を添加することによ
り、スラグの融点を下げて脱P反応を促進することが必
要であるが、この様な方法では耐火物溶損量が増加する
という問題点があった。
物溶損量の増加を招く蛍石等の融点降下剤を用いずに、
CaO粉のみを上吹き酸素と共に溶銑に吹き付けること
で溶銑を脱Pする方法が開示されている。この方法で
は、上吹きの酸素量をコントロールすることにより、ス
ラグ中の( FeO) 濃度を適正化できること、および融
点が約2600℃と高いCaOを滓化しやすいように粉
にして使用することにより、蛍石等の融点降下剤を使用
せずにスラグを速やかに生成でき、溶銑脱Pスラグ量を
大幅に低減できるとしている。
−311523号公報の方法は、溶銑中の[Si]濃度
が0.3%以下において、フラックスの滓化率が低くな
るという問題がある。
3%を超えれば、脱珪反応で発生した熱によってフラッ
クスが溶融し、しかも生成したSiO2 とCaO粉が反
応して低融点のスラグを形成するため、蛍石等の融点降
下剤を用いずにCaO粉が滓化できるが、溶銑中の[S
i]濃度が0.3%以下では、この効果が期待できない
からである。
なればそれだけ熱源が不足し、滓化しにくくなる。しか
も、実操業のサイクルタイムから要求される約10分と
いう短時間の吹錬で、フラックスをある程度以上に滓化
させて溶銑中の[P]濃度を目標濃度に低下させること
は、極めて難しいことといえる。
法には、吹錬初期にスラグが存在しないため、スピッテ
ィング量が増加するという問題がある。この様な熱源の
不足による滓化不足を補う手段として、融点降下剤のハ
ロゲン系化合物やアルカリ系化合物を併用するのが有効
であるが、炉体の耐火物溶損量が増加するという問題が
ある。
い方が、より少ないCaO量で脱P能力の高い、高塩基
度(CaO/SiO2 )のスラグを形成できるので、脱
Pスラグの発生量を低減できることになる。したがっ
て、高炉から出た溶銑に酸化鉄等を添加して脱珪するこ
とにより、溶銑中の[Si]濃度を低くした状態で、脱
Pできる技術を確立する必要がある。
0.15%以下の低いレベルにおいて溶銑の脱Pをする
際に、ハロゲン系化合物およびアルカリ系化合物の融点
降下剤の使用量を耐火物溶損量が増加しないレベルに抑
えて、約10分の短時間の吹錬で溶銑の脱Pを行い、溶
銑中の[P]濃度を0.03%以下とし、スピッティン
グの発生量も0.3kg/溶銑ton 以下にする方法を提供
することにある。
題を達成すべく種々検討を重ね、以下(A) 〜(E) の知見
を得た。
下と低い溶銑であっても、塊状の脱炭炉スラグを、塊状
の脱炭炉スラグ中のCaOと溶銑中の全[Si]が酸化
して生成したSiO2 量および塊状脱炭炉スラグ中のS
iO2 量の和との比(CaO/SiO2 )が0.5〜
1.8となるように添加することにより、スラグの融点
が低くなり、吹錬初期に塊状の脱炭炉スラグを効率よく
滓化できる。
粉または/およびCaOを含む脱炭炉スラグ粉と、吹錬
初期に生成したリン酸化物との反応で生じたリン酸カル
シウムは、吹錬初期から滓化が進行したスラグ中へ容易
に取り込まれる現象を新たに見出した。しかも脱炭炉ス
ラグ中には15%以上の鉄酸化物が存在しているため、
スラグの酸素ポテンシャルは吹錬初期化から高い状態に
維持され、スラグ中へ取り込まれたリン酸カルシウムを
スラグ中に安定して存在させることができる。
F2 )濃度が5%以内となる範囲内で蛍石を添加するこ
とにより、耐火物溶損量を増加させることなく、滓化を
促進して脱P速度を向上できる。
と溶銑中の全[Si]が酸化して生成したSiO2 量お
よび塊状の脱炭炉スラグ中SiO2 量の和との比(Ca
O/SiO2 )が0.5〜1.8となるように添加した
塊状の脱炭炉スラグを溶銑に入れると容易に滓化し、溶
銑表面を覆っているため、吹錬の開始時期から、スピッ
ティング発生量を0.3kg/溶銑ton (以下、kg/tと
略記する)以下に抑えられる。
ラグ粉を溶銑に吹き付けることにより、粉体の滓化が促
進される。この理由は、融点が約2600℃と高温のC
aO単体に、1300℃前後の低融点を持つ滓化済みの
脱炭炉スラグを混合することにより、CaO粉単体より
も滓化し易くなるからである。この方法により約10分
の短時間吹錬で更なる滓化の進行が可能となり、処理後
の溶銑中の[P]濃度を0.03%以下にすることがで
きる。
グ粉に加えてAl2 O3 を少量添加することによって、
火点(酸素ジェットが溶銑表面と衝突する部分)で融点
の低い化合物(例えば、12CaO・7Al2 O3 :融
点は約1400℃、20%Al2 O3 −40%SiO2
−40%CaO:融点は約1300℃)を部分的に形成
させることができる。この溶融部分を起点として、酸素
ジェットにより生成したFeOまたは/および必要に応
じて添加した酸化鉄とが速やかに反応する。これらの反
応により滓化速度が飛躍的に上昇し、約10分の短時間
吹錬で滓化を十分に進行でき、処理後の溶銑中の[P]
濃度を0.020%未満にすることができる。
もので、その要旨は以下の(1) および(2) に示す通りで
ある。 (1) [Si]濃度が0.15%以下の溶銑中に塊状の脱
炭炉スラグを添加して脱Pするに際し、該脱炭炉スラグ
中のCaOと、前記溶銑中の全[Si]が酸化して生成
したSiO2 量および前記脱炭炉スラグの含有するSi
O2 量の和との比(CaO/SiO2 )が0.5〜1.
8となるように前記脱炭炉スラグを前記溶銑に添加し、
さらに脱P処理後のスラグ中の(CaF2 )濃度が5%
以下となるような量の蛍石を添加した後、上吹きランス
から脱炭炉スラグ粉または/およびCaO粉を、溶銑1
ton 当たり0.5〜2.0Nm3/min の酸素をキャリアー
ガスとして吹き付けながら、炉底から溶銑1ton 当たり
0.05〜0.60Nm3/min の攪拌用ガスを吹き込むこ
とを特徴とする溶銑の脱P方法。
粉に、Al2 O3 を含有する粉を混合して溶銑に上吹き
ランスから吹き付ける際に、Al2 O3 添加量が脱炭炉
スラグ粉または/およびCaO粉に含有される合計のC
aO量の3〜20%であることを特徴とする上記(1) 記
載の溶銑の脱P方法。なお、脱炭炉スラグとは、表1に
示す範囲の組成を示すものをいう。また、濃度を示す%
表示は、全て重量%を示す。
スラグ量は、塊状脱炭炉スラグ中CaO量と溶銑中の全
[Si]が酸化して生成するSiO2 量および塊状脱炭
炉スラグ中のSiO2 量の和との比CaO/SiO
2 (以下、Aと略記する)が0.5〜1.8となるよう
に添加するが、好ましくは、0.7〜1.5である。
のものを意味し、特に破砕・整粒したものでなくてもよ
い。本発明におけるCaO分の必要量は、処理すべき溶
銑に含まれるPの総量、つまり除去すべきPの量によっ
て決まる量であり、CaO分は、CaCO3 を含有する
ものでも代替できる。
ているとすると、0.03%以下まで低下させるには、
溶銑1ton 当たりのCaOの必要量は約15kgである。
従って、脱炭炉スラグ中のCaO量とCaO単体の量の
合計が溶銑1ton 当たり約15kgであればよい。
(平均粒径:0.1mm、粒径幅:0.05〜1.0mm)
を使用し、CaO粉としては、純度98%(平均粒径:
0.04mm、粒径幅:0.01〜0.1mm)を使用した
が、純度が60%以上であればよい。
くは0.01〜3mm、より好ましくは0.02〜0.1
5mmである。
粒径:0.04mm、粒径幅:0.01〜1mm)の高純度
品を使用したが、純度が60%以上であればよい。Al
2 O3 粉粒径は、好ましくは0.01〜3mm、より好ま
しくは0.02〜0.2mmである。
よび脱P処理後の溶銑中の[P]濃度との関係を示す。
図1の実験条件は、表2のNo.1〜8に示す通りであ
る。また、脱炭炉スラグは、表8に示す組成のものを使
用した。なお、以下の表2〜7において、フラックスと
して使用する脱炭炉スラグ粉の使用量(kg/溶銑ton )
はBで表し、単位は、kg/tと略記する。Cは耐火物溶
損指数を表し、比(本法の耐火物溶損量(mm)/従来の
塊状脱炭スラグのみリサイクルする脱P法の耐火物溶損
量(mm))の値である。上吹酸素量、底吹Ar量の単位
はNm3/min ・t である。溶銑成分の[Si]iは脱P処理
前の溶銑中の[Si]濃度を、[P]fは脱P処理後の溶
銑中の[P]濃度をそれぞれ示す。
が0.15%以下の低い溶銑を脱Pする際に、Aの値が
0.5未満だと塊状の脱炭炉スラグ量は溶銑1ton 当た
り約2kg未満となるため、スラグが溶銑表面を覆いきれ
なくなりスピッティング量が0.3kg/tを超える。
脱Pする際に、Aの値が1.8を超えると上吹き酸素に
よって生成するSiO2 量およびその時に発生する熱量
が少ないため、塊状の脱炭炉スラグの滓化が困難とな
り、脱P率が悪化し、処理後の溶銑中の[P]濃度が
0.3%を超える。
体の合計量に対するCaO粉単体量の割合と脱P処理後
の溶銑中[P]濃度との関係を示す。図2の実験条件は
表3のNo.9〜14に示す通りである。
CaO粉単体の合計量に対するCaO粉単体量の割合に
よらず脱P処理後の溶銑中[P]濃度は目標の0.03
%以下にできる。一方、CaO粉単体量の割合が増加す
るにつれて脱P率は若干低下した。これは、脱炭炉スラ
グ粉がCaO粉の滓化を促進し、脱P反応が早く進むか
らである。なお、脱炭炉滓およびCaO粉の粒径は、好
ましくは0.01〜3mm、より好ましくは0.02〜
0.15mmである。
量の3〜20%が望ましい。図3は、Al2 O3 粉の添
加割合(Al2 O3 量)/(全CaO量)×100(%
比)と脱P処理後の溶銑中の[P]濃度との関係を示
す。図3の実験条件は表4のNo. 15〜24に示す通
りである。
が0.15%以内の溶銑を脱Pする場合、Al2 O3 粉
量が3%未満では、Al2 O3 粉の添加によるフラック
スの滓化促進効果が得られないので3%以上の添加が必
要である。しかし、20%を超えると、スラグ中のCa
O濃度が低下するので、スラグのCaO活量が低下し、
同様に脱P能力が下がり、処理後の溶銑中の[P]濃度
は、0.03%を超えた値となるので上限を20%とす
る。好ましくは5〜15%である。上吹き酸素流量は、
溶銑1ton 当たり0.5〜2.0Nm3/min が望ましい。
する粉からなる混合粉を酸素とともに吹き付ける上吹き
酸素流量と溶銑中の[P]濃度およびスピッティング発
生量との関係を示す。図4の実験条件は表5のNo.2
5〜30に示す通りである。
0.03%以下とするには、溶銑1ton 当たり0.5Nm
3/min 以上の上吹き酸素流量で10分程度吹錬すること
が必要であり、2.0Nm3/min を超えるとその効果は飽
和する。
素流量が溶銑1ton 当たり2.0Nm3/min を超えると急
増するので上限を2.0Nm3/min とする。炉底部から吹
き込む攪拌用ガスはAr、N2 等の不活性ガスやCO2
ガス等である。攪拌を行うことで反応速度を向上できる
が、溶銑脱P工程では、攪拌を強化すると、溶銑中の
[C]によりスラグ中の酸化鉄が還元され、脱P処理に
悪影響を与える可能性があり、臨界点が存在する。
量)を変化させた時の処理後の溶銑中の[P]濃度の変
化を示す。図5の実験条件は表6のNo.31〜37に
示す通りである。
0.03%以下にまで脱Pするためには、底吹きAr流
量が溶銑1ton 当たり0.05Nm3/min 〜0.60Nm3/
minである。攪拌が効果的である底吹きAr流量の下限
は0.05Nm3/min であり、上限は前記の溶銑中の
[C]によるスラグ中の酸化鉄の還元反応が脱P反応に
悪影響を与える臨界点の0.60Nm3/min であるといえ
る。好ましくは0.10〜0.40Nm3/min である。
2 )濃度と耐火物溶損指数との関係を示す。耐火物溶損
指数は、本法の耐火物溶損量と従来の塊状脱炭スラグの
みリサイクルするスラグ中の(CaF2 )濃度が約10
%である脱P法の耐火物溶損量との比と定義し、指数が
1以下となることを本発明の目標とする。図6の実験条
件は表7のNo.38〜43に示す通りである。
%を超えると耐火物溶損指数が1を超えることがわか
る。
スラグを溶銑1ton 当たり約7.9kg装入し、溶銑処理
前の成分が[C]約4.5%、[Si]0.10%、
[P]0.1%であり温度が1318℃の溶銑250to
n を装入し、Aの値を1.5とした。その後、溶銑1to
n 当たり5kgのCaO粉( 100メッシュアンダー) お
よび溶銑1ton 当たり14kgの脱炭炉スラグ( 60メッ
シュアンダー) の混合粉を、溶銑1ton 当たり1.1Nm
3/min の上吹き酸素とともに溶銑へ吹き付けて脱P処理
を行った。吹錬時間は約10分であり、その間底吹きA
r流量は、溶銑1ton当たり0.25Nm3/min とした。
銑中の[P]濃度は0.027%と低く、スピッティン
グ量も溶銑1ton 当たり0.21kgと少なかった。ま
た、処理後のスラグ中の(CaF2 )濃度は約1%であ
り、耐火物溶損指数は0.7と低かった。
炉スラグを溶銑1ton 当たり約5kg装入し、溶銑処理前
の成分が[C]約4.5%、[Si]0.13%、
[P]0.1%であり温度が1315℃の溶銑250to
n を装入し、Aの値を0.8とした。
( 100メッシュアンダー) および溶銑1ton 当たり1
6kgの脱炭炉スラグ( 60メッシュアンダー) および溶
銑1ton 当たり2kgのAl2 O3 粉( 100メッシュア
ンダー) から成る混合粉を、溶銑1ton 当たり1.1Nm
3/min の上吹き酸素とともに溶銑へ吹き付けて脱P処理
を行った。吹錬時間は約10分であり、その間底吹きA
r流量は、溶銑1ton当たり0.25Nm3/min とした。
銑中の[P]濃度は0.015%と低く、スピッティン
グ量も溶銑1ton 当たり0.23kgと少なかった。な
お、処理後のスラグ中の(CaF2 )濃度は約1%であ
り、耐火物溶損指数は0.7と低かった。
4.5%、[Si]0.10%、[P]0.1%、脱P
処理前温度1320℃の予備脱珪溶銑250ton を上底
吹き転炉に装入した。その後、溶銑1ton 当たり15kg
のCaO粉( 100メッシュアンダー) を、溶銑1ton
当たり1.1Nm3/min の上吹き酸素とともに溶銑へ吹き
付けて脱P処理を行った。吹錬時間は約10分であり、
その間底吹きAr流量は、溶銑1ton 当たり0.25Nm
3/min とした。
銑中の[P]濃度は0.032%と高く、スピッティン
グ量も溶銑1ton 当たり0.38kgと多かった。なお、
処理後のスラグ中の(CaF2 )濃度は約1%であり、
耐火物溶損指数は0.7と低かった。
4.5%、[Si]0.10%、[P]0.1%、脱P
処理前温度1325℃の予備脱珪溶銑250ton を上底
吹き転炉に装入した。その後、溶銑1ton 当たり5kgの
CaO粉( 100メッシュアンダー) および溶銑1ton
当たり20kgの脱炭炉スラグ( 60メッシュアンダー)
の混合粉を、溶銑1ton 当たり1.1Nm3/min の上吹き
酸素とともに溶銑へ吹き付けて脱P処理を行った。吹錬
時間は約10分であり、その間底吹きAr流量は、溶銑
1ton 当たり0.25Nm3/min とした。
銑中の[P]濃度は0.021%と低かったが、スピッ
ティング量は溶銑1ton 当たり0.45kgと多かった。
なお、処理後のスラグ中の(CaF2 )濃度は約1%
で、耐火物溶損指数は0.7と低かった。
を招く融点降下剤を使用することなく、約10分の短時
間吹錬で、かつ少量のスラグで脱P処理後の溶銑中の
[P]濃度を0.03%未満にすることができる。しか
もスピッティングの発生量も低減することができる。
溶銑中の[P]濃度との関係を示すグラフである。
対するCaO粉単体量の割合と脱P処理後の溶銑中
[P]濃度との関係を示すグラフである。
(全CaO量)×100(%比)と脱P処理後の溶銑中
の[P]濃度との関係を示すグラフである。
る混合粉を酸素とともに吹き付ける上吹き酸素流量と溶
銑中の[P]濃度およびスピッティング発生量との関係
を示すグラフである。
た時の処理後の溶銑中の[P]濃度の変化を示すグラフ
である。
火物溶損指数との関係を示すグラフである。
Claims (2)
- 【請求項1】 [Si]濃度が0.15%以下の溶銑中
に塊状の脱炭炉スラグを添加して脱Pするに際し、該脱
炭炉スラグ中のCaOと、前記溶銑中の全[Si]が酸
化して生成したSiO2 量および前記脱炭炉スラグの含
有するSiO2 量の和との比(CaO/SiO2 )が
0.5〜1.8となるように前記脱炭炉スラグを前記溶
銑に添加し、さらに脱P処理後のスラグ中の(Ca
F2 )濃度が5%以下となるような量の蛍石を添加した
後、上吹きランスから脱炭炉スラグ粉または/およびC
aO粉を、溶銑1ton 当たり0.5〜2.0Nm3/min の
酸素をキャリアーガスとして吹き付けながら、炉底から
溶銑1ton 当たり0.05〜0.60Nm3/min の攪拌用
ガスを吹き込むことを特徴とする溶銑の脱P方法。 - 【請求項2】 脱炭炉スラグ粉または/およびCaO粉
に、Al2 O3 を含有する粉を混合して溶銑に上吹きラ
ンスから吹き付ける際に、Al2 O3 添加量が脱炭炉ス
ラグ粉または/およびCaO粉に含有される合計のCa
O量の3〜20%であることを特徴とする請求項1記載
の溶銑の脱P方法。
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JP04573598A JP3297997B2 (ja) | 1998-02-26 | 1998-02-26 | 溶銑の脱p方法 |
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JPH11241112A JPH11241112A (ja) | 1999-09-07 |
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