JP3297145B2 - パターン欠陥検査装置 - Google Patents

パターン欠陥検査装置

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JP3297145B2
JP3297145B2 JP13353393A JP13353393A JP3297145B2 JP 3297145 B2 JP3297145 B2 JP 3297145B2 JP 13353393 A JP13353393 A JP 13353393A JP 13353393 A JP13353393 A JP 13353393A JP 3297145 B2 JP3297145 B2 JP 3297145B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば半導体集積回
路や液晶表示装置の製造工程等において使用されるマス
クパターンの欠陥を検査するパターン欠陥検査装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、半導体集積回路の製造工
程においては、CAD等で設計された図形パターンを電
子ビームやイオンビーム等によるリソグラフィ技術を応
用してガラス基板上のクロム(Cr)に描画してなるマ
スク(レチクル)を用意し、このマスクに描かれている
図形パターンを半導体上に縮小転写することが行われて
いる。
【0003】このようなマスクにパターン欠陥が存在す
ると、そのマスクを用いて製造された製品全てに欠陥の
あるパターンが転写されることになる。したがって、通
常はマスク製作後にパターン欠陥検査装置でマスクパタ
ーンを検査し、合格したマスクだけを用いるようにして
いる。パターン欠陥検査装置は、マスクを製作するとき
に用いた設計パターンデータを二次元ドットの配列に展
開したものと、実際にマスクを撮像して得られた二次元
画像情報とを比較することで検査している。このような
パターン欠陥検査装置を用いると、極めて正確な検査を
実行できる。
【0004】ところで、マスクに実際に形成されている
パターンは、種々の理由により設計パターンデータと全
く同一にはなり得ない。たとえば、パターンが電子ビー
ム描画によって形成されたマスクの場合を例にとると、
描画の際のビーム径の変化やレジストの現像の過不足等
により、設計パターンデータに較べて描画部分がより多
く残ったり、あるいは浸触されたりし、パターンの幅が
設計値よりも太くなったり、細くなったりしている。こ
のようにパターンの幅が変化していても、その変化の幅
が許容範囲内であれば、最終製品の性能に影響を与える
ことはない。したがって、設計データと比較して差異が
あっても、一概にそのマスクが不良品であるとはいえな
い。また、たとえば特開昭63−211626号公報に
見られるように、最終製品の特性を調整するために、描
画時にパターンの幅を微妙に変化させるようなこともあ
る。
【0005】したがって、マスクパターンをパターン欠
陥検査装置で検査する場合、マスクパターンの変化幅が
許容範囲に入っているものについては合格と判定する必
要があるが、その許容範囲をどこに設定するかという点
が問題となる。すなわち、近年では検査精度が著しく向
上しているので、マスクパターンに僅かでも変化がある
と、これらの変化が欠陥として検出される。
【0006】そこで、このようなマスクパターンの僅か
な変化に対応するために、一般には、元になるCADデ
ータの段階まで遡ってパターン幅等を変更し、この変更
されたパターンデータを使って再検査する方式が採用さ
れている。
【0007】しかし、この方式では膨大な手間を必要と
する問題があった。すなわち、図形全体の(巨視的な)
大きさを変化させずにパターンの幅を変更することをリ
サイズと称するが、CADのデータを変更してリサイズ
処理を行う場合には、多数のパターンについて寸法変更
の指示を行う必要があり、さらにこの変更したデータを
パターン欠陥検査装置に対応したフォーマットに変換す
る必要がある。したがって、必然的に膨大な手間を要す
ることになる。また、この方式では、描画に用いたデー
タと検査に用いたデータとが人為的なミスで異なったも
のになる可能性があり、検査という意味から好ましい方
式とはいえない。
【0008】このような不具合を解消するため、設計デ
ータをプログラムによりリサイズ処理して検査を行うこ
とが考えられる。しかし、このような処理は設計データ
が複雑なほど時間が掛かることになる。その上、半導体
集積回路等では通常、10〜20層のマスクパターンを
必要とするので、これらの処理を全ての層に対して行な
うには膨大な時間を必要とする。
【0009】リサイズを考慮した検査を必要とする場合
は、ごく僅かな寸法変化を無視できないときである。す
なわち、被検査マスクに描かれているパターンが極めて
微細な場合である。このような場合、パターン幅の変化
を直接計ることは困難である。したがって、ある程度の
面積に亘っての変化の平均値を求めなければ最適なリサ
イズ量を求めることができない。最適なリサイズ量は、
リサイズ量をパラメータとして検査を繰り返し、その寸
法変化によって発生する欠陥が最も少ない設計データの
リサイズ量を探すことで求めなければならない。したが
って、各層のデータに対して、複数のリサイズ量を変え
たデータを用意しなければならない。このようなことか
ら、従来から実施されている手法や提案されている手法
では、設計パターンデータに対してリサイズ処理を行っ
た上で検査するのに多大の手間と時間を要する問題があ
った。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来の手
法を用いて設計パターンデータに対してリサイズ処理を
行った上で検査する場合には多大の手間と時間を要する
問題があった。そこで本発明は、設計パターンデータを
用い、ハードウェアにリサイズ量をセットするだけでパ
ターン幅の変化に対応した検査を行なえ、短時間に最適
なリサイズ量を設定して検査できるパターン欠陥検査装
置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るパターン欠陥検査装置は、CAD等で
作成された設計パターンデータをビットデータに変換し
た後に、ハードウェアでリサイズ処理するように構成さ
れ、これによって設計パターンデータに手を加えずに検
査できるようにしている。
【0012】すなわち、本発明に係るパターン欠陥検査
装置は、被検査パターンを走査して画像情報を得る画像
情報取得手段と、基準パターンデータを記憶した記憶手
段と、この記憶手段から前記基準パターンデータを読出
してビットデータに変換するビット展開手段と、このビ
ット展開手段で得られた前記ビットデータを記憶するビ
ットマップメモリと、このビットマップメモリから前記
ビットデータを読出し、この読出されたビットデータが
表現するパターンの太さを指定されたリサイズ量だけ変
化させたパターンを表現するビットデータに変換して出
力するリサイズ処理手段と、このリサイズ処理手段から
出力されたビットデータと前記画像情報取得手段で取得
された画像情報とを比較する比較手段とを備えている。
【0013】さらに詳しく説明すると、前記リサイズ処
理手段は、前記ビットマップメモリから読出された前記
ビットデータ中の特定のアドレスおよびそのアドレスの
周囲に隣接する複数のアドレスのビットデータを抽出す
るパターン抽出手段と、リサイズ量を設定するリサイズ
量設定手段と、前記パターン抽出手段によって抽出され
た特定のアドレスおよびそのアドレスの周囲に隣接する
複数のアドレスのビットデータと上記リサイズ量設定手
段により設定されたリサイズ量データとの論理演算を行
なって前記特定アドレスのビットデータを決定する論理
演算手段とを備え、前記パターン抽出手段および前記論
理演算手段をそれぞれ複数並列に持って複数ビットのデ
ータを並列に処理するように構成されている。
【0014】
【作用】基準となる設計パターンデータはビットデータ
に変換された後に、リサイズ処理手段によってリサイズ
処理される。したがって、リサイズ処理をリアルタイム
で(検査と同時に)行うことができ、検査時間の増加を
最小にとどめ、かつリサイズ処理に要する手間をなくす
ことが可能となる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例を説明す
る。図1には本発明の一実施例に係るパターン欠陥検査
装置の概略構成が示されている。
【0016】同図において、1は磁気テープを示してい
る。半導体集積回路の製造工程等で用いられるマスクの
設計パターンは、個々の形状と位置とが数値で表現され
る細かな単位図形の集合(=図形データ)として現わさ
れており、通常、磁気テープ1などの媒体を介して供給
される。
【0017】供給された図形データは、磁気ディスク2
に記憶され、CPU(中央処理装置)3もしくはCPU
3によって制御される図示しないDMA装置等の周辺装
置を介してビット展開回路4に送られ、このビット展開
回路4でビットデータに変換された後にビットマップメ
モリ5に記憶される。
【0018】ビットマップメモリ5に記憶された設計パ
ターンデータは、後述するリサイズ処理回路6を介して
読出し回路7によって読み出された後に分布関数回路8
に入力される。分布関数回路8は、後述する検出光学系
15の解像性能を示す点広がり関数を用いて設計パター
ンデータを重み付け加算し、多値化して基準データを作
り出し、これを比較回路9に供給する。
【0019】一方、被検査パターンを走査して画像情報
を得るための画像情報取得装置10が設けられている。
この画像情報取得装置10は、パターンの描かれた被検
査マスク11を支持するX−Yステージ12と、このX
−Yステージ12上の被検査マスク11を照明する照明
光源13および照明光学系14と、被検査マスク11を
透過した光を検出光学系15を介して受光する一次元セ
ンサアレイ16とで構成されている。
【0020】X−Yステージ12は、ステージ駆動回路
17を介してCPU3の指令にしたがって駆動される。
また、ステージ駆動回路17は、その実際の移動量を検
出する。そして、この位置情報に基いてタイミング回路
18が各部の動作を規定するタイミング信号を作成す
る。一次元センサアレイ16の出力は、タイミング回路
18から与えられたタイミング信号で読み出される。こ
の読み出された信号は、センサ信号処理回路19でデジ
タル化され、観測データとして比較回路9に供給され
る。
【0021】比較回路9は、分布関数回路8から供給さ
れた設計パターンデータ(実際には後述するリサイズ処
理回路6でリサイズ処理されたパターンデータ)とセン
サ信号処理回路19から与えられた観測データとをさま
ざまなアルゴリズムにしたがって比較照合して差異を検
出し、予め設定されているしきい値を越えた差異を発見
した場合には、これを欠陥としてCPU3に入力する。
CPU3に入力された欠陥情報は記憶される。この欠陥
情報は、後にその座標位置が表示されたり、たとえばマ
スク修正装置へ入力されたりして各種の形態で利用され
る。
【0022】以上の構成において、この実施例に係る装
置が従来装置と異なる点は、ビットマップメモリ5と読
出し回路7との間にリサイズ処理回路6を設け、リアル
タイムのリサイズ機能を持たせたことにある。
【0023】以下、このリサイズ処理回路6について説
明する。ビットマップメモリ5に記憶されたビットデー
タは、検査する順にビットパラレル(たとえば8、16
ビット)で読出され、リサイズ処理回路6内のパイプラ
インによってリサイズ処理され、読出し回路7に送られ
て比較検査に用いられる。したがって、予めリサイズ処
理回路6の処理条件を設定し、ビットマップメモリ5の
データのうちの検査に使用される部分を先読みしてリサ
イズ処理回路6内のパイプラインを詰めておけば、タイ
ミング回路18からタイミング信号が到来したときに直
ちに読出し回路7へデータを送り出すことができる。ま
た、検査中に行わなければならないことは、タイミング
信号に同期して残りのデータをパイプライン処理するこ
とと、後に詳述する検査フレーム端部を処理することと
であり、検査中においてリサイズに要する時間はほとん
ど表面にでない。
【0024】図2にはリサイズ処理回路6の構成例が示
されている。リサイズ処理回路6は、入力制御回路2
0、フレームメモリ21、フレームメモリ22、フォー
マット変換回路23、FIFO(先入れ先出しメモリ)
24、リサイズパイプライン26、フォーマット変換回
路27、出力制御回路28から構成されている。
【0025】この例において、ビットマップメモリ5か
ら読出されたビットデータは、検査フレームの繋ぎの部
分が正しく処理されるように入力制御回路20、フレー
ムメモリ21、フレームメモリ22からなるデータ変換
手段で前処理され、その後にフォーマット変換回路2
3、FIFO24によって並列処理に適したフォーマッ
トに変換されてリサイズパイプライン26に供給され
る。また、リサイズパイプライン26の出力は、フォー
マット変換回路27によって並列処理に適したフォーマ
ットから元のフォーマットに変換された後に出力制御回
路28を通して読出し回路7で読出される。
【0026】なお、後述するように、フレームメモリ2
1,22、フォーマット変換回路23、FIFO24、
リサイズパイプライン26、フォーマット変換回路27
の作用によって入力データと出力データとの間に位相ず
れが生じたり、また処理の都合上、入力データにはない
データが付加されたりするので、読出し回路7へデータ
を渡す際、出力制御回路28はこれらの補正を行った上
でデータを渡す。
【0027】図3には検査フレーム間にまたがる図形の
リサイズ方法を説明するための模式図が示されている。
一次元センサアレイ16を用いる検査方法では、一次元
センサアレイ16の幅に制限がある。このため、1つの
パターン範囲31を検査するときには、この範囲31を
検査フレーム32(32a〜32d)という単位に細長
く区切り、これら検査フレーム32を順に検査する方式
が採られる。ここで、図中37は一次元センサアレイ1
6の一走査で検査される幅を設計データの幅に置き換え
たものを示している。また、35,36は2つの検査フ
レームにまたがるパターン33および検査フレームの端
にあるパターン34とをプラスリサイズして太らせた例
を示している。この図から解るように、2つの検査フレ
ームにまたがるパターン33や検査フレームの端にある
パターン34では、互いの検査フレームの処理に隣の検
査フレームのデータが必要になる。すなわち、リサイズ
の結果、パターンはリサイズ量分だけ拡張されたり、縮
小されたりするので、ある検査フレームに隣接する検査
フレームのリサイズ量分の範囲内にパターンが存在して
いるときには、着目している検査フレーム内に、このパ
ターンをリサイズした結果が入り込んでくることにな
る。したがって、検査フレーム幅分に亘って正確な処理
結果を得るには、着目している検査フレームとその両側
の検査フレームのそれぞれリサイズ量分の範囲内のパタ
ーンを合わせて処理し、その中心部の検査フレーム幅を
切り出して処理結果とすることが必要になる。
【0028】このような処理を実現するために、入力制
御回路20は、前のフレームの処理のときに、次に検査
するフレームと接する部分の必要範囲を切り出し、これ
をフレームメモリ21または22に記憶しておく。そし
て、今回検査するフレームの先頭にこのデータを加えて
送り出すとともに、次のフレームのためにそのフレーム
の次に検査するフレームと接する部分の必要範囲をフレ
ームメモリ22または21に記憶する。なお、2つのフ
レームメモリを設けている理由は、奇数フレームではフ
レームメモリ21から読み出し、フレームメモリ22に
記憶し、偶数フレームではフレームメモリ22から読み
出し、フレームメモリ21に記憶するというように使い
分けるためである。
【0029】図4には隣接する検査フレーム間の処理を
説明するための模式図が示されている。処理中の検査フ
レームの正確な処理結果を検査フレーム幅分得るには、
1つ前の検査フレームと、次回入力されるべき検査フレ
ームのうちの処理中のフレームに隣接するそれぞれリサ
イズ量幅分のパターンを合わせて処理することが必要で
ある。しかし、次回入力されるべき検査フレームのデー
タを前もって得ることはできない。そこで、1つ前の検
査フレームの処理中のフレームに隣接する最大リサイズ
量の2倍幅分のパターンを合わせて処理し、その結果の
中心部の検査フレーム幅分を切り出す。この処理によ
り、次回入力されるべき検査フレームのデータを前もっ
て得ることなしに、検査フレーム幅分の正しい処理結果
を得ることが可能になる。
【0030】すなわち、ビットマップメモリ5から検査
フレーム単位にパターンデータ41が送り出されて入力
制御回路20に入力される。このとき、フレームメモリ
21または22には、前の検査フレームのデータのう
ち、今回の検査フレームに隣接する最大リサイズ量の2
倍の幅分のデータ42が記憶されている。入力制御回路
20は、これらの2つのデータと検査フレームの左右の
区切りとしての最大リサイズ量幅の空白データ43とを
連結したデータ44を出力する。これと同時に次の検査
フレームの処理のためにパターンデータ41のうちの次
の検査フレームに接する最大リサイズ量の2倍の幅分の
データ45をフレームメモリ22または21に記憶して
おく。
【0031】ここで、空白データ43は、後述するリサ
イズパイプライン26において、検査フレームの右端と
左端とを区切るためのものである。すなわち、後述する
リサイズパイプライン26には、パターンデータ41が
後述するように一次元センサアレイ16の一走査37の
方向に与えられるが、データを連続して与えるとデータ
上に何の区切りも存在しないため、検査フレームの左右
端が連続しているものとして処理されてしまい、結果と
して検査フレームの両端が正しく処理されないことにな
る。ここで、空白データ43は緩衝帯として働く。した
がって、検査フレームの端に図形が存在しても、これを
リサイズした図形は最大リサイズ量の空白を越えること
がないので、検査フレームの左右端まで正しく処理され
ることになる。
【0032】なお、出力制御回路28は、後述するよう
に、リサイズパイプライン26の出力から入力と同じ幅
であるが最大リサイズ量分だけ前回のフレーム側にシフ
トした部分46を切り出し、これを読出し回路7へ送
る。このシフト量は固定であるので、CPU3において
X−Yステージ12上の被検査マスク11の位置がこの
シフト分だけずれているように処理することで、データ
との位置合せが行なわれる。また、先頭フレームでは前
回の検査フレームのデータ42を空データとして処理す
る。さらに、最終検査フレームの処理が終了した時点で
は、そのフレームの最後の部分(最大リサイズ量の幅
分)が検査されずにフレームメモリ21または22内に
残っているので、そのデータを検査するために、このデ
ータにビットマップメモリ5からのデータの代わりに1
フレーム分の少なくとも最大リサイズ量の幅を持つ空デ
ータを加え、この状態で検査を行う。したがって、本来
の検査フレーム数より1フレーム余分に検査する必要が
あるが、そのために必要な時間は検査全体からみれば僅
かである。
【0033】このようにして変換された幅44を持つフ
レームデータは、フォーマット変換回路23に与えられ
る。図5にはフォーマット変換回路23の構成および動
作を説明するための模式図が示されている。図5(a),
(b) の横幅が図4に示す連結したデータ44の幅に対応
している。この例では、ビットマップメモリ5まで従来
の装置と同じ構成を採用しているので、ビットマップメ
モリ5の中での1ワード(たとえば8または16ビッ
ト)の並び方の定義とその読出し順序とが図5(a) に示
すように、横向き1ライン毎になっている。従来の装置
では、一次元センサアレイ16の1スキャン毎に1ライ
ンのデータを読出して処理する必要性から、このような
構成を採用している。
【0034】しかし、この例では後述するリサイズパイ
プライン26において、図5(b) に示すように、リサイ
ズパイプライン26の並列数分を縦1ワードにまとめて
入力したほうが都合良いので、この2つのフォーマット
を変換する必要があり、このためにフォーマット変換回
路23を設けている。
【0035】フォーマット変換回路23は、たとえば図
5(c) に示すように、検査フレーム幅×リサイズパイプ
ラインの並列数の容量を備えた2組のメモリ51,52
を持ち、これを書込み・読出し交互に切り替えて前記容
量のビットパターンをまとめ、このデータをビットマッ
プメモリ5の1ワードの長さを持つシフトレジスタをリ
サイズパイプラインの並列数並べた変換回路53でフォ
ーマット変換することでその機能を達成している。な
お、説明を簡単にするために、以後、図5(b) に示すパ
ターンデータの一まとまりをバンドと呼び、図の横方向
の長さを連結したデータ44の幅とし、図の縦方向の幅
をリサイズパイプライン並列数とする。
【0036】このようにしてフォーマット変換されたデ
ータは、FIFO24を介してリサイズパイプライン2
6に導入される。図6にはFIFO24の動作を説明す
るための模式図が示されている。
【0037】前述した検査フレーム間にまたがる図形の
処理と同様に、バンド間にまたがる図形についても正し
く処理するためには、処理しようとしているバンドの両
側、つまり図5(b) における上下に位置しているバンド
のデータが必要である。この例では、FIFO24を用
いて同様の処理を行なっている。ここで、FIFO24
のメモリは、最大リサイズ量の2倍の幅63を有し、バ
ンドの長さと同じ長さ61の容量を持つている。したが
って、FIFO24は幅63分の入力データをバンドの
長さ分遅延して出力する作用を有する。
【0038】フォーマット変換回路23から出力された
リサイズパイプライン26の並列数(=n)の幅62を
持つデータは、リサイズパイプライン26に与えられる
とともに、次のバンドに隣接する最大リサイズ量の2倍
の幅63の部分がFIFO24に入力される。したがっ
て、リサイズパイプライン26には、フォーマット変換
回路23の幅62の出力と、前回のバンドの今回のバン
ドに隣接する部分をFIFO24によりバンドの長さ分
遅延した幅64の出力とが入力される。すなわち、現時
点で処理中のバンドと、前回のバンドの今回のバンドに
隣接する部分が、図の上での縦の位置を揃えられて入力
される。このようにして、データはn+最大リサイズ量
×2の幅65となってリサイズパイプライン26へ入力
される。
【0039】なお、リサイズパイプライン26は、幅6
5の入力データのうち、両端のそれぞれ最大リサイズ量
の幅66の部分を正しく処理することができないので、
この部分を出力せず、中央の入力と同じ幅67の部分の
みを出力する。この結果、リサイズパイプライン26の
出力は、フォーマット変換回路23の出力に対し、最大
リサイズ量の幅66分だけ過去のバンド側にシフトした
ものになる。このシフトは、出力制御回路28によって
検査フレームの前後に付加される余分なデータを取り除
くときに補正される。したがって、読出し回路7からは
リサイズパイプライン26がないときと同様のフレーム
長さのデータが読み出される。
【0040】また、検査フレームの先頭ではFIFO2
4のデータを空データとして処理する。さらに、検査フ
レームの最後の部分が検査されずにFIFO24内に残
ってしまうのを防止するために、FIFO24内に残っ
ているデータに最大リサイズ量の幅を持つ空データを加
えたバンドを作って検査を行う。このため、本来の検査
フレームの前後に余分な空白データが付加され、本来の
検査フレームの長さより僅かに余分にデータを処理する
必要があるが、そのために必要な時間は検査時間全体か
らみれば僅かである。
【0041】このようにしてデータがリサイズパイプラ
イン26に入力される。リサイズパイプライン26の構
成を説明する前に本実施例装置におけるリサイズ処理の
原理を説明する。
【0042】図7はリサイズ処理の原理を説明するため
の模式図である。この図は注目している画素Xとその周
辺の画素を表している。リサイズ処理に当っては、この
画素Xと周辺の画素の状態を出力抽出手段で抽出し、こ
れを基にして論理演算手段により出力画素X′の状態を
決定する。その条件は、リサイズなしのときにはXが
“1”のときX′=“1”とし、1ビットリサイズのと
きにはXまたは図7で「1」と記入されている画素が
“1”のときX′=“1”とし、2ビットリサイズのと
きにはXまたは図7で「1」または「2」と記入されて
いる画素が“1”のときX′=“1”とし、3ビットリ
サイズのときにはXまたは図7で「1」「2」または
「3」と記入されている画素が“1”のときX′=
“1”とし、それ以外のときにはX′=“0”とする。
【0043】図8には上記方法でリサイズ処理を行った
結果の例が示されている。ここで、図8(a) 中の81は
基準となる元の図形を示し、図8(b) 中の82は図形8
1を1ビットリサイズ処理した結果を示し、図8(c) 中
の83は図形81を2ビットリサイズ処理した結果を示
し、図8(d) 中84は図形81を3ビットリサイズ処理
した結果を示している。ここには3ビットリサイズまで
の例が示されているが、2n+1の範囲の画素を参照し
て出力画素X′の状態を決定すれば、n画素のリサイズ
が可能である。また、前述した条件中の“1”と“0”
を入れ替えれば、マイナスのリサイズ処理となる。すな
わち、黒白画像において「黒」に対する太らせは、
「白」に対する細らせと等価であるから、たとえば
“1”を「黒」“0”を「白」と考えると、“1”に対
する太らせは「黒」に対する太らせ、逆に“0”に対す
る太らせは「黒」に対する細らせになる。
【0044】図9にはリサイズパイプライン26の入力
信号展開部の構成が示されている。なお、この入力信号
展開部には16並列に後述するリサイズ処理部が接続さ
れており、最大3ビットのリサイズ処理まで行えるよう
になっている。つまり、16(処理幅)+3(最大リサ
イズ量)×2=22ビットパラレルの入力から16ビッ
トパラレルの出力を得ている。
【0045】この入力信号展開部には、図中0A〜21
Aで示すように、22ビットのデータが入力される。こ
の入力信号展開部は、22ビットの容量を持つ6個のレ
ジスタ91〜96を備えており、上述した22ビットの
入力をシフトクロック97が与えられる毎にシフトし、
たとえば0Aの1クロック前の状態を0Bに出力し、順
次0C、0D、0E、0F、0Gを作成し、入力と合わ
せて22×7ビットの2次元データを作り出すようにし
ている。
【0046】このようにして作り出された2次元データ
は、パターン抽出部を介して各リサイズ処理部に参照信
号として与えられる。図10(a) には最も上側のリサイ
ズ処理部が参照する信号が示されている。この最も上側
のリサイズ処理部は、入力0A〜6Aと、これを遅延し
て作成される7×7の範囲のビットデータとを参照し、
中央3Dの位置に対応する1ビットのデータを出力す
る。また、図10(b) には上から2番目のリサイズ処理
部が参照する信号が示されている。この上から2番目の
リサイズ処理部は、入力1A〜7Aと、これを遅延して
作成される7×7の範囲のビットデータとを参照し、中
央4Dの位置に対応する1ビットのデータを出力する。
以下、同様に1ビットづつ下方にずれながら16個のリ
サイズ処理部が並列に接続されている。このように構成
されているので1シフトクロック毎に16個のリサイズ
処理部に入力データを送ることができ、16ビットづつ
の出力を得ることができる。そして、16並列化されて
いるので、データのシフト周期の16倍の効率でリサイ
ズ処理を行うことができる。
【0047】図11にはパターン抽出部を含む単一のリ
サイズ処理部の構成例が示されている。ここには、図1
0(a) に示されるビットデータを参照するリサイズ処理
部が示されている。図9に示す回路から図10(a) に示
される領域の48ビット分のデータがANDゲート10
4(0) 〜(47)の一方の入力端へ入力され、中心部のデー
タ3Dが直接ORゲート105へ入力される。一方、選
択的に与えられる1ビットリサイズ指定信号101、2
ビットリサイズ指定信号102、3ビットリサイズ指定
信号103がORゲート106、107でエンコードさ
れてANDゲート104(0) 〜(47)の他方の入力端子へ
入力され、リサイズ量に応じた範囲のデータがORゲー
ト105へ入力される。
【0048】このように構成されているので、図7に示
すように、リサイズ量に応じた範囲のビットパターンを
参照し、そのうちのいずれかのビットが“1”であった
ときには“1”、それ以外のときには“0”がORゲー
ト105の出力端子Pから出力されることになる。
【0049】図12にはマイナスのリサイズ処理を行う
回路構成が示されている。マイナスのリサイズ処理を行
う場合、切り替え信号113を切り替えることでリサイ
ズパイプライン26の入り口に設けたEXORゲート1
11でパイプラインに流れるデータの論理を反転し、ま
た出口に設けたEXORゲート112でリサイズ後のデ
ータの論理を元に戻すことによってマイナスのリサイズ
処理が可能となる。つまり、リサイズパイプライン26
は、常に“1”に対する太らせを行っているが、データ
が反転しているので、結果は細らせになる。
【0050】このようにしてリサイズ処理されたビット
データは、フォーマット変換回路27に与えられる。図
13にはフォーマット変換回路27の構成および動作を
説明するための模式図が示されている。
【0051】後段に位置している比較回路9は、一方の
入力端に一次元センサアレイ16で得られた観測データ
が導入される。したがって、他方の入力端に導入される
基準データとしては、1ワード(たとえば8または16
ビット)の並び方とその読み出し順序とがビット展開回
路4と同じく、図12(b) に示すような横向き1ライン
毎のものであると都合良い。そこで、前述したフォーマ
ット変換回路23で変換された図13(a) のようなフォ
ーマットをフォーマット変換回路27で元の状態に戻す
必要がある。
【0052】フォーマット変換回路27は、図13(c)
に示すように、フォーマット変換回路23を丁度逆にし
た構成となっている。すなわち、フォーマット変換回路
27は、ビットマップメモリ5の1ワードの長さを持つ
シフトレジスタをリサイズパイプライン26の並列数並
べた変換回路123でフォーマット変換を行い、その結
果を検査フレーム幅×リサイズパイプラインの並列数の
容量の2組のメモリ121,122で書き込み・読み出
しを交互に切り替えて前記容量分のビットパターンをま
とめて順次出力することでその機能を達成している。
【0053】かくしてリサイズ処理された設計パターン
データは、読出し回路7、分布関数回路8を介して比較
回路9に与えられ、この比較回路9において一次元セン
サアレイ16によって得られた観測データと比較され
る。
【0054】このように、リサイズ量を指定する信号を
与えるだけで、基準パターンデータをハードウェアによ
ってリアルタイムでリサイズ処理することができる。し
たがって、検査時間の増加を最小にとどめ、リサイズ処
理にかかる手間を省くことができる。
【0055】次に、上記のように構成された装置の実際
の使用例を説明する。リサイズ処理が必要になる場合
は、被検査マスク11に描かれているパターンが極めて
微細で、線幅の変化を直接計ることができない場合であ
る。このような場合、ある程度の面積に亘っての線幅変
化の平均値を求めなければ、最適なリサイズ量を求める
ことができない。
【0056】本実施例装置では、このような事情を踏ま
え、実際に被検査マスク11の一部分を繰り返し測定す
ることで自動的に最適なリサイズ量を設定できるように
している。
【0057】図14には本実施例装置の使用手順がフロ
ーチャートの形で示されている。これは、実際にはCP
U3のプログラムとして実現されるものである。まず、
描画方法や現像方法、要求精度などで決まるリサイズ量
のリミット値を入力する(S1)。すなわち、描画方法や現
像方法により統計的にパターンのおおよそのリサイズ量
が判り、また場合によってはこれを打ち消す方向にリサ
イズした上で描画することがある。また設計上のリミッ
トも存在するので、これらから求めたリサイズ量のリミ
ットを入力する。このリミット値を描画方法や現像方法
等の検査時に与えられる他のパラメータと関連付けたテ
ーブルを用意しておき、被検査マスク11の属性(これ
は検査のためのデータとしてあらかじめ別のところで入
力されているものとする)などから自動的にリミット値
を決めてもよい。
【0058】次に、リサイズ量の初期値を設定(S2)した
後、被検査マスク11毎に予め決められている部分をリ
サイズ量をパラメータとして繰り返し検査し、リサイズ
量と検出した欠陥数のテーブルを作成する(S3,S4,S5)。
【0059】リミット範囲内のすべてのリサイズ量につ
いて検査が終了した時点で、作成したテーブルから欠陥
数が最小であるリサイズ量を決定し(S6)、この値を実際
の検査に用いる値として記憶する。なお、繰り返して検
査するときに、たとえば山登り法として知られている過
去2回の検査結果からより欠陥数の少ない側へパラメー
タを変化させるという手法を用いれば、リサイズ量決定
に要する繰り返し検査回数を減らすことが期待できる。
【0060】以上のような手順を経ることで被検査マス
ク11の個々に対して最も適したリサイズ量を求めるこ
とができ、検査精度の向上を図ることができる。なお、
本発明は上述した実施例に限定されるものではな種々変
形して実施できる。たとえば、図15から図18にはリ
サイズパイプライン26の別の例が示されている。この
例は、近年急速に発達しているPALなどのPLD(Pr
ogrammable Logic Device )を採用する場合に適した、
より応用範囲の広いリサイズパイプラインの実現方法を
示すものである。
【0061】今、着目している画素を中心として上下左
右に対称なパターンでリサイズを行うものとすると、図
15に示すように、7×7のマトリクスの4分の1、つ
まり4×4の範囲の論理演算で参照するデータS0〜S
15を設定すれば、これを展開することで7×7のマト
リクスすべての指定を行うことができる。また、7×7
のマトリクスを横につながった7画素毎に区切り、これ
をラインと呼ぶとき、並列化の中心部分では、図16に
示すように、ある1つの入力データがシフトされるライ
ン上のデータは、そのラインの上に中心画素を持つ7×
7マトリクスの中心のライン、1つ上下のマトリクスの
中心から1つ上下のライン、2つ上下のマトリクスの中
心から2つ上下のライン、といった意味合いで参照デー
タに供される。各ラインでは、そのラインのデータの現
在参照するように設定されている画素のうちのいずれか
1つでも“1”のものがあれば“1”を出力すればよ
く、1つのマトリクスではそのマトリクスを構成するい
ずれか1つのラインが“1”を出力したときに“1”を
出力すればよい。
【0062】以上から、1ライン分のラッチと、最大リ
サイズ量+1の本数のライン分の論理演算回路を単位回
路として、数個のPLDにまとめることができれば並列
処理回路を容易に実現可能であることが推測される。
【0063】図17は上記の考え方に基いて構成した単
位回路の例であり、この程度の規模の回路は1〜2個の
PLDで実現することが可能である。入力されたデータ
(マトリクスの中心ラインの実データ)159は、ラッ
チ群160とシフトクロック161とにより1ライン分
のデータに展開される。AND回路群162はリサイズ
パターンを決定する参照パターンS0〜S15と1ライ
ンのパターンの論理演算を行い、S0〜S15が“1”
である部分の画素が“1”であるときに“1”を出力す
る。OR回路163は、中心ラインに相当するS12〜
S15の参照パターンと1ラインのパターンの論理演算
結果を参照し、いずれかの出力が“1”であるときに
“1”を出力する。これは、そのラインに対する7×7
のマトリクスの中心ラインの出力P0である。以下同様
に、OR回路164は1つ上下のマトリクス中心から1
つ上下のラインの出力P1を送出し、OR回路165は
1つ上下のマトリクス中心から2つ上下のラインの出力
P2を送出し、OR回路166は3つ上下のマトリクス
中心から3つ上下のラインの出力P3を送出する。
【0064】図18は上記単位回路の並列接続の様子を
示す模式図である。デコード回路170は、1ビットリ
サイズ指定信号101、2ビットリサイズ指定信号10
2、3ビットリサイズ指定信号103をデコードし、前
述した参照パターンS0〜S15を出力する。このデコ
ード回路170の出力パターンを種々変化させれば、任
意のリサイズパターンを実現することができる。この部
分をRAMなどで構成し、CPU3から設定できるよう
にしてもよい。単位回路171〜180はそれぞれ出力
P0〜P3を送出し、OR回路181、182はある1
つのマトリクスを形成する7本のラインの出力を入力
し、いずれかの出力が“1”であるとき“1”を出力す
る。このような構成により、前記実施例と同じく7×7
マトリクスのパターン抽出部およびリサイズ処理部を構
成することができる。
【0065】上記の構成によれば、PALを有効に使用
することができるので、回路の規模を小さく保つことが
できる。また、デコード回路170の出力パターンを変
化させるだけで、任意のリサイズパターンを実現するこ
とができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
事前の処置なしにLSI等のパターンを検査中にリアル
タイムでリサイズ処理することができるので、リサイズ
処理に要する手間や時間を省くことができ、従来、極め
て困難であったリサイズを行っての検査を実現できる。
特に回路の中枢部が並列化されているので、処理自体も
容易に高速で行うことができる。また、リサイズ処理に
時間を要しないことを利用して、検査に先立ち、リサイ
ズ量をパラメータとした試行を行うことが可能となり、
被検査マスクの個々に対して最も適したリサイズ量を求
めることができる。このため、マスクの線幅の(許容範
囲内の)変化を誤って欠陥と判定することを防止でき、
検査の精度を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るパターン欠陥検査装置
の概略構成図
【図2】同装置におけるリサイズ処理回路の構成図
【図3】検査フレーム間にまたがるパターンのリサイズ
方法を説明するための模式図
【図4】隣接する検査フレーム間の処理を説明するため
の模式図
【図5】前段に設けられたフォーマット変換回路の構成
および動作を説明するための図
【図6】FIFOの動作を説明するための模式図
【図7】リサイズ処理の原理を示す模式図
【図8】リサイズを行った結果の例を示す模式図
【図9】リサイズパイプラインに組込まれた入力信号展
開部の模式図
【図10】各リサイズ処理部の入力関係を説明するため
の図
【図11】単一のリサイズ処理部の構成図
【図12】マイナスのリサイズ処理を行う回路の構成図
【図13】後段に設けられたフォーマット変換回路の構
成および動作を説明するための図
【図14】本発明に係るパターン欠陥検査装置の使用手
順を示すフローチャート
【図15】リサイズパイプラインの別の例を説明するた
めの図
【図16】同リサイズパイプラインを説明するための図
【図17】同リサイズパイプラインを実現する単位回路
の例を示す図
【図18】同単位回路の並列接続の様子を示す模式図
【符号の説明】
1…磁気テープ 2…磁気ディス
ク 3…CPU 4…ビット展開
回路 5…ビットマップメモリ 6…リサイズ処
理回路 7…読出し回路 8…分布関数回
路 9…比較回路 10…画像情報
取得装置 11…被検査マスク 12…X−Yス
テージ 13…照明光源 14…照明光学
系 15…検出光学系 16…一次元セ
ンサアレイ 17…ステージ駆動回路 18…タイミン
グ回路 19…センサ信号処理回路 20…入力制御
回路 21,22…フレームメモリ 23…フォーマ
ット変換回路 24…FIF0 26…リサイズ
パイプライン 27…フォーマット変換回路 28…出力制御
回路
フロントページの続き (72)発明者 東條 徹 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝研究開発センター内 (56)参考文献 特開 昭62−211546(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/84 - 21/958 G03F 1/00 - 1/16 G01B 11/00 - 11/30 H01L 21/64 - 21/66

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検査パターンを走査して画像情報を得る
    画像情報取得手段と、基準パターンデータを記憶した記
    憶手段と、この記憶手段から前記基準パターンデータを
    読出してビットデータに変換するビット展開手段と、こ
    のビット展開手段で得られたビットデータを記憶するビ
    ットマップメモリと、このビットマップメモリから前記
    ビットデータを読出し、この読出されたビットデータが
    表現するパターンの太さを指定されたリサイズ量だけ変
    化させたパターンを表現するビットデータに変換して出
    力するリサイズ処理手段と、このリサイズ処理手段から
    出力された前記ビットデータと前記画像情報取得手段で
    取得された画像情報とを比較する比較手段とを具備して
    り、 前記リサイズ処理手段は、前記ビットマップメモリから
    読出された前記ビットデータ中の特定のアドレスおよび
    そのアドレスの周囲に隣接する複数のアドレスのビット
    データを抽出するパターン抽出手段と、リサイズ量を設
    定するリサイズ量設定手段と、前記パターン抽出手段に
    よって抽出された特定のアドレスおよびそのアドレスの
    周囲に隣接する複数のアドレスのビットデータと前記リ
    サイズ量設定手段により設定されたリサイズ量データと
    の論理演算を行なって前記特定アドレスのビットデータ
    を決定する論理演算手段とを備えてなる ことを特徴とす
    るパターン欠陥検査装置。
  2. 【請求項2】被検査パターンを走査して画像情報を得る
    画像情報取得手段と、基準パターンデータを記憶した記
    憶手段と、この記憶手段から前記基準パターンデータを
    読出してビットデータに変換するビット展開手段と、こ
    のビット展開手段で得られたビットデータを記憶するビ
    ットマップメモリと、このビットマップメモリから前記
    ビットデータを読出し、この読出されたビットデータが
    表現するパターンの太さを指定されたリサイズ量だけ変
    化させたパターンを表現するビットデータに変換して出
    力するリサイズ処理手段と、このリサイズ処理手段から
    出力された前記ビットデータと前記画像情報取得手段で
    取得された画像情報とを比較する比較手段とを具備して
    なり、 前記リサイズ処理手段は、検査フレーム毎に分割されて
    前記ビットマップメモリから送られてくる前記ビットデ
    ータのうち、後続する検査フレームとの境界から所定幅
    分のビットデータを保存しておき、前記後続する検査フ
    レームのビットデータが送られてきたときに、このビッ
    トデータに前記所定幅分のビットデータを付加したビッ
    トデータに変換して出力するデータ変換手段を最前段に
    備えていることを特徴とする パターン欠陥検査装置。
  3. 【請求項3】前記データ変換手段は、前記所定幅分のビ
    ットデータの付加されたビットデータの後続する検査フ
    レームとの境界部分に少なくともリサイズ量分の空白デ
    ータを付加して出力するものであることを特徴とする請
    求項2に記載のパターン欠陥検査装置。
  4. 【請求項4】前記リサイズ処理手段は、前記パターン抽
    出手段および前記論理演算手段をそれぞれ複数並列に持
    って複数ビットのデータを並列に処理するものであり、
    かつ与えられたビットデータを予め定められた並列数単
    位に切り分けて処理するとともに、現在処理している処
    理単位データのうちの、次に処理する処理単位データと
    の境界部分から所定幅分のビットデータを保存し、次に
    処理単位データを処理する際に、その処理単位データに
    前記所定幅分のビットデータを付加して得た処理データ
    を処理するものであることを特徴とする請求項1に記載
    パターン欠陥検査装置。
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