JP3295045B2 - ユニバーサル圧延機 - Google Patents
ユニバーサル圧延機Info
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- rolling
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- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B13/00—Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories
- B21B13/08—Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories with differently-directed roll axes, e.g. for the so-called "universal" rolling process
- B21B13/10—Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories with differently-directed roll axes, e.g. for the so-called "universal" rolling process all axes being arranged in one plane
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B27/00—Rolls, roll alloys or roll fabrication; Lubricating, cooling or heating rolls while in use
- B21B27/02—Shape or construction of rolls
- B21B27/028—Variable-width rolls
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B31/00—Rolling stand structures; Mounting, adjusting, or interchanging rolls, roll mountings, or stand frames
- B21B31/08—Interchanging rolls, roll mountings, or stand frames, e.g. using C-hooks; Replacing roll chocks on roll shafts
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- B21B13/00—Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Geometry (AREA)
- Metal Rolling (AREA)
- Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、形鋼の製造に用い
るユニバーサル圧延機に関し、とくに、同圧延機の水平
ロール胴が２分割され、両者の間隔を変化させて圧延幅
の変更を可能とする幅可変圧延ロールを有するユニバー
サル圧延機に関するものである。形鋼、なかでもＨ形鋼
の圧延には、一般に上下一対の水平ロールと左右一対の
垂直ロールとを同一スタンドに組み込んだユニバーサル
圧延機を使用する（図７参照）。このような圧延機によ
るＨ形鋼44の製造の際、そのフランジ幅Ｂは垂直ロール
（竪ロール）７、７’のロール胴長の範囲内であればそ
のサイズを自由に変更できるが、ウェブ高さｈは、ｈ＝
Ｗ＋２ｔ1 すなわちフランジ厚みｔ1 と水平ロール45、
45’のロール胴長Ｗとによって決定される。したがっ
て、ウェブ高さは１ロールで１サイズしか選択できず、
Ｈ形鋼のウェブ高さ（ウェブ外幅）ｈを一定としたいわ
ゆる外法一定Ｈ形鋼は、同一呼称サイズでもフランジ厚
み（ｔ 1 ）が多種類あり、（例えばH600×200 では12mm
〜28mm）、水平ロールの圧延幅（Ｗ）をフランジ厚みに
応じて適宜変更する必要があるが、これに対応するため
には、ロールの頻繁な取り替えが必要となり生産性が阻
害されると共に、多大な取り替え工数と多くのロールを
保持する必要がある。
るユニバーサル圧延機に関し、とくに、同圧延機の水平
ロール胴が２分割され、両者の間隔を変化させて圧延幅
の変更を可能とする幅可変圧延ロールを有するユニバー
サル圧延機に関するものである。形鋼、なかでもＨ形鋼
の圧延には、一般に上下一対の水平ロールと左右一対の
垂直ロールとを同一スタンドに組み込んだユニバーサル
圧延機を使用する（図７参照）。このような圧延機によ
るＨ形鋼44の製造の際、そのフランジ幅Ｂは垂直ロール
（竪ロール）７、７’のロール胴長の範囲内であればそ
のサイズを自由に変更できるが、ウェブ高さｈは、ｈ＝
Ｗ＋２ｔ1 すなわちフランジ厚みｔ1 と水平ロール45、
45’のロール胴長Ｗとによって決定される。したがっ
て、ウェブ高さは１ロールで１サイズしか選択できず、
Ｈ形鋼のウェブ高さ（ウェブ外幅）ｈを一定としたいわ
ゆる外法一定Ｈ形鋼は、同一呼称サイズでもフランジ厚
み（ｔ 1 ）が多種類あり、（例えばH600×200 では12mm
〜28mm）、水平ロールの圧延幅（Ｗ）をフランジ厚みに
応じて適宜変更する必要があるが、これに対応するため
には、ロールの頻繁な取り替えが必要となり生産性が阻
害されると共に、多大な取り替え工数と多くのロールを
保持する必要がある。
【０００２】
【従来の技術】これらの問題を解決するために、特公平
７−102365号公報に、図４、図５に示されるような幅可
変圧延ロールが提案されている。これは、その要部断面
が図５に示されるように、ロール胴を駆動側と操作側と
に二分しロール軸方向に沿って互いに接近隔離する相対
的移動を可能として、駆動側及び操作側各ロールチョッ
ク３、４に軸受け支持する圧延ロールにおいて、操作側
ロール胴10b のロール軸11b 中空勁部に駆動側ロール胴
10a のロール軸11a を貫通させてロール軸方向に抜き差
し可能かつ同期回転可能にはめ合わせ、この操作側ロー
ル軸11b の操作側軸端に、回転を拘束されてロール軸方
向の摺動のみ可能な操作側スライドブロック19をスラス
ト軸受17を介して装着する一方、上記駆動側軸端には、
押込軸20を隣接配置して、この押込軸20に駆動側スライ
ドブロック24をスラスト軸受21を介して装着し、この駆
動側スライドブロック24にねじブロック25を締結し同期
回転運動を可能として、このねじブロック25には互いに
巻き方向が同じでピッチを（P1、2P1 と）異にする２種
のねじ27、28を設けて、このねじの一方（27）は回転及
び移動を共に拘束された固定ねじブロック（固定ねじリ
ング26）とねじ結合し、他方のねじ28は上記操作側スラ
イドブロック19とねじ結合してなることを特徴とするも
のである。
７−102365号公報に、図４、図５に示されるような幅可
変圧延ロールが提案されている。これは、その要部断面
が図５に示されるように、ロール胴を駆動側と操作側と
に二分しロール軸方向に沿って互いに接近隔離する相対
的移動を可能として、駆動側及び操作側各ロールチョッ
ク３、４に軸受け支持する圧延ロールにおいて、操作側
ロール胴10b のロール軸11b 中空勁部に駆動側ロール胴
10a のロール軸11a を貫通させてロール軸方向に抜き差
し可能かつ同期回転可能にはめ合わせ、この操作側ロー
ル軸11b の操作側軸端に、回転を拘束されてロール軸方
向の摺動のみ可能な操作側スライドブロック19をスラス
ト軸受17を介して装着する一方、上記駆動側軸端には、
押込軸20を隣接配置して、この押込軸20に駆動側スライ
ドブロック24をスラスト軸受21を介して装着し、この駆
動側スライドブロック24にねじブロック25を締結し同期
回転運動を可能として、このねじブロック25には互いに
巻き方向が同じでピッチを（P1、2P1 と）異にする２種
のねじ27、28を設けて、このねじの一方（27）は回転及
び移動を共に拘束された固定ねじブロック（固定ねじリ
ング26）とねじ結合し、他方のねじ28は上記操作側スラ
イドブロック19とねじ結合してなることを特徴とするも
のである。
【０００３】駆動側ロール軸11a から操作側ロール軸11
b へのトルク伝達は例えば滑りキー16を介して行う。駆
動側スライドブロック24の端部の切込溝29には爪リング
20が嵌まり込み、この爪リング30に減速機31、電動モー
タ32が連結されている。電動モータ32を回すとねじブロ
ック25が回転し、このねじブロックは固定ねじリング26
とねじ結合しているためにロール軸方向に移動しこのね
じブロック25と締結する駆動側スライドブロック24、さ
らには押込軸20が同期して動くことによりまず駆動側ロ
ール軸11a はロール軸方向駆動側（矢印方向）に移動さ
せることができる。ただし押込軸20と駆動側ロール軸11
a とは球面ｒで接触しているだけなので、ロール軸方向
操作側（矢印と逆方向）に駆動側ロール軸11a を移動さ
せるためには別途押込装置を用いる。一方ねじブロック
25とねじ28で結合している操作側スライドブロック19は
回転運動ができずロール軸方向の摺動のみ可能なので、
ねじブロック25の回転によりねじブロック25の動きとは
反対方向の軸移動を行う。その移動量は、ねじブロック
25がねじ27のピッチP1だけ例えば駆動側に移動したとす
ると操作側スライドブロック19はねじ28のピッチ2P1 だ
け操作側に移動することにより、操作側ロール胴10b は
P1だけ移動したことになって結局ねじブロック25の１回
転により駆動側及び操作側各ロール胴10a 、10b は、ロ
ールのセンタを変えずにセンタ中心にP1ずつ移動するこ
とになる。従って、水平ロールの圧延幅Ｗをロールセン
タを変えることなく自在に変更することができる。
b へのトルク伝達は例えば滑りキー16を介して行う。駆
動側スライドブロック24の端部の切込溝29には爪リング
20が嵌まり込み、この爪リング30に減速機31、電動モー
タ32が連結されている。電動モータ32を回すとねじブロ
ック25が回転し、このねじブロックは固定ねじリング26
とねじ結合しているためにロール軸方向に移動しこのね
じブロック25と締結する駆動側スライドブロック24、さ
らには押込軸20が同期して動くことによりまず駆動側ロ
ール軸11a はロール軸方向駆動側（矢印方向）に移動さ
せることができる。ただし押込軸20と駆動側ロール軸11
a とは球面ｒで接触しているだけなので、ロール軸方向
操作側（矢印と逆方向）に駆動側ロール軸11a を移動さ
せるためには別途押込装置を用いる。一方ねじブロック
25とねじ28で結合している操作側スライドブロック19は
回転運動ができずロール軸方向の摺動のみ可能なので、
ねじブロック25の回転によりねじブロック25の動きとは
反対方向の軸移動を行う。その移動量は、ねじブロック
25がねじ27のピッチP1だけ例えば駆動側に移動したとす
ると操作側スライドブロック19はねじ28のピッチ2P1 だ
け操作側に移動することにより、操作側ロール胴10b は
P1だけ移動したことになって結局ねじブロック25の１回
転により駆動側及び操作側各ロール胴10a 、10b は、ロ
ールのセンタを変えずにセンタ中心にP1ずつ移動するこ
とになる。従って、水平ロールの圧延幅Ｗをロールセン
タを変えることなく自在に変更することができる。
【０００４】なお、33は、駆動側ロール胴11a と操作側
ロール胴11b との隙間にスケールや水が入り込むのを防
止するスケールシールである。これにより、 a)ロールの幅変更をオンラインにて遠隔操作で任意にで
きる。 b)ロールの幅変更をロールセンタを中心に左右に同じ量
だけシフトすることもできるのでタンデム圧延機列にも
容易に適用できる。
ロール胴11b との隙間にスケールや水が入り込むのを防
止するスケールシールである。これにより、 a)ロールの幅変更をオンラインにて遠隔操作で任意にで
きる。 b)ロールの幅変更をロールセンタを中心に左右に同じ量
だけシフトすることもできるのでタンデム圧延機列にも
容易に適用できる。
【０００５】c)ロール摩耗が生じても幅変更により一定
寸法の製品が得られる。 d)ロール組替えをせずにサイズの異なる製品を作ること
ができる。などの効果を奏する。図４は、上記幅可変圧
延ロールを備えたユニバーサル圧延機の要部説明図であ
り、１は被圧延材のＨ形鋼、２、２’は幅可変圧延ロー
ル、３、３’は駆動側ロールチョック、４、４’は操作
側ロールチョック、５、５’は水平ロールを駆動装置に
接続するスピンドルカップリング、６、６’はそれぞれ
圧下及び圧上スクリュー、７、７’は竪ロール（垂直ロ
ール）、８、８’は竪ロールチョック、９、９’はサポ
ートボックスである。
寸法の製品が得られる。 d)ロール組替えをせずにサイズの異なる製品を作ること
ができる。などの効果を奏する。図４は、上記幅可変圧
延ロールを備えたユニバーサル圧延機の要部説明図であ
り、１は被圧延材のＨ形鋼、２、２’は幅可変圧延ロー
ル、３、３’は駆動側ロールチョック、４、４’は操作
側ロールチョック、５、５’は水平ロールを駆動装置に
接続するスピンドルカップリング、６、６’はそれぞれ
圧下及び圧上スクリュー、７、７’は竪ロール（垂直ロ
ール）、８、８’は竪ロールチョック、９、９’はサポ
ートボックスである。
【０００６】サポートボックス９（９’も同じ）は、図
５に示されるように、操作側ロールチョック４とボルト
結合するサポートボックス9a及びこのサポートボックス
9aと接続するサポートボックス9bの２分割構造となって
おり、この中に前記した水平ロールの圧延幅を変更する
機構を備えた圧延幅変更装置が組み込まれている。サポ
ートボックス9bには圧延幅変更装置のうち押込軸20、減
速機31、電動モータ32等の圧延幅変更駆動部（以下、単
に「駆動部」と称す）が格納される。
５に示されるように、操作側ロールチョック４とボルト
結合するサポートボックス9a及びこのサポートボックス
9aと接続するサポートボックス9bの２分割構造となって
おり、この中に前記した水平ロールの圧延幅を変更する
機構を備えた圧延幅変更装置が組み込まれている。サポ
ートボックス9bには圧延幅変更装置のうち押込軸20、減
速機31、電動モータ32等の圧延幅変更駆動部（以下、単
に「駆動部」と称す）が格納される。
【０００７】このサポートボックス9bは、図６に示すよ
うにロックピン40、ロックバー41、スプリング42、ロッ
クシリンダ43からなるロック装置400 でサポートボック
ス9aと接合し、このロック装置400 の解除でサポートボ
ックス9a、9bは容易にその接合面で切り離しができるの
で圧延幅変更装置は容易にロール本体から分離、組立て
をすることができる。
うにロックピン40、ロックバー41、スプリング42、ロッ
クシリンダ43からなるロック装置400 でサポートボック
ス9aと接合し、このロック装置400 の解除でサポートボ
ックス9a、9bは容易にその接合面で切り離しができるの
で圧延幅変更装置は容易にロール本体から分離、組立て
をすることができる。
【０００８】なお、サポートボックス9b内の駆動部をロ
ール軸から切り離すには、図５の電動モータ32を回して
押込軸20とねじブロック25を矢印方向と逆方向に移動さ
せればよく、これにより、押込軸20はｒ球面で単に接触
していたロール軸端と離反し、かつねじブロック25をサ
ポートボックス9a内の部材に連結していたねじ27，28に
よるねじ結合が外れて、駆動部はロール軸と縁切りされ
る。駆動部をロール軸に結合するには上記と逆の操作を
すればよい。
ール軸から切り離すには、図５の電動モータ32を回して
押込軸20とねじブロック25を矢印方向と逆方向に移動さ
せればよく、これにより、押込軸20はｒ球面で単に接触
していたロール軸端と離反し、かつねじブロック25をサ
ポートボックス9a内の部材に連結していたねじ27，28に
よるねじ結合が外れて、駆動部はロール軸と縁切りされ
る。駆動部をロール軸に結合するには上記と逆の操作を
すればよい。
【０００９】これにより、前記効果に加えて、次のよう
な効果も奏する。e)ロールと圧延幅変更装置が短時間に
分離、組立ができるのでロールの数に比し、幅調整装置
が少なくてもよい。
な効果も奏する。e)ロールと圧延幅変更装置が短時間に
分離、組立ができるのでロールの数に比し、幅調整装置
が少なくてもよい。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ユニバ
ーサル圧延機のロールを交換するとき、ユニバーサル圧
延機の型式によっては、以下に述べるような問題を生じ
ることがわかった。図３に示すように、ユニバーサル圧
延機では一般に竪ロール７、７’の圧延反力を受けるた
めに、竪ロールチョック８，８’を外側からヨーク50と
呼ばれる反力受け部材にて押圧しながら圧延がなされる
が、ロール交換時には、操作側のヨーク50を退避させて
作業空間を確保する必要がある。この場合、水平ロール
（図２では幅可変圧延ロール２、２’）及び竪ロール
７、７’からなるロールセットを一括してハウジング内
から前記作業空間に引き抜いた後、新たなロールセット
を装入することが交換時間の短縮のためには好ましい。
なお、図３において、図４と同一または相当部分には同
じ符号を付し説明を省略する。
ーサル圧延機のロールを交換するとき、ユニバーサル圧
延機の型式によっては、以下に述べるような問題を生じ
ることがわかった。図３に示すように、ユニバーサル圧
延機では一般に竪ロール７、７’の圧延反力を受けるた
めに、竪ロールチョック８，８’を外側からヨーク50と
呼ばれる反力受け部材にて押圧しながら圧延がなされる
が、ロール交換時には、操作側のヨーク50を退避させて
作業空間を確保する必要がある。この場合、水平ロール
（図２では幅可変圧延ロール２、２’）及び竪ロール
７、７’からなるロールセットを一括してハウジング内
から前記作業空間に引き抜いた後、新たなロールセット
を装入することが交換時間の短縮のためには好ましい。
なお、図３において、図４と同一または相当部分には同
じ符号を付し説明を省略する。
【００１１】しかし、水平ロールが幅可変圧延ロールの
場合、ヨーク50を水平方向（図３の右方向あるいは紙面
に直角方向）に退避させる型式のユニバーサル圧延機で
あれば問題はないが、上方に退避させる型式のユニバー
サル圧延機では、ヨーク50が上のサポートボックス９と
干渉するために退避させることができないために、ロー
ルセットの一括交換ができず、その交換に時間を要す
る。なお、水平ロールが一体型の圧延ロールでは、圧延
幅可変装置が不要、よってサポートボックス９も不要で
あるためヨーク50の上部空間は開放されており、このよ
うな問題は生じなかった。
場合、ヨーク50を水平方向（図３の右方向あるいは紙面
に直角方向）に退避させる型式のユニバーサル圧延機で
あれば問題はないが、上方に退避させる型式のユニバー
サル圧延機では、ヨーク50が上のサポートボックス９と
干渉するために退避させることができないために、ロー
ルセットの一括交換ができず、その交換に時間を要す
る。なお、水平ロールが一体型の圧延ロールでは、圧延
幅可変装置が不要、よってサポートボックス９も不要で
あるためヨーク50の上部空間は開放されており、このよ
うな問題は生じなかった。
【００１２】そこで本発明は、ヨークを上方退避させる
型式でも幅可変圧延ロールを含めたロールの一括交換が
短時間ででき、生産性の高いユニバーサル圧延機を提供
することを目的とする。
型式でも幅可変圧延ロールを含めたロールの一括交換が
短時間ででき、生産性の高いユニバーサル圧延機を提供
することを目的とする。
【００１３】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明は、操作側ロール軸端部に着脱可能に接合され
た圧延幅変更のための駆動部を有する幅可変圧延ロール
を水平ロールとして使用するユニバーサル圧延機におい
て、操作側の竪ロールの反力を受けるヨークに、上部の
幅可変圧延ロールの駆動部を圧延機側との間で受け渡し
可能な受渡装置を搭載したことを特徴とするユニバーサ
ル圧延機である。
の本発明は、操作側ロール軸端部に着脱可能に接合され
た圧延幅変更のための駆動部を有する幅可変圧延ロール
を水平ロールとして使用するユニバーサル圧延機におい
て、操作側の竪ロールの反力を受けるヨークに、上部の
幅可変圧延ロールの駆動部を圧延機側との間で受け渡し
可能な受渡装置を搭載したことを特徴とするユニバーサ
ル圧延機である。
【００１４】
【発明の実施の形態】本発明では、操作側の竪ロールの
反力を受けるヨークに、上の幅可変圧延ロール（上ロー
ル、下の場合は下ロール）から取り外された駆動部を圧
延機との間で受け渡し可能な受渡装置を搭載した。これ
により、ヨークを上方に退避させるときに上ロールの駆
動部をヨークごと持ち上げて圧延機の操作側にロール交
換のための作業空間を難なく確保することができるよう
になる。
反力を受けるヨークに、上の幅可変圧延ロール（上ロー
ル、下の場合は下ロール）から取り外された駆動部を圧
延機との間で受け渡し可能な受渡装置を搭載した。これ
により、ヨークを上方に退避させるときに上ロールの駆
動部をヨークごと持ち上げて圧延機の操作側にロール交
換のための作業空間を難なく確保することができるよう
になる。
【００１５】
【実施例】図１は、本発明の実施例を示す正面図であ
る。ユニバーサル圧延機はキスロール状態にある。この
例では操作側のヨーク50A に、上部の幅可変圧延ロール
２の駆動部を収納するサポートボックス9bを案内するガ
イド51と、前記サポートボックス9bをガイド51に引き入
れあるいはガイド51から押し出すシリンダ52とを有する
受渡装置500 を搭載している。
る。ユニバーサル圧延機はキスロール状態にある。この
例では操作側のヨーク50A に、上部の幅可変圧延ロール
２の駆動部を収納するサポートボックス9bを案内するガ
イド51と、前記サポートボックス9bをガイド51に引き入
れあるいはガイド51から押し出すシリンダ52とを有する
受渡装置500 を搭載している。
【００１６】このサポートボックス9bは、図６に示した
ように、ロック装置400 の解除でサポートボックス9aと
の接合面で切り離しができる。また、サポートボックス
9b内の駆動部は前記のように電動モータ32（図５）を回
すことによりロール軸と縁切りできる。ガイド51には吊
手53が設けられ、サポートボックス9bをガイド51に引き
入れた状態で、吊手53に通したワイヤをハウジング14上
部フレームに設置した揚重装置60で引き上げることによ
り、ヨーク50A を稼働位置から待機位置に退避させるよ
うに構成されている。なお、図１において、図２と同一
または相当部分には同じ符号を付し説明を省略する。
ように、ロック装置400 の解除でサポートボックス9aと
の接合面で切り離しができる。また、サポートボックス
9b内の駆動部は前記のように電動モータ32（図５）を回
すことによりロール軸と縁切りできる。ガイド51には吊
手53が設けられ、サポートボックス9bをガイド51に引き
入れた状態で、吊手53に通したワイヤをハウジング14上
部フレームに設置した揚重装置60で引き上げることによ
り、ヨーク50A を稼働位置から待機位置に退避させるよ
うに構成されている。なお、図１において、図２と同一
または相当部分には同じ符号を付し説明を省略する。
【００１７】シリンダ52のロッド先端には、図２に示す
ように、バー55の昇降により回転してサポートボックス
9bとの連結・切り離しが自在なチャック54が設けられて
おり、ロール交換に際し、サポートボックス9bを圧延機
から受渡装置500 に引き入れるときにはチャック54がサ
ポートボックス9bに連結し、逆に、受渡装置500 から圧
延機に押し込んだ後ではチャック54が外れてサポートボ
ックス9bを解放するので、サポートボックス9aと接合し
た後のサポートボックス9bは圧延機とともに自由に動く
ことができる。
ように、バー55の昇降により回転してサポートボックス
9bとの連結・切り離しが自在なチャック54が設けられて
おり、ロール交換に際し、サポートボックス9bを圧延機
から受渡装置500 に引き入れるときにはチャック54がサ
ポートボックス9bに連結し、逆に、受渡装置500 から圧
延機に押し込んだ後ではチャック54が外れてサポートボ
ックス9bを解放するので、サポートボックス9aと接合し
た後のサポートボックス9bは圧延機とともに自由に動く
ことができる。
【００１８】これによれば、オンラインロール交換作業
が、例えば以下のような手順で容易に実施できる。 〔開始〕 １）スピンドルカップリング５，５’をスピンドルから
解放する。 ２）電動モータ32（図５）を回して上部のサポートボッ
クス9b内の駆動部をロール軸と縁切りする。なお、下部
の駆動部は結合のままでよい。
が、例えば以下のような手順で容易に実施できる。 〔開始〕 １）スピンドルカップリング５，５’をスピンドルから
解放する。 ２）電動モータ32（図５）を回して上部のサポートボッ
クス9b内の駆動部をロール軸と縁切りする。なお、下部
の駆動部は結合のままでよい。
【００１９】３）シリンダ52を押し状態にしチャック54
とサポートボックス9bを連結する。 ４）ロック装置400 を解除してサポートボックス9bをサ
ポートボックス9aから切り離す。なお、下部のサポート
ボックス9'b は結合のままでよい。 ５）シリンダ52を引き状態にしサポートボックス9bをガ
イド51上に引き入れる。
とサポートボックス9bを連結する。 ４）ロック装置400 を解除してサポートボックス9bをサ
ポートボックス9aから切り離す。なお、下部のサポート
ボックス9'b は結合のままでよい。 ５）シリンダ52を引き状態にしサポートボックス9bをガ
イド51上に引き入れる。
【００２０】６）揚重装置60でヨーク50A を上昇させ待
機位置に移動させる。なお、必要に応じてガイド51上の
サポートボックス9bを新たなものと交換する。 ７）ハウジング14内のロールセットを操作側に引き抜
き、新たなロールセットをハウジング14内に押し込む、
すなわちロールの一括交換を行う。なお、新たなロール
セットでは予め上部のサポートボックス9bは外してお
く。
機位置に移動させる。なお、必要に応じてガイド51上の
サポートボックス9bを新たなものと交換する。 ７）ハウジング14内のロールセットを操作側に引き抜
き、新たなロールセットをハウジング14内に押し込む、
すなわちロールの一括交換を行う。なお、新たなロール
セットでは予め上部のサポートボックス9bは外してお
く。
【００２１】８）揚重装置60でヨーク50A を下降させ稼
働位置に移動させる。 ９）シリンダ52を押し状態にしサポートボックス9bを圧
延機に押し込む。 10）電動モータ32（図５）を回して上部のサポートボッ
クス9b内の駆動部をロール軸と結合させる。なお、結合
前に若干の位置合わせを行う。 11）ロック装置400 でサポートボックス9bをサポートボ
ックス9aに接合する。
働位置に移動させる。 ９）シリンダ52を押し状態にしサポートボックス9bを圧
延機に押し込む。 10）電動モータ32（図５）を回して上部のサポートボッ
クス9b内の駆動部をロール軸と結合させる。なお、結合
前に若干の位置合わせを行う。 11）ロック装置400 でサポートボックス9bをサポートボ
ックス9aに接合する。
【００２２】12）チャック54をサポートボックス9bから
外してシリンダ52を引き状態にする。 13）スピンドルカップリング５，５’をスピンドルに結
合する。〔終了〕
外してシリンダ52を引き状態にする。 13）スピンドルカップリング５，５’をスピンドルに結
合する。〔終了〕
【００２３】
【発明の効果】かくして本発明によれば、ヨークを上方
退避させる型式のユニバーサル圧延機でも幅可変圧延ロ
ールを含めたロールの一括交換が容易にできるようにな
り、生産性が向上するという優れた効果を奏する。
退避させる型式のユニバーサル圧延機でも幅可変圧延ロ
ールを含めたロールの一括交換が容易にできるようにな
り、生産性が向上するという優れた効果を奏する。
【図１】本発明の実施例を示す正面図である。
【図２】受渡装置の要部を示す正面図(a) と部分立体図
(b) である。
(b) である。
【図３】従来技術の問題点を説明する正面図である。
【図４】幅可変圧延ロールを備えたユニバーサル圧延機
の要部説明図である。
の要部説明図である。
【図５】幅可変圧延ロールの例を示す断面図である。
【図６】ロック装置の要部を示す図である。
【図７】ユニバーサル圧延機によるＨ形鋼圧延の説明図
である。
である。
１ 被圧延材（Ｈ形鋼） ２，２’幅可変圧延ロール（上，下） ３，３’；４，４’ロールチョック（駆動側上，下；操
作側上，下） ５，５’スピンドルカップリング（上，下） ７、７’垂直ロール（竪ロール；駆動側，操作側） ８，８’竪ロールチョック（駆動側，操作側） ９，９’サポートボックス（上，下） 9a サポートボックス（操作側ロールチョックに結合し
た部分） 9b サポートボックス（駆動部を収納した着脱自在部
分） 10a ，10b ロール胴（駆動側，操作側） 11a ，11b ロール軸（駆動側，操作側） 12，13，22，23 軸受 14 ハウジング 15 メタル 16 滑りキー 17，21 スラスト軸受 18 ロードセル 19，24 スライドブロック（操作側，駆動側） 20 押込軸 25 ねじブロック 26 固定ねじリング 27，28 ねじ 29 切込溝 30 爪リング 31 減速機 32 電動モータ 33 スケールシール 40 ロックピン 41 ロックバー 42 スプリング 43 ロックシリンダ 44 Ｈ形鋼 45，45’水平ロール 50，50A ヨーク（従来のもの，本発明に係るもの） 51 ガイド 52 シリンダ 53 吊手 54 チャック 55 バー 60 揚重装置 400 ロック装置 500 受渡装置
作側上，下） ５，５’スピンドルカップリング（上，下） ７、７’垂直ロール（竪ロール；駆動側，操作側） ８，８’竪ロールチョック（駆動側，操作側） ９，９’サポートボックス（上，下） 9a サポートボックス（操作側ロールチョックに結合し
た部分） 9b サポートボックス（駆動部を収納した着脱自在部
分） 10a ，10b ロール胴（駆動側，操作側） 11a ，11b ロール軸（駆動側，操作側） 12，13，22，23 軸受 14 ハウジング 15 メタル 16 滑りキー 17，21 スラスト軸受 18 ロードセル 19，24 スライドブロック（操作側，駆動側） 20 押込軸 25 ねじブロック 26 固定ねじリング 27，28 ねじ 29 切込溝 30 爪リング 31 減速機 32 電動モータ 33 スケールシール 40 ロックピン 41 ロックバー 42 スプリング 43 ロックシリンダ 44 Ｈ形鋼 45，45’水平ロール 50，50A ヨーク（従来のもの，本発明に係るもの） 51 ガイド 52 シリンダ 53 吊手 54 チャック 55 バー 60 揚重装置 400 ロック装置 500 受渡装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平１−317607（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−100607（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−100608（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−104113（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−80515（ＪＰ，Ａ) 特開 平11−197710（ＪＰ，Ａ) 特公 平７−102365（ＪＰ，Ｂ２) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B21B 13/10 B21B 31/02 B21B 31/12
Claims (1)
- 【請求項１】 操作側ロール軸端部に着脱可能に接合さ
れた圧延幅変更のための駆動部を有する幅可変圧延ロー
ルを水平ロールとして使用するユニバーサル圧延機にお
いて、操作側の竪ロールの反力を受けるヨークに、上部
の幅可変圧延ロールの駆動部を圧延機側との間で受け渡
し可能な受渡装置を搭載したことを特徴とするユニバー
サル圧延機。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35169698A JP3295045B2 (ja) | 1998-12-10 | 1998-12-10 | ユニバーサル圧延機 |
| PCT/JP1999/006796 WO2000033985A1 (fr) | 1998-12-10 | 1999-12-03 | Laminoir universel |
| EP99958481A EP1086757A1 (en) | 1998-12-10 | 1999-12-03 | Universal rolling mill |
| US09/582,525 US6202464B1 (en) | 1998-12-10 | 1999-12-03 | Universal rolling mill |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35169698A JP3295045B2 (ja) | 1998-12-10 | 1998-12-10 | ユニバーサル圧延機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000176509A JP2000176509A (ja) | 2000-06-27 |
| JP3295045B2 true JP3295045B2 (ja) | 2002-06-24 |
Family
ID=18419010
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35169698A Expired - Fee Related JP3295045B2 (ja) | 1998-12-10 | 1998-12-10 | ユニバーサル圧延機 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
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| EP (1) | EP1086757A1 (ja) |
| JP (1) | JP3295045B2 (ja) |
| WO (1) | WO2000033985A1 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102699018B (zh) * | 2012-06-15 | 2015-01-21 | 莱芜钢铁集团有限公司 | 轧机 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JPH0783885B2 (ja) * | 1990-01-12 | 1995-09-13 | 新日本製鐵株式会社 | ロール幅調整装置 |
| US5154074A (en) * | 1990-02-23 | 1992-10-13 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Roll with width adjusting function |
| JPH0824936B2 (ja) * | 1990-08-15 | 1996-03-13 | 川崎製鉄株式会社 | 幅可変圧延ロール |
| JPH07102365B2 (ja) * | 1990-08-15 | 1995-11-08 | 川崎製鉄株式会社 | 幅可変圧延ロール |
| US5295380A (en) * | 1991-08-15 | 1994-03-22 | Nippon Steel Corporation | Edging mill for section rolling |
| JPH07106372B2 (ja) * | 1991-10-18 | 1995-11-15 | 新日本製鐵株式会社 | ロール幅調整装置 |
| JPH07102365A (ja) | 1993-10-04 | 1995-04-18 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 真空蒸着法 |
| US5806361A (en) * | 1994-11-11 | 1998-09-15 | Nippon Steel Corporation | Rolling-mill roll of barrel-width adjustable type |
| JP2898618B1 (ja) * | 1998-01-20 | 1999-06-02 | 川崎重工業株式会社 | 圧延装置 |
-
1998
- 1998-12-10 JP JP35169698A patent/JP3295045B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1999
- 1999-12-03 EP EP99958481A patent/EP1086757A1/en not_active Withdrawn
- 1999-12-03 US US09/582,525 patent/US6202464B1/en not_active Expired - Fee Related
- 1999-12-03 WO PCT/JP1999/006796 patent/WO2000033985A1/ja not_active Application Discontinuation
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
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| WO2000033985A1 (fr) | 2000-06-15 |
| JP2000176509A (ja) | 2000-06-27 |
| EP1086757A1 (en) | 2001-03-28 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |