JP3294928B2 - スタンプユニット - Google Patents

スタンプユニット

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JP3294928B2
JP3294928B2 JP32965693A JP32965693A JP3294928B2 JP 3294928 B2 JP3294928 B2 JP 3294928B2 JP 32965693 A JP32965693 A JP 32965693A JP 32965693 A JP32965693 A JP 32965693A JP 3294928 B2 JP3294928 B2 JP 3294928B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スタンプユニットに関
し、特に印面部をラバーに代えて感熱性孔版原紙で構成
したスタンプユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、会社名、住所、その他種々の文字
列を、紙面に印刷する為のスタンプであって、印面部が
ラバーで構成された種々のスタンプが使用されている。
この種のスタンプは、通常注文に応じて個別に作成され
る関係上、高価で、かつ注文から入手までの期間が長く
なる。一方、従来より、赤外線の照射やサーマルヘッド
により所望のパターンに穿孔でき、その穿孔群からイン
クを透過させることで、文字列、図形、マーク等の種々
のパターンの印刷に活用可能な感熱製孔版原紙が実用化
されている。
【0003】本願出願人は、実開平5−74833号に
おいて、前記感熱性孔版原紙と、インクを含浸させ含浸
体とを主体とする感熱性孔版原板であって、前記従来の
印面部をラバーで構成したスタンプに代わるスタンプを
作成するのに好適な感熱性孔版原板を提案した。この感
熱性孔版原板は、合成樹脂製フィルムに、インクを含浸
させた含浸体と、その含浸体の周囲を囲繞する枠体とを
接着し、含浸体と枠体の表面に感熱性孔版原紙を接着し
た構成である。但し、含浸体と感熱性孔版原紙との間
に、取り出し可能な膜状のセパレータが装着されること
もある。
【0004】前記感熱性孔版原板をスタンプに適用する
場合、把持部を有するスタンプ部材の基部の下面に、ク
ッション材を介して感熱性孔版原板を接着し、その感熱
性孔版原紙に、赤外線照射やサーマルヘッドにより、所
望の文字列等のパターンを穿孔すれば、スタンプ部材と
感熱性孔版原板とからなるスタンプであって、通常のラ
バー製のスタンプと同様に、前記所望の文字列等のパタ
ーンを用紙に多数回に亙って印刷することのできるスタ
ンプが得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記感熱性孔版原板を
適用したスタンプにおいては、含浸体の下面に位置する
感熱性孔版原紙が印面部を構成するが、この印面部の周
囲には、幅のある枠体が設けられているため、印刷の際
に用紙の表面の所望の位置に印面部を位置決めするのが
難しいこと、また、不使用時にスタンプを立て向き状態
に置くと、印面部に自重が作用するため印面部からイン
クが漏出すること、また、印面部を保護する保護部材が
設けられていないため、印面部が損傷したり、印面部に
埃が付着して印刷性能が低下しやすいこと、等の問題が
ある。本発明の目的は、印刷の際の位置決めが簡単で、
不使用時にインクが漏出しないような感熱性孔版原紙を
適用したスタンプユニットを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1のスタンプユニ
ットは、手で握る為の把持部と、この把持部に固定され
たスタンプ部とを備えたスタンプユニットにおいて、前
記スタンプ部は、基部材と、この基部材の下面に固定さ
れたインク体と、そのインク体の少なくとも下面を覆い
且つ印面部を形成する感熱性孔版原紙であって、ドット
パターンにて複数の文字が穿孔される感熱性孔版原紙
を備え、前記スタンプ部の外周側を囲繞するスカート部
であって、その下端部がスタンプ部の印面部より下方
へ突出する第1位置と、印面部より下方へ突出しない第
2位置とに亙って昇降自在に、把持部又はスタンプ部に
支持されたスカート部材を設け、前記スタンプ部は、更
に、スカート部材よりも内側において、基部材の外周側
に延びた感熱性孔版原紙の外周部を囲繞する外周保持部
材を備えたものである。
【0007】ここで、前記スカート部材を、把持部に対
して第1位置に弾性付勢する弾性部材を設けてもよい
(請求項)。
【0008】また、前記スタンプ部の印面部を覆う保護
キャップであって、スタンプ部に着脱自在に装着される
保護キャップを設けてもよい(請求項)。また、前記
インク体は、インクを含浸させた含浸体であってもよい
(請求項)。
【0009】
【作用】請求項1のスタンプユニットにおいては、印面
部を形成する感熱性孔版原紙に、予め所望の複数の文字
をドットパターンにより穿孔しておき、把持部を握って
印面部を用紙の表面に押圧すると、インク体内のインク
が多数の穿孔からしみ出すため、用紙の表面に所望の
数の文字を印刷することができる。ここで、スタンプ部
の外周側を囲繞する昇降自在のスカート部材を設けたの
で、印刷の際、スカート部材をその下端部がスタンプ部
の印面部より下方へ突出する第1位置に下降させた状態
において印面部を所望の印刷位置に位置決めしてから、
把持部を押圧すると、スカート部材がスタンプ部に対し
その下端が印面部より下方へ突出しない第2位置に切
換えて相対的に上昇するので、印面部で用紙の表面に印
刷することができる。
【0010】また、不使用時にはスカート部材を下降さ
せて第1位置に保持すればスタンプユニットを立て向
き状態に置いた場合にも、スタンプユニットをスカート
部材で支持し、印面部を保護する脚として活用できる。
更に、スカート部材よりも内側に、基部材の外周側に延
びた感熱性孔版原紙の外周部を囲繞する外周保持部材を
設けたため、基部材の外周側に延びた感熱性孔版原紙の
外周部がスカート部材で損傷するのを防止できる。
【0011】請求項のスタンプユニットにおいては、
前記スカート部材は、弾性部材により、把持部に対して
第1位置に弾性付勢されているため、把持部を押圧する
ことで、スカート部材を第1位置から第2位置に簡単に
切換えて、印刷することができ、また、不使用時には、
スカート部材は、自動的に第1位置に保持される。
【0012】請求項のスタンプユニットにおいては、
スタンプ部の印面部を覆う保護キャップであって、スタ
ンプ部に着脱自在に装着される保護キャップを設けたた
め、保護キャップにより、不使用時における印面部の損
傷と埃の付着を防止でき、誤操作により印刷すべきでな
い位置に印刷してしまうことを防止できる。
【0013】請求項のスタンプユニットにおいては、
インク体がインクを含浸させた含浸体であるので、長期
間にわたって印刷時にインクを過不足なく供給できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しつつ説明する。図1〜図4に示すように、スタンプユ
ニット1は、手で握る為の把持部2と、この把持部2に
固定的に連結されるスタンプ部3と、スタンプ部3の外
周側を覆うスカート部材6と、スタンプ部3に着脱自在
に装着される保護キャップ7とから構成されている。
【0015】前記把持部2は、金属又は合成樹脂材料か
らなる下端開放の直方体状の中空体で構成され、その頂
部には、ラベル10を貼付する為の凹部11が形成さ
れ、把持部2の前壁12と後壁13の下端部には、夫
々、下方へ突出する1対の係合爪14が設けられてい
る。また、把持部2の前壁12と後壁13の下部には、
ガイド溝15が形成され、前壁12には係合凹部16が
形成され、左側壁17には、係合穴18が形成され、把
持部2内部において上壁19の下面の中央部には、バネ
支持部20が形成されている。
【0016】前記スタンプ部3は、スタンプ部本体4
と、このスタンプ部本体4が下方より挿入して固定され
且つスタンプ部本体4の外周側の上部約2/3部分を覆
い且つ把持部2の4つの係合爪14に係合して把持部2
に固定された外周保持部材5とで構成されている。前記
スタンプ部本体4は、下面側に浅い凹部25を備え直方
体状で中空状の合成樹脂製の基部材26と、この基部材
26の凹部25に装着される含浸体27であって油性イ
ンクを含浸させた含浸体27(これが、インク体に相当
する)と、含浸体27の下面と基部材26の外周側を覆
い接着剤29にて基部材26の外周面に接着された感熱
性孔版原紙28とから構成されている。尚、含浸体27
は接着剤等により基部材26の凹部25に接着してもよ
い。
【0017】前記基部材26は、油性インクに接触する
関係上、耐油性に優れる合成樹脂材料(例えば、塩化ビ
ニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアセター
ル、ポリエチレンテレフタレート等)又は金属材料で構
成され、この基部材26の凹部25に含浸体27を装着
することで、含浸体27の位置ズレを防止でき、含浸体
27からのインクの流出を防止できる。
【0018】前記含浸体27は、合成樹脂材料(例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリウレタン、アクリルニトリルブタジエ
ンゴム等)の弾力性のある発泡体又は不織布からなり、
この含浸体27には、油性インクが飽和状態に含浸され
ており、この含浸体27に圧力が付加されると、インク
が滲み出すようになっている。
【0019】前記感熱性孔版原紙28は、図6に示すよ
うに、熱可塑性フィルム30と、多孔性支持体31と、
これらを接着する接着剤層32とで構成されている。前
記熱可塑性フィルム30は、厚さ1〜4μm、好ましく
は2μmの熱可塑性合成樹脂材料(例えば、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリプロピレン、塩化ビニリデン−
塩化ビニル共重合体等)のフィルムで構成されている。
厚さ1μm未満のものは製造コストが高価で強度も弱く
実用性に欠けるため実用的でなく、また、厚さ4μm以
上のものは、厚すぎるために、定格出力が50mJ/m
2 程度の一般のサーマルヘッドでは穿孔できない。
【0020】前記多孔性支持体31は、天然繊維(例え
は、マニラ麻、こうぞ、みつまた等)、合成繊維(例え
ば、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリルニトリル等)、又はレーヨン等の半合
成繊維を主原料とした多孔性薄葉紙で構成されている。
図5、図7に示すように、基部材26を上下逆にした状
態で、その凹部25に含浸体27を装着してから、含浸
体27に油性インクを含浸させ、その含浸体27の上か
ら、多孔性支持体31が含浸体27側となるように、感
熱性孔版原紙28を被せて、含浸体27の表面に感熱性
孔版原紙28を密着させ、感熱性孔版原紙28の外周側
部分を、基部材26の外周面に密着状に折り付けて接着
剤層29にて接着することにより、図7に示すスタンプ
部本体4となる。
【0021】前記含浸体27の表面(図5では下面)に
密着した感熱性孔版原紙28の部分が印面部33を構成
している。前記のように、感熱性孔版原紙28の外周側
部分を、基部材26の外周面に接着する構成を採用した
ため、スタンプ部3の下面のほぼ全域にわたる印面部3
3を形成することができた。その結果、印刷する際の位
置決めが簡単化する。前記感熱性孔版原紙28の外周側
部分を、基部材26の外周面に接着する為に、感熱性孔
版原紙28の外周側部分に接着剤層29を予め形成して
おいてもよいし、又は、基部材26の外周面に接着剤層
29を予め形成しておいてもよいし、感熱性孔版原紙2
8の外周側部分と基部材26の外周面の両方に接着剤層
29を予め形成しておいてもよい。
【0022】図2〜図4に示すように、前記外周保持部
材5は、スタンプ部本体4が内嵌状に接着される平面視
矩形状の周壁部34と、上壁部35と、この上壁部35
から所定高さ突出する左右1対の係合壁部36とで構成
されている。前記左右1対の係合壁部36には、把持部
2の4つの係合爪14に対応する係合孔37が形成さ
れ、左右1対の係合壁部36は、スカート部材6の上壁
部41の左右1対の矩形穴42に、下方より上下方向に
スライド自在に挿入され、これら係合壁部36の4つの
係合穴37に、前記4つの係合爪14を上方より係合さ
せ、且つ係合壁部36の上端を把持部2の下端に当接さ
せることにより、外周保持部材5は把持部2に固定され
ている。
【0023】図2〜図4に示すように、前記スカート部
材6は、外周保持部材5の外周壁部34が上下方向にス
ライド自在に内嵌される平面視矩形状の外周壁部40
と、その上端の上壁部41であって、外周保持部材5の
上壁部35の上側に位置する上壁部41と、この上壁部
41の中央部から所定高さ上方へ突出して把持部2内へ
挿入される門形部43と、この門形部43の上端の中央
部に突設されたバネ支持部45等で構成されている。前
記門形部43の左右の壁部の下部には、該両壁部を貫通
するように、前記ガイド穴18に対応する前後方向位置
においてガイド穴44が形成されている。
【0024】前記把持部2のバネ支持部20と、スカー
ト部材6のバネ支持部45には、把持部2に対して、ス
カート部材6を下方へ付勢する圧縮スプリング21が装
着され、スカート部材6は、図3、図4に示す第1位置
と、図9に示す第2位置と、図8に示す第3位置とに亙
って昇降自在に構成され、スカート部材6はスプリング
21により、第1位置の方へ付勢されている。尚、保護
キャップ7を着脱する為と印面部の位置決めの為に、ス
カート部材6の外周壁40の4面の中央部の下端部は、
部分的に切り欠かれている。
【0025】第1位置のとき、スカート部材6の上壁部
41は、外周保持部材5の上壁部35に当接して、スカ
ート部材6の下端が、印面部33よりも低く突出し、ま
た、第2位置のとき、スカート部材6の上壁部41は、
外周保持部材5の上壁部35と、把持部2の下端との間
に位置して、スカート部材6の下端が印面部33と同レ
ベルに位置し、また、第3位置のとき、スカート部材6
の上壁部41は、把持部2の下端に当接して、スカート
部材6の下端が印面部33よりも上方に位置する。尚、
前記スカート部材6の第1位置から第2位置へのストロ
ークは、約5mm程度に設定することが望ましい。
【0026】前記保護キャップ7は、スタンプ部本体4
の下端側を着脱自在に覆って保護する為のもので、その
外周壁部48は、外周保持部材5の外周壁34と、平面
視にて同形状に形成され、この保護キャップ7は、スカ
ート部材6の外周壁部40に内嵌させて支持される。図
3、図4に示すように、保護キャップ7を装着した状態
では、その上端は外周壁34の下端に当接し、保護キャ
ップ7と印面部33間には小さな隙間が空き、保護キャ
ップ7はその外周壁部48の外周面とスカート部材6の
外周壁部40の内周面との間の摩擦力でもって支持され
る。それ故、保護キャップ7を装着した状態で把持部2
を下方へ押動しても、保護キャップ7の上端と外周壁3
4の下端との当接により前記隙間が保たれているので、
保護キャップ7にインクが付着することがない。
【0027】前記印面部33に、例えば、図10に示す
ように、「ブラザー工業(株)」のミラー文字の文字列
と、その外側を囲む6重の矩形枠とからなるパターンの
多数の穿孔(ドットパターン穿孔)とが、図示外のサー
マルプリンタのサーマルヘッドにより形成され、図10
のパターンの鏡像である「ブラザー工業(株)」の文字
列と6重の矩形枠を印刷可能なスタンプユニットが構成
されるため、通常のラバー製の印面部を有するスタンプ
と同様に、例えば、約1000回にも亙って前記パター
ンを印刷することができる。尚、サーマルヘッドで穿孔
する以外に、赤外線照射によっても穿孔できることは勿
論である。
【0028】前記印面部33を構成する感熱製孔版原紙
28に穿孔する場合には、スタンプユニット1を図示外
のサーマルプリンタのサーマルヘッドと同様のサーマル
ヘッドを備えた加熱穿孔装置にセットし、その加熱穿孔
装置のガイドバー(図8に一点鎖線で示す)を、ガイド
穴18、44、44に亙って挿通させることで、スカー
ト部材6を第3位置に保持して穿孔を行ない、また、不
使用時には、保護キャップ7を装着し、図3、図4に示
すように、スカート部材6を第1位置に保持し、また、
印刷する際には、保護キャップ7を取外し、スカート部
材6を第1位置に保持して、用紙の表面の印刷すべき位
置にスカート部材6を位置決めすることで、スタンプ部
3の印面部33を位置決めしてから、把持部2を下方へ
押圧することで、図9に示すように印刷する。
【0029】次に、以上説明したスタンプユニット1の
作用について説明する。前記印面部33を形成する感熱
性孔版原紙28に、予め所望のパターンの多数の穿孔を
形成し、保護キャップ7を取外し、スカート部材6を介
して、印面部33を用紙の表面の所望の位置に位置決め
してから、把持部2を握って把持部2を下方へ押動さ
せ、印面部33を用紙の表面に押圧すると、含浸体27
が基部材26と用紙との間で押し潰され、含浸体27内
のインクが多数の穿孔からしみ出すため、用紙の表面に
前記穿孔パターンを印刷することができる。
【0030】ここで、スタンプ部3の外周側を囲繞する
昇降自在のスカート部材6を設け、そのスカート部材6
を、その下端部がスタンプ部3の印面部33より下方へ
突出する第1位置と、その下端が印面部33より下方へ
突出しない第2位置と、その下端が印面部33よりも上
方へ退く第3位置とに亙って昇降自在に構成し、このス
カート部材6を、スプリング21により、第1位置の方
へ弾性付勢したので、スカート部材6を第3位置に保持
した状態において、印面部33に所望のパターンをドッ
ドパターンにて穿孔できる。
【0031】そして、印刷の際にはスカート部材6を第
1位置に保持し、スカート部材6を用紙の表面の印刷す
べき位置にセットして、印面部33を位置決めしてか
ら、把持部2を押圧すると、スプリング21が収縮して
スカート部材6が第2位置まで上昇するので、所望の位
置に正確に印刷することができる。そして、印刷後、把
持部2への押圧力を緩めると、スカート部材6の第1位
置への復帰動作により、印面部33からの用紙の剥離が
促進されるため、薄手の用紙にもきれいに印刷すること
ができる。但し、用紙の表面の狭い枠内に印刷するよう
な場合には、手でスカート部材6を第2位置に保持した
状態で印刷することもできる。
【0032】また、不使用時にはスカート部材6をスプ
リング21の付勢力で第1位置に保持し、スカート部材
6の下端でスタンプユニット1全体を支持し、このとき
印面部33がスカート部材6の内部に位置するので印面
部33を保護することができる。更に、前記スタンプ部
3に、スカート部材6よりも内側において、基部材26
の外周側に延びた感熱性孔版原紙28の外周部を囲繞す
る外周保持部材5を設けたので、基部材26の外周側に
延びた感熱性孔版原紙28の外周部がスカート部材6の
内周面と擦れて損傷するのを防止できるし、また、含浸
体27からインクが外部へ流出するのを防止できる。加
えて、スカート部材6下端の切り欠きを通して印刷位置
と印面部33の端部とを見ながらスタンプユニット1を
動かすことで、印面部33を所望の印刷位置へ正確に位
置決めすることができる。
【0033】更に、前記スタンプ部3の印面部33を覆
う保護キャップ7であって、スタンプ部3に着脱自在に
装着される保護キャップ7を設けたため、保護キャップ
7により、不使用時における印面部33の損傷と埃の付
着を防止でき、誤操作により印刷すべきでない位置に印
刷してしまうのを防止できる。前記印面部33を形成す
る感熱性孔版原紙28には、ドットパターンにて複数の
文字が穿孔されているので、その穿孔されている複数の
文字のパターンを多数回に亙って印刷することができ
る。
【0034】ここで、前記実施例の一部を、次のように
変更することも有り得る。 1〕 前記印面部33の感熱製孔版原紙28に穿孔する
パターンとしては、前記のものに限らず、用途に応じた
種々の文字列、図形、マーク、形象等の種々のパターン
を多数の穿孔のドットパターンにて形成し、そのパター
ンを印刷するように構成することもできる。 2〕 把持部2とスタンプ部3の高さを小さくして、把
持部2とスタンプ部本体4とを一体化してもよく、更
に、スカート部材6をスタンプ部本体4に対して昇降自
在に装着してもよい。
【0035】3〕 把持部2は、スタンプ部本体4の上
方に設けずに、側方に設けることもできる。 4〕 印面部33が例えば矩形状の場合、スカート部材
6は、少なくとも4隅部に脚状部分を備えた構成であれ
ば、スカート部材6の必要な機能が得られる。 5〕 スタンプユニット1の印面部33の平面形状は、
矩形状に限らず、楕円形、円形、正方形、三角形、多角
形、その他種々の形状に形成できる。 6〕 前記含浸体27に含浸される油性インクの色とし
ては、青色、黒色、赤色、その他種々の色が適用される
が、前記ラベル10には、インクの色をも表示する為
に、スタンプユニット1で実際に印刷した紙片を把持部
2の上端に形成された凹部11に貼付するものとする。 7〕 前記含浸体27の代わりに、粘度の高いインクの
塊からなるインク体を使用し、そのインク体を凹部25
に装着し、含浸体27と同様の形状に盛り上がらせてお
いてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、発明の各請求項の
スタンプユニットによれば、次のような効果が得られ
る。請求項1のスタンプユニットによれば、印面部を構
成する感熱性孔版原紙に所望の複数の文字をドットパタ
ーンにより穿孔すれば、所望の複数の文字を多数回印刷
することができ、また、スタンプ部の外周側を囲繞する
昇降自在のスカート部材を設けたので、印刷時にそのス
カート部材の第1位置への切換えを介して、印面部を所
望の位置に容易に位置決めすることができる。また、不
使用時にはスカート部材を第1位置に下降させて、スタ
ンプユニットを支持し、印面部を保護する脚として活用
できる。更に、スカート部材よりも内側に、基部材の外
周側に延びた感熱性孔版原紙の外周部を囲繞する外周保
持部材を設けたため、基部材の外周側に延びた感熱性孔
版原紙の外周部がスカート部材で損傷するのを防止でき
る。
【0037】請求項のスタンプユニットによれば、ス
カート部材を、把持部に対して第1位置に弾性付勢する
弾性部材を設けたため、把持部を押圧することで、スカ
ート部材を第1位置から第2位置に簡単に切換えて印刷
することができ、また、不使用時には、スカート部材
を、自動的に第1位置に保持して印面部を保護できる。
【0038】請求項のスタンプユニットによれば、ス
タンプ部の印面部を覆い、かつスタンプ部に着脱自在に
装着される保護キャップを設けたため、不使用時におけ
る印面部の損傷と埃の付着を防止でき、誤操作により印
刷すべきでない位置に印刷してしまうを防止できる。請
求項のスタンプユニットによれば、インク体がインク
を含浸させた含浸体であるので、長期間にわたって印刷
時にインクを過不足なく供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るスタンプユニットの斜視
図である。
【図2】スタンプユニットの分解斜視図である。
【図3】スタンプユニットの縦断正面図である。
【図4】スタンプユニットの縦断側面図である。
【図5】スタンプユニットのスタンプ部本体の拡大縦断
正面図である。
【図6】スタンプユニットの感熱性孔版原紙の拡大断面
図である。
【図7】スタンプ部本体の製作方法を説明する斜視図で
ある。
【図8】スタンプユニット(スカート部材第3位置)
縦断正面図である。
【図9】スタンプユニット(スカート部材第2位置)
縦断正面図である。
【図10】面部に穿孔するパターンの一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 スタンプユニット 2 把持部 3 スタンプ部 5 外周保持部材 6 スカート部材 7 保護キャップ 21 スプリング 26 基材 27 含浸体 28 感熱性孔版原紙 33 印面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41K 1/32 B41L 13/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手で握る為の把持部と、この把持部に固
    定されたスタンプ部とを備えたスタンプユニットにおい
    て、 前記スタンプ部は、基部材と、この基部材の下面に固定
    されたインク体と、そのインク体の少なくとも下面を覆
    い且つ印面部を形成する感熱性孔版原紙であって、ドッ
    トパターンにて複数の文字が穿孔される感熱性孔版原紙
    とを備え、 前記スタンプ部の外周側を囲繞するスカート部材であっ
    て、その下端部がスタンプ部の印面部より下方へ突出す
    る第1位置と、印面部より下方へ突出しない第2位置と
    に亙って昇降自在に、把持部又はスタンプ部に支持され
    たスカート部材を設け、前記スタンプ部は、更に、前記スカート部材よりも内側
    において、基部材の外周側に延びた感熱性孔版原紙の外
    周部を囲繞する外周保持部材を備え、 たことを特徴とするスタンプユニット。
  2. 【請求項2】 前記スカート部材を、把持部に対して第
    1位置に弾性付勢する弾性部材を設けたことを特徴とす
    る請求項1に記載のスタンプユニット。
  3. 【請求項3】 前記スタンプ部の印面部を覆う保護キャ
    ップであって、スタンプ部に着脱自在に装着される保護
    キャップを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記
    載のスタンプユニット。
  4. 【請求項4】 前記インク体はインクを含浸させた含浸
    体であることを特徴とする請求項1〜請求項の何れか
    1項に記載のスタンプユニット。
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