JP3293497B2 - 紙製遮光カップ - Google Patents

紙製遮光カップ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属探知機が適用可
能な遮光性を有する紙製遮光カップに関するものであ
り、特に遮光層が著しく改善された紙製遮光カップの提
供に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より内容物の光劣化防止のための紙
製遮光カップや容器として、厚紙原紙にアルミニウム箔
やアルミニウム層を積層されたものが知られている。特
に紙製遮光カップとして、代表的な例にアイスクリーム
カップがあり、外光や陳列冷凍ケース中の蛍光灯の光な
どによって、例えば内容物であるアイスクリーム中のビ
タミンや乳成分の破壊や変化、あるいは抹茶成分の変色
や味覚変化などを防止する目的で、アルミニウム箔など
による遮光層を施したものが多くある。
【0003】しかし、特に液体食品(飲料)やアイスク
リームなどの内容物について、品質管理の一環として金
属系切り粉等の混入を検査するための金属探知機を使用
するケースが多くなり、この場合には、アルミニウム箔
やアルミニウム蒸着物のように金属系からなる遮光層は
金属探知器の使用による検査とその管理を阻害するもの
であった。また、アルミニウム箔やアルミニウム蒸着物
などによる遮光性を施された紙製遮光カップや容器は、
使用後の廃棄物処理として焼却処理する場合が多いが、
焼却炉のロストル(火格子)に溶けたアルミニウムが絡
み動きを悪くし、焼却効率を低下させ、ロストルの損傷
などの問題があり、さらにアルミニウムが焼却によりア
ルミナに変化し、焼却残滓の埋め立て処分時の加湿によ
って、焼却残滓中のアルミナに吸着されていた有毒なア
ンモニアガスが発生するという問題が生じている。
【0004】そこで、アルミニウム箔やアルミニウム蒸
着物に代えた非金属の遮光層として、図2に示すように
墨インキ層(10)としたものが考えられ、実施もされ
ていた。この場合のカップブランク(2)として、図2
(b)に示すように厚紙原紙(12)の表面(カップの
外側にあたる面)が、内容物の絵柄や品質表示などを表
す絵柄印刷層(16)とその絵柄印刷層(16)などを
保護するための透明ポリエチレン(以下透明PEと略
す)層(18)から成り、厚紙原紙(12)の裏面(カ
ップの内側にあたる面)は、遮光性を付与するためカッ
プブランク(2)全面に墨インキ(10)層を施され、
この墨インキ層(10)がカップ内面(食品内容物と触
れる面)に出ると見た目に悪く、非衛生的な感じとなる
のを防止し、商品価値を高める目的で乳白ポリエチレン
(乳白PEと略す)(15)を押し出しラミネートした
構成のカップブランク(2)となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来技
術である紙製遮光カップ(1)の構成において二つの問
題点があった。すなわちその一つは、全面に墨インキ層
(10)で遮光層としたカップブランク(2)を用い
て、紙製遮光カップ(1)を成形すると、図2(a)に
示すように、カップブランク(2)の継ぎ目である胴部
端面(30)および折り曲げられた底部端面(32)に
墨インキ層(10)がはみ出て、見た目に悪く非衛生的
印象を与えることであり、二つ目の問題点は、乳白PE
(15)では、墨インキ層(10)に対する隠蔽性に欠
け、内容物が食品類である場合は、見た目に悪く、非衛
生的であるという印象を与えるものであった。即ちいず
れも商品価値を低下させるという問題点があった。
【0006】本発明は、かかる従来技術の問題点を解決
するものであり、その課題とするところは、内容物特に
食品類の品質管理の一環である金属探知器の適用可能な
紙製遮光カップ(1)において、遮光性付与のための墨
インキ層(10)がカップブランク(2)の継ぎ目であ
るカップ内面の胴部端面(30)及び折り曲げられた底
部端面(32)に現れることを防止し、さらに遮光層と
しての墨インキ(10)を隠蔽する乳白PE(15)の
隠蔽性欠如を補うことによって、見た目によく、衛生的
な印象を与え、商品価値を高める紙製遮光カップ(1)
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に於いて上記課題
を達成するために、まず請求項1の発明では、金属層を
含まない、少なくとも厚紙原紙の内側に墨インキ層と乳
白ポリエチレン層の順に積層して成る遮光カップ用原紙
を用いて成形される紙製遮光カップにおいて、該墨イン
キ層がカップブランクの端辺に沿って一定幅の非印刷部
をもった印刷パターンであることを特徴とする紙製遮光
カップとしたものである。
【0008】また、請求項2の発明では、前記墨インキ
層が、墨インキと白色インキもしくはアルミニウムペー
ストとの混合物であることを特徴とする紙製遮光カップ
としたものである。
【0009】また、請求項3の発明では、前記印刷パタ
ーンが、その上に積層された乳白ポリエチレンを介して
白ポリエチレン(以下白PEと略す)フィルムで覆われ
ていることを特徴とする紙製遮光カップとしたものであ
る。
【0010】また、請求項4の発明では、前記墨インキ
層が、墨インキと白色インキもしくはアルミニウムペー
ストインキとの混合物であり、かつ前記印刷パターン
が、その上に積層された乳白ポリエチレンを介して白ポ
リエチレンフィルムで覆われていることを特徴とする紙
製遮光カップとしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を説明す
る。本発明の内容物特に食品類の品質管理の一環である
金属探知器の適用可能な紙製遮光カップは、図1(a)
〜(d)に示すように、金属層を含まない、少なくとも
厚紙原紙(12)の内側に墨インキ層(10)と乳白P
E(15)の順に積層して成る遮光性カップ用原紙を用
いて成形される紙製遮光カップ(1)において、図1
(a)に示すようにその墨インキ層(10)がカップブ
ランク(2)の端辺に沿って一定幅の非印刷部(22)
をもったカップブランク(2)より小さめの印刷パター
ン(20)であることを特徴とする紙製遮光カップとし
たものである。
【0012】また、前記墨インキ層(10)が、図1
(c)に示すように墨インキと白色インキもしくはアル
ミペーストインキとの混合物から成る灰色インキ(10
a)である紙製遮光カップ(1)としたものである。
【0013】さらにまた、前記印刷パターン(20)が
図1(d)に示すようにその上に積層された乳白PE
(15)を介して白PEフィルム(14)で覆われてい
ることを特徴とする紙製遮光カップ(1)としたもので
ある。
【0014】さらにまた、前記墨インキ層(10)が、
墨インキと白色インキもしくはアルミニウムペーストイ
ンキとの混合物から成り、かつ前記印刷パターン(2
0)がその上に積層された乳白PE(15)を接着剤と
して白PEフィルム(14)で覆われていることを特徴
とする紙製遮光カップ(1)としたものである。
【0015】本発明の金属層を含まない遮光カップ用原
紙とは、紙製遮光カップに一般的に使用されているアル
ミニウム箔を用いないことで、アルミニウムを蒸着した
合成樹脂フィルムや紙は、前述のように金属探知機に影
響のない蒸着膜厚であれば必要に応じて使用するもので
ある。
【0016】まず、カップブランク(2)の端辺に沿っ
て一定幅の非印刷部(22)をもったカップブランク
(2)より小さめの印刷パターン(20)について説明
する。この印刷パターン(20)がカップブランク
(2)全面に施すことにより、紙製遮光カップ(1)の
内面の継ぎ目の胴部端面(30)及び底部端面(32)
に墨インキ層(10)が現れ、見た目に悪く、非衛生的
な感触を防ぐためにカップブランク(2)より小さめの
墨インキ層(10)によって印刷パターン(20)を形
成するものであり、この印刷パターン(20)の形成に
は、グラビア印刷法が好ましい。オフセット印刷法やス
クリーン印刷法でも可能であるが、カップの厚紙原紙
(12)が高生産性を考慮した巻き取り(ロール)状で
あることから、グラビア印刷が最適であり、オフセット
印刷法では得られない高遮光性が得られるためでもあ
る。
【0017】印刷パターン(20)の形状は、図1
(a)に示すように、カップブランク(2)より小さめ
で、カップブランク(2)の端辺に沿って一定幅の非印
刷部(22)をもったものであり、この一定幅は、カッ
プの大きさによっても異なるが例えば通常のアイスクリ
ームカップでは、2mm〜5mm程度が好ましい。ま
た、墨インキ(10)による印刷パターン(20)の厚
さは、1μm〜3μmが得られるが、例えば3μmの墨
インキ(10)層をもったカップブランク(2)の透過
率の測定結果は、自然光1000ルックス下では、約
0.02で、5000ルックス下では、約0.03であ
り、充分な遮光性が得られることが実証されている。こ
の墨インキ層(10)の厚さは厚い方が好ましいことは
いうまでもないが、グラビア印刷法にて一回刷で得られ
る厚さに限度があり、約3μmが限界値である。
【0018】グラビア用墨インキとしては、トルエンや
酢酸エチルなどの有機溶剤系インキまたは水溶性インキ
のいずれも可能であるが、環境保全の面から水溶性墨イ
ンキが好ましい。
【0019】次に、紙製遮光カップ(1)の内面に施さ
れた墨インキ層(10)を隠蔽する目的で乳白PEを押
し出しラミネートするが、この乳白PE(15)のみで
は隠蔽性が十分とはいえず、特に前記のように印刷パタ
ーン(20)とすることによって、非印刷部(22)と
の境界にコントラストができ見た目にも好ましくない即
ち商品価値のおとる状態のものであった。この状態を改
善する目的で、墨インキに白インキまたはアルミニウム
ペーストを混合して略灰色インキ(10a)としたもの
である。
【0020】この乳白PE(15)層の形成は、PEに
酸化チタンを混入した樹脂の押し出しラミネーションに
よって行われ、厚さ20μm〜40μmの層が形成され
る。得られた乳白PE(15)層の隠蔽性は酸化チタン
の混入率と層の厚さによって決まるが、生産性や経済性
から混入率20%〜30%、厚さは上記のように20μ
m〜40μmが望ましい。ここで因みに白PEフィルム
(14)の隠蔽性を反射濃度で評価してみた。先ず厚紙
原紙(12)にグラビア用墨インキを施したものの反射
濃度は、約1.60で、その上に酸化チタン混入率30
%、厚さ30μmの乳白PE(15)を押し出しラミネ
ートしたものの反射濃度は、1.05であった。この隠
蔽性に規制はなくあくまでも感覚的に善し悪しを判断せ
ざるを得ないが、少なくともこの反射濃度1.05では
満足のいく値とは程遠く、商品価値の劣るものであっ
た。
【0021】そこで墨インキと白インキを混合したイン
キの場合を上記と同様の方法で隠蔽性の評価をしてみ
た。グラビア用墨インキとグラビア用白インキ(いずれ
も水溶性)を1対1で混合した灰色インキを用いて、厚
紙原紙(12)に印刷したものの反射濃度は0.96で
あった。さらにその上に酸化チタン混入率30%、厚さ
30μmの乳白PE(15)を押し出しラミネートした
ものの反射濃度は0.55であった。この程度の反射濃
度であれば、ほぼ商品価値のあるものと判断した。
【0022】また、墨インキとアルミニウムペーストイ
ンキを1対1に混合し、厚紙原紙(12)にグラビア印
刷したものの反射濃度は、1.05であった。さらにそ
の上に酸化チタン混入率30%、厚さ30μmの乳白P
E(15)を押し出しラミネートしたものの反射濃度は
0.60であった。この場合の濃度は、白インキの場合
より僅かに効果が少ないが、商品価値のあるものと判断
した。なお、アルミニウムペーストインキは金属探知機
が適用可能であることは確認済である。
【0023】また、墨インキ層(10)の隠蔽性改善の
ためのもう一方の発明は、印刷パターン(20)が図1
(d)に示すように、その上に押し出しラミネーション
法で積層された乳白PE(15)を接着剤的役割として
白PEフィルム(14)で覆われていることを特徴とす
る紙製遮光カップ(1)としたものである。
【0024】ここで使用する白PEフィルム(14)
は、通常厚さ30μm〜50μmが好ましい。これは隠
蔽性からすれば厚さがある方が好ましいがラミネートな
どの生産性と経済性から制限があるためである。
【0025】ここで乳白PE(15)で積層された墨イ
ンキ層(10)から成る印刷パターン(20)を白PE
フィルム(14)で覆った場合の隠蔽性を上記と同様の
反射濃度測定法で評価をしてみた。先ず前述と同様に厚
紙原紙(12)にグラビア用墨インキを施したものの反
射濃度は、約1.60で、その上に30μm、酸化チタ
ン混入率30%の乳白PE(15)を押し出しラミネー
トしたものの反射濃度は、1.15であった。さらにそ
の上に厚さ40μmの白PEフィルム(14)をラミネ
ートしたものの反射濃度は、0.50であり充分な隠蔽
性を示す値であると評価した。
【0026】次に、墨インキの隠蔽性改善のためのさら
にもう一方の発明は、前記墨インキ(10)層が、墨イ
ンキと白色インキもしくはアルミニウムペーストインキ
との混合物であり、かつ前記印刷パターン(20)がそ
の上に積層された乳白PE(15)を接着剤的役割をし
て白PEフィルム(14)で覆われている紙製遮光カッ
プ(1)としたものであり、墨インキ層(10)の隠蔽
性改善により一層の効果が期待されるものである。
【0027】ここで墨インキと白インキを混合したイン
キを使用し、かつ墨インキ層(10)を乳白PE(1
5)で積層した場合の隠蔽性を上記と同様の反射濃度測
定法で評価をしてみた。グラビア用墨インキとグラビア
用白インキ(いずれも水溶性)を1対1で混合し、厚紙
原紙(12)に印刷したものの反射濃度は0.98であ
った。さらにその上に30μm、酸化チタン混入率30
%の乳白PE(15)を押し出しラミネートしたものの
反射濃度は、0.60であった。さらにまたその上に厚
さ40μmの白PEフィルム(14)をラミネートした
ものの反射濃度は、0.35でありより一層の隠蔽性効
果を示す値であった。
【0028】以上の墨インキ層(10)の隠蔽性評価試
験結果から、反射濃度で0.65以下好ましくは0.5
5以下であれば、目的の商品価値の低下防止となるもの
と評価した。
【0029】
【実施例】次に本発明を実施例により、本発明を具体的
に説明する。 <実施例1>以下の紙製遮光カップの製造条件及び材料
とした。 厚紙原紙(12)‥‥坪量300g/m2 のカップ原紙 透明PE層(18)‥‥厚さ40μm、押し出しラミネ
ーション 墨インキ層(10)‥‥墨インキ(ニューLPスーパー
・東洋インキ製造社製)と白インキ(ニューLPスーパ
ー・東洋インキ製造社製)を1対1混合した灰色インキ 印刷パターン化‥‥非印刷部(22)の幅3mm、グラ
ビア印刷法にて厚さ3μmに形成 乳白PE(15)‥‥酸化チタン混入率30%、押し出
しラミネーション法で厚さ30μmに形成
【0030】以上の条件にて、内容量120mlのアイ
スクリームカップを作成した。その紙製遮光カップの遮
光性評価のための自然光1000ルックス下での透過率
は、0.02であり、墨インキ層の隠蔽性評価のための
反射濃度は、0.60であった。即ち外光及び冷凍ケー
ス内の蛍光灯に対する遮光性はほぼ満足のいける値であ
り、アイスクリームカップ内部の墨インキ層がカップ内
面の継ぎ目胴部端面にはみ出ることがなく、印刷パター
ンもカップ内面からはほぼ目立たなく商品価値の損なわ
ない反射濃度のものであった。また、金属探知機には反
応のないカップであった。
【0031】<実施例2>実施例1の条件に、厚さ40
μmの白PEフィルム(14)をラミネーションにて付
加し、内容量***mgのアイスクリームカップを作成
した。
【0032】その紙製遮光カップの遮光性評価のための
自然光1000ルックス下での透過率は、0.02で実
施例1と同値であり、墨インキ層の隠蔽性評価のための
反射濃度は、0.33であった。即ち外光及び冷凍ケー
ス内の蛍光灯に対する遮光性はほぼ満足のいける値であ
り、アイスクリームカップ内部の墨インキ層がかっ内面
の継ぎ目胴部端面や底部端面にはみ出ることなく、印刷
パターンもほぼ目立たなく実施例1よりさらに商品価値
の損なわない低い反射濃度のものであった。また、金属
探知機には反応のないカップであった。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上の構成であるから、下記に
示す如き効果がある。即ち、紙製遮光カップにおいて、
遮光層となる墨インキ層がカップブランクの端辺に沿っ
て一定幅の非印刷部をもった印刷パターンであるから、
カップ内面の継ぎ目胴部端面や底部端面に墨インキ層が
はみ出ることがなく、衛生的で商品価値を低下させない
効果がある。
【0034】また、遮光層としての墨インキ層が、墨イ
ンキと白インキもしくはアルミニウムペーストインキと
の混合物からなるため、カップ内面での隠蔽性が向上
し、商品価値を低下させない効果がある。
【0035】また、遮光層としての印刷パターンが、そ
の上に積層された乳白ポリエチレンを介して白ポリエチ
レンフィルムで覆われているからカップ内面での隠蔽性
が向上し、商品価値を低下させない効果がある。
【0036】さらにまた、遮光層を墨インキと白インキ
もしくはアルミニウムペーストインキとの混合物とし、
さらにその遮光層がその上に積層された乳白ポリエチレ
ンを介して白ポリエチレンフィルムで覆われているから
カップ内面での隠蔽性がより一層向上し、商品価値をよ
り低下させない効果がある。
【0037】また、遮光層にアルミニウム箔などの金属
層が含まないので、内容物に金属系切り粉等の混入を管
理する金属探知機の使用が可能であり、またカップの使
用後の焼却処理において、ロストル(火格子)を傷める
こともなく、焼却残滓からの有害ガスの発生もない環境
調和型の紙製遮光カップを提供する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態を示すカップブラ
ンクの展開面である。(b)は本発明の実施の形態を示
す紙製遮光カップの斜視図である。(c)は本発明の実
施の形態を示すカップブランクの側断面図である。
(d)は本発明の実施の形態を示すカップブランクの他
の側断面図である。
【図2】(a)は従来の実施の形態を示すカップを斜視
図で表した説明図である。(b)は従来の実施の形態を
示すカップブランクを側断面で表した説明図であ
【符号の説明】
1‥‥紙製遮光カップ 2‥‥カップブランク 2a‥‥灰色インキカップブランク 2b‥‥白PEカップブランク 10‥‥墨インキ層 10a‥‥灰色インキ 12‥‥厚紙原紙 14‥‥白PEフィルム 15‥‥乳白PE 16‥‥絵柄印刷層 18‥‥透明PE層 20‥‥印刷パターン 22‥‥非印刷部 30‥‥胴部端面 32‥‥底部端面
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B32B 27/32 B32B 27/32 Z B65D 3/22 B65D 3/22 B 65/16 65/16 (72)発明者 菊地 和也 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版 印刷株式会社内 審査官 石田 宏之 (56)参考文献 特開 平3−197126(JP,A) 特開 平6−135439(JP,A) 特開 平8−230953(JP,A) 特開 平6−130566(JP,A) 特開 平5−297206(JP,A) 実開 平4−89951(JP,U) 実開 平3−59832(JP,U) 実開 昭58−159213(JP,U) 特公 平2−2701(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 81/30 B32B 1/02 B32B 27/00 B32B 27/10 B32B 27/20 B32B 27/32 B65D 3/22 B65D 65/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属層を含まない、少なくとも厚紙原紙1
    2の内側に墨インキ層10と乳白ポリエチレン層15の
    順に積層して成る遮光カップ用原紙を用いて成形される
    紙製遮光カップ1において、その墨インキ層10がカッ
    プブランク2の端辺に沿って一定幅の非印刷部22をも
    った印刷パターン20であることを特徴とする紙製遮光
    カップ。
  2. 【請求項2】前記墨インキ層10が、墨インキと白色イ
    ンキもしくはアルミニウムペーストインキとの混合物か
    ら成ることを特徴とする請求項1記載の紙製遮光カッ
    プ。
  3. 【請求項3】前記印刷パターン20が、その上に積層さ
    れている乳白ポリエチレン15を介して白ポリエチレン
    フィルム14で覆われていることを特徴とする請求項1
    記載の紙製遮光カップ。
  4. 【請求項4】前記墨インキ層10が、墨インキと白色イ
    ンキもしくはアルミニウムペーストインキとの混合物か
    ら成り、かつ前記印刷パターン20が、その上に積層さ
    れている乳白ポリエチレン15を介して白ポリエチレン
    フィルム14で覆われていることを特徴とする請求項1
    記載の紙製遮光カップ。
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