JP3293341B2 - 多段式集塵エレメント - Google Patents

多段式集塵エレメント

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JP3293341B2 JP17879094A JP17879094A JP3293341B2 JP 3293341 B2 JP3293341 B2 JP 3293341B2 JP 17879094 A JP17879094 A JP 17879094A JP 17879094 A JP17879094 A JP 17879094A JP 3293341 B2 JP3293341 B2 JP 3293341B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多段式集塵エレメントに
関し、より詳細には、空気流通方向に複数の電極板積層
体を連設する形式の多段式集塵エレメントに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の電気集塵装置は、所定
の極性の高電圧をイオン化線等の印加部材に印加するこ
とによって空気中の塵埃を荷電するイオン化部と、荷電
された塵埃を捕集する集塵部とを備えている。上記集塵
部は、集塵部本体を備えている。集塵部本体は、電界が
形成される除塵用空気流路を多数区画しており、この除
塵用空気流路内に荷電された塵埃を含む空気を流通させ
ることにより、クーロン力によって塵埃を捕集するよう
にしている。
【0003】以上のような集塵部の集塵効率を向上する
とともに、集塵部本体のモジュール化を図るため、上記
集塵部本体を空気の流通方向に沿って多数連設したもの
が広く知られている(特願平3−7278号参照)。各
集塵部本体は、互いに接合された状態で、バックルによ
り連結されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した集塵部を実用
化するためには、集塵部本体を連設することによる圧力
損失を極力抑制し、且つ、機械的強度を高めることが必
要である。しかるに、現状では、高い集塵効率を維持し
た状態で圧力損失を抑制したり、機械的強度を高めたり
するための具体的構成が見出されていなかった。
【0005】より詳細に説明すると、集塵部本体の集塵
効率を高めるためには、上記多数の除塵用空気流路を狭
く設定して、電界密度を高めることが好ましい。ところ
が、上述した従来の構成では、各集塵部本体が、互いに
接合された状態で連結されていたので、両集塵部本体間
に僅かな位置ずれが生じただけで上流側の除塵用空気流
路が下流側の集塵部本体により塞がれてしまい、圧力損
失が大きくなる原因となっていたのである。このため、
集塵部本体の集塵効率の向上と圧力損失の抑制とを両立
することが困難になっていた。
【0006】また、各集塵部本体を収容している枠体
は、バックルで連結されていただけであり、位置決め機
構がなかったので、落下時の衝撃に弱く、位置ずれやが
たが発生するおそれがあった。本発明は上記不具合に鑑
みてさなれたものであり、集塵効率の向上と圧力損失の
抑制を両立することのできる堅固な多段式集塵エレメン
トを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1記載の構成は、清浄化されるべき
空気の流路中に配設され、当該空気中の塵埃を荷電する
イオン化部と、上記流路中のイオン化部よりも下流側に
配設され、荷電された塵埃を捕集する集塵部とを備え、
上記集塵部は、荷電された塵埃を捕集するための除塵用
空気流路を区画する複数の集塵部本体と、除塵用空気流
路を上記空気の流路に沿わせた状態で、各集塵部本体を
空気の流路方向に連ねて保持する枠体とを含む多段式集
塵エレメントにおいて、上記枠体は、上流側の除塵用空
気流路から下流側の除塵用空気流路への空気の流通を許
容するクリアランスを隣接する集塵部本体間に形成しつ
各集塵部本体を保持するものであり、上記枠体は、除
塵用空気流路と交差する方向に各集塵部本体を挟んで対
向する一対の側枠と、側枠とともに外郭を構成するとと
もに、集塵部本体毎に設けられて、当該集塵部本体に固
定される枠材とを含み、互いに隣接する集塵部本体を機
械的に接合するべく、一方の集塵部本体の枠材とこの枠
材に隣接する他方の集塵部本体の枠材の一方に凹部を設
け、他方の枠材には、上記凹部に嵌入する凸部を設けて
いることを特徴とする多段式集塵エレメントである。
【0008】また、請求項2記載の構成は、請求項1記
載の多段式集塵エレメントにおいて、上記枠材は、集塵
部本体の上部を覆う天板枠および下部を覆う底板枠で構
成されており、上記凹部および凸部は、天板枠および底
板枠にそれぞれ形成されているとともに、左右の側枠
の中央を通る垂線にして左右非対称な位置に形成され
ているものである。
【0009】また、請求項3記載の構成は、清浄化され
るべき空気の流路中に配設され、当該空気中の塵埃を荷
電するイオン化部と、上記流路中のイオン化部よりも下
流側に配設され、荷電された塵埃を捕集する集塵部とを
備え、上記集塵部は、荷電された塵埃を捕集するための
除塵用空気流路を区画する複数の集塵部本体と、除塵用
空気流路を上記空気の流路に沿わせた状態で、各集塵部
本体を空気の流路方向に連ねて保持する枠体とを含む多
段式集塵エレメントにおいて、上記枠体は、上流側の除
塵用空気流路から下流側の除塵用空気流路への空気の流
通を許容するクリアランスを隣接する集塵部本体間に形
成しつつ各集塵部本体を保持するものであり、上記枠体
は、除塵用空気流路と交差する方向に各集塵部本体を挟
んで対向するとともに、イオン化部を一体的に担持する
一対の側枠と、側枠とともに外郭を構成するとともに、
集塵部本体毎に設けられて、当該集塵部本体に固定され
る枠材とを含み、各側枠には、集塵部本体の連なる方向
に沿うガイドレールが形成されているとともに、各枠材
の両端部には、上記ガイドレールに案内されるガイド用
突起が設けられているものである。
【0010】また、請求項記載の構成は、請求項
載の多段式集塵エレメントにおいて、各側枠には、接地
用の導電部材が固定されており、この導電部材は、上記
ガイドレールを補強する補強部を一体に備えているもの
である。
【0011】
【作用】請求項1記載の構成では、各集塵部本体の除塵
用空気流路は、クリアランスを介して互いに空気の流路
と連通する。この結果、イオン化部を通過した空気は、
上流側の除塵用空気流路からクリアランスを経て下流側
の除塵用空気流路に導入されることになる。
【0012】また、一方の集塵部本体を他方の集塵部本
体からずらす方向に力が作用しても、両集塵部本体は、
各枠材に形成された凹部および凸部によって、機械的に
接合され、一体的に外力を受けることになる。また、請
求項2記載の構成では、枠材が集塵部本体の上部を覆う
天板枠および下部を覆う底板枠で構成されており、上記
凹部および凸部は、天板枠および底板枠にそれぞれ形成
されているとともに、左右の側枠間の中央を通る垂線に
して左右非対称な位置に形成されているので、各集塵
部本体の連設作業時に、集塵部本体の上下姿勢を誤った
場合、凹部と凸部とが嵌合しなくなる。
【0013】また、請求項記載の構成では、各集塵部
本体毎に固定された枠材が、ガイド用突起を介して、イ
オン化部を保持する側枠のガイドレールに案内されるの
で、各集塵部本体は、ガイド用突起およびガイドレール
によって、イオン化部に位置決めされることになる。ま
た、請求項記載の構成では、ガイドレールが導電用部
材で補強されているので、部品点数を増加させることな
く、ガイドレールの機械的強度を向上させることができ
る。
【0014】
【実施例】以下、添付図面を参照しつつ本発明の好まし
い実施例について詳述する。図1は、本発明の一実施例
における多段式集塵エレメントの要部を示す断面略図で
あり、図2は、図1の多段式集塵エレメントの一部を破
断して示す外観斜視図であり、図3は、図1の多段式集
塵エレメントの分解斜視図である。
【0015】先ず、図1および図2を参照して、本実施
例の多段式集塵エレメントは、イオン化部10および集
塵部20を一体的に備えている。上記イオン化部10
は、集塵部20の一対の側枠221、222間に張設さ
れた複数本のイオン化線101と、イオン化線101を
空気の流路PHに開放した状態で、イオン化線101に
対向する対向極板102とを備えている。対向極板10
2は、切り起こし加工により板金製の枠カバー103に
一体形成されており、その切り抜き部分が、空気流通口
104を区画している。また、枠カバー103は、ビス
105によって、上記集塵部20の側枠221、222
に一体的に固定されるものであり、枠カバー103の前
面には、保護用のフェンス106が取り付けられてい
る。
【0016】次に集塵部20は、複数の集塵部本体21
0と、この集塵部本体210を内部に収容する枠体22
0とを備えている。上記集塵部本体210は、周知の印
加電極板211および集塵電極板212を多数(例えば
41段〜84段)積層して組てられた電極板組立体
により構成されており、各電極板211、212間に、
塵埃を捕集するための除塵用空気流路PSを多数区画し
ている。さらに、集塵部本体210は、印加電極板21
1に高電圧を印加するための印加用支柱213と、集塵
電極板212をアースするための接地用支柱214とを
備えており、印加電極板211は、印加用支柱213
に、集塵電極板212は、接地用支柱214に、それぞ
れ機械的に連結されているとともに、両電極板211、
212を貫通する絶縁支柱215によって、補強されて
いる。
【0017】上記枠体220は、上述した一対の側枠2
21、222と、各側枠221、222とともに、外郭
を構成する枠材としての天板枠223および底板枠22
4を備えており、これらを組み合わせた状態で上記イオ
ン化部10の枠カバー103を取付け、ビス105で固
定することにより、組立体を構成している。天板枠22
3および底板枠224は、それぞれ集塵部本体210毎
に分割されており、集塵部本体210の各支柱213〜
215によって、一体的に集塵部本体210に固定され
ている。また、天板枠223には、把手223Bが取り
付けられている。
【0018】なお、図2において、301は、上記イオ
ン化部10のイオン化線101に所定の極性(本実施例
ではプラスの極性)の高電圧(本実施例では7.5K
V)を印加するためのイオン化線印加用接触子であり、
302は、上記印加用支柱214に上記イオン化部10
と同一極性の高電圧(本実施例では2.5KV)を印加
するための印加用接触子であり、303および304
は、側枠221、222の四隅部にそれぞれ固定され、
接地用の回路と接続されるアース用導通板であり、30
5は、集塵エレメントを本体装置から取り出した際に、
一方のアース用導通板303に印加用の回路を短絡させ
る安全スイッチである。また、401は、枠体220の
背面、すなわち、空気流通方向下流端に取り付けられた
安全用のフェンスである。
【0019】図1を参照して、以上のような構成におい
て、本実施例の第1の特徴点は、上述した天板枠223
および底板枠224が、空気の流通方向において、各電
極板211、212よりも寸法B(図3参照)ずつ両端
が長く設定されており、これによって、連設時に一方の
集塵部本体210の除塵用空気流路PSと、他方の集塵
部本体210の除塵用空気流路PSとの間に、クリアラ
ンスCが区画されていることである。
【0020】この構成によれば、各集塵部本体210、
210の除塵用空気流路PSは、クリアランスCを介し
て互いに空気の流路と連通する。この結果、イオン化部
を通過した空気は、上流側の除塵用空気流路PSからク
リアランスCを経て下流側の除塵用空気流路PSに導入
されることになる。本実施例の構成を採用した要部拡大
断面図である図4および比較例の要部拡大図である図5
を参照して、各印加電極板211の板厚S1を0.7m
m、集塵電極板212の板厚S2を0.1mm、両電極
板211、212間の間隔、すなわち、除塵用空気流路
PSの間隔S3を1.5mmに設定し、図4の構成にお
いては、クリアランスCを2mmに設定して、面風速
(m/sec)と圧力損失(mmH2 O)の関係を測定
したところ、図6に示す二次曲線L1、L2のグラフを
得た。図6において、L1は図4に示す本実施例の測定
値、L2は図5に示す比較例の測定値をそれぞれ示して
いる。
【0021】図6のグラフから明らかなように、クリア
ランスCを設けた場合、本実施例のものは、クリアラン
スCによって、上流側の除塵用空気流路PSが下流側の
空気用除塵流路PSに確実に連通されるので、寸法Dで
示す位置ずれ(この実施例ではD=0.5mm)が生じ
ていても、デッドスペースとはならず、風速2m/se
cのときの圧力損失を約2.0mmH2 Oに抑制してい
る。これに対し、図5の比較例の場合、上流側の集塵部
本体210と下流側の集塵部本体210とが接合してい
るので、両集塵部本体210、210間に寸法Dで示す
位置ずれが生じた場合、この位置ずれがそのままデッド
スペースとなり、風速2m/secのときの圧力損失も
約2.4mmH2 Oまで大きくなっている。
【0022】このように、本実施例の構成では、上流側
の除塵用空気流路PSと下流側の除塵用空気流路PSと
の連通がクリアランスCによって確保されることになる
ので、除塵用空気流路PSの間隔S3が狭い場合でも圧
力損失を効果的に抑制することができるという利点があ
る。次に、本実施例の第2の特徴点は、図1に示すよう
に、天板枠223および底板枠224によって、集塵部
本体210、210が互いに機械的に接合されているこ
とである。
【0023】より詳細に説明すると、一方の集塵部本体
210の天板枠223および底板枠224と、これら天
板枠223および底板枠224に隣接する他方の集塵部
本体210の天板枠223および底板枠224の一方に
凹部225を設け、他方に上記凹部225に嵌入する凸
部226を複数個設けており、連設時に、これら凹部2
25に凸部226が嵌入して、両集塵部本体210、2
10を互いに機械的に接合している。本実施例では、天
板枠223および底板枠224の、空気流通方向上流側
に凸部226を設け、下流側に凹部225を設けてい
る。
【0024】この構成では、一方の集塵部本体210を
他方の集塵部本体210からずらす方向に力が作用して
も、両集塵部本体210、210は、各天板枠223、
底板枠224に形成された凹部225および凸部226
によって、機械的に接合され、一体的に上記力を受ける
ことになる。例えば、一方の集塵部本体210の把手2
23Bを把持して持ち上げた場合、その集塵部本体21
0を持ち上げようとする力は、凹部225および凸部2
26を介して他方の集塵部本体210に伝達されるの
で、両集塵部本体210は、一体的に持ち上がろうとす
る。この結果、一方の集塵部本体210だけに外力が作
用しなくなる。このように、本実施例の構成では、一方
の集塵部本体210、210に外力が作用した場合で
も、集塵部本体210、210との間で位置ずれするこ
とがなく、機械的強度が向上するという利点がある。
【0025】図2および図3を参照して、本実施例のさ
らなる特徴点は、上記凹部225および凸部226が、
側枠221、222の対向方向中央部を通る垂線T(図
3にのみ図示)に関して非対称な位置に形成されている
ことである。この構成では、各集塵部本体210、21
0の連設作業時に、集塵部本体210、210の姿勢を
誤って、天板枠223と底板枠224とが天地逆に挿入
された場合、底板枠223に形成された凹部225と天
板枠223に形成された凸部226とが互いに側枠22
1、222の対向方向において位置ずれる結果、凹部2
25に凸部226が嵌入できなくなるのである。従っ
て、本実施例の構成によれば、作業者は、集塵部本体2
10、210の連設姿勢の誤りを認識することができ
る。換言すれば、作業者は、凹部225と凸部226の
方向を目視しながら連設作業を行なうことにより、集塵
部本体210、210の連なる方向を誤ることなく集塵
部本体210、210を側枠221、222に組み付け
ることができる。
【0026】本実施例のさらなる特徴点は、各側枠22
1、222に、集塵部本体210の連なる方向に沿うガ
イドレール221A、222Aが形成されているととも
に、各天板枠223、底板枠224の両端部には、上記
ガイドレール221A、222Aに案内されるガイド用
突起223A、224Aが設けられていることである。
【0027】この構成では、各集塵部本体210、21
0毎に固定された天板枠223、底板枠224が、ガイ
ド用突起223A、224Aを介して、イオン化部10
を保持する側枠221、222のガイドレール221
A、222Aに案内されるので、各集塵部本体210、
210は、ガイド用突起223A、224Aおよびガイ
ドレール221A、222Aによって、イオン化部10
に位置決めされることになる。
【0028】従って、イオン化部10に対する各集塵部
本体210、210の位置ずれやがたつきを確実に防止
することが可能になる。また、ガイド用突起223A、
224Aをガイドレール221A、222Aに沿わせる
だけで、各集塵部本体210、210を連設することが
できるので、組立が容易になり、作業性が向上するとい
う利点がある。
【0029】本実施例のさらなる特徴点は、各側枠22
1、222の四隅部に固定されたアース用導通板30
3、304が、上記ガイドレール221A、222Aを
補強する補強部SUを一体に備えていることである。上
記アース用導通板303、304は、何れもビス303
A、304Aによって対応する側枠221、222に固
定されているステンレス板であり、上記補強部SUをプ
レス加工等によって一体的に備えている。補強部SUの
要部を示す斜視図である図7を参照して、この補強部S
Uは、側枠221、222の外面に沿うアース用導通板
303の本体部分から屈曲して、側枠221、222の
端面に沿う第1の片SU1と、この第1の片SU1に連
続して屈曲し、側枠221、222の内面に沿う第2の
片SU2とを一体備えており、アース用導通板303の
本体部分と協働して、ガイドレール221A、222A
を補強している。
【0030】この構成では、ガイドレール221A、2
22Aが導電用部材で補強されているので、部品点数を
増加させることなく、ガイドレール221A、222A
の機械的強度を向上させることができる。従って、集塵
部の耐久性が向上するという利点がある。なお、本実施
例では、補強部SUは、直接ガイド用突起223A、2
24Aには当接していないが、補強部SUで直接ガイド
用突起223A、224Aを案内させる構成を採用して
もよい。
【0031】以上説明したように、本実施例によれば、
集塵効率の向上と圧力損失の抑制を両立することのでき
る堅固な構成を提供することが可能になるという顕著な
効果を奏する。上述した実施例は本発明の好ましい具体
例を例示したものに過ぎず、本発明は上記実施例に限定
されない。本発明の要旨を変更しない範囲内で種々の設
計変更が可能であることは、云うまでもない。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の構成では、上流側の除塵用空気流路と下流側の除
塵用空気流路との連通がクリアランスによって確保され
ることになるので、除塵用空気流路の間隔が狭い場合で
も、集塵部本体を連設したことによる圧力損失を効果的
に抑制することができるという利点がある。
【0033】また、両集塵部本体が、各枠材に形成され
た凹部および凸部によって、機械的に接合され、一体的
に外力を受けることになるので、一方の集塵部本体に外
力が作用した場合でも、他方の集塵部本体との間で位置
ずれすることがなく、機械的強度が向上するという利点
がある。また、請求項記載の構成では、各集塵部本体
の連設作業時に、集塵部本体の上下姿勢を誤った場合、
凹部と凸部とが嵌合しなくなるので、作業者は、集塵部
本体の連設姿勢の誤りを認識することができる。換言す
れば作業者は、凹部と凸部の方向を目視しながら連設作
業を行なうことにより、集塵部本体の連なる方向を誤る
ことなく集塵部本体を枠体の側枠に組み付けることがで
きる。
【0034】また、請求項記載の構成では、各集塵部
本体が、ガイド用突起およびガイドレールによって、イ
オン化部に位置決めされるので、イオン化部に対する各
集塵部本体の位置ずれやがたつきを確実に防止すること
が可能になる。また、ガイド用突起をガイドレールに沿
わせるだけで、各集塵部本体を連設することができるの
で、組立が容易になり、作業性が向上するという利点が
ある。
【0035】また、請求項4記載の構成では、部品点数
を増加させることなく、ガイドレールの機械的強度を向
上させることができるので、その分、集塵部の耐久性が
向上するという利点がある。従って、本発明によれば、
集塵効率の向上と圧力損失の抑制を両立することのでき
る堅固な構成を提供することが可能になるという顕著な
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における多段式集塵エレメン
トの要部を示す断面略図である。
【図2】図1の多段式集塵エレメントの一部を破断して
示す外観斜視図である。
【図3】図1の多段式集塵エレメントの分解斜視図であ
る。
【図4】本実施例の構成を採用した要部拡大断面図であ
る。
【図5】比較例の要部拡大図である。
【図6】面風速と圧力損失の関係を示すグラフである。
【図7】補強部の要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
C クリアランス PH 空気の流路 PS 除塵用空気流路 SU 補強部 10 イオン化部 20 集塵部 210 集塵部本体 220 枠体 221 側枠 221A ガイドレール 222 側枠 222A ガイドレール 223 天板枠(枠材) 223A ガイド用突起 224 底板枠(枠材) 224A ガイド用突起 225 凹部 226 凸部 303 アース用導通板(導電部材) 304 アース用導通板(導電部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−243561(JP,A) 特開 平4−200757(JP,A) 実開 昭63−103752(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B03C 3/00 - 3/88

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】清浄化されるべき空気の流路(PH)中に配設
    され、当該空気中の塵埃を荷電するイオン化部(10)と、 上記流路(PH)中のイオン化部(10)よりも下流側に配設さ
    れ、荷電された塵埃を捕集する集塵部(20)と を備え、 上記集塵部(20)は、荷電された塵埃を捕集するための除
    塵用空気流路(PS)を区画する複数の集塵部本体(210)
    と、除塵用空気流路(PS)を上記空気の流路(PH)に沿わせ
    た状態で、各集塵部本体(210) を空気の流路(PH)方向に
    連ねて保持する枠体(220) とを含む多段式集塵エレメン
    トにおいて、 上記枠体(220) は、上流側の除塵用空気流路(PS)から下
    流側の除塵用空気流路(PS)への空気の流通を許容するク
    リアランス(C) を隣接する集塵部本体(210) 間に形成し
    つつ各集塵部本体(210) を保持するものであり、 上記枠体(220) は、除塵用空気流路(PS)と交差する方向
    に各集塵部本体(210)を挟んで対向する一対の側枠(221,
    222) と、 側枠(221,222) とともに外郭を構成するとともに、集塵
    部本体(210) 毎に設けられて、当該集塵部本体(210) に
    固定される枠材(223,224) と を含み、 互いに隣接する集塵部本体(210) を機械的に接合するべ
    く、一方の集塵部本体(210) の枠材(223,224) とこの枠
    材(223,224) に隣接する他方の集塵部本体(210) の枠材
    (223,224) の一方に凹部(225) を設け、他方の枠材(22
    3,224) には、上記凹部(225) に嵌入する凸部(226) を
    設けていることを特徴とする多段式集塵エレメント。
  2. 【請求項2】請求項1記載の多段式集塵エレメントにお
    いて、 上記枠材(223,224) は、集塵部本体(210) の上部を覆う
    天板枠(223) および下部を覆う底板枠(224) で構成され
    ており、 上記凹部(225) および凸部(226) は、天板枠(223) およ
    び底板枠(224) にそれぞれ形成されているとともに、
    右の側枠(221,222) 間の中央を通る垂線(T) にして
    非対称な位置に形成されていることを特徴とする多段
    式集塵エレメント。
  3. 【請求項3】清浄化されるべき空気の流路(PH)中に配設
    され、当該空気中の塵埃を荷電するイオン化部(10)と、 上記流路(PH)中のイオン化部(10)よりも下流側に配設さ
    れ、荷電された塵埃を捕集する集塵部(20)と を備え、 上記集塵部(20)は、荷電された塵埃を捕集するための除
    塵用空気流路(PS)を区画する複数の集塵部本体(210)
    と、除塵用空気流路(PS)を上記空気の流路(PH)に沿わせ
    た状態で、各集塵部本体(210) を空気の流路(PH)方向に
    連ねて保持する枠体(220) とを含む多段式集塵エレメン
    トにおいて、 上記枠体(220) は、上流側の除塵用空気流路(PS)から下
    流側の除塵用空気流路(PS)への空気の流通を許容するク
    リアランス(C) を隣接する集塵部本体(210) 間に形成し
    つつ各集塵部本体(210) を保持するものであり、 上記枠体(220) は、除塵用空気流路(PS)と交差する方向
    に各集塵部本体(210)を挟んで対向するとともに、イオ
    ン化部(10)を一体的に担持する一対の側枠(221,222)
    と、 側枠(221,222) とともに外郭を構成するとともに、集塵
    部本体(210) 毎に設けられて、当該集塵部本体(210) に
    固定される枠材(223,224) と を含み、 各側枠(221,222) には、集塵部本体(210) の連なる方向
    に沿うガイドレール(221A,222A) が形成されているとと
    もに、各枠材(223,224) の両端部には、上記ガイドレー
    ル(221A,222A) に案内されるガイド用突起(223A,224A)
    が設けられていることを特徴とする多段式集塵エレメン
    ト。
  4. 【請求項4】請求項3記載の多段式集塵エレメントにお
    いて、 各側枠(221,222) には、接地用の導電部材(303,304) が
    固定されており、この導電部材(303,304) は、上記ガイ
    ドレール(221A,222A) を補強する補強部(SU)を一体に備
    えていることを特徴とする多段式集塵エレメント。
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