JP3292265B2 - 静電潜像の液体現像装置 - Google Patents

静電潜像の液体現像装置

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JP3292265B2
JP3292265B2 JP32589193A JP32589193A JP3292265B2 JP 3292265 B2 JP3292265 B2 JP 3292265B2 JP 32589193 A JP32589193 A JP 32589193A JP 32589193 A JP32589193 A JP 32589193A JP 3292265 B2 JP3292265 B2 JP 3292265B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真や静電記録、
イオノグラフィ等の方法で形成された静電潜像を、液体
現像剤を用いて可視像化する静電潜像の液体現像装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像支持体上に形成された静
電潜像を帯電した顕像化粒子であるトナーによって現像
する静電潜像の液体現像装置において、画像支持体上の
非画像部分にトナーが付着し画像が乱れるのを防止する
ため、現像工程に先立って、液体現像剤の分散媒体であ
るプリウェット液を、画像支持体上に塗布する方法が知
られている。プリウェット液を塗布する方法としては、
プリウェット液を流出させるスリットが設けられたブレ
ードを用い、これを画像支持体の近傍に接触させること
なく配置することにより画像支持体とブレードとの間に
プリウェット液の液溜まりを形成し、これによりプリウ
ェット液を塗布する方法(特開平4─1687号)等が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
4─1687号に開示された方法では、ブレードと画像
支持体との間に一定の距離を保持するのが困難であり、
このため画像支持体上にプリウェット液を均一な厚みで
塗布することができず、したがって画像支持体上の非画
像部分にトナーが付着し画像が乱れるのを十分に防止す
ることができないという問題がある。また、ブレードの
製造が困難であるという問題もある。
【0004】また、従来の大型の静電記録装置等では、
一般に有機溶剤であるIsoparG(登録商標:Ex
xson社製)にトナーを約1〜2%の割合で混ぜた低
粘性の液体現像剤が使用されており、画像支持体への物
理的な付着力が大きい絶縁性液体中にトナーが高濃度に
分散された100〜10000mPa・sの高粘性の液
体現像剤を使用する場合については、画像支持体上の非
画像部分へのトナー付着防止方法としていかなる方法が
好適であるのか明らかでない。
【0005】
【目的】本発明は上記事情に基づいてなされたものであ
り、トナーが高濃度に分散された高粘性の液体現像装置
を用いた場合において、画像支持体に傷を付けることな
く画像支持体上にプリウェット液を均一な厚みで所望の
領域にのみ塗布することができ、したがって画像支持体
上の非画像部分にトナーが付着し画像が乱れるのを防止
することができる静電潜像の液体現像装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載した本発明の静電潜像の液体現像装
置は、画像支持体上に形成された静電潜像を、帯電した
顕像化粒子であるトナーによって現像する静電潜像の液
体現像装置であって、前記画像支持体の移動方向におい
て前記画像支持体の頂部より手前側に位置し、かつ、前
記画像支持体上に形成される潜像面との間に微小な隙間
を形成するように配置された、前記画像支持体の幅と略
同等の幅を有するプリウェット液保持手段と、前記画像
支持体と前記プリウェット液保持手段との間に離型性を
有し化学的に不活性な誘電性液であるプリウェット液を
供給するプリウェット液供給手段と、絶縁性液体中にト
ナーが高濃度に分散された100〜10000mPa・
sの高粘度の液体現像剤を、現像剤支持体により前記画
像支持体上の潜像面に供給する現像手段とを備え、前記
現像剤支持体上の前記高粘度の液体現像剤は、厚みが5
〜40μmに規制されていることを特徴とするものであ
る。
【0007】上記目的を達成するために、請求項2に記
載した本発明の静電潜像の液体現像装置は、請求項1記
載の発明において、前記プリウェット液保持手段の両端
部が、隙間保持部材を介して前記画像支持体に当接され
ているものであることを特徴とするものである。
【0008】上記目的を達成するために、請求項3に記
載した本発明の静電潜像の液体現像装置は、請求項2記
載の発明において、前記隙間保持部材が、前記画像支持
体の両端部又は前記プリウェット液保持手段の両端部に
巻き付けられたマイラー又はポリイミドからなる帯状部
材であることを特徴とするものである。
【0009】上記目的を達成するために、請求項4に記
載した本発明の静電潜像の液体現像装置は、請求項2記
載の発明において、前記隙間保持部材が、前記画像支持
体の両端部又は前記プリウェット液保持手段の両端部に
テフロンで帯状にコーティングを施すことにより形成さ
れたものであることを特徴とするものである。
【0010】上記目的を達成するために、請求項5に記
載した本発明の静電潜像の液体現像装置は、請求項3又
は4記載の発明において、前記帯状部材の厚さが10〜
100μmであることを特徴とするものである。
【0011】上記目的を達成するために、請求項6に記
載した本発明の静電潜像の液体現像装置は、請求項1,
2,3,4又は5記載の発明において、前記画像支持体
の移動方向において前記プリウェット液保持手段及び前
記プリウェット液供給手段の下流側に、前記プリウェッ
ト液保持手段及び前記プリウェット液供給手段により前
記画像支持体上に塗布された前記プリウェット液をコロ
ナ放電により帯電させることによって前記プリウェット
液の層厚を規制する規制手段を設けたことを特徴とする
ものである。
【0012】上記目的を達成するために、請求項7に記
載した本発明の静電潜像の液体現像装置は、請求項1,
2,3,4,5又は7記載の発明において、前記液体現
像剤の絶縁性液体の粘度が0.5〜1000mPa・
s、電気抵抗が1012Ωcm以上、表面張力が21dy
ne/cm以下、沸点が100°C以上であることを特
徴とするものである。
【0013】上記目的を達成するために、請求項8に記
載した本発明の静電潜像の液体現像装置は、請求項7記
載の発明において、前記液体現像剤が、シリコンオイル
を絶縁性液体として利用するものであることを特徴とす
るものである。
【0014】上記目的を達成するために、請求項9に記
載した本発明の静電潜像の液体現像装置は、請求項1,
2,3,4,5,6,7又は8記載の発明において、前
記液体現像剤が、平均粒径0.1〜5μmのトナーを5
〜40%の濃度で含むものであることを特徴とするもの
である。
【0015】上記目的を達成するために、請求項10に
記載した本発明の静電潜像の液体現像装置は、請求項
1,2,3,4,5,6,7,8又は9記載の発明にお
いて、前記プリウェット液は、粘度が0.5〜5mPa
・s、電気抵抗が1012Ωcm以上、沸点が100〜2
50°C、表面張力が21dyne/cm以下であるこ
とを特徴とするものである。
【0016】上記目的を達成するために、請求項11に
記載した本発明の静電潜像の液体現像装置は、請求項1
0記載の発明において、前記プリウェット液が、シリコ
ンオイルを主成分としたものであることを特徴とするも
のである。
【0017】
【作用】請求項1記載の静電潜像の液体現像装置は、前
記の構成としたことにより、前記プリウェット液供給手
段により前記画像支持体と前記プリウェット液保持手段
との間に形成された微小な隙間に供給された前記プリウ
ェット液は、表面張力により液溜まりを形成する。前記
画像支持体が回転するとこの液溜まりに前記画像支持体
の回転方向の力が作用し、前記プリウェット液の前記画
像支持体への付着力により、前記画像支持体に傷を付け
ることなく前記画像支持体上に前記プリウェット液を均
一な厚みで塗布することができる。
【0018】また、トナーが高濃度に分散された液体現
像剤を用いているので、液量は従来の低濃度の液体現像
剤に比べて、遥かに少なくすることができる。現像剤
は、粘度が10000mPa・s以上になると、絶縁性
液体とトナーとの攪拌が難しくなり、現像剤をどのよう
にして作るかが問題となる。したがって、10000m
Pa・s以上の液体現像剤はコスト的に見合わなくな
り、現実的でなくなる。一方、100mPa・s以下で
は、トナー濃度が低くなるとともに、トナーの分散性が
悪くなるので、現像液を薄層にして現像することができ
なくなる。液体現像剤の層厚は、トナー濃度が高いとき
には薄く、低いときには厚くする必要がある。また、粘
度が高い程、薄くする必要がある。ただし、層厚が40
μmより厚いと、トナーの過剰付着が起こり、画像ノイ
ズが発生する。一方、層厚が5μmより薄いと、ベタ黒
の画像を出力したときにむらが生ずるようになる。
【0019】請求項2記載の静電潜像の液体現像装置
は、前記プリウェット液保持手段の両端部が隙間保持部
材を介して前記画像支持体に当接されているので、請求
項1記載の発明の作用に加えて、前記プリウェット液保
持手段と前記画像支持体との間に容易に一定の距離を保
持することができる。
【0020】請求項3記載の静電潜像の液体現像装置
は、前記の構成としたことにより、請求項2記載の発明
と同様の作用を奏する。
【0021】請求項4記載の静電潜像の液体現像装置
は、前記の構成としたことにより、請求項2の発明と同
様の作用を奏する。
【0022】請求項5記載の静電潜像の液体現像装置の
作用は、請求項2記載の発明の作用と同様である。ただ
し、前記微小な隙間が10μm以下であると、前記プリ
ウェット液保持手段と前記画像支持体とを接触させない
ようにするのが困難であり、また、100μm以上であ
ると、液溜まりが形成されなくなる。
【0023】請求項6記載の静電潜像の液体現像装置
は、前記画像支持体上に塗布された前記プリウェット液
をコロナ放電により帯電させることによって前記プリウ
ェット液の層厚を規制する規制手段を設けたので、前記
画像支持体上に前記プリウェット液を、さらに均一な厚
みで塗布することができる。
【0024】請求項7記載の静電潜像の液体現像装置
は、絶縁性液体に前記特性のものを用いることにより、
高粘度の液体現像剤を得ることができる。現像剤支持体
上に形成される液体現像剤層は薄層状に形成されるた
め、液体現像剤層中に含まれる絶縁性液体はきわめて少
量であるので、画像支持体の潜像面に供給される液体現
像剤中に含まれる絶縁性液体もきわめて少量である。し
たがって、転写時に紙等に吸収される絶縁性液体はきわ
めて少量となるので、粘度が1000mPa・s以下で
あれば絶縁性液体の紙等への付着の問題は特に生じな
い。しかし、粘度が0.5mPa・s以下であると揮発
性が高くなるので、危険物扱いとなり適当でない。絶縁
性液体は沸点が100°C以下であると、蒸発量が多く
なるので現像剤の保存方法に問題があり、装置全体を密
閉構造にしなければならず、また作業環境を改善するこ
とも難しくなる。電気抵抗は1012Ωcm以下になる
と、絶縁性が悪くなり、トナーの導電性の問題が起こり
現像剤として使用できなくなる。したがって、電気抵抗
はできるだけ高い値が望ましい。表面張力は21dyn
e/cm以上になると、濡れ性が悪くなり、プリウェッ
ト液との馴染みが悪くなる。したがって、表面張力は、
できるだけ低い値が望ましい。
【0025】請求項8記載の静電潜像の液体現像装置
は、絶縁性液体がシリコンオイルを主成分としたもので
あることにより、請求項7記載の特性を有する絶縁性液
体を得ることができる。
【0026】請求項9記載の静電潜像の液体現像装置
は、液体現像剤が平均粒径0.1〜5μmのトナーを5
〜40%の濃度で含むものであることにより、絶縁性液
体中にトナーが高濃度に分散された液体現像剤を得るこ
とができる。また、トナーの粒径の大きさに略反比例し
て、解像度が良くなる。通常、トナーは、プリントアウ
トされた紙上で5〜10個位の固まりとっなって、存在
しているので、トナーの平均粒径が5μm以上になる
と、解像度が悪くなる。一方、トナーの平均粒径が0.
1μm以下になると、物理的な接着力が大きくなり、転
写の際にトナーを剥がし難くなる。
【0027】請求項10記載の静電潜像の液体現像装置
は、プリウェット液の特性が前記のものであることによ
り、離型性を有し且つ絶縁性の良いプリウェット液を得
ることができる。プリウェット液は、転写時に紙等に吸
収されるため、定着時に蒸発させる必要がある。このた
め容易に蒸発し易いものとするために粘度は0.5〜5
mPa・sが望ましい。粘度が5mPa・s以上である
と蒸発し難くなり、0.5mPa・s以下であると揮発
性が高くなるので、危険物扱いとなり適当でない。沸点
は100°C以下であると、蒸発量が多くなるのでプリ
ウェット液の保存方法に問題があり、装置全体を密閉構
造にしなければならず、また作業環境を改善することも
難しくなる。一方、沸点が250°C以上になると、定
着時に紙がカールして使用できなくなり、また加熱のた
めの高エネルギーが必要になるので、コスト高となる。
電気抵抗は1012Ωcm以下になると、絶縁性が悪くな
り、プリウェット液として使用できなくなる。したがっ
て、電気抵抗値はできるだけ高い値が望ましい。表面張
力は21dyne/cm以上になると、濡れ性が悪くな
り、液体現像剤との馴染みが悪くなる。したがって、表
面張力は、できるだけ低い値が望ましい。
【0028】請求項11記載の静電潜像の液体現像方法
は、プリウェット液がシリコンオイルを主成分としたも
のであることにより、請求項10記載の特性を有するプ
リウェット液を得ることができる。
【0029】
【実施例】以下に本発明の第一実施例を図1、図2、図
11、図12及び図13を参照して説明する。図1は本
発明の第一実施例である静電潜像の液体現像装置の概略
構成図、図2は図1に示す静電潜像の液体現像装置の動
作を説明するための図、図11は図1に示す静電潜像の
液体現像装置に用いられるプリウェット装置の概略図、
図12は図11に示すプリウェット装置に用いられるプ
リウェット液保持部の概略図、図13は図11に示すプ
リウェット装置に用いられるプリウェット液排出部の概
略図である。
【0030】本発明の第一実施例である静電潜像の液体
現像装置は、図1に示すように、画像支持体である感光
体10と、感光体10上にプリウェット液を塗布するプ
リウェット装置20と、感光体10を帯電させる帯電装
置30と、感光体10上に像を露光する露光装置40
と、感光体10の静電潜像が形成された部分にトナーを
供給することにより静電潜像を顕像化する現像装置50
と、感光体10上のトナーを所定の紙に転写する転写装
置60と、感光体10上に付着したトナーを除去するク
リーニング装置70とを備えている。
【0031】帯電装置30、露光装置40、転写装置6
0、クリーニング装置70ついては従来の電子写真式プ
リンタに用いられている従来技術をほとんどの場合につ
いて流用することができる。したがって、本実施例で
は、上記の各装置の説明を省略して、本発明の主要部で
あるプリウェット装置20と現像装置50について説明
する。
【0032】本発明の第一実施例のプリウェット装置2
0は、図11に示すように、感光体10の移動方向にお
いて感光体10の頂部より手前側に位置し、かつ、感光
体10の近傍に感光体10の進行方向に対し略直角とな
るように配設されたプリウェット液保持部202と、プ
リウェット液供給手段21とを備える。プリウェット液
供給手段21は、プリウェット液保持部202の上部に
配設されたプリウェット液排出部204と、プリウェッ
ト液220を貯蔵するタンク206と、タンク206に
貯蔵されたプリウェット液220をプリウェット液排出
部204に搬送するポンプ208とを備える。
【0033】プリウェット液保持部202は、図12に
示すように、感光体10と略同じ長さを有する円柱状に
形成されたものであり、両端部にはマイラー又はポリイ
ミドにより帯状に形成された隙間保持部材212が巻か
れている。プリウェット液保持部202は、隙間保持部
材212を感光体10の画像領域の外側に位置する部分
と当接させるようにして配設されており、これによりプ
リウェット液保持部202と感光体10との間に微小な
隙間tが形成されている。尚、本発明者等の実験では、
微小な隙間tが10μm以下であると、プリウェット液
保持部202と感光体10とが接触して感光体10に傷
を付ける場合があることが分かった。また、微小な隙間
tが100μm以上であると、プリウェット液220の
液溜まり210が形成されなくなる場合があることが分
かった。
【0034】プリウェット液排出部204は、図13に
示すように、感光体10と略同じ長さを有する角柱状の
管部材で形成されたものであり、プリウェット液220
を流出するスリット214が感光体10側の側面204
aに感光体10上に描かれる画像幅と略同じ長さとなる
ように設けられている。
【0035】本発明の第一実施例の現像装置50は、液
体現像剤508を感光体10の表面に搬送する現像剤支
持体として金属製の現像ローラ506を用い、ポンプ5
04により液体現像剤508をこの現像ローラ506に
供給する。現像ローラ506上でのトナー層の形成は、
層形成ローラ510を用いて行う。層形成方法について
は、本実施例のようにローラを用いる方法以外に、ゴム
又は剛体のブレードを用いる方法等があるが、現像ロー
ラ上に薄いトナー層を均一に塗布できる方法であればど
のような方法であってもよい。
【0036】次に、本発明の第一実施例に用いた画像形
成用資材について説明する。本実施例に用いた液体現像
剤508は、エポキシ等のバインダーとなるレジン、ト
ナーに所定の電荷を与える荷電制御剤、着色顔料、トナ
ーを均一に分散させる分散剤等からなるトナーと、キャ
リア液とからなる。トナーの構成は、従来の液体現像剤
に用いられてきたものと基本的には同様であるが、帯電
特性及び分散性の調整のためそれらの処方はシリコンオ
イルに適合するよう変更してある。トナーの平均粒径
は、小さい程、解像度がよくなるが、粒径が小さいと物
理的接着力が大きくなり転写する際に、はがし難くな
る。このため、本実施例ではトナーの平均粒径は、転写
性の向上を目的として2〜4μmあたりに中心が来るよ
うに調整してある。
【0037】液体現像剤の粘性は、用いるキャリア液、
レジン、着色顔料、荷電制御剤などおよびそれらの濃度
により決まる。本実施例では、粘度を50〜6000m
Pa・s、トナー濃度を5〜40%の範囲で変化させて
実験した。
【0038】キャリア液は、高電気抵抗を示すジメチル
ポリシロキサンオイル、環状ポリジメチルシロキサンオ
イル等の低粘度のものを用いる。尚、現像剤支持体上に
形成される液体現像剤層は薄層状に形成されるため、液
体現像剤層中に含まれるキャリア液はきわめて少量であ
るので、感光体10の潜像面に供給される液体現像剤中
に含まれるキャリア液もきわめて少量である。したがっ
て、転写時に紙等に吸収されるキャリア液はきわめて少
量となるので、粘度が1000mPa・s以下であれば
定着後に紙等に残留するキャリア液は、ほとんど見られ
ない。本発明者等の実験によれば、キャリア液に粘度が
2.5mPa・sである米国ダウコーニング社のDC3
44を用いて出画実験を行ったときは、定着後に紙上に
残留するキャリア液は見られなかった。しかし、揮発性
が高いため、現像装置を密閉構造にする必要が生じた。
また、キャリア液に粘度が6.5mPa・sである米国
ダウコーニング社のDC345を用いて出画実験を行っ
たときは、DC344を用いて出画実験を行ったときと
同様に、定着後に紙上に残留するキャリア液は見られな
かった。しかし、揮発性が高いため、現像装置を密閉構
造にする必要が生じた。さらに、キャリア液に粘度が2
0mPa・sである信越シリコン社のKF─96─20
を用いて出画実験を行ったときは、定着後に紙上に残留
するキャリア液は見られなかった。また、揮発性がそれ
ほど高くないので、現像装置を密閉構造にする必要は生
じなかった。DC344,DC345及びKF─96─
20は、一般的に化粧品に用いられるもので毒性等の安
全性は高い。キャリア液については、信越シリコン社の
KF9937等他に多くの種類があり、電気抵抗、蒸発
特性、表面張力、安全性等が満たされていればいずれを
選択してもよい。
【0039】また、発明者等の実験によれば、表面張力
が大きい場合には、かぶりやトナーの塊が付着すること
があり、実験的には21dyne/cm以上では画質に
問題が起こりやすいことが分かった。
【0040】電気抵抗値としては、トナーの帯電安定性
の問題があり、1014Ωcm以上が望ましい。最低限1
12Ωcm以上は必要である。本実施例の説明では、こ
れらの実験結果に鑑み、価格が低く入手の容易なDC3
45を用いた例を示す。
【0041】プリウェット液は、画像支持体上に形成さ
れた静電潜像を乱すことなく、定着時に容易に蒸発し、
かぶりやトナーの塊が付着しないものであることが要求
される。例えば、米国ダウコーニング社のDC344,
DC200−0.65,−1.0,−2.0、信越シリ
コン社のKF96L−1,KF9937などがある。一
般的に、蒸発性の高いシリコンオイルを選択する必要が
ある。
【0042】発明者等の行った実験では、液粘度が0.
5〜3mPa・sの範囲で問題なく現像、転写、定着に
よる液の乾燥が行われたが、5mPa・sから6mPa
・s程度ではやや定着時の液の乾燥に時間と温度が必要
になる傾向が見られた。10mPa・sでは乾燥に要す
るエネルギーが大きくなり過ぎ一般的ではない。また、
0.5mPa・s以下であると揮発性が高くなるので、
危険物扱いとなり適当でない。また紙への加熱の影響も
あり、沸点は、250°C以下のものである必要があ
る。
【0043】表面張力は、現像剤と画像支持体との付着
力をなくし、離型性をよくして画像の汚れ、かぶりを防
ぎ、また画質の解像力、かぶりを向上させるため、でき
るだけ低いものがよい。本発明者等の実験によれば、2
0〜21dyne/cm程度が限界でこれより低いもの
を選択する必要がある。
【0044】電気抵抗は、低い場合、潜像電荷をリーク
して像をぼかしてしまう。従って、できるだけ高いもの
を使用する必要がある。実験的には1014Ωcm程度以
上が望ましい。最低限1012Ωcmは必要である。
【0045】次に、本発明の第一実施例である静電潜像
の液体現像装置の動作について説明する。先ず、図2
(A)に示すように、プリウェット装置20により感光
体10上に前述したプリウェット液220を塗布する。
プリウェット装置20は、プリウェットが開始される
と、図11に示すように、ポンプ208によりタンク2
06に貯蔵されたプリウェット液220をプリウェット
液排出部204に搬送する。プリウェット液排出部20
4内に蓄えられたプリウェット液220は、スリット2
14から流出し、プリウェット液排出部204の側面2
04aを伝わって流れ、表面張力によりプリウェット液
保持部202と感光体10との間に形成された微小な隙
間tに液溜まり210を形成する。感光体10が回転す
ると液溜まり210に感光体10の回転方向の力が作用
し、プリウェット液220は感光体10への付着力によ
り感光体10上に均一な厚みで塗布される。尚、プリウ
ェット液層の厚みは、感光体10とプリウェット液保持
部202との間で保持されるプリウェット液220の液
量を制御することにより規制することができる。
【0046】次に、図2(B)に示すようにプリウェッ
ト液220を塗布した感光体10をコロナ放電器302
により帯電させる。イオンにより運ばれた電荷は、プリ
ウェット液220層を通過して感光体面10の表面に至
る。次に、帯電した感光体10上に像を露光する。例え
ば、レーザースキャナーにより像を露光して感光体10
の表面に静電潜像を形成する。同図(C)に示すように
レーザースキャナーの光が当たった部分は、導電化する
ので電荷が消失し、光の当たらなかった部分は電荷の像
である静電潜像として残る。
【0047】次に、現像装置50により静電潜像を顕像
化する。現像槽502内に設けられたポンプ504によ
り現像ローラ506に液体現像剤508を供給し、層形
成ローラ510により現像ローラ506上に薄層を形成
する。このようにして現像ローラ506上に形成された
液体現像剤層を同図(D)に示すように感光体10の表
面に形成された静電潜像に近接させて、静電気力によ
り、帯電したトナーを感光体10上に移動する。次に、
同図(E)に示すように転写装置60の転写ローラ60
2に印加した電圧により生じる静電気力により、感光体
10上のトナー像を所定の紙604に転写する。そし
て、図1には図示していないが、図2(F)に示すよう
に、定着装置の定着ローラ702内に設けられた定着ヒ
ータ704により紙604に転写されたトナーを熱的に
溶融させて紙に定着させる。一方、感光体10上に残留
した液体現像剤508は、クリーニング装置70によっ
て除去される。なお、感光体10は図示しない除電装置
により除電された後、再び上記のプリウェットから除電
までのサイクルに繰り返し使用される。
【0048】図3乃至図7は本実施例の現像過程につい
て詳細に説明するための図であり、図3は現像過程の全
体を説明するための図、図4は接近過程のようすを示す
図、図5はトナー移動過程のようすを示す図、図6は非
画像部の分離過程を示す図、図7は画像部の分離過程を
示す図である。従来の現像過程と異なり、本実施例の現
像過程は、図3に示すように、現像ローラが感光体に接
近して液体現像剤が感光体表面に接近する接近過程と、
液体現像剤層とプリウェット液層とがソフトコンタクト
してトナーが移動するトナー移動過程と、現像ローラが
感光体から離れて現像ローラに付着するトナーと感光体
上に付着するトナーとに分離される分離過程との3つの
過程から成り立っていると考えられる。
【0049】接近過程では、図4に示すように現像ロー
ラ506と感光体10とが微小ギャップdを介して配置
されているので、キャリア液とトナーからなる高粘度の
液体現像剤と、プリウェット液とはソフトにコンタクト
される。これにより粘度の低いプリウェット液は前後に
若干押し出されてプリウェット液の液溜りが生ずる。
【0050】トナー移動過程においては、図5に示すよ
うに画像部では、トナーが感光体10上の電荷と現像ロ
ーラ506の間に形成される電界によって主にクーロン
力によりプリウェット液層を通過して潜像面に移動す
る。一方、非画像部のトナーは、基本的には感光体10
の表面と液体現像剤層とがプリウェット液層により分離
されているので、不要なトナーの感光体10の表面への
付着は起こらない。
【0051】分離過程においては、非画像部では、図6
に示すように基本的に液体現像剤は現像ローラ506に
残留する。プリウェット液層と液体現像剤層との界面で
は2つの層が分離する際に、粘度の低いプリウェット液
層の一部が液体現像剤層に転移して分離する。したがっ
て、2つの層の分離点は、プリウェット液層の内部にあ
ると考えられる。一方、画像部では、図7に示すように
感光体10の表面に移動したトナーがプリウェット液層
を押しのけるため、プリウェット液層はトナー層の上に
位置し、その層内で分離する。現像ローラ506上に
は、トナーが移動した後に残るキャリア液の一部とプリ
ウェット液の一部が層を形成する。感光体10上に残っ
たプリウェット液は、後の転写工程において、トナーの
静電気力による移動を容易にする。
【0052】図8は液体現像剤を薄層化したことの意義
を説明するための図である。現像ローラ506に塗布さ
れた液体現像剤層が厚すぎると、液体現像剤508の粘
度が高いので、静電気力で現像ローラ506から感光体
10の表面に移動しようとするトナー群が、その周りに
位置するトナーに対して粘性を断ち切れずにクラスター
を形成して、感光体10の表面に移動するため、トナー
の過剰付着が起こり、画像ノイズが発生する。このクラ
スターの発生を抑えるために、液体現像剤層厚を現像が
十分にできる最小限の値に抑える必要がある。
【0053】図9は現像ローラと感光体とをハードにコ
ンタクトさせたようす示す図であり、図10は本実施例
のソフトコンタクトを説明するための図である。上記で
説明したように、本実施例の現像過程では、プリウェッ
ト液層の画像形成への機能は重要である。したがって、
現像過程における重要な要件はプリウェット液層と液体
現像剤層の2層の状態を維持することである。このため
本実施例では、図9に示すように現像ローラと感光体と
をハードコンタクトさせると2層の状態を維持すること
ができないので、図10(A)に示すように静電潜像が
形成された感光体10の表面と現像ローラ506との間
に微小なギャップdを設けるようにして、感光体10と
現像ローラ506とを配置している。微小なギャップを
設ける方法として、図10(B)に示すように、現像ロ
ーラ506の変わりにベルト部材520を用いてもよ
い。
【0054】次に、トナー層厚、プリウェット液層の層
厚及び現像ギャップの最適化について説明する。トナー
層厚は、液体現像剤の粘性が50〜100mPa・s以
上のものについては、特に500mPa・s以上のもの
については、薄くする必要がある。理想的には、現像時
に要求されるトナー現像量(すなわち、ベタ黒を出した
ときの濃度)を満たす層厚より若干厚目が良い。これ
は、粘度の高い液体現像剤を用いた場合、現像時に、静
電気的に選択されたトナーが液の粘性により余計なトナ
ーを引き連れて感光体上に移動してしまうために、トナ
ーの異常付着を生じてしまい画像汚れを引き起こすから
である。発明者等の実験では、トナー濃度の高い現像剤
については、5μmからトナー濃度の低いものは40μ
m程度の層厚で良好な画像が得られた。また、トナー濃
度20〜30%の現像剤を用いた場合、トナー層厚が2
0μm程度で良好な画質が得られた。
【0055】プリウェット液層の層厚は、選択されたプ
リウェット液の粘度、表面張力により最適値が存在す
る。薄過ぎる場合には、高粘度の液体現像剤が感光体上
に不規則に付着して画像汚れを生じる。プリウェット液
の量を増やしていくに従って、画像汚れは改善されて、
最適値が確認される。更に量を増やしていくと、潜像の
電荷が流れ鮮鋭度、解像力の低下が起こること、現像時
にトナー流れを生じやはり画像がぼける傾向を示す。D
C344を用いた実験では、5〜30μmの厚みで良好
な結果を得られた。これより粘性の低いものについて
は、この結果より薄めでも、厚目でも良い結果を得られ
る。しかしながら、高粘度のものに関しては、最適値は
範囲が狭くなる傾向にある。
【0056】感光体と現像ローラのギャップは、狭いほ
うが画質において解像力、ソリッド部の濃度の均一性が
良くなるのは、従来の現像法と同じである。本実施例に
用いた高粘性の液体現像剤ではトナー間の凝集力が強
く、粉体現像剤のように、現像ローラあるいはキャリア
粒子から機械的衝撃、静電気力により遊離したトナーが
現像に使われるような現象が起きない。すなわち、現像
剤層と感光体との間に空気層を介在させては現像がなさ
れない。それゆえ、現像ローラと液体現像剤層、液体現
像剤層とプリウェット層、プリウェット層と感光体が接
触している関係になることが必須である。したがって、
現像ギャップdは、現像剤層、プリウェット層の厚み以
下でそれぞれの層を乱さない程度の寸法でなければなら
ない。本実施例では、現像剤の粘度、トナー濃度の違い
に応じて20μmから50μmの間に設定した。
【0057】上述の条件下で画出し実験をおこなった結
果を表1に示す。これらの結果から、本実施例の現像法
に最適な現像剤及びプリウェット液の粘性に関する範囲
は、現像剤が100mPa・sから6000mPa・
s、プリウェット液が0.5mPa・sから5mPa・
sの間であることが分かった。また、画質に関しては、
現像ローラ上の液体現像剤層の厚み、プリウェット層の
厚み、現像剤ギャップ等の影響により変化するが、現像
諸条件の最適化をしても、概ね表1に示すような傾向に
あり、液体現像剤の最適な領域は表1に示した範囲に入
ることを確認した。尚、プリウェット液のシリコンオイ
ルには、ダウコーニング製のDC200シリーズを用
い、また現像液のキャリア液には、同社製のDC345
を用いた。
【0058】
【表1】
【0059】本発明の第一実施例によれば、プリウェッ
ト液供給手段21により感光体10とプリウェット液保
持部202との間に形成された微小な隙間tに供給され
たプリウェット液220は、表面張力により液溜まり2
10を形成する。感光体10が回転すると液溜まり21
0に感光体10の回転方向の力が作用するので、プリウ
ェット液220の感光体10への付着力により、感光体
10に傷を付けることなく感光体10上にプリウェット
液220を均一な厚みで塗布することができ、しかも、
感光体10上のプリウェット液塗布領域以外の領域まで
プリウェット液220で濡れるのを防止することができ
る。
【0060】また、本発明の第一実施例によれば、プリ
ウェット液保持部202の両端部に隙間保持部材210
を設けたことにより、感光体10とプリウェット液保持
部202との間に微小な隙間tを形成したので、感光体
10とプリウェット液保持部202との間に容易に一定
の距離を保持することができる。
【0061】更に、本発明の第一実施例によれば、液体
現像剤のキャリア液としてシリコンオイルを用いたこと
により、従来のものに比べて以下に述べる利点を有す
る。
【0062】従来の液体現像剤は、一般的にキャリア液
としてIsoparG(登録商標:Exxon社製)を
用いている。このIsoparは、シリコンオイルほど
抵抗値が高くないので、トナー濃度を濃くすると、即ち
粒子間距離が短くなるとトナーの帯電性が悪くなる。し
たがって、Isoparの場合は、トナー濃度に限界が
ある。これに対して、本実施例で用いたシリコンオイル
は、抵抗値が十分大きいので、トナー濃度を濃くするこ
とができる。また、一般的にIsoparの場合、トナ
ーの分散状態が良く、したがって、トナー濃度が1〜2
%でも、トナー同士が反発しあうので、均一にトナーが
分散している。これに対して、シリコンオイルは、トナ
ー濃度が1〜2%の場合、分散性が良くなく、じきに沈
殿してしまう。しかし、トナー濃度を5〜40%にする
と、密に詰まった状態となり、安定して分散する。この
ため、本実施例では、トナーが高密度に分散された高粘
度の液体現像剤を使用している。これにより、従来の低
濃度の液体現像剤に比べて、現像液の液量を大幅に低減
することができ、装置の小型化を図ることができる。更
に、本実施例の液体現像剤は高粘度の液体であるので、
保管や取り扱いの点でも、従来の低粘度の液体現像剤や
粉体現像剤に比べて容易になる。
【0063】従来の液体現像剤で用いていたIsopa
rは、前述のように、揮発性が高く、しかも悪臭を放つ
ので、作業環境を悪化させるだけでなく、公害を起こす
という問題があった。これに対して本実施例で用いてい
るシリコンオイルは、化粧品用として用いられているこ
とからも明らかなように、安全な液体であり、また無臭
であるので、本実施例によれば、作業環境を改善するこ
とができ、また公害の問題も発生しない。
【0064】尚、本発明の第一実施例では、プリウェッ
ト液排出部として、プリウェット液220を流出するス
リットが感光体10上に描かれる画像幅と略同じ長さと
なるように設けられているものについて説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、たとえば図14
に示すプリウェット液排出部205のように、プリウェ
ット液220を流出する複数の孔215が感光体10上
に描かれる画像幅と略同じ長さとなるように設けられて
いるものでもよい。また、プリウェット液排出部として
角柱状の管部材で形成されたものについて説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、プリウェット
液排出部は、例えば円筒状に形成されたものであっても
よい。
【0065】また、本発明の第一実施例では、マイラー
又はポリイミドにより帯状に形成された隙間保持部材2
12がプリウェット液保持部202の両端部に巻きつけ
られたものについて説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、隙間保持部材は感光体10の両端部
に巻きつけられたものでもよく、また、感光体10の両
端部又はプリウェット液保持部202の両端部にテフロ
ンで帯状にコーティングを施すことにより形成されたも
のであってもよい。
【0066】さらに、本発明の第一実施例では、プリウ
ェット液保持部として円柱状に形成されたものについて
説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
プリウェット液保持部は、例えばブレード状に形成され
たものでもよい。
【0067】次に、本発明の第二実施例について図15
乃至図19及び図21を参照して説明する。図15は本
発明の第二実施例である静電潜像の液体現像装置の概略
斜視図、図16は図15に示す静電潜像の液体現像装置
に用いられるプリウェット装置の概略図、図17は図1
6に示すプリウェット装置の概略斜視図、図18は図1
6に示すプリウェット装置の概略断面図、図19は図1
6に示すプリウェット装置に用いられるプリウェット液
排出部の概略図、図21は図15に示す静電潜像の液体
現像装置に用いられる感光体の帯電及び感光体上のプリ
ウェット液層の層厚を制御するコロナ放電器の動作を説
明するための図である。尚、第二実施例の静電潜像の液
体現像装置において第一実施例のものと同一の機能を有
するものには、同一の符号又は対応する符号を付すこと
により、その詳細な説明を省略する。
【0068】図15に示す第二実施例である静電潜像の
液体現像装置が第一実施例のものと異なる点は、プリウ
ェット装置20に代えてプリウェット装置25を用いた
こと、及び帯電装置30に代えて規制手段であるコロナ
放電器35を用いたことである。
【0069】本発明の第二実施例のプリウェット装置2
5は、図16乃至図18に示すように、感光体10の移
動方向において感光体10の頂部より手前側に位置し、
かつ、感光体10の近傍に感光体10の進行方向に対し
略直角となるように配設されたプリウェット液排出部2
52と、プリウェット液220を貯蔵するタンク254
と、タンク254に貯蔵されたプリウェット液220を
プリウェット液排出部252に搬送するタンク254に
内設されたポンプ256とを備える。
【0070】プリウェット液排出部252は、図19に
示すように、感光体10と略同じ長さを有する円筒状に
形成されたものであり、プリウェット液220を流出す
る複数の孔264が感光体10上に描かれる画像幅と略
同じ長さとなるように設けられている。プリウェット液
排出部252の両端部にはマイラー又はポリイミドによ
り帯状に形成された隙間保持部材262が巻かれてお
り、プリウェット液排出部252を隙間保持部材262
が感光体10の画像領域の外側に位置する部分と当接さ
せるようにして配設することにより、プリウェット液排
出部252と感光体10との間に微小な隙間tが形成さ
れている。本発明者等の実験では、微小な隙間tが10
μm以下であると、プリウェット液排出部252と感光
体10とが接触して感光体10に傷を付ける場合がある
ことが分かった。また、微小な隙間tが100μm以上
であると、プリウェット液220の液溜まり260が形
成されなくなる場合があることが分かった。尚、プリウ
ェット液のシリコンオイルに東レシリコン社製のSH3
44を用いた場合、微小な隙間tを25μmとしたとき
に良好な結果が得られた。
【0071】コロナ放電器35は、図15及び図16に
示すように、感光体10の移動方向においてプリウェッ
ト装置25の下流側に配設されており、感光体10を帯
電させると共に、図21に示すように、コロナ放電によ
るイオンのアタックにより感光体10上に塗布されたプ
リウェット液の表面を同一極性を有する電荷で帯電さ
せ、この電荷間に働くクーロン力によって表面張力を弱
めることによりプリウェット液層の層厚を規制する。
尚、コロナ放電器35は、第一実施例に示す帯電装置3
0と基本的に同じものであり、コロナ放電器35を感光
体10の移動方向においてプリウェット装置25の下流
側に配設することにより、感光体10の帯電と共に、プ
リウェット液層の規制が可能となった。本発明者等の実
験では、コロナ放電電流とプリウェット液の塗布面積と
には図22に示す関係が、またコロナ放電電流とプリウ
ェット液の層厚とには図23に示す関係がそれぞれある
ことが分かった。尚、実験は、表面が金メッキされた径
60μmのタングステンワイアをコロナワイアとして用
い、シリコンオイルに東レシリコン社製のSH344を
用いた比重が0.969g/mlのプリウェット液を周
速80mm/secで回転する感光体の表面に一滴
(0.0046g)垂らして行った。
【0072】次に、本発明の第二実施例である静電潜像
の液体現像装置の動作について説明する。先ず、プリウ
ェット装置25により感光体10上にプリウェット液2
20を塗布する。プリウェット装置25は、プリウェッ
トが開始されると、ポンプ256によりタンク254に
貯蔵されたプリウェット液220をプリウェット液排出
部252に搬送する。プリウェット液排出部252内に
蓄えられたプリウェット液220は、複数の孔264か
ら流出し、プリウェット液排出部252の側面を伝わっ
て流れ、表面張力によりプリウェット液排出部252と
感光体10との間に形成された微小な隙間tに液溜まり
260を形成する。感光体10が回転すると液溜まり2
60に感光体10の回転方向の力が作用し、プリウェッ
ト液220は感光体10への付着力により感光体10上
に均一な厚みで塗布される。
【0073】次に、コロナ放電器35により感光体10
上に塗布されたプリウェット液220の層厚を規制し、
かつ感光体10を帯電する。この際、コロナ放電の印加
電圧を制御することにより、感光体10上に塗布された
プリウェット液220の層厚を所望の厚みとすることが
できる。尚、第二実施例装置のその他の動作は、第一実
施例のものと同一であるので、その詳細な説明を省略す
る。
【0074】本発明の第二実施例によれば、感光体10
とプリウェット液排出部252との間に形成された微小
な隙間tに供給されたプリウェット液220は、表面張
力により液溜まり260を形成する。感光体10が回転
すると液溜まり260に感光体10の回転方向の力が作
用するので、プリウェット液220の感光体10への付
着力により、感光体10に傷を付けることなく感光体1
0上に塗布され、その後、コロナ放電器35のコロナ放
電によるイオンのアタックにより層厚が規制される。し
たがって、コロナ放電の印加電圧を制御することによ
り、感光体10に傷を付けることなく感光体10上にプ
リウェット液220をさらに所望の厚みで均一に塗布す
ることができる。尚、その他の効果は、第一実施例のも
のと同様である。
【0075】尚、本発明の第二実施例では、プリウェッ
ト液排出部として、プリウェット液220を流出する複
数の孔264が感光体10上に描かれる画像幅と略同じ
長さとなるように設けられているものについて説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえば
図20に示すプリウェット液排出部253のように、プ
リウェット液220を流出するスリット265が感光体
10上に描かれる画像幅と略同じ長さとなるように設け
られているものでもよい。
【0076】また、本発明の第二実施例では、マイラー
又はポリイミドにより帯状に形成された隙間保持部材2
62がプリウェット液排出部252の両端部に巻きつけ
られたものについて説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、隙間保持部材は感光体10の両端部
に巻きつけられたものでもよく、また、感光体10の両
端部又はプリウェット液排出部252の両端部にテフロ
ンで帯状にコーティングを施すことにより形成されたも
のであってもよい。
【0077】さらに、本発明の第二実施例では、感光体
10とプリウェット液排出部252との間に隙間保持部
材262を介することにより微小な隙間tを形成したも
のについて説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、第一実施例と同様に、感光体10との間に隙
間保持部材を介することにより微小な隙間を形成するプ
リウェット液保持部を配設し、プリウェット液保持部の
上部にプリウェット液排出部を配設したものでもよい。
【0078】また、本発明の第二実施例では、コロナ放
電器として、感光体10を帯電させると共に、感光体1
0上に塗布されたプリウェット液220の層厚を規制す
るものについて説明したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、コロナ放電器は感光体上に塗布されたプ
リウェット液の層厚を規制するものであればよい。この
場合、感光体を帯電させる帯電装置を別途設ける必要が
ある。
【0079】本発明は、上記の各実施例に限定されるも
のではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能であ
る。たとえば、上記の各実施例では、画像支持体として
有機感光体を用いた場合について説明したが、本発明は
これに限定されるものではなく、画像支持体は、カール
ソン法で用いる各種感光体あるいはイオノグラフィ等の
静電潜像を直接形成する導体上に絶縁体層を形成したも
の、静電プロッタのような静電記録紙でもよい。
【0080】また、本発明は、上記の各実施例に限定さ
れるものではなく、プリウェット液層が形成され、且つ
現像剤の層厚が5〜40μmであれば、高粘性現像剤の
粘度は10000mPa・sであってもに良い。現状で
は、6000mPa・s以上の高粘度の現像剤は、キャ
リア液とトナーとの攪拌が難しくなるので、コスト的に
あわなくなると考えるが、安価に入手できるようになれ
ば、6000mPa・s以上でもよい。粘度が1000
0mPa・sを越えるものは、現実的でなくなる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、画像支持体とプリウェット液保持部手段との
間に形成された微小な隙間にプリウェット液を供給する
ことにより前記画像支持体上に前記プリウェット液を塗
布するので、前記画像支持体に傷を付けることなくプリ
ウェット液を均一な厚みで所望の領域のみ塗布すること
ができ、したがって画像支持体上の非画像部分にトナー
が付着し画像が乱れるのを防止することができると共
に、トナーが高濃度に分散された高粘度の液体現像剤を
薄層にして現像することにより、高解像度で小型化が容
易であり、しかも低公害化が可能な静電潜像の液体現像
装置を提供することができる。
【0082】請求項2記載の発明によれば、前記プリウ
ェット液保持手段の両端部が隙間保持部材を介して前記
画像支持体に当接されているので、請求項1記載の発明
の効果に加えて、前記プリウェット液保持手段と前記画
像支持体との間に容易に一定の距離を保持することがで
きる静電潜像の液体現像装置を提供することができる。
【0083】請求項3記載の発明によれば、前記隙間保
持部材が前記画像支持体の両端部又は前記プリウェット
液保持手段の両端部に巻き付けられたマイラー又はポリ
イミドからなる帯状部材であることにより、請求項2記
載の発明と同様の効果を有する静電潜像の液体現像装置
を提供することができる。
【0084】請求項4記載の発明によれば、前記隙間保
持部材が前記画像支持体の両端部又は前記プリウェット
液保持手段の両端部にテフロンで帯状にコーティングを
施すことにより形成されたものであることにより、請求
項2記載の発明と同様の効果を有する静電潜像の液体現
像装置を提供することができる。
【0085】請求項5記載の発明によれば、前記の構成
としたことにより、請求項2記載の発明と同様の効果を
有する静電潜像の液体現像装置を提供することができ
る。
【0086】請求項6記載の発明によれば、前記画像支
持体上に塗布された前記プリウェット液をコロナ放電に
より帯電させることによって前記プリウェット液の層厚
を規制する規制手段を設けたことにより、請求項1記載
の発明の効果に加えて、前記画像支持体上に前記プリウ
ェット液を、さらに均一な厚みで所望の領域のみ塗布す
ることができる静電潜像の液体現像装置を提供すること
ができる。
【0087】請求項7記載の発明によれば、前記の構成
としたことにより、請求項1記載の発明の効果に加え
て、液体現像剤とプリウェット液との馴染がよい静電潜
像の液体現像装置を提供することができる。
【0088】請求項8記載の発明によれば、前記の構成
としたことにより、上記の効果に加えて、公害が少な
く、作業環境の改善を図ることができる静電潜像の液体
現像装置を提供することができる。
【0089】請求項9記載の発明によれば、前記の構成
としたことにより、上記の効果に加えて、転写の際にト
ナーを剥がしやすくなる静電潜像の液体現像装置を提供
することができる。
【0090】請求項10記載の発明によれば、前記の構
成としたことにより、上記の効果に加えて、転写の際の
離型性を向上させることができる静電潜像の液体現像装
置を提供することができる。
【0091】請求項11記載の発明によれば、前記の構
成としたことにより、上記の効果に加えて、更に公害が
少なく、作業環境の改善を図ることができる静電潜像の
液体現像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例である静電潜像の液体現像
装置の概略構成図である。
【図2】図1に示す静電潜像の液体現像装置の動作を説
明するための図である。
【図3】現像過程の全体を説明するための図である。
【図4】接近過程のようすを示す図である。
【図5】トナー移動過程のようすを示す図である。
【図6】非画像部の分離過程を示す図である。
【図7】画像部の分離過程を示す図である。
【図8】液体現像剤を薄層化したことの意義を説明する
ための図である。
【図9】現像ローラと感光体とをハードにコンタクトさ
せたようすを示す図である。
【図10】本実施例のソフトコンタクトを説明するため
の図である。
【図11】図1に示す静電潜像の液体現像装置に用いら
れるプリウェット装置の概略図である。
【図12】図11に示すプリウェット装置に用いられる
プリウェット液保持部の概略図である。
【図13】図11に示すプリウェット装置に用いられる
プリウェット液排出部の概略図である。
【図14】図11に示すプリウェット装置に用いられる
プリウェット液排出部の変形例の概略図である。
【図15】本発明の第二実施例である静電潜像の液体現
像装置の概略斜視図である。
【図16】図15に示す静電潜像の液体現像装置に用い
られるプリウェット装置の概略図である。
【図17】図16に示すプリウェット装置の概略斜視図
である。
【図18】図16に示すプリウェット装置の概略断面図
である。
【図19】図16に示すプリウェット装置に用いられる
プリウェット液排出部の概略図である。
【図20】図16に示すプリウェット装置に用いられる
プリウェット液排出部の変形例の概略図である。
【図21】図15に示す静電潜像の液体現像装置に用い
られるコロナ放電器の動作を説明するための図である。
【図22】コロナ放電電流とプリウェット液の塗布面積
との関係を示す図である。
【図23】コロナ放電電流とプリウェット液の層厚との
関係を示す図である。
【符号の説明】 10 感光体 20,25 プリウェット装置 21 プリウェット液供給手段 30 帯電装置 35,302 コロナ放電器 40 露光装置 50 現像装置 60 転写装置 70 クリーニング装置 202 プリウェット液保持部 204,205,252,253 プリウェット液排
出部 206,254 タンク 208,256 ポンプ 210,260 液溜め 212,262 隙間保持部材 214,265 スリット 215,264 孔 220 プリウェット液 502 現像槽 506 現像ローラ 508 液体現像剤 510 層形成ローラ 520 ベルト部材 602 転写ローラ 604 紙 702 定着ローラ 704 定着ヒータ
フロントページの続き (72)発明者 板谷 正彦 東京都千代田区大手町2丁目6番3号 新日本製鐵株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−152254(JP,A) 特開 平7−152257(JP,A) 特開 平7−209998(JP,A) 特開 平4−1687(JP,A) 特開 昭55−87536(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/10

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像支持体上に形成された静電潜像を、
    帯電した顕像化粒子であるトナーによって現像する静電
    潜像の液体現像装置であって、 前記画像支持体の移動方向において前記画像支持体の頂
    部より手前側に位置し、かつ、前記画像支持体上に形成
    される潜像面との間に微小な隙間を形成するように配置
    された、前記画像支持体の幅と略同等の幅を有するプリ
    ウェット液保持手段と、 前記画像支持体と前記プリウェット液保持手段との間に
    離型性を有し化学的に不活性な誘電性液であるプリウェ
    ット液を供給するプリウェット液供給手段と、 絶縁性液体中にトナーが高濃度に分散された100〜1
    0000mPa・sの高粘度の液体現像剤を、現像剤支
    持体により前記画像支持体上の潜像面に供給する現像手
    段とを備え、 前記現像剤支持体上の前記高粘度の液体現像剤は、厚み
    が5〜40μmに規制されていることを特徴とする静電
    潜像の液体現像装置。
  2. 【請求項2】 前記プリウェット液保持手段は、その両
    端部が隙間保持部材を介して前記画像支持体に当接され
    ているものであることを特徴とする請求項1記載の静電
    潜像の液体現像装置。
  3. 【請求項3】 前記隙間保持部材は、前記画像支持体の
    両端部又は前記プリウェット液保持手段の両端部に巻き
    付けられたマイラー又はポリイミドからなる帯状部材で
    あることを特徴とする請求項2記載の静電潜像の液体現
    像装置。
  4. 【請求項4】 前記隙間保持部材は、前記画像支持体の
    両端部又は前記プリウェット液保持手段の両端部にテフ
    ロンで帯状にコーティングを施すことにより形成された
    ものであることを特徴とする請求項2記載の静電潜像の
    液体現像装置。
  5. 【請求項5】 前記帯状部材の厚さは、10〜100μ
    mであることを特徴とする請求項3又は4記載の静電潜
    像の液体現像装置。
  6. 【請求項6】 前記画像支持体の移動方向において前記
    プリウェット液保持手段及び前記プリウェット液供給手
    段の下流側に、前記プリウェット液保持手段及び前記プ
    リウェット液供給手段により前記画像支持体上に塗布さ
    れた前記プリウェット液をコロナ放電により帯電させる
    ことによって前記プリウェット液の層厚を規制する規制
    手段を設けたことを特徴とする請求項1,2,3,4又
    は5記載の静電潜像の液体現像装置。
  7. 【請求項7】 前記液体現像剤は、絶縁性液体の粘度が
    0.5〜1000mPa・s、電気抵抗が1012Ωcm
    以上、表面張力が21dyne/cm以下、沸点が10
    0°C以上であることを特徴とする請求項1,2,3,
    4,5又は6記載の静電潜像の液体現像装置。
  8. 【請求項8】 前記液体現像剤は、シリコンオイルを絶
    縁性液体として利用するものであることを特徴とする請
    求項7記載の静電潜像の液体現像装置。
  9. 【請求項9】 前記液体現像剤は、平均粒径0.1〜5
    μmのトナーを5〜40%の濃度で含むものであること
    を特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7又は8
    記載の静電潜像の液体現像装置。
  10. 【請求項10】 前記プリウェット液は、粘度が0.5
    〜5mPa・s、電気抵抗が1012Ωcm以上、沸点が
    100〜250°C、表面張力が21dyne/cm以
    下であることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,
    6,7,8又は9記載の静電潜像の液体現像装置。
  11. 【請求項11】 前記プリウェット液は、シリコンオイ
    ルを主成分としたものであることを特徴とする請求項1
    0記載の静電潜像の液体現像装置。
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