JP3291756B2 - 非水溶媒二次電池およびその電極材料 - Google Patents

非水溶媒二次電池およびその電極材料

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JP3291756B2 JP11035792A JP11035792A JP3291756B2 JP 3291756 B2 JP3291756 B2 JP 3291756B2 JP 11035792 A JP11035792 A JP 11035792A JP 11035792 A JP11035792 A JP 11035792A JP 3291756 B2 JP3291756 B2 JP 3291756B2
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、非水溶媒二次電池(以
下単に二次電池とする)に関し、特に高容量で充放電特
性にすぐれ、かつ信頼性の高い二次電池及びその電極材
料に関する。
【0003】
【従来の技術】高容量の二次電池としてリチウム二次電
池の開発が注目されており、電極材料として種々の物質
が検討されている。しかし、電極容量と充放電特性の両
者を満足する物質は見つかっていない。たとえば、ポリ
アセチレンなどの導電性高分子は、特にリチウムイオン
のドープ能力と充放電サイクルの安定性に問題がある。
【0004】またリチウム金属を負極電極に用いた場合
には、次の理由により充放電サイクル特性が極めて悪
い。すなわち、電池の放電時に負極体からイオンとなっ
て電解液中に移動したLiが充電時に負極体に電析する
とき、充放電サイクルの反復に伴ないデンドライト状と
なるからである。デンドライト状Liは極めて高活性な
ため、電解液を分解し、電池の充放電サイクル特性を劣
化させる。加えて、このデンドライド状Liが成長する
と、最後にはセパレータを貫通して正極体に達して短絡
を引き起すため、充放電サイクル寿命も短い。
【0005】一方、有機化合物を焼成した炭素質物を担
持体とし、これにLiまたはLiを主体とするアルカリ
金属を担持させた物質を負極電極として用いることも提
案されている。この構成では、リチウムイオンが炭素結
晶の層間あるいは非晶部の芳香環網の広がりに包含され
るため、リチウムが電析してもデンドライド状にならな
い。そのため、負極電極の充放電サイクル特性は飛躍的
に向上したが、満足のいく電極容量は得られていない。
【0006】本発明の目的は、電極容量の大きい、充放
電サイクル特性にすぐれた負極電極材料を提供すること
にある。また、本発明の別の目的は、この負極電極材料
と特定の電解液との組み合わせにより、容量が大きく充
放電サイクル特性にすぐれ、また信頼性の高い二次電池
を提供することにある。
【0007】
【発明の構成】
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電極材料は、再
充電可能な正極と、再充電可能な負極と、電解質塩を溶
解してなる非水電解液とを兼ね備えた二次電池の、負極
用電極材料であって、核を形成する炭素質物と、この核
の表面に形成される表層の炭素質物の少なくとも2相か
らなる多相構造を有する炭素質物粒子(A)と、単相構
造を有する炭素質物粒子(B)との混合物で、該炭素質
物粒子(A)は、X線広角回折による(002)面の面
間隔d002、核を形成する炭素質物に対応する3.3
5Å以上3.39Å以下のピークと、表層の炭素質物に
対応する3.45Å以上3.75Å以下のピークとを有
し、波長5145Åのアルゴンイオンレーザー光を用い
たラマンスペクトル分析において、 R=IB /IA (ただし、IA はラマンスペクトルにおいて、1580
〜1620cm-1の範囲に存在するピークPA の強度を、
B は1350〜1370cm-1の範囲に存在するピーク
B の強度とする)で示されるR値が0.2以上である
炭素質物の粒子であり、該炭素質物粒子(B)はX線広
角回折による(002)面の面間隔(d002 )が3.3
6Å以上3.62Å以下のピークを有し、比表面積が7
m2/g以下である炭素質物の粒子であることを特徴とす
る。
【0009】さらに、本発明の非水溶媒二次電池は、再
充電可能な正極と、再充電可能な負極と、電解質塩を溶
解してなる非水電解液とを兼ね備えた二次電池であっ
て、該負極が下記(1)を満たす炭素質物を50〜98
重量%含み、電解液が下記(2)を満たす電解液である
ことを特徴とする非水溶媒二次電池である。 (1)核を形成する炭素質物と、この核の表面に形成さ
れる表層の炭素質物の少なくとも2相からなる多相構造
を有する炭素質物粒子(A)と、単相構造を有する炭素
質物粒子(B)との混合物であって、該炭素質物粒子
(A)は、X線広角回折による(002)面の面間隔d
002、核を形成する炭素質物に対応する3.35Å以
上3.39Å以下のピークと、表層の炭素質物に対応す
る3.45Å以上3.75Å以下のピークとを有し、波
長5145Åのアルゴンイオンレーザー光を用いたラマ
ンスペクトル分析において、下記R値が0.2以上であ
る炭素質物の粒子であり、該炭素質物粒子(B)はX線
広角回折による(002)面の面間隔d002 が3.36
Å以上3.62Å以下のピークを有し、比表面積が7m2
/g以下である炭素質物の粒子であることR=IB /I
A (ラマンスペクトルにおいて、1580〜1620cm
-1の範囲にピークPA を有し、1350〜1370cm-1
の範囲にピークPB を有し、PA の強度をIA ,PB
強度をIBとする) (2)エチレンカーボネートを10vol%以上、70
vol%以下含有する溶媒に、アルカリ金属塩ないし4
級アルキルアンモニウム塩を溶解させてなる電解液。
【0010】
【実施例】本発明による電極材料は、多相構造を有する
炭素質物粒子(A)と単相構造を有する炭素質物粒子
(B)との混合物である。本発明の電極材料を構成する
炭素質物粒子(A)は、核を形成する炭素質物(N)
と、この核の表面に形成される表層の炭素質物(S)の
少なくとも2相からなる多相構造を有する。さらに、多
相構造に対応して、X線広角回折において少なくとも2
つのピークを有することが好ましい。すなわち、核の炭
素質物(N)に対応するX線広角回折のピークとして、
(002)面の面間隔d002 が3.35Å以上3.39
Å未満、好ましくは3.35Å以上3.38Å以下、さ
らに好ましくは3.35Å以上3.37Å以下、特に好
ましくは3.36Å以上3.37Å以下であるピークを
有する。
【0011】また、このピークに対応するC軸方向の結
晶子の大きさ(Lc)が好ましくは200Å以上、より
好ましくは300Å以上、さらに好ましくは600Å以
上、特に好ましくは750Å以上、最も好ましくは80
0Å以上1000Å以下である。さらに、表層の炭素質
物(S)に対応するピークとして好ましくはd002
3.40Å以上、より好ましくは3.43Å以上3.7
5Å以下、さらに好ましくは3.45Å以上3.70Å
以下、特に好ましくは3.46Å以上3.67Å以下、
最も好ましくは3.47Å以上3.60Å以下であるピ
ークを有する。
【0012】またこのピークに対応するLcが、好まし
くは100Å未満、より好ましくは7Å以上70Å以
下、さらに好ましくは10Å以上50Å以下、特に好ま
しくは12Å以上40Å以下、最も好ましくは15Å以
上35Å以下、特に最も好ましくは17Å以上30Å以
下である。なお、X線広角回折図のピークは、各ピーク
のプロファイルを非対称ピアソンVII関数で近似し、
ガウス−ジョルダン法を適用した最小二乗法により分離
した。
【0013】分離した2つのピークのピーク強度比I
(3.40 ) /I(3.35 3.39) は、好ましくは0.00
2以上であり、より好ましくは0.005以上0.10
以下、さらに好ましくは0.008以上0.080以
下、特に好ましくは0.010以上0.050以下、最
も好ましくは0.015以上0.030未満である。こ
こでI(3.40 ) はd002 が3.40Å以上のピークの
強度であり、I(3.3 5 3.39) はd002 が3.35Å以
上3.39Å以下のピークの強度である。
【0014】また、2θ(回折角)=25.0°での回
折強度I(2θ=25 °) の、I(3.353.39) に対する比
(2θ=25 °) /I(3.35 3.39) は、好ましくは0.
002以上、より好ましくは0.005以上0.10以
下、さらに好ましくは0.008以上0.080未満、
特に好ましくは0.010以上0.050以下、最も好
ましくは0.012以上0.030未満である。
【0015】また、核となる炭素質物(N)がさらに2
相以上からなる時は、X線広角回折においてd002
3.35Å以上3.39Å未満の領域に2つ以上のピー
クを有する。同様に、表層となる炭素質物(S)がさら
に2相以上からなる時は、X線広角回折においてd002
が3.43Å以上の領域に2つ以上のピークを有する。
この場合d002 が3.40Å以上のピークのピーク強度
の和をΣI(3.40 )、d002 が3.35Å以上3.3
9Å未満のピークのピーク強度の和をΣI(3.3 5
3.39) とすると、両者の強度比ΣI(3.40 ) /ΣI
(3.35 3.39) は、前述の単層構造の場合と同じ値の範
囲であることが好ましい。
【0016】さらにd002 が3.40Å以上のピークの
積分強度の総和をI(3.40 , 積分強度) 、d002
3.35〜3.39Åのピークの積分強度の総和をI
(3.35 3.39,積分強度) とすると、両者の比I(3.40
〜,積分強度) /I(3.35 3.39,積分強度) は0.0
02以上1.3以下であることが好ましく、より好まし
くは0.005以上1.2以下、さらに好ましくは0.
008以上1.1以下、特に好ましくは0.01以上
1.0以下、最も好ましくは0.02以上0.9以下で
ある。
【0017】さらに本発明の電極材料を構成する炭素質
物粒子(A)は、波長5145Åのアルゴンイオンレー
ザー光を用いたラマンスペクトル分析において、次の様
なスペクトルの特徴を有する。以下、特に断らない限
り、スペクトル及びピークは同条件によるラマンスペク
トルである。すなわち、式(1)で示されるR値が0.
2以上、好ましくは0.3以上、より好ましくは0.3
5以上1.8以下、さらに好ましくは0.4以上1.5
以下、特に好ましくは0.45以上1.3以下、最も好
ましくは0.5以上1.1以下である。
【0018】R=IB /IA (1) ただし、IA はラマンスペクトルにおいて、1580〜
1620cm-1の範囲に存在するピークPA の強度、IB
は1350〜1370cm-1の範囲に存在するピークPB
の強度である。ラマンスペクトルには、表層を形成する
炭素質物の微細構造が寄与する。
【0019】すなわち、PA は芳香環網面の広がりが積
層して成長、形成される結晶構造に対応して観察される
ピークであり、PB は乱れた非晶構造に対応したピーク
である。両者のピーク強度IB ・IA の比R(=IB
A )は、炭素質物、すなわち炭素質粒子、炭素質繊維
などの表層における非晶構造部分の割合が大きいほど大
きな値を示す。
【0020】また、PA の位置は結晶部分の完全性の度
合によって変化する。本発明に用いる炭素質物粒子
(A)のPA の位置は、前述のように1580〜162
0cm-1であるが、好ましくは1585〜1620cm-1
より好ましくは1590〜1620cm-1、さらに好まし
くは1595〜1615cm-1、特に好ましくは1600
〜1610cm-1の範囲である。
【0021】ピークの半値半幅は、炭素質物の高次構造
が均一であるほど狭い。本発明に用る炭素質物のPA
半値半幅は、好ましくは8cm-1以上、より好ましくは1
0cm -1以上、さらに好ましくは12〜60cm-1、特に好
ましくは13〜55cm-1、最も好ましくは15〜50cm
-1である。PB は通常、1360cm-1にピークを有す
る。PB の半値半幅は、好ましくは20cm-1以上、より
好ましくは20〜150cm-1、さらに好ましくは25〜
125cm-1、特に好ましくは28〜115cm-1、最も好
ましくは30〜110cm-1である。
【0022】また、本発明の炭素質物粒子(A)は、式
(2)で示されるG値が0.2以上、好ましくは0.3
以上、より好ましくは0.4以上1.8以下、さらに好
ましくは0.5以上1.5以下、特に好ましくは0.6
以上1.3以下、最も好ましくは0.7以上1.1以下
である。
【0023】
【数1】
【0024】本発明の電極材料を構成する炭素質物粒子
(A)は、真密度が2.05g/cc以上、好ましくは
2.08g/cc以上、より好ましくは2.10g/cc以
上2.20g/cc以下、さらに好ましくは2.12g/
cc以上2.20g/cc以下、特に好ましくは2.13g
/cc以上2.19g/cc以下、最も好ましくは2.14
g/cc以上2.18g/cc以下である。この真密度は、
表層と核を包含する多相構造に含まれる全体の炭素質物
の平均の真密度として与えられる。
【0025】また、本発明に用いられる炭素質物粒子
(A)は、示差熱分析においても、上述の多相構造に応
じて、少なくとも2個の発熱ピークが重なった、幅広い
温度領域での発熱挙動を示す。この温度領域は、好まし
くは100℃以上、より好ましくは150℃以上、さら
に好ましくは200℃以上、特に好ましくは250℃以
上500℃以下、最も好ましくは280℃以上400℃
以下である。
【0026】発熱ピークの終了端温度が好ましくは80
0℃以上、より好ましくは810℃以上、さらに好まし
くは820℃以上980℃以下、特に好ましくは830
℃以上970℃以下、最も好ましくは840℃以上95
0℃以下である。発熱ピークの開始端温度が、好ましく
は700℃以下、より好ましくは680℃以下、さらに
好ましくは550℃以上680℃以下、特に好ましくは
570℃以上670℃以下、最も好ましくは580℃以
上650℃以下である。
【0027】また、発熱ピーク温度は、好ましくは65
0℃以上840℃以下、より好ましくは660℃以上8
35℃以下、さらに好ましくは670℃以上830℃以
下、特に好ましくは680℃以上820℃以下、最も好
ましくは690℃以上810℃以下である。また、本発
明の電極材料を構成する炭素質物粒子(A)は、体積平
均粒径が好ましくは6μm以上80μm以下、好ましく
は10μm以上60μm以下、より好ましくは12μm
以上50μm以下、さらに好ましくは15μm以上45
μm以下、特に好ましくは17μm以上40μm以下、
最も好ましくは20μm以上35μm以下である。
【0028】また、本発明に用いられる炭素質物粒子
(A)は、BET法を用いて測定した比表面積が好まし
くは12m2/g以下、より好ましくは10m2/g以下、
さらに好ましくは0.1m2/g以上8m2/g以下、特に
好ましくは0.2m2/g以上5m2/g以下、最も好まし
くは0.5m2/g以上4m2/g以下である。さらに、こ
の炭素質物粒子(A)は、内部に細孔を有することが好
ましい。全細孔容積及び後述の平均細孔半径は、定容法
を用いて、いくつかの平衡圧力下で試料への吸着ガス量
(ないしは脱離ガス量)を測定しながら、試料に吸着し
ているガス量を測定することにより求める。
【0029】全細孔容積は、細孔が液体窒素により充填
されていると仮定して、相対圧力P/PO =0.995
で吸着したガスの全量から求める。 P :吸着ガスの蒸気圧(mmHg) PO :冷却温度での吸着ガスの飽和蒸気圧(mmHg) 吸着した窒素ガス量(Vads )より、下記(1)式を用
いて細孔中に充填されている液体窒素量(Vliq )に換
算することで、全細孔容積を求める。
【0030】 Vliq =(Patm ・Vads ・Vm )/RT (1) ここで、Patm とTはそれぞれ大気圧力(Kgf /cm2
と絶対温度(K)であり、Rは気体常数である。Vm
吸着したガスの分子容積(窒素では34.7cm 3 /mol
) である。本発明に用いる炭素質物粒子(A)は、上
述のようにして求めた全細孔容積が1.5×10-3ml/
g以上であることが好ましい。より好ましくは全細孔容
積が2.0×10-3ml/g以上、8×10-2ml/g以
下、さらに好ましくは3.0×10-3〜3×10-2ml/
g、とくに好ましくは4.0×10-3〜1×10-2ml/
gである。
【0031】平均細孔半径(γp )は、上述の(1)式
より求めたVliq と、BET法で得られた比表面積Sか
ら、下記(2)式を用いて計算することで求める。な
お、ここで細孔は円筒状であると仮定する。 γp =2Vliq /S (2) このようにして、窒素ガスの吸着から求めた炭素質物の
平均細孔半径(γp )は、8〜100Åであることが好
ましい。より好ましくは10〜80Å、さらに好ましく
は12〜60Å、とくに好ましくは14〜40Åであ
る。
【0032】さらに、本発明に用いられる炭素質物は、
水銀ポロシメーターによる細孔容積が、好ましくは0.
05ml/g以上2ml/g以下、より好ましくは0.10
ml/g以上1.5ml/g以下、さらに好ましくは0.1
5〜1.0ml/g、とくに好ましくは0.20〜0.9
ml/gである。前述のとおり、本発明の電極材料は多相
構造を有する炭素質物粒子(A)と、単相構造を有する
炭素質物粒子(B)の混合物からなる。
【0033】炭素質物粒子(B)は、X線広角回折によ
る(002)面の面間隔d002 が3.36Å以上3.6
2Å以下のピークを有する。好ましくはd002 が3.3
6Å以上3.50Å以下、より好ましくは3.36Å以
上3.45Å以下、さらに好ましくは3.36Å以上
3.40Å以下、特に好ましくは3.36Å以上3.3
9Å以下、最も好ましくは3.37Å以上3.38Å以
下である。
【0034】またC軸方向の結晶子の大きさLcが、好
ましくは15Å以上、より好ましくは20Å以上800
Å未満、さらに好ましくは25Å以上750Å未満、特
に好ましくは150Å以上600Å未満、最も好ましく
は160Å以上300Å未満である。また、炭素質物粒
子(B)の比表面積はBET法による測定で7m2/g以
下、好ましくは6m2/g以下、より好ましくは5m2/g
以下、さらに好ましくは0.01m2/g以上4m2/g以
下、特に好ましくは0.01m2/g以上3m2/g以下、
最も好ましくは0.02m2/g以上2.5m2/g以下で
ある。
【0035】炭素質物粒子(B)のスペクトル分析にお
ける前述のR値は、好ましくは0.20以上、より好ま
しくは0.25以上1.3以下、、さらに好ましくは
0.28以上1.0未満、特に好ましくは0.30以上
0.60未満、最も好ましくは0.32以上0.50未
満である。また、炭素質物粒子(B)の体積平均粒径
は、好ましくは2μm以上50μm以下、より好ましく
は3μm以上40μm以下、さらに好ましくは4μm以
上30μm以下、特に好ましくは5μm以上20μm未
満、最も好ましくは5μm以上10μm以下である。
【0036】また、炭素質物粒子(B)は、球状である
ことが好ましい。本発明の電極材料は、上述の炭素質物
粒子(A)と炭素質物粒子(B)の混合物からなるが、
混合割合は 炭素質物粒子(A)の重量/(炭素質物粒子(A)+炭
素質物粒子(B))の重量 が0.30以上0.90以下であることが好ましく、よ
り好ましくは0.40以上0.80以下、さらに好まし
くは0.45以上0.75以下、特に好ましくは0.5
0以上0.73以下、最も好ましくは0.60以上0.
70以下である。
【0037】また、この混合物の粒子の比表面積は、好
ましくは10m2/g以下、より好ましくは8m2/g以
下、さらに好ましくは5m2/g以下、特に好ましくは
0.1m2/g以上4m2/g以下、最も好ましくは0.1
m2/g以上3m2/g以下である。また、体積平均粒径
は、好ましくは3μm以上50μm以下、より好ましく
は4μm以上40μm以下、さらに好ましくは5μm以
上35μm以下、特に好ましくは6μm以上30μm以
下である。
【0038】本発明の電極材料において、炭素質物粒子
(A)および(B)の粒径分布は、次の形態が好まし
い。すなわち、体積平均粒径が10μm以下のものが2
0容量%以下、好ましくは15容量%以下、さらに好ま
しくは10容量%以下、特に好ましくは5容量%以下
に、また、10μm以上が80容量%以上、より好まし
くは85容量%以上、さらに好ましくは90容量%以
上、特に好ましくは95容量%以下に分級した成分は、
炭素質物粒子(A)が大部分を占め、その成分は、d
002 が3.35Å以上3.39Å未満のピークを有し、
ラマンスペクトルのR値が0.2以上といった炭素質物
粒子(A)の特性を示すことが好ましい。
【0039】一方、体積平均粒径が10μm以下のもの
が80容量%以上、より好ましくは85容量%以上、さ
らに好ましくは90容量%以上、特に好ましくは95容
量%以上に分級した成分は、炭素質物粒子(B)が大部
分を占め、その成分は、d00 2 が3.36Å以上3.6
0Å以下のピークを有し、比表面積が7m2/g以下であ
るといった炭素質物粒子(B)の特性を示すことが好ま
しい。
【0040】本発明の電極材料を構成する炭素質物粒子
(A)は、下記方法により製造することができる。前述
の通り、炭素質物粒子(A)は、核となる炭素質物
(N)と、表層を形成する(S)とから構成される。 (炭素質物(N)の合成)核となる炭素質物(N)は、
真密度が2.15g/cc以上、より好ましくは2.16
g/cc以上2.26g/cc以下、さらに好ましくは2.
18g/cc以上2.26g/cc以下、特に好ましくは
2.19g/cc以上2.25g/cc以下、最も好ましく
は2.20g/cc以上2.24g/cc以下である。
【0041】核となる炭素質物(N)は、X線広角回折
において(002)面の面間隔d00 2 が、3.35Å以
上3.39Å以下、好ましくは3.35Å以上3.38
Å以下、さらに好ましくは3.35Å以上3.37Å以
下、最も好ましくは3.35Å以上3.36Å以下のピ
ークを有する。またC軸方向の結晶子の大きさ(Lc)
が、好ましくは200Å以上、より好ましくは300Å
以上、さらに好ましくは600Å以上、特に好ましくは
750Å以上、最も好ましくは800Å以上1000Å
以下である。
【0042】核となる炭素質物(N)は、粒子状ないし
繊維状であり、好ましくは粒子状である。粒子状の場
合、その体積平均粒径が好ましくは2μm以上50μm
以下、より好ましくは5μm以上40μm以下、さらに
好ましくは8μm以上35μm以下、特に好ましくは1
0μm以上30μm以下、最も好ましくは15μm以上
25μm以下である。
【0043】一方、繊維状の場合は、平均直径が20μ
m以下、好ましくは18μm以下、より好ましくは15
μm以下、さらに好ましくは14μm以下、特に好まし
くは0.1μm以上12μm以下、最も好ましくは0.
2μm以上10μm以下である。
【0044】炭素質物(N)の比表面積U(N)は、好
ましくは70m2/g以下、より好ましくは50m2/g以
下、さらに好ましくは0.1m2/g以上30m2/g以
下、特に好ましくは1.0m2/g以上20m2/g以下、
最も好ましくは1.2m2/g以上15m2/g以下であ
る。
【0045】炭素質物(N)は、(A)有機化合物を、
不活性ガス流中又は真空中において、300〜3000
℃、好ましくは500〜3000℃の温度で加熱するこ
とによって分解し、炭素化と黒鉛化を行なう方法、
(B)カーボンブラック、コークスなどの炭素質物をさ
らに加熱して炭素化を適当に進める方法、(C)人造黒
鉛、天然黒鉛、気相成長黒鉛ウィスカーをそのまま用い
る方法により得ることができる。
【0046】方法(A)における有機化合物としては、
ナフタレン、フェナンスレン、アントラセン、トリフェ
ニレン、ピレン、クリセン、ナフタセン、ピセン、ペリ
レン、ペンタフェン、ペンタセンのような、3員環以上
の単環炭化水素化合物が互いに2個以上縮合してなる縮
合多環式炭化水素化合物;又は上記化合物のカルボン
酸、カルボン酸無水物、カルボン酸イミドのような誘導
体;上記各化合物の混合物を主成分とする各種のピッ
チ;インドール、イソインドール、キノリン、イソキノ
リン、キノキサリン、フタラジン、カルバゾール、アク
リジン、フェナジン、フェナントリジンのような、3員
環以上の複素単環化合物が互いに少なくとも2個以上結
合するか、または1個以上の3員環以上の単環炭化水素
化合物と結合してなる縮合複素環化合物;上記各化合物
のカルボン酸、カルボン酸無水物、カルボン酸イミドの
ような誘導体;さらにベンゼン、トルエン、キシレンの
ような芳香族単環炭化水素、またそれらのカルボン酸、
カルボン酸無水物、カルボン酸イミドのような誘導体、
例えば1,2,4,5−テトラカルボン酸、その二無水
物又はそのジイミドなどの誘導体を挙げることができ
る。
【0047】上述のピッチについてさらに詳述すると、
ナフサの分解の際に生成するエチレンヘビーエンドピッ
チ、原油の分解の時に生成する原油ピッチ、石炭の熱分
解の際に生成するコールピッチ、アスファルトの分解に
よって生成するアスファルト分解ピッチ、ポリ塩化ビニ
ル等を熱分解して生成するピッチなどを例として挙げる
ことができる。また、これらの各種のピッチをさらに不
活性ガス流下などで加熱し、キノリン不溶分が好ましく
は80%以上、より好ましくは90%以上、さらに好ま
しくは95%以上のメソフェーズピッチにして用いるこ
とができる。
【0048】さらに、プロパン、プロピレンのような脂
肪族の飽和又は不飽和の炭化水素や、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリ塩化ビニルなどのハロ
ゲン化ビニル樹脂、ポリ(α−ハロゲン化アクリロニト
リル)などのアクリル樹脂、ポリアセチレン、ポリフェ
ニレンビニレンなどの共役系樹脂のような有機高分子を
も用いることができる。
【0049】この様にして合成した炭素質物(N)に表
層の炭素質物(S)を形成するには、たとえば (1)核となる炭素質物(N)の表面上に、有機化合物
を被覆した後炭素化して炭素質物(S)を形成する方
法、 (2)炭素質物(N)の表面上に有機化合物を炭素化し
て炭素質物(S)を形成しそのまま炭素質物(N)の比
表面積U(A)の1/2以下の比表面積(U)を有する
炭素質物の粒子とする方法 (3)炭素質物(N)の表面上に有機化合物を炭素化し
て炭素質物(S)を形成した後、粉砕工程を行う方法 のいずれかを用いることができる。この際、いずれの方
法を用いても、炭素質物粒子(A)の比表面積U(A)
を炭素質物(N)の比表面積U(N)の1/2以下とす
る。すなわち、U(N)≧2U(A)、好ましくは、U
(N)≧3Uである。
【0050】また、方法(1)はさらに以下の3通りに
細分化することができる。 (1−1)比較的低分子の有機化合物を有機溶媒に溶か
し、これと炭素質物(N)を混合する。加熱して有機溶
媒を蒸発させ、炭素質物(N)の表面上に有機化合物を
被覆した後に加熱炭素化する。その後、加熱、分解して
表層の炭素質物を形成する。有機化合物としてベンゼ
ン、トルエンなどの芳香族単環炭化水素、ナフタレン、
フェナンスレン、アントラセン、トリフェニレン、ピレ
ン、クリセン、ナフタセン、ピセン、ペリレン、ペンタ
フェン、ペンタセンのような縮合多環式炭化水素のカル
ボン酸、カルボン酸無水物、カルボン酸イミドのような
誘導体、インドール、イソインドール、キノリンのよう
な3員環以上の複素多環化合物のカルボン酸、カルボン
酸無水物、カルボン酸イミドのような誘導体をあげるこ
とができる。
【0051】(1−2)炭素質物(N)の表面を有機高
分子化合物で被覆し、その後固相で熱分解して炭素質物
を形成させる。有機化合物としては、セルロース;フェ
ノール樹脂;ポリアクリロニトリル、ポリ(α−ハロゲ
ン化アクリロニトリル)などのアクリル系樹脂;ポリア
ミドイミド樹脂;ポリアミド樹脂;などの有機高分子を
用いることができる。
【0052】(1−3)炭素質物(N)の表面を縮合多
環式炭化水素、複素多環化合物等で被覆する。その後加
熱し、液相で核となる炭素質物の表面上に表層の炭素質
物(S)を形成させる。縮合多環式炭化水素として、前
述のピッチを用いることが好ましい。
【0053】特に核となる炭素質物の表面で、縮合多環
式炭化水素を加熱する方法において、メソフェーズと呼
ばれる液晶状態を経由して炭素化を進め、表層の炭素質
物を形成することが好ましい。表層を形成するための、
熱分解温度は、通常は核となる炭素質物を合成する温度
より低く、300〜2000℃が好ましい。
【0054】なお、核となる炭素質物(N)の表面に有
機化合物を被覆する時、核の炭素質物(N)の比表面積
U(N)の1/2以下の比表面積となるまで被覆した
後、炭素化するのが好ましい。より好ましくは1/3以
下、さらに好ましくは1/4以下、特に好ましくは1/
5以下、最も好ましくは1/6以下の比表面積となるま
で被覆してから炭素化する。
【0055】核となる炭素質物の合成で、内核を合成
し、その上に外核を合成して多段階で多相の核となる炭
素質物を合成することができる。同じように、表層とな
る炭素質物の合成で、内表層を合成し、その上に外表層
を合成して多段階で多相の表層となる炭素質物を合成す
ることができる。
【0056】こうして得られた多相構造の炭素質物にお
いて、核の部分と表層の部分との割合は、核が好ましく
は35重量%以上90重量%以下、より好ましくは40
重量%以上85重量%以下、さらに好ましくは45重量
%以上80重量%以下、特に好ましくは50重量%以上
75重量%以下、最も好ましくは55重量%以上70重
量%以下である。
【0057】また、表層が、好ましくは10重量%以上
65重量%以下、より好ましくは15重量%以上60重
量%以下、さらに好ましくは20重量%以上55重量%
以下、特に好ましくは25重量%以上50重量%以下、
最も好ましくは30重量%以上45重量%以下である。
また核を包む表層の厚みは、好ましくは100Å〜5μ
m、より好ましくは200Å〜4μm、さらに好ましく
は300Å〜3μm、特に好ましくは500Å〜2μ
m、最も好ましくは700Å〜15μmである。
【0058】炭素質物粒子(B)は、前述の炭素質物
(N)を合成するのに用いた有機化合物を不活性ガス中
で800℃〜3000℃の温度で炭素化して製造するこ
とができる。このようにして合成した炭素質物粒子
(A)および炭素質物粒子(B)の粒子を、機械的に混
合すれば、炭素質物粒子(A)の比較的粗い粒子群と、
炭素質物粒子(B)の比較的細い粒子群とが一様に混合
された本発明の電極材料が得られる。
【0059】(二次電池の構成)次に、本発明の電極材
料を用いた二次電池の実施例を説明する。二次電池は、
再充電可能な正極と、再充電可能な負極を有し、両者の
間に電解液を保持するセパレーターが介在している。
【0060】(負極電極の形成)負極電極は、本発明に
よる電極材料のみで形成することも、また電極材料と、
アルカリ金属と合金可能な金属あるいはアルカリ金属の
合金との混合物として用いることができる。
【0061】アルカリ金属と合金可能な金属、好ましく
はリチウム金属と合金可能な金属としては、例えばアル
ミニウム(Al)、鉛(Pb)、亜鉛(Zn)、スズ
(Sn)、ビスマス(Bi)、インジウム(In)、マ
グネシウム(Mg)、ガリウム(Ga)、カドミウム
(Cd)、銀(Ag)、ケイ素(Si)、ホウ素
(B)、アンチモン(Sb)等が挙げられ、好ましくは
Al、Pb、In、BiおよびCdであり、さらに好ま
しくはAl、Pb、Inであり、特に好ましくはAl、
Pbであり最も好ましくはAlである。
【0062】アルカリ金属の合金、好ましくはリチウム
金属の合金としては、合金の組成(モル組成)をLix
M(xは金属Mに対するモル比)と表わすとすると、M
としては上述の金属が用いられる。また、xは0<x≦
9を満たすことが好ましく、より好ましくは0.1≦x
≦5であり、さらに好ましくは0.5≦x≦3であり、
特に好ましくは0.7≦x≦2である。合金中には上述
の金属以外にさらに他の元素を50モル%以下の範囲で
含有していてもよい。また、上述したアルカリ金属の合
金を一種または二種以上を用いることができる。
【0063】本発明の炭素質物と、アルカリ金属と合金
可能な金属あるいはアルカリ金属の合金との混合物中
の、アルカリ金属と合金可能な金属ないしアルカリ金属
の合金の割合は、好ましくは3重量%以上60重量%以
下、より好ましくは5重量%以上50重量%以下、さら
に好ましくは7重量%以上45重量%以下、特に好まし
くは10重量%以上40重量%以下、最も好ましくは1
2重量%以上35重量%以下である。また、この混合物
の混合形態は、炭素質物粒子(A)中に、アルカリ金属
と合金可能な金属あるいはアルカリ金属の合金と、核の
炭素質物(N)とが包含されている形態が最も好まし
い。
【0064】本発明による炭素質物は、通常、高分子結
着剤と混合して電極材料とし、ついで電極の形状に成形
される。高分子結着剤としては、次のようなものが挙げ
られる。 ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフ
タレート、芳香族ポリアミド、セルロースポリフッ化ビ
ニリデンなどの樹脂状高分子。 スチレン・ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジ
エンゴム、エチレン・プロピレンゴムなどのゴム状高分
子。 スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体、
その水素添加物、スチレン・イソプレン・スチレンブロ
ック共重合体、その水素添加物などの熱可塑性エラスト
マー状高分子。 シンジオタクチック1,2−ポリブタジエン、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体、プロピレン・α−オレフィン
(炭素数2又は4〜12)共重合体などの軟質樹脂状高
分子。 アルカリ金属イオン、特にLiイオンのイオン伝導性
を有する高分子組成物。
【0065】上述ののイオン伝導性高分子組成物とし
ては、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシ
ド、ポリエピクロロヒドリン、ポリホスファゼン、ポリ
フッ化ビニリデン、ポリアクリロニトリルなどの高分子
化合物に、リチウム塩又はリチウムを主体とするアルカ
リ金属塩を複合させた系、あるいは、さらにこれにプロ
ピレンカーボネート、エチレンカーボネート、γ−ブチ
ロラクトンなどの高い誘電率を有する有機化合物を配合
した系を用いることができる。ポリホスファゼンは、側
鎖にポリエーテル鎖、特にポリオキシエチレン鎖を有す
るものが好ましい。
【0066】このようなイオン伝導性高分子組成物の室
温におけるイオン伝導率は、好ましくは10-8S・cm-1
以上、より好ましくは10-6S・cm-1以上、さらに好ま
しくは10-4S・cm-1以上、特に好ましくは10-3S・
cm-1以上である。本発明に用いる炭素質物と上述の高分
子結着剤との混合形態としては、各種の形態をとること
ができる。すなわち、単に両者の粒子が混合した形態、
繊維状の結着剤が炭素質物の粒子に絡み合う形で混合し
た形態、又は上記のゴム状高分子、熱可塑性エラストマ
ー、軟質樹脂、イオン伝導性高分子組成物などの結着剤
の層が炭素質物の粒子の表面に付着した形態などであ
る。
【0067】繊維状の結着剤を用いる場合、該結着剤の
繊維の直径は、好ましくは10μm以下、より好ましく
は5μm以下のフィブリル(極細繊維)であり、フィブ
リッド状(触手状の超極細フィブリルを有する粉状体)
であることが特に好ましい。炭素質物と結着剤との混合
割合は、炭素質物100重量部に対して、結着剤が好ま
しくは0.1〜30重量部、より好ましくは0.5〜2
0重量部、さらに好ましくは1〜10重量部である。
【0068】本発明に用いる炭素質物は、前述の結着剤
との混合物;あるいはさらに上述のアルカリ金属と合金
を形成しうる金属又はアルカリ金属の合金を配合してな
る混合物状態で電極材料に用いる。この電極材料をその
まま、ロール成形、圧縮成形などの方法で電極の形状に
成形して、電極成形体を得ることができる。あるいは、
電極材料成分を溶媒中に分散させて、金属製の集電体な
どに塗布してもよい。電極成形体の形状は、シート状、
ペレット状など、任意に設定できる。
【0069】このようにして得られた電極成形体に、活
物質であるアルカリ金属、好ましくはリチウム金属を、
電池の組立に先立って、又は組立の際に担持させること
ができる。担持体に活物質を担持させる方法としては、
化学的方法、電気化学的方法、物理的方法などがある。
たとえば、所定濃度のアルカリ金属カチオン、好ましく
はLiイオンを含む電解液中に電極成形体を浸漬し、か
つ対極にリチウムを用いて、この電極成形体を陽極にし
て電解含浸する方法、電極成形体を得る過程でアルカリ
金属の粉末、好ましくはリチウム粉末を混合する方法な
どを適用することができる。
【0070】あるいは、リチウム金属と電極成形体を電
気的に接触させる方法も用いられる。この場合、リチウ
ム金属と電極成形体中の炭素質材料とを、リチウムイオ
ン伝導性高分子組成物を介して接触させることが好まし
い。このようにしてあらかじめ電極成形体に担持される
リチウムの量は、担持体1重量部あたり、好ましくは
0.030〜0.250重量部、より好ましくは0.0
60〜0.200重量部、さらに好ましくは0.070
〜0.150重量部、特に好ましくは0.075〜0.
120重量部、最も好ましくは0.080〜0.100
重量部である。
【0071】このような炭素質材料を用いた本発明の電
極は、通常、二次電池の負極として用い、セパレーター
を介して正極と対峙させる。 (正極電極の形成)正極体の材料は、特に限定されない
が、たとえば、Liイオンなどのアルカリ金属カチオン
を充放電反応に伴って放出もしくは獲得する金属カルコ
ゲン化合物からなることが好ましい。そのような金属カ
ルコゲン化合物としては、バナジウムの酸化物、バナジ
ウムの硫化物、モリブデンの酸化物、モリブデンの硫化
物、マンガンの酸化物、クロムの酸化物、チタンの酸化
物、チタンの硫化物及びこれらの複合酸化物、複合硫化
物などが挙げられる。好ましくはCr3 8 、V
2 5 、V6 13、VO2 、Cr2 5 、MnO2 、T
iO2 、MoV2 8 ;TiS2 、V2 5 、Mo
2 、MoS3 、VS2 、Cr0.250.752 、Cr
0.50.5 2 などである。また、LiCoO2 、WO
3 などの酸化物;CuS、Fe0.250.752 、Na
0.1 CrS2 などの硫化物;NiPS3 、FePS3
どのリン、イオウ化合物;VSe2 、NbSe3 などの
セレン化合物などを用いることもできる。
【0072】また、ポリアニリン、ポリピロールなどの
導電性ポリマーや、比表面積が10m2/g以上、好まし
くは100m2/g以上、さらに好ましくは500m2/g
以上、特に好ましくは1000m2/g以上、最も好まし
くは2000m2/g以上の炭素質物を正極に用いること
ができる。
【0073】(電解液の調整)電解液を保持するセパレ
ーターは、一般に保液性に優れた材料、例えばポリエチ
レン、ポリプロピレン等のポリオレフィンの不織布を使
用することができる。
【0074】電解液としては、エチレンカーボネートを
10容量%以上70容量%以下、好ましくは12容量%
以上60容量%以下、より好ましくは15容量%以上5
0容量%以下、さらに好ましくは17容量%以上40容
量%以下含有する混合溶媒に、電解質を溶解させた溶液
を用いる。電解質としては、LiClO4 ,LiP
6 ,LiAsF6 ,LiBF4 ,LiSO3 CF3
LiN(SO2 CF3 2 、などのアルカリ金属塩、4
級アルキルアンモニウム塩等を用いることができる。ア
ルカリ金属塩が好ましい。
【0075】混合溶媒中、エチレンカーボネート以外の
溶媒として、プロピレンカーボネートなどの環状エステ
ル化合物を好ましくは30容量%以下、より好ましくは
25容量%以下、さらに好ましくは20容量%以下、特
に好ましくは15容量%以下用いることができる。
【0076】また、混合溶媒中に1,2−ジメトキシエ
タン、クラウンエーテル(12−crown−4等)、
ジオキソラン、テトラヒドロフラン等のエーテル化合物
ないしジエチルカーボネートなどの鎖状エステル化合物
を含有することができる。この場合、混合溶媒中のエー
テル化合物ないし鎖状エステル化合物の割合は、好まし
くは10容量%以上85容量%以下、より好ましくは1
5容量%以上80容量%以下、さらに好ましくは18容
量%以上70容量%以下、特に好ましくは20容量%以
上60容量%以下、最も好ましくは30容量%以上50
容量%以下である。
【0077】このようにして構成された電池、たとえ
ば、正極に金属カルコゲン化合物を用い、負極に本発明
の炭素質物を用いた電池では、負極電極において、充電
時に活物質イオン(特にリチウムイオンが好ましい)が
ドープされ、放電時に活物質イオンが放出されることに
よって充放電の電極反応が進行する。正極においては充
電時に正極体より活物質イオンが放出され、放電時に活
物質イオンがドープされて、充放電の電極反応が進行す
る。
【0078】また、正極に上述の導電性高分子ないしは
比表面積の大きな炭素質物を用い、負極に本発明の炭素
質物を用いた電池では、負極電極においては充電時に、
電解液中のカチオンがドープされ、放電時には負極体中
のカチオンが放出されて、充放電の電極反応が進行す
る。一方、正極においては、充電時に、電解液中のアニ
オンがドープされ、放電時には、正極体中のアニオンが
放出されて、充放電の電極反応が進行する。
【0079】本発明の炭素質物を負極に用いた二次電池
は、電池容量と長期の充放電サイクル特性のバランスと
安全性にすぐれた特性を発揮する。なお、本発明におい
て、X線広角回折、密度等の各測定は、下記方法により
実施した。
【0080】1.X線広角回折 (1)(002)面の面間隔(d002 )及び(110)
面の面間隔(d110 ) 炭素質物が粉末の場合はそのまま、微小片状の場合には
めのう乳鉢で粉末化し、炭素質物に対して約15重量%
のX線標準用高純度シリコン粉末を内部標準物質として
混合して試料セルにつめる。グラファイトモノクロメー
ターで単色化したCuKα線を線源とし、反射式デイフ
ラクトメーター法によって広角X線回折曲線を測定す
る。曲線の補正には、いわゆるローレンツ、偏光因子、
吸収因子、原子散乱因子等に関する補正は行なわず次の
簡便法を用いる。即ち(002)、及び(110)回析
に相当する曲線のベースラインを引き、ベースラインか
らの実質強度をプロットし直して(002)面、及び
(110)面の補正曲線を得る。この曲線のピーク高さ
の3分の2の高さに引いた角度軸に平行な線が回析曲線
と交わる線分の中点を求め、中点の角度を内部標準で補
正し、これを回析角の2倍とし、CuKα線の波長λと
から式(3)のブラッグ式によってd002 及びd11 0
求める。
【0081】
【数2】 λ:1.5418Å θ、θ’:d002 、d110 に相当する回析角
【0082】(2)c軸及びa軸方向の結晶子の大きさ
Lc;La 前項で得た補正回析曲線において、ピーク高さの半分の
位置におけるいわゆる半価巾βを用いてc軸及びa軸方
向の結晶子の大きさを式(4)および(5)より求め
る。
【0083】
【数3】 形状因子Kには0.90を用いた。λ、θ及びθ’につ
いては(1)項と同じ意味である。
【0084】2.真密度 湯浅アイオニクス社製マルチピクノメーターを用い、ヘ
リウムガスでのガス置換法を用いて測定した。
【0085】(実施例1) (1)負極電極の形成 (1−1)炭素質物粒子(A)の形成 X線広角回折において、真密度が2.23g/cc、d
002 が3.36Å、平均粒径15μm、比表面積が9.
7m2/gの炭素質物を、ピッチ(縮合多環炭化水素化合
物の混合物)をトルエン溶媒に溶解させた溶液中で攪拌
させながら加熱して、ピッチをこの炭素質物の粒子の表
面上に被覆した。
【0086】次に、窒素流下、20℃/min の昇温速度
で1200℃迄昇温し、1200℃で30分保持して多
層構造の炭素質物を形成させた後、軽く粉砕して平均粒
径27μmの粒子とした。測定の結果、核となる炭素質
物100重量部に対し、表層の炭素質物の割合は45重
量部であった。また、アルゴンイオンレーザー光(51
45Å)を用いたラマンスペクトル分析において、前記
Rが0.72であった。
【0087】真密度は2.15g/cc、BET比表面積
は2.7m2/gであった。X線広角回折においてd002
が3.36Åと3.49Åの2つのピークを有し、両者
のピーク強度比(I3.49Å/I3.36Å)は0.029で
あった。
【0088】(1−2)炭素質物粒子(B)の形成 つぎに、X線広角回折においてd002 が3.37Åと1
つのピークを有し、体積平均粒径が6μm、比表面積が
0.1m2/gの炭素質物の粒子を炭素質物粒子(B)と
した。
【0089】(1−3)電極材料の形成 炭素質物粒子(A)65重量部に炭素質物粒子(B)を
35重量部混合し、電極材料を形成した。この混合物を
炭素質物粒子(A+B)とする。
【0090】(1−4)成形 炭素質物粒子(A+B)94重量部にポリエチレン6重
量部を混合して、直径16mmのペレット状電極に圧縮成
形した。これを130℃に真空下、加熱して乾燥した。
【0091】(2)正極電極の形成 V2 5 −P2 5 500mg、ポリテトラフルオロエチ
レン25mg、カーボンブラック25mgを混練しシート化
した後、直径16mmのペレット電極を形成した。
【0092】(3)電池セルの形成と電池性能評価 電池セルの組み立てに先立ち、正極を1.0モル/リッ
トルのLiClO4 を含むプロピレンカーボネート溶液
中において、リチウム金属を対極として1.2mAで1
5時間予備充電した。同様にして負極にも1.2mAで
7hr予備充電した。
【0093】次に、1モル/リットルのLiClO4
エチレンカーボネート(50容量%)とジエチルカーボ
ネート(50容量%)の混合溶媒に溶解させた溶液を含
浸させたポリプロピレン製セパレーターを両極間に介在
させ、電池セルを形成した。この電池セルを20℃の恒
温槽中に置き、両極間を1.2mAの定電流で3.3V
まで充電し1.8Vまで放電する操作を繰り返した。5
サイクル目と15サイクル目の特性を表1に示した。
【0094】(比較例1)実施例1の炭素質物粒子
(A)のみ94重量%を、ポリエチレン6重量部と混合
し、実施例1と同様にして電極に成形し、負極電極とし
た。それ以外はすべて実施例1と同様にして電池を構成
した。その電池特性を表1に示した。
【0095】比較例2 実施例1の炭素質物粒子(B)のみ94重量%を、ポリ
エチレン6重量部と混合し、実施例1と同様にして電極
に成形し、負極電極とした。それ以外はすべて実施例1
と同様にして電池を構成し、その電池特性を実施例1と
同様にして表1に示した。
【0096】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 4/02 H01M 4/58 H01M 10/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】再充電可能な正極と、再充電可能な負極
    と、電解質塩を溶解してなる非水電解液とを兼ね備えた
    二次電池の、前記負極用の電極材料であって、核を形成
    する炭素質物と、この核の表面に形成される表層の炭素
    質物の少なくとも2相からなる多相構造を有する炭素質
    物粒子(A)と、単相構造を有する炭素質物粒子(B)
    との混合物で、該炭素質物粒子(A)は、X線広角回折
    による(002)面の面間隔d002、核を形成する炭
    素質物に対応する3.35Å以上3.39Å以下のピー
    と、表層の炭素質物に対応する3.45Å以上3.7
    5Å以下のピークとを有し、波長5145Åのアルゴン
    イオンレーザー光を用いたラマンスペクトル分析におい
    て、 R=IB /IA (ただし、IA はラマンスペクトルにおいて、1580
    〜1620cm-1の範囲に存在するピークPA の強度を、
    B は1350〜1370cm-1の範囲に存在するピーク
    B の強度とする)で示されるR値が0.2以上である
    炭素質物の粒子であり、該炭素質物粒子(B)はX線広
    角回折による(002)面の面間隔(d002 )が3.3
    6Å以上3.62Å以下のピークを有し、比表面積が7
    m2/g以下である炭素質物の粒子であることを特徴とす
    る電極材料。
  2. 【請求項2】再充電可能な正極と、再充電可能な負極
    と、電解質塩を溶解してなる非水電解液とを兼ね備えた
    二次電池であって、該負極が下記(1)を満たす炭素質
    物を50〜98重量%含み、電解液が下記(2)を満た
    す電解液であることを特徴とする非水溶媒二次電池。 (1)核を形成する炭素質物と、この核の表面に形成さ
    れる表層の炭素質物の少なくとも2相からなる多相構造
    を有する炭素質物粒子(A)と、単相構造を有する炭素
    質物粒子(B)との混合物であって、該炭素質物粒子
    (A)は、X線広角回折による(002)面の面間隔d
    002、核を形成する炭素質物に対応する3.35Å以
    上3.39Å以下のピークと、表層の炭素質物に対応す
    る3.45Å以上3.75Å以下のピークとを有し、波
    長5145Åのアルゴンイオンレーザー光を用いたラマ
    ンスペクトル分析において、下記R値が0.2以上であ
    る炭素質物の粒子であり、該炭素質物粒子(B)はX線
    広角回折による(002)面の面間隔d002 が3.36
    Å以上3.62Å以下のピークを有し、比表面積が7m2
    /g以下である炭素質物の粒子であること。R=IB
    A (ラマンスペクトルにおいて、1580〜1620
    cm-1の範囲にピークPA を有し、1350〜1370cm
    -1の範囲にピークPB を有し、PA の強度をIA ,PB
    の強度をIBとする) (2)エチレンカーボネートを10vol%以上、70
    vol%以下含有する溶媒に、アルカリ金属塩ないし4
    級アルキルアンモニウム塩を溶解させてなる電解液。
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