JP3291369B2 - 有機蒸気含有排ガスの処理方法 - Google Patents
有機蒸気含有排ガスの処理方法Info
- Publication number
- JP3291369B2 JP3291369B2 JP21234493A JP21234493A JP3291369B2 JP 3291369 B2 JP3291369 B2 JP 3291369B2 JP 21234493 A JP21234493 A JP 21234493A JP 21234493 A JP21234493 A JP 21234493A JP 3291369 B2 JP3291369 B2 JP 3291369B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- organic vapor
- exhaust gas
- membrane module
- separation membrane
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化学工場等の工場から排
出される有機蒸気含有排ガスから有機蒸気成分を回収し
つつその排ガスを極低有機蒸気濃度で排出する有機蒸気
含有排ガスの処理方法に関するものである。
出される有機蒸気含有排ガスから有機蒸気成分を回収し
つつその排ガスを極低有機蒸気濃度で排出する有機蒸気
含有排ガスの処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種有機溶剤や気化性有機化合物を取扱
う工場からは、凝縮性有機蒸気と空気又は窒素ガス等の
不活性ガスとの混合ガスが大量に排出される。而して、
この排ガスを無処理で排出することは環境安全を阻害す
るばかりか有機物質の損失にもなる。そこで、従来より
かかる有機蒸気含有排ガスから有機蒸気成分を回収しつ
つその排ガスを低有機蒸気濃度で排出するために各種の
方法が開発されている。
う工場からは、凝縮性有機蒸気と空気又は窒素ガス等の
不活性ガスとの混合ガスが大量に排出される。而して、
この排ガスを無処理で排出することは環境安全を阻害す
るばかりか有機物質の損失にもなる。そこで、従来より
かかる有機蒸気含有排ガスから有機蒸気成分を回収しつ
つその排ガスを低有機蒸気濃度で排出するために各種の
方法が開発されている。
【0003】特に、近来においては、ガス分離膜モジュ
−ルの利用が注目され、本出願人においては、膜分離法
と圧縮冷却法(凝縮法)との組合せにより有機蒸気含有
排ガスを処理する方法として、図2に示すように、有機
蒸気を含有した排ガスG'を圧縮機2'により加圧して冷
却器3'に導き、該冷却器3'によって有機蒸気を液化
し、この液化有機成分を回収管36'より回収し、不凝
縮ガスを圧縮冷却状態のままガス分離膜モジュ−ル4'
に導き、有機蒸気を膜に選択透過させ、この有機蒸気濃
縮透過ガスG2'を圧縮機2'の入口側に戻すと共に不透
過側の有機蒸気希釈ガスG3'を大気に放出することを既
に提案した(特願平2−306441号)。
−ルの利用が注目され、本出願人においては、膜分離法
と圧縮冷却法(凝縮法)との組合せにより有機蒸気含有
排ガスを処理する方法として、図2に示すように、有機
蒸気を含有した排ガスG'を圧縮機2'により加圧して冷
却器3'に導き、該冷却器3'によって有機蒸気を液化
し、この液化有機成分を回収管36'より回収し、不凝
縮ガスを圧縮冷却状態のままガス分離膜モジュ−ル4'
に導き、有機蒸気を膜に選択透過させ、この有機蒸気濃
縮透過ガスG2'を圧縮機2'の入口側に戻すと共に不透
過側の有機蒸気希釈ガスG3'を大気に放出することを既
に提案した(特願平2−306441号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】出願人が提案したこの
圧縮冷却・膜分離法においては、圧縮機2'による圧縮
圧力をガス分離膜モジュ−ル4'の膜間差圧としても利
用している。而して、冷却器3'内のガス通路を余り長
くすると、そのガス通路での圧力低下が大となり、ガス
分離膜モジュ−ル4'の供給側圧力が低くなるから、ガ
ス分離膜モジュ−ル4'の透過速度上不利である。他
方、冷却器3'内のガス通路を短くすると、次ぎのよう
な不具合がある。
圧縮冷却・膜分離法においては、圧縮機2'による圧縮
圧力をガス分離膜モジュ−ル4'の膜間差圧としても利
用している。而して、冷却器3'内のガス通路を余り長
くすると、そのガス通路での圧力低下が大となり、ガス
分離膜モジュ−ル4'の供給側圧力が低くなるから、ガ
ス分離膜モジュ−ル4'の透過速度上不利である。他
方、冷却器3'内のガス通路を短くすると、次ぎのよう
な不具合がある。
【0005】すなわち、上記した工場から排出される有
機蒸気含有ガスG'においては、時間帯によってガス流
量が大幅に変動し、冷却器3'内のガス通路を短くする
と、ガス流速が高速になったとき、ガスの冷却が不十分
となり、凝縮が完結されずに、有機成分の液化回収率が
低下すると共に不凝縮ガスG3'中の有機蒸気濃度が増大
するに至り、不利である。
機蒸気含有ガスG'においては、時間帯によってガス流
量が大幅に変動し、冷却器3'内のガス通路を短くする
と、ガス流速が高速になったとき、ガスの冷却が不十分
となり、凝縮が完結されずに、有機成分の液化回収率が
低下すると共に不凝縮ガスG3'中の有機蒸気濃度が増大
するに至り、不利である。
【0006】本発明の目的は、有機蒸気含有排ガスを膜
分離法と圧縮冷却法との組合せにより、一定の極低有機
蒸気濃度で排気でき、かつ高効率で有機成分を液化回収
できる有機蒸気含有排ガスの処理方法を提供することに
ある。
分離法と圧縮冷却法との組合せにより、一定の極低有機
蒸気濃度で排気でき、かつ高効率で有機成分を液化回収
できる有機蒸気含有排ガスの処理方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の有機蒸気含有排
ガスの処理方法は、供給ラインからの凝縮性有機蒸気含
有ガスを圧縮機と冷却器とにより圧縮冷却して有機蒸気
を液化回収し、不凝縮ガスを圧縮冷却状態のままガス分
離膜モジュ−ルに導いて有機蒸気濃縮ガスと有機蒸気希
釈ガスとに分離し、有機蒸気濃縮ガスを上記の供給ライ
ンに戻すと共に有機蒸気希釈ガスを有機蒸気濃度を測定
しつつ排出し、その有機蒸気濃度に応じて上記圧縮機に
よる圧縮圧力または冷却器による冷却温度を制御するこ
とを特徴とする構成である。
ガスの処理方法は、供給ラインからの凝縮性有機蒸気含
有ガスを圧縮機と冷却器とにより圧縮冷却して有機蒸気
を液化回収し、不凝縮ガスを圧縮冷却状態のままガス分
離膜モジュ−ルに導いて有機蒸気濃縮ガスと有機蒸気希
釈ガスとに分離し、有機蒸気濃縮ガスを上記の供給ライ
ンに戻すと共に有機蒸気希釈ガスを有機蒸気濃度を測定
しつつ排出し、その有機蒸気濃度に応じて上記圧縮機に
よる圧縮圧力または冷却器による冷却温度を制御するこ
とを特徴とする構成である。
【0008】
【作用】ガス分離膜モジュ−ルに供給されるガス中の有
機蒸気濃度は、冷却器からの不凝縮ガスの有機蒸気濃度
に一致するから、冷却器内の圧縮圧力または冷却器内の
冷却温度により制御できる。また、ガス分離膜モジュ−
ルの有機蒸気希釈ガスの有機蒸気濃度はガス分離膜モジ
ュ−ルへの供給ガスの有機蒸気濃度に応じて変動する。
従って、ガス分離膜モジュ−ルの有機蒸気希釈ガスの有
機蒸気濃度に応じて圧縮機による圧縮圧力または冷却器
の冷却温度を制御することにより、排ガス流速の変動に
もかかわらず、また、冷却器のガス通路の長さに関係な
く、ガス分離膜モジュ−ルの有機蒸気希釈ガスの有機蒸
気濃度を一定にできる。
機蒸気濃度は、冷却器からの不凝縮ガスの有機蒸気濃度
に一致するから、冷却器内の圧縮圧力または冷却器内の
冷却温度により制御できる。また、ガス分離膜モジュ−
ルの有機蒸気希釈ガスの有機蒸気濃度はガス分離膜モジ
ュ−ルへの供給ガスの有機蒸気濃度に応じて変動する。
従って、ガス分離膜モジュ−ルの有機蒸気希釈ガスの有
機蒸気濃度に応じて圧縮機による圧縮圧力または冷却器
の冷却温度を制御することにより、排ガス流速の変動に
もかかわらず、また、冷却器のガス通路の長さに関係な
く、ガス分離膜モジュ−ルの有機蒸気希釈ガスの有機蒸
気濃度を一定にできる。
【0009】而して、冷却器内でのガス通路長さを短く
し、当該冷却器内でのガス圧損を充分に小にし、圧縮機
の圧縮圧力をガス分離膜モジュ−ルに効率よく伝達でき
る。また、ガス分離膜モジュ−ルの有機蒸気希釈ガスの
有機蒸気濃度を極低濃度の一定値にできる。
し、当該冷却器内でのガス圧損を充分に小にし、圧縮機
の圧縮圧力をガス分離膜モジュ−ルに効率よく伝達でき
る。また、ガス分離膜モジュ−ルの有機蒸気希釈ガスの
有機蒸気濃度を極低濃度の一定値にできる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は本発明において使用する排ガス処理装置
の一例を示す説明図である。図1において、1は排ガス
供給ラインであり、工場から凝縮性有機蒸気含有排ガス
G、すなわち凝縮性有機蒸気と空気または窒素ガス等の
不活性ガスとの混合ガスが送られてくる。2は圧縮機で
あり、排ガス供給ライン1からの凝縮性有機蒸気含有ガ
スGが圧縮される。3はガス冷却器であり、熱交換チュ
−ブ31が水室32で包囲され、該水室32が冷水機3
3に循環パイプ34並びに循環ポンプ35を介して連通
されており、圧縮機2からの圧縮有機蒸気含有ガスが熱
交換チュ−ブ31を通過する際に冷却される。36は冷
却器に取付けられた液化有機成分回収管、37は減圧弁
である。
明する。図1は本発明において使用する排ガス処理装置
の一例を示す説明図である。図1において、1は排ガス
供給ラインであり、工場から凝縮性有機蒸気含有排ガス
G、すなわち凝縮性有機蒸気と空気または窒素ガス等の
不活性ガスとの混合ガスが送られてくる。2は圧縮機で
あり、排ガス供給ライン1からの凝縮性有機蒸気含有ガ
スGが圧縮される。3はガス冷却器であり、熱交換チュ
−ブ31が水室32で包囲され、該水室32が冷水機3
3に循環パイプ34並びに循環ポンプ35を介して連通
されており、圧縮機2からの圧縮有機蒸気含有ガスが熱
交換チュ−ブ31を通過する際に冷却される。36は冷
却器に取付けられた液化有機成分回収管、37は減圧弁
である。
【0011】4はガス分離膜モジュ−ルであり、膜には
上記排ガス中の有機蒸気に対して選択透過性を有する膜
が使用されており、不透過ガス排出管41に圧力調整弁
5が設けられている。6はガス分離膜モジュ−ル4の透
過側配管に設けられた真空ポンプ、7はリタ−ン配管で
あり、透過ガスが排ガス供給ライン1に帰還される。8
はガス分離膜モジュ−ル4の不透過ガス排出管41に設
けられた有機蒸気濃度測定計、9はこの測定濃度に応じ
て圧力調整弁5の開閉度または冷水機33の冷水温度を
制御する制御部である。
上記排ガス中の有機蒸気に対して選択透過性を有する膜
が使用されており、不透過ガス排出管41に圧力調整弁
5が設けられている。6はガス分離膜モジュ−ル4の透
過側配管に設けられた真空ポンプ、7はリタ−ン配管で
あり、透過ガスが排ガス供給ライン1に帰還される。8
はガス分離膜モジュ−ル4の不透過ガス排出管41に設
けられた有機蒸気濃度測定計、9はこの測定濃度に応じ
て圧力調整弁5の開閉度または冷水機33の冷水温度を
制御する制御部である。
【0012】この処理装置においては、排ガス供給ライ
ン1からの有機蒸気含有ガスGの有機蒸気濃度が冷却器
3内での圧力並びに冷却温度で定まる有機蒸気の飽和蒸
気濃度以上のとき、凝縮が完結されれば、飽和蒸気濃度
以上の有機成分量が凝縮液化され、不凝縮ガスG1の有
機蒸気濃度が飽和蒸気濃度となり、このガスG1がガス
分離膜モジュ−ル4の供給側に達すると、そのガス中の
有機蒸気が、膜の有機蒸気に対する透過係数と膜の膜間
差圧、すなわち、膜の供給側圧力と透過側圧力との差圧
で定まる透過流速で膜を透過し、ガス分離膜モジュ−ル
4の透過ガスG2が有機蒸気濃縮ガスとなり、ガス分離
膜モジュ−ル4の不透過ガスG3が有機蒸気希釈ガスと
なる。
ン1からの有機蒸気含有ガスGの有機蒸気濃度が冷却器
3内での圧力並びに冷却温度で定まる有機蒸気の飽和蒸
気濃度以上のとき、凝縮が完結されれば、飽和蒸気濃度
以上の有機成分量が凝縮液化され、不凝縮ガスG1の有
機蒸気濃度が飽和蒸気濃度となり、このガスG1がガス
分離膜モジュ−ル4の供給側に達すると、そのガス中の
有機蒸気が、膜の有機蒸気に対する透過係数と膜の膜間
差圧、すなわち、膜の供給側圧力と透過側圧力との差圧
で定まる透過流速で膜を透過し、ガス分離膜モジュ−ル
4の透過ガスG2が有機蒸気濃縮ガスとなり、ガス分離
膜モジュ−ル4の不透過ガスG3が有機蒸気希釈ガスと
なる。
【0013】上記の装置を使用して本発明により凝縮性
有機蒸気含有排ガスを処理するには、標準の排ガス流量
のもとで、ガス分離膜モジュ−ル4の不透過ガスG3の
有機蒸気濃度を所定の極低濃度とするように、圧縮機2
による圧縮圧力をガス分離膜モジュ−ル4の圧力調整弁
5により調整し、また冷水機33の冷水温度を調整し、
冷却器3でガス中の有機蒸気を凝縮させ、冷却器3内の
液化有機成分を回収管36より回収すると共にガス分離
膜モジュ−ル4の不透過ガスG3を大気中に放出してい
く。
有機蒸気含有排ガスを処理するには、標準の排ガス流量
のもとで、ガス分離膜モジュ−ル4の不透過ガスG3の
有機蒸気濃度を所定の極低濃度とするように、圧縮機2
による圧縮圧力をガス分離膜モジュ−ル4の圧力調整弁
5により調整し、また冷水機33の冷水温度を調整し、
冷却器3でガス中の有機蒸気を凝縮させ、冷却器3内の
液化有機成分を回収管36より回収すると共にガス分離
膜モジュ−ル4の不透過ガスG3を大気中に放出してい
く。
【0014】この排ガス処理中に排ガスGの供給流量が
増大し、冷気器3を通過するガス流速が高速になり、凝
縮が完結されずに、ガス分離膜モジュ−ル4の不透過ガ
スG3の有機蒸気濃度が上記所定の極低濃度より上昇す
ると、有機蒸気濃度測定計5がこの濃度上昇を検知し、
制御装置9が作動して冷水機33の冷水温度が低くさ
れ、冷却器3の冷却温度が低下して有機蒸気の液化速度
が速められるか、または、ガス分離膜モジュ−ル4の圧
力調節弁5が絞られて圧縮圧力が増大され、冷却器3で
の有機蒸気液化速度が速められると共にガス分離膜モジ
ュ−ル4の有機蒸気透過流量が増大されて、ガス分離膜
モジュ−ル4の不透過ガスG3の有機蒸気濃度が上記所
定の極低濃度に回復される。
増大し、冷気器3を通過するガス流速が高速になり、凝
縮が完結されずに、ガス分離膜モジュ−ル4の不透過ガ
スG3の有機蒸気濃度が上記所定の極低濃度より上昇す
ると、有機蒸気濃度測定計5がこの濃度上昇を検知し、
制御装置9が作動して冷水機33の冷水温度が低くさ
れ、冷却器3の冷却温度が低下して有機蒸気の液化速度
が速められるか、または、ガス分離膜モジュ−ル4の圧
力調節弁5が絞られて圧縮圧力が増大され、冷却器3で
の有機蒸気液化速度が速められると共にガス分離膜モジ
ュ−ル4の有機蒸気透過流量が増大されて、ガス分離膜
モジュ−ル4の不透過ガスG3の有機蒸気濃度が上記所
定の極低濃度に回復される。
【0015】例えば、図1において、有機蒸気含有排ガ
スGが塩化メチレン蒸気と空気との混合ガスで、塩化メ
チレン濃度が40vol%であり(温度15℃、圧力1at
m)、ガス分離膜モジュ−ル4に日東電工(株)社製ガス
分離膜モジュ−ルNTGS−2200−S4P(膜面積5m2)2本
を並列接続で使用し、圧縮機2に定格11kwの容積式ド
ライ型圧縮機を、冷却器3に多管式水冷コンデンサを、
真空ポンプ6に定格3.7kwの容積式ドライ型真空ポン
プを、有機蒸気濃度測定計8にオンライン型自動クロマ
トグラフをそれぞれ使用する場合、排ガス流量12Nm3/
hr以下では、圧縮圧力を7atm、冷却水温度を15℃、
ガス分離膜モジュ−ルの透過側圧力200Toorとするこ
とにより、ガス分離膜モジュ−ル4の不透過ガスG3の
塩化メチレン蒸気濃度を10ppm、塩化メチレン回収
率を99,99%以上にできるが、排ガス流量が12Nm
3/hr以上となると、圧縮圧力並びに冷却水温度が非調整
であれば、ガス分離膜モジュ−ル4の不透過ガスの塩化
メチレン蒸気濃度が次第に増加し、塩化メチレン回収率
が次第に減少していき、排ガス流量が24Nm3/hrとなる
と、ガス分離膜モジュ−ルの不透過ガスG3の塩化メチ
レン蒸気濃度が120ppmにまで増加するに至る。而
るに、本発明によれば、排ガス流量が12Nm3/hr以上を
越えるに従い、圧縮圧力が次第に増大され、排ガス流量
24Nm3/hrに対し圧縮圧力が10atmとされるか、また
は、冷却水温度が0℃とされて、ガス分離膜モジュ−ル
の不透過ガスの塩化メチレン蒸気濃度が10ppmの一
定値に保持される。
スGが塩化メチレン蒸気と空気との混合ガスで、塩化メ
チレン濃度が40vol%であり(温度15℃、圧力1at
m)、ガス分離膜モジュ−ル4に日東電工(株)社製ガス
分離膜モジュ−ルNTGS−2200−S4P(膜面積5m2)2本
を並列接続で使用し、圧縮機2に定格11kwの容積式ド
ライ型圧縮機を、冷却器3に多管式水冷コンデンサを、
真空ポンプ6に定格3.7kwの容積式ドライ型真空ポン
プを、有機蒸気濃度測定計8にオンライン型自動クロマ
トグラフをそれぞれ使用する場合、排ガス流量12Nm3/
hr以下では、圧縮圧力を7atm、冷却水温度を15℃、
ガス分離膜モジュ−ルの透過側圧力200Toorとするこ
とにより、ガス分離膜モジュ−ル4の不透過ガスG3の
塩化メチレン蒸気濃度を10ppm、塩化メチレン回収
率を99,99%以上にできるが、排ガス流量が12Nm
3/hr以上となると、圧縮圧力並びに冷却水温度が非調整
であれば、ガス分離膜モジュ−ル4の不透過ガスの塩化
メチレン蒸気濃度が次第に増加し、塩化メチレン回収率
が次第に減少していき、排ガス流量が24Nm3/hrとなる
と、ガス分離膜モジュ−ルの不透過ガスG3の塩化メチ
レン蒸気濃度が120ppmにまで増加するに至る。而
るに、本発明によれば、排ガス流量が12Nm3/hr以上を
越えるに従い、圧縮圧力が次第に増大され、排ガス流量
24Nm3/hrに対し圧縮圧力が10atmとされるか、また
は、冷却水温度が0℃とされて、ガス分離膜モジュ−ル
の不透過ガスの塩化メチレン蒸気濃度が10ppmの一
定値に保持される。
【0016】また、図1において、有機蒸気含有排ガス
Gがトリクレン蒸気と空気との混合ガスで、トリクレン
濃度が6vol%であり(温度15℃、圧力1atm)、ガス
分離膜モジュ−ル4に日東電工(株)社製ガス分離膜モ
ジュ−ルNTGS−2200−S4P1本を使用し、圧縮機2に定格
7.5kwの容積式ドライ型圧縮機を、冷却器3に多管式
水冷コンデンサを、真空ポンプ6に定格2.2kwの容積
式ドライ型真空ポンプを、有機蒸気濃度測定計8にオン
ライン型自動クロマトグラフをそれぞれ使用する場合、
排ガス流量12Nm3/hr以下では、圧縮圧力を7atm、冷
却水温度を15℃、ガス分離膜モジュ−ルの透過側圧力
100Toorとすることにより、ガス分離膜モジュ−ル4
の不透過ガスG3のトリクレン蒸気濃度を10ppm、
トリクレン回収率を99,99%以上にできるが、排ガ
ス流量が12Nm3/hr以上となると、圧縮圧力並びに冷却
水温度が非調整であれば、ガス分離膜モジュ−ル4の不
透過ガスG3のトリクレン蒸気濃度が次第に増加し、ト
リクレン回収率が次第に減少していき、排ガス流量が2
4Nm3/hrとなると、ガス分離膜モジュ−ル4の不透過ガ
スG3のトリクレン蒸気濃度が50ppmにまで増加す
るに至る。而るに、本発明によれば、排ガス流量が12
Nm3/hr以上を越えるに従い、圧縮圧力が次第に増大さ
れ、排ガス流量24Nm3/hrに対し圧縮圧力が10atmと
されるか、または、冷却水温度が0℃とされて、ガス分
離膜モジュ−ル4の不透過ガスG3のトリクレン蒸気濃
度が10ppmの一定値に保持される。
Gがトリクレン蒸気と空気との混合ガスで、トリクレン
濃度が6vol%であり(温度15℃、圧力1atm)、ガス
分離膜モジュ−ル4に日東電工(株)社製ガス分離膜モ
ジュ−ルNTGS−2200−S4P1本を使用し、圧縮機2に定格
7.5kwの容積式ドライ型圧縮機を、冷却器3に多管式
水冷コンデンサを、真空ポンプ6に定格2.2kwの容積
式ドライ型真空ポンプを、有機蒸気濃度測定計8にオン
ライン型自動クロマトグラフをそれぞれ使用する場合、
排ガス流量12Nm3/hr以下では、圧縮圧力を7atm、冷
却水温度を15℃、ガス分離膜モジュ−ルの透過側圧力
100Toorとすることにより、ガス分離膜モジュ−ル4
の不透過ガスG3のトリクレン蒸気濃度を10ppm、
トリクレン回収率を99,99%以上にできるが、排ガ
ス流量が12Nm3/hr以上となると、圧縮圧力並びに冷却
水温度が非調整であれば、ガス分離膜モジュ−ル4の不
透過ガスG3のトリクレン蒸気濃度が次第に増加し、ト
リクレン回収率が次第に減少していき、排ガス流量が2
4Nm3/hrとなると、ガス分離膜モジュ−ル4の不透過ガ
スG3のトリクレン蒸気濃度が50ppmにまで増加す
るに至る。而るに、本発明によれば、排ガス流量が12
Nm3/hr以上を越えるに従い、圧縮圧力が次第に増大さ
れ、排ガス流量24Nm3/hrに対し圧縮圧力が10atmと
されるか、または、冷却水温度が0℃とされて、ガス分
離膜モジュ−ル4の不透過ガスG3のトリクレン蒸気濃
度が10ppmの一定値に保持される。
【0017】
【発明の効果】本発明の有機蒸気含有排ガスの処理方法
は、上述した通りの構成であり、排ガス流量が変動して
も、冷却器内でのガス通路の長さに関係なしに、ガス分
離膜モジュ−ルの不透過ガス中の有機蒸気濃度を一定の
極低濃度にすることが可能であり、冷却器内でのガス通
路の長さを充分に短くして圧縮機の圧縮圧力をガス分離
膜モジュ−ルに効率よく伝達し得、有機蒸気の透過流速
を高くでき、また、ガス流速に応じた適切な凝縮条件に
より、過剰圧縮又は過剰冷却によるエネルギ−損失を排
除したエネルギ−効率のよい凝縮を保障できる。
は、上述した通りの構成であり、排ガス流量が変動して
も、冷却器内でのガス通路の長さに関係なしに、ガス分
離膜モジュ−ルの不透過ガス中の有機蒸気濃度を一定の
極低濃度にすることが可能であり、冷却器内でのガス通
路の長さを充分に短くして圧縮機の圧縮圧力をガス分離
膜モジュ−ルに効率よく伝達し得、有機蒸気の透過流速
を高くでき、また、ガス流速に応じた適切な凝縮条件に
より、過剰圧縮又は過剰冷却によるエネルギ−損失を排
除したエネルギ−効率のよい凝縮を保障できる。
【図1】本発明において使用する排ガス処理装置の一例
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図2】従来例を示す説明図である。
1 排ガス供給ライン 2 圧縮機 3 冷却器 33 冷水機 36 回収管 4 ガス分離膜モジュ−ル 5 圧力調整弁 7 リタ−ン配管 8 不透過ガスの有機蒸気濃度測定計 9 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 53/22 B01D 61/00 - 65/10
Claims (1)
- 【請求項1】供給ラインからの凝縮性有機蒸気含有ガス
を圧縮機と冷却器とにより圧縮冷却して有機蒸気を液化
回収し、不凝縮ガスを圧縮冷却状態のままガス分離膜モ
ジュ−ルに導いて有機蒸気濃縮ガスと有機蒸気希釈ガス
とに分離し、有機蒸気濃縮ガスを上記の供給ラインに戻
すと共に有機蒸気希釈ガスを有機蒸気濃度を測定しつつ
排出し、その有機蒸気濃度に応じて上記圧縮機による圧
縮圧力または冷却器による冷却温度を制御することを特
徴とする有機蒸気含有排ガスの処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21234493A JP3291369B2 (ja) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | 有機蒸気含有排ガスの処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21234493A JP3291369B2 (ja) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | 有機蒸気含有排ガスの処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0747222A JPH0747222A (ja) | 1995-02-21 |
JP3291369B2 true JP3291369B2 (ja) | 2002-06-10 |
Family
ID=16620987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21234493A Expired - Lifetime JP3291369B2 (ja) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | 有機蒸気含有排ガスの処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3291369B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4737162B2 (ja) * | 2007-08-09 | 2011-07-27 | 日立電線株式会社 | 薬剤の液化回収方法及び薬剤の液化回収装置 |
JP5757335B2 (ja) | 2011-10-19 | 2015-07-29 | 富士電機株式会社 | 混入空気除去装置およびこれを備えた発電装置 |
CN103277982B (zh) * | 2013-05-21 | 2015-06-17 | 南京九思高科技有限公司 | 一种对涂布印刷行业挥发性有机物循环再利用的工艺与装置 |
CN109200769B (zh) * | 2017-06-30 | 2021-06-04 | 中国石油化工股份有限公司 | 丁烷氧化制顺酐过程中尾气的处理方法 |
CN109200770B (zh) * | 2017-06-30 | 2021-06-04 | 中国石油化工股份有限公司 | 丁烷氧化制顺酐尾气的处理方法 |
-
1993
- 1993-08-04 JP JP21234493A patent/JP3291369B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0747222A (ja) | 1995-02-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5205843A (en) | Process for removing condensable components from gas streams | |
US4152904A (en) | Absorption heating-cooling system | |
US20130177481A1 (en) | CO2 Capture System by Chemical Absorption | |
KR950013550A (ko) | 기체 스트림으로부터 휘발성 유기 화합물을 회수하는 방법. | |
JP3291369B2 (ja) | 有機蒸気含有排ガスの処理方法 | |
JPH09323018A (ja) | 窒素生成のための、透過による空気分離方法および装置 | |
JP2008511793A (ja) | 圧縮気体の処理のための装置および方法 | |
US6383257B1 (en) | Reclamation and separation of perfluorocarbons using condensation | |
KR20050017388A (ko) | 암모니아를 농축하는 방법 및 이를 위한 장치 | |
US4460383A (en) | Method and apparatus for reconcentrating liquid absorbent | |
US6374635B1 (en) | PFC gas recovery process and apparatus | |
JP2003062403A (ja) | 膜脱気装置の運転方法 | |
US4621985A (en) | High vacuum apparatus | |
WO2001045826A1 (fr) | Procede et appareil pour separer et recuperer un compose perfluoro | |
US4696689A (en) | Method and apparatus for separating of product gas from raw gas | |
US20050063830A1 (en) | Vacuum pumping system | |
JP5734684B2 (ja) | 含水溶剤の脱水濃縮方法 | |
JP3385053B2 (ja) | 希ガスの高収率回収精製方法及び希ガスの高収率回収精製装置 | |
JP3032595B2 (ja) | ガス分離方法 | |
US7033565B2 (en) | Production of sulphuric acid from a feed gas with varying concentration of sulphur dioxide | |
US6387158B2 (en) | Method of removing moisture in gas supply system | |
RU169870U1 (ru) | Установка для разделения газовых смесей высокого давления | |
JPH04180811A (ja) | 有機蒸気含有排ガスの処理方法 | |
JP2002035530A (ja) | ガス分離膜の運転方法 | |
JPH03134437A (ja) | 混合冷媒を用いる冷却方法及び冷却設備 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080322 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110322 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140322 Year of fee payment: 12 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |