JP3291028B2 - フレキシブル印刷回路基板用接着剤組成物 - Google Patents

フレキシブル印刷回路基板用接着剤組成物

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英樹 前澤
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接着性、耐熱性、屈曲
性に優れ、かつ従来品の特性を低下することのないフレ
キシブル印刷回路基板用接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】フレキシブル印刷回路用基板(以下FP
C用基板という)は、屈曲使用が可能なため、プリン
タ、プロッタ、CDプレーヤー、ハードディスクドライ
ブ、フロッピーデイスクドライブ等の可動部に広く使用
されている。最近このような電子機器の高速化の要求は
ますます増大し、使用されるFPC用基板も屈曲性の一
段と高いものが要求されている。FPC用基板は、耐熱
性のフイルムと金属箔とを接着剤を介して積層されてい
るもので、この接着剤の良否がFPC用基板の性能を支
配する。この接着剤には、アクリロニトリルブタジエン
ゴム/フェノール樹脂系、カルボキシ含有アクリロニト
リルブタジエンゴム/エポキシ樹脂系、アクリルゴム/
エポキシ樹脂系等のものが使用されている。
【0003】しかしながら、アクリロニトリルブタジエ
ンゴム、カルボキシ含有アクリロニトリルブタジエンゴ
ム等を用いた接着剤は、弾性率が大きく屈曲性が高い反
面、耐熱性に劣る欠点がある。一方、アクリルゴムを用
いた接着剤は耐熱性に優れるものの、弾性率が小さく屈
曲性に劣る欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の欠点
を解消するためになされたもので、接着性、耐熱性、屈
曲性に優れ、かつ従来品の好適な特性はそれを保持した
フレキシブル印刷回路基板用接着剤組成物を提供しよう
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成しようと鋭意研究を重ねた結果、特定の合成ゴム
劣化防止剤を用いることによって、上記の目的を達成で
きることを見いだし、本発明を完成したものである。
【0006】即ち、本発明は、(A)熱硬化性樹脂、
(B)アクリロニトリルブタジエンゴム又はカルボキシ
含有アクリロニトリルブタジエンゴムの合成ゴムおよび
(C)次の化学式で示される2,4-ビス(n-オクチルチ
オ)-6−(4-ヒドロキシ−3,5-ジ-t−ブチルアニリノ)
-1,3,5−トリアジン
【0007】
【化2】 を必須成分とし、前記(B)の合成ゴム 100重量部に対
し前記(C)のトリアジンを 0.01 〜1 重量%配合して
なることを特徴とするフレキシブル印刷回路基板用接着
剤組成物である。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明に用いる(A)熱硬化性樹脂として
は、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリイミド樹脂等、およびこれらの変性樹脂等が挙
げられ、これらは単独または 2種以上混合して使用する
ことができる。これらの熱硬化性樹脂は、通常溶剤に溶
解して使用することができる。その溶剤は熱硬化性樹脂
および合成ゴムを溶解するものであればよいが、接着剤
の塗布乾燥工程において溶剤が残留しないように沸点 1
50℃以下の溶剤であることが望ましい。具体的な溶剤と
してメチルエチルケトン、トルエン、アセトン、エチル
セロソルブ、メチルセロソルブ等が挙げられ、これらは
単独または 2種以上混合して使用することができる。
【0010】本発明に用いる(B)合成ゴムとしては、
アクリロニトリルブタジエンゴム又はカルボキシ含有ア
クリロニトリルブタジエンゴムが挙げられ、これらは単
独または 2種以上混合して使用することができる。その
ニトリル含量等について特に限定されるものではない。
具体的なものとしては例えばニポール1432J,ニポ
ール1072(日本ゼオン社製、商品名)等がある。
【0011】本発明に用いる(C) 2,4−ビス(n-オク
チルチオ)-6−(4-ヒドロキシ-3,5−ジ-t−ブチルアニ
リノ)-1,3,5−トリアジンは、次の化学式で示されるも
のを使用する。
【0012】
【化3】
【0013】具体的な銘柄としては、イルガノックス5
65(日本チバガイギー社製、商品名)等が挙げられ、
これらは単独または 2種以上混合して使用することがで
きる。この2,4-ビス(n-オクチルチオ)-6−(4-ヒドロ
キシ−3,5-ジ-t−ブチルアリニノ)-1,3,5−トリアジン
は、上述した合成ゴムの劣化防止剤として使用されるも
ので、その配合割合は合成ゴム 100重量部に対して、
0.01 〜1 重量部配合することが望ましい。その配合量
が 0.01 重量部未満では、合成ゴムの劣化防止効果がな
く、また 1重量部を超えるとその効果はあまり向上せ
ず、経済的に不利となるので好ましく無い。また必要に
応じて他の劣化防止剤と併用することもできる。
【0014】本発明のFPC基板用接着剤組成物は、熱
硬化性樹脂、合成ゴムおよび特定の劣化防止剤を必須の
成分とするが、本発明の目的に反しない限度において、
また必要に応じて、微粉末の無機質または有機質の充填
剤、顔料等を添加配合することができる。これらの各成
分をメチルエチルケトン/トルエン等の溶剤を用いて均
一に溶解し、容易にFPC基板用接着剤組成物の溶液
(以下接着剤という)を製造することができる。この接
着剤はFPC基板用のみならず、FPCカバーレイやリ
ジッド銅張積層板の銅箔/基板との接着等にも、またそ
の他の場合の接着用にも使用することができる。
【0015】
【作用】本発明のFPC基板用接着剤組成物は、特定の
劣化防止剤を配合したことによって、合成ゴムの劣化が
防止され、その結果、加熱後における接着性の低下を少
なくすることができる。また合成ゴムとしてアクリルゴ
ムを使用していないため、優れた屈曲性を得ることがで
きる。
【0016】
【実施例】本発明を実施例によって具体的に説明する
が、本発明はこれらの実施例によって限定されるもので
はない。以下の実施例および比較例において「部」とは
「重量部」を意味する。
【0017】実施例1 アクリロニトリルブタジエンゴムのニポール1432J
(日本ゼオン社製、商品名)40部、エポキシ樹脂のYD
−7011(東都化成社製商品名、エポキシ当量470 )
58部、ジシアンジアミド(日本カーバイド社製) 1.8
部、イミダゾール2E4MZ(四国化成社製、商品名)
0.2部、および劣化防止剤のイルガノックス565(日
本チバガイギー社製、商品名) 0.1部を、ジメチルホル
ムアミドとメチルエチルケトンとトルエンの混合溶剤に
溶解し、FPC基板用接着剤を製造した。
【0018】実施例2 実施例1においてアクリロニトリルブタジエンゴムのニ
ポール1432J(日本ゼオン社製、商品名)の替わり
に、カルボキシ含有アクリロニトリルブタジエンゴムの
ニポール1072J(日本ゼオン社製、商品名)を用い
た以外は、すべて実施例1と同一にしてFPC基板用接
着剤を製造した。
【0019】比較例1 実施例1において、劣化防止剤のイルガノックス565
(日本チバガイギー社製、商品名)を配合しなかった以
外は、実施例1と同様にしてFPC基板用接着剤を製造
した。
【0020】比較例2 実施例1において、アクリロニトリルブタジエンゴムの
ニポール1432J(日本ゼオン社製、商品名)の替わ
りに、アクリルゴムのニポールAR51(日本ゼオン社
製、商品名)用いたことと、劣化防止剤のイルガノック
ス565(日本チバガイギー社製、商品名)を配合しな
かった以外は、実施例1と同様にしてFPC基板用接着
剤を製造した。
【0021】実施例1〜2および比較例1〜2で製造し
たFPC基板用接着剤を、厚さ25μm のポリイミドフイ
ルムカプトン(イー・アイ・デュポン社製、商品名)
に、ロールコーターで厚さ25μm になるように塗布し乾
燥半硬化させた後、接着剤を塗布した面に厚さ35μm の
圧延銅箔を、ロールにより温度 120℃,速度0.5m/mi
n,圧力5 kg/cm2 の条件で積層成形した。次いで、150
℃のオーブン中で 2時間硬化させてフレキシブル印刷
回路用基板を製造した。得られたフレキシブル印刷回路
用基板について、引剥し強さ、屈曲性の試験を行ったの
で、その結果を表1に示した。本発明のフレキシブル印
刷回路用接着剤組成物は、いずれの特性においても優れ
ており、本発明の効果を確認することができた。
【0022】
【表1】 *1 :IPC−FC−240Bによる。 *2 :JIS−P−8115による。
【0023】
【発明の効果】以上の説明および表1から明らかなよう
に、本発明のフレキシブル印刷回路基板用接着剤組成物
は、接着性、耐熱性、屈曲性に優れ、かつFPC基板に
要求される諸特性を低下させることのないもので、電子
機器の屈曲可動部等に好適な信頼性の高いものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)熱硬化性樹脂、 (B)アクリロニトリルブタジエンゴム又はカルボキシ
    含有アクリロニトリルブタジエンゴムの合成ゴムおよび (C)次の化学式で示される2,4-ビス(n-オクチルチ
    オ)−6-(4-ヒドロキシ−3,5-ジ−t-ブチルアニリノ)
    -1,3,5−トリアジン 【化1】 を必須成分とし、前記(B)の合成ゴム 100重量部に対
    し前記(C)のトリアジンを 0.01 〜1 重量部配合して
    なることを特徴とするフレキシブル印刷回路基板用接着
    剤組成物。
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