JP3289659B2 - 根太のはね出し構造及びその施工方法 - Google Patents
根太のはね出し構造及びその施工方法Info
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Description
造及びその施工方法に係り、さらに詳しくは、極薄鋼板
製形鋼部材を用いた住宅に実施して特に有効な根太のは
ね出し構造及びその施工方法に関するものである。
連続して屋外にはね出す方法は、木造ツーバイフォー住
宅においては、角形断面の床根太を屋外にはね出して隣
接する床根太の間に端根太をはめ込み、釘により固定す
る方法が行われているが、極薄鋼製形鋼部材を用いた住
宅(以下、スチールハウスという)においては、現在ま
で好ましい方法は行われていなかった。
宅では、使用する部材が密実な木材であるため、任意の
方向から釘による接合が可能であるが、スチールハウス
においては、床根太に使用するリップ溝形鋼や軽溝形鋼
は開断面であるため、木材と同様の組合わせでは強固に
接合することができず、また、板厚が薄いため座屈しや
すいなどの問題があるため、有効な方法はまだ実現して
いない。
されたもので、構造が簡単で施工が容易であり、その上
強度的に優れた根太のはね出し構造及びその施工方法を
得ることを目的とするものである。
出し構造は、溝形鋼からなり、所定の間隔で下階壁の上
枠上に設置されて該上枠からはね出される根太と、溝形
鋼からなり、前記根太の上枠に対応する部分に接合され
て箱形断面を形成する合せ材と、溝形鋼からなり、前記
上枠上において隣接する根太の間に嵌入されて前記上枠
に接合される端根太と、溝形鋼からなり、前記端根太の
端部に接合されると共に、前記根太又は合せ材に接合さ
れるスチフナとからなるものである。
法は、溝形鋼からなり、下階壁の上枠に対応する部分に
溝形鋼からなる合せ材を接合して箱形断面が形成された
根太を所定の間隔ではね出して前記上枠上に設置し、隣
接する根太の間に溝形鋼からなり端部に溝形鋼からなる
スチフナが接合された端根太を嵌入して該端根太を前記
上枠に接合すると共に、前記スチフナを前記根太又は合
せ材に接合するようにしたものである。
図、図2は図1の一部拡大図、図3、図4は図2の分解
斜視図である。図1において、1はリップ溝形鋼からな
り、耐力壁を構成する壁縦枠、2は軽溝形鋼からなり、
壁縦枠1に接合された上枠、3は窓開口部である。4は
後述の根太10のはね出しによって屋外側に形成された
ベランダである。なお、ベランダ4には床面材が張られ
ていない状態を示してある。
からなり、一部が上枠2から屋外にはね出されて所定の
間隔で上枠2上に設置された根太である。11は根太1
0と同一寸法シリーズの軽溝形鋼からなる合せ材で、そ
の長さLは上枠2のウェブ幅より長く形成されており、
根太10の上枠2に対応する位置において両者の開口部
を対向させて根太10に嵌合し、ドリリングタッピング
ねじ(以下ビスという)で固定されて箱形断面に形成さ
れている。なお、周知のように、同一寸法シリーズの溝
形鋼においては、軽溝形鋼の内のり寸法は、リップ溝形
鋼の外形寸法とほぼ等しく形成されている。
る端根太で、その長さL1 は上枠2上に設置された隣接
する根太10の間に嵌合しうる長さになっている。13
は壁縦枠1と同種のリップ溝形鋼からなるスチフナで、
その長さL2 は端根太12のフランジ間に嵌入しうる長
さになっており、端根太12の両端部に嵌入されてその
フランジを端根太12のウェブにビスで固定される。
施工の一例について説明する。 (1)図3に示すように、根太10の先端部より内側
(上枠2に対応する位置)に、合せ材11をその開口部
を根太10の開口部に対向させた状態で根太10に嵌合
し、両者のフランジをビスで接合して箱形断面に形成す
る。このとき、根太10の先端部から合せ材11までの
長さL3 を、バルコニー5のはね出し長さにほぼ対応す
る長さ、例えば、1m以内とする。
端部のフランジの間に、その開口部を対向させてスチフ
ナ13を嵌入し、そのフランジを端根太12のウェブに
ビスで接合する。
を所定の間隔で、かつ一端を上枠2からはね出して合せ
材11を取付けた部位を上枠2上に載置する。このと
き、合せ材11の長さは、少なくとも両端部が上枠2の
ウェブ(又はスチフナ13のフランジ)の両側縁からは
み出す長さとする。このように構成することにより、合
せ材11と根太10を接合したビスが、壁の上枠に干渉
することがなく、また、はみ出し長さを45mm以上とし
た場合は、仕上げ下地となる面材を取付ける際に邪魔に
ならない。
けられた端根太12を、上枠2上において隣接する根太
10の間にはめ込み、端根太12のフランジを上枠2
に、また、スチフナ13のウェブを根太10のウェブに
それぞれビスで固定する。このとき、端根太12の上下
のフランジ面と、根太10に取付けられた合せ材11の
フランジの上下面は、同一平面に形成される。以下同様
にして、隣接する根太10の間に順次端根太12をはめ
込んで固定し、各根太10のはね出し部の先端部にバル
コニー端根太14を取付けて、上面に構造用合板等から
なる床面材を取付ければ、はね出し部分の床構造が構成
される。
たが、本発明はこれに限定するものではなく、例えば、
その順序を変え、あるいは、根太10を上枠2上に載置
したのち根太10の間に端根太12をはめ込んで固定
し、ついでスチフナ13を固定してもよく、また、端根
太12を上枠2上に取付けたのち根太10をはめ込むな
ど、適宜変更することができる。また、各部材をビスで
接合する場合を示したが、ボルト、リベット、かしめ、
スポット溶接等によって各部材を接合してもよい。
縦枠1には、ウェブ幅W:89mm、フランジ幅F:40
mm、リップ幅Li :12mm、板厚t:1mmのリップ溝形
鋼を用い、上枠2には、W:91mm、F:40mm、t:
1mmの軽溝形鋼を使用した。また、根太10にW:23
5mm、F:40mm、Li :20mm、t:1mmのリップ溝
形鋼を用い、合せ材11に根太10と同一寸法シリーズ
のW:237mm、F:40mm、ti :1mmで、長さL:
181mmの軽溝形鋼を用いた。
シリーズで合せ材11と同種の長さL1 が41.5mm
(したがって、根太10の内のり間隔とほぼ等しい長
さ)の軽溝形鋼を用い、スチフナ13に壁縦枠1と同種
で、その長さL2 が端根太12のフランジ間の内のり寸
法とほぼ等しい長さ(約235mm)のリップ溝形鋼を用
いた。なお、合せ材11を、その屋外側端部が根太10
の先端部から855mmの位置に接合して箱形断面を構成
した。
りはね出し部分の骨組を行った。なお、合せ材11は上
枠2のウェブからそれぞれ両側に45mmずつはみ出さ
せ、また、根太10は上枠2(又は端根太12のウェブ
面)から屋外側に90cmはね出した。これにより、図1
に示すような根太10のはね出し構造を有する骨組みを
短時間で確実に施工することができた。なお、上記の各
部材の寸法はその一例を示すもので、これに限定するも
のではなく、構造計算等により任意のものを選択するこ
とができる。
スチフナ13にリップ溝形鋼を、また、上枠2、合せ材
11及び端根太12に軽溝形鋼を使用した場合を示た
が、本発明はこれに限定するものではなく、適宜選択使
用することができる。また、上記の説明では、本発明を
主としてバルコニーに実施した場合を示したが、オーバ
ーハングにも実施することができる。
で下階壁の上枠上に設置されて上枠からはね出される根
太と、溝形鋼からなり、根太の上枠に対応する部分に接
合されて箱形断面を形成する合せ材と、溝形鋼からな
り、上枠上において隣接する根太の間に嵌入されて上枠
に接合される端根太と、溝形鋼からなり、前記端根太の
端部に接合されると共に、根太又は合せ材に接合される
スチフナとによって構成したので、構造が簡単で施工が
容易であり、その上強度的に優れた根太のはね出し構造
を得ることができる。
法は、溝形鋼からなり、下階壁の上枠に対応する部分に
溝形鋼からなる合せ材を接合して箱形断面が形成された
根太を所定の間隔ではね出して上枠上に設置し、隣接す
る根太の間に溝形鋼からなり端部に溝形鋼からなるスチ
フナが接合された端根太を嵌入してこの端根太を上枠に
接合すると共に、スチフナを根太又は合せ材に接合する
ようにしたので、上記と同様の効果を得ることができ
る。
る。
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】 溝形鋼からなり、所定の間隔で下階壁の
上枠上に設置されて該上枠からはね出される根太と、 溝形鋼からなり、前記根太の上枠に対応する部分に接合
されて箱形断面を形成する合せ材と、 溝形鋼からなり、前記上枠上において隣接する根太の間
に嵌入されて前記上枠に接合される端根太と、 溝形鋼からなり、前記端根太の端部に接合されると共
に、前記根太又は合せ材に接合されるスチフナとを備え
たことを特徴とする根太のはね出し構造。 - 【請求項2】 溝形鋼からなり、下階壁の上枠に対応す
る部分に溝形鋼からなる合せ材を接合して箱形断面が形
成された根太を所定の間隔ではね出して前記上枠上に設
置し、隣接する根太の間に溝形鋼からなり端部に溝形鋼
からなるスチフナが接合された端根太を嵌入して該端根
太を前記上枠に接合すると共に、前記スチフナを前記根
太又は合せ材に接合することを特徴とする根太のはね出
し施工方法。
Priority Applications (1)
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JP28655497A JP3289659B2 (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | 根太のはね出し構造及びその施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JPH11124899A JPH11124899A (ja) | 1999-05-11 |
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-
1997
- 1997-10-20 JP JP28655497A patent/JP3289659B2/ja not_active Expired - Fee Related
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