JP3287941B2 - 安定なリポソームの水分散液 - Google Patents

安定なリポソームの水分散液

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JP3287941B2 JP02542894A JP2542894A JP3287941B2 JP 3287941 B2 JP3287941 B2 JP 3287941B2 JP 02542894 A JP02542894 A JP 02542894A JP 2542894 A JP2542894 A JP 2542894A JP 3287941 B2 JP3287941 B2 JP 3287941B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リポソームの水分散液
に係り、特には、レシチンとキシロオリゴ糖との複合体
をリポソーム膜の主成分として含有する安定性に優れた
リポソームの水分散液に関する。
【0002】
【従来の技術】脂質の閉鎖小胞であるリポソームは、元
来、生体膜モデルとしてその物理化学的諸性質を研究す
るために利用されてきた。一方、その内水層や脂質膜内
に各種物質を保持させることができるため、近年ドラッ
グ・デリバリー・システム(DDS)としての研究が盛
んに行われている。しかしながら、リポソームは、光、
熱、温度、浸透圧等の影響を敏感に受け、化学的あるい
は物理的変化を起こしやすく、保存中にリポソーム粒子
同士の凝集や融合、さらには沈澱物の生成や不溶物の析
出など、状態変化や機能低下が起こるという欠点があ
る。この状態変化はリポソーム製剤の商品としての価値
を下げることになり、またDDSとしての効果を十分に
発揮させることが難しくなる。このため、リポソーム分
散液を安定に維持することが重要な技術課題となってい
る。
【0003】これまでにもリポソームの保存時における
安定性を改良しようとする試みはいくつかなされてい
る。例えば特開昭64−3114号公報では、リン脂質
を含むリポソーム膜成分物質をクロロホルム等の有機溶
媒に溶解させた後、有機溶媒を減圧留去して一旦リピッ
ドフィルムを形成させ、これを水に懸濁させてから多価
アルコールおよび/または糖類を添加してリポソームの
水分散液を調製している。しかしながら、ここでは、得
られたリポソームの低温(5℃)での安定性は詳細に検
討されているものの、室温における長期間の安定性につ
いては十分に検討されていない。
【0004】また、リポソームは室温下で安定に保存す
ることが困難であるため、これを凍結保存することも試
みられている。例えば特開昭62−30708号公報に
は、グルコース、ガラクトース、マンノース、マルトー
スおよびマルトトリオースの1種または2種以上と親水
性薬物とを取り込ませたリポソームを該糖類水溶液の存
在下に凍結させることによって凍結・融解に対するリポ
ソーム膜の安定化をはかることが開示されている。しか
しながら、凍結させたリポソームは、使用するたびに融
解しなければならず、使い勝手が悪い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明は、
室温レベルの温度域においても長期間に渡り優れた安定
性を示し、それ故簡便に使用できるリポソームの水分散
液を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、キシロオリゴ糖が
リポソーム膜の保存安定性を大いに向上させることを見
い出した。これにつきさらに研究した結果、リン脂質の
中でもレシチンをキシロオリゴ糖と組み合わせ、しかも
両者を、単に添加・混合するのではなく、予め複合化さ
せ、この複合体を用いてリポソームを調製すると、該リ
ポソームは室温レベルの温度域においても安定性が顕著
に向上することを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0007】すなわち、本発明は、レシチンとキシロオ
リゴ糖との複合体をリポソーム膜の主成分として含有
し、該複合体はレシチンとキシロオリゴ糖とが分子間で
親水性領域と親油性領域とからなる集合体を形成するこ
とにより構成されることを特徴とするリポソームの水分
散液を提供するものである。以下、本発明をさらに詳し
く説明する。
【0008】本発明で使用するレシチンとは、通常、食
品添加物の分野において乳化剤等として慣用的に使用さ
れるリン脂質の総称をいい、ホスファチジルコリン、ホ
スファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシ
トール、ホスファチィジルセリン、ホスファチジルグリ
セロール、これらのリゾ体等のアシルグリセロ型リン脂
質を指す。本発明のレシチンの起源は植物組織あるいは
動物臓器等の天然物由来のものあるいは化学合成品であ
り、前記各成分および起源は単一種類もしくは混合物と
して使用できる。そのアシル基すなわち脂肪酸残基の炭
素鎖長、炭素−炭素不飽和結合の有無、直鎖状および側
鎖状構造の区別は特に問わないが、好ましくは炭素数が
14〜22で、飽和または不飽和の直鎖状脂肪酸の残基
であり、かかる脂肪酸としてミリスチン酸、ペンタデカ
ン酸、パルミチン酸、パルミトオレイン酸、ペンタデカ
ン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、α−お
よびγ−リノレン酸、アラキン酸、ベヘン酸、エルシン
酸等を例示できる。
【0009】本発明において好適に用いられるレシチン
としては、例えば大豆レシチン、菜種レシチン、卵黄レ
シチン、牛脳レシチン、牛肝臓レシチン等の天然物由来
の混合レシチンがある。これらのレシチンはアセトン、
メチルエチルケトン等の有機溶媒を用いてグリセリド等
の混合成分を分別、除去してアシルグリセロ型リン脂質
純度を高めたものが望ましく、また、メタノール、エタ
ノール、プロパノール、ブタノール等の極性有機溶媒を
用いて分別し、ホスファチジルコリン含量を高め、好ま
しくは前記アシルグリセロ型リン脂質中の含量が10重
量%以上、好ましくは20重量%〜100重量%である
ものがよい。さらにまた、本発明で用いるレシチンは、
安定性、色調、臭気等を改善するために水素添加処理を
施したものがよい。なお、これら天然物由来のレシチン
は、製品としてスフィンゴミエリン等のアシルグリセロ
型以外のリン脂質を含むことがあるが、該リン脂質は本
発明の複合体の形成に何ら影響を与えない。
【0010】一方、化学合成レシチンとしては、前記脂
肪酸の1種または2種の残基を有するアシルグリセロリ
ン脂質であり、1,2−ジミリストイル−3−ホスファ
チジルコリン、1,2−ジパルミトイル−3−ホスファ
チジルコリン、1,2−ジステアロイル−3−ホスファ
チジルコリン、1,2−ジオレイルホスファチジルコリ
ン、1,2−ジリノレオイル−3−ホスファチジルコリ
ン、1,2−ジベヘノイル−3−ホスファチジルコリ
ン、1−パルミトイル−2−オレオイル−3−ホスファ
チジルコリン、1−オレオイル−2−パルミトイル−3
−ホスファチジルコリン、1−ステアロイル−2−オレ
オイル−3−ホスファチジルコリン、1−オレオイル−
2−ステアロイル−3−ホスファチジルコリン、1,2
−ジミリストイル−3−ホスファチジルエタノールアミ
ン、1,2−ジパルミトイル−3−ホスファチジルエタ
ノールアミン、1,2−ジステアロイル−3−ホスファ
チジルエタノールアミン、1−パルミトイル−2−オレ
オイル−3−ホスファチジルエタノールアミン、1−パ
ルミトイル−2−リノレノイル−3−ホスファチジルエ
タノールアミン、1,2−ジパルミトイル−3−ホスフ
ァチジルセリン、1,2−ジオレオイル−3−ホスファ
チジルセリン、1,2−ジミストイル−3−ホスファチ
ジルグリセロール、1,2−ジパルミトイル−3−ホス
ファチジルグリセロール、1,2−ジステアロイル−3
−ホスファチジルグリセロール、1,2−ジオレオイル
−3−ホスファチジルグリセロール等が好適である。な
おこれらのアシルグリセロ型リン脂質は、ホスファチジ
ルコリンを10重量%以上、より好ましくは20〜10
0重量%の割合で含むことが望ましい。また天然物由来
のものと同様にこれらを水素添加処理して使用すること
もできる。
【0011】本発明においてレシチンとともにリポソー
ム膜の主成分をなすキシロオリゴ糖は、五炭糖であるキ
シロースがβ−1,4結合で連結している二糖ないし十
数糖の重合度の糖質の総称であり、キシロビオース(重
合度2:X2 )であればβ−D−キシロピラノシル−
(1→4)−D−キシロピラノースであり、キシロトリ
オース(重合度3:X3 )であればβ−D−キシロピラ
ノシル−(1→4)−D−キシロピラノシル−(1→
4)−D−キシロピラノースであり、他にキシロテトラ
オース(重合度4:X4 )やキシロペンタオース(重合
度5:X5 )、キシロヘキサオース(重合度6:X
6 )、キシロヘプタオース(重合度7:X7 )、キシロ
オクタオース(重合度8:X8 )、キシロノナオース
(重合度9:X9 )、キシロデカオース(重合度10:
10)、キシロウンデカオース(重合度11:X11)、
キシロドデカオース(重合度12:X12)、キシロトリ
デカオース(重合度(13:X13)を挙げることができ
る(以下、これらオリゴ糖を総称してキシロビオース以
上のオリゴ糖ということがある)。
【0012】本発明のキシロオリゴ糖の起源は、キシラ
ンを含有している天然物であればほとんど使用可能であ
るが、経済的な制約から原料の中でもキシラン含有量が
多いものが好ましい。特に好ましい原料としては、バカ
ス、トウモロコシの芯、シラカバ、ブハなどの広葉樹、
綿実殻が挙げられる。
【0013】本発明において用いられるキシロオリゴ糖
製品としては、液状品でも粉末品でもよく、キシロビオ
ース以上のオリゴ糖を液状品の場合は固形分中、粉末品
の場合は粉末中70重量%以上、好ましくは80重量%
以上、より好ましくは95重量%以上含有しているもの
が望ましい。
【0014】したがって、製品としてのキシロオリゴ糖
はキシロビオース以上のオリゴ糖以外の成分として、例
えば、キシロースやグルコース等の単糖を30重量%以
下、好ましくは20重量%以下、より好ましくは5重量
%以下であれば含有してもよい。これらキシロビオース
以上のオリゴ糖以外の糖成分は、本発明の複合体の調製
に何ら悪影響を及ぼさない。
【0015】さらに、キシロビオース以上のオリゴ糖と
しては、キシロビオース、キシロトリオース、キシロテ
トラオースが好ましく、本発明において用いられる製品
としてのキシロオリゴ糖は、液状品の場合は固形分中、
また粉末品の場合は粉末中、キシロビオースを30重量
%以上、好ましくは50重量%以上含有しているもの、
またはキシロオリオース以上のキシロオリゴ糖を30重
量%以上、好ましくは60重量%以上含有しているもの
が望ましい。
【0016】また、本発明において用いられるキシロオ
リゴ糖製品としては、液状品の場合は固形分中、または
粉末品の場合は粉末中、キシロビオース以上のオリゴ糖
を70重量%以上、好ましくは80重量%以上、より好
ましくは95重量%以上含有し、かつキシロビオース以
上のオリゴ糖として少なくともキシロビオースを30重
量%以上、好ましくは50重量%以上有するか、または
少なくともキシロトリオース以上のオリゴ糖を30重量
%以上、好ましくは60重量%以上有するものが望まし
い。
【0017】本発明のキシロオリゴ糖製品として、具体
的にはサントリー(株)製キシロビオースミクスチャー
(液状品:固形分75重量%以上、固形分中の単糖が2
8重量%以下、固形分中のキシロビオースが56重量%
以上、固形分中のキシロトリオース以上のオリゴ糖が2
4重量%以下)やサントリー(株)製キシロオリゴ95
(液状品:固形分75重量%±1重量%、固形分中のキ
シロオリゴ糖が95重量%以上)、あるいはサントリー
(株)製キシロオリゴ70(液状品:固形分75重量%
±1重量%、固形分中のオリゴ糖が70重量%以上)が
使用できる。
【0018】さて、本発明においては、上記レシチンと
キシロオリゴ糖とをリポソーム膜の主成分として用いる
のであるが、既述のように、それらを単に混合して用い
るのではなく、両者を予め複合化して用いる。レシチン
とキシロオリゴ糖を単に混合しても所期の効果は達成さ
れないのである。
【0019】そのような本発明のレシチンとキシロオリ
ゴ糖との複合体(以下、単に複合体ということがあ
る。)は、例えば次のようにして製造することができ
る。すなわち、キシロオリゴ糖を1〜20重量%、好ま
しくは3〜10重量%の範囲内で含む水溶液中に、レシ
チンを1〜25重量%、好ましくは5〜15重量%の範
囲内で添加し、均一に攪拌する。このとき、レシチンと
キシロオリゴ糖との比率(レシチン:アシルグリセロ型
リン脂質/キシロオリゴ糖:キシロビオース以上のオリ
ゴ糖)が、重量比で、通常30/70〜95/5、好ま
しくは40/60〜80/20、最も好ましくは50/
50〜70/30となるように配合する。得られた水溶
液を超音波発生装置や高圧ホモジナイザー等による複合
化処理に供した後、乾燥し、複合体を得る。ここに乾燥
方法としては、噴霧乾燥、真空凍結乾燥、瞬間真空乾燥
などがあり、適宜採用すればよい。なお複合体は、粉末
状態として得ることが以降のリポソーム調製段階におけ
る膨潤性の点から好ましく、またその粒子径はなるべく
小さいこと、具体的には0.1〜2mm程度が望まし
い。
【0020】このようにして得られる本発明の複合体
は、構造的には十分解明されていないが、おそらくレシ
チンとキシロオリゴ糖とが特異的に分子間で親水性領域
と親油性領域とから成る集合体を形成し、複合体全体と
してレシチン単独の場合に比べてさらに強力な親水的お
よび親油的機能を有する界面活性組成物となったもので
あろうと推測される。
【0021】次に、リポソームの水分散液は公知の方法
により製造でき、例えばジャーナル・オブ・モレキュラ
ー・バイオロジーVol.13、238頁(1965
年)に記載された方法に準じて行うことができる。すな
わち、レシチンとキシロオリゴ糖との複合体を含むリポ
ソーム膜成分物質をクロロホルム、ジメチルスルホキサ
イド、ジメチルホルムアミド等の適当な有機溶媒に溶解
させた後、溶媒を減圧留去してリピッドフィルムを形成
させ、これを水に懸濁させてリポソーム水分散液を製造
することができる。
【0022】前記リポソーム膜成分物質は、本発明の複
合体の他に、リポソーム膜の安定化剤としてコレステロ
ール、コレスタノール、カンペステロール、スティグマ
ステロール、シトステロール等のステロール類を、荷電
物質としてジセチルホスフェート、ホスファチジン酸、
ガングリオシド、ステアリルアミン等を、また酸化防止
剤としてL−アスコルビン酸パルミテート、L−アスコ
ルビン酸ステアレート、トコフェロールなどがあり、好
ましくはD体またはDL体のα、β、γおよびδ−トコ
フェロールのうちの1種もしくは2種以上のトコフェロ
ール類等をそれぞれ必要に応じて加えてもよい。かかる
リポソーム膜成分物質の各成分比率は特に限定されるも
のではないが、好ましくはリポソーム膜成分物質全量に
対してステロール類は0〜0.5重量%程度、荷電物質
は0〜0.2重量%程度、酸化防止剤は0〜0.2重量
%程度である。リポソーム膜成分物質に湿る本発明の複
合体の割合は90重量%以上、好ましくは95〜99重
量%である。そしてリポソームを形成させるための本発
明の複合体の使用量は、通常、水に対して0.1〜10
重量%、好ましくは0.1〜5重量%である。0.1重
量%未満では良好なリポソームを形成せず、他方10重
量%を超えて添加してもそれに見合う効果が得られず不
経済となる。
【0023】かくして調製されるリポソームの水分散液
は、その安定性をさらに増大させるため1価の塩基性物
質または酸性物質を用いてpHを中性付近、好ましくは
pH6.0〜8.0程度に調節することが望ましい。1
価の塩基性物質としては水酸化カリウム、水酸化ナトリ
ウム、水酸化リチウム等の水酸化物、トリエチルアミ
ン、トリメチルアミン、ジイソプロパノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン、テトラメチ
ルアミン等のアミン類、好ましくは水酸化カリウム、水
酸化ナトリウム等の水酸化物を例示することができる。
1価の酸性物質としては塩酸、硝酸、臭化水素酸、ヨウ
化水素酸等を、好ましくは塩酸、硝酸等を例示すること
ができる。なおリポソームの水分散液中に共存するリポ
ソーム以外の陽イオン性物質は1価のものが望ましい。
またその濃度は可及的少量にすることがリポソームの安
定性の点から好ましく、具体的には約20mM濃度以下
である。
【0024】本発明のリポソームは、医薬、食品、農
薬、化粧料等としての活性成分をその親・疎水性に応じ
て、内水相内、リポソーム膜内に安定に保持することが
でき、医薬品、医薬部外品、機能性食品、食品、農薬、
化粧品の分やにおいて利用することができる。
【0025】本発明のリポソームに保持させる活性成分
は、従って疎水性物質でも親水性物質でもよく、または
両者の混合物でもよい。そのような活性成分としては、
例えば、ビタミンA、B1 、B2 、B6 、B12、C、
D、E、K、MおよびQ、パントテニールアルコール、
パントテン酸カルシウム、ニコチン酸ベンジル、ヘスペ
リジン、ヘスペリチン等のビタミン類およびその誘導
体、アラニン、ロイシン、リジン、アスパラギン、アス
パラギン酸、システイン、プロリン、グルタミン、セリ
ン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、チロシン、
イソロイシン、バリン等のアミノ酸およびその誘導体、
リノール酸、α−およびγ−リノレン酸、ジホモ−γ−
リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、ド
コサヘキサエン酸、ミード酸、プロスタグランジン、プ
ロスタサイクリン、ロイコトリエン等の多価不飽和脂肪
酸およびその誘導体をあげることができる。また、他の
活性成分として、ピロリドンカルボン酸、グリチルリチ
ン、ビサボロール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼ
トニウム、パラベンエステル、メントール、レゾルシ
ン、ヒノキチオール、スクワレン、アントラニル酸、尿
素、副腎皮質ホルモン、卵胞ホルモン、エストロゲン、
アンドロゲン、チロキシン、脳下垂体ホルモン、脳下垂
体後葉抽出物、胸腺ホルモン、胎盤性ゴナドトロピン、
ε−アミノカプロン酸、アラントイン、ハロカルバン、
カンフル、塩化ヒドロキシアンモニウム、グルタオチン
とその誘導体、メチル−2,5−ジイソプロピル桂皮酸
エステル、パラアミノ安息香酸エステル、ビス(2−ピ
リジルオール−1−オキシド)亜鉛、アミノフェノール
型抗ヒスタミン剤、エストラジオール、エチルエストラ
ジオール、サリチル酸及びその誘導体、塩酸ジフェンド
ラミン、イソプロピルメチルフェノール、塩化クロルヘ
キシジン、アラントインクロルヒドロキシアルミニウ
ム、ホモスルファミン、スコボラミン、クロニジン、硫
酸イソソルビド、5−フルオロウラシル、塩化カプニウ
ム、アセチルコリン等も例示できる。
【0026】本発明のリポソームに配合する活性成分の
濃度はその種類と用途により一概には特定できないが、
通常、リポソーム形成に用いる水の全量に対して0.0
00001〜30重量%程度である。
【0027】活性成分をリポソーム中に包含させる方法
としては、親水性活性成分の場合にはこれを水に溶解さ
せ、ついでこの水溶液にリピッドフィルムを懸濁させれ
ばよい。また、疎水性活性成分の場合には、これをリポ
ソーム膜成分物質とともに前記有機溶媒中に混合し、溶
媒を除去し、得られたリピッドフィルムを水に懸濁させ
ればよい。かくして活性成分の保持性に優れた安定なリ
ポソーム水分散液が得られる。
【0028】
【実施例】以下に実施例および比較例をもって本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら制
限されるものではない。 実施例1 複合体の製造 キシロオリゴ糖(サントリー(株)製、商品名:キシロ
ビオースミクスチャー、固形分含量:75重量%、キシ
ロビオース含量:60重量%、キシロトリオース以上の
オリゴ糖含量:20重量%)200gを3リットルの水
に溶解した。これをホモミキサーで十分攪拌(1000
rpm)しながら粉末状大豆レシチン(日清製油(株)
製、商品名:べイシスLP−20、ホスファチジルコリ
ン含量:30重量%)200gを徐々に加え、懸濁液と
した。さらに、超音波発生装置UR−200P(トミー
精工(株)製)を用い、20KHz、200Wの条件下
で超音波処理を行った。この処理中、懸濁液の温度の上
昇を防ぐために10分間の処理と5分間の停止を繰り返
し、計2時間処理した。ついでこの処理液を噴霧乾燥し
てレシチンとキシロオリゴ糖との複合体(平均粒子径
1.3mm)365gを得た。
【0029】実施例2 複合体の製造 キシロオリゴ糖(サントリー(株)製、商品名:キシロ
オリゴ95(コーンコブ原料)、固形分含量:75重量
%、キシロビオース含量:31重量%、キシロトリオー
ス以上のオリゴ糖含量:66重量%)500gを10リ
ットルの水に溶解した。実施例1と同様にホモミキサー
で十分攪拌しながら高純度大豆レシチン(日清製油
(株)製、商品名:ベイシスLS−60、ホスファチジ
ルコリン含量:60重量%)1000gを徐々に加え、
懸濁液とした。これを実施例1と同様の超音波処理およ
び噴霧乾燥処理に供し、レシチンとキシロオリゴ糖との
複合体(平均粒子径0.8mm)1350gを得た。
【0030】実施例3 実施例1で得られたレシチンとキシロオリゴ糖との複合
体を用いて以下の操作によりリポソームを調製した。
【0031】実施例1記載の複合体15g、コレステロ
ール3mg、ジセチルホスフェート0.4mgおよびD
L−α−トコフェロール1mgをナスフラスコ内で10
0ミリリットルのクロロホルムに溶解させた後、クロロ
ホルムを減圧留去した。得られた乾燥ペースト状均一混
合物に、あらかじめ0.01M硫酸ナトリウム水溶液に
活性成分として0.056M相当量のビタミンCを溶解
させた水溶液(水酸化ナトリウムでpH7.2に調整)
400ミリリットルを加え、湯浴中で60℃に加温して
充分に膨潤させた。ついで同温度に保持したままT.
K.ホモミキサー(特殊機化工業社製)を用いて攪拌
し、均一に分散した後、攪拌を続けながら室温に戻した
ところ、薄青白色のほとんど透明なリポソーム水分散液
が得られた。この水分散液について粒径測定機(サブミ
クロン粒子分析装置、Coulter 社製、モデルN4SD)
を用いてリポソームの平均粒径を測定したところ、17
4nmであった。また、このリポソーム水分散液は、室
温(25〜30℃、以下同じ)で約1年6ヶ月間、凝集
沈澱を生じることなく、状態も変化せず安定であった。
【0032】この分散液をセファデックスG50−メデ
ィウムを用いて室温でゲルろ過し、リポソームとリポソ
ームに保持されなかったビタミンCとを分離した。つい
でリポソームが溶出している画分について、ビタミンC
濃度を「化粧品原料基準第2版注解」(第4頁、薬事日
報社、1984年発行)に記載の方法(すなわちリポソ
ーム0.2gにメタリン酸溶液50ミリリットルを加
え、デンプン試液を指示薬とし、0.1Nヨウ素液で滴
定する。滴定量1ミリリットルがビタミンC8.806
mgに相当する。)を用いて測定したところ、使用した
ビタミンC全量の47%がリポソームに保持されている
ことが明らかになった。
【0033】実施例4 実施例2で得られたレシチンとキシロオリゴ糖との複合
体を用いて実施例3と同様の操作によりリポソームを以
下の通り調製した。
【0034】実施例2に記載の複合体10g、コレステ
ロール2mg、ジセチルホスフェート0.2mg、D−
ミックストコフェロール0.5mg、クロロホルム10
0ミリリットルおよび0.056M相当量のビタミンC
を溶解させた0.01M硫酸ナトリウム含有水溶液(水
酸化カリウムと塩酸とでpH6.7に調整)400ミリ
リットル用い、実施例3と同様に処理して薄青白色のほ
とんど透明なリポソーム水分散液を得た。このリポソー
ム水分散液は、実施例3に記載の方法で測定した平均粒
径が165nmであり、また室温で約1年9ヶ月間、沈
澱物を生ずることなくまた何ら状態が変化せず安定であ
った。
【0035】この分散液をセファデックスG50−メデ
ィウムを用いて室温でゲルろ過し、リポソームとリポソ
ームに保持されなかったビタミンCとを分離した。つい
でリポソームの溶出している画分について、実施例3に
記載の方法で、リポソーム中のビタミンC濃度を求めた
ところ、使用したビタミンC全量の58%がリポソーム
に保持されていた。
【0036】実施例5 キシロオリゴ糖(キシロオリゴ95)30g、粉末状大
豆レシチン(ベイシスLP−20)20gおよび水20
0ミリリットルを用い、実施例1と同様の方法によりレ
シチンとキシロオリゴ糖との複合体(平均粒子径1.0
mm)44gを得た。次いで、この複合体15g、β−
シトステロール30mg、ホスファチジン酸10mg、
D−α−トコフェロール20mg、クロロホルム100
ミリリットルおよび0.02M硫酸ナトリウム水溶液
(水酸化ナトリウムおよび塩酸でpH7.0に調整)2
00ミリリットルを用い、実施例3と同様に処理し、薄
白色のほとんど透明なリポソーム水分散液(リポソーム
の平均粒子径:150nm)を得た。
【0037】実施例6 キシロオリゴ糖(キシロビオースミクスチャー)8g、
高純度水添大豆レシチン(商品名:ベイシスLS−60
H、ホスファチジルコリン含量:60重量%)40gお
よび水150ミリリットルを用い、実施例1と同様の方
法によりレシチンとキシロオリゴ糖との複合体(平均粒
子径1.1mm)43gを得た。次いで、この複合体1
0g、トコフェロール15mg、ジセチルホスフェート
5mg、D−ミックストコフェロール10mg、クロロ
ホルム100ミリリットルおよび0.04M硫酸ナトリ
ウム水溶液(水酸化ナトリウムおよび塩酸でpH7.5
に調整)200ミリリットルを用い、実施例3と同様に
処理し、薄白色のほとんど透明なリポソーム水分散液
(リポソームの平均粒子径:170nm)を得た。
【0038】比較例1 実施例1と同じ割合で大豆レシチンとキシロオリゴ糖と
を用い、超音波処理のみを行うことなく同様に処理して
乾燥試料を調製した。この試料を用いて実施例3と同様
の操作、条件によりリポソームの水分散液を調製したと
ころ、少し白く濁っているがほとんど透明なリポソーム
水分散液が得られた。このリポソーム水分散液は、室温
で2ヶ月後に沈澱を生じた。
【0039】比較例2 実施例1記載の粉末状大豆レシチン(ベイシスLP−2
0)15g、コレステロール2mg、ジセチルホスフェ
ート0.4mgおよびDL−α−トコフェロール1mg
をナスフラスコ内で100ミリリットルのクロロホルム
に溶解させた後、クロロホルムを減圧留去した。得られ
た乾燥ペースト状均一混合物に、0.01M硫酸ナトリ
ウム水溶液(水酸化カリウムでpH7.1に調整)40
0ミリリットルを加え、湯浴中で60℃に加温して充分
に膨潤させた。ついで実施例3と同様に処理したところ
白濁したリポソーム水分散液が得られた。この水分散液
は室温で半日間静置しておくと白色の沈澱を生じ、リポ
ソームの安定性が乏しいことが明らかになった。
【0040】比較例3 実施例1記載の粉末状大豆レシチン(ベイシスLP−2
0)15g、コレステロール2mg、ジセチルホスフェ
ート0.4mgおよびDL−α−トコフェロール1mg
をナスフラスコ内で100ミリリットルのクロロホルム
に溶解させた後、クロロホルムを減圧留去した。得られ
た乾燥ペースト状均一混合物に、0.01M硫酸ナトリ
ウムと実施例2に記載のキシロオリゴ糖7gとを溶解さ
せた水溶液(水酸化カリウムでpH7.1に調整)40
0ミリリットルを加え、湯浴中で60℃に加温して充分
膨潤させた。ついで実施例3と同様に処理したところ、
少し白濁しているがほとんど透明なリポソーム水分散液
が得られた。このリポソーム水分散液は、室温で1ヶ月
後に沈澱を生じた。
【0041】比較例4 実施例1と同じ割合で大豆レシチンと、マルトースおよ
びマルトトリオースを混合したマルトオリゴ糖とを用
い、実施例1と同様に超音波処理を行ってレシチンとマ
ルトオリゴ糖との複合体試料を調製した。この試料を用
いて実施例3と同様の操作、条件によりリポソームの水
分散液を調製したところ、少し白濁しているがほとんど
透明なリポソーム水分散液が得られた。このリポソーム
水分散液は、室温で6ヶ月後に沈澱を生じた。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、室
温レベルの温度域においても長期間に渡り優れた安定性
を示すリポソームの水分散液が提供される。本発明のリ
ポソームはレシチンとキシロオリゴ糖との複合体を膜の
主成分として含有するものであり、レシチンおよびキシ
ロオリゴ糖を単に配合したもの、あるいはレシチンンと
キシロオリゴ糖以外の糖類との複合体を配合したものに
比べて、室温レベルの温度域においても長期間に渡り安
定性が顕著に高い。したがって、本発明のリポソームは
製剤としての要件を満足するものであり、簡便に使用で
き、その利用価値は大きく、また各種活性成分を保持さ
せることにより医薬品、機能性食品、食品、農薬、化粧
料等に用いることができる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 9/127 A61K 47/24 A61K 47/26 A61K 47/36

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レシチンとキシロオリゴ糖との複合体を
    リポソーム膜の主成分として含有し、該複合体はレシチ
    ンとキシロオリゴ糖とが分子間で親水性領域と親油性領
    域とからなる集合体を形成することにより構成されるこ
    とを特徴とするリポソームの水分散液。
  2. 【請求項2】 レシチンがホスファチジルコリンを10
    重量%以上含むものである請求項1に記載のリポソーム
    の分散液。
  3. 【請求項3】 キシロオリゴ糖が少なくともキシロビオ
    ースおよび/またはキシロトリオースを含むものである
    請求項1または2に記載のリポソームの水分散液。
  4. 【請求項4】 該複合体が、レシチンとキシロオリゴ糖
    を重量比で30:70ないし95:5の割合で含み、該
    複合体を0.1〜10重量%の割合で含有する請求項1
    ないし3のいずれか1項に記載のリポソームの分散液。
  5. 【請求項5】 該複合体がレシチンとキシロオリゴ糖の
    混合物を超音波発生装置または高圧ホモジナイザーによ
    る処理に供することによって得られる請求項1ないし4
    のいずれか1項に記載のリポソームの分散液。
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