JP3286818B2 - 熱転写受像シート - Google Patents

熱転写受像シート

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JP3286818B2 JP02323493A JP2323493A JP3286818B2 JP 3286818 B2 JP3286818 B2 JP 3286818B2 JP 02323493 A JP02323493 A JP 02323493A JP 2323493 A JP2323493 A JP 2323493A JP 3286818 B2 JP3286818 B2 JP 3286818B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱転写シートから移行
する染料を受容する受容層を有する受像シートに関する
ものであり、ビデオプリンター等、各種のカラープリン
ターの分野で幅広く利用できるものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオで撮影した画像やテレビの
画像、コンピューターグラフィックス等の静止画像を直
接フルカラーでプリントするシステムが進歩し、その市
場が急速に拡大している。その中でも、昇華性染料を記
録材とし、これを受像シートに重ね、記録信号に応じて
サーマルヘッドで加熱することにより染料を受像シート
上に転移させることによって記録像を得る方式が注目さ
れている。この記録方式は使用する色材が染料であるこ
とから非常に鮮明であり、且つ透明性に優れているた
め、得られる画像は中間色の再現性や階調性に優れ、従
来のフルカラーオフセット印刷やグラビア印刷による画
像と同様であり、写真画像に匹敵する高品質の画像が形
成可能となっている。
【0003】上述のような昇華型熱転写方式に用いられ
る熱転写受像シートには、濃度むらやドット抜けがな
く、高濃度及び高解像度の画像が得られることはもとよ
り、サーマルヘッドで印字した時に、加熱による熱カー
ルが生じないなどの高い性能の要求もあり、例えば図1
に示したような3層の積層シートが用いられている。特
開昭62−198497、特開平3−268998。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような芯
材と発泡ポリオレフィン層を積層する際、通常のドライ
ラミネーション法により貼り合わせた場合には、乾燥に
要する熱量が膨大であるため乾燥時に芯材、或いは発泡
ポリオレフィン層に寸法変化を生じ、このためにカール
が発生する。また、溶剤を回収する装置も必要であり、
設備面で大型化するという問題点も有している。さらに
は、接着剤中の残留溶剤による気泡の発生という問題も
内包している。
【0005】また、接着剤の硬化には熟成時間が必要で
あり、生産性に劣るという問題点もある。そこで、本発
明者等は、特願平3−57708において上記の問題を
解決するために電離放射線硬化型の接着剤を用いて積層
した熱転写受像シートを発明した。しかし、この方法で
は、従来の積層方法と比較して接着強度が若干劣ってい
た。従って、本発明の目的はこれらの問題点を解決し、
優れた接着強度と共に、高い生産性による低コスト、高
品質の熱転写受像シートを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】従って、上述のような問
題点を解決するために鋭意研究の結果、芯材とその両面
に積層する発泡ポリオレフィン層とを、電離放射線反応
性であり、かつ熱および/又は常温による硬化性或いは
架橋反応性を有する接着剤を用いて貼り合わせることに
より、目的を達成したものである。
【0007】即ち、上記の接着剤を芯材または発泡ポリ
オレフィン層のいずれか一方に塗布し、もう一方と貼り
合わせた直後に電離放射線を照射して硬化させることに
より、この接着剤は難流動性或いは固体となり、ある程
度の接着強度が得られる。従って、この状態では基材シ
ートにカール、剥がれ等の不良がなく、直ちに受容層等
のコーティングやスリット、シートカット等の後工程の
加工を開始できるため、硬化のための熟成工程を必要と
しない。また、上述の貼り合わせ後の加工工程進行中に
も反応が進行するため、接着強度が向上し、高品位の熱
転写受像シートを高い生産性で得ることが可能となっ
た。
【0008】次に、図面を用いて本発明を更に詳細に説
明する。図1は、本発明の熱転写受像シートの一実施例
を示す拡大断面図であり、この熱転写受像シートは基材
シートの一方の面にプライマー層2と染料受容層1が順
次コーティングなどにより積層されてできている。そし
て、基材シート自体は、芯材5の両面に無溶剤型接着剤
である電離放射線反応性であり、かつ熱および/又は常
温による硬化性、或いは架橋反応性を有する接着剤層
4、4′を介して発泡ポリオレフィン層3、3′が積層
された構成となっている。
【0009】発泡ポリオレフィン層には、発泡ポリプロ
ピレン、発泡ポリエチレン、発泡ポリスチレンなどが使
用できるが、クッション性などの性能を考慮すると発泡
ポリプロピレンが特に好ましい。また、芯材層には、塗
工紙、非塗工紙などの紙、合成紙、各種プラスチックフ
ィルムなどが使用可能で特に限定はされない。
【0010】次に、芯材と発泡ポリオレフィン層の貼り
合わせに使用する接着剤であるが、これは、熱硬化性或
いは常温硬化性を有する電離放射線硬化性接着剤であ
り、紫外線や電子線によって硬化すると共に、熱或いは
常温においても硬化する特徴を有している。このような
接着剤は、従来公知の電離放射線硬化性接着剤に熱或い
は湿度で反応する化合物或いは官能基を含有させること
によって得られる。又、電離放射線硬化性は、ラジカル
重合性不飽和二重結合を有する化合物を含有させること
によって発揮される。
【0011】例えば、スチレン、メチルスチレン、或い
はアクリル酸、メタアクリル酸又はそのアルキル又はア
リールエステルなどの1官能モノマー、エチレングリコ
ール、グリセリン、ペンタエリスリトール、エポキシ樹
脂などの2官能以上の化合物にアクリル酸、メタアクリ
ル酸又はその誘導体を反応させて得られる2官能以上の
アクリロイル又はメタアクリロイルモノマー、更には、
分子内にアクリロイル基、メタアクリロイル基などのラ
ジカル重合性不飽和二重結合を有するポリウレタン系、
ポリエステル系、ポリエーテル系、ポリカーボネート
系、或いはポリアクリル酸エステル、ポリメタアクリル
酸エステル系などのオリゴマー或いはプレポリマーなど
が接着剤全体量に対して5〜90%、好ましくは20〜
60%含有することによって電離放射線硬化性が付与さ
れる。
【0012】特に好ましいラジカル重合性不飽和二重結
合を有する化合物としては、その一部又は全部に、エチ
レングリコールジアクリレート、エチレングリコールジ
メタアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレー
ト、ジエチレングリコールジメタアクリレート、ネオペ
ンチルグリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコ
ールジメタアクリレート、1,6ヘキサンジオールグリ
シジルエーテルジアクリレート、1,6ヘキサンジオー
ルグリシジルエーテルジメタアクリレート、トリメチロ
ールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパ
ントリメタアクリレート、ペンタエリスリトールトリア
クリレート、ペンタエリスリトールトリメタアクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペンタ
エリスリトールテトラメタアクリレート、ジペンタエリ
スリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトー
ルヘキサメタアクリレート等の2官能以上の多官能モノ
マーを用いる、或いはその一部又は全部に、分子量が約
300〜5000程度のウレタンアクリレートオリゴマ
ー又はウレタンメタアクリレートオリゴマーを用いるこ
とが好ましい。更に好ましくは両者を併用することであ
る。又、硬化手段として、紫外線を用いる場合には、光
重合開始剤を添加することが必要である。
【0013】以上のような電離放射線硬化性接着剤を熱
硬化性或いは常温硬化性にするために、含有することが
必須である熱或いは常温で反応する化合物或いは官能基
は、例えば、エポキシ樹脂及びその硬化剤、メラミン樹
脂、尿素樹脂、フェノール樹脂等の樹脂或いはその官能
基であり、これらを前記の電離放射線硬化性化合物に添
加混合することによって、熱硬化性或いは湿気硬化性を
付与することができるが、より好ましい方法は、各種の
ポリイソシアネートを添加混合する方法である。
【0014】使用するポリイソシアネートとしては、例
えば、トルエンジイソシアネート、4,4′−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシレンジイソ
シアネート等か、或いはこれらのポリイソシアネートの
3量体等いずれでもよい。
【0015】特に、これらのポリイソシアネート化合物
と1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、
モノ(またはジ、トリ、テトラ)プロピレングリコー
ル、1,6−ヘキサメチレンジオールなどを含むポリエ
ーテル、ポリエステル、ポリカーボネート系などのジオ
ール類、グリセリン、ペンタエリスリトールなどのポリ
オールとイソシアネート基が過剰で反応させて得られる
末端イソシアネートウレタン系オリゴマー、プレポリマ
ーが好んで使用される。これらのオリゴマー或いはプレ
ポリマーの分子量は、特に限定はされないが、例えば3
00〜5000程度、好ましくは500〜3000程度
であり、要求される接着強度や粘度特性などに応じて選
択することが可能である。
【0016】又、ポリイソシアネートを使用する場合に
は、前記電離放射線硬化性接着剤を構成するモノマー又
はオリゴマーとして、少なくとも1個の水酸基を有する
アクリレートモノマー又はメタアクリレートモノマーを
一部使用することによって、反応速度が向上する。この
ようなモノマーとしては、一般に市販されているもので
よく、例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2
−ヒドロキシエチルメタアクリレート、2−ヒドロキシ
プロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタア
クリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル
アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピ
ルメタアクリレート、N−メチロールアクリレート、N
−メチロールメタアクリレート、アクリロイルオキシエ
チルモノサクシネート、メタアクリロイルオキシエチル
モノサクシネート、アクリロイルオキシエチルモノフタ
レート、メタアクリロイルオキシエチルモノフタレート
等が挙げられるが、本発明では、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,4
−又は1,3−ブチレングリコール、テトラメチレング
リコール、グリセリン等の多価アルコールをエピクロル
ヒドリン等と反応させて得られる樹脂に、アクリル酸又
はメタアクリル酸を2モル以上反応させて得られる少な
くとも1個以上の水酸基と少なくとも1個のアクリロイ
ル基又はメタアクリロイル基を有するエポキシアクリレ
ート等の多官能モノマーを使用することによって、反応
速度及び接着強度を向上させることができる。
【0017】更に、上記の水酸基を含有するモノマー又
はオリゴマーと上記のポリイソシアネートをイソシアネ
ート基が過剰になる割合で反応させて得られる末端イソ
シアネート基含有の熱硬化性或いは湿気硬化性を有する
化合物が、ラジカル重合性不飽和二重結合を同時に有す
る電離放射線硬化性アクリレートオリゴマー、プレポリ
マー又はメタアクリレートオリゴマー、プレポリマーで
あってもよい。
【0018】以上のような構成の接着剤を使用し、電離
放射線で接着剤を硬化させた後、常温で放置或いは加熱
することによって、接着剤中に存在しているイソシアネ
ート基が電離放射線硬化性樹脂組成物および/又はラミ
ネート基材の表面に吸着されている水、或いは空気中に
存在する水分と反応、架橋し、強固な接着が達成され
る。又、粘度を低下させる目的で、低分子量の他のビニ
ルモノマーやアクリルモノマー、メタアクリルモノマー
等を適当量併用することができる。
【0019】本発明の接着剤組成物によって前記のラミ
ネート基材を接着する場合には、ラミネート基材の一方
に該接着剤組成物を塗布して用いるが、その塗布方法
は、マルチロールコーティング法が好ましいが、ブレー
ドコーティング法、グラビアコーティング法、ナイフコ
ーティング法、リバースロールコーティング法、スプレ
ーコーティング法などでも可能であり、特に限定されな
い。
【0020】接着剤は加工時の粘度が極めて重要であ
る。粘度が低い場合には、貼り合わせ後の浮きの原因と
なる。一方粘度が高すぎる場合には、塗布むらの原因と
なり貼り合わせ後の平滑性に悪影響を及ぼす。本発明の
場合は、60℃における粘度は1500cps以上であ
ることが好ましい。貼り合わせながら基材の一方の面か
ら電離放射線を照射して接着剤層を硬化させ非流動性と
し、その後、受容層等のコーティング、スリット、シー
トカット等の後加工を行う。後加工の間にも硬化は進行
し、強固に接着した熱転写受像シートを得ることができ
る。
【0021】又、電離放射線は積層した基材のいずれの
面から照射してもよい。照射装置は従来の技術をそのま
ま使用することが可能であり、例えば、電子線硬化の場
合はコッククロフィウォルトン型を始め共振圧型、直線
型、ダイナトロン型等の各種電子線加速器から放出され
る50KeV〜1MeV、好ましくは100KeV〜5
00KeVのエネルギーを有する電子線などが使用さ
れ、照射線量は1〜5Mradが好ましい。
【0022】
【作用】本発明の熱転写受像シートの基材を構成する芯
材と発泡ポリオレフィン層との貼り合わせにおいて、接
着剤に電離放射線反応性であり、かつ熱および/又は常
温による硬化性或いは架橋反応性を有するものを使用
し、貼り合わせた直後に電離放射線を照射することによ
って、接着剤が難流動性或いは固体となり、ある程度の
接着強度が得られる。この状態では基材シートにカー
ル、剥がれ等の問題もなく、直ちに受容層等のコーティ
ングやスリット、シートカット等の加工を開始すること
ができ、硬化のための熟成工程を必要としない。尚、前
記貼り合わせ後の加工工程進行中にも接着剤の反応が進
行するため、接着強度が向上し、カール、剥がれ等のな
い高品質の熱転写受像シートが得られる。
【0023】
【実施例】以下に実施例を挙げて詳細に説明する。 (実施例1) 芯材にコート紙(ニュートップ 神崎製紙)坪量72.
3g/m2を使用し、その両面に発泡ポリプロピレンフ
ィルム(トヨパールSS 東洋紡)厚さ60μmを、下
記組成の接着剤を用いて3本リバースロールコート方式
で塗布、貼り合わせし、線量3Mradの電子線を照射
して硬化させた。接着剤の塗布時の粘度は60℃で16
00cps、塗布量は5g/m2(dry)であった。
次に、この積層シートの一方の面に下記の組成のプライ
マー層、染料受容層用塗工液をグラビアリバースコート
方式で、順次塗布、乾燥した。また、その反対側の面に
は同じグラビアリバースコート方式で、下記の組成のプ
ライマー層及びスリップ層用塗工液を順次塗布、乾燥し
て熱転写受像シートを得た。各々の塗布量は、プライマ
ー層両面共1.5g/m2(dry)、染料受容層5g
/m2(dry)、スリップ層2g/m2(dry)であ
った。
【0024】接着剤塗工液組成 (1)末端にイソシアネート基を有するウレタンオリゴマー 武田薬品工業 タケラック A−270L 70部 (2)トリメチロールプロパントリアクリレート 日本化薬 カヤラッドTMPTA 30部 合計 100部
【0025】プライマー層用塗工液組成 (1)ポリエステルポリオール(アドコート 東洋モートン) 15部 (2)メチルエチルケトン/トルエン(2:1) 85部 合計 100部
【0026】染料受容層用塗工液組成 (1)ポリエステル樹脂(バイロン600 東洋紡) 4.0部 (2)塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(1000A 電気化学工業)6.0部 (3)アミノ変性シリコーン(X−22−3050C 信越化学工業)0.2部 (4)エポキシ変性シリコーン(X−22−300E 信越化学工業)0.2部 (5)メチルエチルケトン 89.6部 合計100.0部
【0027】スリップ層用塗工液組成 (1)アクリル樹脂(三菱レイヨン BR−85) 15.0部 (2)フィラー(日本リルサン オルガソール) 0.1部 (3)帯電防止剤(松本油脂 TB−34) 0.1部 (4)メチルエチルケトン/トルエン(2:1) 84.8部 合計100.0部
【0028】(実施例2) 実施例1の構成の中、接着剤塗工液組成のみを下記の組
成に変え、その他は実施例1と同条件で加工して熱転写
受像シートを得た。この接着剤塗工液の粘度は60℃で
1700cpsであった。接着剤塗工液組成 (1)末端にイソシアネート基を有するウレタンオリゴマー 大日本インキ化学工業 ディックビームQA−300 90部 (2)トリメチロールプロパントリアクリレート 日本化薬 カヤラッド TMPTA 10部 合計 100部
【0029】(実施例3) 実施例1の構成の中、接着剤塗工液組成のみを下記の組
成に変え、その他は実施例1と同条件で加工して熱転写
受像シートを得た。尚、この接着剤塗工液の粘度は60
℃で1800cpsであった。接着剤塗工液組成 (1)ウレタン(アクリレート)オリゴマー 45部 (2)エポキシアクリレートモノマー (1,6ヘキサンジオールジグリシジルエーテルジアクリレート) 日本化薬 カヤラッド R167 50部 (3)イソシアネート硬化剤 日本ポリウレタン コロネート EH 5部 合計 100部
【0030】又、上記のウレタン(アクリレート)オリ
ゴマーは、次の配合で合成した。 トルエンジイソシアネート 2.0モル 1,3ブタンジオール 0.8モル イソプロピルアルコール 0.8モル 2−ヒドロキシエチルアクリレート 0.8モル n−ブタノール 0.8モル
【0031】(比較例1) 実施例1の構成の中、接着剤塗工液組成のみを下記の電
離放射線硬化型のものに変え、その他は実施例1と同条
件で加工して熱転写受像シートを得た。尚、この接着剤
塗工液の粘度は60℃において2000cpsであっ
た。接着剤塗工液組成 (1)ウレタンバインダー 76部 (2)アクリル酸エステルモノマー 東亜合成 アロニックスM−5700 22部 (3)トリメチロールプロパントリアクリレート 日本化薬 TMPTA 2部 合計 100部
【0032】尚、上記のウレタンバインダーは、下記の
配合のものである。 トルエンジイソシアネート 3.0モル 1,3−ブタンジオール 0.8モル 1,4−ブタンジオール 0.2モル n−ブタノール 1.5モル イソプロピルアルコール 1.6モル メチルセルソルブ 0.5モル t−ブタノール 0.2モル 2−ヒドロキシエチルアクリレート 0.2モル
【0033】(比較例2) 実施例1の構成において、接着剤を下記の熱硬化型接着
剤に変えてドライラミネート方式で芯材と発泡ポリプロ
ピレンフィルムを貼り合わせた。その後の工程は実施例
1と同様にして熱転写受像シートを得た。接着剤塗工液組成 ウレタン系接着剤(日本ポリウレタン製) (1)ニッポラン 3124 50部 (2)コロネート L 5部 (3)トルエン 15部 (4)酢酸エチルエステル 30部 合計 100部
【0034】(評価結果) 以上のように作成した実施例1〜3、比較例1〜2の各
熱転写受像シートについて外観検査、実用テストを実施
し、芯材と発泡ポリオレフィン層の接着強度、およびブ
リスターの発生の有無について評価した。その結果を表
1に示したが、比較例1〜2では接着強度、ブリスター
のいずれかに欠点が認められたのに対して、実施例1〜
3はいずれも問題点がなく良好であった。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明のような構成をとることにより、
芯材と発泡ポリオレフィン層との接着強度に優れ、ブリ
スター、カールも生じない熱転写受像シートを高い生産
性で、安価に提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の熱転写受像シートの一実施例
を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 染料受容層 2,2′プライマー層 3,3′発泡ポリオレフィン層 4,4′接着剤層 5 芯材層 6 スリップ層
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−44781(JP,A) 特開 平4−76081(JP,A) 特開 平4−275193(JP,A) 特開 平6−57232(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材の両面に発泡ポリオレフィン層が積
    層された基材シートの一方の面に、染料を受容する受容
    層を直接または中間層を介して形成してなる熱転写受像
    シートにおいて、芯材と発泡ポリオレフィン層を、電離
    放射線反応性であり、かつ熱および/又は常温による硬
    化性、或いは架橋反応性を有する接着剤によって積層し
    たことを特徴とする熱転写受像シート。
  2. 【請求項2】 接着剤がラジカル反応性不飽和基を有す
    る化合物とイソシアネート基を有する化合物より構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の熱転写受像シ
    ート。
  3. 【請求項3】 接着剤を構成するラジカル反応性不飽和
    基を有する化合物中に、多官能のアクリレートモノマー
    および/又はメタアクリレートモノマーが含まれること
    を特徴とする請求項2記載の熱転写受像シート。
  4. 【請求項4】 接着剤中のラジカル反応性を有する化合
    物中にウレタンアクリレートオリゴマーおよび/又はウ
    レタンメタアクリレートオリゴマーが含まれることを特
    徴とする請求項2記載の熱転写受像シート。
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