JP3286623B2 - モップおよび該モップに用いられるハンドル - Google Patents

モップおよび該モップに用いられるハンドル

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典子 西本
由登 中島
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株式会社ラッキーサン
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はモップおよび該モッ
プに用いられるハンドルに関する。さらに詳しくは、
床、テーブルまたは家具などの清掃用具として用いられ
るハンディタイプのモップであって、通常の広い掃除場
所から部屋の隅部や家具のすき間などの狭い掃除場所ま
で清掃することができるモップおよび該モップに適した
ハンドルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、床やテーブルなどの塵芥を掃
除するための掃除用具として、ハンドルの付いたハンデ
ィタイプのモップがある。このモップは、たとえばモッ
プ繊維部(吸着部)の中央部に形成された袋部にハンド
ルの装着部が差し込まれているため、かかるハンドルを
前後左右に操作して床面上に吸着部を滑らせて、塵芥を
吸着部に吸着させている。このモップは塵芥の吸着力に
優れており、軽量で、使い勝手が良い。そして、吸着部
が汚れてくると、この吸着部だけを新しいものと交換し
て使用するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
モップでは、吸着部が対称形状であり、長手方向の先端
部が幅広の丸み形状にされているため、狭い隅部などの
細部に先端部を差し込んで前後動させても充分に塵芥を
取り除けない場合がある。
【0004】本発明は、叙上の事情に鑑み、細部まで清
掃することができるモップおよび該モップに用いられる
ハンドルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のモップは、回転
自在なハンドルと、該ハンドルの装着部を着脱手段によ
り保持する長尺の保持部と、該保持部の下部から外方へ
伸びる複数のひも状体からなる塵芥吸着部とを備えるモ
ップであって、前記塵芥吸着部の長手方向の両端部のう
ち、一方の端部が先細りにされてなることを特徴とす
る。
【0006】また本発明のモップは、回転自在なハンド
ルと、該ハンドルの装着部を着脱手段により保持する、
端部が先細りにされた三角形を呈する保持部と、該保持
部の下から外方へ伸びる複数のひも状体からなる塵芥吸
着部とを備えてなることを特徴とする。
【0007】さらに本発明のハンドルは、前記モップに
用いられるハンドルであって、該ハンドルが、装着部と
グリップ部とからなるとともに、該装着部およびグリッ
プ部が互いに結合手段により回転自在にされてなること
を特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
のモップおよび該モップに用いられるハンドルを説明す
る。
【0009】図1は本発明のモップの一実施の形態を示
す平面図、図2は図1におけるモップの斜視図、図3は
本発明のモップに用いるハンドルの一実施の形態を示す
斜視図、図4は図3におけるグリップと装着部の結合手
段を示す説明図、図5は図3におけるグリップと装着部
の結合手段を示す説明図、図6は図3におけるハンドル
の操作を示す説明図、図7は図3における装着部の袋部
への装着を示す説明図、図8は本発明のモップの他の実
施の形態を示す平面図、図9は本発明のモップのさらに
他の実施の形態を示す平面図である。
【0010】図1〜2に示されるように、本発明の一実
施の形態にかかわるモップAは、ハンドル1と、該ハン
ドル1の装着部2を着脱手段である一対の袋部3aによ
り保持する長尺の、たとえば布などで作られた保持部3
と、該保持部3の下部から外方へ伸びる複数のひも状体
4からなる塵芥吸着部5とから構成されており、前記塵
芥吸着部5の長手方向La、Lbの両端部のうち、一方
の端部5aが他方の端部5bより先細りにされている。
【0011】かかる先細りは、本発明においては、適宜
選定することができるが、本実施の形態では、ハンドル
1の装着部2および保持部3とともに、塵芥吸着部5の
ほぼ中央部から端部5aに沿って、くさび状に先が狭く
なり、先端が小円弧にされている。また先細りの部位の
ひも状体の太さは、とくに限定されないが、他の部位よ
りも細くすることにより、細部に入り込みやすくなる。
【0012】これにより、本実施の形態では、家具のす
き間などにくさび状の先細り側を差し込み易くなり、隅
の方の塵芥も確実に取ることができる。また前記保持部
3の外周縁6から伸びるひも状体4の長さが、前記塵芥
吸着部5の周方向の位置において、すべて同程度の長さ
にされているため、ひも状体の組付け作業が容易にな
り、生産効率を従来と同程度に確保することができる。
【0013】本実施の形態のモップAに適したハンドル
1としては、図3に示されるように、装着部2とグリッ
プ部7とからなるとともに、該装着部2およびグリップ
部7が互いに結合手段により少なくとも180°回転自
在にされるものを用いることができる。この結合手段と
しては、図4に示されるように、前記装着部2上に形成
される円筒部8と、該円筒部8の内壁の所定の位置に対
向して形成される一対の第1係止部9と、前記グリップ
部7の先端に形成される外筒部10および内筒部11
と、該内筒部11から外方に延設され、前記一対の第1
係止部9のあいだから当該第1係止部9の下部位置に収
納し得る一対の第2係止部12とから構成することがで
きる。
【0014】したがって、図5(a)に示されるよう
に、グリップ部7を装着部2に対して直交させて、一対
の第1係止部9のあいだに一対の第2係止部12が配置
されるように、グリップ部7の外筒部10および内筒部
11を装着部2の円筒部8に嵌着させる。ついでグリッ
プ部7をFで示される矢印の方向に回転させることによ
り、図5(b)に示されるように第2係止部12が第1
係止部9の下に入り込み、図1〜3に示されるように、
グリップ部7と装着部2との結合が完了する。そして、
グリップ部7を前記矢印の方向とは逆方向に180°回
転させると、図6に示されるように、塵芥吸着部5に対
してグリップ部7の方向を切り替えることができる。
【0015】なお、本実施の形態では、装着部2が保持
部3の袋部3aに差し込まれるようにされているため、
図4に示されるように、前記一対の第1係止部9のあい
だにおける円筒部8にスリット13が形成されるととも
に、該スリット13の部位の装着部2の表面に、たとえ
ばV字状の貫通溝14が形成され、当該装着部2が折曲
自在にされているのが好ましい。装着部2が折曲自在に
されているときには、図7に示されるように、貫通溝1
4を基点として装着部2を折り曲げて、左右の装着片2
aを保持部3の袋部3aに差し込んで装着部2の装着を
行なうことができる。
【0016】また、本実施の形態では、前記装着部2が
保持部3の袋部3aに着脱できるようにされているが、
たとえば保持部の袋部をテープもしくは装着布などによ
り開閉できるようにするか、または装着部と保持部とを
直接、テープもしくは接着布などにより着脱自在にする
こともできる。かかるテープもしくは接着布などによ
り、装着部を保持部に着脱自在にする場合には、前記ス
リットおよび貫通溝を省くことができる。
【0017】つぎに本発明のモップの他の実施の形態を
説明する。図8に示されるように、本実施の形態のモッ
プBは、前記保持部3の外周縁6から伸びるひも状体4
の長さが先細りの部位において先端へ向うにつれて徐々
に短くされている。本実施の形態のモップBは、ひも状
体4の長さが順次短くされているため、前記実施の形態
のモップAよりも、先細り部位が細部に入り込み易く、
隅々まで掃除することができる。
【0018】つぎに本発明のモップのさらに他の実施の
形態を説明する。図9に示されるように、本実施の形態
のモップCは、塵芥吸着部20における先細りの部位
が、2段構造の塵芥吸着部21と22とから構成されて
いる。すなわち上段の塵芥吸着部21は、保持部3の先
細りの端部の一部を除いて、保持部3の下部から外方に
伸びるひも状体23が設けられており、下段の塵芥吸着
部22が前記保持部3の端部に前記上段の塵芥吸着部2
4に重なるように保持部3の下部から外方に伸びるひも
状体24が設けられている。
【0019】本実施の形態のモップCでは、前記実施の
形態のモップA、Bよりもさらに塵芥吸着部が先細りに
なるため、さらに隅々まで掃除することができる。
【0020】つぎに本発明のモップのさらなる他の実施
の形態を説明する。これまでの実施の形態におけるモッ
プA〜Cでは、保持部および塵芥吸着部が長尺の形状を
呈し、一方の端部が先細りにされているが、本発明にお
いては、これに限定されるものではない。すなわち、図
10に示されるように、本実施の形態のモップDは、回
転自在なハンドル30と、端部が先細りにされた正三角
形または二等辺三角形のような三角形を呈する保持部3
1と、該保持部31の下から外方へ伸びる複数のひも状
体32からなる塵芥吸着部33とから構成され、前記塵
芥吸着部33の3つの端部のうち、一つの端部33aが
細部清掃に用いられる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
180°回転自在なハンドルと一方の端部が先細りにさ
れた塵芥吸着部とを有するモップにより、広い掃除場所
から狭い掃除場所に移るときに、先細り用にハンドルを
切り替えて細部の掃除ができるため、狭い隅部の塵芥を
取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のモップの一実施の形態を示す平面図で
ある。
【図2】図1におけるモップの斜視図である。
【図3】本発明のモップに用いるハンドルの一実施の形
態を示す斜視図である。
【図4】図3におけるグリップと装着部の結合手段を示
す説明図である。
【図5】図3におけるグリップと装着部の結合手段を示
す説明図である。
【図6】図3におけるハンドルの操作を示す説明図であ
る。
【図7】図3における装着部の袋部への装着を示す説明
図である。
【図8】本発明のモップの他の実施の形態を示す平面図
である。
【図9】本発明のモップのさらに他の実施の形態を示す
平面図である。
【図10】本発明のモップのさらなる他の実施の形態を
示す平面図である。
【符号の説明】
1 ハンドル 2 装着部 3 保持部 3a 袋部 4 ひも状体 5 塵芥吸着部 5a、5b 端部 6 外周縁 7 グリップ部 8 円筒部 9 第1係止部 10 外筒部 11 内筒部 12 第2係止部 13 スリット 14 貫通溝 A、B、C、D モップ

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在なハンドルと、該ハンドルの装
    着部を着脱手段により保持する長尺の保持部と、該保持
    部の下部から外方へ伸びる複数のひも状体からなる塵芥
    吸着部とを備えるモップであって、前記塵芥吸着部の長
    手方向の両端部のうち、一方の端部が先細りにされてな
    るモップ。
  2. 【請求項2】 前記ひも状体が織布または不織布でひも
    状に構成してなる請求項1記載のモップ。
  3. 【請求項3】 前記塵芥吸着部と同様に、保持部および
    ハンドルの装着部の端部が先細りにされてなる請求項1
    または2記載のモップ。
  4. 【請求項4】 前記保持部の外周縁から伸びるひも状体
    の長さが、前記塵芥吸着部の周方向の位置において、す
    べて同程度の長さにされてなる請求項3記載のモップ。
  5. 【請求項5】 前記保持部の外周縁から伸びるひも状体
    の長さが前記先細りの部位において先端へ向うにつれて
    徐々に短くされてなる請求項3記載のモップ。
  6. 【請求項6】 前記塵芥吸着部における先細りの部位が
    2段構造にされてなる請求項3記載のモップ。
  7. 【請求項7】 回転自在なハンドルと、該ハンドルの装
    着部を着脱手段により保持する、端部が先細りにされた
    三角形を呈する保持部と、該保持部の下から外方へ伸び
    る複数のひも状体からなる塵芥吸着部とを備えてなるモ
    ップ。
  8. 【請求項8】 前記先細りの部位のひも状体の太さが他
    の部位よりも細くされてなる請求項1、2、3、4、
    5、6または7記載のモップ。
  9. 【請求項9】 請求項1記載のモップに用いられるハン
    ドルであって、該ハンドルが、装着部とグリップ部とか
    らなるとともに、該装着部およびグリップ部が互いに結
    合手段により回転自在にされてなるモップ用ハンドル。
  10. 【請求項10】 前記結合手段が、前記装着部上に形成
    される円筒部と、該円筒部の内壁に対向して形成される
    一対の第1係止部と、前記グリップ部の先端に形成され
    る外筒部および内筒部と、該内筒部から外方へ延設さ
    れ、前記一対の第1係止部のあいだから当該第1係止部
    の下部位置に収納し得る一対の第2係止部とからなる請
    求項9記載のモップ用ハンドル。
  11. 【請求項11】 前記一対の第1係止部のあいだにおけ
    る円筒部にスリットが形成されるとともに、該スリット
    の部位の装着部の表面に貫通溝が形成され、当該装着部
    が折曲自在にされてなる請求項10記載のモップ用ハン
    ドル。
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