JP2006068272A - 吸引式モップ - Google Patents

Abstract

【課題】モップ自体に吸引機構を設けて、効率よく塵埃を吸引しながらモップ掛けを行うことができる吸引式モップを提供するものである。
【解決手段】中空部１２を形成したヘッド本体２にジョイントパイプ３を取付け、前記ヘッド本体２の底面に、通気性の材料で形成されたクッションヘッド１７を取付け、このクッションヘッド１７に前記ヘッド本体２の中空部１２に連通する吸引孔１８を開孔すると共に、クッションヘッド１７を包むように取り替えシート２２を着脱自在に取付けて、前記ジョイントパイプ３を吸引パイプ５と吸引ホース６を介して電気掃除機のホースソケット１１に接続して、電気掃除機１１の吸引ファンで吸引しながら、被清掃面の塵埃を取り替えシート２２で拭き取って、ここに絡ませて捕集するものである。
【選択図】 図２

Description

本発明は、塵埃を吸引しながら拭き取るようにした吸引式モップに関するものである。

一般に室内の床面を掃除する場合には、電気掃除機が使用されている。これは電気掃除機に内蔵したモータにより吸引ファンを回転させ、ホースとパイプを介して連結された床ノズルを床面に沿って移動させることにより塵埃を吸引して電気掃除機に内蔵した紙パックで捕集するものである。この電気掃除機のホースの先端に取付けた床ノズルは、硬質のプラスチックで形成され、その下部に走行タイヤやブラシが取付けられているが、床ノズルが家具に衝突して傷付けたり、走行タイヤがフローリングや畳を傷付ける問題がある。

また電気掃除機の床ノズルは床面の掃除に主眼がおかれ、壁や狭い隙間が掃除しにくく、狭い場所を掃除する時には細いパイプや扁平状のパイプで形成したアタッチメントノズルに交換する必要がある。また電気掃除機の床ノズルは、床面との密着性を良くするため重量が重く、タンスなどの家具の上面や、壁、照明器具の笠などを掃除する場合には作業性が悪い問題があった。

また電気掃除機で掃除した後に、床面に残っている細かい塵埃や綿ぼこり、貼り付いた髪の毛などは、モップや雑巾を掛けてきれいに清掃することもある。このモップは紐を束ねた構造のものや、取り替えシートを取付けるものなどがある。またタオル地の雑巾や静電気の作用を利用して塵埃を吸着させる化学雑巾などもある。しかしながらこれらのモップや雑巾は、塵埃を拭き取るもので、一旦、拭き取った塵埃が脱落する問題がある。

また電気掃除機の床ノズルの横に、モップ部を一体に設け、吸引とモップ掛けを１台の掃除機で行なえるようにしたものも提案されている（特許文献１）。しかしながらこの電気掃除機とモップを兼ね備えたものは、塵埃を吸引と、モップ掛け作業を別個に行なわなければならず、また装置が大型で重量も重くなるので、家具の上面や、壁、照明器具の笠などを掃除することが面倒であった。
特開２００１ー２２４５３７

本発明は上記問題を改善し、モップ自体に吸引機構を設けて、効率よく塵埃を吸引しながらモップ掛けを行うことができる吸引式モップを提供するものである。

本発明の請求項１記載の吸引式モップは、中空部を形成したヘッド本体にジョイントパイプを取付け、前記ヘッド本体の底面に、通気性の材料で形成されたクッションヘッドを取付け、このクッションヘッドに前記ヘッド本体の中空部に連通する吸引孔を開孔すると共に、クッションヘッドを包むように取り替えシートまたは布を着脱自在に取付けて、前記ジョイントパイプをホースを介して電気掃除機のホースソケットに接続して、電気掃除機の吸引ファンで吸引しながら、被清掃面の塵埃を取り替えシートまたは布で拭き取って、ここに絡ませて捕集することを特徴とするものである。

本発明の請求項２記載の吸引式モップは、ジョイントパイプがヘッド本体に回動自在に接続されていることを特徴とするものである。更に請求項３記載の吸引式モップは、通気性の材料で形成されたクッションヘッドが、太いプラスチック繊維の不織布で形成されていることを特徴とするものである。

本発明に係る請求項１記載の吸引式モップによれば、クッションヘッドの表面を包むように取付けた取り替えシートを被清掃面に押し当てて拭き取ると、電気掃除機で吸引された、空気は取り替えシートの繊維の隙間を通り、更に通気性のあるクッションヘッドの内部からヘッド本体の中空部に吸引される。

このため、細かい埃や綿ぼこり、髪の毛などは、吸引されながら取り替えシートの繊維に絡み付き、確実に捕集することができる。またクッションヘッドは通気性の材料で形成され、クッション性があるので家具に当っても傷付けることがなく、軽量で操作性に優れている。

またヘッド本体とクッションヘッドは着脱自在に取付けられているので、任意の形状のクッションヘッドに交換して使用できる。また取り替えシートや布は面ファスナーで接着されているので、取付けや取外しが容易で汚れた場合の交換も容易である。

また請求項２記載の吸引式モップによれば、ジョイントパイプがヘッド本体に回動自在に接続されているので、左右や上下に自在に回動でき、壁や天井、家具など被清掃面に合わせてヘッド本体を自由な角度に調整することができる。

また請求項３記載の吸引式モップによれば、通気性の材料で形成されたクッションヘッドが、太いプラスチック繊維の不織布で形成されているので、クッション性があり、家具などに当っても傷付けることがない。また適度の硬さがあり形状を保持することができるので、吸い込み口が塞がれることがなく電気掃除機のモータ音は静かである。

電気掃除機に取付けて、吸引しながら効率よくモップ掛けすることができる吸引式モップを実現した。

以下本発明の実施例を図１ないし図４を参照して詳細に説明する。この吸引式モップ１は、ヘッド本体２の上部にジョイントパイプ３が、回動機構４に取付けられ回動自在に支持されている。ジョイントパイプ３には吸引パイプ５の下端が接続され、その上部には可撓性のある吸引ホース６が接続されている。また吸引パイプ５の上部には操作スイッチ７が設けられている。また前記吸引ホース６の先端は、吸引ファンを内蔵した電気掃除機１０のホースソケット１１に接続されている。

ヘッド本体２は図２に示すように、底面が開口した中空部１２が形成され、この上面に回動機構４が設けられている。この回動機構４は、Ｔ形パイプ１３が上下方向に回動し、これを支持する回動吸込台１４が台座１５の上を水平方向に３６０度回動するようになっている。またヘッド本体２の上面にはカギ状のフックを形成した複数の面ファスナー１６が取付けられている。

またヘッド本体２の底部には太いナイロン繊維を絡めて成型したナイロン不織布など、通気性の材料でマット状に形成されたクッションヘッド１７が取付けられている。このクッションヘッド１７の上面には図３に示すように、ヘッド本体２が嵌合する凹部１９を形成した保持枠２５が取付けられている。更にクッションヘッド１７にはヘッド本体２の中空部１２に連通する複数の吸引孔１８が上下方向に開孔されていると共に、図４に示すように縦横方向に吸引溝２０が形成されている。

更にクッションヘッド１７を包むように取り替えシート２２が取付けられ、その上部をヘッド本体２の上面に設けた、カギ状のフックを形成した面ファスナー１６に絡ませて取付けられている。この取り替えシート２２としては、例えばポリエステルやポリエチレンなどの化学繊維の薄い不織布で形成されたものを用いると良い。

上記構成の吸引式モップは、先ず取り替えシート２２をクッションヘッド１７を包むようにして面ファスナー１６で固定してから、図１に示すように、ジョイントパイプ３を吸引パイプ５の下端に差し込み、吸引ホース６を電気掃除機１０のホースソケット１１に差し込んで連結する。次に吸引パイプ５の上部に設けた操作スイッチ７のスイッチを入れると、電気掃除機１０の吸引ファンが回転して、空気をクッションヘッド１７の底面と側面から吸引する。

この状態で、吸引パイプ５を手に持って、タンスなどの家具の上面や、壁、照明器具の笠などの被清掃面に、クッションヘッド１７の表面を包むように取付けた取り替えシート２２を押し当てて拭き取る。この時、空気は取り替えシート２２の繊維の隙間を通り、更に通気性のあるクッションヘッド１７の内部や吸引孔１８、吸引溝２０を通って、ヘッド本体２の中空部１２に流入し、更に回動機構４とジョイントパイプ３を経て、吸引パイプ５と吸引ホース６を通って電気掃除機１０に吸引される。このため、細かい埃や綿ぼこり、髪の毛などは、吸引されながら取り替えシート２２の繊維に絡み付き、確実に捕集することができる。

また吸引パイプ５に連結されたジョイントパイプ３は、回動機構４によりヘッド本体２に連結されているので、上下左右に自在に回動できるので、壁面などにも平行にクッションヘッド１７を押し当てることができ、しかもクッションヘッド１７はナイロン不織布など通気性の材料で形成され、クッション性があるので家具に当っても傷付けることがない。

またクッションヘッド１７は通気性があり、従来の床ノズルのように吸い込み口が塞がれることがないので、負荷が少なく電気掃除機１０のモータ音は静かである。また使用中に取り替えシート２２が汚れてきたら、これを剥して新しい取り替えシート２２に交換する。また取り替えシート２２を通過した細かい塵埃は、クッションヘッド１７の内部にも吸着して汚れてくるので、これもヘッド本体２から外して水洗いすることができる。

またこの場合、取り替えシート２２のクッションヘッド底面側にスリットを入れて吸引孔を開孔しておけば、取り替えシート２２の繊維で絡み取れない微粒子のゴミや埃などを吸引孔から効率よく吸引することができ更に効果的である。また上記説明では、ジョイントパイプ３に吸引パイプ５を接続し、これを介して電気掃除機１０の吸引ホース６に接続した場合について示したが、ジョイントパイプ３を直接、吸引ホース６に接続して使用しても良い。

図５は本発明の他の実施例を示すもので、クッションヘッド１７が横に長く形成され、壁や天井、網戸など面積の広い部分を清掃する時に好適である。このクッションヘッド１７は、凹部１９が図３に示すクッションヘッド１７の凹部１９と同じ大きさに形成されているので、ヘッド本体２から取外して交換することができる。

図６は、ハンディータイプの吸引式モップ１で、中空部１２を形成した筒状のヘッド本体２の底面に長孔状の開孔部２３を形成し、外径を細く形成した把持部２４の先端にジョイントパイプ３を形成して、ここに電気掃除機１０の吸引ホース６を接続するようになっている。またヘッド本体２の上面には面ファスナー１６が取付けられている。クッションヘッド１７は底面に長孔状の吸引孔１８が開孔され、上面に形成した凹部１９にヘッド本体２を差し込んで連結するようになっている。また取り替えシート２２をクッションヘッド１７の底部から、ここを包むようにしてヘッド本体２の上面の面ファスナー１６に接合して使用する。

上記構造のハンディータイプの吸引式モップ１は、ヘッド本体２とクッションヘッド１７が軽く、把持部２４を手で持って自由に動かせるので、家具の上など狭い箇所や凹凸のある箇所を清掃するのに好適である。

また油分を含んだ塵埃を除去する時には、取り替えシート２２としてパラフィン加工など親油性処理したプラスチック繊維の不織布を用いると良い。また取り替えシート２２に限らず、タオル地の布や、化学雑巾を取付けても良い。また水に濡れている箇所を掃除する時には、親油性処理をしていない不織布やタオル地の布を用いると良い。また取り替え用のウエットシートや、濡らしたタオル地の布を取付ける時には、電気掃除機１０のスイッチをオフにして通常のモップと同様に使用することができる。

本発明の実施例による吸引式モップの使用状態を示す斜視図である。 吸引式モップのクッションヘッドを取付けたヘッド本体を示す断面図である。 図２に示すクッションヘッドの斜視図である。 図３に示すクッションヘッドの底面図である。 本発明の他の実施例によるクッションヘッドの斜視図である。 本発明の他の実施例によるハンディータイプの吸引式モップを示す断面図である。

符号の説明

１ 吸引式モップ
２ ヘッド本体
３ ジョイントパイプ
４ 回動機構
５ 吸引パイプ
６ 吸引ホース
７ 操作スイッチ
１０ 電気掃除機
１１ ホースソケット
１２ 中空部
１３ Ｔ形パイプ
１４ 回動吸込台
１５ 台座
１６ 面ファスナー
１７ クッションヘッド
１８ 吸引孔
１９ 凹部
２０ 吸引溝
２２ 取り替えシート
２３ 開孔部
２４ 把持部
２５ 保持枠

Claims (3)

1. 中空部を形成したヘッド本体にジョイントパイプを取付け、前記ヘッド本体の底面に、通気性の材料で形成されたクッションヘッドを取付け、このクッションヘッドに前記ヘッド本体の中空部に連通する吸引孔を開孔すると共に、クッションヘッドを包むように取り替えシートまたは布を着脱自在に取付けて、前記ジョイントパイプをホースを介して電気掃除機のホースソケットに接続して、電気掃除機の吸引ファンで吸引しながら、被清掃面の塵埃を取り替えシートまたは布で拭き取って、ここに絡ませて捕集することを特徴とする吸引式モップ。
2. ジョイントパイプがヘッド本体に回動自在に接続されていることを特徴とする請求項１記載の吸引式モップ。
3. 通気性の材料で形成されたクッションヘッドが、太いプラスチック繊維の不織布で形成されていることを特徴とする請求項１記載の吸引式モップ。