JP3285793B2 - ガスタービンロータ - Google Patents

ガスタービンロータ

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JP3285793B2
JP3285793B2 JP17409797A JP17409797A JP3285793B2 JP 3285793 B2 JP3285793 B2 JP 3285793B2 JP 17409797 A JP17409797 A JP 17409797A JP 17409797 A JP17409797 A JP 17409797A JP 3285793 B2 JP3285793 B2 JP 3285793B2
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cooling air
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卓 一柳
康意 富田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガスタービン車室か
ら静翼を経て動翼に冷却空気を供給する構造を備えたガ
スタービンロータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のものについて図3および図4に基
づいて説明する。
【0003】図3に示すものでは、静翼20を経由した
冷却空気21は、矢印で示すように静翼20の内端上流
側に設けた孔22から流出し、静翼翼頂のラビリンス2
3を通り抜けて動翼24の翼根部25に供給され、冷却
に供されるようになっている。
【0004】すなわち、この形式のものにあっては、前
記翼根部25に冷却空気を流すのは、同翼根部25の上
流側と下流側の静圧差に依存することになるので、動翼
24の前で高くするかもしくは動翼24の後で低くする
ことが必要である。
【0005】また図4に示す他の形式のものは、前記図
3のものの構成に加えて、静翼20の内周部に後流方向
に向けて開口するノズル26を設け、同ノズル26から
も冷却空気を噴出させ、同冷却空気が動翼24の翼根部
25へ入り易くなるようにしたものである。
【0006】このノズル26から噴出する冷却空気の流
れは、図4(a)のC−C断面をとって図4(b)に示
すように、ノズル26の噴出角をθ、動翼24の周速度
をu、冷却空気の噴出速度をcとすると、図4(b)中
に記入した速度三角形ができ、流入速度wが求められる
ことになる。
【0007】しかし、この流入速度wが加重されるとは
いうものの、この形式のものにあっても翼根部25へ供
給される冷却空気の流動は、動翼24の翼根部25にお
ける上流側と下流側との静圧差によることが基本であ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】タービン後方段の長い
動翼では、流体の速度の周方向成分は遠心力を発生さ
せ、流れが外周へ片寄る傾向があるので、通路面積内を
できるだけ一様流れにし、流体が軸方向に滑らかに流れ
るように、動翼へ入る時の圧力を外周寄りで高く、内周
で低くなるように動翼の通路面積と出入口角度を調整し
た設計とするのが普通である。
【0009】その結果、このような長い動翼の根本近く
ではその段の圧力降下の大部分が静翼中で発生し、動翼
前後の圧力差は極くわずかなものとなってしまう。従っ
て前記した図3の形式のものでは、翼根部へ冷却空気を
導入して所定の冷却空気量を確保することがむづかしく
なってしまうものである。
【0010】同様に図4のものでも、ラビリンス23を
通った冷却空気による動翼前後の圧力差での冷却空気の
導入は期待できず、ノズル26の噴出に多くを依存する
こととなり、冷却空気量の確保は大巾に低下せざるをえ
ないものである。
【0011】本発明はこのような従来のものにおける不
具合を解消し、動翼の翼根部に対して確実に冷却空気を
供給しうるようにしたものを提供することを課題とする
ものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した課題を
解決すべくなされたもので、相隣接するディスクの翼根
位置で互いに軸方向に対向して張り出して当接する一対
のディスク腕と、同腕の外側で動翼の上流側端部底位置
に形成した動翼翼溝キャビティと、静翼の内周端上流側
に対向して形成した静翼上流側キャビティを有し、前記
一対のディスク腕を軸方向に貫通して前記静翼上流側キ
ャビティと動翼翼溝キャビティとを連通する連通孔を設
けたガスタービンロータを提供するものである。
【0013】すなわち、動翼の上流側端部底位置の動翼
翼溝キャビティと、静翼の内周端上流側の静翼上流側キ
ャビティとは、ディスク腕を貫通した連通孔で連通され
ているので、動翼翼溝キャビティの圧力は静翼上流側キ
ャビティの圧力をほぼ確保することとなり、この動翼翼
溝キャビティに続く動翼翼根部へ確実に冷却空気の供給
を行うことができるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】図1及び図2に基づいて本発明の
実施の一形態を説明する。図1は(a),(b)図に区
分して本実施の形態の要部構成を示し、また図2は図1
の要部構成をタービン中に組み入れる位置関係を示すも
のである。
【0015】ガスタービンのロータは図2に示すように
ディスク1を複数個軸方向に積重ね、これを締結ボルト
8で締付けて一本のロータを形成している。
【0016】ここで隣接する一対のディスク1,1につ
いてみれば、各ディスク1,1にそれぞれ固定された動
翼24の翼根部に相当する位置において、隣接する一方
のディスク1から他方のディスク1に向かって軸方向に
張り出したディスク腕2を設け、互に隣接するディスク
1,1のディスク腕2,2同志を当接させて相互の位置
決めを行っている。
【0017】このディスク腕2,2の当接部位Bを拡大
して図1に示している。なお、この部位には、動翼2
4,24の間に当る動翼翼間部3が含まれており、本来
ここには静翼が動翼と対向方向に延びて配置されている
が、ここでは図示を省略している。
【0018】図1及び図2共に左側が作動流体の上流側
であり、この上流側でディスク腕2の張り出し部に当る
位置(この位置は図示省略した静翼の上流側内周端が対
向する位置に相当する)に静翼上流側キャビティ4が形
成されている。
【0019】また、図1の右側の作動流体下流側では、
前記静翼上流側キャビティ4に対向して、動翼の上流側
端部底位置に動翼翼溝キャビティ5が形成されている。
【0020】そして軸方向で対向方向に張り出して延
び、その先端を当接した前記1対のディスク腕2,2に
は、同ディスク腕2,2中を軸方向に貫通する連通孔6
が設けられ、同連通孔6により前記静翼上流側キャビテ
ィ4と動翼翼溝キャビティ5とが連通されている。
【0021】なお、前記1対のディスク腕2,2の当接
部は弾性的当接を狙って図示のように一部空間9を持っ
て当接する形態としているので、同空間9を通って前記
連通孔6が開放されないようにここには円周方向に亘っ
てシール板7が配設されている。
【0022】本実施の形態は前記のように構成されてい
るので、図示省略の静翼を経由して静翼上流側キャビテ
ィ4に運ばれた冷却空気は、連通孔6を経て動翼翼溝キ
ャビティ5に送られる。
【0023】連通孔6は、格別の障害物もなく冷却空気
はさしたる圧力損失もなく流れるので、動翼翼溝キャビ
ティ5内には静翼上流側キャビティ4内とほぼ等圧の冷
却空気が供給されることになる。
【0024】換言すれば図示省略の静翼の上流側と下流
側で圧力損失はなく、静翼上流側の圧力が次位に配置さ
れた動翼上流側の圧力としてほぼそのまま持ち越される
ことになる。
【0025】従って前記動翼翼溝キャビティ5から図示
省略の動翼翼根部への冷却空気の供給に際しては、静翼
上流側キャビティの圧力にほぼ相当する圧力を以って動
翼翼根部入口圧力とするので、冷却空気の送給は、確実
に行うことができるものである。
【0026】以上、本発明を図示の実施の形態について
説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、
本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えて
よいことはいうまでもない。
【0027】
【発明の効果】以上本発明によれば、相隣接するディス
クの翼根位置で互いに軸方向に対向して張り出して当接
する一対のディスク腕と、同腕の外側で動翼の上流側端
部底位置に形成した動翼翼溝キャビティと、静翼の内周
端上流側に対向して形成した静翼上流側キャビティを有
し、前記一対のディスク腕を軸方向に貫通して前記静翼
上流側キャビティと動翼翼溝キャビティとを連通する連
通孔を設けてガスタービンロータを構成しているので、
動翼翼溝キャビティに前記静翼上流側キャビティの圧力
に相当する圧力を確保し、これを動翼上流側の圧力とし
て動翼翼溝キャビティに続く翼根部への冷却空気を流す
力として用いることができ、冷却空気の供給を確実に、
かつ、安定的に行い得、以ってガスタービンの高温化対
応を大巾に前進させることができたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るガスタービンロー
タの要部を示し、(a)は図2のB部拡大図、(b)は
(a)のA−A断面図である。
【図2】本実施の形態の要部を組み入れ、全体の位置付
けを示す説明図である。
【図3】従来のガスタービンロータの要部の一例を示す
説明図である。
【図4】従来のガスタービンロータの要部の他の例を示
し、(a)は同要部の説明図、(b)は(a)のC−C
断面図である。
【符号の説明】
1 ディスク 2 ディスク腕 3 動翼翼間部 4 静翼上流側キャビティ 5 動翼翼溝キャビティ 6 連通孔 7 シール板 8 締結ボルト 9 空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−242505(JP,A) 特開 昭48−25686(JP,A) 特開 平7−324632(JP,A) 特開 平6−81675(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01D 5/08 F01D 5/18 F01D 9/02 F01D 11/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相隣接するディスクの翼根位置で互いに
    軸方向に対向して張り出して当接する一対のディスク腕
    と、同腕の外側で動翼の上流側端部底位置に形成した動
    翼翼溝キャビティと、静翼の内周端上流側に対向して形
    成した静翼上流側キャビティを有し、前記一対のディス
    ク腕を軸方向に貫通して前記静翼上流側キャビティと動
    翼翼溝キャビティとを連通する連通孔を設けたことを特
    徴とするガスタービンロータ。
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