JP3285279B2 - フライヤー - Google Patents

フライヤー

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JP3285279B2
JP3285279B2 JP19563894A JP19563894A JP3285279B2 JP 3285279 B2 JP3285279 B2 JP 3285279B2 JP 19563894 A JP19563894 A JP 19563894A JP 19563894 A JP19563894 A JP 19563894A JP 3285279 B2 JP3285279 B2 JP 3285279B2
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精夫 金子
勝弘 山崎
紘 中田
真一郎 鈴木
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株式会社日立ホームテック
アサヒ装設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気ヒータによって油
槽内の揚げ油を所定の温度に加熱し、その中でフライや
てんぷら等の揚げ物調理を行なうフライヤーの改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のフライヤーに於いて、油槽内の揚
げ油を加熱する方法として油槽の外側底部に複数個のガ
スバーナを配置し、このバーナの火炎で油槽を直に加熱
するものがある。(例えば実開平1−17223号公
報、特開平4−92617号公報)また電気ヒータを使
用するものとして、油槽内にシーズヒータを直接投入し
て揚げ油を加熱するもの(特開平3−251214号公
報)や、あるいは、油槽の外側下面にシーズヒータを配
設して揚げ物を調理するもの(実開平4−93036号
公報)等が公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例に於いて、
ガスを燃焼させて揚げ物を調理する方法は、排気ガスの
処理の問題がある。即ち室内に排気ガスを放出したので
は、作業環境の低下となり、室外排気を行うには大がか
りな排気設備が必要となる。また、ガスを燃焼させるた
めには多量の空気が消費されるため、これを外部から導
入する必要がある。よって設備が大型化する。さらにこ
の燃焼方式では排気ガスを屋外に放出する際、排気ガス
と一緒に多量の熱量も放出されるため熱効率が低い等の
問題もある。
【0004】また、油槽内にシーズヒータを直接投げ込
む方式のものは、ガス燃焼方式に比べて熱効率は高い
が、揚げ油がヒータの高温面に直接接触するため、油の
劣化が早くなる欠点がある。このため油の交換を頻繁に
行う必要があり、廃油の処理等地球環境上の問題が生じ
るとともに、コストアップとなる等の問題がある。
【0005】さらに、油槽の外側下面にシーズヒータを
配設して加熱する方式のものではヒータの加熱冷却の際
の伸縮を考慮すると、ヒータを油槽の下面に固着できな
いため、高い熱効率は得られない。またヒータの構造
上、そのヒータを油槽の下面全面に配設することができ
ず、且つヒータのワット密度も高いため、ヒータの近傍
は高温となるが、ヒータから離れた位置では温度が低い
等の温度むらを生じる等の問題がある。
【0006】そこで本発明は油槽の揚げ油の加熱用とし
て平面状の電気ヒータを用いることにより、従来のガス
或いは電気ヒータにおける欠点を改良したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】その具体的手段として本
発明は油槽の外側底面の略平坦面の略全面に、断熱性絶
縁物と放熱性絶縁物及びこれらの絶縁物の間に挾持され
た箔状電気発熱体とで構成された平面状ヒータを放熱性
絶縁物が前記略平坦面に接触するように複数個並べて設
置し、それらの平面状ヒータの下面に一枚又は複数枚の
押え板を置き、この押え板の長手方向の略中央部を固定
治具により、また外周端部近傍を弾性体を介した摺動治
具により油槽の外側底面に固定したものである。
【0008】また押え板は長手方向端面を下向きに折り
曲げて強度アップを図るとともに、押え板の外周端部を
固定する弾性体と摺動治具とをスプリングと段付ボルト
の組合せとし、押え板の押しつけ加重を常に一定に保つ
構造とするものである。
【0009】
【作用】本発明によれば電気ヒータによって油槽内の揚
げ油を加熱するため、ガス燃焼時のような排気ガスの発
生がなく、給排気ダクト等が不用であり、装置の簡素化
と熱効率の向上を図ることができる。
【0010】また、複数枚の平面状ヒータを油槽の外側
底面の略全面に取付けることにより油槽底面の温度の均
一化を図ることができるとともに、温度上昇時の熱膨張
を容易に吸収し、熱変形を阻止することができる。さら
に揚げ油が平面状ヒータの高温面に直接接触しないた
め、油の劣化が遅く、これとともに油の交換頻度を少な
くし、コストダウンを図ることができるとともに、廃油
の処理等地球環境上の問題を少なくすることができる。
【0011】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面によって説明す
る。図1は油槽の外側底面の全面に平面状ヒータを取付
けた断面図、図2は平面状ヒータの取付状態を下側から
見た図、図3は平面状ヒータの構成を示した斜視図であ
る。図4は押え板の外周部端部近傍を弾性体である段付
きボルトとスプリングの組合せにより押しつけ加重を常
に一定に保構造を示したものである。
【0012】図1において、1は底面積が広い金属製の
油槽である。この油槽1は外側底面2が略平面に成形さ
れており、この底面2には図3に示す平面状ヒータ3が
全面に取付けられている。この平面状ヒータ3は図3に
示すようにマイカ板、セラミックスファイバー等よりな
る断熱性絶縁物4と窒化アルミを含んだ放熱性絶縁物5
の間にフェライト系ステンレス箔、ニッケルクロム箔、
鉄クロム箔等の抵抗率が高い箔状電気発熱体6を挾んで
構成されている。またこの平面状ヒータ3は放熱性絶縁
物5を油槽1の外側底面2に対面させ、断熱性絶縁物4
の下側にステンレス製の補強用押え板7を置き、後記す
る固定治具8、摺動治具9により油槽1の外側底面に固
定している。ここで平面状ヒータ3が小さい場合には図
3に示すようにヒータ3一枚に対して押え板7も一枚で
よいが、平面状ヒータ3が大形になると、図1、図2に
示すように平面状ヒータ3一枚に対して複数枚の押え板
7で固定する。これは押え板7が大きくなると、その中
で温度差が大きくなり、変形等を起こし易くなるためで
あり、押え板7を小形化して複数枚使用することにより
押え板7の中に於ける温度差を小さくして変形を少なく
するものである。
【0013】このとき図1及び図2に示すように長手方
向の端面7aを下向きに折り曲げて強度アップを図る方
法もある。
【0014】平面状ヒータ3及び押え板7は共締めにて
油槽1の外側底面の略平坦面に取り付けられる。この油
槽外側底面2への取付けは押え板7の中央部を例えばボ
ルトとナットよりなる固定治具8で固定する。
【0015】またこの押え板7の外周端面近傍はボルト
とナットの間にコイルスプリング等の弾性体10を介在
した摺動治具9により固定し、平面状ヒータ3及び押え
板7が熱膨張で伸びを生じた場合でもこの部分が上下に
摺動できるようにしている。
【0016】この摺動部を図4によりさらに詳細に説明
すると、押え板7および平面状ヒータ3を油槽1の底面
に常に一定の加重で押しつける構造とするため油槽1側
に段付きのボルト9aを固定し、平面状ヒータ3、押え
板7、スプリング10を順次積み重ねワシャ9b、ナッ
ト9cで固定するものである。
【0017】11は平面状ヒータ3に給電する電源であ
り、12は油槽1内の油温を検知する温度センサーであ
り、13は平面状ヒータ3への通電を制御する制御装置
である。
【0018】尚14は油槽1内の下部に設置された搬送
用コンベア、15は搬送用コンベア14の上側に設置さ
れた浮き防止用コンベア、16はフライ等の食材であ
る。
【0019】次に上記構造の本発明の作用について説明
する。
【0020】油槽1内に適量の揚げ油を投入し、次に油
槽1の外側底面2に取付けられた平面状ヒータ3に電源
11を投入する。平面状ヒータ3が発熱すると、この熱
は平面状ヒータ3の放熱性絶縁物5を介して油槽1の底
面へ伝導される。
【0021】油槽1の底面が加熱されると、伝導により
油槽1の内側が昇温し、内部の揚げ油が加熱される。平
面状ヒータ3への通電が継続して揚げ油の温度が所定の
温度に達すると、これを温度センサー12が検出し、そ
の信号を制御装置13へ送り、ここで平面状ヒータ3へ
の通電を停止する。以上の動作により油槽1内の揚げ油
の温度は所定の温度に保持される。一方食材16は搬送
用コンベア14にのって揚げ油内を時間をかけて通過
し、均一な品質の揚げ物ができる。
【0022】次にこの揚げ物調理において、各部の温度
を比較すると、油槽1の底面2は内部に揚げ油が入って
いるのでその揚げ油に熱を奪われ、温度上昇は少ない。
従ってこの底面では局部的な加熱もなく熱変形も少な
い。しかし平面状ヒータ3を上方に押し上げている押え
板7は、中央の固定治具8の周囲は平面状ヒータ3の発
熱部により高温になり、外周端部は発熱部から離れてい
るので温度上昇も少ない。このヒータ押え板7に於いて
も温度差があれば熱伝導によって熱の移動はあるが、こ
の種の材質は熱伝導より強度および強靱性等の高い材料
(例えばステンレス在)が用いられるため熱伝導率が低
いのが一般的である。従って押え板7の形状が大形化す
ると温度差が大きくなり変形しやすくなる。この変形防
止策として本発明では押え板7を分割して複数枚の押え
板7で平面状ヒータ3を押えることにより押え板7内部
での温度ばらつきを小さくして変形を少なくしている。
【0023】また、押え板7の外周端面近傍と油槽1の
底面2をスプリング10を介した摺動治具9とすること
により、押え板7の外周部は上下に摺動自在となり、膨
張があっても容易にそれを吸収できるものである。
【0024】
【発明の効果】以上述べた通り本発明は平面状の電気ヒ
ータによって油槽内の揚げ油を加熱するためガス燃焼時
のような排気ガスの発生がなく、給排気ダクト等が不要
であり装置の簡素化が図れる。また、ガス燃焼に比べ熱
効率の向上を図ることができる。 また、平面状ヒータ
を複数枚にして油槽の外側底面の略平坦面の略全面に取
付けることにより、底面の温度の均一化を図ることがで
きる。
【0025】また揚げ油が平面状ヒータの高温面に直接
接触しないため、油の劣化が遅くなり、油の交換頻度が
少なくなってコストダウンを図るとともに、廃油の処理
等地球環境上の問題を少なくすることができる。
【0026】さらに平面状ヒータを複数枚用いるととも
に、押え板も一枚又は複数枚に分割して長手方向に中央
部を固定し、外周端部の近傍をスプリング等を介して摺
動構造とすることにより、平面状ヒータは強度を増すと
ともに、常に均一な力で油槽の底面に押しつけられ、か
つ温度上昇時の熱膨張も容易に吸収でき、熱変形を起こ
さずにヒータの密着性能を上げることにより高い熱効率
を確保できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油槽の外側底面の全面に平面状ヒータ
を取付けた状態の断面図である。
【図2】同平面状ヒータの取付状態を下側から見た下面
図である。
【図3】同平面状ヒータの構成を示す斜視図である。
【図4】押え板の外周部の取付部分の拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1 油槽 2 油槽底面 3 平面状ヒータ 7 押え板 8 固定治具 9 摺動治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 真一郎 石川県金沢市米泉町5丁目20番地 アサ ヒ装設株式会社内 審査官 杉浦 貴之 (56)参考文献 特開 平1−230318(JP,A) 特開 平5−174949(JP,A) 実開 昭61−190920(JP,U) 実開 昭61−77919(JP,U) 実開 昭53−137970(JP,U) 実開 昭56−35319(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 37/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気ヒータによって油槽内の揚げ油を所
    定の温度に加熱し、その中でフライやてんぷら等の揚げ
    物調理を行なうフライヤーにおいて、油槽(1)の外側
    底面(2)の略平坦面に、断熱性絶縁物(4)と放熱性
    絶縁物(5)及びこれらの絶縁物(4)、(5)の間に
    挾持された箔状電気発熱体(6)とで構成された平面状
    ヒータ(3)を放熱性絶縁物(5)が前記略平坦面に接
    触するように複数個並べて設置し、それらの平面状ヒー
    タ(3)の下面に一枚または複数枚の押え板(7)を置
    き、この押え板(7)の長手方向の略中央部を固定治具
    (8)により、また外周端部近傍を弾性体(10)を介
    した摺動治具(9)により油槽(1)の外側底面(2)
    に固定してなるフライヤー。
  2. 【請求項2】 押え板(7)の長手方向端面(7a)を
    下向きに折り曲げて押え板(7)の強度アップを図った
    ことを特徴とする請求項第1項記載のフライヤー。
  3. 【請求項3】 押え板(7)の外周端部の近傍を固定す
    る弾性体(10)と摺動治具(9)とをスプリングと段
    付ボルト(9a)の組合せとし、押え板(7)の押しつ
    け加重を常に一定に保つ構造として請求項第1項記載の
    フライヤー。
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