JP3284755B2 - 空調機用化粧パネルの化粧蓋支持構造及び空気調和装置 - Google Patents
空調機用化粧パネルの化粧蓋支持構造及び空気調和装置Info
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Description
置の化粧パネルに形成された開口を覆う化粧蓋の支持構
造及び空気調和装置に係り、特に、化粧蓋の着脱作業性
の改善、支持強度の確保及び見映えの向上を図る対策に
関する。
支持構造として、天井裏空間において吊下げボルトに螺
着されたナットに室内機ケーシングが引っ掛けられ、こ
のナットの吊下げボルトに対する螺着位置が調整される
ことにより室内機ケーシングが所定位置に吊下げ支持さ
れ、更に、この室内機ケーシングの下面に化粧パネルが
取付けられたものが知られている。
ルを取付けた後に室内機ケーシングの吊下げ高さ位置を
微調整しようとした場合、吊下げボルトの下側位置、つ
まり室内側に化粧パネルが位置しているので、この化粧
パネルを取付けたままの状態ではナット操作が行えな
い。このため、空調機ケーシングの吊下げ高さ位置の調
整を行うことができない。従って、この高さ位置を調整
する際には化粧パネルを空調機ケーシングから一旦取外
した後、ナット操作を行わねばならず、この位置調整の
ための作業時間が長くなってしまう。
3549号公報に開示されているような構成が提案され
ている。この公報には、化粧パネルにおける吊下げボル
トの鉛直下方に位置する部分に開口を形成しておき、こ
の開口から吊下げボルトに向ってソケットレンチ等の工
具を挿入してナット操作を可能にし、化粧パネルを取外
すことなしに空調機ケーシングの高さ位置を調整できる
ようにしている。
化粧パネルの見映えを良好に確保するために、この高さ
位置調整を行った後には、化粧パネルの開口を化粧蓋に
よって覆うことも開示されている。
持強度が十分に得られていないような場合には、化粧蓋
が落下してしまう虞れがある。また、この化粧蓋の支持
強度を十分に得るために、該化粧蓋を開口の縁部に対し
てその下側からネジ止めする一般的な手法があるが、こ
れでは、化粧蓋の表面にネジの頭が位置して見映えの悪
化を招くばかりでなく、化粧蓋の着脱作業時にネジの取
付け取外し作業を行わねばならず、作業性の面で課題が
残る。
整を行うための開口を形成した空調機は、化粧蓋の支持
構造を適切に行っていなければ実現性を十分に得ること
はできない。
あって、化粧パネルの開口を覆う化粧蓋を改良すること
により、見映えを良好に確保し、且つ着脱作業性を簡単
にしながらその支持強度を十分に高くすることを目的と
する。
めに、請求項1〜3記載の発明は、永久磁石の吸引力を
利用して化粧蓋を化粧パネルに対して着脱自在に取付け
るようにした。
ケーシング(2)の側壁面を天井裏空間(S)において吊
下げ部材(B)により吊下げ支持し、該室内機ケーシン
グ(2)の吊下げ部材(B)に対する吊下げ高さ位置を調
整自在とする調整機構(N)を設け、前記室内機ケーシ
ング(2)の下側に、調整機構(N)に対向した位置に開
口(15)を有する化粧パネル(9)を配設し、前記開口
(15)を下側から覆う化粧蓋(16)を化粧パネル(9)
に着脱自在に取付けた空調機用化粧パネルの化粧蓋支持
構造を前提としている。そして、前記化粧パネル(9)
の開口(15)の縁部には係止孔(14a)が形成され、化
粧蓋(16)の裏面には係止孔(14a)に化粧蓋(16)を
落下不能に係止するフック部(16g)が突設されてい
る。更に、前記化粧蓋(16)及び開口(15)縁部の一方
には、開口(15)を封閉するように化粧蓋(16)を室内
機ケーシング(2)に吸引する永久磁石(17)が取付け
られ、他方にはフック部(16g)が係止孔(14a)に係止
された状態において永久磁石(17)に吸引される金属プ
レート(18)が取付けられている。
の空調機用化粧パネルの化粧蓋支持構造において、室内
機ケーシング(2)を貫通して室外側に延びる配管(7,
8a)を、化粧パネル(9)の開口(15)の上側を通過す
るように配設した構成としている。
の空調機用化粧パネルの化粧蓋支持構造において、配管
を、冷媒配管(7)及び透明のドレン配管(8a)とした
構成としている。
ナ側板(2b')とが交互に連続する略8角形の室内機ケ
ーシング(2)と、該室内機ケーシング(2)の下端部に
取付けられた化粧パネル(9)とを備え、前記室内機ケ
ーシング(2)がコーナ側板(2b')にて天井裏空間
(S)に吊下げ部材(B)により吊下げ支持された空気調
和装置を対象としている。そして、前記室内機ケーシン
グ(2)の吊下げ部材(B)に対する吊下げ高さ位置を調
整自在とする調整機構(N)が設けられている。更に、
前記化粧パネル(9)のコーナー部には、調整機構(N)
に対向した位置に開口(15)が形成されている。その
上、前記化粧パネル(9)のコーナー部には、前記開口
(15)を下側から覆う化粧蓋(16)が着脱自在に取付け
られている。加えて、前記室内機ケーシング(2)のコ
ーナ側板(2b')を貫通して室外側に延びる冷媒配管
(7)が化粧パネル(9)の開口(15)の上側を通過する
ように配設されている。
ナ側板(2b')とが交互に連続する略8角形の室内機ケ
ーシング(2)と、該室内機ケーシング(2)の下端部に
取付けられた化粧パネル(9)とを備え、前記室内機ケ
ーシング(2)がコーナ側板(2b')にて天井裏空間
(S)に吊下げ部材(B)により吊下げ支持された空気調
和装置を対象としている。そして、前記室内機ケーシン
グ(2)の吊下げ部材(B)に対する吊下げ高さ位置を調
整自在とする調整機構(N)が設けられている。更に、
前記化粧パネル(9)のコーナー部には、調整機構(N)
に対向した位置に開口(15)が形成されている。加え
て、前記化粧パネル(9)のコーナー部には、前記開口
(15)を下側から覆う化粧蓋(16)が化粧パネル(9)
に対してスライド移動して着脱自在に取付けられてい
る。
ナ側板(2b')とが交互に連続する略8角形の室内機ケ
ーシング(2)と、該室内機ケーシング(2)の下端部に
取付けられた化粧パネル(9)とを備え、前記室内機ケ
ーシング(2)がコーナ側板(2b')にて天井裏空間
(S)に吊下げ部材(B)により吊下げ支持された空気調
和装置を対象としている。そして、前記室内機ケーシン
グ(2)の吊下げ部材(B)に対する吊下げ高さ位置を調
整自在とする調整機構(N)が設けられている。更に、
前記化粧パネル(9)のコーナー部には、調整機構(N)
に対向した位置に開口(15)が形成されている。前記化
粧パネル(9)のコーナー部には、前記開口(15)を下
側から覆う化粧蓋(16)が化粧パネル(9)に着脱自在
に取付けられている。加えて、前記化粧パネル(9)の
開口(15)の縁部には係止孔(14a)が形成され、前記
化粧蓋(16)の裏面には係止孔(14a)に化粧蓋(16)
を落下不能に係止するフック部(16g)が突設されてい
る。
ナ側板(2b')とが交互に連続する略8角形の室内機ケ
ーシング(2)と、該室内機ケーシング(2)の下端部に
取付けられた化粧パネル(9)とを備え、前記室内機ケ
ーシング(2)がコーナ側板(2b')にて天井裏空間
(S)に吊下げ部材(B)により吊下げ支持された空気調
和装置を対象としている。そして、前記室内機ケーシン
グ(2)の吊下げ部材(B)に対する吊下げ高さ位置を調
整自在とする調整機構(N)が設けられている。更に、
前記化粧パネル(9)のコーナー部には、調整機構(N)
に対向した位置に開口(15)が形成されている。前記室
内機ケーシング(2)のコーナ側板(2b')を貫通して室
外側に延びる冷媒配管(7)が化粧パネル(9)の開口
(15)の上側を通過するように配設されている。加え
て、前記化粧パネル(9)のコーナー部には、前記開口
(15)を下側から覆う化粧蓋(16)が化粧パネル(9)
に対してスライド移動して着脱自在に取付けられてい
る。
ナ側板(2b')とが交互に連続する略8角形の室内機ケ
ーシング(2)と、該室内機ケーシング(2)の下端部に
取付けられた化粧パネル(9)とを備え、前記室内機ケ
ーシング(2)がコーナ側板( 2b')にて天井裏空間
(S)に吊下げ部材(B)により吊下げ支持された空気調
和装置を対象としている。そして、前記室内機ケーシン
グ(2)の吊下げ部材(B)に対する吊下げ高さ位置を調
整自在とする調整機構(N)が設けられている。更に、
前記化粧パネル(9)のコーナー部には、調整機構(N)
に対向した位置に開口(15)が形成されている。前記化
粧パネル(9)のコーナー部には、前記開口(15)を下
側から覆う化粧蓋(16)が取付けられている。前記室内
機ケーシング(2)のコーナ側板(2b')を貫通して室外
側に延びる冷媒配管(7)が化粧パネル(9)の開口(1
5)の上側を通過するように配設されている。加えて、
前記化粧パネル(9)の開口(15)の縁部には係止孔(1
4a)が形成され、前記化粧蓋(16)の裏面には係止孔
(14a)に化粧蓋(16)を落下不能に係止するフック部
(16g)が突設されて化粧蓋(16)が化粧パネル(9)に
スライド移動して着脱自在に取付けられている。
又は8記載の空気調和装置において、冷媒配管(7)が
貫通するコーナ側板(2b')とは異なるコーナ側板(2
b')を貫通してドレン配管(8a)が化粧パネル(9)の
開口(15)の上側を通過するように配設されている。
うな作用が得られる。本発明では、空調機ケーシング
(2)を吊下げ部材(B)によって吊下げ支持し、この空
調機ケーシング(2)の下側に化粧パネル(9)が配設さ
れた状態において、化粧パネル(9)に形成されている
開口(15)から調整機構(N)に向って工具を挿入する
ことにより空調機ケーシング(2)の吊下げ部材(B)に
対する吊下げ高さ位置が調整される。また、この調整作
業の後には、開口(15)を下側から覆うように化粧パネ
ル(9)に対して化粧蓋(16)を装着する。
粧蓋(16)が装着された状態では、永久磁石(17)によ
って化粧蓋(16)と開口(15)の縁部との間に吸引力が
発生し、この吸引力によって化粧蓋(16)の脱落が阻止
される。このため、化粧蓋(16)の装着作業が簡単で、
また、化粧蓋(16)の表面からは永久磁石(17)等の装
着用の部材が見えないので化粧パネル(9)の見映えが
良好となる。更に、化粧蓋(16)の取外し作業にあって
は、該化粧蓋(16)を前記吸引力に抗して移動させるこ
とにより簡単に行える。
は、該化粧蓋(16)のフック部(16g)を化粧パネル
(9)の係止孔(14a)に係止させる。そして、この状態
では、永久磁石(17)と金属プレート(18)との間の吸
引力により化粧蓋(16)の脱落方向への移動が阻止され
る。つまり、この化粧蓋(16)はフック部(16g)の係
止力及び永久磁石(17)による吸引力によって確実に化
粧パネル(9)に支持される。
化粧蓋(16)を化粧パネル(9)から取外すことによ
り、冷媒配管(7)からの冷媒漏れの有無等が開口(1
5)から容易に確認することができる。
(16)を取外すことにより、冷媒配管(7)からの冷媒
漏れの有無の確認やドレンホース(8a)からのドレンの
排出状態の確認を容易に行うことができ、点検作業が簡
略化できる。
する。図1は本例に係る天井埋込型空気調和装置(1)
の断面図を示している。本空気調和装置(1)は、天井
(R)に形成された開口(H)に挿入配置されており、下
方に開放するケーシング(2)が天井裏空間(S)に据付
けられている。このケーシング(2)は天板(2a)と該
天板(2a)の外縁部から下方に延びる側板(2b)とを備
えている。天板(2a)は、図2に示すように、略8角形
状を呈しており、側板(2b)はこの天板(2a)の各辺か
ら鉛直下方に延設されている。詳しくは、天板(2a)は
一辺が長い長辺部分と短い短辺部分とが交互に連続され
た8角形で成り、この長辺部分から鉛直下方に延びる側
板(2b)は比較的面積が大きくなっており、短辺部分か
ら鉛直下方に延びる側板(2b')は比較的面積が小さい
コーナ側板(2b')となっている。
しては、図2の如く、天井裏空間(S)の図示しない梁
から垂下された4本の吊下げ部材としての吊下げボルト
(B,B,…)に吊下げ支持されている。つまり、ケーシ
ング(2)のコーナ側板(2b')の中央には図3に示すよ
うな水平方向外側に突出したフック部材(2c)が取付け
られており、このフック部材(2c)の中央部に形成され
た長孔(2d)に吊下げボルト(B)を挿通し、この挿通
部分の下側にナット(N)を螺着する。これにより、ナ
ット(N)の上面にフック部材(2c)が当接することに
なりケーシング(2)が4箇所において吊下げボルト
(B,B,…)に吊下げ支持されている。また、ナット
(N)の吊下げボルト(B)に対する螺着位置を調整する
ことによってケーシング(2)の吊下げ高さ位置の調整
が行える。このようにして調整機構が構成されている。
央部にはターボファン(3)が配設されている。このタ
ーボファン(3)は、シュラウド(3a)とハブ(3b)と
の間にブレード(3c)が保持されてなっており、ハブ
(3b)の中心部が、ケーシング(2)中央部に配置され
たモータ(4)の駆動軸下端部に直結されており、この
モータ(4)の駆動に伴うブレード(3c)の回転によっ
て、下側から吸込んだ空気を径方向外側に吹出すように
なっている。また、このターボファン(3)の下側に
は、該ターボファン(3)へ室内空気を案内するための
ベルマウス(5)が配設されている。
熱交換器(6)が配設されている。この熱交換器(6)
は、図示しない室外機に冷媒配管(7,7)を介して連結
され、冷房運転時には蒸発器として、暖房運転時には凝
縮器として機能するようになっており、ターボファン
(3)から導出された空気を温度調整する。また、前記
冷媒管(7,7)は、図2の如くケーシング(2)の1つ
のコーナ側板(2b')を貫通して室外機に向って延びて
いる。
ン(8)が配設されており、このドレンパン(8)に接続
されたドレンホース(8a)は、前記冷媒管(7,7)が貫
通されているコーナ側板(2b')とは異なるコーナ側板
(2b')を貫通して室外に延びている。尚、このドレン
ホース(8a)は、半透明のホースで成っており、その一
部分は屈曲可能な蛇腹状になっている。
パネル(9)が取付けられている。この化粧パネル(9)
は、その中央部に空気吸込口(9a)が、側縁部の複数箇
所(例えば4箇所)に空気吹出口(9b,9b,…)が夫々
形成されている。また、この化粧パネル(9)のケーシ
ング(2)への取付け構造としては、図2の如くコーナ
側板(2b')の下端部近傍から外側へ突設されたフック
(11)に、化粧パネル(9)の上面に設けられた係止具
(12)が引っ掛けられることにより支持されている。ま
た、化粧パネル(9)の空気吸込口(9a)には、該空気
吸込口(9a)から吸込まれた空気中の塵埃を除去するた
めのエアフィルタ(9c)が備えられている。
吸込口(9a)と空気吹出口(9b)とに亘って空気流通路
(10)が形成され、この空気流通路(10)には、上流か
ら下流に亘ってエアフィルタ(9c)、ベルマウス
(5)、ターボファン(3)、熱交換器(6)が順に配置
されていることになる。
ネル(9)のコーナ部にある。このコーナ部は、ケーシ
ング(2)のコーナ側板(2b')の下側に位置しており、
図4に示すように、上下方向に貫通する開口(15)が形
成されている。詳しくは、このコーナ部は、空気吸込口
(9a)の隅角部が凹陥されて成るコーナ凹陥部(13)が
形成されている。このコーナ凹陥部(13)は、その縁部
が、化粧パネル(9)の外側縁と平行に延びる第1及び
第2の縁部(13a,13b)と、この各縁部(13a,13b)の
各一端から空気吸込口(9a)側に向って延びる第3及び
第4の縁部(13c,13d)と、この第3及び第4の縁部
(13c,13d)の各一端から空気吸込口(9a)の縁部に沿
って延びる第5及び第6の縁部(13e,13f)とから成っ
ている。そして、第1及び第2の縁部(13a,13b)の一
端部近傍位置及び第3〜第6の縁部(13c)〜(13f)に
亘る領域には水平方向に延びる支持パネル(14)が化粧
パネル(9)に一体形成されている一方、それ以外の領
域、つまりコーナ凹陥部(13)の外側部分の領域には略
三角形状の前記開口(15)が形成されている。このた
め、図2の如く、吊下げボルト(B)に支持されたケー
シング(2)に化粧パネル(9)が取付けられた状態で
は、この開口(15)の直上方に吊下げボルト(B)が位
置しておりこの開口(15)から吊下げボルト(B)に螺
着されているナット(N)を操作することによってケー
シング(2)の吊下げ高さ位置の変更が可能となってい
る。
には、前記コーナ凹陥部(13)を覆って化粧パネル
(9)の見映えを良好に得るために、表面(下面)が平
坦な化粧面で形成された図5に示すような化粧蓋(16)
が着脱自在に取付けられている。以下、この化粧蓋(1
6)の着脱構造について説明する。この化粧蓋(16)
は、コーナ凹陥部(13)の形状に合致した形状の板材で
成っている。つまり、コーナ凹陥部(13)の第1〜第6
縁部(13a)〜(13f)に対応した第1〜第6の縁部(16
a)〜(16f)によって外形が形成されている。また、こ
の化粧蓋(16)の裏面(上面)の3箇所にはL字型のフ
ック部(16g,16g,16g)が一体形成されている。この
フック部(16g,16g,16g)は、化粧蓋(16)の上面か
ら鉛直上方に延びる鉛直部(16h)と該鉛直部(16h)の
上端から水平方向に延びる水平部(16i)とから成って
おり、その形成位置としては、第1縁部(16a)と第3
縁部(16c)との接続部近傍位置、第2縁部(16b)と第
4縁部(16d)との接続部近傍位置、第5縁部(16e)と
第6縁部(16f)との接続部近傍位置に夫々設定されて
いる。また、この各フック部(16g,16g,16g)の水平
部(16i,16i,16i)の延長方向は夫々第5縁部(16e)
及び第6縁部(16f)に向う方向(図5における右方
向)に夫々設定されている。
石(17,17)が配設されている。この永久磁石(17,1
7)は、化粧蓋(16)の第3縁部(16c)及び第4縁部
(16d)に対して僅かに後退した位置において、各縁部
(16c,16d)と平行に配置されている。具体的には、第
3縁部(16c)及び第4縁部(16d)に対して小間隔を存
した位置に平行に配置された一対の凸部(16j,16j)の
間に永久磁石(17)が挟み込まれて支持されている。
支持パネル(14)には、前記フック部(16g,16g,16
g)の形成位置に対応して係止孔(14a,14a,14a)が形
成されている。この係止孔(14a)の開口面積は、フッ
ク部(16g)の水平部(16i)に略合致しており、化粧蓋
(16)の装着時にはフック部(16g)の水平部(16i)が
係止孔(14a)に挿入されるようになっている。
(13c)及び第4縁部(13d)には鉄製のプレート(18,
18)が取付けられている。このプレート(18,18)の取
付け位置は、化粧蓋(16)が装着された状態において前
記永久磁石(17,17)に対向する位置であって、この装
着状態では、プレート(18,18)と永久磁石(17,17)
との間に吸引力が作用するようになっている。
(1)の据付作業について説明する。この据付作業は、
ケーシング(2)の吊下げ作業、化粧パネル(9)の取付
け作業、吊下げ位置の調整作業及び化粧蓋(16)の装着
作業からなる。
は、ケーシング(2)のコーナ側板(2b')に設けられた
フック部材(2c)の長孔(2d)に吊下げボルト(B)を
挿通し、この挿通部分の下側にナット(N)を螺着す
る。この動作を各コーナ側板(2b',2b',…)において
行う。これにより、ナット(N)の上面にフック部材(2
c)が当接し、ケーシング(2)が4箇所において吊下げ
ボルト(B,B,…)に吊下げ支持される。また、この状
態では、ケーシング(2)の吊下げ位置は最適位置には
設定されていない。
化粧パネル(9)の取付け作業に移る。この作業では、
コーナ側板(2b')の下端部近傍位置に突設されたフッ
ク(11)に、化粧パネル(9)の上面に設けられた係止
具(12)を引っ掛ける。この動作を各コーナ側板(2
b',2b',…)において行う。これにより、化粧パネル
(9)がケーシング(2)の下面に取付けられる。
吊下げ位置の調整作業に移る。この作業では、化粧パネ
ル(9)のコーナ部に形成されている各開口(15,15,
…)からソケットレンチを挿入し、吊下げボルト(B)
に螺着されているナット(N)を操作して、このナット
(N)の吊下げボルト(B)に対する螺着位置を調整す
る。これにより、ナット(N)の上面に当接しているフ
ック部材(2c)の高さ位置が調整されてケーシング
(2)の吊下げ高さ位置の調整が行われ最適位置に設定
される。つまり、この高さ位置の調整により、化粧パネ
ル(9)の上面と天井面との間に隙間が生じないよう
に、装置全体の高さ位置を調整する。
業の後、化粧蓋(16)の装着作業に移る。この作業は、
化粧パネル(9)の各コーナ凹陥部(13,13,…)に化
粧蓋(16,16,…)を取付ける作業である。つまり、図
6に示すように、化粧蓋(16)の各フック部(16g,16
g,16g)を支持パネル(14)の各係止孔(14a,14a,14
a)に夫々対応させてコーナ凹陥部(13)に向って化粧
蓋(16)を押し当てる。これにより、図6に仮想線で示
すように、各フック部(16g,16g,16g)の水平部(16
i,16i,16i)が各係止孔(14a,14a,14a)に挿入され
る。また、この状態では、化粧蓋(16)に設けられた永
久磁石(17)とコーナ凹陥部(13)に設けられたプレー
ト(18)とは比較的大きな間隔を存して対向配置されて
おり、この両者間に吸引力は発生しない。
粧パネル(9)の空気吸込口(9a)側に向ってスライド
移動させる。つまり、図6における右方向へスライド移
動させる。すると、図7に示すように、各フック部(16
g,16g,16g)の水平部(16i,16i,16i)は各係止孔
(14a,14a,14a)の縁部に係止されることになり、更
に、永久磁石(17)とプレート(18)との間の間隔が極
めて小さくなり(例えば数mm)、この両者(17,18)間
に吸引力が作用する。このため、化粧蓋(16)は容易に
は、図7における左方向へは移動しない。つまり、化粧
蓋(16)が化粧パネル(9)から外れる方向への移動は
永久磁石(17)とプレート(18)との間の吸引力によっ
て阻止されている。
た状態では、室内側からは化粧蓋(16)の表面しが見え
ず、この表面は、平坦な化粧面となっているので、化粧
パネル(9)のコーナ部分の見映えが良好に確保されて
いる。
ては、該化粧蓋(16)を永久磁石(17)とプレート(1
8)との間の吸引力に抗してスライド移動(図7におけ
る左方向への移動)させるのみで容易に行うことがで
き、ネジを外すなどといった繁雑な作業を必要としな
い。
ネル(9)のコーナ部の見映えを良好に確保し、且つ化
粧蓋(16)の着脱作業性を簡単にしながらその支持強度
を十分に高くすることができ、化粧パネル(9)に高さ
調整のための開口(15)を形成した空気調和装置(1)
に関して実用性の高い構造を得ることができる。
(7)及び半透明のドレンホース(8a)をコーナ側板(2
b',2b')に貫通させて、開口(15)の上側を通過させ
るようにしているので、化粧蓋(16)を取外すことによ
り、冷媒配管(7)からの冷媒漏れの有無の確認やドレ
ンホース(8a)からのドレンの排出状態の確認を容易に
行うことができ、点検作業が簡略化できる。
部に化粧蓋(16)を装着した場合について説明したが、
本発明はこれに限るものではない。つまり、ケーシング
(2)の吊下げ位置が本例と異なるコーナ部以外の位置
に設定されている場合には、それに応じた位置に開口が
形成され、化粧蓋(16)もその位置に対応して設定され
る。
状態では、永久磁石(17)とプレート(18)との間に僅
かな隙間を存するようにしたが、この両者(17,18)を
当接させてより一層高い支持強度を得るようにしてもよ
い。
ば以下に述べるような効果が発揮される。
見映えを良好に確保することができ、また、化粧蓋の着
脱作業性を簡単にしながらその支持強度を十分に高くす
ることができる。このため、化粧パネルに高さ調整のた
めの開口を形成するようにした空気調和装置に関して実
用性の高い構造を得ることができる。
内機ケーシングに吸引する永久磁石を設けた構成とした
ために、化粧パネルのコーナ部の見映えを良好に確保す
ることができ、また、化粧蓋の着脱作業性を簡単にしな
がらその支持強度を十分に高くすることができる。この
ため、化粧パネルに高さ調整のための開口を形成するよ
うにした空気調和装置に関して実用性の高い構造を得る
ことができる。
磁石による吸引力によって化粧パネルに支持させるよう
にしたために、化粧蓋の化粧パネルに対する支持強度を
十分に向上することができる。
ば、室内機ケーシングを貫通して室外側に延びる冷媒配
管を化粧パネルの開口の上側を通過するように配設し、
特に、請求項3及び9記載の発明では、配管を冷媒配管
及び透明のドレン配管としたために、化粧蓋を化粧パネ
ルから取外すのみで、冷媒配管からの冷媒漏れの有無の
確認やドレンホースからのドレンの排出状態の確認を容
易に行うことができ、この種の点検作業の簡略化を図る
ことができる。
る。
ある。
Claims (9)
- 【請求項1】 室内機ケーシング(2)の側壁面が天井
裏空間(S)において吊下げ部材(B)により吊下げ支持
され、 該室内機ケーシング(2)の吊下げ部材(B)に対する吊
下げ高さ位置を調整自在とする調整機構(N)が設けら
れ、 前記室内機ケーシング(2)の下側に、調整機構(N)に
対向した位置に開口(15)を有する化粧パネル(9)が
配設されており、 前記開口(15)を下側から覆う化粧蓋(16)が化粧パネ
ル(9)に着脱自在に取付けられた空調機用化粧パネル
の化粧蓋支持構造において、前記化粧パネル(9)の開口(15)の縁部には係止孔(1
4a)が形成され、化粧蓋(16)の裏面には係止孔(14
a)に化粧蓋(16)を落下不能に係止するフック部(16
g)が突設され、 前記化粧蓋(16)及び開口(15)縁部の一方には、開口
(15)を封閉するように化粧蓋(16)を室内機ケーシン
グ(2)に吸引する永久磁石(17)が取付けられ、他方
にはフック部(16g)が係止孔(14a)に係止された状態
において永久磁石(17)に吸引される金属プレート(1
8)が取付けられている ことを特徴とする空調機用化粧
パネルの化粧蓋支持構造。 - 【請求項2】 室内機ケーシング(2)を貫通して室外
側に延びる配管(7,8a)は、化粧パネル(9)の開口
(15)の上側を通過するように配設されていることを特
徴とする請求項1記載の空調機用化粧パネルの化粧蓋支
持構造。 - 【請求項3】 配管は、冷媒配管(7)及び透明のドレ
ン配管(8a)であることを特徴とする請求項2記載の空
調機用化粧パネルの化粧蓋支持構造。 - 【請求項4】 側板(2b)とコーナ側板(2b')とが交
互に連続する略8角形の室内機ケーシング(2)と、 該室内機ケーシング(2)の下端部に取付けられた化粧
パネル(9)とを備え、 前記室内機ケーシング(2)がコーナ側板(2b') にて天
井裏空間(S)に吊下げ部材(B)により吊下げ支持され
た空気調和装置であって、前記 室内機ケーシング(2)の吊下げ部材(B)に対する
吊下げ高さ位置を調整自在とする調整機構(N)が設け
られ、前記化粧パネル(9)のコーナー部には、 調整機構(N)
に対向した位置に開口(15)が形成され、 前記化粧パネル(9)のコーナー部には、 前記開口(1
5)を下側から覆う化粧蓋(16)が着脱自在に取付けら
れ、 前記室内機ケーシング(2)のコーナ側板(2b')を貫通
して室外側に延びる冷媒配管(7)が化粧パネル(9)の
開口(15)の上側を通過するように配設されていること
を特徴とする空気調和装置。 - 【請求項5】 側板(2b)とコーナ側板(2b')とが交
互に連続する略8角形の室内機ケーシング(2)と、 該室内機ケーシング(2)の下端部に取付けられた化粧
パネル(9)とを備え、 前記室内機ケーシング(2)がコーナ側板(2b') にて天
井裏空間(S)に吊下げ部材(B)により吊下げ支持され
た空気調和装置であって、前記 室内機ケーシング(2)の吊下げ部材(B)に対する
吊下げ高さ位置を調整自在とする調整機構(N)が設け
られ、前記化粧パネル(9)のコーナー部には、 調整機構(N)
に対向した位置に開口(15)が形成され、 前記化粧パネル(9)のコーナー部には、 前記開口(1
5)を下側から覆う化粧蓋(16)が化粧パネル(9)に対
してスライド移動して着脱自在に取付けられていること
を特徴とする空気調和装置。 - 【請求項6】 側板(2b)とコーナ側板(2b')とが交
互に連続する略8角形の室内機ケーシング(2)と、 該室内機ケーシング(2)の下端部に取付けられた化粧
パネル(9)とを備え、 前記室内機ケーシング(2)がコーナ側板(2b') にて天
井裏空間(S)に吊下げ部材(B)により吊下げ支持され
た空気調和装置であって、前記 室内機ケーシング(2)の吊下げ部材(B)に対する
吊下げ高さ位置を調整自在とする調整機構(N)が設け
られ、前記化粧パネル(9)のコーナー部には、 調整機構(N)
に対向した位置に開口(15)が形成され、 前記化粧パネル(9)のコーナー部には、 前記開口(1
5)を下側から覆う化粧蓋(16)が化粧パネル(9)に着
脱自在に取付けられ、 前記化粧パネル(9)の開口(15)の縁部には係止孔(1
4a)が形成され、前記化粧蓋(16)の裏面には係止孔
(14a)に化粧蓋(16)を落下不能に係止するフック部
(16g)が突設されていることを特徴とする空気調和装
置。 - 【請求項7】 側板(2b)とコーナ側板(2b')とが交
互に連続する略8角形の室内機ケーシング(2)と、 該室内機ケーシング(2)の下端部に取付けられた化粧
パネル(9)とを備え、 前記室内機ケーシング(2)がコーナ側板(2b') にて天
井裏空間(S)に吊下げ部材(B)により吊下げ支持され
た空気調和装置であって、前記 室内機ケーシング(2)の吊下げ部材(B)に対する
吊下げ高さ位置を調整自在とする調整機構(N)が設け
られ、前記化粧パネル(9)のコーナー部には、 調整機構(N)
に対向した位置に開口(15)が形成され、 前記室内機ケーシング(2)のコーナ側板(2b')を貫通
して室外側に延びる冷媒配管(7)が化粧パネル(9)の
開口(15)の上側を通過するように配設され、前記化粧パネル(9)のコーナー部には、 前記開口(1
5)を下側から覆う化粧蓋(16)が化粧パネル(9)に対
してスライド移動して着脱自在に取付けられていること
を特徴とする空気調和装置。 - 【請求項8】 側板(2b)とコーナ側板(2b')とが交
互に連続する略8角形の室内機ケーシング(2)と、 該室内機ケーシング(2)の下端部に取付けられた化粧
パネル(9)とを備え、 前記室内機ケーシング(2)がコーナ側板(2b') にて天
井裏空間(S)に吊下げ部材(B)により吊下げ支持され
た空気調和装置であって、前記 室内機ケーシング(2)の吊下げ部材(B)に対する
吊下げ高さ位置を調整自在とする調整機構(N)が設け
られ、前記化粧パネル(9)のコーナー部には、 調整機構(N)
に対向した位置に開口(15)が形成され、 前記化粧パネル(9)のコーナー部には、 前記開口(1
5)を下側から覆う化粧蓋(16)が取付けられ、 前記室内機ケーシング(2)のコーナ側板(2b')を貫通
して室外側に延びる冷媒配管(7)が化粧パネル(9)の
開口(15)の上側を通過するように配設され、 前記化粧パネル(9)の開口(15)の縁部には係止孔(1
4a)が形成され、前記化粧蓋(16)の裏面には係止孔
(14a)に化粧蓋(16)を落下不能に係止するフック部
(16g)が突設されて化粧蓋(16)が化粧パネル(9)に
スライド移動して着脱自在に取付けられていることを特
徴とする空気調和装置。 - 【請求項9】 冷媒配管(7)が貫通するコーナ側板(2
b')とは異なるコーナ側板(2b')を貫通してドレン配
管(8a)が化粧パネル(9)の開口(15)の上側を通過
するように配設されていることを特徴とする請求項4,
7又は8記載の空気調和装置。
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP11996994A JP3284755B2 (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | 空調機用化粧パネルの化粧蓋支持構造及び空気調和装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07324769A JPH07324769A (ja) | 1995-12-12 |
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Family
ID=14774684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP11996994A Expired - Lifetime JP3284755B2 (ja) | 1994-06-01 | 1994-06-01 | 空調機用化粧パネルの化粧蓋支持構造及び空気調和装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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1994
- 1994-06-01 JP JP11996994A patent/JP3284755B2/ja not_active Expired - Lifetime
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