JP3284012B2 - 乗用芝草刈機のカッターハウジング支持装置 - Google Patents

乗用芝草刈機のカッターハウジング支持装置

Info

Publication number
JP3284012B2
JP3284012B2 JP32708894A JP32708894A JP3284012B2 JP 3284012 B2 JP3284012 B2 JP 3284012B2 JP 32708894 A JP32708894 A JP 32708894A JP 32708894 A JP32708894 A JP 32708894A JP 3284012 B2 JP3284012 B2 JP 3284012B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutter housing
hole
shaft
brackets
support device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32708894A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08172842A (ja
Inventor
忠志 山下
淳 児嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP32708894A priority Critical patent/JP3284012B2/ja
Publication of JPH08172842A publication Critical patent/JPH08172842A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3284012B2 publication Critical patent/JP3284012B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Machines (AREA)
  • Harvester Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前輪および後輪を前後
に備える機体に、前輪および後輪間で該機体の下方に位
置するカッターハウジングが、該カッターハウジングの
前部および機体の前部間を結ぶ一対の前部リンクを含む
リンク機構を介して昇降可能に連結される乗用芝草刈機
のカッターハウジング支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば米国特許公報で開示され
るように、棒状である一対の前部リンクの後端を連結軸
で一体に連結して略U状に形成し、連結軸をカッターハ
ウジングで揺動可能に支承したものや、相互に独立した
一対の前部リンクをそれぞれ個別にカッターハウジング
に連結したもの(たとえば特公昭62−19803号公
報)等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カッターハ
ウジング内に収納されたカッターの作動開始時にカッタ
ーハウジングに左右いずれかの方向への力が作用するこ
とがあるが、上記従来のものの前部リンクは、横方向の
剛性が高いものではないのでカッターハウジングの横揺
れを阻止することができず、刈り取り後の芝草面がまだ
らになることがあった。このため、前部リンクの横方向
の剛性を高めることが望まれるが、その一方で、地面の
凹凸に応じてカッターハウジングがその左右いずれか一
方に多少傾斜することを許容できなければ刈り取り後の
芝草面を一定とすることができない。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、カッターハウジングの横揺れを阻止するとと
もにカッターハウジングが左右いずれかに多少傾斜する
ことは許容するようにした乗用芝草刈機のカッターハウ
ジング支持装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、前輪および後輪を前後に備
える機体に、前輪および後輪間で該機体の下方に位置す
るカッターハウジングが、該カッターハウジングの前部
および機体の前部間を結ぶ一対の前部リンクを含むリン
ク機構を介して昇降可能に連結される乗用芝草刈機のカ
ッターハウジング支持装置において、両前部リンクは、
前端が機体に揺動可能に連結される連結ロッドと、該連
結ロッドの後端部に固着されるとともにカッターハウジ
ングに連結される補強板とから成り、両前部リンクの補
強板には、機体の前後方向に延びるとともに相互に対向
当接可能な当接板部が設けられることを特徴とす
る。
【0006】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、カッターハウジング
の前部には一対のブラケットが固設され、両ブラケット
には、前端の支持孔部に該支持孔部から後上がりに延び
てブラケットの上部で後端を開放する挿脱孔部が連設さ
れて成る連結孔がそれぞれ設けられ、両前部リンクの後
端には、両ブラケットの連結孔に挿通される連結軸を遊
通挿通させる挿通孔がそれぞれ設けられ、連結軸の一端
には略U字状にして係止軸部が一体に連設され、一方の
ブラケットには、前記連結軸が前記支持孔部に位置して
いる状態で係止軸部を挿通させる係止孔が設けられ、該
係止軸部の係止孔からの突出端部には前記一方のブラケ
ットの内面側に係合する割りピンが装着される。
【0007】
【作用】上記請求項1記載の発明の構成によれば、両前
部リンクの補強板がその当接板部で相互に当接すること
によりカッターハウジングの左右方向のリンク剛性が高
められ、しかも両補強板は上下方向に相対移動可能であ
り、カッターハウジングが左右いずれかに多少傾斜する
ことは許容される。
【0008】また上記請求項1記載の発明の構成によれ
ば、割りピンを係止軸部から取り外して該係止軸部を係
止孔から引き抜けば、連結軸を挿脱孔部から両ブラケッ
トの上方に抜きだすことが可能であり、両前部リンクお
よびカッターハウジング間の連結および連結解除が容易
となる。
【0009】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明する。
【0010】図1ないし図9は本発明の一実施例を示す
ものであり、図1は乗用芝草刈機の側面図、図2は図1
の平面図、図3はクラッチオフ状態での図1の3−3線
矢視図、図4はクラッチオン状態での図3に対応する
図、図5は図3の5−5線拡大断面図、図6は図3の6
−6線拡大断面図、図7は図6の7−7線断面図、図8
は一対の前部リンクの斜視図、図9は図8の9−9線拡
大断面図である。
【0011】先ず図1および図2において、機体11の
前部には一対の前輪WF ,WF が操向可能に懸架され
る。一方、機体11の後部にはミッションケース12が
固定されており、そのミッションケース12の左、右両
側面に固着されたリヤアクスルハウジング13,13で
後輪WR ,WR が回転可能に軸支される。而して、ミッ
ションケース12の上部から突出した入力軸14に入力
される動力が、ミッションケース12内の変速機構およ
び差動機構(図示せず)を介して両後輪WR ,W R に伝
達される。
【0012】エンジンEの後方側で機体11上には支持
枠15が固定されており、この支持枠15を覆って上方
に延びるコラム部16aを有するカバー16が、機体1
1にその上部を覆うようにして取付けられる。而してコ
ラム部16a内には、両前輪WF ,WF を操向すべく上
下方向に延びるとともに支持枠15で回転自在に支承さ
れたステアリング軸17が収納されており、該ステアリ
ング軸17の上端にはコラム部16aの上方に位置する
ステアリングハンドル18が固着される。またコラム部
16aから後方に間隔をあけた位置でカバー16には、
ステアリングハンドル18を操向操作する乗員用の乗用
シート19が配設される。さらに機体11上のエンジン
Eは、前方に跳上げ可能として機体11に連結されたボ
ンネット20で覆われる。
【0013】ほぼ鉛直な軸線を有してエンジンEから下
方に延びるクランク軸22からの動力は、動力伝達手段
23を介してミッションケース12の入力軸14に伝達
される。この動力伝達手段23は、クランク軸22の中
間部に固設される駆動プーリ24と、入力軸14に固設
される従動プーリ25と、駆動プーリ24および従動プ
ーリ25に巻掛けられる後輪動力伝達用無端ベルト26
とを備え、機体11に回転自在に軸支されるアイドルプ
ーリ27,28にも後輪動力伝達用無端ベルト26が巻
掛けられる。しかも従動プーリ25およびアイドルプー
リ28間で後輪動力伝達用無端ベルト26の外周にはテ
ンションローラ29が接触せしめられるものであり、こ
のテンションローラ29は、後輪動力伝達用無端ベルト
26を緊張させて該後輪動力伝達用無端ベルト26を各
プーリ24〜28に摩擦接触させる位置と、後輪動力伝
達用無端ベルト26の緊張状態を緩和して後輪動力伝達
用無端ベルト26と各プーリ24〜28との間を滑らせ
る位置との間で移動可能である。
【0014】図3および図4を併せて参照して、両前輪
F ,WF および両後輪WR ,WR間で機体11の下方
にはカッターハウジング30が配置され、該カッターハ
ウジング30は、リンク機構31により昇降可能として
機体11に支承される。
【0015】カッターハウジング30は、下方を開放し
た皿状に形成されて一対のカッター321 ,322 を収
納するものであり、両カッター321 ,322 で刈られ
た芝草を放出するための放出口33がカッターハウジン
グ30の一側部に設けられる。またカッターハウジング
30の両側部には、該カッターハウジング30の最下限
位置を規定すべく地面上を転動するスカルプローラ3
4,34が軸支されている。
【0016】図5を併せて参照して、カッターハウジン
グ30には上下に延びる回転軸45 1 ,452 を回転自
在に支承する軸受ハウジング461 ,462 が固着され
ており、カッターハウジング30内で前記回転軸4
1 ,452 の下端にカッター321 ,322 が固定さ
れる。
【0017】動力源としてのエンジンEのクランク軸2
2と、両カッター321 ,322 の回転軸451 ,45
2 との間には巻掛け伝動手段47が設けられ、該巻掛け
伝動手段47は、クランク軸22の下端に固定される駆
動プーリ48と、カッターハウジング30の上方で回転
軸451 ,452 の上端部にそれぞれ固定される従動プ
ーリ491 ,492 と、駆動プーリ48および両従動プ
ーリ491 ,492 に巻掛けられる無端ベルト50とを
備える。
【0018】図6および図7を併せて参照して、カッタ
ーハウジング30の上面におけるほぼ中央部には支軸5
3がボルト54によって固定されており、テンションア
ーム51の基端部が前記支軸53により回動自在に支承
される。すなわちテンションアーム51の基端部には上
方に延びる支持筒55が固着されており、支軸53は支
持筒55内に相対回動可能に嵌合される。またテンショ
ンアーム51の遊端部には、支軸53と平行な軸線を有
する軸56を介してテンションローラ52が軸支されて
おり、該テンションローラ52は無端ベルト50にその
外面側で接触する。而してテンションアーム51は、テ
ンションローラ52による無端ベルト50の緊張状態を
緩和するクラッチオフ位置(図3の位置および図7の実
線で示す位置)と、テンションローラ52で無端ベルト
50を緊張させて無端ベルト50を駆動プーリ48およ
び従動プーリ491 ,492 に摩擦接触させるクラッチ
オン位置(図4の位置および図7の鎖線で示す位置)と
の間で回動可能である。
【0019】テンションアーム51の遊端部における軸
56の上端部と、カッターハウジング30の後部に固設
されたブラケット58との間にはばね57が縮設されて
おり、このばね57は、テンションアーム51のクラッ
チオフ位置およびクラッチオン位置をそれぞれ弾発的に
保持する機能を果たす。すなわち、テンションアーム5
1が、そのクラッチオフ位置およびクラッチオン位置間
で回動する際にばね57がテンションアーム51の基端
部の支軸53を横切るようにしてブラケット58の位置
が定められ、クラッチオフ位置では図7の時計方向にテ
ンショアーム51を付勢してテンションローラ52によ
る無端ベルト50の緊張力が緩和する方向のばね力をば
ね57が発揮するのに対し、クラッチオン位置では、図
7の反時計方向にテンショアーム51を付勢してテンシ
ョンローラ52による無端ベルト50の緊張力を増大せ
しめる方向のばね力をばね57が発揮するものである。
【0020】軸受ハウジング461 には、無端ベルト5
0を従動プーリ491 の外周に押し付け得るブレーキシ
ュー601 を一端側に有するブレーキレバー591 の中
間部が軸621 を介して回動可能に支承され、軸受ハウ
ジング462 には、無端ベルト50を従動プーリ492
の外周に押し付け得るブレーキシュー602 を一端側に
有するブレーキレバー592 の中間部が軸622 を介し
て回動可能に支承される。而して軸621 ,622 は、
軸受ハウジング461 ,462 をカッターハウジング3
0に固定するための複数のボルトの1つを兼ねるもので
ある。
【0021】ブレーキレバー591 の他端部およびテン
ションアーム51の基端部間はブレーキロッド611
介して連結され、ブレーキレバー592 における一端部
および軸622 間はブレーキロッド612 を介してテン
ションアーム51の基端部に連結される。これにより、
図3で示すようにテンションアーム51がクラッチオフ
位置に在る状態では、両ブレーキレバー591 ,592
はそれらの一端部のブレーキシュー601 ,602 によ
って無端ベルト50を従動プーリ491 ,49 2 に押し
付けて無端ベルト50の走行を強制的に停止せしめるこ
とになる。したがってテンションアーム51がクラッチ
オフ位置に在る状態では、無端ベルト50の緊張力が緩
和されるのに加えて無端ベルト50の走行が強制的に停
止されることになり、駆動プーリ48は、無端ベルト5
0と接触しながら空転することになる。またテンション
アーム51が図4で示すようにクラッチオン位置に在る
状態では、両ブレーキレバー591 ,592 はそれらの
一端部のブレーキシュー601 ,602 を無端ベルト5
0から離反せしめることになる。したがってテンション
アーム51がクラッチオン位置に在る状態では、無端ベ
ルト50の緊張力が増大するのに加えて無端ベルト50
の走行が許容されることになり、駆動プーリ48から無
端ベルト50に伝達された動力により両従動プーリ49
1 ,492 すなわち両カッター321 ,322 が回転駆
動されることになる。
【0022】テンションアーム51の基端部には連結腕
64が一体的に連設される。すなわちテンションアーム
51の基端部における支持筒55の上部には、平面視で
テンションアーム51とは角度をなすようにして連結腕
64の基端部が固設される。
【0023】カバー16のコラム部16a内で略鉛直方
向に延びる操作軸65が、図2で示すように、機体11
の下方では後輪動力伝達用無端ベルト26の外側方に位
置するようにして配設されており、該操作軸65は支持
枠15で回転自在に支承されるとともに、カッターハウ
ジング30の直上で機体11に一対のねじ部材69,6
9で締結された支持部材67に設けられた軸受部材68
で回転自在に支承される。
【0024】操作軸65の上端には操作レバー70が固
定されるものであり、この操作レバー70は、コラム部
16aの上方でステアリングハンドル18の近傍に配置
される。而して操作レバー70は、図7の実線で示すク
ラッチオフ位置と、図7の鎖線で示すクラッチオン位置
との間で操作されるものであり、該操作レバー70の操
作に応じて操作軸65もクラッチオフ位置およびクラッ
チオン位置間で回動する。また支持枠15および操作軸
65間には、操作レバー70および操作軸65のクラッ
チオフ位置およびクラッチオン位置をそれぞれ弾発的に
保持する機能を果たすばね72(図1参照)が設けられ
る。
【0025】テンションローラ52の近傍におけるカッ
ターハウジング30の直上で操作軸65の下端には、駆
動アーム75の基端部が固定され、該駆動アーム75
は、操作レバー70の操作による操作軸65の回動に応
じて、テンションアーム51と一体的な連結腕64の作
動平面とほぼ平行な平面内で回動することになる。しか
も支持部材67には、操作軸65がクラッチオフ位置と
なったときに駆動アーム75に当接して操作軸65すな
わち操作レバー70のクラッチオフ位置を保つストッパ
76と、操作軸65がクラッチオン位置となったときに
駆動アーム75に当接して操作軸65すなわち操作レバ
ー70のクラッチオン位置を保つストッパ77とが設け
られる。
【0026】操作レバー70に固定的に連結された駆動
アーム75と、テンションアーム51に固定的に連結さ
れた連結腕64とは、連結ロッド78を介して連結され
る。すなわち、該連結ロッド78の両端にはほぼ直角の
屈曲部78a,78bが設けられており、一端側の屈曲
部78aが駆動アーム75に設けられている係合孔79
に係合され、他端側の屈曲部78bが連結腕64に設け
られた係合孔80に係合される。而して屈曲部78aに
おいて、駆動アーム75を挟む一対のワッシャ81,8
1の外方側にはピン82,82が装着されており、屈曲
部78bにおいて、連結腕64を挟む一対のワッシャ8
3,83の外方側にはピン84,84が装着される。し
たがってピン82,82,84,84の挿脱により、連
結ロッド78の両端は着脱可能として駆動アーム75お
よび連結腕64に連結されることになる。
【0027】而してカッターハウジング30の昇降に伴
って連結ロッド78の駆動アーム75および連結腕64
への連結位置が変化するのを許容するために、両係合孔
79,80は長孔に形成されている。
【0028】図8および図9を併せて参照して、機体1
1およびカッターハウジング30間に設けられるリンク
機構31は、軸線を同一とした支軸85,85により前
端が機体11に連結されるとともにカッターハウジング
30の前部に固設された一対のブラケット871 ,87
2 に後端が共通の連結軸86を介して連結される一対の
前部リンク881 ,882 と、軸線を同一とした支軸8
9,89により前端が機体11に連結されるとともにカ
ッターハウジング30の後部に固設された一対のブラケ
ット901 ,902 に軸線を同一とした支軸91,91
を介して中間部が連結される一対の後部リンク921
922 とから成る。而して各支軸85,85,91,9
1は側面視において平行四辺形の各頂角に位置するよう
に配置されるものであり、リンク機構31は所謂平行リ
ンクを構成する。したがってカッターハウジング30
は、その地面に対する姿勢を一定として昇降することに
なる。
【0029】乗用シート19の左側で、機体11には昇
降操作レバー93の基端が回動可能に支承されており、
前記リンク機構31における後部リンク921 の後端が
連結部材94を介して昇降操作レバー93の中間部に連
結される。而して昇降操作レバー93は複数の回動操作
位置を保持可能である。すなわち該昇降操作レバー93
の回動および左、右動の操作によりガイド板95に設け
られている複数の溝96に操作レバー93を保持せしめ
ることにより、カッターハウジング30を上下複数の位
置で保持するようにして昇降操作レバー93を昇降操作
することができる。
【0030】ところで、両前部リンク881 ,88
2 は、支軸85により前端が機体11に揺動可能に連結
される連結ロッド97と、該連結ロッド97の後端部に
固着されるとともにカッターハウジング30に連結され
る補強板98とでそれぞれ構成されるものである。而し
て補強板98は、機体11の前後方向に延びるととも
に、相互に対向して当接可能(図9で示すように離反し
ていてもよく、また常時当接していてもよい)な当接板
部98aを内方側に有して下方に開いた略U字状に形成
されるものであり、補強板98の外側部に連結ロッド9
7の後端が固着される。しかも両補強板98の両側部に
は、連結軸86を遊通挿通させる挿通孔99,99がそ
れぞれ設けられる。
【0031】また両ブラケット871 ,872 には、連
結軸86を挿通させ得る連結孔100がそれぞれ設けら
れており、該連結孔100は、前端の支持孔部100a
に、該支持孔部100aから後上がりに延びてブラケッ
ト871 ,872 の上部で後端を開放する挿脱孔部10
0bが連設されて成る。さらに一方のブラケット87 1
には、係止孔101が設けられる。
【0032】一方、連結軸86の一端には略U字状にし
て係止軸部86aが一体に連設されており、連結軸86
が連結孔86が支持孔部100aに位置している状態で
係止軸部86aは係止孔101に挿通可能である。また
係止軸部86aの係止孔101からの突出端部にはブラ
ケット871 の内面側に係合する割りピン102が装着
される。
【0033】次にこの実施例の作用について説明する
と、操作レバー70をクラッチオフ位置およびクラッチ
オン位置間で回動操作するのに応じて、駆動アーム7
5、連結ロッド78および連結腕64を介して、テンシ
ョンアーム51がクラッチオフ位置およびクラッチオン
位置間で回動せしめられ、クランク軸22からの動力を
両カッター321 ,322 に伝達する巻掛け伝動手段4
7の動力遮断状態および動力伝達状態が切換えられる。
【0034】而して、巻掛け伝動手段47のクラッチオ
フからクラッチオンへの切換時に、無端ベルト50が緊
張するのに応じて、回転軸451 には図4の矢印103
で示す方向への力が作用し、それに応じてカッターハウ
ジング30は前方に向かって右側に動こうとする。しか
るに、リンク機構31における前部リンク881 ,88
2 の補強板98は、機体11の前後方向に沿って相互に
対向、当接する当接板部98aをそれぞれ備えており、
カッターハウジング30の左右方向に沿う両前部リング
881 ,882 の剛性は比較的高い。したがってカッタ
ーハウジング30の横揺れが回避され、カッター3
1 ,322 による刈り取り後の芝草面がまだらになる
ことはない。しかも両前部リンク881 ,882 は相互
に独立しており、連結軸86は、両前部リンク881
882 の挿通孔99,99…に遊通挿通されている。し
たがってカッターハウジング30が左右いずれかを高く
して多少傾くことは許容されており、地面の凹凸に応じ
てカッターハウジング30がその左右いずれか一方に多
少傾くことができるので、刈り取り後の芝草面を一定と
することができる。
【0035】また割りピン102を係止軸部86aから
取り外し、係止軸部86aを係止孔101から引き抜け
ば、連結孔100,100に挿通されている連結軸86
を支持孔部100aから挿脱孔部10bを経て両ブラケ
ット871 ,872 の上方に行き出すことが可能であ
り、両前部リンク881 ,882 およびカッターハウジ
ング30間の連結解除が容易であり、また前部リンク8
1 ,882 およびカッターハウジング30間の連結作
業も容易となる。
【0036】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行うことが可能である。
【0037】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、両前部リンクは、前端が機体に揺動可能に連結され
る連結ロッドと、該連結ロッドの後端部に固着されると
ともにカッターハウジングに連結される補強板とから成
り、両前部リンクの補強板には、機体の前後方向に延び
るとともに相互に対向し当接可能な当接板部が設けら
れるので、両前部リンクの左右方向の剛性を高めてカッ
ターハウジングの横揺れを防止することができるととも
に両前部リンクを相互に独立させることによりカッター
ハウジングが左右いずれかに多少傾斜することを許容す
ることができ、まだらを生じさせることなく、また刈り
取り後の芝草面を一定とした芝草刈りが可能となる。
【0038】また請求項2記載の発明によれば、上記請
求項1記載の発明の構成に加えて、カッターハウジング
の前部には一対のブラケットが固設され、両ブラケット
には、前端の支持孔部に該支持孔部から後上がりに延び
てブラケットの上部で後端を開放する挿脱孔部が連設さ
れて成る連結孔がそれぞれ設けられ、両前部リンクの後
端には、両ブラケットの連結孔に挿通される連結軸を遊
通挿通させる挿通孔がそれぞれ設けられ、連結軸の一端
には略U字状にして係止軸部が一体に連設され、一方の
ブラケットには、前記連結軸が前記支持孔部に位置して
いる状態で係止軸部を挿通させる係止孔が設けられ、該
係止軸部の係止孔からの突出端部には前記一方のブラケ
ットの内面側に係合する割りピンが装着されるので、連
結軸による両前部リンクおよび両ブラケット間の連結お
よび連結解除操作を容易とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用芝草刈機の側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】クラッチオフ状態での図1の3−3線矢視図で
ある。
【図4】クラッチオン状態での図3に対応する図であ
る。
【図5】図3の5−5線拡大断面図である。
【図6】図3の6−6線拡大断面図である。
【図7】図6の7−7線断面図である。
【図8】図8は一対の前部リンクの斜視図である。
【図9】図8の9−9線拡大断面図である。
【符号の説明】
11・・・機体 30・・・カッターハウジング 31・・・リンク機構 321 ,322 ・・・カッター 86・・・連結軸 86a・・・係止軸部 871 ,872 ・・・ブラケット 881 ,882 ・・・前部リンク 97・・・連結ロッド 98・・・補強板 98a・・・当接板部 99・・・挿通孔 100・・・連結孔 100a・・・支持孔部 100b・・・挿脱孔部 101・・・係止孔 102・・・割りピン WF ・・・前輪 WR ・・・後輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 34/64 A01B 59/044

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪(WF )および後輪(WR )を前後
    に備える機体(11)に、前輪(WF )および後輪(W
    R )間で該機体(11)の下方に位置するカッターハウ
    ジング(30)が、該カッターハウジング(30)の前
    部および機体(11)の前部間を結ぶ一対の前部リンク
    (881 ,882 )を含むリンク機構(31)を介して
    昇降可能に連結される乗用芝草刈機のカッターハウジン
    グ支持装置において、両前部リンク(881 ,882
    は、前端が機体(11)に揺動可能に連結される連結ロ
    ッド(97)と、該連結ロッド(97)の後端部に固着
    されるとともにカッターハウジング(30)に連結され
    る補強板(98)とから成り、両前部リンク(881
    882 )の補強板(98)には、機体(11)の前後方
    向に延びるとともに相互に対向し当接可能な当接板部
    (98a)が設けられることを特徴とする乗用芝草刈機
    のカッターハウジング支持装置。
  2. 【請求項2】 カッターハウジング(30)の前部には
    一対のブラケット(871 ,872 )が固設され、両ブ
    ラケット(871 ,872 )には、前端の支持孔部(1
    00a)に該支持孔部(100a)から後上がりに延び
    てブラケット(871 ,872 )の上部で後端を開放す
    る挿脱孔部(100b)が連設されて成る連結孔(10
    0)がそれぞれ設けられ、両前部リンク(881 ,88
    2 )の後端には、両ブラケット(871 ,872 )の連
    結孔(100)に挿通される連結軸(86)を遊通挿通
    させる挿通孔(99)がそれぞれ設けられ、連結軸(8
    6)の一端には略U字状にして係止軸部(86a)が一
    体に連設され、一方のブラケット(871 )には、前記
    連結軸(86)が前記支持孔部(100a)に位置して
    いる状態で係止軸部(86a)を挿通させる係止孔(1
    01)が設けられ、該係止軸部(86a)の係止孔(1
    01)からの突出端部には前記一方のブラケット(87
    1 )の内面側に係合する割りピン(102)が装着され
    ることを特徴とする請求項1記載の乗用芝草刈機のカッ
    ターハウジング支持装置。
JP32708894A 1994-12-28 1994-12-28 乗用芝草刈機のカッターハウジング支持装置 Expired - Fee Related JP3284012B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32708894A JP3284012B2 (ja) 1994-12-28 1994-12-28 乗用芝草刈機のカッターハウジング支持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32708894A JP3284012B2 (ja) 1994-12-28 1994-12-28 乗用芝草刈機のカッターハウジング支持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08172842A JPH08172842A (ja) 1996-07-09
JP3284012B2 true JP3284012B2 (ja) 2002-05-20

Family

ID=18195166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32708894A Expired - Fee Related JP3284012B2 (ja) 1994-12-28 1994-12-28 乗用芝草刈機のカッターハウジング支持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3284012B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08172842A (ja) 1996-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5042238A (en) Riding lawn mower
CA1247866A (en) Mowing and trimming apparatus
US5915487A (en) Walk-behind traction vehicle having variable speed friction drive transmission
US4558558A (en) Lawn mower traction control system
US7607283B2 (en) Lawn mower with deck lift system and/or pump lock-out system
US6131380A (en) Floating deck mower with gravity actuated brake
EP1595433A2 (en) Running mower
JP3284012B2 (ja) 乗用芝草刈機のカッターハウジング支持装置
JP3400146B2 (ja) 乗用芝草刈機
JP3111181B2 (ja) 草刈機
JPS6314600Y2 (ja)
JP3554386B2 (ja) 作業車両
JP4052940B2 (ja) 乗用型田植機
JPH0870667A (ja) 歩行型芝刈機
JP3830309B2 (ja) 自走草刈機
JP2688802B2 (ja) 車輪走行式の草刈機
JP3111180B2 (ja) 草刈機
JP2996360B2 (ja) 自走式畦草刈機における操作装置
JP3363048B2 (ja) 畦草刈機
WO1991001240A1 (en) Riding lawn mower
JP3218273B2 (ja) 畦用草刈機
JP3288595B2 (ja) 二面刈り用の歩行型草刈機
JPH057417A (ja) 歩行型芝刈機
JPH0755876Y2 (ja) 刈取結束機の操作レバー装置
JPH0430451Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080301

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090301

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100301

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100301

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110301

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110301

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120301

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130301

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130301

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140301

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees