JP3283981B2 - 差動増幅器 - Google Patents

差動増幅器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、差動増幅段トランジス
タのコレクタ側負荷として、それぞれカレントミラー回
路を用いた差動増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の差動増幅回路の従来例を図4に
示す。即ち、一対の差動入力段トランジスタQ1、Q2
の両エミッタが共通な定電流源I1に接続された回路
と、エミッタを正電源Vccとし、電流入力側トランジ
スタQ3、Q5の各コレクタ、ベース間に抵抗R1、R
2を用い、電流出力側トランジスタQ4、Q6に電流利
得増倍作用を持たせたカレントミラー回路1、2を設
け、差動対Q1、Q2の負荷としてカレントミラー回路
1、2の入力側を接続し、その電流入力側トランジスタ
Q3、Q5のベースを共通接続することによって、差動
増幅器を構成する。
【0003】この差動増幅器にあって、交流信号は、ト
ランジスタQ1→トランジスタQ2→抵抗R2→抵抗R
1で構成される電気的閉回路内を循環し、トランジスタ
Q3、Q5の共通ベースは、交流的に接地された仮想接
地点(つまり電位が動かない基準点)となるため、抵抗
R1、R2は、交流的な負荷として作用する。
【0004】したがってその電圧増幅率G1、G2は、
トランジスタQ1、Q2の等価的エミッタ抵抗reと抵
抗R1、R2によりそれぞれ求められ、 G1=R1/2re G2=R2/2re で与えられる。よって所望とする利得は、抵抗R1、R
2を交流的負荷として選定すればよく、この抵抗で生じ
た交流電圧が、カレントミラー回路1、2の出力側トラ
ンジスタQ4、Q6に伝達される。
【0005】ここで、図4の差動増幅器のカレントミラ
ー回路1、2における無信号時出力バイアス電流のβ
(エミッタ接地の電流増幅率)依存性を考察する。即ち
カレントミラー回路1、2の出力側トランジスタQ4、
Q6のベース電位は、それぞれ入力側トランジスタQ
3、Q5の共通ベース電位(Vbel)に、そのベース
電流Ibと抵抗R1、R2で生ずる電圧を加えた形で与
えられるため、その出力バイアス(直流)電流I2、I
3はそれぞれ次式によって求められる。
【0006】 I2=IC exp(R1・Ib/VT ) =IC exp(R1・IC /VT ・β) I3=IC exp(R2・Ib/VT ) =IC exp(R2・IC /VT ・β) (IC は、無信号時のカレントミラー回路1、2の入力
トランジスタQ3、Q5のバイアス電流)従って、上式
より、カレントミラー回路1、2の出力バイアス電流I
2、I3はβ依存性を持ち、その値によってI2、I3
の出力バイアス電流は増減する。
【0007】ゆえに、差動増幅器において高利得を得よ
うとして、その交流的負荷抵抗R1、R2の値を大きく
設定すれば、βによるカレントミラー回路の無信号時出
力バイアス電流I2、I3のバラツキは増大する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みてなされたもので、高利得を得ようとして、上記抵抗
R1、R2に相当する抵抗値を大に設定した場合におい
ても、負荷となるカレントミラー回路の無信号時出力バ
イアス電流が、βに依存せずに設定できる差動増幅器を
提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段と作用】本発明は、入力段
として、第1電源電極より定電流バイアスが供給された
差動対のトランジスタを用い、これらトランジスタのコ
レクタに負荷として、電流入、出力側トランジスタのエ
ミッタを第2電源電極としかつ電流入力側トランジスタ
のコレクタとベース間に抵抗を設けて電流出力に対して
電流利得増倍作用を持たせた一対のカレントミラー回路
を、前記電流入力側トランジスタのコレクタを前記差動
対のトランジスタのコレクタにそれぞれ接続することに
より設け、前記各カレントミラー回路の電流入力側トラ
ンジスタのベースどうしを共通接続して共通ベースとし
てなり、この共通ベースに、前記各カレントミラー回路
の前記抵抗に前記電流入力側トランジスタのベース電流
が流れるのを阻止するためのバイアス回路を接続したこ
とを特徴とする差動増幅器である。
【0010】すなわち本発明は、従来のものでは、上記
出力バイアス電流I2、I3がカレントミラー回路の電
流入力側トランジスタQ3、Q5の共通ベース電流Ib
の抵抗R1、R2への通電に依存するが、この共通ベー
ス電流Ibを抵抗R1、R2へ流さなくても済む構成と
することにより、共通ベース電流Ibを無視でき、つま
りはこのIb変化のもとになるβ依存性が無視でき、以
て無信号時のカレントミラー回路の出力バイアス電流
が、βに依存せずに設定できた等価な機能が実現できる
差動増幅器が構成できるようにしたものである。
【0011】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。図1は、同実施例の回路構成図であるが、これは、
図4のものと対応させた場合の例であるから、対応箇所
には同一符号を付し、特徴とする点の説明を行う。
【0012】図1の特徴は、カレントミラー回路1、2
の電流入力側のトランジスタQ3、Q5の共通ベース
に、前記各カレントミラー回路の抵抗R1、R2への電
流入力側トランジスタQ3、Q5のベース電流阻止用バ
イアス回路21を接続したことである。
【0013】即ち図1では、トランジスタQ3、Q5の
共通ベースから、βに応じたベース電流を取り出すべ
く、定電流源I4よりバイアス電流が通電されるPNP
トランジスタQ7を設け、そのエミッタを電源Vccに
接続し、トランジスタQ7のコレクタ、ベース間に抵抗
R3を接続し、トランジスタQ7のコレクタから抵抗R
4を介して、トランジスタQ3、Q5の共通ベースに接
続する。
【0014】ここで例えば、抵抗R3、R4の抵抗値
は、定電流源I1、I4の電流比に応じた設定をすれば
よく、又トランジスタQ7は、これとトランジスタQ
3、Q5とで、カレントミラー回路と類似した構成とす
れば、図4のトランジスタQ3、Q5のベース電流Ib
と等価の電流を、トランジスタQ3、Q5の共通ベース
から取りだし易くなる。
【0015】上記のように、電流源I1対I4、抵抗R
3対R4の比を、カレンシミラー回路1、2のベース電
流に合わせて設定することにより、各βに応じたベース
電流Ibを、トランジスタQ3、Q5の共通接続点から
取り出すことができ、ベース電流Ibは抵抗R1、R2
を流れないから、無信号時のカレントミラー回路の出力
バイアス電流I2、I3は、βに依存しないと等価の状
態で設定されるものである。
【0016】図2は、図1を改良し、カレントミラー回
路1、2およびバイアス回路21のトランジスタに対し
て、エミッタ抵抗R5〜R9を挿入することで、回路
1、2、21のトランジスタのアーリ効果対策、ペアを
必要とするトランジスタ間のベース・エミッタ間電圧V
beのばらつきを改善した例である。
【0017】図3は、使用トランジスタの極性を反転し
た差動増幅器としても構成できることを示したものであ
る。ここで使用トランジスタの符号は、Q101〜Q1
07として示してある。この図3の回路例では、バイア
ス回路21から、トランジスタ103、105の共通ベ
ースへ、β依存が生じないように(抵抗R1、R2に電
流が流れないように)電流供給して、無信号時のカレン
トミラー回路の出力バイアス電流を、β依存せずに設定
できることを可能としたものである。
【0018】
【発明の効果】以上説明したごとく本発明によれば、高
利得を得ようとした場合においても、負荷となるカレン
トミラー回路の無信号時出力バイアス電流が、βに依存
せずに設定できる差動増幅器を提供することができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路図。
【図2】本発明の異なる実施例の回路図。
【図3】本発明の異なる実施例の回路図。
【図4】従来の差動増幅器の回路図。
【符号の説明】
1、2…カレントミラー回路、21…バイアス回路、Q
1〜Q7…トランジスタ、R1〜R4…抵抗、I1、I
4…電流源、Vcc…電源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03F 3/45

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力段として、第1電源電極より定電流バ
    イアスが供給された差動対のトランジスタを用い、これ
    らトランジスタのコレクタに負荷として、電流入、出力
    側トランジスタのエミッタを第2電源電極としかつ電流
    入力側トランジスタのコレクタとベース間に抵抗を設け
    て電流出力に対して電流利得増倍作用を持たせた一対の
    カレントミラー回路を、前記電流入力側トランジスタの
    コレクタを前記差動対のトランジスタのコレクタにそれ
    ぞれ接続することにより設け、前記各カレントミラー回
    路の電流入力側トランジスタのベースどうしを共通接続
    して共通ベースとしてなり、この共通ベースに、前記各
    カレントミラー回路の前記抵抗に前記電流入力側トラン
    ジスタのベース電流が流れるのを阻止するためのバイア
    ス回路を接続したことを特徴とする差動増幅器。
  2. 【請求項2】前記バイアス回路は、前記第1電源電極よ
    り定電流バイアスを供給されたトランジスタを別途設
    け、このトランジスタのエミッタを第2電源電極に接続
    し、コレクタ、ベース間に第1の抵抗を接続し、この抵
    抗のコレクタ側端部を、第2の抵抗を介して前記共通ベ
    ースに接続した請求項1に記載の差動増幅器。
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