JP3283809B2 - 自動車のオーバヘッドトレイ - Google Patents

自動車のオーバヘッドトレイ

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JP3283809B2
JP3283809B2 JP31599597A JP31599597A JP3283809B2 JP 3283809 B2 JP3283809 B2 JP 3283809B2 JP 31599597 A JP31599597 A JP 31599597A JP 31599597 A JP31599597 A JP 31599597A JP 3283809 B2 JP3283809 B2 JP 3283809B2
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sun visor
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のオーバヘッ
ドトレイに係り、特に、ヘッドクリアランスが小さい自
動車に好適なオーバヘッドトレイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヘッドクリアランスが大きい自動車にお
いては、シート前方の天井面にトレイを設けて地図ある
いはファイルなどを収納することができるようにしたも
のがある。しかしながら、高さ制限の影響でヘッドクリ
アランスが小さい自動車の場合は、オーバヘッドトレイ
を設けることによって乗降時のヘッドクリアランスが減
少してしまうために、オーバヘッドトレイを設けること
は実質的に不可能であるとされていた。なお、シート前
方の天井面にネットを取り付けてオーバヘッドトレイの
代用をさせるようにしたものも見られるが、この場合は
ネットの始末および見栄えが悪いという不具合があっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みてなされたものであって、ヘッドクリアランスが小さ
い自動車においても乗降性を損なうことがないオーバヘ
ッドトレイを提供することを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、シートの前部上方の天井面に取り付けられ
て後方に向って開口する空所を天井面との間に形成する
トレイの後縁をドア開口部側に至るにつれて前方に偏位
させたことを特徴としている。
【0005】また本発明は、トレイの下面に折り畳み格
納されるサンバイザを設けるとともに、格納されたサン
バイザによって被覆される開口をトレイに形成したこと
を特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図に基
づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る自動車のオ
ーバヘッドトレイの一実施形態を示す斜視図、図2は図
1のA−A断面図、図3は図1のB−B断面図である。
【0007】これらの図において、図示しないシートの
前部上方の天井面1にトレイ2をビス3で締付固定する
ことにより、後方に向って開口する空所4をトレイ2と
天井面1の間に形成している。
【0008】また、トレイ2の後縁5を上方に立ち上げ
形成して空所4に収納した収納物aの脱落を防止すると
ともに、この後縁5をドア開口部6の近傍において前方
に偏位させることにより、ドア開口部6の近傍における
空所3の奥行を車体中心側の奥行より小さくして乗降時
におけるヘッドクリアランスを確保している。
【0009】そして、トレイ2の前部下面に折り畳み格
納されるサンバイザ7を設けるととともに、格納された
サンバイザ7によって被覆される開口8をトレイ2に形
成している。なお、開口8の周縁を図2および図3に示
したように上方に立ち上げ形成することにより、空所4
に収納した小型の収納物aが開口8から不用意に落下す
ることがないようにしている。
【0010】因に、サンバイザ7は従来公知の取付具に
より前縁部を中心として起伏回動可能に車体側に取り付
けられており、必要に応じて図2および図3にそれぞれ
二点鎖線で示したように前縁部を中心として下方に回動
させ、あるいは図示はしないが外端部を中心として側方
に回動させて直射日光などから運転者の目を保護するこ
とができるようになっている。9はフロントウインドシ
ールド、10はルーフパネル、11はルーフサイレン
サ、12はルーフサイレンサである。
【0011】上記のように構成された自動車のオーバヘ
ッドトレイにおいて、通常は図に実線で示したようにサ
ンバイザ7をトレイ2の下面に折り畳み回動保持させて
開口8を覆っている。従って、この状態では開口8がサ
ンバイザ7で覆われているために、トレイ3により形成
した空所4に収納した収納物aが開口8から見えること
がなく、車室内の美観が保たれる。なお、収納物aの前
後幅がトレイ2の前後幅と略同一である場合は、図3に
示したように収納物aの後端部におけるドア開口側の一
部がトレイ2の後縁5からはみ出すこともあるが、この
はみ出し部分をつかんで収納物aを出し入れすることが
できるために格別な問題はない。
【0012】また、トレイ2により形成した空所4が薄
型である場合は、トレイ2により形成した空所4の開口
部から手を差し込んで収容物を取り出すことは困難であ
る。従って、このような場合は図2および図3にそれぞ
れ二点鎖線で示したように前縁部を中心としてサンバイ
ザ7を下方に回動させ、あるいは図示はしないが外端部
を中心として側方に回動させる。すると、それまでサン
バイザ7で覆われていた開口8が露出するために、この
開口8から空所4に指などを差し入れてペンあるいは小
型のカードなどの収容物を取り出すことができる。
【0013】また、トレイ2を設けたことでシート前方
の天井高さが実質的に減少する。ところが、トレイ2の
後縁5をドア開口部6の近傍において前方に偏位させて
いるために、ドア開口部6の近傍においてはトレイを設
けないものと同程度の天井高さとなり、乗降時における
ヘッドクリアランスが確保される。従って、トレイ2を
設けたことによって自動車の乗降性が損なわれることが
なく、収納物aを取り出すためのワークスペースも確保
される。
【0014】上記実施形態においてはドライバーシート
の前部上方の天井面にトレイを取り付けた場合について
説明しているが、例えばアシスタントシートあるいはパ
ッセンジャシートの前部上方の天井面にも同様にしてト
レイを取り付けて車室内の収納性をより高くすることも
できる。また、上記実施形態においてはトレイ2を天井
面にビス3で締付固定するとともに、サンバイザ8を車
体側に取り付けた場合について説明しているが、係合孔
と係合爪による嵌め込み構造でトレイを取り付け、ある
いは、サンバイザ7をトレイ2に取り付けたものであっ
てもよい。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明
は、シートの前部上方の天井面に取り付けられて後方に
向って開口する空所を天井面との間に形成するトレイの
後縁をドア開口部側に至るにつれて前方に偏位させたも
のであるから、ヘッドクリアランスが小さい自動車の場
合においてもオーバヘッドトレイを設けることで乗降性
が損なわれることがない。また、請求項2に記載の発明
においては、格納されたサンバイザによって被覆される
開口をトレイに形成しているために、小型収納物の取り
出し性が向上するとともに、車室内の美観が損なわれる
ことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車のオーバヘッドトレイの一
実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【符号の説明】
1 天井面 2 トレイ 3 ビス 4 空所 5 トレイの後縁 6 ドア開口部 7 サンバイザ 8 開口 a 収納物

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートの前部上方の天井面に取り付けら
    れて後方に向って開口する空所を天井面との間に形成す
    るトレイの後縁をドア開口部側に至るにつれて前方に偏
    位させたことを特徴とする自動車のオーバヘッドトレ
    イ。
  2. 【請求項2】 トレイの下面に折り畳み格納されるサン
    バイザを設けるとともに、格納されたサンバイザによっ
    て被覆される開口をトレイに形成したことを特徴とする
    請求項1に記載の自動車のオーバヘッドトレイ。
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