JP3283106B2 - 酸化物超電導導体用電流供給端子の構造 - Google Patents

酸化物超電導導体用電流供給端子の構造

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JP3283106B2
JP3283106B2 JP15090893A JP15090893A JP3283106B2 JP 3283106 B2 JP3283106 B2 JP 3283106B2 JP 15090893 A JP15090893 A JP 15090893A JP 15090893 A JP15090893 A JP 15090893A JP 3283106 B2 JP3283106 B2 JP 3283106B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力輸送用あるいは超
電導マグネット用などとしての応用開発が進められてい
る酸化物超電導導体の電流供給端子の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、臨界温度の高い酸化物超電導導体
を用いて電力輸送用の電力ケーブル、超電導マグネット
あるいは超電導発電機の界磁巻線用超電導電力ケーブル
などを製造しようとする試みがなされている。このよう
な超電導導体の一従来例として、図10に示すように、
複数の長尺の酸化物系の超電導テープユニット1(図1
0の例では16本)を銅などからなるパイプ2の周囲に
それぞれ螺旋状に隣接配置するように半田固定してなる
超電導導体3が知られている。この超電導導体3の超電
導テープユニット1は、図9に断面構造を示すように、
酸化物超電導コア4を銀などからなる軟質金属製のシー
ス5で覆って形成された超電導テープ6を半田などの金
属接着材で複数枚積層一体化してなるものである。図1
0に示す構造の超電導導体3にあっては、中央のパイプ
2の内部に液体窒素を冷媒として流し、この液体窒素に
より周囲の酸化物超電導コア4を冷却する構成になって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、図10に示す構
造の超電導導体3を製造するには、超電導テープ6を複
数枚積層して1つの超電導テープユニット1を構成し、
この超電導テープユニット1を複数本用意してそれぞれ
パイプ2の外周面に螺旋状に巻き付けてから半田付けに
より固定する方法を行なっている。ところがこの方法で
超電導導体3を製造すると、超電導テープユニット1を
直接曲げながら巻き付けることになるために、個々の超
電導テープ6に歪がかかり易く、また、巻き付け方によ
っては超電導テープ6に局所的に大きな歪を付加しやす
い問題がある。即ち、酸化物超電導コア4は、Bi2
2Ca2Cu3x、Bi2Sr2Ca1Cu2y、Bi1.6
Pb0.4Sr2Ca2Cu3x、Tl2Ba2Ca2Cu
3y、Tl2Ba2Ca1Cu2y、あるいは、Y1Ba2
Cu3xなどで示される組成のセラミックスであるがた
めに、セラミックスとしての脆性を有しており、曲げ力
や引張力に対して非常に弱い問題がある。また、銀から
なるシース5は非常に軟らかいので、外部からの小さな
力によっても酸化物超電導コア4が損傷を受け易い問題
がある。
【0004】次に、前記複数の超電導テープユニット1
を順次パイプ2に巻き付けて1本ずつ半田付けにより固
定すると、既に半田付けした超電導テープ6を固定して
いた半田が、他の超電導テープ6を半田付けする際の熱
で再溶融し、既に半田付けした超電導テープ6…が剥が
れるおそれがある。また、複数の超電導テープユニット
1を順次半田付けで固定する際に、超電導テープユニッ
ト1の全体を同時に正確な位置に固定することは難しい
問題がある。
【0005】更に、図10に示す構造の超電導導体3に
対して電流供給線を接続するには、超電導導体3の両端
に導電性の電流供給リングを嵌め込み、これを半田固定
することになる。ところが、この場合にパイプ2に超電
導テープユニット1が半田固定されていると、超電導導
体3の両端部において各超電導テープユニット1の端部
が固定されていることになるために、半田固定時に作用
する加熱処理と常温まで冷却する際の処理において、パ
イプ2と超電導テープユニット1と電流供給リングの熱
膨張率の違いにより、これらの接合部分に熱歪が作用す
ることになり、超電導テープユニットに不用な歪を与え
るおそれがある。また、超電導導体3の布設時に曲げな
どの外力が作用した場合、超電導導体3は全体に均一に
変形しようとするので、超電導テープユニット1…に歪
が付加されて超電導特性が低下するおそれがあった。
【0006】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、1本1本の超電導テープユニットを管体外周面に固
定していた従来構造よりも超電導テープユニットに歪を
与えることがないとともに、電流供給端子部分に歪の作
用し難い構造を有し、超電導特性劣化の少ない酸化物超
電導導体の電流供給端子の構造を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は前
記課題を解決するために、金属材料からなる管体の外周
面に螺旋溝が複数形成されるとともに内部に冷媒の往路
が形成されて中央管体が構成され、前記中央管体の各螺
旋溝に酸化物超電導テープユニットが非固定状態で遊挿
されて超電導導体が構成され、前記超電導導体の少なく
とも1つの端部において、撓曲自在な電流供給用のリー
ド線が螺旋溝内の超電導テープユニットに接続され、接
続部分の超電導テープユニットが中央管体の螺旋溝に沿
ってリード線とともに移動自在にされてなるものであ
る。
【0008】請求項2記載の発明は前記課題を解決する
ために、金属材料からなる管体の外周面に螺旋溝が複数
形成されるとともに内部に冷媒の往路が形成されて中央
管体が構成され、前記中央管体の各螺旋溝に酸化物超電
導テープユニットが非固定状態で遊挿されて超電導導体
が構成され、前記超電導導体の長さ方向の一端部に導電
性の筒部材が外挿され、この筒部材が前記螺旋溝内の超
電導導体に導電性接着材で固定され、この筒部材に電流
供給用のリード線が接続される一方、前記超電導導体の
長さ方向の他端部に、撓曲自在な電流供給用のリード線
が複数に分岐されて各分岐線が個々に超電導テープユニ
ットに接続され、接続部分の超電導テープユニットが中
央管体の螺旋溝に沿って分岐線とともに移動自在にされ
てなるものである。
【0009】請求項3記載の発明は前記課題を解決する
ために、請求項1または2記載の超電導テープユニット
が、導電性金属材料からなるテープ状のシースの内部に
酸化物超電導コアを備えてなる超電導テープを複数枚積
層して相互に固着して構成されたものである。
【0010】
【作用】中央管体の螺旋溝に超電導テープユニットが収
納され、超電導テープユニットは螺旋状に中央管体に巻
回されているので、中央管体の内部に液体窒素などの冷
媒を流すことにより超電導テープユニットを冷却するこ
とができ、超電導テープユニットの酸化物超電導コアを
超電導状態としてそれを通電用に使用できる。更に、1
本の中央管体に対して複数本の超電導テープユニットが
備えられるので、電流容量が大きくなる。
【0011】中央管体外面の螺旋溝に超電導テープユニ
ットが非固定状態で若干の遊びをもった状態で遊挿され
ているので、超電導導体に曲げやねじれなどの外力が作
用しても螺旋溝内で超電導テープユニットが独立的に
記螺旋溝の長さ方向に若干位置ずれることができ、こ
れにより外力が超電導テープユニットに直接作用し難い
構成となる。よって、超電導導体に外力が作用した場合
であっても超電導テープユニットが損傷することがな
く、超電導特性の劣化が生じない。また、布設時などに
おいて超電導電力ケーブルに曲げ力やねじれなどが作用
しようとしても、中央管体の螺旋溝内で超電導テープユ
ニットが前記螺旋溝の長さ方向に若干位置ずれて移動
できるので、超電導テープユニットの一部分に応力や歪
が集中することがない。更にまた、超電導テープユニッ
トは撓曲自在な電流リード線に個々に接続されて移動自
在になっているので、超電導導体に曲げなどの外力が作
用しても中央管体に対して各超電導テープユニットが移
動できる前記の作用を保持することができ、これにより
超電導テープユニットに歪が作用し難い。
【0012】また、超電導テープユニットを中央管体の
螺旋溝に挿入することで超電導テープユニットの装着が
完了するので、超電導テープユニットの超電導テープど
うしを固定した半田付け部分などの固定部分を再溶融さ
せるおそれがない。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明に係る酸化物超電導導体の電
流供給端子の構造を示すもので、図1(a)は酸化物超
電導導体9の一端部側の構造を示し、図1(b)と
(c)は他端部側の構造を示す。また、図2と図3は酸
化物超電導導体9の内部構造を説明するためのものであ
り、この酸化物超電導導体9は、図4に示す断面構造の
超電導電力ケーブル10に組み込まれている。前記酸化
物超電導導体9は、図2と図3に拡大して示す中央管体
11を有し、この中央管体11は、銅あるいはアルミニ
ウムなどの良導電性金属材料からなる管体の外周に螺旋
溝12を複数(本実施例の場合10本)形成してなり、
管体の内部空間は冷媒往路13とされていて、この冷媒
往路13に液体窒素などの冷媒が流されるようになって
いる。なお、図3に示す中央管体11においては螺旋溝
12の螺旋ピッチを短く記載しているが、この螺旋ピッ
チを数十cm〜数m程度に長くすることも自由にでき
る。
【0014】前記中央管体9の螺旋溝12の内部には、
超電導テープユニット15が、図2に示すように螺旋溝
12の内側壁との間に間隙をあけるとともに若干の遊び
をもって螺旋溝12からはみ出さないように遊挿されて
いる。これは、中央管体9の外部に他の部材を巻き付け
たり他の部材を被着した場合に、超電導テープユニット
15に機械的な力が作用しないようにするためである。
前記超電導テープユニット15は、図2に示すように複
数枚の超電導テープ16を積層し、これらを相互に半田
などの金属接着材により固着して構成されている。前記
超電導テープ16は、Y-Ba-Cu-O系、Bi-Pb-
Sr-Ca-Cu-O系、Tl-Ba-Ca-Cu-O系、な
どに代表される酸化物超電導体からなるテープ状の超電
導コア17を銀などの貴金属からなるシース18で覆っ
て構成されている。
【0015】ここで前記超電導テープユニット15は螺
旋溝12内で半田などにより固定されてはいない状態と
されている。これは、超電導テープユニット15が螺旋
溝内に半田で固定されていると、中央管体11に伝達さ
れた伸びや縮みなどの外力の影響を超電導テープユニッ
ト15が直接受けることになり、超電導特性が劣化する
ためである。即ち、外力が中央管体11まで作用した場
合は、中央管体11の伸縮があっても、超電導テープユ
ニット15が中央管体11の長さ方向に独立挙動して位
置ずれできるために、伸びや歪の付加が緩和される結
果、超電導特性の劣化は少なくなる。また、超電導テー
プユニット15が螺旋溝12内で若干の遊びをもって遊
挿された状態であると、後述する外側の冷媒復路28か
らの冷媒の染み込みにより、超電導テープユニット15
が冷媒により直接冷却される。
【0016】次に、前記中央管体11の外方には、図4
に示すように、内部遮蔽層20と絶縁層21と外部遮蔽
層22とが順次被覆され、更に外部遮蔽層22の外方に
は、セパレータ23を介して内部保護パイプ24と断熱
層25と外部保護パイプ26と防食層27とからなる被
覆層29が順次配置されている。なお、前記内部保護パ
イプ24と外部保護パイプ26は屈曲性を確保するた
め、コルゲート形状を呈していることが好ましい。前記
内部遮蔽層20は、中央管体11の外面に巻回された銅
テープ20aと銅テープ20aの外方にカーボンテープ
などを巻回して構成された半導電層22bとから構成さ
れ、前記外部遮蔽層22は、絶縁層21の外方にカーボ
ンテープなどを巻回して構成された半導電層22aと半
導電層22aの外方に巻回された銅テープ22bとから
構成されて超電導ケーブル10が構成されている。
【0017】前記絶縁層21は、クラフト紙あるいは合
成紙(ポリプロピレンラミネート紙:PPLP)などか
らなり、絶縁耐圧を確保するために設けられている。な
お、この電気絶縁層21が絶縁テープを巻回して構成さ
れたものであるので、その外側の後述する冷媒復路28
を流れる冷媒の液体窒素が半導電層22aを介してこの
部分に染み込んできて絶縁特性の向上に寄与する。
【0018】前記内部遮蔽層20の外方には、この内部
遮蔽層20とセパレータ23と外部遮蔽層22とによっ
て冷媒復路28が区画されている。この冷媒復路28
は、液体窒素などの冷媒が流される流路であり、超電導
電力ケーブル10の一端側でこの冷媒復路28と前記中
央管体11内部の冷媒往路13とを接続し、他端側で冷
媒往路13と冷媒復路28を図示略の液体窒素などの冷
媒供給源に接続し、この冷媒供給源から冷媒往路13に
冷媒を供給し、冷媒復路28を介して冷媒を戻すこと
で、超電導電力ケーブル10の全長にわたり冷媒の循環
ができるようになっている。
【0019】前記セパレータ23は、外部遮蔽層22の
外部に巻回されるものであり、外部遮蔽層22とその外
方の内部保護パイプ24との間に冷媒往路28を形成す
るために設けられている。なお、このセパレータ23
は、ステンレス鋼製の金属線から、あるいは、CBN、
Al23、部分安定化ジルコニアなどのセラミックス、
あるいは、ポリテトラフルオロエチレン(テフロン)、
ポリエチレン、ナイロンなどの合成樹脂からなる線状体
あるいは条体などであっても差し支えない。前記の内部
保護管24と外部保護管26は、ステンレス鋼あるいは
アルミニウムなどからなるもので、この例では、屈曲性
を確保するためにコルゲート加工されており、防食層2
7は防食用の樹脂被覆層からなる。前記内部保護パイプ
24は、厚さ1.5〜2mm程度のステンレス鋼などの
金属材料からなり、断熱層25は、スーパーインシュー
ションなどを巻回して構成された厚さ10〜20mm程
度のものである。
【0020】次に、前記構造の酸化物超電導ケーブル1
0の一端部側においては、中央管体11の周囲の被覆が
省略され、中央管体11がその周囲の被覆層29よりも
長く突出されて図1(a)に示すようにリード線30が
接続されている。この部分において、中央管体11の一
端部に筒部材31が挿通され、この筒部材31の内周部
が中央管体11の外周面部分と超電導テープユニット1
5の外面部分に半田付けされている。従って超電導テー
プユニット15はこの一端部側において中央管体11お
よび筒部材31に固着されて螺旋溝12内で移動できな
いように固定されている。そして、この筒部材31の外
周面に撓曲自在な網状のリード線30が巻き付けられて
半田付けされている。
【0021】一方、前記構造の酸化物超電導ケーブル1
0の他端部側においては、中央管体11の周囲の被覆が
省略され、中央管体11がその周囲の被覆層29よりも
長く突出されて図1(b)に示すようにリード線38が
接続されている。この部分において、中央管体11の他
端部から若干離れた位置に抑えリング36が挿通され、
この抑えリング36の側方であって中央管体11の他端
外方に中央管体11よりも径の大きなリング部材37が
配置され、このリング部材37の外周部に網状のリード
線38が接続されている。
【0022】前記リング部材36の内周部には、超電導
テープユニット15の数に対応した数の分岐線39が所
定間隔で放射状に接続され、各分岐線39の先端部には
導電体からなるブロック40が取り付けられ、各ブロッ
ク40が中央管体11の他端部の超電導テープユニット
15に半田付けされている。なお、ブロック40の取り
付け部分は、図1(c)に拡大して示すように、網状の
分岐線39の先端部に接続金具41が取り付けられ、こ
の接続金具41がブロック40にボルト止めされて接続
されている。以上の構成により、酸化物超電導導体9の
他端部側においては、超電導テープユニット15がブロ
ック40および分岐線39とともに中央管体11の螺旋
溝12に沿って若干移動できるようになっている。
【0023】前記超電導電力ケーブル10を製造するに
は、まず、超電導テープ16を1枚あるいは複数枚積層
した後に、長さ方向の途中部分の必要箇所を半田で固定
して超電導テープユニット15を形成し、この超電導テ
ープユニット15を複数枚用意し、これらを中央管体1
1の螺旋溝12に沿って個々に巻き付ける。次に、この
中央管体11の外方に、銅テープ22aと半導電テープ
を順次巻き付けて内部遮蔽層20を形成し、その上に絶
縁テープを巻き付けて絶縁層21を形成する。続いてそ
の上に半導電テープと銅テープ22bを巻き付けて外部
遮蔽層22を形成し、その外方にセパレータ23を必要
本数巻き付け、更にその外方に内部保護パイプ24を被
せ、スーパーインシュレーションを巻き付けて断熱層2
5を形成し、最後に外部保護パイプ26を被せて防食層
27を形成し、図4に示す酸化物超電導電力ケーブル1
0を得ることができる。ただし前記の各層の巻き付けに
あたり、酸化物超電導導体9の両端部分を残して巻き付
けと被覆を行ない、これらの巻き付けと被覆を施さなか
った部分を電流供給端子の接続用として使用する。
【0024】超電導ケーブル10の各被覆層を形成した
後に、酸化物超電導導体9の一端部に、リード線30付
きの筒部材31を嵌め込んでこれを半田固定する。次
に、酸化物超電導導体9の他端部にリード線38と分岐
線39…とブロック40…が付けられたリング部材37
を被せ、リング部材37の内部に設けられているブロッ
ク40を1つずつ中央管体11内の超電導テープユニッ
ト15に半田付けすることにより端子部分の構造が完成
する。
【0025】次に、前記構造の酸化物超電導電力ケーブ
ル10を使用する場合について説明する。前記の超電導
電力ケーブル10にあっては、冷媒往路13と冷媒復路
28を介して液体窒素などの冷媒を循環させて超電導テ
ープユニット15…を冷却し、超電導テープユニット1
5の超電導コア17を超電導状態に遷移させて通電用と
して使用する。この場合に超電導コア17を冷媒往路1
3内の冷媒で冷却できるので、超電導状態で通電した場
合に超電導コア17の安定性を確保できる。
【0026】更に、外部遮蔽層22と絶縁層21と内部
遮蔽層20がいずれもテープを巻き付けて構成されてい
るので、それらの外側の冷媒復路28を流れる冷媒の液
体窒素は、巻き付けたテープの隙間部分からその内側の
超電導テープユニット15側に染み込んで直接超電導テ
ープユニット15…を冷却する。なおここで、液体窒素
が染み込んだ絶縁層21は絶縁耐圧が向上するので、超
電導電力ケーブル10の絶縁耐圧を向上させることがで
きる。また、超電導電力ケーブル10に通電している場
合に、何等かの原因によって超電導テープユニット15
が常電導状態に遷移した場合、電力供給源から供給され
る大電力を一時的に逃がす必要がある。このような場合
に前記構造の超電導電力ケーブル10にあっては、中央
管体11が前記電流を逃がす地絡用のアース導体とな
る。
【0027】また、前記の如き接続構造を採用している
ので、超電導電力ケーブル10に布設路の曲げ力やねじ
れなどの力が作用しても、超電導テープユニット15は
螺旋溝12内で螺旋溝12に沿って若干動くことがで
き、しかも、超電導ケーブル10の他端部側でもブロッ
ク40とともに若干移動できるので、この移動により超
電導テープユニット10に作用しようとする力を緩和で
きる。また、超電導ケーブル10を液体窒素で冷却する
場合に、冷却時の熱収縮により超電導テープユニット1
5に応力が作用するおそれがあるが、前記の場合と同様
にこの応力を緩和して超電導特性の劣化現象を抑制でき
る。よって、リード線38を接続した部分において超電
導テープユニット15に対する応力付加を抑制でき、超
電導特性の劣化現象を抑えることができる。更に、抑え
リング36は螺旋溝12からの超電導テープユニット1
5の浮き上がりを防止する。
【0028】図5と図6は本発明の第2実施例の電流供
給端子構造を示すもので、この例では超電導導体9の一
端部においてリング状の筒部材42が外挿されて中央管
体11および超電導テープユニット15…に半田付けさ
れ、筒部材42の外周部にリード線44が半田付けされ
るとともに、超電導導体9の他端部において網状のリー
ド線45から分岐された分岐線46…が個々に直接、超
電導テープユニット15…に半田付けされて構成されて
いる。このような構成によっても先に説明した例と同等
の効果が得られる。
【0029】図7は、本発明の第3実施例に用いられる
中央管体の一例を示すもので、この例の中央管体50
は、中央管体50の径方向に複数の貫通孔51…、52
…が形成されたものである。前記貫通孔51…は、中央
管体50の内周面と螺旋溝53の内底面とに開口するも
ので、他の貫通孔52…は、中央管体50の内周面と中
央管体50の外周面とに開口するものである。前記の構
造とすることで、中央管体50の内部の冷媒往路54を
流れる冷媒を貫通孔51…と52…を介して超電導テー
プユニット15側に導くことができ、これにより効率良
く超電導テープユニット15を冷却できる。この際、貫
通孔51…を通過する冷媒は超電導テープユニット15
に直接到達してこれを冷却し、貫通孔52…を通過する
冷媒は超電導テープユニット15の周囲に染み出して超
電導テープユニット15をその周囲側から冷却する。
【0030】図8は交流用酸化物超電導電力ケーブルの
一例を示すものである。この超電導電力ケーブル60に
おいては、先に説明した超電導電力ケーブル10におけ
る外部遮蔽層22の銅テープ22bの代わりに超電導テ
ープを巻回して超電導シールド層61を設けるものとす
る。また、絶縁層21と内部遮蔽層20との間に半導電
テープなどの巻き付けにより形成される半導電層21a
を設け、絶縁層21と超電導シールド層61との間に半
導電テープなどの巻き付けにより形成される半導電層2
1bを設けるものとする。この半導電層21a、21b
を設けることにより、交流通電時に発生する交番磁界等
を電磁的に遮蔽することができるようになる。
【0031】前記超電導シールド層61は、ハステロイ
テープなどの金属テープ基材上に、厚さ0.1〜1μm
程度のY-Ba-Cu-O系などの薄膜状の超電導層が形
成された超電導テープを巻回したもの、あるいは、前記
の酸化物超電導導体10を構成する超電導テープ16を
巻回したものから構成されている。ここで、前記金属テ
ープ基材上に超電導層を形成するには、レーザ蒸着法、
CVD法(化学気相法)、MBE法(分子線エピタキシ
ー法)などの成膜法を実施すれば良い。また、前記金属
テープ基材の上にドクターブレード法により厚さ5〜5
0μmの厚膜を塗布し、酸素気流中において熱処理して
Y-Ba-Cu-O系などの厚膜状の超電導層を形成して
超電導テープを作成し、それを巻回しても良い。
【0032】この巻回の際に、外側に金属テープ基材を
向け内側に超電導層を向けて超電導テープを巻回するこ
とが好ましい。これにより、超電導電力ケーブル60を
交流用として使用した場合に、常電導部分の金属テープ
基材で交流使用時に発生する渦電流損を低く抑えること
ができ、また、超電導電力ケーブル60の布設などを行
った場合でも超電導層の超電導特性劣化を低くすること
ができる。
【0033】なお、超電導シールド層61の好ましい一
例として、ハステロイなどのNi基合金あるいはステン
レステープなどからなる金属テープ基材の内面に、YS
Z(イットリウム安定化ジルコニア)、MgOあるいは
SrTiO3などからなる中間層と、超電導薄膜を形成
したものを例示することができる。この構造を採用する
ことによって前記の如く超電導特性の劣化を防止でき、
所望の磁気遮蔽効果を得ることができる。
【0034】なお、超電導シールド層61は、超電導コ
ア17に通電した場合に、超電導コア17が発生させる
磁場をマイスナー効果により跳ね返す作用を奏する。特
に、交流通電している場合に交番磁界が作用すると交流
損失を生じるおそれがあるので、それを超電導シールド
層61で防止することができる。
【0035】ところで、前記の実施例においては、酸化
物超電導導体の他端部のみに図1(b)の端子構造を
採用したが、酸化物超電導導体の両端部に図1(b)
の端子構造を採用しても良いのは勿論である。また、先
の例では超電導テープユニット15の1本1本にブロッ
ク40を取り付けたが、超電導テープユニット15の螺
旋溝12内での独立性に支障のない範囲で複数の超電導
テープユニット15に1つのブロック40を取り付けて
も良い。更に、超電導テープユニット15に接続されて
いる分岐線39…を余裕をもって1つに束ねても良い。
要は、超電導テープユニット15に電流供給端子側から
歪や不用な外力を加わらないようにすることが必要であ
り、そのような構成ならば、前記の構成に限らない。
【0036】「製造例」Bi:Pb:Sr:Ca:Cu
=1.8:0.4:2.0:2.2:3.0の組成比になる
ようにBi23、PbO、CuO、SrCO3、CaC
3の各粉末を配合し、800〜840℃×74時間の
仮焼処理を大気中で4回実施して仮焼粉末を得た。この
仮焼粉末を静水圧プレスで成形し、外径10mm、肉厚
2.5mmの銀パイプに挿入し、直径2.4mmになるま
で冷間加工を施した。その後、圧延加工と830〜84
0℃×50時間の熱処理を3回繰り返し施して最終的に
厚さ0.1mm×幅4.0mmの銀シースBi系テープを
得た。この銀シースBi系テープを45枚重ねて半田固
定して幅4.2mm×高さ4.8mmの超電導テープユニ
ットを作製した。この超電導テープユニットを液体窒素
で冷却し、外部磁場0Tの条件で通電したところ、22
5Aを流すことができた。
【0037】また、管体として、外径40mm、内径2
0mm、長さ10mの銅パイプを用意し、その外周に3
6度毎に幅6mm、深さ6mmの矩形型の螺旋溝(螺旋
ピッチ1m)を10本形成して中央管体を作製した。こ
れらの各螺旋溝に、前記超電導テープユニットを挿入し
て長さ10mの超電導導体を得た。この後、超電導導体
の一端に内径40.5mm、外径80mm、長さ100
mmの銅製の筒部材を嵌め込み、筒部材の内周と超電導
テープユニットおよび中央管体の外面を半田固定した。
なお、このリング部材の外周部には電流供給用の300
0A用のリード線(銅網組線)が予め取り付けられてい
る。
【0038】一方、超電導導体の他端側には、外径20
0mm、内径160mm、長さ50mmの電流供給用の
リング部材が外挿され、この内周部には、網組線からな
る300A用の分岐線が10本放射状に配置され、それ
ぞれの分岐線の基端部は所定間隔をあけてリング部材の
内周部に固着され、これらの分岐線の先端部は、いずれ
も銅製のブロックを介して中央管体の螺旋溝の内部の超
電導テープユニットに半田付けされている。前記ブロッ
クは、幅3mm、長さ30mm、高さ20mmの銅製ブ
ロックであって、前記の分岐線がボルト止めされてい
る。また、超電導導体の他端から50mmの部分には、
内径40.5mm、外径50mmのステンレス鋼製の2
つ割り構造のリングが嵌め込まれ、中央管体の螺旋溝か
ら超電導テープユニットが浮き上がることが防止されて
いる。
【0039】前記の電流供給端子構造を有する超電導導
体の一端部と他端部は、10m長の超電導導体の両端部
であり、この部分を除く部分には以下に説明する種々の
被覆を施して超電導電力ケーブルを構成する。前記中央
導体の上に厚さ0.1mmの銅テープを巻回し、更にカ
ーボンを含有した半導電テープを巻回して内部遮蔽層を
形成し、その上にクラフト紙を厚さ6mmになるように
巻回して絶縁層を形成した。この時の絶縁層の厚さは7
万Vの電気絶縁にも耐え得る構造とした。そして、前記
絶縁層の上に、半導電テープと厚さ0.1mmの銅テー
プを巻回した。
【0040】次に銅テープの上に、直径5mmのポリテ
トラフルオロエチレン(テフロン)製ワイヤーを3本巻
回し、更に、厚さ5mm、最外径84mm、最内径64
mmのステンレス鋼からなるコルゲート付き内部保護パ
イプに挿入した。この内部保護パイプの内側が冷媒復路
となる。更にこの内部保護パイプの上にスーパーインシ
ュレーションを厚さ10mmになるように巻き付け、そ
の外部にコルゲート付きのステンレス鋼製の外部保護パ
イプを配し、その外側にビニル防食を施して仕上がり外
径135mmの超電導電力ケーブルを得た。
【0041】この超電導電力ケーブルについて、中央管
体内部の冷媒往路と冷媒復路を用いて液体窒素の循環を
行い、全体を77Kに冷却し、外部磁場0Tにおいて通
電試験を行った。その結果、先の超電導テープユニット
で得られた225Aの10倍に近い値の2200Aを超
電導電力ケーブルに流すことができた。従って、超電導
テープユニットを10本まとめてケーブル化した場合の
超電導特性の劣化現象はほとんど見られなかった。ま
た、前記超電導電力ケーブルの絶縁耐圧について測定し
たところ、液体窒素の冷媒を流す前は、80kV出あっ
たものが、液体窒素を流した後においては、100kV
に向上した。これは、冷媒として使用した液体窒素が、
絶縁層に染み込んだ結果によるものと思われる。
【0042】次に、比較のために、前記と同等の構造の
中央管体の螺旋溝に超電導テープユニットを半田付け固
定したもので前記と同等の超電導電力ケーブルを形成
し、超電導導体の端子部の構造として、両端部とも図1
(a)に示す筒部材を用いた構造の超電導電力ケーブル
を作製し、通電実験を行った。その結果、約1800A
で常電導転移した。この結果から、室温から液体窒素温
度に冷却した段階で熱収縮により超電導テープユニット
に歪が作用し、特性劣化を引き起こしているものと思わ
れる。更に、比較のために、中央管体の代わりに螺旋溝
のない通常の管体を用い、その周囲に超電導テープユニ
ットを10本螺旋状に巻き付けてそれらを本半田固定
し、それを基本として前記と同等の被覆層を有する超電
導電力ケーブルを製造したが、この超電導電力ケーブル
は、1000Aの通電を行うことができる程度であり、
超電導特性の大幅な劣化現象が見られた。これは、超電
導テープユニットを管体の外周に巻き付けて半田付けす
る際のハンドリングにより、超電導テープユニットに歪
や付加をかけてしまったためであると思われる。また、
超電導テープユニットの外部に銅テープなどを巻き付け
てゆく場合にも超電導テープユニットに付加や歪などが
作用したものと思われる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、超電導テ
ープユニットを中央管体外周の螺旋溝に収納しているの
で、管体の内部に液体窒素などの冷媒を流すことにより
超電導テープユニットを冷却することができ、超電導テ
ープユニット内の超電導コアを超電導状態としてそれを
通電用に使用することができる。更に、1本の中央管体
に複数本の超電導テープユニットが巻回されているの
で、電力容量を大きくできる。
【0044】また、超電導テープユニットが中央管体の
螺旋溝内に該螺旋溝の内側壁との間に若干の隙間をもっ
非固定状態で遊挿されるので、常温から液体窒素温度
への冷却時に作用する熱収縮や曲げなどに起因する外力
が超電導テープユニットに作用しようとした場合、超電
導テープユニットが螺旋溝内で独立性を保持し、螺旋溝
内でその長さ方向に若干位置ずれることができるの
で、超電導テープユニットに歪などの付加を集中させる
おそれが少なく、超電導特性の劣化が起こり難い構成に
なっている。そして、超電導導体の他端部側の端子構造
では前記超電導テープユニットの独立性を維持できるよ
うに撓曲自在なリード線が個々に超電導テープユニット
に接続されているので、常温から液体窒素温度への冷却
時に作用する熱収縮や曲げなどに起因する外力が超電導
テープユニットに作用しようとした場合、超電導テープ
ユニットに歪などの付加を集中させるおそれが少なく、
超電導特性の劣化が生じない。
【0045】更に、本発明の酸化物超電導電力ケーブル
にあっては、管体内部の冷媒流路と管体外部の冷媒流路
とが設けられているので、管体内部の冷媒通路を冷媒の
往路として利用し、管体外部の冷媒流路を冷媒の復路と
して使用するならば、冷媒の循環を行えるので、効率良
く超電導テープユニットを冷却することができ、超電導
特性の安定化に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明に係る超電導導体の一端部
側の端子構造を示す斜視図、図1(b)は本発明に係る
超電導導体の他端部側の端子構造を示す斜視図、図1
(c)は図1(b)の部分拡大斜視図である。
【図2】図2は図1に示す超電導ケーブルに適用される
中央管体を示す断面図である。
【図3】図3は図1に示す中央管体の斜視図である。
【図4】図4は本発明の端子構造が適用される超電導電
力ケーブルの第1の例を示す断面図である。
【図5】図5は超電導導体の一端部側の端子構造の第2
の例を示す斜視図である。
【図6】図6は超電導導体の他端部側の端子構造の第2
の例を示す斜視図である。
【図7】図7は本発明の端子構造が適用される超電導電
力ケーブルの第2の例を示す断面図である。
【図8】図8は本発明の端子構造が適用される超電導電
力ケーブルの第3の例を示す断面図である。
【図9】図9は超電導テープユニットの一例を示す斜視
図である。
【図10】図10は従来の超電導電力ケーブルの一例を
示す断面図である。
【符号の説明】
9 超電導導体、 10 超電導電力ケーブル、 11 中央体、 12 螺旋溝、 13 冷媒往路、 15 超電導テープユニッ
ト、 16 超電導テープ、 17 超電導コア、 18
シース、 30 リード線、 31 筒部材、 36
抑えリング、 37 リング部材、 38 リード線、 39
分岐線、 40 ブロック、 42 筒部材、 44
リード線、 45 リード線、 46 分岐線、 50 中央管体、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柿本 一臣 東京都江東区木場一丁目5番1号 株式 会社フジクラ内 (72)発明者 長屋 重夫 愛知県名古屋市緑区大高町字北関山20番 地の1 中部電力株式会社 電力技術研 究所内 (72)発明者 平野 直樹 愛知県名古屋市緑区大高町字北関山20番 地の1 中部電力株式会社 電力技術研 究所内 (56)参考文献 特開 昭63−262807(JP,A) 特開 平6−310188(JP,A) 特開 平3−116668(JP,A) 特開 平5−145125(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 4/68 H01B 12/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属材料からなる管体の外周面に螺旋溝
    が複数形成されるとともに内部に冷媒の往路が形成され
    て中央管体が構成され、前記中央管体の各螺旋溝に酸化
    物超電導テープユニットが非固定状態で遊挿されて超電
    導導体が構成され、 前記超電導導体の少なくとも1つの端部において、撓曲
    自在な電流供給用のリード線が螺旋溝内の超電導テープ
    ユニットに接続され、接続部分の超電導テープユニット
    が中央管体の螺旋溝に沿ってリード線とともに移動自在
    にされてなることを特徴とする酸化物超電導導体用電流
    供給端子の構造。
  2. 【請求項2】 金属材料からなる管体の外周面に螺旋溝
    が複数形成されるとともに内部に冷媒の往路が形成され
    て中央管体が構成され、前記中央管体の各螺旋溝に酸化
    物超電導テープユニットが非固定状態で遊挿されて超電
    導導体が構成され、 前記超電導導体の長さ方向の一端部に導電性の筒部材が
    外挿され、この筒部材が前記螺旋溝内の超電導導体に導
    電性接着材で固定され、この筒部材に電流供給用のリー
    ド線が接続される一方、前記超電導導体の長さ方向の他
    端部に、撓曲自在な電流供給用のリード線が複数に分岐
    されて各分岐線が個々に螺旋溝内の超電導テープユニッ
    トに接続され、接続部分の超電導テープユニットが中央
    管体の螺旋溝に沿って分岐線とともに移動自在にされて
    なることを特徴とする酸化物超電導導体用電流供給端子
    の構造。
  3. 【請求項3】 前記超電導テープユニットが、導電性金
    属材料からなるテープ状のシースの内部に酸化物超電導
    コアを備えてなる超電導テープを複数枚積層して相互に
    固着して構成されたことを特徴とする請求項1または2
    記載の酸化物超電導導体用電流供給端子の構造。
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