JP3282732B2 - スピーカ装置 - Google Patents
スピーカ装置Info
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- JP3282732B2 JP3282732B2 JP32119391A JP32119391A JP3282732B2 JP 3282732 B2 JP3282732 B2 JP 3282732B2 JP 32119391 A JP32119391 A JP 32119391A JP 32119391 A JP32119391 A JP 32119391A JP 3282732 B2 JP3282732 B2 JP 3282732B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はスピーカ装置に関し、例
えば大型のテレビジヨン装置等のオーデイオ電子機器に
適用して好適なものである。
えば大型のテレビジヨン装置等のオーデイオ電子機器に
適用して好適なものである。
【０００２】
【従来の技術】近年の映像機器の大型化に伴い、映像機
器に取り付けられるオーデイオ機器も大型化し、大型の
テレビジヨン装置には例えば図３に示すような縦長のス
ピーカ装置１が取り付けられている。この縦長のスピー
カ装置１は、音波の伝搬の妨げとならない形状の補強部
材２Ａ及び２Ｂを有する細長形状でなるキヤビネツト２
の前面上方に複数の例えば４個のスピーカユニツト３Ａ
〜３Ｄが垂直方向に一列に配設されている。
器に取り付けられるオーデイオ機器も大型化し、大型の
テレビジヨン装置には例えば図３に示すような縦長のス
ピーカ装置１が取り付けられている。この縦長のスピー
カ装置１は、音波の伝搬の妨げとならない形状の補強部
材２Ａ及び２Ｂを有する細長形状でなるキヤビネツト２
の前面上方に複数の例えば４個のスピーカユニツト３Ａ
〜３Ｄが垂直方向に一列に配設されている。
【０００３】スピーカユニツト３Ａ〜３Ｄはフルレンジ
型のスピーカによつて構成され、これにより限られたス
ペースにスピーカユニツトを配設できると共に消費電力
を低く抑えることができるようになされている。またキ
ヤビネツト２の前面下方にはポート４が設けられ、これ
によりキヤビネツト２は全体として位相反転キヤビネツ
トとなり、スピーカユニツト３Ａ〜３Ｄの振動板背面か
ら放出される音の位相をキヤビネツト２内の上端部から
下端部までのキヤビネツト空間全体に亘つて形成される
スピーカ室５において反転した後、ポート４からキヤビ
ネツト２の前面方向に放出させ、振動板前面から出る音
波と干渉させることにより特に低音域の音を強めること
ができるようになされている。
型のスピーカによつて構成され、これにより限られたス
ペースにスピーカユニツトを配設できると共に消費電力
を低く抑えることができるようになされている。またキ
ヤビネツト２の前面下方にはポート４が設けられ、これ
によりキヤビネツト２は全体として位相反転キヤビネツ
トとなり、スピーカユニツト３Ａ〜３Ｄの振動板背面か
ら放出される音の位相をキヤビネツト２内の上端部から
下端部までのキヤビネツト空間全体に亘つて形成される
スピーカ室５において反転した後、ポート４からキヤビ
ネツト２の前面方向に放出させ、振動板前面から出る音
波と干渉させることにより特に低音域の音を強めること
ができるようになされている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのような細
長形状のキヤビネツト２からなるスピーカ装置１におい
ては、キヤビネツト２の長手方向の長さが幅方向及び奥
行きの寸法に比して格段に長くなつているため、スピー
カ室５の長手方向において気柱共鳴が起こり、これによ
り図２の実線Ｓ０で示すように、特に低音域部分に音響
特性の落込みが生ずるという問題がある。
長形状のキヤビネツト２からなるスピーカ装置１におい
ては、キヤビネツト２の長手方向の長さが幅方向及び奥
行きの寸法に比して格段に長くなつているため、スピー
カ室５の長手方向において気柱共鳴が起こり、これによ
り図２の実線Ｓ０で示すように、特に低音域部分に音響
特性の落込みが生ずるという問題がある。
【０００５】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、幅方向及び奥行き寸法に比して長手方向の寸法が格
段に長い細長形状でなるスピーカ装置において、スピー
カ室の長手方向の共鳴に起因する低音域の音響特性の落
込みを低減し、これにより全周波数領域に渉りフラツト
でハイフアイな音響特性を有するスピーカ装置を提案し
ようとするものである。
で、幅方向及び奥行き寸法に比して長手方向の寸法が格
段に長い細長形状でなるスピーカ装置において、スピー
カ室の長手方向の共鳴に起因する低音域の音響特性の落
込みを低減し、これにより全周波数領域に渉りフラツト
でハイフアイな音響特性を有するスピーカ装置を提案し
ようとするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、例えば図１に示すように、細長形
状のキヤビネツト２の前面にスピーカユニツト３Ａ〜３
Ｄ及びポート４が配設され、当該スピーカユニツト３Ａ
〜３Ｄの振動板背面からキヤビネツト２内に放出される
音の位相を反転し、当該反転された音をポート４からキ
ヤビネツト２の前面に放出する位相反転キヤビネツト型
スピーカ装置１０について、キヤビネツト２の長手方向
におけるポート４が配設されている側とは反対側の端部
と、スピーカユニツト３Ａ〜３Ｄとの間に設けられ、キ
ヤビネツト２内を空気室１２と当該空気室１２の長手方
向の距離Ｌ１よりも長い距離Ｌ２を有するスピーカ室５
とに分割する仕切り板１１と、その仕切り板１１に穿設
され、スピーカ室５内の長手方向に生じる所定の共鳴周
波数成分を空気室１２へ引き込むための連通孔１３と、
少なくとも連通孔１３を覆うように設けられ、空気室１
２へ引き込まれた共鳴周波数成分を吸収する吸音部材１
４とを具え、スピーカ室５の距離Ｌ２に応じた共鳴周波
数に合わせて、連通孔１３の開口率及び吸音部材１４の
音響抵抗を選択する。
め本発明においては、例えば図１に示すように、細長形
状のキヤビネツト２の前面にスピーカユニツト３Ａ〜３
Ｄ及びポート４が配設され、当該スピーカユニツト３Ａ
〜３Ｄの振動板背面からキヤビネツト２内に放出される
音の位相を反転し、当該反転された音をポート４からキ
ヤビネツト２の前面に放出する位相反転キヤビネツト型
スピーカ装置１０について、キヤビネツト２の長手方向
におけるポート４が配設されている側とは反対側の端部
と、スピーカユニツト３Ａ〜３Ｄとの間に設けられ、キ
ヤビネツト２内を空気室１２と当該空気室１２の長手方
向の距離Ｌ１よりも長い距離Ｌ２を有するスピーカ室５
とに分割する仕切り板１１と、その仕切り板１１に穿設
され、スピーカ室５内の長手方向に生じる所定の共鳴周
波数成分を空気室１２へ引き込むための連通孔１３と、
少なくとも連通孔１３を覆うように設けられ、空気室１
２へ引き込まれた共鳴周波数成分を吸収する吸音部材１
４とを具え、スピーカ室５の距離Ｌ２に応じた共鳴周波
数に合わせて、連通孔１３の開口率及び吸音部材１４の
音響抵抗を選択する。
【０００７】
【作用】スピーカ室５内の長手方向に生じる共鳴周波数
のうち、所望の周波数成分を空気室１２内に引き込み、
当該引き込んだ周波数成分を吸音部材１４によつて吸収
することにより、スピーカ室５から不要な共鳴を取り除
き、特に低音域の周波数特性を改善することができる。
のうち、所望の周波数成分を空気室１２内に引き込み、
当該引き込んだ周波数成分を吸音部材１４によつて吸収
することにより、スピーカ室５から不要な共鳴を取り除
き、特に低音域の周波数特性を改善することができる。
【０００８】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
する。
【０００９】図３との対応部分に同一符号を付して示す
図１において、１０は全体としてスピーカ装置を示し、
縦方向に細長い筐体でなるキヤビネツト２の前面には、
スピーカユニツト３Ａ〜３Ｄ及びポート４が配設され、
これによりスピーカユニツト３Ａ〜３Ｄの振動板背面か
らスピーカ室５に放出される音波はスピーカ室５を伝搬
した後、ポート４によつてスピーカ装置１０の前方に放
出されるようになされている。
図１において、１０は全体としてスピーカ装置を示し、
縦方向に細長い筐体でなるキヤビネツト２の前面には、
スピーカユニツト３Ａ〜３Ｄ及びポート４が配設され、
これによりスピーカユニツト３Ａ〜３Ｄの振動板背面か
らスピーカ室５に放出される音波はスピーカ室５を伝搬
した後、ポート４によつてスピーカ装置１０の前方に放
出されるようになされている。
【００１０】ポート４は、スピーカ室５内を伝搬してポ
ート４からスピーカ装置１０前方に放出される音波がス
ピーカユニツト３Ａ〜３Ｄの振動板前面から直接スピー
カ装置１０の前方に放出される音波に対して同一位相に
なる位置に配設され、これによりスピーカ装置１０はい
わゆる位相反転型のキヤビネツトとなり、スピーカ室５
内を伝搬してポート４から放出される音波とスピーカユ
ニツト３Ａ〜３Ｄから直接スピーカ装置１０前方に放出
される音波は互いに干渉し、特に低音域の周波数特性を
改善できるようになされている。
ート４からスピーカ装置１０前方に放出される音波がス
ピーカユニツト３Ａ〜３Ｄの振動板前面から直接スピー
カ装置１０の前方に放出される音波に対して同一位相に
なる位置に配設され、これによりスピーカ装置１０はい
わゆる位相反転型のキヤビネツトとなり、スピーカ室５
内を伝搬してポート４から放出される音波とスピーカユ
ニツト３Ａ〜３Ｄから直接スピーカ装置１０前方に放出
される音波は互いに干渉し、特に低音域の周波数特性を
改善できるようになされている。
【００１１】かかる構成に加えて、スピーカユニツト３
Ａ〜３Ｄの背面において上端部から下端部までのキヤビ
ネツト空間からなるスピーカ室５の上方には仕切り板１
１を介して空気室１２が設けられ、これによりキヤビネ
ツト２は空気室１２を設けない場合と比べて縦方向に長
さＬ１だけ長い形状を有している。仕切り板１１は中央
部分に連通孔１３が穿設され、これによりスピーカ室５
及び空気室１２は連通孔１３によつて連絡されている。
Ａ〜３Ｄの背面において上端部から下端部までのキヤビ
ネツト空間からなるスピーカ室５の上方には仕切り板１
１を介して空気室１２が設けられ、これによりキヤビネ
ツト２は空気室１２を設けない場合と比べて縦方向に長
さＬ１だけ長い形状を有している。仕切り板１１は中央
部分に連通孔１３が穿設され、これによりスピーカ室５
及び空気室１２は連通孔１３によつて連絡されている。
【００１２】連通孔１３は所定の開口率を有し、これに
よりスピーカ室５内を仕切り板１１方向に伝搬する音波
のうち、周波数 170〔Hz〕付近の音波を空気室１２内に
吸収できるようになされている。また空気室１２内には
例えばグラスウールでなる吸音部材１４が充填され、吸
音部材１４は所定の音響抵抗を有し、特に低周波数の音
波を吸収できるようになされている。
よりスピーカ室５内を仕切り板１１方向に伝搬する音波
のうち、周波数 170〔Hz〕付近の音波を空気室１２内に
吸収できるようになされている。また空気室１２内には
例えばグラスウールでなる吸音部材１４が充填され、吸
音部材１４は所定の音響抵抗を有し、特に低周波数の音
波を吸収できるようになされている。
【００１３】この実施例の場合、スピーカ室５の全長Ｌ
２は74〔cm〕に選定されている。以上の構成において、
スピーカユニツト３Ａ〜３Ｄから放出される音波のう
ち、背面の振動板により放出されスピーカ室５内を伝搬
する音波は、スピーカ室５内の仕切り板１１と底板１６
との間において一定の周波数成分で共鳴を生じる。この
共鳴周波数のうち図２の実線Ｓ０に示すように、共鳴周
波数 170〔Hz〕前後の音波は共鳴により周波数特性が大
幅に低下する。
２は74〔cm〕に選定されている。以上の構成において、
スピーカユニツト３Ａ〜３Ｄから放出される音波のう
ち、背面の振動板により放出されスピーカ室５内を伝搬
する音波は、スピーカ室５内の仕切り板１１と底板１６
との間において一定の周波数成分で共鳴を生じる。この
共鳴周波数のうち図２の実線Ｓ０に示すように、共鳴周
波数 170〔Hz〕前後の音波は共鳴により周波数特性が大
幅に低下する。
【００１４】ところがこの共鳴波の一方の端に当る仕切
り板１３に穿設され、当該共鳴周波数 170〔Hz〕前後の
音波が空気室１２方向に進入し易いような所定の開口率
を有する連通孔１３により、仕切り板１１方向に向う共
鳴周波数 170〔Hz〕前後の音波はスピーカ室５から空気
室１２に進入する。空気室１２内に進入した共鳴周波数
170〔Hz〕前後の音波は、空気室１２内に設けられ、特
に周波数 170〔Hz〕前後の音波を吸収し易い音響抵抗を
有する吸音部材１４により吸収される。
り板１３に穿設され、当該共鳴周波数 170〔Hz〕前後の
音波が空気室１２方向に進入し易いような所定の開口率
を有する連通孔１３により、仕切り板１１方向に向う共
鳴周波数 170〔Hz〕前後の音波はスピーカ室５から空気
室１２に進入する。空気室１２内に進入した共鳴周波数
170〔Hz〕前後の音波は、空気室１２内に設けられ、特
に周波数 170〔Hz〕前後の音波を吸収し易い音響抵抗を
有する吸音部材１４により吸収される。
【００１５】従つてスピーカユニツト３Ａ〜３Ｄの背面
板からスピーカ室５に放出される周波数 170〔Hz〕前後
の音波のうち、直接仕切り板１１方向に進行する音波及
び底板１６方向に進行した後底板１６による反射を受け
仕切り板１１方向に進行する音波は、仕切り板１１に穿
設された連通孔１３を通過し空気室１２に進入した後、
吸音部材１４によつて吸収される。かくしてスピーカユ
ニツト３Ａ〜３Ｄによりスピーカ室５に放出される音波
のうち、周波数 170〔Hz〕前後の音波は、スピーカ室５
内の長手方向で反復しなくなることによりこの周波数で
の共鳴が抑えられ、これによりスピーカユニツト３Ａ〜
３Ｄの振動板背面から直接ポート４方向に進行する音波
だけが、位相が反転した状態でポート４からキヤビネツ
ト２の前方に放出される。
板からスピーカ室５に放出される周波数 170〔Hz〕前後
の音波のうち、直接仕切り板１１方向に進行する音波及
び底板１６方向に進行した後底板１６による反射を受け
仕切り板１１方向に進行する音波は、仕切り板１１に穿
設された連通孔１３を通過し空気室１２に進入した後、
吸音部材１４によつて吸収される。かくしてスピーカユ
ニツト３Ａ〜３Ｄによりスピーカ室５に放出される音波
のうち、周波数 170〔Hz〕前後の音波は、スピーカ室５
内の長手方向で反復しなくなることによりこの周波数で
の共鳴が抑えられ、これによりスピーカユニツト３Ａ〜
３Ｄの振動板背面から直接ポート４方向に進行する音波
だけが、位相が反転した状態でポート４からキヤビネツ
ト２の前方に放出される。
【００１６】ポート４からキヤビネツト２前方に放出さ
れた音波は、スピーカユニツト３Ａ〜３Ｄの振動板前面
からキヤビネツト２前方に放出された音波と互いに干渉
することにより特に低音域の一様再生範囲を広げること
ができると共に、低音域の振幅ひずみを減らすことがで
きる。以上の構成によれば図２の点線Ｓ１に示すよう
に、スピーカ室５の長手方向について生ずる周波数 170
〔Hz〕前後の共鳴成分を取り除くことができ、これによ
り低音域の周波数特性が改善され、全周波数領域に亘つ
てフラツトでハイフアイなスピーカ音を得ることができ
る。
れた音波は、スピーカユニツト３Ａ〜３Ｄの振動板前面
からキヤビネツト２前方に放出された音波と互いに干渉
することにより特に低音域の一様再生範囲を広げること
ができると共に、低音域の振幅ひずみを減らすことがで
きる。以上の構成によれば図２の点線Ｓ１に示すよう
に、スピーカ室５の長手方向について生ずる周波数 170
〔Hz〕前後の共鳴成分を取り除くことができ、これによ
り低音域の周波数特性が改善され、全周波数領域に亘つ
てフラツトでハイフアイなスピーカ音を得ることができ
る。
【００１７】なお上述の実施例においては、スピーカ装
置１０を上下方向を長手方向にした縦長のものとした
が、本発明はこれに限らず、左右方向を長手方向にした
横長のスピーカ装置において、長手方向の端部に空気室
１２を設けると共に空気室１２内部に吸音部材１４を充
填するようにしても良い。
置１０を上下方向を長手方向にした縦長のものとした
が、本発明はこれに限らず、左右方向を長手方向にした
横長のスピーカ装置において、長手方向の端部に空気室
１２を設けると共に空気室１２内部に吸音部材１４を充
填するようにしても良い。
【００１８】また上述の実施例においては、スピーカ室
５の長手方向の長さＬ２を74〔cm〕に選定したため、共
鳴周波数 170〔Hz〕前後の音波を吸収できるような連通
孔１３の開口率及び吸音部材１４の音響抵抗を選択した
が、本発明はこれに限らず、スピーカ室５の長さに応じ
て変化する共鳴周波数に合わせて連通孔１３の開口率及
び吸音部材１４の音響抵抗を選択することにより、所望
の共鳴周波数成分を取り除くことができる。
５の長手方向の長さＬ２を74〔cm〕に選定したため、共
鳴周波数 170〔Hz〕前後の音波を吸収できるような連通
孔１３の開口率及び吸音部材１４の音響抵抗を選択した
が、本発明はこれに限らず、スピーカ室５の長さに応じ
て変化する共鳴周波数に合わせて連通孔１３の開口率及
び吸音部材１４の音響抵抗を選択することにより、所望
の共鳴周波数成分を取り除くことができる。
【００１９】さらに上述の実施例においては、仕切り板
１１に１個の穿孔を穿設して連通孔１４としたが、本発
明はこれに限らず、複数の孔を穿設しても良く、要は所
望の周波数成分を空気室１２に送り込むような開口率を
有すれば良い。
１１に１個の穿孔を穿設して連通孔１４としたが、本発
明はこれに限らず、複数の孔を穿設しても良く、要は所
望の周波数成分を空気室１２に送り込むような開口率を
有すれば良い。
【００２０】さらに上述の実施例においては、吸音部材
１４が空気室１２内を充填するようにしたが、本発明は
これに限らず、例えば空気室１２側から仕切り板１１の
連通孔１３部分のみを覆うようにしても良く、要は空気
室１２内において吸音部材１４が所望の音響抵抗を有す
れば種々の形状及び材質の吸音部材１４を適用し得る。
１４が空気室１２内を充填するようにしたが、本発明は
これに限らず、例えば空気室１２側から仕切り板１１の
連通孔１３部分のみを覆うようにしても良く、要は空気
室１２内において吸音部材１４が所望の音響抵抗を有す
れば種々の形状及び材質の吸音部材１４を適用し得る。
【００２１】さらに上述の実施例においては、スピーカ
室５の長手方向を延長する位置に仕切り板１１を介して
空気室１２を設けたが、本発明はこれに限らず、例えば
ポート４と底板１６の間の位置にキヤビネツト２の長手
方向と鉛直になるように仕切り板１１を設置することに
より空気室１２を形成しても良く、要はスピーカユニツ
ト３Ａ〜３Ｄとポート４との間以外の位置に仕切り板１
１を設けることにより、スピーカ室５と空気室１２とを
分割すれば良い。
室５の長手方向を延長する位置に仕切り板１１を介して
空気室１２を設けたが、本発明はこれに限らず、例えば
ポート４と底板１６の間の位置にキヤビネツト２の長手
方向と鉛直になるように仕切り板１１を設置することに
より空気室１２を形成しても良く、要はスピーカユニツ
ト３Ａ〜３Ｄとポート４との間以外の位置に仕切り板１
１を設けることにより、スピーカ室５と空気室１２とを
分割すれば良い。
【００２２】さらに上述の実施例においては、スピーカ
装置１０として４個のスピーカユニツト３Ａ〜３Ｄ及び
ポート４を垂直方向に一列に配列したものについて述べ
たが、本発明はこれに限らず、細長形状を有する位相反
転キヤビネツトにおいて、キヤビネツト２の長手方向に
気柱共鳴が生ずるスピーカ装置に広く適用し得る。
装置１０として４個のスピーカユニツト３Ａ〜３Ｄ及び
ポート４を垂直方向に一列に配列したものについて述べ
たが、本発明はこれに限らず、細長形状を有する位相反
転キヤビネツトにおいて、キヤビネツト２の長手方向に
気柱共鳴が生ずるスピーカ装置に広く適用し得る。
【００２３】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、細長形状
のキヤビネツトを仕切り板によつて空気室と、その空気
室よりも大きな体積を有するスピーカ室とに分割し、当
該仕切り板に穿設され連通孔によつてスピーカ室内の長
手方向に生じる所定の共鳴周波数成分を空気室へ引き込
み、少なくとも連通孔を覆うように設けられた吸音部材
によつて空気室へ引き込まれた共鳴周波数成分がスピー
カ室内へ引き戻されることを回避することにより、スピ
ーカ室内の長手方向に生じる所望の共鳴周波数成分を取
り除き、特に低音域の周波数特性を有効に改善すること
ができ、かくして、全周波数領域に渉りフラツトでハイ
フアイな音響特性を有するスピーカ装置を実現できる。
のキヤビネツトを仕切り板によつて空気室と、その空気
室よりも大きな体積を有するスピーカ室とに分割し、当
該仕切り板に穿設され連通孔によつてスピーカ室内の長
手方向に生じる所定の共鳴周波数成分を空気室へ引き込
み、少なくとも連通孔を覆うように設けられた吸音部材
によつて空気室へ引き込まれた共鳴周波数成分がスピー
カ室内へ引き戻されることを回避することにより、スピ
ーカ室内の長手方向に生じる所望の共鳴周波数成分を取
り除き、特に低音域の周波数特性を有効に改善すること
ができ、かくして、全周波数領域に渉りフラツトでハイ
フアイな音響特性を有するスピーカ装置を実現できる。
【図１】本発明によるスピーカ装置の一実施例の全体構
成を示す断面図である。
成を示す断面図である。
【図２】実施例及び従来の周波数に対する音圧レベルを
示すグラフである。
示すグラフである。
【図３】従来のスピーカ装置の全体構成を示す断面図で
ある。
ある。
２……キヤビネツト、２Ａ、２Ｂ……補強部材、３Ａ〜
３Ｄ……スピーカユニツト、４……ポート、５……スピ
ーカ室、１１……仕切り板、１２……空気室、１３……
連通孔、１４……吸音部材、１６……底板。
３Ｄ……スピーカユニツト、４……ポート、５……スピ
ーカ室、１１……仕切り板、１２……空気室、１３……
連通孔、１４……吸音部材、１６……底板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H04R 1/28 310 H04R 1/02 101 H04R 1/26
Claims (2)
- 【請求項１】細長形状のキヤビネツトの前面にスピーカ
ユニツト及びポートが配設され、当該スピーカユニツト
の振動板背面から上記キヤビネツト内に放出される音の
位相を反転し、当該反転された音を上記ポートから上記
キヤビネツトの前面に放出する位相反転キヤビネツト型
スピーカ装置において、 上記キヤビネツトの長手方向における上記ポートが配設
されている側とは反対側の端部と、上記スピーカユニツ
トとの間に設けられ、上記キヤビネツト内を空気室と当
該空気室の長手方向の距離よりも長い距離を有するスピ
ーカ室とに分割する仕切り板と、 上記仕切り板に穿設され、上記スピーカ室内の長手方向
に生じる所定の共鳴周波数成分を上記空気室へ引き込む
ための連通孔と、 少なくとも上記連通孔を覆うように設けられ、上記空気
室へ引き込まれた共鳴周波数成分を吸収する吸音部材と
を具え、 上記スピーカ室の距離に応じた共鳴周波数に合わせて、
上記連通孔の開口率及び上記吸音部材の音響抵抗を選択
した ことを特徴とするスピーカ装置。 - 【請求項２】細長形状のキヤビネツトの前面にスピーカ
ユニツト及びポートが配設され、当該スピーカユニツト
の振動板背面から上記キヤビネツト内に放出される音の
位相を反転し、当該反転された音をポートから上記キヤ
ビネツトの前面に放出する位相反転キヤビネツト型スピ
ーカ装置において、 上記キヤビネツトの長手方向における上記ポートが配設
されている側の端部と上記ポートとの間に設けられ、上
記キヤビネツト内を空気室と当該空気室の長手方向の距
離よりも長い距離を有するスピーカ室とに分割する仕切
り板と、 上記仕切り板に穿設され、上記スピーカ室内の長手方向
に生じる所定の共鳴周波数成分を上記空気室へ引き込む
ための連通孔と、 少なくとも上記連通孔を覆うように設けられ、上記空気
室へ引き込まれた共鳴周波数成分を吸収する吸音部材と
を具え、 上記スピーカ室の距離に応じた共鳴周波数に合わせて、
上記連通孔の開口率及び上記吸音部材の音響抵抗を選択
した ことを特徴とするスピーカ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32119391A JP3282732B2 (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | スピーカ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP32119391A JP3282732B2 (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | スピーカ装置 |
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|---|---|
| JPH05130690A JPH05130690A (ja) | 1993-05-25 |
| JP3282732B2 true JP3282732B2 (ja) | 2002-05-20 |
Family
ID=18129832
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32119391A Expired - Fee Related JP3282732B2 (ja) | 1991-11-08 | 1991-11-08 | スピーカ装置 |
Country Status (1)
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|---|---|
| JP (1) | JP3282732B2 (ja) |
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| JPH05130690A (ja) | 1993-05-25 |
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