JP3282680B2 - 小形モールドモータの製造方法 - Google Patents
小形モールドモータの製造方法Info
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- JP3282680B2 JP3282680B2 JP21547992A JP21547992A JP3282680B2 JP 3282680 B2 JP3282680 B2 JP 3282680B2 JP 21547992 A JP21547992 A JP 21547992A JP 21547992 A JP21547992 A JP 21547992A JP 3282680 B2 JP3282680 B2 JP 3282680B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hole
- peripheral surface
- stator
- stator core
- resin layer
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、小形モールドモータの
製造方法に関し、特にステータの外被の形成方法に関す
る。
製造方法に関し、特にステータの外被の形成方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、小形モータのステータは一般に積
層鉄心から構成されているが、ステータコアの内部の磁
束はほぼ飽和状態になるように設計されているため、積
層鉄心相互の固定のためのカシメ穴や、外部への取り付
けのための通し穴などは、円形状のステータコアの外径
周上外に突出する部分に設けて、内部の磁束に影響を与
えないようにしている（例えば、実開平２−１０７２３
７号）。このような、積層鉄心からなるステータコアの
外周からの水の侵入を防ぎ、かつステータの絶縁のため
に、図２に示すように、ステータコア１のリング状のヨ
ーク部１１の外周およびヨーク部１１の外径周上外に突
出した突出部１２に設けた通し穴２の内面を樹脂モール
ドにより樹脂層３で覆うとともに、ヨーク部１１の内側
に突出する複数個の突極１３に巻回したステータコイル
４の周囲を覆うようにしている（例えば、特開昭６３−
１４８８４４号）。
層鉄心から構成されているが、ステータコアの内部の磁
束はほぼ飽和状態になるように設計されているため、積
層鉄心相互の固定のためのカシメ穴や、外部への取り付
けのための通し穴などは、円形状のステータコアの外径
周上外に突出する部分に設けて、内部の磁束に影響を与
えないようにしている（例えば、実開平２−１０７２３
７号）。このような、積層鉄心からなるステータコアの
外周からの水の侵入を防ぎ、かつステータの絶縁のため
に、図２に示すように、ステータコア１のリング状のヨ
ーク部１１の外周およびヨーク部１１の外径周上外に突
出した突出部１２に設けた通し穴２の内面を樹脂モール
ドにより樹脂層３で覆うとともに、ヨーク部１１の内側
に突出する複数個の突極１３に巻回したステータコイル
４の周囲を覆うようにしている（例えば、特開昭６３−
１４８８４４号）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ステータ１の外周およ
び通し穴２の内面を樹脂層３で覆う時、図３に示すよう
に、通し穴２の内面の樹脂層３の厚さを維持するための
中子ピン５を通し穴２の中に入れてモールドする。とこ
ろが小形モータの場合、ステータ１の大きさに余裕がな
いため、大きな通し穴２を開けることはできない。した
がって、上記構成では、中子ピン５と通し穴２の内面と
の間は樹脂層の厚さと同じだけの薄い隙間にステータ１
の軸方向端面から樹脂を入れることになるが、薄い隙間
には樹脂が十分流れ込むことができず、通し穴２の内面
の樹脂層に欠陥が生じ、通し穴２の内面からステータ１
の内部に水が侵入するという恐れがあった。本発明は、
通し穴の内面の樹脂層の欠陥が生じるのを防ぎ、防水効
果を高めた小形モールドモータを提供することを目的と
するものである。
び通し穴２の内面を樹脂層３で覆う時、図３に示すよう
に、通し穴２の内面の樹脂層３の厚さを維持するための
中子ピン５を通し穴２の中に入れてモールドする。とこ
ろが小形モータの場合、ステータ１の大きさに余裕がな
いため、大きな通し穴２を開けることはできない。した
がって、上記構成では、中子ピン５と通し穴２の内面と
の間は樹脂層の厚さと同じだけの薄い隙間にステータ１
の軸方向端面から樹脂を入れることになるが、薄い隙間
には樹脂が十分流れ込むことができず、通し穴２の内面
の樹脂層に欠陥が生じ、通し穴２の内面からステータ１
の内部に水が侵入するという恐れがあった。本発明は、
通し穴の内面の樹脂層の欠陥が生じるのを防ぎ、防水効
果を高めた小形モールドモータを提供することを目的と
するものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、外周面に突出
部を設けた積層鋼板からなるステータコアと、前記突出
部に軸方向に貫通する通し穴と、前記ステータコアの突
極に巻回したステータコイルとを備え、前記ステータコ
アおよびステータコイルの外周面に樹脂層からなる外被
をモールド成形する小形モールドモータの製造方法にお
いて、前記通し穴から前記突出部の外周面に開口する切
り欠き溝を設け、前記切欠き溝から樹脂を前記通し穴に
注入させることにより、前記ステータコアおよびステー
タコイルの外被と共に前記通し穴の内周面に樹脂層を形
成するようにしたものである。
部を設けた積層鋼板からなるステータコアと、前記突出
部に軸方向に貫通する通し穴と、前記ステータコアの突
極に巻回したステータコイルとを備え、前記ステータコ
アおよびステータコイルの外周面に樹脂層からなる外被
をモールド成形する小形モールドモータの製造方法にお
いて、前記通し穴から前記突出部の外周面に開口する切
り欠き溝を設け、前記切欠き溝から樹脂を前記通し穴に
注入させることにより、前記ステータコアおよびステー
タコイルの外被と共に前記通し穴の内周面に樹脂層を形
成するようにしたものである。
【０００５】
【作用】ステータコアの外周に開口する切欠き溝を通し
穴に設けてあるので、ステータコアの外周面を被覆する
樹脂はステータコアの軸方向端面からばかりでなく、切
欠き溝を通って通し穴の軸方向の全長にわたって外周側
面から通し穴の内周面に流れ込むので、樹脂は流れやす
く、通し穴の内周面と中子ピンとの間の狭い隙間にも確
実に流れ込み、通し穴の内周面の樹脂層に欠陥が生じる
ことはなくなる。
穴に設けてあるので、ステータコアの外周面を被覆する
樹脂はステータコアの軸方向端面からばかりでなく、切
欠き溝を通って通し穴の軸方向の全長にわたって外周側
面から通し穴の内周面に流れ込むので、樹脂は流れやす
く、通し穴の内周面と中子ピンとの間の狭い隙間にも確
実に流れ込み、通し穴の内周面の樹脂層に欠陥が生じる
ことはなくなる。
【０００６】
【実施例】本発明を図に示す実施例について説明する。
図１は本発明の実施例を示す正断面図で、薄板鋼板を積
層して形成したステータコア１のリング状のヨーク部１
１には外径周上外に突出した突出部１２を設けてある。
突出部１２には通し穴２を設け、通し穴２から突出部１
２の外周面に開口する切り欠き溝２１を設けてある。ヨ
ーク部１１の内側には複数個の突極１３を設け、突極１
３にはステータコイル４を巻回してある。ステータコア
１およびステータコイル４の外周面に樹脂層からなる外
被を形成する場合、通し穴２の中に通し穴２の径より小
さい径の中子ピン５を挿入した状態で、図示しない成形
型の中にステータコア１とステータコイル４を装着し、
樹脂を注入する。樹脂層３はステータコア１の外周面に
沿って流れると共に、引き続いて、切欠き溝２１を通っ
て通し穴２の内周面に流れ込む。なお、樹脂が硬化した
後にステータコア１を成形型から取り出し、中子ピン５
を通し穴２から取り外す。樹脂はステータコア１の軸方
向端面からばかりでなく、切欠き溝２１を通って中子ピ
ン５の軸方向の全長にわたって外周側面から通し穴２に
流れ込むので、樹脂は流れやすく、通し穴２の内周面と
中子ピン５との間の狭い隙間にも確実に流れ込み、通し
穴２の内周面の樹脂層３に欠陥が生じることはなくな
る。また、切欠き溝２１の開口部の幅を通し穴２の内周
面と中子ピン５との間の隙間より大きくしておけば、切
欠き溝２１から通し穴２の内周面に十分に樹脂が流れる
と共に、樹脂を射出成形する時の射出圧力を低く抑え、
かつ樹脂の流入速度を高めることができる。
図１は本発明の実施例を示す正断面図で、薄板鋼板を積
層して形成したステータコア１のリング状のヨーク部１
１には外径周上外に突出した突出部１２を設けてある。
突出部１２には通し穴２を設け、通し穴２から突出部１
２の外周面に開口する切り欠き溝２１を設けてある。ヨ
ーク部１１の内側には複数個の突極１３を設け、突極１
３にはステータコイル４を巻回してある。ステータコア
１およびステータコイル４の外周面に樹脂層からなる外
被を形成する場合、通し穴２の中に通し穴２の径より小
さい径の中子ピン５を挿入した状態で、図示しない成形
型の中にステータコア１とステータコイル４を装着し、
樹脂を注入する。樹脂層３はステータコア１の外周面に
沿って流れると共に、引き続いて、切欠き溝２１を通っ
て通し穴２の内周面に流れ込む。なお、樹脂が硬化した
後にステータコア１を成形型から取り出し、中子ピン５
を通し穴２から取り外す。樹脂はステータコア１の軸方
向端面からばかりでなく、切欠き溝２１を通って中子ピ
ン５の軸方向の全長にわたって外周側面から通し穴２に
流れ込むので、樹脂は流れやすく、通し穴２の内周面と
中子ピン５との間の狭い隙間にも確実に流れ込み、通し
穴２の内周面の樹脂層３に欠陥が生じることはなくな
る。また、切欠き溝２１の開口部の幅を通し穴２の内周
面と中子ピン５との間の隙間より大きくしておけば、切
欠き溝２１から通し穴２の内周面に十分に樹脂が流れる
と共に、樹脂を射出成形する時の射出圧力を低く抑え、
かつ樹脂の流入速度を高めることができる。
【０００７】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ス
テータコアおよびステータコイルの外周面に樹脂層をモ
ールドで形成する時、通し穴の内周面に欠陥のない樹脂
層を確実に形成することができるので、通し穴の内面か
らの浸水を防いだ防水効果の高い、品質の安定した小形
モールドモータを提供ができる効果がある。
テータコアおよびステータコイルの外周面に樹脂層をモ
ールドで形成する時、通し穴の内周面に欠陥のない樹脂
層を確実に形成することができるので、通し穴の内面か
らの浸水を防いだ防水効果の高い、品質の安定した小形
モールドモータを提供ができる効果がある。
【図１】本発明の実施例を示す正断面図である。
【図２】従来例を示す正断面図である。
【図３】通し穴の状態を示す要部断面図である。
１ ステータコア １１ ヨーク部 １２ 突出部 １３ 突極 ２ 通し穴 ２１ 切欠き溝 ３ 樹脂層 ４ ステータコイル ５ 中子ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H02K 15/12 H02K 5/08
Claims (1)
- 【請求項１】 外周面に突出部を設けた積層鋼板からな
るステータコアと、前記突出部に設けた軸方向に貫通す
る通し穴と、前記ステータコアの突極に巻回したステー
タコイルとを備え、前記ステータコアおよびステータコ
イルの外周面に樹脂層からなる外被をモールド成形する
小形モールドモータの製造方法において、前記突出部に、 前記通し穴から前記突出部の外周面に開
口する切欠き溝を設け、前記切欠き溝から樹脂を前記通
し穴に注入させることにより、前記ステータコアおよび
ステータコイルの外被と共に前記通し穴の内周面に樹脂
層を形成することを特徴とする小形モールドモータの製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21547992A JP3282680B2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 小形モールドモータの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21547992A JP3282680B2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 小形モールドモータの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0638465A JPH0638465A (ja) | 1994-02-10 |
| JP3282680B2 true JP3282680B2 (ja) | 2002-05-20 |
Family
ID=16673065
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21547992A Expired - Lifetime JP3282680B2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 小形モールドモータの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3282680B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3563650B2 (ja) | 1999-10-25 | 2004-09-08 | 株式会社日立産機システム | 回転電機 |
-
1992
- 1992-07-20 JP JP21547992A patent/JP3282680B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0638465A (ja) | 1994-02-10 |
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