JP3282457B2 - 片頭ピストン型圧縮機 - Google Patents

片頭ピストン型圧縮機

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JP3282457B2
JP3282457B2 JP21220895A JP21220895A JP3282457B2 JP 3282457 B2 JP3282457 B2 JP 3282457B2 JP 21220895 A JP21220895 A JP 21220895A JP 21220895 A JP21220895 A JP 21220895A JP 3282457 B2 JP3282457 B2 JP 3282457B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、片頭ピストン型圧
縮機に関し、クラッチレス圧縮機としても使用可能な片
頭ピストン型圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載された空調装置の冷房回路に
組み込まれる圧縮機として、斜板の傾角を変更すること
により容量調節が可能なピストン型圧縮機(以下、圧縮
機とする)がある(特開平6−346845号公報参
照)。この圧縮機は、ハウジングに形成したシリンダボ
ア内に片頭ピストンを往復動可能に収容し、ハウジング
内のクランク室に配設された回転軸には回転支持体を止
着している。その回転支持体には片頭ピストンを往復動
させるための斜板を傾動可能に支持し、吐出圧領域と前
記クランク室を接続する圧力供給通路には、空調装置の
スイッチにより作動される電磁開閉弁を設けている。冷
房不要時には前記開閉弁が開放されて、ピストンを介し
たクランク室の圧力と吸入室の圧力との差圧により斜板
の傾角を零ではない最小容量をもたらす最小傾角に保持
する。この最小容量運転状態では、吸入通路は遮蔽体に
より遮蔽され、圧縮機内では少量の冷媒ガスが循環さ
れ、斜板等の摺動部が潤滑される。そして、冷房必要時
には前記スイッチにより前記開閉弁を閉鎖して、前記差
圧を減少させて斜板の傾角を増大する。
【0003】上記の圧縮機では外部駆動源(例えば、車
両のエンジン)との間の動力伝達系に電磁クラッチを介
在させる必要がなくなる。このため、空調装置全体の重
量及びコストの低減を図り得る。又、同電磁クラッチの
オン・オフによる急激なトルク変動にともなうショック
もない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の圧縮機では大容
量運転時にシリンダボア内の作動室からブローバイガス
がクランク室へ流入し、該クランク室は高温の冷媒ガス
雰囲気となる。しかも、開閉弁の開放により吐出圧領域
からクランク室へ高温、高圧の冷媒ガスを導いて前記ク
ランク室と吸入室との差圧を増大して容量ダウンを行
う。このため、クランク室は常に高温、高圧状態とな
り、該雰囲気中に存在するリップシールや斜板等の摺動
部品の耐久性が低下するという問題があった。
【0005】リップシールや斜板の耐久性を高めるため
には、高価な材質のリップシールを使用したり、鉄系金
属の斜板母材の表面に銅、鉛等の潤滑に優れた材料を溶
射したりする必要があり、圧縮機のコストが高価とな
る。
【0006】さらに、従来の圧縮機では最小容量運転に
切り換えられた状態で外部冷媒回路と圧縮機との間の冷
媒循環が遮蔽体により阻止され、クランク室には高温・
高圧の冷媒ガスが閉じ込められる。このため、圧縮機が
停止されると冷媒ガスが液化し易く、この液冷媒により
潤滑を必要とする斜板等の摺動部の潤滑油が奪われて潤
滑不足となり、前記耐久性の問題を助長する。
【0007】本発明は、上記従来技術に存在する問題点
に着目してなされたものであって、その第1の目的は、
クランク室内を吸入圧雰囲気に保持してリップシールや
斜板等の耐久性を向上することができる片頭ピストン型
圧縮機を提供することにある。
【0008】本発明の第2の目的は、圧縮機の最小容量
運転状態で、絞り手段によりクランク室の圧力と吸入室
の圧力の差圧を確保して、斜板の最小傾角の保持を安定
して行うことができる片頭ピストン型圧縮機を提供する
ことにある。
【0009】本発明の第3の目的は、斜板の傾動運動を
利用して絞り弁の動作を確実に行うことができる片頭ピ
ストン型圧縮機を提供することにある。本発明の第4の
目的は、絞り手段と遮蔽手段の構成を簡素化することが
できる片頭ピストン型圧縮機を提供することにある。
【0010】本発明の第5の目的は、斜板の傾動運動を
利用して遮蔽体の動作を確実に行うことができる片頭ピ
ストン型圧縮機を提供することにある。本発明の第6の
目的は、遮蔽手段をスプールとバネにより簡素に構成す
ることができる片頭ピストン型圧縮機を提供することに
ある。
【0011】本発明の第7の目的は、クランク室内の冷
媒ガスはベアリングの隙間からリップシール室を経て回
転軸内の連通路に流れるので、ベアリング及びリップシ
ールの潤滑を確実に行うことができる片頭ピストン型圧
縮機を提供することにある。
【0012】本発明の第8の目的は、スプールに絞り手
段を兼用して、構造を簡素化することができる片頭ピス
トン型圧縮機を提供することにある。本発明の第9の目
的は、斜板の重量を軽減できるとともに、斜板の製作を
容易に行うことができ、圧縮機の軽量化、コストダウン
を図ることができる片頭ピストン型圧縮機を提供するこ
とにある。
【0013】本発明の第10の目的は、圧縮機と車両エ
ンジンとの間の動力を断続することなく、冷房負荷に応
じて圧縮機の実質的な起動・停止を行うことができる片
頭ピストン型圧縮機を提供することにある。
【0014】本発明の第11の目的は、圧縮機の回転軸
とプーリとの間に電磁クラッチが存在しないので、圧縮
機を小型・軽量化することができ、起動ショックをさら
に緩和することができる片頭ピストン型圧縮機を提供す
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明では、ハウジングに形成したシリ
ンダボア内に片頭ピストンを往復動可能に収容し、ハウ
ジング内のクランク室に配設された回転軸には回転支持
体を止着し、その回転支持体には片頭ピストンを往復動
させるための斜板を傾動可能に支持し、吐出圧領域と前
記クランク室を接続する圧力供給通路には開閉弁を設
け、ピストンを介したクランク室の圧力とシリンダボア
内の圧力との差圧により斜板の傾角を変更するようにし
た片頭ピストン型圧縮機において、外部冷媒回路から
記クランク室へ冷媒ガスを導入する第1吸入通路と、前
記第1吸入通路より該クランク室に導入された冷媒ガス
前記吸入室へ導入する第2吸入通路、前記斜板が最
小傾角状態であるとき前記第1吸入通路を閉鎖する遮蔽
手段を設けている。
【0016】上記発明では圧縮機の斜板が最小傾角で停
止され、開閉弁により圧力供給通路が開放され、遮蔽手
段により第1吸入通路が閉鎖された状態で、車両エンジ
ンにより圧縮機が起動されると、片頭ピストンがシリン
ダボア内で往復動され、最小容量運転が行われる。この
状態ではシリンダボア内作動室から吐出室へ吐出された
冷媒ガスは圧力供給通路を通してクランク室へ流れ、該
クランク室から第2吸入通路を通して吸入室へ吸入さ
れ、さらに前記作動室へと循環する。この少量の循環冷
媒ガスによりクランク室内の斜板等の各摺動部の潤滑が
行われる。
【0017】そして、空調装置のスイッチがオンされ
て、遮蔽手段による第1吸入通路の閉鎖が解かれるとと
もに、開閉弁が閉鎖されると、圧力供給通路が閉鎖され
るので、吐出室からクランク室へのガスの供給が停止さ
れ、クランク室の圧力が低下する。このため、クランク
室と吸入室とのピストンを介した差圧が減少して、斜板
の傾角が増大し、ピストンのストロークが増大されて圧
縮機が大容量に切り換えられ、吐出された冷媒ガスは外
部冷媒回路に送られ、車両室内の冷房に供される。
【0018】圧縮機の大容量運転状態では第1吸入通路
からクランク室へ吸入冷媒ガスが直接流れ込み、第2吸
入通路には絞りがないので、クランク室は低温・低圧の
吸入冷媒ガス雰囲気となる。このため、リップシールあ
るいは斜板等の各摺動部が高温・高圧のガスにさらされ
ることはなく、それらの潤滑が行われ、各部材の耐久性
が向上する。
【0019】請求項2記載の発明では、請求項1におい
て前記斜板が最小傾角状態であるときとき、第2吸入通
路の通路面積を絞るための絞り手段を備えている。上記
発明では、圧縮機の最小容量運転状態で、絞り手段によ
りクランク室の圧力と吸入室の圧力の差圧を確保して、
斜板の最小傾角の保持を安定して行うことができる。
【0020】請求項3記載の発明では、請求項1におい
て前記第2吸入通路の絞り手段は、シリンダブロックの
収容室に嵌入され、かつ斜板の傾動に追従して往復動さ
れる絞り弁である。
【0021】上記発明では斜板の傾動運動を利用して絞
り弁の動作が確実に行われる。請求項4記載の発明で
は、請求項1〜3のいずれかにおいて前記第2吸入通路
の絞り手段は、前記遮蔽手段に連動するように一体的に
設けられている。
【0022】上記発明では絞り手段と遮蔽手段の構成が
簡素化される。請求項5記載の発明では、請求項1〜3
のいずれかにおいて前記遮蔽手段は、シリンダブロック
の収容室に嵌入され、かつ斜板の傾動に追従して往復動
される遮蔽体である。
【0023】上記発明では斜板の傾動運動を利用して遮
蔽体の動作が確実に行われる。請求項6記載の発明で
は、請求項5において前記遮蔽体はシリンダブロックの
中心部に形成した収容室と回転軸との間に斜板の傾動に
より回転軸の軸線方向への往復動可能に介在された有蓋
筒状のスプールであって、該スプールの蓋部には第1吸
入通路の開閉部が設けられ、該スプールはバネにより開
放方向へ付勢されている。
【0024】上記発明では大容量運転から最小容量運転
への切り換え時に斜板によりスプールの開閉部が閉鎖方
向へ移動され、開閉部により第1吸入通路が閉鎖され
る。又、小容量運転から大容量運転への切り換え時にス
プールはバネにより開放方向へ移動され、第1吸入通路
が開放される。
【0025】請求項7記載の発明では、請求項1〜6の
いずれかにおいて前記第2吸入通路は、回転軸内に形成
された連通路を有し、該連通路の上流端はクランク室に
ベアリングの隙間を通して連通されたリップシール室と
連通され、連通路の下流端はシリンダブロック内に形成
した連通室に開口され、該連通室は連通路を介して吸入
室に連通されている。
【0026】上記の発明ではクランク室内の冷媒ガスは
ベアリングの隙間からリップシール室を経て回転軸内の
連通路に流れるので、ベアリング及びリップシールの潤
滑を確実に行うことができる。
【0027】請求項8記載の発明では、請求項6におい
て前記スプールには第2吸入通路の一部となる連通孔が
形成され、該スプールが斜板に連動してリヤ側に移動さ
れたとき、収容室の内周に形成した第2吸入通路の一部
となる環状連通路に対する通路面積を減少して絞りを与
えるように構成されている。
【0028】上記発明では、スプールに絞り手段を兼用
して、構造を簡素化することができる。請求項9記載の
発明では、請求項1〜8のいずれかにおいて前記斜板は
アルミニウム等の軽量材により形成されている。
【0029】上記発明では、斜板の重量が軽減されると
ともに、斜板の製作を容易に行うことができ、圧縮機の
軽量化、コストダウンを図ることができる。請求項10
記載の発明では、請求項1〜9のいずれかにおいて前記
開閉弁は空調装置のスイッチ及び冷房負荷の検出器から
の信号により作動されるものである。
【0030】上記発明では、空調装置のスイッチのオン
・オフ及び冷房負荷の検出器からの信号によって、開閉
弁が作動されて、圧縮機が最小容量と最大容量との間で
切り換えられ、圧縮機と車両エンジンとの間の動力を断
続することなく、冷房負荷に応じて圧縮機の実質的な起
動・停止を行うことができる。
【0031】請求項11記載の発明では、請求項1〜1
0のいずれかにおいて前記回転軸の前端部に嵌合固定さ
れたプーリは、車両のエンジンの回転運動に直結されて
いる。
【0032】上記発明では、圧縮機の回転軸とプーリと
の間に電磁クラッチが存在しないので、圧縮機を小型・
軽量化することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づいて説明する。なお、図面の左側を前側、右側
を後側とする。
【0034】図1に示すように、シリンダブロック11
は圧縮機のハウジングの一部を構成し、その前端面には
フロントハウジング12が接合されるとともに、後端面
にはリヤハウジング13が弁板14を介して接合されて
いる。複数の通しボルト15はフロントハウジング12
からシリンダブロック11及び弁板14を通してリヤハ
ウジング13に螺合され、これらの通しボルト15によ
りフロントハウジング12及びリヤハウジング13がシ
リンダブロック11の両端面に締付固定されている。
【0035】回転軸16は前記シリンダブロック11及
びフロントハウジング12の中央に、一対のラジアルベ
アリング17,18を介して支持され、その前端とフロ
ントハウジング12との間にはリップシール19が介装
されている。プーリ20は回転軸16の前端部に取り付
けられ、ベルト21を介して図示しない車両エンジンに
電磁クラッチを介することなく直結されている。
【0036】複数のシリンダボア23はシリンダブロッ
ク11に貫通形成され、それらの内部には片頭型のピス
トン24が嵌挿支持されている。クランク室25はシリ
ンダブロック11の前面側において、フロントハウジン
グ12の内部に区画形成されている。回転支持体26は
クランク室25内において回転軸16に一体回転可能に
止着され、スラストベアリング27を介してフロントハ
ウジング12の内面に支持されている。支持アーム28
は回転支持体26に突設され、その先端には一対のガイ
ド孔29が形成されている。
【0037】ほぼ円板状のアルミニウム合金よりなる斜
板30は前記回転軸16に傾動可能に嵌挿され、その前
面には一対の球状連結体31が突設されている。そし
て、この球状連結体31が支持アーム28の一対のガイ
ド孔29に回動及び摺動自在に係入することによって、
斜板30が回転支持体26に対して前後方向への傾角の
変更可能にヒンジ連結されている。斜板30は一対の半
球状のシュー32を介して各ピストン24に連結されて
いる。そして、回転軸16が回転されたとき、回転支持
体26を介して斜板30が回転され、各ピストン24が
シリンダボア23内において往復動される。回転支持体
26と斜板30との間には該斜板30を最小容量の傾角
位置へ付勢するバネ33が介在されている。
【0038】収容室34は前記回転軸16と同一軸線上
に位置するように、シリンダブロック11の中心に貫通
形成され、後述するスプール44を収容している。冷媒
ガスの吸入ポート35はリヤハウジング13及び弁板1
4の中心に形成され、その内端は収容室34に連通され
ている。この収容室34はシリンダブロック11に形成
した連通路48とともに吸入ポート35とクランク室2
5を連通する第1吸入通路47を形成している。
【0039】吸入圧領域を構成する吸入室38はリヤハ
ウジング13内の中央部に前記吸入ポート35を取り巻
くように区画形成され、吐出圧領域を構成する吐出室4
0はリヤハウジング13内の外周部に区画形成されてい
る。
【0040】吸入弁機構42は図2に示すように前記弁
板14に形成され、ピストン24が往復動されるとき、
この吸入弁機構42を介して吸入室38から各シリンダ
ボア23内作動室41に冷媒ガスが吸入される。吐出弁
機構43は弁板14に形成され、ピストン24が往復動
されるとき、この吐出弁機構43を介して各シリンダボ
ア23内作動室41で圧縮された冷媒ガスが吐出室40
に吐出される。
【0041】第1吸入通路47を開閉する遮断手段(遮
蔽筒)としてのスプール44はシリンダブロック11の
前記収容室34内に前後方向への移動可能に収容されて
いる。バネ45はスプール44に対して斜板30側(前
方)に向かう付勢力を付与する。そして、このスプール
44内には前述した後方のラジアルベアリング18が嵌
着されて、このラジアルベアリング18の内側に回転軸
16の後端が摺動可能に支持されている。回転軸16の
回転に伴って作用するラジアル方向の荷重はラジアルベ
アリング18にて受け止められる。又、スプール44と
斜板30との間において、スラストベアリング46が回
転軸16に摺動可能に嵌挿されている。斜板30の傾動
及び回転に伴ってスプール44に作用するスラスト方向
の荷重が、前記スラストベアリング46によって受け止
められる。
【0042】開閉部49は前記吸入ポート35と対応す
るように、スプール44の後端面に形成されている。そ
して、図4に示すように、斜板30が最小傾角状態に傾
動されたときには、スプール44がバネ45の付勢力に
抗して後方の閉位置に移動され、開閉部49が吸入ポー
ト35の前端開口を閉塞する。それにより、第1吸入通
路47が閉鎖されて、吸入ポート35からクランク室2
5への冷媒ガスの吸入が停止される。なお、この斜板3
0の最小傾角は0度よりも僅かに大きくなるように設定
されるとともに、その最小傾角はスプール44が弁板1
4の係合により閉位置に保持されることによって規制さ
れる。
【0043】又、図1に示すように、斜板30が最大傾
角状態に傾動されたときには、スプール44がバネ45
の付勢力により前方の開位置に移動されて、開閉部49
が吸入ポート35の後端開口面から離隔する。それによ
り、吸入ポート35を介してクランク室25に冷媒ガス
が導入され、斜板30の回転に伴って最大吐出容量の圧
縮運転が行われる。なお、この斜板30の最大傾角は、
斜板30の規制突部50と回転支持体26との当接によ
って規制される。
【0044】図1に示すように、クランク室25と前記
吸入室38は第2吸入通路51により接続されている。
第1連通路52は前記回転軸16の中心に形成され、そ
の上流(前端)開口52aはリップシール室53に連通
され、該シール室53はラジアルベアリング17、スラ
ストベアリング27の隙間を介してクランク室25と連
通されている。前記第1連通路52の下流(後端)開口
52bはスプール44の内部に区画形成される連通室5
4に連通されている。連通孔55はスプール44に形成
され、この連通孔55は前記収容室34の内周面に形成
した環状通路56と前記連通室54とを連通している。
シリンダブロック11に形成された第2連通路57は、
環状通路56と吸入室38を連通している。そして、図
1に示す圧縮機の大容量運転中はクランク室25の冷媒
ガスは第2吸入通路51を通して、つまりベアリング2
7,17の隙間→リップシール室53→開口52a→第
1連通路52→開口52b→連通室54→連通孔55→
環状通路56→第2連通路57を経て、吸入室38内に
吸入されるようにしている。
【0045】吐出室40とクランク室25を連通する圧
力供給通路61は、リヤハウジング11に形成した連通
路62とシリンダブロック11に形成した連通路63と
により形成されている。前記連通路62上には空調装置
のスイッチSW及び後述する温度センサ76からの動作
信号に基づいてオン・オフされる電磁式の開閉弁64が
介在されている。この開閉弁64は常には閉弁方向にバ
ネ66により付勢される弁体65と、通電時に弁体65
を開放する作動ロッド67を備えている。そして、同電
磁開閉弁64のオン・オフにより圧力供給通路61が開
放(オフ時)又は閉鎖(オン時)される。なお、図1に
おいては、電磁開閉弁64がオンされ、圧力供給通路6
1が閉鎖された状態を示している。
【0046】上記構成の圧縮機において、吸入室38へ
冷媒ガスを導入する吸入ポート35と、吐出室40から
冷媒ガスを吐出する吐出ポート71とは外部冷媒回路7
2で接続されている。外部冷媒回路72上には凝縮器7
3、膨張弁74及び蒸発器75が介在されている。膨張
弁74は蒸発器75の出口側のガス圧の変動に応じて冷
媒流量を制御する。温度センサ76は蒸発器75の出口
側の温度を検出し、冷房負荷が減少(又は増大)して下
限設定値(又は上限設定値)になった場合に前記開閉弁
64をオン(又はオフ)して、容量を減少(又は増大)
する。
【0047】次に、本発明の実施の形態について、その
作用を説明する。さて、図1に示すように電磁開閉弁6
4がオン状態にあり、圧力供給通路61が閉鎖された圧
縮機の大容量運転状態においては、吐出室40からクラ
ンク室25への高圧冷媒ガスの供給は行われない。この
状態ではスプール44の開閉部49が第1吸入通路47
を開放しているので、外部冷媒回路72から吸入ポート
35及び第1吸入通路47を介してクランク室25へ冷
媒ガスが吸入される。又、第2吸入通路51はクランク
室25と吸入室38を絞りの無い状態で連通しているの
で、クランク室25内の冷媒ガスは第2吸入通路51を
介して吸入室38にスムーズに吸入される。このため、
クランク室25内の圧力は吸入室38内の低圧力、即ち
吸入圧に保持されている。従って、ピストン24を介し
たクランク室25の圧力Pcと吸入圧psとの間の小さ
な差圧ΔP、及びバネ33,45の付勢力により斜板3
0の傾角が最大傾角に保持され、圧縮機は最大容量で運
転される。
【0048】そして、圧縮機の最大容量運転により、車
室内の冷房負荷が小さくなって、蒸発器75における温
度がフロストを発生し始める設定値以下となると、温度
センサ76からの信号により電磁開閉弁64がオフされ
て圧力供給通路61が開放され、吐出室40とクランク
室25とが連通される。従って、吐出室40内の高圧冷
媒ガスが圧力供給通路61を介してクランク室25へ供
給され、クランク室25内の圧力が高くなる。クランク
室25内の圧力上昇により前記差圧ΔPが増大して斜板
30の傾角が図4に示すように最小傾角へ迅速に移行さ
れる。この斜板30の最小傾角への移行にともない、ス
プール44がバネ45を圧縮して吸入ポート35側にス
ライド移動される。そして、スプール44の開閉部49
が吸入ポート35の開口端面に当接されることにより、
斜板30は最小傾角に規制され、かつ、吸入ポート35
と収容室34との連通が遮断され、第1吸入通路47が
閉鎖される。従って、外部冷媒回路72からクランク室
25への冷媒ガスの流入が阻止される。
【0049】最小容量状態では、斜板30の最小傾角は
0°ではない、つまり片頭ピストン24のスロトークは
ゼロではないため、シリンダボア23内の作動室41か
ら吐出室40への吐出は行われている。従って、吐出室
40へ吐出された冷媒ガスは、同吐出室40とクランク
室25との圧力差により、圧力供給通路61→クランク
室25→第2吸入通路51→吸入室38→作動室41→
吐出室40の順に循環される。圧縮機内での冷媒ガスの
内部循環により、同冷媒ガスに混合された潤滑油により
圧縮機内の摺動部が潤滑される。
【0050】又、最小容量運転では図4に示すように前
記スプール44の移動により連通孔55と環状通路56
との間の通路面積が減少し、第2吸入通路51が絞られ
る。このため、クランク室25の圧力Pcが吸入室38
の圧力Psよりも高く保持され、クランク室圧力Pcと
吸入圧力Psとの差圧ΔPにより斜板30は最小傾角に
安定して保持され、最小容量運転が安定して行われる。
【0051】圧縮機が最小容量に切り換えられる際、圧
力供給通路61から吐出ガスが吸入冷媒ガス雰囲気のク
ランク室25内に供給されると、クランク室25全体と
してそれほど圧力を上げなくても斜板30の傾角を最小
にできる。すなわち、従来ではクランク室圧力Pcが高
いので、吸入圧力Psとの差圧ΔPも大きく、この状態
で斜板30の傾角を変更できるようにスプール44のバ
ネ45の付勢力を大きく設定する必要がある。しかし、
この実施形態ではバネ45の付勢力を小さくでき、従っ
て、斜板30の傾角を減少させるための差圧ΔPを小さ
くでき、通路61からクランク室25へ供給するガス量
も少量で済む。このため、クランク室25に閉じ込めら
れる冷媒ガスの量は従来の圧縮機と比較して比較的少な
く、液冷媒の発生を抑制して、それによる潤滑油の摺動
部からの洗い流しを抑制し、潤滑性を向上することがで
きる。
【0052】最小容量運転状態から、冷房負荷が増大し
て温度センサ76からの信号により電磁開閉弁64がオ
ンされると、圧力供給通路61が閉鎖される一方、クラ
ンク室25の圧力Pcが第2吸入通路51を介して吸入
室38に放圧されているので、クランク室25内は減圧
される。この減圧により斜板30の傾角が最小傾角から
最大傾角へ移行する。従って、この斜板30の移行にと
もない、スプール44は押しつけ状態から開放され、バ
ネ45の作用により、同スプール44は前方にスライド
移動される。この結果、第1吸入通路47は閉鎖状態か
ら開放されて外部冷媒回路72から冷媒ガスが第1吸入
通路47を介してクランク室25に吸入されるととも
に、大容量の吐出ガスは吐出室40から外部冷媒回路7
2へ圧送されて内部循環が停止される。第2吸入通路5
1のスプール44による絞りも解除されるので、クラン
ク室25内の冷媒ガスは第2吸入通路51を介して吸入
室38へ吸入圧損が極めて小さい状態で吸入され、圧縮
機は大容量で運転される。
【0053】圧縮機の大容量運転が継続され、冷房負荷
が減少して、温度センサ76からの信号により電磁開閉
弁64がオフされると、圧力供給通路61が開放され、
クランク室25の圧力Pcと吸入圧力Psとの差圧ΔP
が増大されて、斜板30の傾角が最大傾角から最小傾角
へ移行する。
【0054】又、車両エンジンが停止されると、圧縮機
の運転も停止され、かつ電磁開閉弁64がオフされて、
斜板30は最小傾角に移行され、圧縮機の停止状態では
斜板30は最小傾角に保持される。このため、エンジン
が再起動される際の起動ショックが緩和される。
【0055】 前記実施形態では、圧縮機の大容量運
転状態で、クランク室25が低温・低圧の吸入冷媒ガス
雰囲気となって吸入通路の一部を構成しているので、リ
ップシール19及び斜板30が高温・高圧のガスにさら
れることはなく、それらの耐久性が向上する。
【0056】 又、例えばアルミニウム等の軽量金属
により斜板30を形成してもよく、圧縮機の軽量化を図
り、製造を容易に行い、コストを低減することができ
る。 前記実施形態では、遮蔽手段として斜板30の傾動
に追従するスプール44を用いたので、構造を簡素化す
ることができる。
【0057】 前記実施形態では、第2吸入通路51
の上流側開口をリップシール室53に開口したので、リ
ップシール室53が吸入冷媒ガスにさらされてベアリン
グ17,27及びリップシール19の潤滑性を向上する
ことができる。
【0058】なお、本発明の実施の形態は以下のように
変更することもできる。 (1)回転軸16とプーリ20との間に電磁式のクラッ
チを設けて、外部の駆動源と、回転軸16とを断続可能
な構成とする。そして、空調装置のスイッチSWがオン
された状態では、電磁クラッチもオンされ、前記電磁開
閉弁64が冷房負荷のセンサ76からの信号によりオン
・オフされて圧縮機が最大容量と最小容量との間で切り
換えられるようにする。さらに、空調装置のスイッチS
Wがオフされた場合に、前記電磁クラッチをオフして、
圧縮機を停止するように構成すること。この実施形態の
場合にもクランク室25内を吸入冷媒ガス雰囲気に保持
して、斜板30やリップシール19等の耐久性を向上す
ることができる。
【0059】(2)図示しないがシリンダブロック11
にクランク室25と吸入室38とを連通する第2吸入通
路51を形成し、スプール44に該通路51を絞る弁体
を設けること。この実施形態の場合にも前記実施形態と
同様の作用、効果がある。
【0060】(3)前記スプール44の開閉部49によ
る第1吸入通路47の開閉を図示しない電磁開閉弁によ
り前記開閉弁64の開閉と同期して行うこと。この実施
形態の場合にも前記実施形態と同様の作用、効果があ
る。
【0061】(4)図示しないが、電磁開閉弁64の動
作と同期して、第2吸入通路51の通路面積を絞る電磁
絞り弁を設けること。この実施形態の場合にも前記実施
形態と同様の作用、効果がある。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明は特許請
求の範囲の欄に記載したように構成したので、次のよう
な効果がある。
【0063】請求項1記載の発明では、クランク室内を
吸入圧雰囲気に保持してリップシールや斜板等の耐久性
を向上することができる。請求項2記載の発明では、請
求項1記載の発明の効果に加えて、圧縮機の最小容量運
転状態で、絞り手段によりクランク室の圧力と吸入室の
圧力の差圧を確保して、斜板の最小傾角の保持を安定し
て行うことができる。
【0064】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明の効果に加えて、斜板の傾動運動を利用して絞り弁
の動作を確実に行うことができる。請求項4記載の発明
では、請求項1〜3のいずれかに記載の発明の効果に加
えて、絞り手段と遮蔽手段の構成を簡素化することがで
きる。
【0065】請求項5記載の発明では、請求項1〜3の
いずれかに記載の発明の効果に加えて、斜板の傾動運動
を利用して遮蔽体の動作を確実に行うことができる。請
求項6記載の発明では、請求項5記載の発明の効果に加
えて、遮蔽手段をスプールとバネにより簡素に構成する
ことができる。
【0066】請求項7記載の発明では、請求項1〜6の
いずれかに記載の発明の効果に加えて、クランク室内の
冷媒ガスはベアリングの隙間からリップシール室を経て
回転軸内の連通路に流れるので、ベアリング及びリップ
シールの潤滑を確実に行うことができる。
【0067】請求項8記載の発明では、請求項6記載の
発明の効果に加えて、スプールに絞り手段を兼用して、
構造を簡素化することができる。請求項9記載の発明で
は、請求項1〜8のいずれかに記載の発明の効果に加え
て、斜板の重量を軽減できるとともに、斜板の製作を容
易に行うことができ、圧縮機の軽量化、コストダウンを
図ることができる。
【0068】請求項10記載の発明では、請求項1〜9
のいずれかに記載の発明の効果に加えて、圧縮機と車両
エンジンとの間の動力を断続することなく、冷房負荷に
応じて圧縮機の実質的な起動・停止を行うことができ
る。
【0069】請求項11記載の発明では、請求項1〜1
0のいずれかに記載の発明の効果に加えて、圧縮機の回
転軸とプーリとの間に電磁クラッチが存在しないので、
圧縮機を小型・軽量化することができ、起動ショックを
さらに緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 片頭ピストン型圧縮機の最大容量状態の縦断
面図。
【図2】 吸入弁機構及び吐出弁機構の部分拡大断面
図。
【図3】 スプール付近の横断面図。
【図4】 片頭ピストン型圧縮機の最小容量状態の縦断
面図。
【符号の説明】
11…ハウジングの一部を形成するシリンダブロック、
12…フロントハウジング、13…リヤハウジング、1
6…回転軸、23…シリンダボア、24…ピストン、2
5…クランク室、26…回転支持体、30…斜板、38
…吸入圧領域としての吸入室、40…吐出圧領域として
の吐出室、47…第1吸入通路、49…開閉部、51…
第2吸入通路、52…連通路、53…リップシール室、
54…連通室、55…連通孔、56…環状通路、57…
連通路、61…圧力供給通路、64…電磁開閉弁、76
…負荷検出器としての温度センサ、SW…スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横野 智彦 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社 豊田自動織機製作所 内 (56)参考文献 特開 平7−189904(JP,A) 特開 平6−346845(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 27/08 F04B 27/14 F04B 49/00 361

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに形成したシリンダボア内に
    片頭ピストンを往復動可能に収容し、ハウジング内のク
    ランク室に配設された回転軸には回転支持体を止着し、
    その回転支持体には片頭ピストンを往復動させるための
    斜板を傾動可能に支持し、吐出圧領域と前記クランク室
    を接続する圧力供給通路には開閉弁を設け、ピストンを
    介したクランク室の圧力とシリンダボア内の圧力との差
    圧により斜板の傾角を変更するようにした片頭ピストン
    型圧縮機において、 外部冷媒回路から前記クランク室へ冷媒ガスを導入する
    第1吸入通路と、前記第1吸入通路より該クランク室
    導入された冷媒ガスを前記吸入室へ導入する第2吸入通
    、前記斜板が最小傾角状態であるとき前記第1吸入
    通路を閉鎖する遮蔽手段を設けた片頭ピストン型圧縮
    機。
  2. 【請求項2】 前記斜板が最小傾角状態であるとき、第
    2吸入通路の通路面積を絞るための絞り手段を備えてい
    る請求項1に記載の片頭ピストン型圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記第2吸入通路の絞り手段は、シリン
    ダブロックの収容室に嵌入され、かつ斜板の傾動に追従
    して往復動される絞り弁である請求項1に記載の片頭ピ
    ストン型圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記第2吸入通路の絞り手段は、前記遮
    蔽手段に連動するように一体的に設けられている請求項
    1〜3のいずれかに記載の片頭ピストン型圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記遮蔽手段は、シリンダブロックの収
    容室に嵌入され、かつ斜板の傾動に追従して往復動され
    る遮蔽体である請求項1〜3のいずれかに記載の片頭ピ
    ストン型圧縮機。
  6. 【請求項6】 前記遮蔽体はシリンダブロックの中心部
    に形成した収容室と回転軸との間に斜板の傾動により回
    転軸の軸線方向への往復動可能に介在された有蓋筒状の
    スプールであって、該スプールの蓋部には第1吸入通路
    の開閉部が設けられ、該スプールはバネにより開放方向
    へ付勢されている請求項5に記載の片頭ピストン型圧縮
    機。
  7. 【請求項7】 前記第2吸入通路は、回転軸内に形成さ
    れた第1連通路を有し、該第1連通路の上流端はクラン
    ク室にベアリングの隙間を通して連通されたリップシー
    ル室と連通され、第1連通路の下流端はシリンダブロッ
    ク内に形成した連通室に開口され、該連通室は第2連通
    路を介して吸入室に連通されている請求項1〜6のいず
    れかに記載の片頭ピストン型圧縮機。
  8. 【請求項8】 前記スプールには第2吸入通路の一部と
    なる連通孔が形成され、該スプールが斜板に連動してリ
    ヤ側に移動されたとき、収容室の内周に形成した第2吸
    入通路の一部となる環状連通路に対する通路面積を減少
    して絞りを与えるように構成されている請求項6に記載
    の片頭ピストン型圧縮機。
  9. 【請求項9】 前記斜板はアルミニウム等の軽量材によ
    り形成されている請求項1〜8のいずれかに記載の片頭
    ピストン型圧縮機。
  10. 【請求項10】 前記開閉弁は空調装置の操作スイッチ
    及び冷房負荷の検出器からの信号により作動されるもの
    である請求項1〜9のいずれかに記載の片頭ピストン型
    圧縮機。
  11. 【請求項11】 前記回転軸の前端部に嵌合固定された
    プーリは、車両のエンジンの回転運動に直結されている
    請求項1〜10のいずれかに記載のクラッチレス片頭ピ
    ストン型圧縮機。
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