JP3280627B2 - ゴム押出し装置 - Google Patents
ゴム押出し装置Info
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Description
し機からのゴムにより断面が複数領域に区分される、例
えばタイヤ形成用のゴム部材等であるゴム押出し体を押
出し成形するゴム押出し装置に関する。
Aに白色ゴムにて文字等のマークBを表示したホワイト
レタータイヤの前記サイドウォール部Aは、一般に、白
文字形成用の白色ゴムRaと、この白色ゴムRaの上下
に連なる黒色のサイドウォーゴムRbと、下のサイドウ
ォーゴムRbの下方に配されるリムずれ防止用のクリン
チゴムRcとを一体に接合したゴム押出し体R1を、カ
ーカスCの外面に貼着することによって形成している。
すなわち、前記ゴム押出し体R1は、その横長断面を、
前記3種類のゴムRa、Rb、Rcからなる4つの断面
領域Y1〜Y4に区分している。
示すように、前記各ゴムRa、Rb、Rcを吐出する3
台の押出し機Ma、Mb、McをプリフォーマセットF
に接続し、前記押出し機Mbから横方向(横長断面の長
手方向)に分岐して押出されるサイドウォールゴムR
b、Rb(断面領域Y1、Y3)間に、押出し機Maか
らの白色ゴムRa(断面領域Y2)を導入している。こ
のとき、ゴム吐出量が小な小型の押出し機Maは、ゴム
吐出量が大な大型の押出し機Mbの上方側に取付けられ
る。又前記押出し機Ma、Mbの反対側(背面側)に、
クリンチゴムRc吐出用の押出し機Mcを取付けること
によって、前記断面領域Y4を断面領域Y3の背面側に
形成している。
に、前記断面領域Y1、Y2の背面に、サイドウォーゴ
ムRbからなる断面領域Y5を設けた5つの断面領域Y
1〜Y5を有するゴム押出し体Rを用いることが望まれ
ている。その理由は、白色ゴムRaは、サイドウォーゴ
ムRbに比べて粘着性に劣るためであり、前記断面領域
Y5の形成により、この白色ゴムRaとカーカスCとの
直接接触をなくすことができ、接触部分での剥離損傷を
効果的に阻止しうるのである。又断面領域Y5の形成に
より高価な白色ゴムRaの使用量が減るため、コストダ
ウンが計れるという利点もある。
プリフォーマセットFの構造では、前記押出し機Mbか
らのサイドウォールゴムRbを、上方側の押出し機Ma
からの白色ゴムRaを超えて反対側に回り込ませること
は困難であり、従って、断面領域Y5形成用の新たな押
出し機Md(図12に一点鎖線で示す)を、プリフォー
マセットFの背面側に設ける必要が生じる。その結果、
押出し機の増設を招くほか、プリフォーマセット及び設
備の大幅な変更が必要となるという問題がある。
ムを手前側と背面側とに分岐して流すことができ、押出
し機の増設を招くことなくかつプリフォーマセットの変
更を最小限に止めながら、前記断面領域Y2の背面側に
新たな断面領域Y5を容易に形成しうるゴム押出し装置
の提供を目的としている。
に、本願の請求項1の発明は、複数台のゴム押出し機か
ら吐出されるゴムにより形成される複数の断面領域に区
分される横長の断面を有するゴム押出し体をプリフォー
マセットを用いて成形するゴム押出し装置であって、前
記プリフォーマセットは、前記ゴム押出し機からのゴム
を受け入れる流入口が開口する複数の流入面と流入した
ゴムを流出する複数の流出口が開口する流出面とを有す
る第1のベースフォーマ、この第1のベースフォーマの
少なくとも1つの前記流入面に取付けられる第1のプリ
フォーマ、前記第1のベースフォーマの流出面に配置さ
れる第2のプリフォーマ、及び前記第1のベースフォー
マとの間でこの第2のプリフォーマを嵌着する第2のベ
ースフォーマからなり、前記第1のプリフォーマは、該
第1のプリフォーマの長さ方向に並んで複数種類のゴム
が供給される複数の供給口からのゴムを、該第1のプリ
フォーマが取付けられる前記流入面であるベースフォー
マ流入面の前記流入口に吐出するとともに、前記ベース
フォーマ流入面に、前記1つの供給口からのゴムを分け
て受け入れる第1、第2の分岐流入部を設け、かつ前記
流出面に、この第1、第2の分岐流入部からのゴムを分
離して出す第1、第2の分岐流出部を含む流出口を形成
し、かつ前記第2のプリフォーマは、分離した第1、第
2の分岐流出部からのゴムを異なる前記断面領域に仮区
分した区分ゴムを形成して送り出し口から前記第2のベ
ースフォーマに送り、しかもこの第2のベースフォーマ
は、この区分ゴムを前記ゴム押出し体に成形することを
特徴としている。
プリフォーマは、合わせ面に供給口又は送り出し口を形
成する各一対の長軸体からなることを特徴としている。
フォーマは断面三角状をなし、かつ2つの面を前記流入
面としたことを特徴としている。
示例とともに説明する。図1は、本発明のゴム押出し装
置1を示す概念図であって、図中、記号2はゴム押出し
体Rを成形するためのプリフォーマセット、記号3は前
記プリフォーマセット2を保持するとともに複数のゴム
押出し機Mの吐出口を固定するヘッドである。又記号8
は各ゴム押出し機Mからのゴムをプリフォーマセット2
に導く案内流路である。
図11の如く、ホワイトレタータイヤのサイドウォール
部形成用のゴム部材であるゴム押出し体Rを成形する場
合を例示している。このゴム押出し体Rは、その横長断
面を、サイドウォールゴムRbからなる断面領域Y1、
Y3、Y5と、白色ゴムRaからなる断面領域Y2と、
クリンチゴムRcからなる断面領域Y4との5つの領域
に区分している。なお、前記断面領域Y1、Y2、Y3
は横長断面の手前側に、又断面領域Y4、Y5はその背
面側に位置して夫々長手方向に並んで形成される。
の如く、本例では3台のゴム押出し機Ma〜Mcからの
ゴムRa〜Rcを受け入れる流入口4が開口する複数の
流入面Siと流出口5が開口する流出面Soとを有する
第1のベースフォーマ6、この第1のベースフォーマ6
の1つの前記流入面Siに取付けられる第1のプリフォ
ーマ7、前記第1のベースフォーマ6の前記流出面So
に配置される第2のプリフォーマ9、及び前記第1のベ
ースフォーマ6との間でこの第2のプリフォーマ9を嵌
着する第2のベースフォーマ10から構成される。
断面三角状をなし、その底面を前記流出面Soとして形
成する。又2つの斜面を流入面Sif、Sirとして形
成しており、以後、前記第1のプリフォーマ7が取付け
られる手前側の流入面Sifをベースフォーマ流入面、
背面側の流入面Sirを非ベースフォーマ流入面と呼ぶ
場合がある。なお本願では、便宜上、ゴム押出し機Mb
が取付く側を手前側、その反対側を背面側と呼んでい
る。
示すように、前記長手方向に並んで複数種類(本例では
2種類)のゴムRa、Rbが供給される複数(本例では
3つ)の独立した供給口11と、この供給口11からの
各ゴムRa、Rbを前記ベースフォーマ流入面Sifの
流入口4fに吐出する吐出口12とを具える。
合わせ面13を突合わせた上下一対の長軸体7U、7L
からなり、前記供給口11と吐出口12とを、各合わせ
面13を切欠くことによって形成している。すなわち、
ゴムRaの供給口11aは上の長軸体7Uに、又ゴムR
bの供給口11b1、11b2はその両側でかつ下の長
軸体7Lに形成している。各供給口11a、11b1、
11b2は、図4に概念的に略示するように、ゴム流路
の傾斜勾配を互いに違えることによって、近接して横一
列に並ぶ吐出口12a、12b1、12b2に連通して
いる。
る流入口4fは、本例では、前記供給口11b1からの
ゴムRbを上下に分岐して受け入れる第1、第2の分岐
流入部14A、14Bから形成される。この第1の分岐
流入部14Aは、図4の如く、前記吐出口12b1の上
方部分に臨む位置で開口することにより、前記供給口1
1b1からのゴムRbの一部のみを分岐して流入でき
る。又第2の分岐流入部14Bは、前記吐出口12b1
の下方部分と吐出口12a、12b2とに跨って横長に
開口することにより、残るゴムRa、Rbを流入でき
る。
のゴムRaが混在して流入するのを確実に阻止するため
に、本例の如く、前記吐出口12a、12b1、12b
2を互いに独立形成することが好ましいが、要求により
吐出口12a、12b1、12b2を互いに連なる一つ
の大きな開口として形成することもできる。
分岐流入部14A、14Bからのゴムを分離して吐出す
る第1、第2の分岐流出部15A、15Bからなる流出
口5fを具える。
2の分岐流入部14Bから流入するゴムRa、Rbは、
第1のベースフォーマ6中で互いに接合し、断面が仮断
面領域YA1〜YA3に仮区分される第1のゴム接合体
17となって第2の分岐流出部15Bから吐出される。
又第1の分岐流出部15Aからは、前記第1の分岐流入
部14Aから分岐して流入するゴムRbのゴム体19と
なって吐出する。又この流出面Soには、前記非ベース
フォーマ流入面Sirに設ける流入口4rからのゴムR
cをゴム体20として吐出する流出口5rが、前記第1
の分岐流入部14Aと長手方向に並列して形成される。
の流入口4f、4rと、流出口5f、5rとを対比して
示すように、本例では、第2の分岐流入部14Bと第2
の分岐流出部15Bとは実質的に同長さに、又流入口4
rと流出口5rとは実質的に同長さに夫々形成してい
る。これに対して、第1の分岐流出部15Aでは、長手
方向に延長されることにより前記第1の分岐流入部14
Aよりも長くかつ前記仮断面領域YA2と重複しうる延
長部分16を有することが必要である。
に示すように、第1、第2の分岐流出部15A、15B
と流出口5rとに臨む各位置で開口する開口部分22a
〜22cを有し、各開口部分22a〜22cは一つの送
り出し口23に集合している。これにより夫々分離して
吐出される第1のゴム接合体17とゴム体19、20と
を互いに接合し、断面が仮断面領域YA1〜YA5に仮
区分される第2のゴム接合体21(図7に示す)となっ
て送り出し口22から吐出する。
前記第1のプリフォーマ7と同様に、合わせ面25を突
合わせた一対の長軸体9f、9rからなり、前記開口部
分22a〜22cと送り出し口23とを、各合わせ面2
5を切欠くことによって形成している。すなわち、第1
のゴム接合体17を受入れる開口部分22aは手前側の
長軸体9fに、又ゴム体19、20を受入れる開口部分
22b、22cは背面側の長軸体9rに夫々形成してい
る。
独立した開口としても形成できるが、本例の如く互いに
連なる一つの大きな開口として形成することが、ゴム流
れを安定させる上で好ましい。
下端に従来と同様のノズル金具24を取付けることによ
り、図7の如く、前記第2のゴム接合体21である区分
ゴムを、最終の断面形状の前記ゴム押出し体Rに成形す
る。
投入されるゴムRa、Rb、Rcがゴム押出し体Rとし
て成形されるまでの断面形状の変化の様子を略示する。
本例では、前記第1のベースフォーマ6に、1つの供給
口11b1からのゴムRbを分けて受け入れる第1、第
2の分岐流入部14A、14Bからなる流入口4fと、
この第1、第2の分岐流入部14A、14Bからのゴム
を分離して吐出する第1、第2の分岐流出部15A、1
5Bからなる流出部5fを形成している。
ム体19を、供給口11b1からのゴムRbから分岐さ
せるとともに、この分岐したゴム体19を押出し機Mb
の反対側(背面側)に回り込ませることが可能となる。
又本例のプリフォーマセット2は、従来のプリフォーマ
セット2に対し、第1のベースフォーマ6及び、第2の
プリフォーマ9の長尺体9rを変更することにより達成
しうるなど、押出し機の増設を招くことがなく、しかも
設備の変更を最小限に止めることができる。
5におけるL1の位置で切断たときの断面図、図9はL
2の位置で切断したときの断面図、図10はL3の位置
で切断したときの断面図である。
成用のゴム部材に特定されることなく、種々の用途のゴ
ム押出し体の形成のために用いることができる。又その
構造も、例えば本例の3本のゴム押出し機のものに限定
されることなく種々な構造に変化させることができる。
一つの押出し機から吐出するゴムを手前側と背面側とに
分岐して流すことができ、押出し機の増設を招くことな
くかつプリフォーマセットの変更を最小限に止めなが
ら、押出し機の反対側に新たなゴムの断面領域を容易に
形成することができる。
る概念図である。
較して示す線図である。
るまでの断面形状の変化を略示する線図である。
切断たときの断面図である。
切断たときの断面図である。
で切断たときの断面図である。
示す線図である。
る。
を示す線図である。
Claims (3)
- 【請求項1】複数台のゴム押出し機から吐出されるゴム
により形成される複数の断面領域に区分される横長の断
面を有するゴム押出し体をプリフォーマセットを用いて
成形するゴム押出し装置であって、 前記プリフォーマセットは、前記ゴム押出し機からのゴ
ムを受け入れる流入口が開口する複数の流入面と流入し
たゴムを流出する複数の流出口が開口する流出面とを有
する第1のベースフォーマ、 この第1のベースフォーマの少なくとも1つの前記流入
面に取付けられる第1のプリフォーマ、 前記第1のベースフォーマの流出面に配置される第2の
プリフォーマ、 及び前記第1のベースフォーマとの間でこの第2のプリ
フォーマを嵌着する第2のベースフォーマからなり、 前記第1のプリフォーマは、該第1のプリフォーマの長
さ方向に並んで複数種類のゴムが供給される複数の供給
口からのゴムを、該第1のプリフォーマが取付けられる
前記流入面であるベースフォーマ流入面の前記流入口に
吐出するとともに、 前記ベースフォーマ流入面に、前記1つの供給口からの
ゴムを分けて受け入れる第1、第2の分岐流入部を設
け、 かつ前記流出面に、この第1、第2の分岐流入部からの
ゴムを分離して出す第1、第2の分岐流出部を含む流出
口を形成し、 かつ前記第2のプリフォーマは、分離した第1、第2の
分岐流出部からのゴムを異なる前記断面領域に仮区分し
た区分ゴムを形成して送り出し口から前記第2のベース
フォーマに送り、 しかもこの第2のベースフォーマは、この区分ゴムを前
記ゴム押出し体に成形することを特徴とするゴム押出し
装置。 - 【請求項2】前記第1、第2のプリフォーマは、合わせ
面に供給口又は送り出し口を形成する各一対の長軸体か
らなることを特徴とする請求項1記載のゴム押出し装
置。 - 【請求項3】前記第1のベースフォーマは断面三角状を
なし、かつ2つの面を前記流入面としたことを特徴とす
る請求項1又は2記載のゴム押出し装置。
Priority Applications (1)
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JP29542598A JP3280627B2 (ja) | 1998-10-16 | 1998-10-16 | ゴム押出し装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=17820449
Family Applications (1)
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Cited By (1)
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KR102343891B1 (ko) * | 2021-05-07 | 2021-12-29 | 넥센타이어 주식회사 | 타이어 반제품 제조용 압출 장치 |
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WO2008117823A1 (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-02 | Bridgestone Corporation | 未加硫ゴム押出装置及び未加硫ゴムの製造方法 |
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FR3061061A1 (fr) | 2016-12-22 | 2018-06-29 | Compagnie Generale Des Etablissements Michelin | Installation d’extrusion comportant une tete d’extrusion perfectionnee |
FR3061062A1 (fr) * | 2016-12-22 | 2018-06-29 | Compagnie Generale Des Etablissements Michelin | Installation d’extrusion comportant une tete d’extrusion perfectionnee |
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1998
- 1998-10-16 JP JP29542598A patent/JP3280627B2/ja not_active Expired - Fee Related
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