JP4587091B2 - ブロー成形方法と、その装置及びこれに使用されるダイヘッド - Google Patents

ブロー成形方法と、その装置及びこれに使用されるダイヘッド Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、ブロー成形する方法とその装置及びこれに使用されるダイヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の多層パリソンを形成しブロー成形する装置として、種々の装置が各社で開発され、公開されている。その一例として実開平6−9914号公報がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、多層パリソンの外層、中間層の分配樹脂路の形状を簡略化し、樹脂の滞留を減少させ、樹脂劣化を少なくするブロー成形方法とその装置及びこれに使用されるダイヘッドを市場に提供することを目的とする。この発明のその他の目的は、ダイヘッドの本体直径を大きくすることなく、パリソンの層数を任意に変更可能とするブロー成形方法とその装置及びこれに使用されるダイヘッドを市場に提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、特定発明は、少なくとも2つの外層用の樹脂路に最内層用の樹脂路がダイヘッドに同心的に設けてあり、これら樹脂路が前記ダイヘッドの吐出口近傍で合流し、前記吐出口に連通し少なくとも2層のパリソンを前記吐出口から吐出し、ブロー成形するブロー成形方法において、前記ダイヘッドを、少なくとも2個の環状ブロックダイを上下重ね合わせて構成し、隣接する環状ブロックダイ間に平面内で少なくとも1回左右円周方向に分岐した分岐路を通して等角間隔異なる位置より次に全周の環状路より成る分配樹脂路を通じて外層用の樹脂路に外層用の樹脂を供給し、他方マンドレルの外周面に沿い昇降可能なプランジャーにより、ダイ内アキューム室に貯留された最内層用の溶融樹脂を、マンドレルと前記環状ブロックダイ間で形成された合流通路において、前記外層用の溶融樹脂と合流して、これら環状ブロックダイのうち、下側の環状ブロックダイ下面に設けたダイリングとマンドレル間で形成した前記吐出口から前記外層用の樹脂と最内層の樹脂からなる少なくとも2層のパリソンを吐出しブロー成形するとともに、前記環状路の樹脂の合流位置を、前記パリソンを収容しブロー成形する成型金型の合わせ面に概ね符合させることを特徴とするブロー成形方法としてある。
【0005】
前記課題を解決するために、このブロー成形方法における前記外層用の樹脂路に連なる分配樹脂路の樹脂供給口を、前記環状ブロックダイの側方の上下に重なる前記環状ブロックダイ間に設け、この樹脂供給口にダイ外アキュームレータ室より溶融樹脂を供給し、このダイ外アキュームレータ室より前記樹脂供給口に供給された外層用の溶融樹脂を、この樹脂注入口から平面に見て円周方向へ90度左右に分岐し、次いで前記分岐路の終端の180度異なる位置から環状路全周に分配し、この環状路の全内周縁から前記上下に重なる前記環状ブロックダイ間の扁平ドーナツ盤状樹脂通路を介して、前記外層用の樹脂路に供給するとともに、前記環状路の樹脂の合流位置を、前記パリソンを収容しブロー成形する成型金型の合わせ面に概ね符合させることを特徴とする。
【0006】
前記課題を解決するために、関連発明は、少なくとも2つの外層用の樹脂路と最内層用の樹脂路がダイヘッドに同心的に設けてあり、これら樹脂路が前記ダイヘッドの吐出口近傍で合流し、前記吐出口に連通し少なくとも2層のパリソンを前記吐出口から吐出し、ブロー成形するブロー成形装置において、前記ダイヘッドは、少なくとも2個の環状ブロックダイを上下重ね合わせて成り、隣接する環状ブロックダイ間に平面内で少なくとも1回左右円周方向に分岐した分岐路が形成され、これら分岐路で分割された等角間隔に設けた分岐路出口部はこれより内側の前記環状ブロックダイ間に設けた環状路及び全内周縁に連なる扁平ドーナツ盤状樹脂通路に連通して外層用樹脂の分配樹脂路は成り、この分配樹脂路は、外層用の樹脂路に連通させてあり、他方マンドレルの外周面に沿い昇降可能なプランジャーが設けて、ダイ内アキューム室に貯留された最内層用の樹脂路は、マンドレルと前記環状ブロックダイ間で形成された内外層合流通路に通じ、この合流路は、前記吐出口に連通しているとともに、前記環状路の樹脂の合流位置は、前記パリソンを収容しブロー成形する成型金型の合わせ面にほぼ符合していることを特徴とするブロー成形装置としてある。
【0007】
前記課題を解決するために、このブロー成形装置における前記外層用の樹脂路に連なる分配樹脂路の樹脂供給口は、前記環状ブロックダイの側方の上下に重なる前記環状ブロックダイ間に設けてあり、この樹脂供給口はダイ外アキュームレータ室に連通し、この樹脂供給口から平面に見て分配樹脂路は前記90度円周方向に左右に分岐する第1分岐路と、各第1分岐路から更に90度左右に第1分岐路よりも内側に分岐した一対の第2分岐路からなり、この一対の第2分岐路の先端は、他側の第2分岐路の先端と、前記樹脂注入口の軸線上乃至上下に重なる位置上で合流させてあり、前記第2分岐路の全域の内縁より内側の上下の前記環状ブロックダイ間には前記合流点に通じる前記扁平ドーナツ盤状樹脂通路が形成してあるとともに、前記環状路の樹脂の合流位置は、前記パリソンを収容しブロー成形する成型金型の合わせ面にほぼ符合していることを特徴とする。
【0008】
前記課題を解決するために、このブロー成形装置における前記パリソンが3種3層としてあり、前記環状ブロックダイは3個積み重ねられ、最下部と中間部の前記環状ブロックダイ間には、前記外層用の樹脂路に連なる前記分配樹脂路が形成され、最上部と中間部の前記環状ブロックダイ間には、中間層用の樹脂路に連なる中間層用樹脂の分配樹脂路が形成され、これら分配樹脂路は各段共にほぼ同様の形状としてあることを特徴とする。
【0009】
前記課題を解決するために、関連発明は、少なくとも2個の環状ブロックダイを上下重ね合わせて成り、隣接する環状ブロックダイ間に平面内で少なくとも1回左右円周方向に分岐した分岐路が形成され、これら分岐路で分割された等角間隔に設けた分岐路出口部はこれより内側の前記環状ブロックダイ間に設けた環状路及び全内周縁に連なる扁平ドーナツ盤状樹脂通路に連通して外層用樹脂の分配樹脂路は成り、この分配樹脂路は外層用の樹脂路に連通させてあり、他方マンドレルの外周面に沿い昇降可能なプランジャーが設けて、ダイ内アキューム室に貯留された最内層用の樹脂路は、マンドレルと前記環状ブロックダイ間で形成された合流通路を通り、扁平ドーナツ盤状通路に連なる前記外層用の溶融樹脂路内の外層用の樹脂と合流して吐出口から吐出する形状としてあるとともに、前記環状路内を流れる外層用の樹脂の合流点位置は、前記パリソンを収容しブロー成形する成型金型の合わせ面に符合していることを特徴とするブロー成形装置用のダイヘッドとしてある。
【0010】
【発明の実施の形態】
請求項6記載のダイヘッドに関する発明の代表的な実施の形態を請求項3,4記載の装置発明の代表的な実施の形態と併せて説明する。
【0011】
図1において、Aは、ブロー成形装置全体を示し、このブロー成形装置Aは外層用及び中間層用の樹脂路10、11とに最内層用の樹脂路12がダイヘッド13に同心的に設けてあり、これら樹脂路10、11、12が前記ダイヘッド13の吐出口14近傍で合流し、前記吐出口70に連通し3種3層のパリソンPを前記吐出口70から吐出し、ブロー成形するものである。前記ダイヘッド13は、3個の環状ブロックダイ15、16、17を上下重ね合わせて成り、最下部と中間部の環状ブロックダイ15、16間に平面内で1回左右円周方向に分岐した分岐路18が形成され、これら分岐路18で分割された等角間隔に設けた分岐路出口部19はこれより内側の前記環状ブロックダイ15、16間に設けた環状路20及び全内周縁に連なる扁平ドーナツ盤状樹脂通路21に連通して外層用の分配樹脂路B1は成り、このように形成して分配樹脂路B1は外層用の樹脂路10に連なる(図2、図3、参照)。
【0012】
更に詳述すれば前記外層用の樹脂路10に連なる前記分配樹脂路の樹脂供給口26は、前記環状ブロックダイ15、16、17の側方で上下に重なる前記環状ブロックダイ15、16間に設けてあり、この樹脂供給口26はダイ外アキュームレータ室(図示せず)に連通し、この樹脂供給口26から平面に見て前記分配樹脂路は前記90度円周方向に左右に分岐する分岐路18と、各分岐路18から更に90度左右に分けて分岐路18の吐出口よりも内側で円周方向に設けた前記環状路20に連なり、この環状路20の全域の内縁より内側の上下の前記環状ブロックダイ15、16間には前記外層用の樹脂路10に通じる扁平ドーナツ状樹脂通路21が形成してあり(図3参照)、前記環状路20の中を流れる溶融樹脂の合流位置は、前記パリソンを収容しブロー成形する成型金型(図示せず)の合わせ面にほぼ符合している。
【0013】
最上部と中間部の前記環状ブロックダイ17、16間には、中間層用の樹脂路11に連なる分配樹脂路B2が形成され、この分配樹脂路B2は外層用の分配樹脂路B1とほぼ同様の形状としてあり、分配樹脂路B1と同一の符号は同一の構成を示す(図4参照)。
【0014】
他方マンドレル22の外周面に沿い昇降可能なプランジャー23が設けて、ダイ内アキューム室24に貯留された最内層用の溶融樹脂路は、マンドレル22と環状ブロックダイ間で形成された3層合流通路25に通じ、この合流路は、前記吐出口13に連通している(図1参照)。前記プランジャー23の外側でダイ本体の内側に同心に配置した環状スリーブ27の外周面に、押出機(図示せず)からの樹脂流入口28に連通する分岐路の下流に連なる円筒面樹脂分配路はこのダイヘッド13の軸線方向に対称となるようにコートハンガー状の円筒面樹脂分配路として形成され、この円筒面樹脂分配路29の上流方向である分岐路30においてはダイ本体Dと環状スリーブ27は密嵌し分岐路に沿い流れる周方向の流れを生じさせ、この円筒面樹脂分配路29においてはダイ本体Dと環状スリーブ27間に間隙が形成され、この円筒面樹脂分配路29に沿い流れる周方向流と併せてこの間隙を流れる軸線方向流れを生じさせる形状としてある(図1参照)。
【0015】
前記プランジャー22の外周面に付着した溶融樹脂膜を、パリソンPの吐出毎に上下動するプランジャー22の外周面から剥離する溶融樹脂膜剥離用環状体50が、プランジャーの外周面を取り囲んで前記スリーブ27の上端に固定されている(図1、図5、図6、図7参照)。この溶融樹脂剥離用環状体50は、扁平にリング体から成り、その中心には、前記プランジャーが貫通する貫通孔51が明けてあり、この貫通孔51の周囲に円周方向に間隔を置いて複数の取付孔52が前記溶融樹脂剥離用環状体50の軸線方向に設けてあり、隣接する取付孔52間で、この溶融樹脂剥離用環状体50の下面53側には、このリング体の外周面から貫通孔51にわたり殺ぎ落として形成した溶融樹脂膜排出口部54が形成してあり、各溶融樹脂膜排出口部54は前記貫通孔51にその全内縁で連通し、前記取付穴52の周縁を避けて、前記溶融樹脂剥離用環状体50の外周面に開放している(図4、図6及び図7参照)。
前記溶融樹脂膜排出口部54は前記スリーブ27の上端面との間に放射状に形成された扁平な間隙口を形成して、前記スリーブ27の上端に前記溶融樹脂剥離用環状体50は固定されている。前記貫通穴51には、段差部55が設けてあり、前記リング体の上面56側の直径が、このリング体の下面53側の直径より小さくしてあり、このリング体の上面側の直径は前記プランジャー23の外形とほぼ符合し、前記段差部55は、溶融樹脂膜剥離エッジを形成している(図6参照)。この実施の形態の作用を請求項1、2記載の方法発明の代表的な実施の形態として説明する。
【0016】
前記分配樹脂路B1、B2を通じて外層用および中間層の樹脂路10、11に外層用の樹脂及び中間層の樹脂を別々に供給する。他方マンドレル20の外周面に沿い昇降可能なプランジャー23により、ダイ内アキューム室24に貯留された最内層用の溶融樹脂を、マンドレル22と環状ブロックタイ間で形成された前記合流通路25において、前記外層用、中間層用の溶融樹脂と合流して、下側の環状ブロックダイ15に取り付けたダイリング60とマンドレル22間で形成した吐出口70から前記外層用、中間層用の樹脂と最内層の樹脂からなる3種3層のパリソンPを吐出しブロー成形する。
【0017】
更に詳述すれば前記外層、中間層用の樹脂路10、11に連なる各分配樹脂路B1、B2の樹脂供給口26にダイ外アキュームレータ室より溶融樹脂を各々供給し、このダイ外アキュームレータ室より前記樹脂供給口26に供給された外層用、中間層用の溶融樹脂を、この樹脂注入口26から平面に見て円周方向へ90度左右に分岐し、次いで前記分岐路18の終端の180度異なる位置から環状路20全周に分配し、この環状路20の全内周縁から前記上下に重なる前記環状ブロックダイ間の扁平ドーナツ盤状樹脂通路21を介して、外層用、中間層用の樹脂路10、11に供給する。
【0018】
前記環状路20の樹脂の合流位置を、前記パリソンを収容しブロー成形する成型金型(図示せず)の合わせ面に概ね符合させる。このように符合することで、仮にパリソンにフローマークが発生したとしても、前記成型金型の合わせ面に前記フローマークが位置するため、ブロー成形品の外観を損ねることはなく、その外観は良好に維持され、このフローマークが発生した部分を前記合わせ部において喰い切れば、更にブロー成形品の外観を良好に維持される。溶融樹脂の貯留をプランジャー23の上昇に伴い、前記環状スリーブ27の下端を通りダイ内アキューム室24内に下方から徐々に貯留し、このプランジャー23下端を前記環状スリーブ27の下端より若干下位まで下降させ、ダイ内アキューム室24内の溶融樹脂全量を余すことなく、前記合流点25へ供給し、前記外層用、中間層用樹脂と合流させて、3種3層のパリソンPを吐出口70から吐出しブロー成形する。前記プランジャー23の上昇毎に前記プランジャー23の外周面に付着している内層用の溶融樹脂は前記溶融樹脂剥離用環状体50の貫通穴51に形成された段差部55のエッジにより剥離され、この剥離した樹脂は、前記排出口部54を通して、外部へ放射状に排出される(図6参照)。前記溶融樹脂剥離用環状体50の作用は、多層樹脂よりなるパリソン成形用ダイヘッドでなくとも、ダイ内アキューム型のものであれば、単層でも同様の作用を為すが、現在は多層パリソンが一般的であり、利用価値は大きい。
【0019】
実施の形態2
この実施の形態は、図8に示すもので、請求項6記載のダイヘッドに関する別の形態で請求項3.4記載の装置発明の代表的な実施の形態と併せて説明する。
実施の形態1と異なる構成は次の通りである。実施の形態1の分岐路18が第1分岐路18aによって2分割され、第2分岐路18bにおいて4分割され、それぞれの出口部において90度各間隔で、内側に設けた円周方向の前記環状路20の連通されている。この環状路20内を流れる溶融樹脂の分岐点は4点有るが、そのうち180度離れた位置の合流点は前記パリソンを収容しブロー成形する成型金型(図示せず)の合わせ面に概ね符合させてある。その他、実施の形態1と同一の符号は同一の構成を示し、同様の作用を為す。
【0020】
【発明の効果】
請求項1、2記載の方法発明においては、前記ダイヘッドを、少なくとも2個の環状ブロックダイを上下重ね合わせて構成し、隣接する環状ブロックダイ間に平面内で少なくとも1回左右に分岐した、分岐路を通して等角間隔異なる位置より次に全周の環状路より成る分配樹脂路を通じて外層用の樹脂路に外層用の樹脂を供給し、他方マンドレルの外周面に沿い昇降可能なプランジャーにより、ダイ内アキューム室に貯留された最内層用の溶融樹脂を、マンドレルとリング部材間で形成された合流通路において、前記外層用の溶融樹脂と合流するため、前記外装用の溶融樹脂を平面内で順次分配して前記合流部に供給でき、樹脂を円滑に流すことができ、その滞留を減少でき、樹脂劣化を低減し、更に色路替えを含む材料替えを迅速にできる。
前記環状路の樹脂の合流位置を、前記パリソンを収容しブロー成形する成型金型の合わせ面に概ね符合させることにより、仮にパリソンにフローマークが発生したとしても、前記成型金型の合わせ面に前記フローマークが位置するため、ブロー成形品の外観を損ねることはなく、その外観を良好に維持でき、このフローマークが発生した部分を前記合わせ部において喰い切れば、更にブロー成形品の外観を良好に維持できる。
【0021】
請求項2記載の方法発明においては、殊に、前記外層用の樹脂路に連なる分配樹脂路の樹脂供給口を、前記環状ブロックダイの側方の上下に重なる前記環状ブロックダイ間に設け、この樹脂供給口にダイ外アキュームレータ室より溶融樹脂を供給し、このダイ外アキュームレータ室より前記樹脂供給口に供給された外層用の溶融樹脂を、この樹脂注入口から平面に見て円周方向へ90度左右に分岐し、次いで前記分岐路の終端の180度異なる位置から環状路全周に分配し、この環状路の全内周縁から前記上下に重なる前記環状ブロックダイ間の扁平ドーナツ盤状樹脂通路を介して、外層用の樹脂路に供給することを特徴により、供給された外層用の樹脂を1回に分岐し分配した後、前記合流点にその全周から均一に供給することができる。
【0022】
請求項3記載の装置発明においては、請求項1記載の方法発明を実施でき、その効果を奏する。
【0023】
請求項4記載の装置発明においては、請求項2記載の方法発明を実施でき、その効果を奏する。
【0024】
請求項5記載の装置発明においては、前記パリソンを3種3層とし、前記環状ブロックダイを3個積み重ね、最下部と中間部の前記環状ブロックダイ間には、前記外層用の樹脂路に連なる前記分配樹脂路を形成し、最上部と中間部の前記環状ブロックダイ間には、中間層用の樹脂路に連なる前記分配樹脂路を形成し、これら分配樹脂路をほぼ同様の形状とすることにより、請求項3、4記載の装置発明の効果を3種3層のパリソンを利用し、ブロー成形する際に有効に発揮できる。
【0025】
請求項6記載の発明において、請求項1、2記載の方法発明を実施でき、その効果を奏する。
【0026】
実施の形態においては、前記溶融樹脂剥離用環状体50により、プランジャー23の上昇毎にプランジャー23外周面を自動的にクリーニングできる。
前記各実施の形態においては、ブロー成形装置をダイレクトブロー(押出)方式として説明したが、インジェクション(射出)方式としても、この発明の技術的範囲に属する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の概略縦断面図である。
【図2】 図1一部破断斜視図である。
【図3】 図1の下側の環状ブロックダイの斜視図である。
【図4】 図1の中間の環状ブロックダイの平面図である。
【図5】 溶融樹脂離間環状体の底面図である。
【図6】 溶融樹脂剥離用環状体の使用状態を示す概略縦断面図である。
【図7】 図5の正面図である。
【図8】 実施の形態2の環状ブロックダイの平面図である。
【符号の説明】
15、16、17 環状ブロックダイ
B1、B2 分配樹脂路

Claims (6)

  1. 少なくとも2つの外層用の樹脂路に最内層用の樹脂路がダイヘッドに同心的に設けてあり、これら樹脂路が前記ダイヘッドの吐出口近傍で合流し、前記吐出口に連通し少なくとも2層のパリソンを前記吐出口から吐出し、ブロー成形するブロー成形方法において、前記ダイヘッドを、少なくとも2個の環状ブロックダイを上下重ね合わせて構成し、隣接する環状ブロックダイ間に平面内で少なくとも1回左右円周方向に分岐した分岐路を通して等角間隔異なる位置より次に全周の環状路より成る分配樹脂路を通じて外層用の樹脂路に外層用の樹脂を供給し、他方マンドレルの外周面に沿い昇降可能なプランジャーにより、ダイ内アキューム室に貯留された最内層用の溶融樹脂を、マンドレルと前記環状ブロックダイ間で形成された合流通路において、前記外層用の溶融樹脂と合流して、これら環状ブロックダイのうち、下側の環状ブロックダイ下面に設けたダイリングとマンドレル間で形成した前記吐出口から前記外層用の樹脂と最内層の樹脂からなる少なくとも2層のパリソンを吐出しブロー成形するとともに、前記環状路の樹脂の合流位置を、前記パリソンを収容しブロー成形する成型金型の合わせ面に概ね符合させることを特徴とするブロー成形方法。
  2. 前記外層用の樹脂路に連なる分配樹脂路の樹脂供給口を、前記環状ブロックダイの側方の上下に重なる前記環状ブロックダイ間に設け、この樹脂供給口にダイ外アキュームレータ室より溶融樹脂を供給し、このダイ外アキュームレータ室より前記樹脂供給口に供給された外層用の溶融樹脂を、この樹脂注入口から平面に見て円周方向へ90度左右に分岐し、次いで前記分岐路の終端の180度異なる位置から環状路全周に分配し、この環状路の全内周縁から前記上下に重なる前記環状ブロックダイ間の扁平ドーナツ盤状樹脂通路を介して、前記外層用の樹脂路に供給するとともに、前記環状路の樹脂の合流位置を、前記パリソンを収容しブロー成形する成型金型の合わせ面に概ね符合させることを特徴とする請求項1記載のブロー成形方法。
  3. 少なくとも2つの外層用の樹脂路と最内層用の樹脂路がダイヘッドに同心的に設けてあり、これら樹脂路が前記ダイヘッドの吐出口近傍で合流し、前記吐出口に連通し少なくとも2層のパリソンを前記吐出口から吐出し、ブロー成形するブロー成形装置において、前記ダイヘッドは、少なくとも2個の環状ブロックダイを上下重ね合わせて成り、隣接する環状ブロックダイ間に平面内で少なくとも1回左右円周方向に分岐した分岐路が形成され、これら分岐路で分割された等角間隔に設けた分岐路出口部はこれより内側の前記環状ブロックダイ間に設けた環状路及び全内周縁に連なる扁平ドーナツ盤状樹脂通路に連通して外層用樹脂の分配樹脂路は成り、この分配樹脂路は、外層用の樹脂路に連通させてあり、他方マンドレルの外周面に沿い昇降可能なプランジャーが設けて、ダイ内アキューム室に貯留された最内層用の樹脂路は、マンドレルと前記環状ブロックダイ間で形成された内外層合流通路に通じ、この合流路は、前記吐出口に連通しているとともに、前記環状路の樹脂の合流位置は、前記パリソンを収容しブロー成形する成型金型の合わせ面にほぼ符合していることを特徴とするブロー成形装置。
  4. 前記外層用の樹脂路に連なる分配樹脂路の樹脂供給口は、前記環状ブロックダイの側方の上下に重なる前記環状ブロックダイ間に設けてあり、この樹脂供給口はダイ外アキュームレータ室に連通し、この樹脂供給口から平面に見て分配樹脂路は前記90度円周方向に左右に分岐する第1分岐路と、各第1分岐路から更に90度左右に第1分岐路よりも内側に分岐した一対の第2分岐路からなり、この一対の第2分岐路の先端は、他側の第2分岐路の先端と、前記樹脂注入口の軸線上乃至上下に重なる位置上で合流させてあり、前記第2分岐路の全域の内縁より内側の上下の前記環状ブロックダイ間には前記合流点に通じる前記扁平ドーナツ盤状樹脂通路が形成してあるとともに、前記環状路の樹脂の合流位置は、前記パリソンを収容しブロー成形する成型金型の合わせ面にほぼ符合していることを特徴とする請求項3記載のブロー成形装置。
  5. 前記パリソンが3種3層としてあり、前記環状ブロックダイは3個積み重ねられ、最下部と中間部の前記環状ブロックダイ間には、前記外層用の樹脂路に連なる前記分配樹脂路が形成され、最上部と中間部の前記環状ブロックダイ間には、中間層用の樹脂路に連なる中間層用樹脂の分配樹脂路が形成され、これら分配樹脂路は各段共にほぼ同様の形状としてあることを特徴とする請求項3又は4記載のブロー成形装置。
  6. 少なくとも2個の環状ブロックダイを上下重ね合わせて成り、隣接する環状ブロックダイ間に平面内で少なくとも1回左右円周方向に分岐した分岐路が形成され、これら分岐路で分割された等角間隔に設けた分岐路出口部はこれより内側の前記環状ブロックダイ間に設けた環状路及び全内周縁に連なる扁平ドーナツ盤状樹脂通路に連通して外層用樹脂の分配樹脂路は成り、この分配樹脂路は外層用の樹脂路に連通させてあり、他方マンドレルの外周面に沿い昇降可能なプランジャーが設けて、ダイ内アキューム室に貯留された最内層用の樹脂路は、マンドレルと前記環状ブロックダイ間で形成された合流通路を通り、扁平ドーナツ盤状通路に連なる前記外層用の溶融樹脂路内の外層用の樹脂と合流して吐出口から吐出する形状としてあるとともに、前記環状路内を流れる外層用の樹脂の合流点位置は、前記パリソンを収容しブロー成形する成型金型の合わせ面に符合していることを特徴とするブロー成形装置用のダイヘッド。
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