JP3279614B2 - 可搬型現金取扱装置 - Google Patents

可搬型現金取扱装置

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JP3279614B2
JP3279614B2 JP01007892A JP1007892A JP3279614B2 JP 3279614 B2 JP3279614 B2 JP 3279614B2 JP 01007892 A JP01007892 A JP 01007892A JP 1007892 A JP1007892 A JP 1007892A JP 3279614 B2 JP3279614 B2 JP 3279614B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀行等の金融機関で現
金を取扱う業務に使用され、携帯可能な可搬型現金取扱
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、銀行等の金融機関においては、顧
客との入出金に関する業務を現金自動支払機(CD)や
現金自動取引装置(ATM)などを用いて取引の自動化
を図り、取引の迅速性や簡略化の実効を上げることによ
り顧客サービスと業務効率の向上を促進している。これ
らのCDやATMは、取引に必要なキャッシュカードや
預貯金通帳などに磁気記録等の方法で記録されている情
報の読取り、あるいは入出金取引される現金の計数な
ど、全ての処理を行う機構を装置内に備えているので、
装置が大型であり、金融機関のロビーや自動取引コーナ
ーあるいは公共の建物内等の特定場所に固定的に据付け
られている。
【0003】しかしながら金融機関等の業務としては、
顧客が出向いて行うだけではなく、金融機関の従業員が
顧客のところへ出向いて行う渉外営業活動も多く、この
ような業務も顧客サービスの重要な一つとなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】渉外営業活動の場合
は、預貯金の払い戻し要求に対して係員が後日現金を届
けたり、預け入れの要求に対しては現金を一時預かって
事務所や店舗へ戻ってから処理をするなど、一時的にせ
よ未処理の現金を係員が預かることになるので、安全性
に欠けるという点や、即時処理が行われないことから処
理に誤りが発生する可能性が高いなどの問題があった。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、可搬型の現金取扱装置を実現することにより、顧客
先で取引運用を可能にし、全く新しい顧客サービスを提
供することを目的とする。
【0006】また他の目的は、顧客先で安全かつ確実に
現金取引を行うようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は「収納した紙幣を繰出して出金口まで搬送す
る紙幣繰出機構と、取引金額および動作指示を入力する
操作入力手段と、操作者情報を記憶する媒体および顧客
情報を記憶する媒体から情報を読み取る情報読取手段
と、装置各部の動作を制御する制御手段とを施錠可能な
可搬型筐体に実装し、取引は、前記制御手段が、前記情
報読取手段によって媒体から読み取った情報に基づいて
操作者として許可されているものか否かおよび取引可能
な顧客であるか否かを判別した後に、前記紙幣繰出機構
を駆動させることによって実行されることを特徴とす
る」ものである。
【0008】
【0009】
【0010】
【作用】本発明によれば、顧客情報入力手段により顧客
情報が入力され、また操作入力手段により取引金額およ
び動作指示が入力される。入力された情報はともに制御
手段に記憶される。入力された取引金額に基いて制御手
段は紙幣繰出機構を制御し、該紙幣繰出機構により要求
された額の紙幣が繰出され、出金口に排出される。以上
の出金取引は顧客先で行われ、このことは可搬型筐体を
顧客先まで携帯することにより実現される。
【0011】また、可搬型筐体に入金貨幣収納部を設け
たので、現金取引として出金取引だけでなく入金取引も
可能になる。その際入金取引金額は、操作入力手段によ
り入力され、制御手段に記憶される。出金と入金の両取
引が可能となることにより、顧客サービスが向上する。
【0012】
【0013】
【実施例】以下本発明に係る実施例を図面にしたがって
説明する。なお各図面に共通する要素には同一の符号を
付す。
【0014】図1は本発明に係る第1実施例の可搬型現
金取扱装置を示す断面図、図2,図3は第1実施例の可
搬型現金取扱装置を示す外観斜視図であり、図3は図2
に対して反対側から見た斜視図である。
【0015】図において、第1実施例に係る可搬型現金
取扱装置1は、本体に対して蓋が開閉可能に設けら
れており、蓋は図2に示す錠4によりロックされる。
の上部にはとって把手5が取付けられており、携帯
可能になっている。
【0016】また蓋には操作部6が配設されており、
操作部6は、本人確認用の暗証コードや取引金額あるい
は装置への動作指示を入力する入力部7と取引金額や操
作に必要なガイダンス情報等を表示する表示部8とから
成っている。
【0017】図1において、装置1の内部には紙幣を収
納する紙幣収納部10,11が設けられている。本実施
例では2種類の紙幣を収納するようになっており、たと
えば収納部10に万円紙幣12が、収納部11に千円紙
幣13がそれぞれ収納されている。万円紙幣12は押圧
板14およびスプリング15により繰出しローラ16お
よびガイド17に押し付けられている。また千円紙幣1
3も押圧板18およびスプリング19により繰出しロー
ラ20およびガイド21に押し付けられている。押圧板
14および18は共にスライド可能となっている。
【0018】紙幣収納部10,11の上方には紙幣繰出
機構22が設けられている。紙幣繰出機構22は主に、
繰出しローラ16,20の上方に配設された搬送ローラ
23,24とローラ間に張設された搬送ベルト25によ
り構成され、繰出された紙幣12,13を出金口26ま
で搬送する。搬送ベルト25により形成される搬送路上
には紙幣の搬送状態に異常があるか否かを監視する搬送
状態監視センサ27が配設され、また出金口26の近傍
には紙幣の搬送が完了したことを検知する搬送完了検知
センサ28が配設されている。搬送完了検知センサ28
の右方には紙幣の搬送方向を切り替える切替えブレード
29が設けられている。切替えブレード29は、監視セ
ンサ27により正常と判定された紙幣とリジェクト(異
常)と判定された紙幣の搬送方向を切替えるもので、リ
ジェクトと判定された紙幣はリジェクト紙幣保管庫30
へ導き入れられる。
【0019】出金口26の外側下方には紙幣集積部31
が取付けられており、ここに出金紙幣が放出されるよう
になっている。
【0020】リジェクト紙幣保管庫30の略下方には入
金貨幣保管庫32が形成され、ここには貨幣投入口33
から投入された入金用貨幣が収納される。貨幣投入口3
3の内側にはシャッタ34が取付けられ、シャッタ34
は外側からは開くが内側からは開かない構造になってい
る。したがって、一旦保管庫32に投入された紙幣又は
硬貨は蓋2を開けない限り取出すことはできない。
【0021】また装置1内部には、装置全体の動作を制
御する制御部35および装置の動作に必要な電力を各部
に供給する電源装置36が組み込まれている。
【0022】出金口26の反対側には、図3に示すよう
に蓋と本体により磁気カード等の情報記憶媒体が通
過できるガイド溝37が形成され、ガイド溝37の内側
上方には、磁気記録情報を読取る磁気ヘッド38と磁気
カード等の媒体がガイド溝37に挿入されたことを検知
する挿入検知センサ39(図3に示す)が配設されてい
る。
【0023】さらに装置1には、図3に示すように、制
御部35の構成要素の1つであるインタフェース回路と
他の機器等を接続するための接続コネクタ40が取付け
られており、このコネクタ40により本装置1とモデム
あるいはバンキング端末制御装置との間を接続するケー
ブルが接続される。このようにして本装置1とセンタコ
ンピュータは回線接続されるので、取引のオンライン処
理ができ、可搬型でありながら極めて効率的に業務処理
を行うことができる効果もある。さらに、回線設備が付
設されている場所で本発明の装置による取引運用を行う
のであれば、通信制御手段を予め回線に接続しておくこ
とでセンタコンピュータとのオンライン取引も可能であ
る。
【0024】図4は第1実施例の制御系を示すブロック
図であり、次に制御系について説明する。
【0025】図4において、制御部35は、マイクロコ
ンピュータまたは論理回路で構成される制御回路51
と、制御回路51からの制御信号によってモータやソレ
ノイドを駆動するドライバ回路52と、センサからの信
号を読み取って制御回路51に伝達するセンサ読取り回
路53と、操作部6からの入力信号をエンコードして制
御回路51へ伝達するキーボードインタフェース回路5
4と、制御回路51からの制御信号に基いて表示部8に
文字や数字等の情報を表示させる表示ドライバ55と、
磁気ヘッド38と媒体挿入検知センサ39からの信号を
エンコードして制御回路51へ伝達する磁気カード読取
り回路56と、制御回路51の制御プログラムを格納す
るリードオンリメモリ(ROM)57と、制御上必要な
データや動作結果データを一時的に記憶するランダムア
クセスメモリ(RAM)58とから構成される。また制
御部35には、電源装置36とは別に電池等の電源59
が接続されており、電源装置36の電源が切られた場合
でもRAM58に記憶されている情報が保持されるよう
になっている。この電源59とRAM58で不揮発性記
憶手段を構成する。
【0026】ドライバ回路52には、図1に示す繰出し
ローラ16を回転させる繰出しモータ61および繰出し
ローラ20を回転させる繰出しモータ62が接続され、
さらに搬送ベルト25を回転駆動させる搬送モータ6
3、切替えブレード29を切替え動作させる搬送路切替
えソレノイド64が接続される。
【0027】またセンサ読取り回路53には、図1に示
す搬送状態監視センサ27および搬送完了検知センサ2
8が接続される。
【0028】キーボードインタフェース回路54には操
作部6の入力部7が接続され、表示ドライバ55には表
示部8が接続される。
【0029】磁気カード読取り回路56には、図3に示
す磁気ヘッド38および媒体挿入検知センサ39が接続
される。
【0030】次に上記構造を有する第1実施例の動作を
説明する。
【0031】まず操作者(行員等)は、操作者自身の操
作者資格を証明する情報が記録されている磁気カード
と、顧客が保有しているカード、即ち顧客の預貯金口座
に対応付けられ発行されているキャッシュカードや金融
機関と顧客との契約に基いて小口現金を一時融資するた
めに発行されているクレジットカードあるいは所謂ファ
イナンスカードなどの磁気カードを図3に示すガイド溝
37に挿入し、この溝37に沿ってスライドさせる。こ
の操作によりガイド溝37の途中に設けられた媒体挿入
検知センサ39がカードが媒入されたことを検知し、図
4に示す磁気カード読取回路56にカード挿入の信号を
送り、磁気カード読取回路56は続いて磁気ヘッド38
から出力されてくる磁気記録信号を読取る。磁気カード
読取回路56は読取った両カードの記録情報を制御回路
51へ伝達すると、制御回路51は情報のフォーマッ
ト、記録内容が操作者として許可されているものである
か否か判断するとともに、金融機関コードや口座番号又
は顧客コードなどが正しく取引可能な顧客であるかどう
か判断する。この結果、許可されている操作者であるこ
と、及び取引可能な顧客の情報が記録されていることが
確認されると、制御回路51はこれらの情報をRAM5
8に記憶する。
【0032】なお、不正取引防止が実質的にそれほど必
要でなければ、操作者の資格を証明する情報が記録され
ている磁気カードの読取りは省略してもよい。逆に、不
正取引防止をさらに強化したい場合には、操作者の資格
証明情報が記録されている磁気カードに操作者に個有の
暗証コードを予め記録しておき、カード情報読取後に操
作者に暗証コードを入力させ、読取ったコードと操作者
入力コードが一致しているか否かを制御回路51に確認
させるようにしてもよい。
【0033】また制御回路51が判断した結果、カード
の記録内容に異常がある場合や取引不可能な内容であっ
た場合には、装置はそれ以降動作せず、操作者は最初か
ら操作をやり直さなければならない。
【0034】読取情報をRAM58に記憶させた後、制
御回路51は操作者に対して取引種別の入力を促す。こ
れは制御回路51が表示ドライバ55を介して表示部8
に所定のガイダンス表示を行わせることにより行われ
る。これにより取引種別の入力が可能になるが、取引種
別には出金と入金があり、入力操作は図5に示す入力部
7の出金キーか入金キーの何れかを押下することにより
行われる。
【0035】なお、本実施例では出金と入金の取引種別
を設けているが、入金取引を初めから除外し出金取引の
みを行うようにしてもよく、その場合には取引種別の入
力は行われない。したがって入力部7に入金キー及び出
金キーを設ける必要もなくなる。そして制御回路51が
読取情報をRAM58に記憶させた後直ちに後述の払い
戻し金額の入力操作を行うようにする。
【0036】ここでたとえば出金キーが押下され、続い
て顧客の払い戻し金額の入力が入力部7を操作すること
により行われる。したがって以下の動作説明は出金取引
の場合について行う。
【0037】払い戻し金額の入力は、たとえば金額が3
万2千円とすると、“3”“2”“0”“0”“0”の
順で各キーを押下して行う。入力された取引種別や金額
の情報は、キーボードインタフェース回路54にてキー
に応じたコードに変換され、金額データとして制御回路
51へ伝達される。制御回路51は取引種別と金額デー
タを“支払い金額−3万2千円”と表示部8に表示し、
操作者に確認を促す。ここで入力部7の取消キーが押下
されると、制御回路51は表示部8に表示されている金
額を一旦消去するとともにRAM58に記憶しておいた
磁気カードからの読取情報も消去し、再度最初から操作
が行われるのを待つ。一方、確認キーが押下されると、
制御回路51は支払い金額を表示部8に表示したまま払
い戻し金額データとしてRAM58に一時記憶する。
【0038】次に制御回路51は紙幣の繰出し動作を行
う。まず制御回路51は、ドライバ回路52を介して搬
送モータ63を駆動し、続いて繰出しモータ61を駆動
する。これにより図1に示す繰出しローラ16が回転
し、紙幣収納部10に収納されている万円紙幣12を1
枚繰出し、搬送機構22へ送り込む。
【0039】搬送機構22では既に搬送ベルト25が駆
動されており、送り込まれた万円紙幣はこの搬送ベルト
25により図1に示す出金口26の方向へ搬送される。
途中、万円紙幣は搬送状態監視センサ27により、2枚
以上重なって又は連らなって搬送されていないか等の搬
送状態を検出される。搬送状態監視センサ27により検
出された紙幣搬送状態信号はセンサ読取り回路53によ
り読取られ、制御回路51へ伝達される。制御回路51
は、この状態信号に基いて、紙幣が2枚以上一緒に搬送
されていないか等紙幣搬送状態に異常がないかどうか判
断し、異常がないと判断すると、切替えブレード29を
図1に示す位置に保ったまま出金口26まで搬送し、集
積部31上へ放出する。そして搬送完了検知センサ28
により紙幣の放出を確認すると、制御回路51はRAM
58に記憶されている金額データと表示部8の表示金額
から万円の数を1減らし、まだRAM58に記憶されて
いる万円の金額データが1以上であれば引き続き万円の
払い出し動作を行う。このようにしてRAM58に記憶
されている万円の金額データおよび表示部8の万円の表
示金額が0になるまで万円の払い出し動作を行う。万円
の払い出しが完了すると、次にRAM58に記憶されて
いる千円の金額データ(表示部8の千円の表示金額)に
基いて、万円紙幣の場合と同様に千円紙幣の払い出しを
行う。
【0040】千円紙幣の払い出しは、制御回路51がド
ライバ回路52を介して搬送モータ62を駆動すること
により開始される。これにより図1に示す繰出しローラ
20が回転し、紙幣収納部11に収納されている千円紙
幣13が1枚繰出され、搬送機構22内へ送り込まれ
る。そして搬送ベルト25により出金口26方向へ搬送
される。途中、搬送状態監視センサ27により搬送状態
を検出され、異常なければ集積部31上へ放出される。
そしてこの千円紙幣の払い出し動作は、万円紙幣の場合
と同様に、RAM58内の金額データが0になるまで行
われる。
【0041】紙幣の払い出し動作中に、搬送状態監視セ
ンサ27によって検出された紙幣の搬送状態検出信号は
センサ読取回路53へ送られ、さらに制御回路51へ伝
達される。制御回路51はこれにより搬送状態をチェッ
クし、2枚以上が同時に、あるいは2枚以上が連なって
搬送されている等搬送状態に異常があると判断した場合
には、ドライバ回路52を介して搬送路切替えソレノイ
ド64を付勢し、切替えブレード24を図1に示す破線
の位置まで回転させる。これにより、搬送ベルト25に
より搬送されてきたリジェクト(異常)紙幣は搬送方向
を変えられてリジェクト紙幣保管庫30へ収納される。
【0042】リジェクト紙幣を検出した場合は、制御回
路51はRAM58に記憶されている金額データを更新
(1減ずること)せず、再度紙幣の繰出しを行う。
【0043】以上の動作により、RAM58に記憶され
ている万円と千円の金額データが全て0になると一通り
の払い出し動作が完了する。
【0044】次に制御回路51は、実行された取引種別
が出金であることと、操作者コードや顧客の口座番号や
取引金額など実行された取引の情報を1件分の取引情報
としてRAM58への記憶を確定し、後述するセンタコ
ンピュータの顧客ファイルを更新し終わるまで消去しな
いようにする。なおここで、取引開始時点で操作者の資
格を証明する情報の読取りを行わない場合は、操作者コ
ードは取引情報としてRAM58へ記憶されない。
【0045】次に入金取引を行う場合を説明する。操作
者が自らの資格を証明する情報が記録されている磁気カ
ードと、顧客の預貯金口座に対応付けられているキャッ
シュカードなどへ顧客保有磁気カードを磁気ヘッド38
に読取らせ、制御回路51が、情報のフォーマット、記
録内容が操作者として許可されているものであるか否
か、あるいは金融機関コードや口座番号や顧客コードな
どが正しく取引可能な顧客であるか否かを判断、確認
し、これらの読取情報をRAM58に記憶するまでの動
作は出金時の場合と同様である。また操作者の暗証コー
ドを確認する機能を備えている場合であれば、操作者が
入力した暗証コードと操作者保有カードから読取られた
暗証コードを比較し確認をとる動作も出金時と同様であ
る。
【0046】次に取引種別の入力を行う。この入力は図
5に示す入力部7の入金キーを押下することにより行わ
れる。次に入金金額の入力であるが、顧客から操作者に
渡された現金が3万2千5百円であれば、“3”“2”
“5”“0”“0”の順に入力部7の各キーを押下して
入力する。このように入力された取引種別情報および金
額情報はキーボードインタフェース回路54でキーに応
じたコードに変換され、取引データとして制御回路51
へ送られる。
【0047】制御回路51は、取引種別と取引金額デー
タに基いて“お預り金額−3万2千5百円”と表示部8
に表示し、顧客に入金金額を確認して貰う。もし表示金
額が誤っていれば、入力部7の訂正キーを押下し、最初
から入力し直す。訂正キーが押下された場合、制御回路
51は表示部8の金額表示を消去し、再度入力が行われ
るのを待つ。
【0048】また確認キーが押下されると、制御回路5
1は、入力金額を顧客の口座番号などと共に、また必要
ならば操作者カードからの読取情報も含めて、1件分の
取引情報としてRAM58への記憶を確定し、前述の出
金動作時と同様に、後述するセンタコンピュータの顧客
ファイルを更新し終わるまで消去しないようにする。
【0049】ここまで操作が完了すると、操作者は入金
貨幣を装置1内へ投入する。即ち、操作者は図1に示す
貨幣投入口33に設けられているシャッタ34を外部か
ら押して内側方向に開け、入金貨幣を入金貨幣保管庫3
2へ投入する。シャッタ34は、前述したように外側か
らは開かないようになっており、一旦入金貨幣保管庫3
2へ投入された貨幣は図2に示す錠4を開けない限り外
部からは取出せないようになっている。そして、シャッ
タ34が閉じた時点で、入金が終了したことを確認す
る。以上により入金取引操作が完了する。このように現
金取引として出金取引だけでなく入金取引も可能である
ので、渉外営業の活動範囲が広がるという効果もある。
【0050】なおここで出金取引のみを行う装置におい
ては、上記入金取引操作は行われないが、こうした出金
取引専用の装置は払い戻しのみの渉外営業活動に有効で
ある。その場合、入金貨幣保管庫32は操作者が取引と
は無関係の貨幣を一時的に保管するのに使用してもよい
し、また入金貨幣保管庫32の装置から除去してもよ
い。除去した場合、その分装置の小型化が可能になる
か、又は紙幣収納部の容積が大きくできる。
【0051】以上のようにして渉外営業活動によって行
われた取引の内容は全て制御部35内のRAM58に記
憶される。RAM58は電池59によって電力が供給さ
れているので、電源装置36から電力が供給されなくな
った場合でもRAM58内の記憶内容は保持される。
【0052】渉外営業活動において複数回の取引を連続
的に行うことが可能である。したがって操作者は取引毎
に営業店等へ戻る必要はなく、効率良く営業活動を行う
ことができる。その場合、それぞれの取引で入力される
取引データは各取引毎にRAM58に記憶される。
【0053】顧客との取引処理を行うオンラインシステ
ムは、センタコンピュータを中心にその金融機関の各営
業店の端末制御装置や端末装置を通信回線で接続した構
成となっている。渉外営業活動により営業店外で行われ
た取引の内容が記憶された可搬型現金取扱装置1は操作
者により営業店に持ち帰られ、営業店において本装置1
はオンラインシステムの端末制御装置のチャネルか、ま
たは回線に接続されているモデムと図3に示す接続コネ
クタ40をケーブルで接続することによりセンタコンピ
ュータと回線接続する。その後は制御回路51の制御の
下に自動的にセンタコンピュータとの間で通信のための
所定の手順に基いて論理的な接続手続がなされ、接続手
続が終わるとRAM58に記憶されている取引データを
センタコンピュータへ送信する。本実施例のように出金
取引と入金取引の両取引が可能な場合には、取引データ
としてRAM58に記憶されている取引種別情報、顧客
情報および金額データを送信し、出金取引のみを行う装
置の場合は、取引データとして、RAM58に記憶され
ている顧客情報および金額データを出金取引情報を付加
して送信する。
【0054】また取引データ中に操作者コードが含まれ
ている場合は、その操作者コードも取引データ内の他の
情報とともにセンタコンピュータへ送信する。
【0055】複数の取引データを送信する場合制御回路
51は、一度送信された取引データが誤って再度送信さ
れることのないように送信済の取引データをRAM58
から順次抹消する。取引データを受信したセンタコンピ
ュータは、データ中に含まれている顧客の口座番号によ
って該当する口座ファイルを取引種別データおよび取引
金額データにしたがって更新する。以上により取引処理
は完了する。
【0056】図6は本発明に係る第2実施例の可搬型現
金取扱装置を示す断面図であり、次に第2実施例につい
て説明する。
【0057】図6において、第2実施例の可搬型現金取
扱装置71には第1実施例で述べた紙幣集積部は設けら
れておらず、紙幣繰出機構22により搬送されてきた紙
幣は出金口26から露出した状態になる。その他の構造
は前記第1実施例と同様である。
【0058】次に第2実施例の動作を説明するが、入金
取引は前記実施例と同様であるので、ここでは出金取引
について説明する。
【0059】出金取引において、操作者保有の磁気カー
ドおよび顧客保有の磁気カードの読取り、および取引種
別(この場合は出金)の入力と引き続く出金金額の入力
は前述の実施例と同様に行われる。
【0060】金額入力後、図5に示す入力部7の確認キ
ーが押下されると、制御回路51は金額データをRAM
58に一時記憶し、ドライバ回路52を介して搬送モー
タ63を駆動し、続いて繰出しモータ61を駆動する。
これにより図6に示す繰出しローラ16が回転し、万円
紙幣12が1枚繰出され、繰出機構22に送り込まれ
る。送り込まれた万円紙幣は搬送ベルト25により出金
口26方向へ搬送されるが、途中、搬送状態監視センサ
27により搬送状態をチェックされ、異常がなければさ
らに出金口26方向へ搬送される。万円紙幣は次に搬送
完了検知センサ28により検知され、この検知信号はセ
ンサ読取回路53を介して制御回路51へ送られる。制
御回路51は検知信号を受信するとその時点から一定時
間だけ搬送モータ61を駆動し、万円紙幣が出金口26
から抜き取り可能な位置まで搬送して停止する。このと
き搬送完了検知センサ28は万円紙幣を検知した状態に
ある。
【0061】操作者が出金口26から露出した万円紙幣
を引き抜くと、搬送完了検知センサ28が紙幣を検知し
なくなったことを制御回路51はセンサ読取り回路53
からの信号によって検知する。これにより制御回路51
はRAM58に記憶されている金額データと表示部8の
表示金額から万円の数を1減らし、万円紙幣1枚分の払
い出しを終了する。
【0062】RAM58に記憶されている万円の金額デ
ータが1以上であれば、引き続き万円紙幣の払い出し動
作を行い、0であれば千円紙幣の払い出しに移る。
【0063】以上のように第2実施例においては、出金
取引において、紙幣を1枚ずつ出金口26まで繰出し、
その紙幣が抜き取られてから次の紙幣を繰出すようにし
たので、枚数を確認しながら紙幣を受け取ることができ
る。したがって効率的な払い出しが可能になる。
【0064】図7は本発明に係る第3の実施例の可搬型
現金取扱装置を示す断面図である。
【0065】図7において、第3実施例の可搬型現金取
扱装置81は1種類の紙幣のみ取扱うものであり、ここ
では万円紙幣12が紙幣収納部10に収納されている。
その他の構造および動作は前記第1実施例と同様であ
る。
【0066】このような可搬型装置81は1金種しか扱
わない取引において有効であり、その紙幣の収納量も多
くすることができる。
【0067】本発明は上記各実施例に限定されることは
なく、種々の変形が可能である。たとえば上記第1実施
例で、不揮発性記憶手段として電池59でバックアップ
されたRAM58を示したが、要は電源装置36から電
力が供給されなくなっても記憶内容が保持されるもので
あればよく、たとえば磁気ディスクやEEPROM等を
用いてもよい。
【0068】また、操作者の資格を証明する情報を記録
しておく媒体として上記実施例では磁気カードを使用し
たが、この種の媒体としては耐偽造性が強いものを用い
るのが望ましいのであって、たとえばICカード等を用
いてもよい。
【0069】さらに顧客保有の取引媒体としては、磁気
カード以外に磁気的に情報が書込まれた通帳やICカー
ドを用いてもよい。
【0070】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、現金を取扱う取引、即ち出金取引又は入金取引を行
える機構を可搬型筐体に設けたので、取引の必要なとこ
ろへ装置を持ち込んでの運用、つまり取引場所が固定化
されない自由な運用が可能になり、従来装置にはない全
く新しい顧客サービスを提供することが期待できる。
た、可搬型筐体内に紙幣を収納し、操作者及び顧客を認
証後、紙幣繰出機構を駆動させて即時処理を行うので、
従来の技術における課題、すなわち、未処理の現金を係
員が預かることによる安全性に欠けるという課題や、処
理に誤りが発生する可能性が高いという課題を解決する
ことができる。
【0071】
【0072】
【0073】また本発明によれば、操作者が、その操作
者としての資格が証明された場合にのみ取引を実行でき
るようにしたので、不正操作に対する防犯性が強化さ
れ、安全性の高い取引を実行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例を示す断面図。
【図2】第1実施例の可搬型現金取扱装置を示す外観斜
視図。
【図3】第1実施例の可搬型現金取扱装置を示す外観斜
視図。
【図4】第1実施例を示すブロック図。
【図5】第1実施例の入力部を示す説明図。
【図6】本発明に係る第2実施例を示す断面図。
【図7】本発明に係る第3実施例を示す断面図。
【符号の説明】
1 可搬型現金取扱装置 4 錠 6 操作部 12,13 紙幣 16,20 繰出しローラ 22 紙幣繰出機構 26 出金口 27 搬送状態監視センサ 28 搬送完了検知センサ 29 切替えブレード 32 入金貨幣保管庫 34 シャッタ 35 制御部 38 磁気ヘッド 40 接続コネクタ 51 制御回路 58 RAM
フロントページの続き (72)発明者 鮎貝 賢美 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−100291(JP,A) 特開 平2−168379(JP,A) 特開 昭61−20191(JP,A) 特開 昭60−27066(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 9/00 - 13/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納した紙幣を繰出して出金口まで搬送
    する紙幣繰出機構と、 取引金額および動作指示を入力する操作入力手段と、操作者情報を記憶する媒体および顧客情報を記憶する媒
    体から情報を読み取る情報読取手段と、 装置各部の動作を制御する制御手段とを施錠可能な可搬
    型筐体に実装し、取引は、前記制御手段が、前記情報読取手段によって媒
    体から読み取った情報に基づいて操作者として許可され
    ているものか否かおよび取引可能な顧客であるか否かを
    判別した後に、前記紙幣繰出機構を駆動させることによ
    って実行される ことを特徴とする可搬型現金取扱装置。
  2. 【請求項2】 前記情報読取手段は前記出金口の反対側
    を向くように設けられたことを特徴とする請求項1に記
    載の可搬型現金取扱装置。
  3. 【請求項3】 更に、外部から投入される入金貨幣を収
    納する入金貨幣収納部を前記可搬型筐体に実装し、 前記入金貨幣収納部は外部からのみ開くシャッタを具備
    することを特徴とする請求項1又は2に記載の 可搬型現
    金取扱装置。
  4. 【請求項4】 更に、センタコンピュータとデータ通信
    を行う通信手段を前記搬型筐体に実装し、 前記制御手段は記憶した情報を前記通信手段を介して
    センタコンピュータと交信して取引処理を行うことを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の可搬型現
    金取扱装置。
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