JP3279486B2 - データリンク方法 - Google Patents

データリンク方法

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JP3279486B2
JP3279486B2 JP23695796A JP23695796A JP3279486B2 JP 3279486 B2 JP3279486 B2 JP 3279486B2 JP 23695796 A JP23695796 A JP 23695796A JP 23695796 A JP23695796 A JP 23695796A JP 3279486 B2 JP3279486 B2 JP 3279486B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータネッ
トワークで使用されるトークンリング方式によるデータ
リンク方法に関し、特にトークンリング方式によるデー
タリンクシステムを構築するプログラマブルコントロー
ラやFAコントローラなどにおけるデータリンク方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、データリンク機能を有する一般
的なプログラマブルコントローラ(以下、PCと云う)
のハードウェア構成と、それのデータリンクシステムを
示している。PC1局〜PC4局は各々ノード(端末
局)として存在して伝送ケーブル(伝送路)30により
リング状に接続されている。
【0003】各PC(PC1局〜PC4局)は、データ
リンクを制御するデータ通信制御部10と、シーケンス
プログラムの実行および入出力部を制御するシーケンス
制御部(PC本体部)20とを有している。
【0004】データ通信制御部10は、通信制御用のC
PU11と、リンクデータを回線(伝送ケーブル30)
から授受するための回線制御部(I/F)12と、通信
制御用のシステムプログラム等のソウトウェアを格納す
るROM13と、回線から受信したリンクデータや回線
へ送信するリンクデータ等を格納するRAM14と、シ
ーケンス制御部20とのインターフェースのための2ポ
ートRAM15とを有している。
【0005】シーケンス制御部20は、シーケンス制御
用のCPU21と、シーケンス制御用のシステムプログ
ラム等のソフトウェアを格納するROM22、シーケン
スプログラムでの演算結果やその他の情報を一時的に格
納するRAM23と、入出力部(図示省略)と入出力の
ON/OFF情報を交換するための入出力インターフェ
ース24と、シーケンスプログラムを格納するユーザメ
モリ25とを有し、シーケンス制御部20の内部バス2
6とデータ通信制御部10の内部バス16とは2ポート
RAM15によって双方向にデータ転送可能に接続され
ている。
【0006】トークンリング方式によってデータリンク
システムを構成するPCの送信ゲートがどのような動作
を行ってトークンリングしているのかを図7を用いて説
明する。
【0007】トークンリング方式によるデータリンクシ
ステムでは、送信局の状態にある送信ゲート、換言すれ
ば、送信権を有するノードの送信ゲートを送信モードと
云い、受信局の状態にある送信ゲートをリピートモード
と云う。図7では、PC1局が送信局で、PC2局〜P
C4局が受信局である。
【0008】送信モードにある局は、トークンを送信す
る権利を有し、送信モードにある局がトークンを受信す
るのは、次局へ送信したトークンが無事回線を周回して
自局に戻ってきた場合であり、つまりトークンの送信権
が次局へ無事移行できた場合である。このことにより、
トークン送信局は、送信モードにある送信ゲートに受信
されたトークンを消滅することによりトークンの送信を
次局にまかせる。
【0009】リピートモードにある送信ゲートはトーク
ンを受信する。トークンは、消滅せずに受信局を通り抜
け、次局へと移動する。送信局が次局宛てにトークンを
送出すると、トークンは各受信局を通り、再び送信局に
戻ってくる。送信局は、送信したトークンの受信によ
り、送信したトークンが無事にデータリンク回線を通過
したことを確認し、送信ゲートを送信モードからリピー
トモードに変更し、送信権を次局に移行する。
【0010】送信局は、トークン中に次に送信局となる
局の局番を入れて送信し、受信局では、トークンに含ま
れる局番が自局番と一致すると、トークンが自局宛に送
信されたものと判断し、トークン受信後に送信ゲートを
リピートモードから送信モードへと移行し、送信局にな
り、一致しない場合は、受信局を継続する。
【0011】以上のような動作を繰り返すことにより、
トークンリング方式によるデータリンクは動作してい
る。
【0012】次に、図8に示されているように、2局の
PCより構成されたデータリンクシステムにおいて、P
C1局がトークンを送信した時の処理動作について、図
9、図10のフローチャートを参照して説明する。
【0013】図9はPC1局のトークン送信後の処理フ
ローを示している。トークンを送信したPC1局は、送
信したトークンが正常に伝わったことを確認するため
に、送信したトークンが伝送路を一周し、再びPC1局
に戻ってくるのを待っている(ステップS50)。伝送
路上でエラーが発生しなかった場合には、トークンはデ
ータリンクシステムの伝送路を一周し、再びPC1局に
受信される。
【0014】トークンを受信した場合(ステップS50
受信)には、PC1局は、トークンがPC2局へ正常に
伝わったことを確認し、自局の送信したトークンの受信
後に送信ゲートをリピートモードにし(ステップS6
0)、送信局から受信局へと移行する。
【0015】トークンを受信しない状態で(ステップS
50未受信)、図8に×印で示されているように、PC
2局からPC1局への伝送路上でノイズ等によりエラー
が発生した場合には、PC1局は自局送信のトークンを
受信できず、受信エラーを検出する(ステップS70
有)。
【0016】受信エラーを検出したPC1局は、伝送路
上でエラーが発生しトークンが正常にPC2局へ伝達で
きなかったと判断し、PC2局へトークンを正常に伝送
するためにトークンをすぐにリトライ送信する(ステッ
プS80)。
【0017】図10はPC2局における自局宛のトーク
ン受信時の処理フローを示している。受信局であるPC
2局では、自局宛のトークンを受信すると、伝送路上の
データから自局宛のデータを受信し、自局の持つパラメ
ータの設定等に従い受信処理を開始する(S100)。
【0018】自局の受信データ処理が完了すると、次局
に対する送信データの作成を開始し(ステップS11
0)、送信データの作成を完了すると、送信ゲートを送
信モードに変更し(ステップS120)、トークンを次
局へ送信する(ステップS130)。
【0019】PC1局がリトライ送信した場合の各局の
送信ゲートの状態を図11に示している。またこの状態
における各局のトークン送受信のタイミングを図12に
示している。この状態下では、各局の送信ゲートは、P
C1局ではリトライ送信を行うために送信モードになっ
ており、受信局のPC2局もトークンを正常受信したた
めに送信モードとなっている。
【0020】この状態の各局の送受信状態を図12のタ
イミングチャートで見ると、まず、PC1局の送信した
トークンは、受信局PC2局では正常に受信完了してい
るが、PC2局からPC1局への伝送路上でエラーが発
生したために、PC1局はトークンを受信していない。
【0021】従って、t1 のタイミングでは、送信局P
C1では、リトライ送信を送出し、受信局PC2では、
トークンを次局へ送信する。これにより、伝送路上に、
送信ゲートが送信モードとなる局が2局発生することに
なる。送信モードになっている局では、自局の送信した
トークンを再び受信するまでは、トークンが次局へ正常
に伝達できていないとしてリトライ送信を行う。
【0022】従って、トークンリングの伝送路に2つの
送信モードの局が存在すると、PC1局の送信したトー
クンは常にPC2局に取り込まれてしまうため、自局の
送信したトークンが自局に戻って来ない。このため、ト
ークンリングが中断してしまうことになる。
【0023】図13は、図8に示すシステム構成におい
て、PC1局からPC2局との間の伝送路でエラーが発
生し、PC1局の送信したトークンがPC2局まで到達
しなかった場合のPC1局およびPC2局におけるトー
クン送受信のタイミングチャートである。
【0024】PC1局が送信したトークンがPC2局ま
で伝わらなかった場合には、PC1局およびPC2局の
両局で受信エラーを検出する。この時、PC1局は受信
エラー検出後にトークンをリトライ送信し、PC2局は
受信エラー検出後にトークンリトライ送信の受信待ちに
なる。その後、PC1局からのトークンリトライを受信
し、処理を正常に継続する。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】従来のトークンリング
方式によるデータリンク方法にあっては、上述のよう
に、トークン送信局がトークン送信後、受信局と送信局
との間の伝送路上でエラーが発生した場合、次の送信タ
イミングで、トークンリングの伝送路に2つの送信モー
ドの局が存在することなってトークンが衝突するため、
トークンリングが中断してしまい、機器をリセットする
までデータリンクが復活しなくなると云う問題点があっ
た。
【0026】この発明は、上述のような問題点を解決す
るためになされたものであり、トークンリング方式によ
るデータリンク方法において、トークンの送受信確認を
確実に行えるようにし、データリンクシステムを構成す
るPCなどの各局の送信ゲートが2局以上、同時に送信
モードの状態になることを防止、つまり、同時に2局以
上がトークンを送信することで、トークンの時間的な衝
突に起因するトークンリングの中断を的確に防止するデ
ータリンク方法を得ることを目的としている。
【0027】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、この発明によるデータリンク方法は、トークンリ
ング方式におけるトークンの送出後、当該トークンを受
信できることによりトークン送出を確認し、トークン送
出後、受信エラー等により当該トークンを受信できない
ときには、当該トークンをリトライ送信する送信局を使
用するデータリンク方法において、送信局におけるトー
クンのリトライ送信を受信エラー発生後に一定時間待機
した後に行い、その一定時間の待機中にトークン受信局
が送信したトークンを送信局が受信することにより、送
信局のリトライ処理を中止して送信ゲートをトークン受
信だけのリピートモードにするものである。
【0028】この発明によるデータリンク方法では、一
定時間の待機中に、即ちリトライ送信の待機時間中にト
ークン受信局が送信したトークンを送信局が受信する
と、送信局はリトライ処理を中止して送信ゲートをトー
クン受信だけのリピートモードにするから、送信局と受
信局とのトークン衝突を防ぐことができる。
【0029】つぎの発明によるデータリンク方法は、上
述のデータリンク方法において、リトライ送信の待機時
間は、構築されたデータリンクシステムでリング状の伝
送路をトークンが一周するに要する時間に所定の余裕時
間を与えたものである。
【0030】この発明によるデータリンク方法では、リ
トライ送信の待機時間が過不足なく適切に設定される。
【0031】つぎの発明によるデータリンク方法は、上
述のデータリンク方法において、トークン受信局が送信
局よりのトークン受信よりトークン送信の準備が完了す
るまでに所定時間以上かかった場合には、トークン送信
を禁止し、送信局よりリトライ送信のトークンを待つも
のである。
【0032】この発明によるデータリンク方法では、ト
ークン受信局が送信局よりのトークン受信よりトークン
送信の準備が完了するまでに所定時間以上かかった場合
には、トークン送信を禁止し、送信局よりリトライ送信
のトークンを待つから、送信局のトークン再送と受信局
のトークン送信が時間的に重なることがない。
【0033】つぎの発明によるデータリンク方法は、上
述のデータリンク方法において、前記所定時間は、(リ
トライ待機時間)−(トークン伝送時間)−(マージン
時間)より短いものである。
【0034】この発明によるデータリンク方法では、処
理遅れにより受信局がトークン送信を禁止する閾値時間
が過不足なく設定される。
【0035】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照してこの発
明の実施の形態を詳細に説明する。
【0036】(実施の形態1)この発明によるデータリ
ンク方法は、図6に示されているトークンリング方式の
データリンクシステムにおいて実施される。
【0037】この発明によるデータリンク方法では、送
信局は、受信エラー発生後、リトライ送信を一定時間ウ
エイトし、トークン送出において送信禁止の時間帯を設
置される。
【0038】これにより、送信局が送信したトークンを
受信局が受信した後、受信エラーによって送信局がこの
トークンを受信できない場合、送信局では受信エラーを
検出してからトークンリトライ送信を送出するまでに一
定時間待機する。
【0039】正常にトークンを受信した局は受信処理を
開始し、処理完了後、トークンをその待機時間内に送出
する。
【0040】トークンリトライ送信を受信エラー発生
後、一定時間ウエイトしている送信局では、このトーク
ンを受信することにより、受信局が正常にトークンを受
信していたことを確認し、送信ゲートをリピートモード
にする。このことによって送信局と受信局とのトークン
衝突が回避される。
【0041】図1はこの発明によるデータリンク方法を
図8に示されているデータリンクシステムで適用した場
合の送信側PC1局の動作フローを示している。
【0042】PC1局がPC2局宛にトークンを送信す
ると、PC1局はトークン送信後、このトークンの受信
を待つ(ステップS10)。PC2局とPC1局の間の
伝送路(×印箇所)でエラーが発生すると、PC1局に
はそのトークンは戻って来ない。しかし、PC2局はP
C1局よりトークンを正常に受信しているため、PC1
局には、その後にPC2局からのトークンが伝送されて
くることになる。
【0043】この時、PC1局が自局の送信したトーク
ンだけでなく次局からのトークンの受信も待つことにす
れば、自局送信のトークンが戻らず、次局からのトーク
ンを受信した場合に、次局へのトークンの伝達が正常に
行えていたことを知ることが可能となる。
【0044】このために、PC1局は自局の送信したト
ークン受信を待つと共に、PC2局からのトークン受信
を待ち(ステップS11)、PC1局はトークン送信
後、規定時間内に自局の送信したトークンを受信するか
(ステップS10受信)、あるいはPC2局からのトー
クンを受信すると(ステップS11肯定)、自局のトー
クン送信は正常完了として送信ゲートをリピートモード
にする(ステップS12)。
【0045】換言すれば、PC2局からのトークンを受
信したPC1局は、PC2局からトークンが送信されて
きたことにより、PC2局へのトークン送信が正常に行
えたことを確認し、自局のトークン送信は正常完了した
としてPC1局は送信ゲートをリピートモードにするこ
とになる。
【0046】これに対し、PC1局は、トークン送信
後、規定時間内に自局の送信したトークンとPC2局か
らのトークンの何れか一方も受信しないと(ステップS
11否定)、タイムアウトになり(ステップS13肯
定)、トークンをリトライ送信する(ステップS1
4)。
【0047】ここでの規定時間、即ちリトライ待機時間
は、(トークン保有時間)+(トークン伝送時間)より
大きい値に設定される。トークン保有時間はPCがトー
クンを受信してから、次局へトークンを送信するに要す
る時間であり、トークン伝送時間はPC間をトークンが
伝わるのに要する時間であり、要するにリトライ待機時
間は構築されたデータリンクシステムでリング状の伝送
路をトークンが一周するに要する時間より所定の余裕時
間を与えて設定される。
【0048】図2は、図1のフローチャートで、ステッ
プS10→ステップS11→ステップS12へ流れた場
合、即ち、PC2局とPC1局の間の伝送路(×印箇
所)でエラーが発生し、リトライ待機時間内に、PC1
局が、自局送信のトークンに代えて、PC2局よりのト
ークンを受信した場合の送信局および受信局のトークン
送受信の動作タイミングを示している。
【0049】図2におけるt1 〜t2 がPC1局の受信
エラー発生後のトークンリトライ送信をタイムアウトま
でのリトライ待機時間帯(リトライ禁止時間帯)であ
る。この例では、リトライ待機時間内にPC2局が受信
処理を完了し、PC2局がトークンを送信したことによ
り、PC1局ではPC2局の送信したトークンをリトラ
イ待機時間内に受信する。
【0050】この場合、PC1局の送信したトークンは
PC2局に正常に伝達していたことになるので、PC1
局は送信ゲートをリピートモードにする。
【0051】この時、PC1局の送信ゲートは自局送信
のトークンあるいはPC2局からトークンが届くのを待
つ送信モードになっているため、PC2局が送信したト
ークンはPC1局で消滅する。
【0052】しかし、PC1局はPC2局が送信したト
ークンを受信することによってリーピートモードへ移行
するため、この後にPC2局が自局送信のトークンを受
信しなくても、PC2局がt3 のタイミングでリトライ
送信したトークンは、PC1局のリピートモードの送信
ゲートを通ってPC2局に戻る。これにより正常交信が
継続される。
【0053】つまり、PC2局とPC1局との間の伝送
路上でエラーが発生し、PC2局へのトークンは正常に
伝達されたが、PC1局へ自局送信のトークンが正常に
戻らなかった場合のデータリンクが中断することなく正
常に行われていることになる。
【0054】なお、図3はトークン受信局も受信エラー
した場合の送信局と受信局のトークン送受信の動作タイ
ミングを示している。
【0055】この実施の形態1は、PCがトークンを受
信し、送信データを作成して次局へトークンを送信する
準備が可能となるまでの時間、即ちトークン保有時間が
トークンリトライ送信のタイムアウトまでの時間、即ち
リトライ待機時間よりも短い場合に成立し、通信速度が
比較的低速なシステムの場合にデータリンクの信頼性を
向上することが可能となる。
【0056】(実施の形態2)送信局が送信したトーク
ンを受信局が受信し、受信エラーによって送信局が自局
送信のトークンを受信できなかった場合、送信局では受
信エラーを検出してからトークンリトライ送信を一定時
間(リトライ待機時間)に亙って待機し、これに対し、
トークン受信局では、トークン受信と同時に受信処理を
開始するが、受信処理に時間がかかり、受信局がリトラ
イ待機時間内にトークンを送信できなかった場合に、受
信局がこれに拘らずトークンを送出すると、トークンリ
トライ送信と衝突する可能性がある。
【0057】このことにより、実施の形態2において
は、受信局は、一定時間以内に受信処理を完了できなか
った場合、トークンの送信禁止の時間を設定して、一定
時間トークンの送信を禁止する。
【0058】従って、受信処理に時間がかかった場合、
受信局ではトークンの送信禁止の時間帯に入るためトー
クンの送信を行わず、トークンリトライ送信のリトライ
待機時間経過後に送信局がトークンリトライ送信を行っ
ても、受信局ではこれを受信することにより、送信局の
トークン再送と受信局のトークン送信が時間的に重なる
ことが回避されるようになる。
【0059】つぎに実施の形態2における動作を詳しく
説明する。なお、実施の形態2においても送信局は実施
の形態1における場合と同等に動作(図1の処理フロ
ー)するので、その説明は省略する。
【0060】図4はこの発明によるデータリンク方法を
図8に示されているデータリンクシステムで適用した場
合の受信側PC2局の動作フローを示している。
【0061】PC2局がPC1局よりのトークンを受信
すると、タイマをセットし(ステップS20)、受信デ
ータの処理(ステップS21)及び送信データ作成の処
理(ステップS22)を開始する。
【0062】トークン受信より送信データ作成処理完了
までに時間がかかり、PC2局におけるトークン送信準
備がPC1局のリトライ待機時間内に完了しなかった場
合、PC1局がトークンリトライ送信を送信するため、
PC2局が自局へのトークン送信準備に一定時間(処理
遅れにより受信局がトークン送信を禁止する閾値時間)
を越えてかかった後にトークンを送信すると、トークン
が衝突する。
【0063】そこで、PC2局がトークンを受信し、次
局へのトークン送信準備がトークン送信禁止の閾値時間
内に完了しなかった場合には、PC2局はトークンの送
出を禁止する時間帯に入り(ステップS23肯定)、ト
ークンを送信せずにPC1局からのリトライ送信される
トークンを受信するのを待つ(ステップS24)。
【0064】PC1局からリトライ送信されたトークン
を受信したPC2局は(ステップS24肯定)、PC2
局とPC1局の間の伝送路上で、再びエラーが発生し、
PC1局のリトライ送信したトークンがPC1局に戻ら
なかった場合、PC1局が自局の送信したトークンの受
信をタイムアウトまでの一定時間待機する間にPC2局
がトークンを送信できなければ、再びPC1局からのリ
トライ送信の受信待ちに入るためトークンの送信を禁止
しなければならない。このためのタイマセットを行う
(ステップS25)。
【0065】ここで、トークンの送信を禁止する閾値時
間は、PC1局はリトライ送信を一定時間後送信し、P
C2局ではそのリトライ送信を確実に受信し、また禁止
時間を長く取り過ぎるといつまでたっても自局のトーク
ンを送信できないから、禁止時間帯(トークン送信禁止
の閾値時間)を、(リトライ待機時間)−(トークン伝
送時間)−α<(禁止時間帯)<(リトライ待機時間)
+(トークン伝送時間)+αとなるように決定する。但
し、αはマージン時間である。
【0066】図5はこの場合の送信局と受信局のトーク
ン送受信の動作タイミングを示している。
【0067】PC2局がトークン送信禁止時間帯に入る
前にトークンを次局ヘ送信する準備が完了した場合には
(ステップS23否定)、PC2局は、送信ゲートを送
信モードにし(ステップS26)、トークンを送信する
(ステップS27)。
【0068】PC1局では、PC2局からのトークンを
受信することにより、トークンがPC2局へ正常に伝達
できていたことを知る。このようにして、PC1局のリ
トライ送信とPC2局のトークン送信が時間的に重なる
のを防ぐことが可能となり、データリンクが中断するこ
となく正常に行われることになる。
【0069】この実施の形態2は、比較的高速なシステ
ムの使用によりPCのトークン保有時間がリトライ待機
時間も長くなる場合に有効である。
【0070】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、この発
明によるデータリンク方法によれば、、リトライ送信の
待機時間中にトークン受信局が送信したトークンを送信
局が受信すると、送信局はリトライ処理を中止して送信
ゲートをトークン受信だけのリピートモードにするか
ら、送信局と受信局とのトークン衝突を防ぐことがで
き、受信局から送信局の間でエラーが発生した場合に送
信局のリトライ送信と受信局のトークン送信が時間的に
重なることに起因してトークンリングが正常に行われな
くなることを回避でき、トークンリング方式によりデー
タリンクの信頼性を飛躍的に向上させることができる。
【0071】つぎの発明によるデータリンク方法によれ
ば、リトライ送信の待機時間が過不足なく適切に設定さ
れるから、送信局のリトライ送信と受信局のトークン送
信が時間的に重なることの回避と受信局がトークン送信
を送信できない場合に必要なリトライ送信とが折衷両立
する。
【0072】づぎの発明によるデータリンク方法によれ
ば、トークン受信局が送信局よりのトークン受信よりト
ークン送信の準備が完了するまでに所定時間以上かかっ
た場合には、トークン送信を禁止し、送信局よりリトラ
イ送信のトークンを待つから、送信局のトークン再送と
受信局のトークン送信が時間的に重なることがなく、比
較的高速なシステムにおいて受信局が受信処理に時間が
かかる場合でも、トークンリングが正常に行われ、トー
クンリング方式によるデータリンクの信頼性を飛躍的に
向上させることができる。
【0073】つぎの発明によるデータリンク方法によれ
ば、処理遅れにより受信局がトークン送信を禁止する閾
値時間が過不足なく設定されるから、受信局はリトライ
送信を確実に受信し、またいつまでたっても自局のトー
クンを送信できないと云う不具合も生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるデータリンク方法におけるト
ークン送信局のトークン送信後の動作を示すフローチャ
ートである。
【図2】 この発明によるデータリンク方法においてリ
トライ待機時間内に送信局が受信局よりのトークンを受
信した場合の送信局および受信局のトークン送受信の動
作タイミングを示すタイミングチャートである。
【図3】 トークン受信局も受信エラーした場合の送信
局と受信局のトークン送受信の動作タイミングを示すタ
イミングチャートである。
【図4】 この発明によるデータリンク方法においてト
ークン受信局のトークン受信後の動作を示すフローチャ
ートである。
【図5】 この発明によるデータリンク方法において受
信局のトークン送信がトークン送信禁止の閾値時間を越
えた場合の送信局と受信局のトークン送受信の動作タイ
ミングを示すタイミングチャートである。
【図6】 データリンク機能を有する一般的なプログラ
マブルコントローラのハードウェア構成と、それのデー
タリンクシステムを示すブロック線図である。
【図7】 トークンリング方式によるデータリンクシス
テムの送信局および受信局における送信ゲートの様子を
示すブロック線図である。
【図8】 トークンリング方式によるデータリンクシス
テムの構成例を示すブロック線図である。
【図9】 従来のトークンリング方式における送信局の
動作を示すフローチャートである。
【図10】 従来のトークンリング方式における受信局
の動作を示すフローチャートである。
【図11】 従来のトークンリング方式においてリトラ
イ送信時の各局のゲート状態を示すブロック図である。
【図12】 従来におけるトークンリング方式において
受信局から送信局への伝送路でエラーが発生した場合の
トークン送受信の状態を示すタイミングチャートであ
る。
【図13】 従来におけるトークンリング方式において
送信局から受信局間の伝送路でエラーが発生した場合の
トークン送受信の状態を示すタイミングチャートであ
る。
【符号の説明】
10 データ通信制御部,11 CPU,12 回線制
御部,13 ROM,14 RAM,15 2ポートR
AM,16 内部バス,20 シーケンス制御部,21
CPU,22 ROM,23 RAM,24 入出力
インターフェース,25 ユーザメモリ,26 内部バ
ス,30 伝送ケーブル

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トークンリング方式におけるトークンの
    送出後、当該トークンを受信することによりトークン送
    出を確認し、トークン送出後、受信エラー等により当該
    トークンを受信できないときには、当該トークンをリト
    ライ送信する送信局を使用するデータリンク方法におい
    て、 送信局におけるトークンのリトライ送信を受信エ
    ラー発生後に一定時間待機した後に行い、その一定時間
    の待機中にトークン受信局が送信したトークンを送信局
    が受信することにより、送信局のリトライ処理を中止し
    て送信ゲートをトークン受信だけのリピートモードにす
    ることを特徴とするデータリンク方法。
  2. 【請求項2】 リトライ送信の待機時間は、構築された
    データリンクシステムでリング状の伝送路をトークンが
    一周するに要する時間に所定の余裕時間を与えたもので
    あることを特徴とする請求項1に記載のデータリンク方
    法。
  3. 【請求項3】 トークン受信局が送信局よりのトークン
    受信よりトークン送信の準備が完了するまでに所定時間
    以上かかった場合には、トークン送信を禁止し、送信局
    よりリトライ送信のトークンを待つことを特徴とする請
    求項1に記載のデータリンク方法。
  4. 【請求項4】 前記所定時間は、(リトライ待機時間)
    −(トークン伝送時間)−(マージン時間)より短いこ
    とを特徴とする請求項3に記載のデータリンク方法。
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