JP3279477B2 - 内面溝付管の製造装置 - Google Patents

内面溝付管の製造装置

Info

Publication number
JP3279477B2
JP3279477B2 JP10666796A JP10666796A JP3279477B2 JP 3279477 B2 JP3279477 B2 JP 3279477B2 JP 10666796 A JP10666796 A JP 10666796A JP 10666796 A JP10666796 A JP 10666796A JP 3279477 B2 JP3279477 B2 JP 3279477B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grooved
metal tube
rolling pressure
tube
applying means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10666796A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09295030A (ja
Inventor
一真 黒木
喜夫 鈴木
忠男 大谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP10666796A priority Critical patent/JP3279477B2/ja
Publication of JPH09295030A publication Critical patent/JPH09295030A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3279477B2 publication Critical patent/JP3279477B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Metal Extraction Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内面溝付管の製造
装置に関し、特に、転造圧を印加しながら引抜力を増加
しないで金属管内面に二重の溝を形成する内面溝付管の
製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、熱交換器用伝熱管として銅あ
るいは銅合金の裸管等が使用されている。また、最近に
おいては、かかる熱交換器用伝熱管として、フロン等の
相変化する流体に対しても高い伝熱性能を有する内面溝
付管が多用されるようになっている。
【0003】かかる熱交換器用伝熱管は、伝熱性能向上
のため内面に微細な螺旋溝を有した内面溝付管となって
おり、また、最近、伝熱性能向上のために内面溝を二重
にした内面溝付管となっている。
【0004】図4に従来の内面溝付管の製造装置の一形
態である内面二重溝付管の製造装置を示す。前記製造装
置は、複数個の球8、9を管軸と直交方向で金属管1の
外周面を遊星状に回転させて前記金属管1を外周面で径
方向に押し込むことによって転造圧を印加し縮管する同
一軸線上の2つの転造圧印加手段16、17と、前記金
属管1の内部にフローティングプラグ2を係止する係止
手段10と、前記フローティングプラグ2に連結棒3で
連結された1次溝付プラグ4を前記金属管1内に回転自
在の状態で挿入し前記転造圧印加手段16によって縮管
することにより前記金属管1の内部に1次溝11を加工
する第1溝加工手段と、更に前記1次溝付プラグ4の後
方に前記連結棒3で連結された2次溝付プラグ6を1次
溝付金属管12内に回転自在の状態で挿入し前記転造圧
印加手段17によって縮管することにより1次溝付金属
管12の内部に2次溝13を加工する第2溝加工手段に
より内面二重溝付管を製造する装置である。
【0005】即ち、前記製造装置の転造圧印加手段であ
る転造工具16、17を二段に配置し、それぞれの転造
工具16、17の相当位置にフローティングプラグ2に
連結された溝加工手段である溝付プラグ4、6を配し、
金属管1内内に連続して二重溝付加工を行なっていた。
従って、金属管1を左から右(矢印A方向)へ移動させ
ることにより、金属管1は、1次溝付プラグ4の位置で
遊星状に回転する1次転造工具16(球8)により転造
圧を印加され縮管されて1次溝付プラグ4に押し付けら
れ、内面に連続的に1次溝11が形成され、次に、同様
の工程で2次転造工具17と2次溝付プラグ6によって
2次溝13が形成され、然るに、金属管1内面に連続的
に二重溝11、13が形成されることとなる。
【0006】このようにして、前記製造装置によって伝
熱性能の高い内面二重溝付管が製造されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
内面溝付管の製造装置によれば、金属管1の外周面を回
転する転造工具と金属管1内にフローティングプラグ2
に連結棒3で連結された溝付プラグから成る転造工具セ
ット(例えば、転造工具16と溝付プラグ4の対)によ
る転造圧によって、金属管に対して大きな引張り力が生
じ、よって、大きな引き抜き力が必要となり金属管が破
断し易いこととなる。更に、より伝熱性能の高い内面溝
付管を製造するために、金属管内面の溝を二重以上にす
る場合には、2以上の転造工具セットが必要となり、更
に金属管に対する引張り力が増し、引き抜き力も増すこ
ととなり金属管の破断の危険性が大きくなる。更に、図
4に示すようにかかる転造工具セットが二段になってい
ると、装置の構造が複雑であり、故に2つの転造工具セ
ットの調整が困難でまた時間もかかっていた。更にま
た、より伝熱性能の高い内面溝付管を製造するために、
金属管内面の溝を三重以上にする場合には装置改良が必
要となり、また、3つ以上の転造工具セットの初期調整
や速度変更等が非常に困難を極め、更に引き抜き力も増
し金属管の破断の危険性が大きくなる。また、かかる金
属管の破断を防ぐために溝付プラグ4、6の溝5、7の
形状を制限せざるをえず(例えば、溝5、7を浅くす
る、溝5、7の数を減らす等)、このため溝5、7の形
状の自在性に欠け、より伝熱性能の高い内面溝付管を製
造することが困難なものとなっている。更に、転造工具
セットの数が増すと転造圧による金属管と転造工具との
摩擦熱も増し、かかる摩擦熱に対する冷却も困難なもの
となっている。
【0008】従って、本発明の目的は、転造圧を小さく
でき、複数の転造圧印加手段の調整が容易で、金属管と
転造圧印加手段との摩擦熱に対する冷却を容易に行なう
ことができる内面溝付管の製造装置を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
実現するため、複数の球体と該球体を支持する複数のロ
ール状回転体とから成る2組の転造圧印加手段を、2の
溝加工手段の位置に夫々配した装置構造としている。
【0010】この場合、前記転造圧印加手段は、前記球
体を支持する各組のロール状回転体が間に小摩擦部材で
あるスラストベアリングを介して連結されて1の回転体
で支持され、前記複数の転造圧印加手段に対応する溝加
工手段が各々独立して回転できるようになっている。
【0011】また、各組の前記転造圧印加手段における
ロール状回転体は、金属管の移動方向に見て後方の組の
ものの外径が前方の組のものの外径より大きく構成され
ていることが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の内面溝付管の製造装
置を詳細に説明する。
【0013】図1は本発明の実施の一形態を示す。この
装置は第1転造圧印加手段、第2転造圧印加手段、第1
溝加工手段、第2溝加工手段、スペーサ26、補強リン
グ(回転体)24、及び回転ヘッド27を備えた溝加工
装置と、フローティングプラグ2と、連結棒3と、引抜
ダイス10と、仕上げダイス18から成っている。
【0014】しかして、フローティングプラグ2は、金
属管1を引抜ダイス10に通すことにより、前記引抜ダ
イス10の位置で金属管1の内部に係止する。
【0015】また、溝加工装置の第1転造圧印加手段で
ある複数のバックアップロール21に支持された金属管
1の外周方向及び引き抜き方向に自由に回転する複数の
球8は、前記バックアップロール21に押圧されて金属
管1の外周面に接触し、その内接円径が所定の寸法とな
るようになっている。
【0016】また、溝加工装置の第2転造圧印加手段で
ある外径が第1転造圧印加手段のバックアップロール2
1の外径より大きなバックアップロール22に支持され
た金属管12の外周方向及び引き抜き方向に自由に回転
する複数の球9は、同様に前記バックアップロール22
に押圧されて金属管12の外周面に接触し、その内接円
径が所定の寸法となるようになっている。
【0017】更に、前記各々のバックアップロール2
1、22は、シャフト25によって前記補強リング24
及び回転ヘッド27に連結されている。ここで、前記バ
ックアップロール21と22の間、バックアップロール
21、22と前記補強リング24の間には夫々摩擦力を
小さくするためのスラストベアリング19が設置されて
いる。
【0018】また、前記球8及び9は、同じ大きさのも
のが用いられ、ペーサ26によって設置位置が定めら
れ、互いに接触しないように保たれている。
【0019】ここで、第1溝加工手段である外周に微細
な複数の溝5が形成された溝付プラグ4は、連結棒3を
介してフローティングプラグ2に回転自在に取り付けら
れている。
【0020】更に、第2溝加工手段である外周に微細な
複数の溝7が形成された前記溝付プラグ4より外径の小
さい溝付プラグ6は、前記連結棒3を介して前記溝付プ
ラグ4の後方に取り付けられている。
【0021】前記溝付プラグ4と前記溝付プラグ6の間
に摩擦の小さいスラストベアリング19やメタル軸受け
等を設置して、前記溝付プラグ4と前記溝付プラグ6が
独立して回転することができるように取り付けられてい
る。
【0022】前記フローティングプラグ2、前記連結棒
3、前記溝付プラグ4、前記溝付プラグ6、及び前記ス
ラストベアリング19によってプラグユニット28が構
成されている。かかるプラグユニット28は、フローテ
ィングプラグ2が引抜ダイス10と係合することにより
溝付プラグ4を所定の位置(複数の球8が設置されてい
る位置にある金属管1の内部)に保持できるようになっ
ており、また同様に溝付プラグ6を前記溝付プラグ4の
後方であって所定の位置(複数の球9が設置されている
位置にある金属管12の内部)に保持できるようになっ
ている。
【0023】ここで、図2に金属管1の外周面に設置さ
れた複数の球8とバックアップロール21の配置例の概
略を示すが、第2の転造圧印加手段側でも同様の配置と
なる。図2で示すように、相隣り合う2つのバックアッ
プロール21によって1つの球8が支持される。ここで
は、球8とバックアップロール21の数が其々4個のも
のを例示したが、4個に限るものではなく3個以上であ
ればよい。
【0024】図1において、前記複数の球8及び球9
は、前記回転ヘッド27と前記補強リング24から成る
回転体が回転することによって前記複数のバックアップ
ロール21及び22を介して、同時に回転することとな
る。
【0025】従って、金属管1内にプラグユニット28
を挿入した状態で前記金属管1を図1の左から右(矢印
Aの方向)へ移動させることによって、金属管1は溝付
プラグ4の位置で自在に回転する複数の球8により縮管
されて溝付プラグ4に押し付けられ、金属管1の内面に
連続的に1次溝11とフィン15が形成され1次溝付管
12が形成される。
【0026】また、前記溝付プラグ6の外径は、前記1
次溝付管12内のフィン15(凸部)の内径よりも小さ
くなっている。然るに、前記1次溝付管12を図1の矢
印A方向に移動させることによって、前記1次溝付管1
2は溝付プラグ6の位置で前記球8と同時に自在に回転
する複数の球9により転造圧を印加されて溝付プラグ6
に押し付けられ、溝付プラグ6の溝7は、前記1次溝付
管12の前記フィン15の部分を断続的に削ることとな
り、前記1次溝付管12の内面に前記溝付プラグ6の溝
7の形状に対応した2次溝13が形成され、内面に溝1
1及び溝13を有する2次溝付管14が形成される。
【0027】更に、2次溝付管14は、仕上げダイス1
8により所定の外径寸法に縮径され、内面溝付管23が
形成される。
【0028】以上のような内面溝付管の製造装置の構成
により、特に、転造圧印加手段の複数の球8、9をバッ
クアップロール21、22で支持したことにより、転造
圧が小さくなることから金属管に対する引張り力を減少
させ、引き抜き力を小さくし金属管の破断を防止するこ
とができるようになった。
【0029】更に、複数の転造圧印加手段が同一の回転
体内に配することにより、前記複数の転造圧印加手段の
調整を短時間で簡単にできるようになり、また、転造圧
による金属管と転造圧印加手段との摩擦熱に対する冷却
を容易に行なうことができるようになった。
【0030】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明の内面溝付管の
製造装置によれば、転造圧を小さくでき、前記複数の転
造圧印加手段の調整を短時間で簡単にできると共に、金
属管と転造圧印加手段との摩擦熱に対する冷却を容易に
行なうことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による製造装置の実施の一形態を示す概
略図。
【図2】本発明による製造装置の実施の一形態における
転造部の断面を示す説明図。
【図3】従来の内面溝付管の製造装置の一形態を示す概
略図。
【符号の説明】
1 金属管 2 フローティングプラグ 3 連結棒 4 溝付プラグ 5 溝 6 溝付プラグ 7 溝 8 球 9 球 10 引抜ダイス 11 1次溝 12 1次溝付管 13 2次溝 14 2次溝付管 15 フィン 16 転造工具 17 転造工具 18 仕上げダイス 19 スラストベアリング 20 バックアップロール 21 バックアップロール 22 バックアップロール 23 内面溝付管 24 補強リング 25 シャフト 26 スペーサ 27 回転ヘッド 28 プラグユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F28F 1/40 F28F 1/40 D (72)発明者 大谷 忠男 茨城県土浦市木田余町3550番地 日立電 線株式会社 システムマテリアル研究所 内 (56)参考文献 特開 平7−60334(JP,A) 特開 昭57−36016(JP,A) 特開 昭60−15015(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21C 1/00 - 19/00 B21C 37/20 B21D 53/06 B21H 3/00 F28F 1/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内壁面に溝を有した内面溝付管の製造装置
    において、 金属管を管軸方向に移動する移動手段と、 複数の球体及び前記複数の球体を支持する複数のロール
    状回転体とから成り前記複数の球体が前記金属管の外周
    に接触して転造圧を印加する少なくとも2組の転造圧印
    加手段と、 前記転造圧印加手段の位置の前記金属管の内部に設けら
    れ前記金属管の内壁面に接触して前記内壁面に溝を形成
    する少なくとも2の溝加工手段とを有し、 前記転造圧印加手段は各組のロール状回転体が間にスラ
    ストベアリングを介して連結され1つの回転体で支持さ
    れていることを特徴とする内面溝付管の製造装置。
  2. 【請求項2】前記転造圧印加手段の球体は同じ大きさを
    持ち、前記転造圧印加手段の各組のロール状回転体は後
    方の組のものの外径が前方の組のものの外径より大きい
    ことを特徴とする請求項1記載の内面溝付管の製造装
    置。
JP10666796A 1996-04-26 1996-04-26 内面溝付管の製造装置 Expired - Fee Related JP3279477B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10666796A JP3279477B2 (ja) 1996-04-26 1996-04-26 内面溝付管の製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10666796A JP3279477B2 (ja) 1996-04-26 1996-04-26 内面溝付管の製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09295030A JPH09295030A (ja) 1997-11-18
JP3279477B2 true JP3279477B2 (ja) 2002-04-30

Family

ID=14439437

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10666796A Expired - Fee Related JP3279477B2 (ja) 1996-04-26 1996-04-26 内面溝付管の製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3279477B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101017890B1 (ko) * 2009-01-02 2011-03-04 최진봉 파이프 외주연의 마름모형상 성형금형 및 이를 이용한 성형방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09295030A (ja) 1997-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3279477B2 (ja) 内面溝付管の製造装置
US4995252A (en) Method and apparatus for internally enhancing heat exchanger tubing
JPH09295037A (ja) 内面溝付金属管の製造方法及びその装置
JP3304757B2 (ja) 多重内面溝付管の製造方法及びその装置
JP2944583B2 (ja) 金属管内外面加工装置
JPH09295035A (ja) 内面溝付管の製造方法及びその装置
US2508518A (en) Apparatus for forming integral fins on a length of stock
JPS6159806B2 (ja)
JP3438472B2 (ja) 内面溝付金属管の製造方法及びその装置
JPH09314266A (ja) 内面溝付金属管の製造方法及びその装置
JP3111895B2 (ja) 内面溝付管の製造装置
JPH1110268A (ja) 外面溝付管の製造方法
JPH11267784A (ja) 内面溝付伝熱管の製造方法および製造装置
JP3829727B2 (ja) 内面溝付管の製造方法
JP3743342B2 (ja) 螺旋状内面溝付管及びその製造方法
SU1496874A1 (ru) Вальцовка
JP3770124B2 (ja) 内面溝付管の加工方法
JPH07256336A (ja) 内面溝付管の製造方法
JPH0586287B2 (ja)
JPS60187425A (ja) 内面溝付金属管の加工装置
JPH11285764A (ja) クロス溝付管の製造方法およびその装置ならびにクロス溝付管
JP2001071024A (ja) 内面溝付管製造方法
JP2024091237A (ja) 大きな減面率を有する段付き軸のマルチロール系傾斜連続圧延成形方法
JPS61266121A (ja) 内面溝付管の加工装置
JPH0199712A (ja) 内面溝付管の製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees