JP3279275B2 - オーブントースター - Google Patents

オーブントースター

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JP3279275B2
JP3279275B2 JP00172899A JP172899A JP3279275B2 JP 3279275 B2 JP3279275 B2 JP 3279275B2 JP 00172899 A JP00172899 A JP 00172899A JP 172899 A JP172899 A JP 172899A JP 3279275 B2 JP3279275 B2 JP 3279275B2
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義信 久保
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭で使用す
るオーブントースターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種のオーブントースターは、実
開平2−52005号公報に示されている構成となって
いるのである。以下、図7、図8に基づいて、このオー
ブントースタについて説明する。調理庫51を形成する
内筐体52の側壁には、上ヒータ53、下ヒータ54を
懸架している。この上ヒータ53、下ヒータ54間に
は、食パン等の調理物58を載置するための焼網55を
設けている。また本体59の前面には、内筐体52の前
側開口部を開閉する中央部分が透視用のガラスで構成さ
れた扉56を設けている。さらに内筐体52の側壁に
は、扉56近傍に調理庫51の温度を検知する温度セン
サー57を取り付けている。この温度センサー57の信
号は図示していない制御手段に伝達されており、上ヒー
タ53、下ヒータ54はこの制御手段によって制御され
ている。
【0003】以上の構成で、使用者は図8に示すように
扉56を開けて、食パン等の調理物58を焼網55上に
載置して、扉56を閉じて本体59の前面に設けている
タイマー等の操作スイッチを操作して調理を行うもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この様な従来
構成では、調理物58の種類や初期温度により、上ヒー
タ53、下ヒータ54に通電し加熱終了後、調理物58
の表面の焦げ具合と調理物58の内温のバラツキがあ
り、また焼きムラもできやすく、また、調理庫51内の
正確な温度制御ができないという課題があった。
【0005】つまり、上ヒータ53および下ヒータ54
ともに1本づつであり、調理物58の種類により調理物
58の表面の焦げ具合と調理物58の内温の上昇を最適
に設定することが困難であった。
【0006】また、中央部分が透視用のガラスで構成さ
れた扉56のため、上ヒータ53および下ヒータ54か
らの輻射熱はガラスを透過し調理物58の扉56近傍部
分は焼色が付きにくく、内温も上昇しにくい欠点があっ
た。
【0007】また、温度センサー57の耐熱温度より、
温度センサー57は上ヒータ53に近づけることができ
ず、温度の低い扉56の近傍の調理庫51内に配置さ
れ、温度センサー57の取付位置位置が調理物58から
離れているため、調理物58の初期温度や温度変化の検
知が十分にはできないものである。また、温度センサー
57を扉56の近傍に設けているため、扉56の隙間か
らの外気の侵入や、扉56からの放熱等の影響を受けや
すいものとなる欠点があった。
【0008】また、焼網55上の調理物の載置場所によ
り下ヒータ54からの直接の輻射熱が直接温度センサー
57に到達したり、調理物により、遮蔽されたりし、温
度センサー57の温度上昇が変化し安定して調理庫51
内の温度を安定して温度検知できない欠点があった。
【0009】本発明はこのような従来の課題を解決する
もので、焼ムラの少ない、調理物の表面の焦げ具合と調
理物の内温がバランスの取れた、正確な温度制御ができ
るオーブントースタを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、本体内にヒータと焼網を配設した調理庫を
形成する内筐体と、この内筐体前側開口部を開閉する扉
を有し、前記内筐体の側面部に棒状の温度センサーを調
理庫側に突出させて設け、ヒータからの温度センサーへ
の輻射熱を遮蔽する面を有する遮蔽板を内筐体に取り付
けるとともに、前記焼網下方には下ヒータを有し、前記
焼網上方にはヒータ温度の異なる2本の上ヒータを設け
たオーブントースターとするものである。
【0011】また、2本の上ヒータのヒータ温度の低い
方を調理庫内の焼網の上方部の扉近傍側に配置し、ヒー
タ温度の高い方をヒータ温度の低い上ヒータより調理庫
内奥側の焼網上方部に配置したオーブントースターとす
るものである。
【0012】また、2本の上ヒータより調理庫内奥側の
内筐体側壁に遮蔽板および温度センサーを取り付けたオ
ーブントースターとするものである。
【0013】また、内筐体側壁に遮蔽板および温度セン
サーを取り付け、遮蔽板は内筐体側壁への取り付け面以
外の遮蔽板部分と内筐体間に隙間を設けたオーブントー
スターとするものである。
【0014】さらに、断面形状が略円形の中空状のパイ
プをコの字状に折り曲げ両端面部を内筐体の側壁に固定
した遮蔽板を有するオーブントースターとするものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、本体内に
ヒータと焼網を配設した調理庫を形成する内筐体と、こ
の内筐体前側開口部を開閉する扉を有し、前記内筐体の
側面部に棒状の温度センサーを調理庫側に突出させて設
け、ヒータからの温度センサーへの輻射熱を遮蔽する面
を有する遮蔽板を内筐体に取り付けるとともに、前記焼
網下方には下ヒータを有し、前記焼網上方にはヒータ温
度の異なる2本の上ヒータを設けたことにより、ヒータ
温度の高い上ヒータとヒータ温度の低い上ヒータを設け
た構成から、ヒータ温度の高い上ヒータは波長の短い近
赤外線領域の輻射量が多く、調理物の内部に到達し、調
理物の内温を高める効果があり、一方ヒータ温度の低い
上ヒータは波長の長い遠赤外線領域の輻射量が多く、調
理物の表面で熱エネルギーとなり調理物の表面を焦がす
効果がありこれらのヒータ温度の異なる上ヒータのバラ
ンスを適切に設定することにより、調理物の表面の焦げ
具合と内温のを調節することができ、また、上ヒータ2
本により調理物を均一に加熱し焼ムラを少なくすること
ができる。
【0016】また、上ヒータおよび下ヒータからの直接
の輻射熱が遮蔽板により遮断され直接輻射熱が温度セン
サーに伝達されないので、温度センサーの温度上昇は少
なくなり温度センサーを調理庫内の中央部の上ヒータに
近づけることができる。また、焼網上への調理物の位置
により下ヒータからの直接の輻射熱が温度センサーに直
接到達することがなく、調理物の焼網上への置き場所に
よる温度センサーの温度上昇の変化を防ぐことができ、
調理物の置き場所による温度センサーの温度上昇への影
響がなく、安定して温度センサーが調理庫内の温度変化
を検知することが可能となり、調理物を希望の焼加減に
上ヒータおよび下ヒータの通電を制御することができ、
精度の高い自動調理を提供することが可能となる。
【0017】また、請求項2記載の発明は、2本の上ヒ
ータのヒータ温度の低い方を調理庫内の焼網の上方部の
扉近傍側に配置し、ヒータ温度の高い方をヒータ温度の
低い上ヒータより調理庫内奥側の焼網上方部に配置した
ことにより、ヒータ温度の高い上ヒータは波長の短い近
赤外線領域の輻射量が多く、一方ヒータ温度の低い上ヒ
ータは波長の長い遠赤外線領域の輻射量が多く、ガラス
の特性上、近赤外線は、ガラスを透過し、遠赤外線はガ
ラスを透過しにくい性質により、ヒータ温度の高い方上
ヒータは扉のガラスから離れているため近赤外線の透過
を少なくでき、熱効率を高めることができる。また、ガ
ラスからの輻射熱の透過により、扉近傍部分の調理物は
焼色淡くなる傾向があるが、ヒータ温度の低い上ヒータ
を扉近傍に配置することにより焼色を均一にすることが
できる。また、温度の高い上ヒータは、輝度が明るく眩
しくなるが、調理庫の奥側に配置したことにより、眩し
さも低減することができる。
【0018】また、請求項3記載の発明は、2本の上ヒ
ータより調理庫内奥側の内筐体側壁に遮蔽板および温度
センサーを取り付けたことにより、内筐体の前側開口部
の開閉をする扉より温度センサーを遠避けたことによ
り、扉の中央部分に設けた透視用のガラスからの輻射熱
の透過や、扉と外筐体や内筐体の隙間からの外気の侵入
また調理庫内からの熱気の流出等による調理庫内の温度
変化への影響を受けず、より安定して温度センサーが調
理庫内の温度変化を検知することができ、バラツキのし
くない安定した自動調理を提供することができる。
【0019】また、請求項4記載の発明は、内筐体側壁
に遮蔽板および温度センサーを取り付け、遮蔽板は内筐
体側壁への取り付け面以外の遮蔽板部分と内筐体間に隙
間を設けたことにより、温度センサー近傍の空気が停滞
せず、調理庫内の空気の対流が温度センサー表面を流れ
るため、より正確に温度センサーが調理庫内の温度変化
を検知することができ、また遮蔽板も1部品で上ヒータ
および下ヒータから温度センサーへの直接の輻射熱を遮
蔽でき安価な精度の良い自動調理が図れる。
【0020】また、請求項5記載の発明は、断面形状が
略円形の中空状のパイプをコの字状に折り曲げ両端面部
を内筐体の側壁に固定した遮蔽板を設けたことにより、
略二重断熱構造となり、また中空パイプ内の空気によ
り、より一層断熱効果が高まり、上ヒータおよび下ヒー
タから温度センサーへの直接の輻射熱を遮蔽することが
でき、より正確に温度センサーが調理庫内の温度変化を
検知することができる。
【0021】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の一実施につい
て、図面を参照しながら説明する。図1〜図3におい
て、1は前面側が開口した外筐体であり、3は調理庫2
を形成する内筐体である。4aは内筐体3の上部側壁に
懸架され,扉近傍に設けられた上ヒータであり、4bは
内筐体3の上部側壁に懸架され,上ヒータ4aより調理
庫2内の奥側に設けられた上ヒータであり、ヒータ温度
は上ヒータ4bの方が上ヒータ4aより高温に設定され
ている。5は内筐体3の下部側壁に懸架された下ヒータ
である。
【0022】6は上ヒータ4a,上ヒータ4bと下ヒー
タ5間に前後にスライド自在に内筐体3に設けた焼網で
あり、7は内筐体3の前側開口部の開閉をする扉であ
り、扉7の下部の軸を中心に回転自在に本体に取り付け
られている。 扉7の開閉に連動して焼網6は前後にス
ライドする。
【0023】8は外筐体1の前面の扉7の下方に設けら
れた前板であり、前板8には電源スイッチ9、オートト
ーストボタン等の自動調理ボタン10、各自動調理の通
電表示ランプ11、タイマーセットボタン12、時間表
示LEDランプ13等のスイッチ操作部が設けられてい
る。
【0024】また、7aは扉7の中央部分を構成する透
視用に設けたガラスであり、ガラス7aの周辺部分は鋼
板で構成された窓枠7bで囲まれている。
【0025】14は内筐体3の下方開口部に前後方向に
着脱自在に設けられた屑受け皿であり、底板15により
保持されている。
【0026】16は金属製のパイプ内部にサーミスター
が装填された構成の棒状の温度センサーであり、上ヒー
タ4a,上ヒータ4bおよび下ヒータ5に略平行に内筐
体3の側壁に取付られている。
【0027】17は上ヒータ4a上ヒータ4b、下ヒー
タ5および温度センサー16に略平行に内筐体3の側壁
に設けた遮蔽板であり、上ヒータ4、下ヒータ5からの
直接の輻射熱が温度センサー16に到達しない位置に設
けられている。また、遮蔽板17の上方、後方、および
遮蔽板17の内筐体3への取付面の対向側面方向は、内
筐体3との間に隙間が設けられている。
【0028】18は焼網6の上に載置された食パン等の
調理物である。19は内筐体3の下前方を形成する下反
射板20と前板8で構成される空間内に設けられた制御
基板である。
【0029】以上のように本実施例によれば、焼網6の
上に調理物18を載置し、上ヒータ4a、上ヒータ4
b、下ヒータ5に通電すると、上ヒータ4a、上ヒータ
4b、下ヒータ5から生じた輻射熱は直接焼網6上に載
置された調理物18に加わるとともに、内筐体3で反射
し調理物18に加えられる。
【0030】この時、ヒータ温度の高い上ヒータ4bと
ヒータ温度の低い上ヒータ4aを設けた構成から、ヒー
タ温度の高い上ヒータ4bは波長の短い近赤外線領域の
輻射量が多く、調理物の内部に到達し、調理物の内温を
高める効果があり、一方ヒータ温度の低い上ヒータ4a
は波長の長い遠赤外線領域の輻射量が多く、調理物の表
面で熱エネルギーとなり調理物の表面を焦がす効果があ
りこれらのヒータ温度の異なる上ヒータaと上ヒータ4
bのヒータ温度のバランスを適切に設定することによ
り、調理物の表面の焦げ具合と内温のを調節することが
でき、また、上ヒータ4a,上ヒータ4bの2本により
調理物の焼ムラを少なくできる。
【0031】また、上ヒータ4a,上ヒータ4bおよび
下ヒータ5から発生する直接の輻射熱は遮蔽板17によ
り遮蔽されるため、温度センサー16の温度変化は上ヒ
ータ4a,上ヒータ4bおよび下ヒータ5から発生する
直接の輻射熱の影響が少なくとともに、温度上昇も少な
くなり、調理庫2内の温度変化に近似して変化し、焼網
6上の調理物18の温度変化をより精度よく検知するこ
とができる。
【0032】また、温度センサー16の温度上昇は、遮
蔽板17により少なくでき、温度センサー16の取付位
置を上ヒータ4b近くの調理庫2の中央付近に配置が可
能となり、より精度よく調理庫2内の温度を検知するこ
とができる。
【0033】また、調理物18が小さかったり、焼網6
の隅に載置されて、下ヒータ5からの直接の輻射熱が焼
網6を貫通しても遮蔽板17により遮蔽され、直接温度
センサー16に輻射熱が到達することがなく、調理物1
8の大きさや置き場所が変化しても安定して調理庫2内
の温度変化を温度センサー16が検知することができ、
より精度の高い自動調理機能を提供することができる。
【0034】また、前記遮蔽板17の上ヒータ4からの
直接の輻射熱が温度センサー16に到達しないように遮
蔽する面17aと下ヒータ5からの直接の輻射熱が温度
センサー16に到達しないように遮蔽する面17bと面
17aと17b面をつなげる面17cから構成された遮
蔽板17の面17c部分に開口穴17dを設けている。
この開口穴17dは、焼網6上の調理物18から上昇く
るエアーを温度センサー16側に導くことができ、調理
物18の温度をより精度よく温度センサー16が検知す
ることができるとともに、遮蔽板17は一体化すること
ができ、少ない部品で構成することができる。
【0035】また、遮蔽板17の上ヒータ4からの直接
の輻射熱が温度センサー16に到達しないように遮蔽す
る面17aと下ヒータ5からの直接の輻射熱が温度セン
サー16に到達しないように遮蔽する面17bと面17
aと17b面をつなげる面17cから構成された遮蔽板
17形状を有しており、さらに面17aと温度センサー
16中心線と上ヒータ4中心線を結ぶ面の交わる角度θ
1 は略直角に、また、面17bと温度センサー16中心
線と下ヒータ5中心線を結ぶ面の交わる角度θ 2 は略直
角になる形状に遮蔽板17は内筐体3の側壁に取付られ
ている。
【0036】角度θ1 および角度θ2 は略直角に遮蔽板
17が構成されているため、遮蔽板の面17aおよび面
17bは最小面積にて上ヒータ4および下ヒータ5から
の直接の輻射熱を遮蔽することができ、遮蔽板17のコ
ンパクト化により調理庫2内の対流を妨げることを低減
することができ温度センサー16の温度検知精度を高め
ることできる。また、遮蔽板の省資源化を図るととも
に、コストの低減を図ることができる。
【0037】(実施例2)第2の実施例では、4aは内
筐体3の上部側壁に懸架され,扉近傍に設けられた上ヒ
ータであり、4bは内筐体3の上部側壁に懸架され,上
ヒータ4aより調理庫2内の奥側に設けられた上ヒータ
であり、ヒータ温度は上ヒータ4bの方が上ヒータ4a
より高温に設定されている。形状は実施例1と同様であ
る。
【0038】ヒータ温度の高い上ヒータ4bは波長の短
い近赤外線領域の輻射量が多く、一方ヒータ温度の低い
上ヒータ4aは波長の長い遠赤外線領域の輻射量が多
く、近赤外線は、扉7のガラス7aを透過しやすく、遠
赤外線はガラス7aを透過しにくい性質があり、ヒータ
温度高く近赤外線輻射量の多い上ヒータ4bを調理庫2
内の奥側に配設したことにより、上ヒータ4bから輻射
熱のガラス7aからの透過角度を小さくすることがで
き、また、内筐体3での反射により輻射熱の透過を少な
くでき、熱効率を高めることができる。また、ヒータ温
度の高い上ヒータは波長の短い近赤外線領域の輻射量が
多く、調理物の内部に到達し、調理物の内温を高める効
果があり、一方、ヒータ温度の低い上ヒータは波長の長
い遠赤外線領域の輻射量が多く、調理物の表面で熱エネ
ルギーとなり、調理物の表面を焦がす効果があり、ガラ
ス7aからの輻射熱の透過により、扉近傍部分の調理物
は焼色が淡くなる傾向があるが、ヒータ温度の低い上ヒ
ータを扉近傍に配置することにより焼色を均一にするこ
とができる。また、温度の高い上ヒータ7bは、輝度が
明るく眩しくなるが、調理庫2の奥側に配置したことに
より、眩しさを低減することができる。
【0039】(実施例3)第3の実施例では、上ヒータ
4a、上ヒータ4bより調理庫2内の奥側の内筐体3の
側壁に遮蔽板17を設け、さらに遮蔽板17より調理庫
2内の奥側の内筐体3の側壁に温度センサー16を取付
た構成とし、遮蔽板17により上ヒータ4a,上ヒータ
4bおよび下ヒータ5発生する直接の輻射熱が温度セン
サー16に到達しない構成としている。
【0040】このように、上ヒータ4a、上ヒータ4b
より調理庫2内の奥側の内筐体3の側壁に温度センサー
16を取付た構成としたことにより、内筐体3の前側開
口部の開閉をする扉7より温度センサー16を遠避けた
ことにより、扉7の中央部分に設けた透視用のガラス7
aからの輻射熱の透過や、扉7と外筐体1や内筐体3の
隙間からの外気の侵入また調理庫2内からの熱気の流出
等による調理庫2内の温度変化への影響を受けず、より
安定して温度センサー16が調理庫2内の温度変化を検
知することができ、バラツキの少ない安定した自動調理
を提供することができる。
【0041】(実施例4)本実施例においては、内筐体
3側壁に遮蔽板17および温度センサー16を取り付
け、遮蔽板17は内筐体3側壁への取り付け面以外の遮
蔽板17部分と内筐体3間に隙間を設けたことにより、
温度センサー16近傍の空気が停滞せず、調理庫3内の
空気の対流が温度センサー16表面を流れるため、より
正確に温度センサー16が調理庫3内の温度変化を検知
することができ、また遮蔽板17も1部品で上ヒータ4
a,上ヒータ4bおよび下ヒータ5から温度センサー1
6への直接の輻射熱を遮蔽でき安価な精度の良い自動調
理が図れる。
【0042】(実施例5)第5の実施例では、遮蔽板1
7の形状を断面形状が略円形の中空パイプをコの字状に
折り曲げ、両端面部を内筐体3の側壁に取付、この遮蔽
板17の両端面部の取付部の内筐体3側壁部に開口穴3
aを設けている。図4と図5に要部縦断面図と、要部横
断面図を示す。
【0043】断面形状が略円形の中空パイプの遮蔽板1
7により上ヒータ4および下ヒータ5から発生した直接
の輻射熱は遮蔽板17により遮蔽され温度センサー16
には到達しない。この時、遮蔽板17の中空パイプの内
部の空気が開口穴3aからのパイプ内への流入、流出の
空気の流れにより断熱され、遮蔽板17の温度センサー
16側の温度が低下し、遮蔽板17からの温度センサー
16への二次輻射が低下し、より以上に遮蔽効果があ
り、温度センサーがより精度高く調理庫2内の温度変化
を検知することができる。
【0044】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、ヒータ温度の高い上ヒータと、ヒータ温度の低い
上ヒータを設けた構成から、ヒータ温度の高い上ヒータ
は波長の短い近赤外線領域の輻射量が多く、調理物の内
部に到達し、調理物の内温を高める効果があり、一方ヒ
ータ温度の低い上ヒータは波長の長い遠赤外線領域の輻
射量が多く、調理物の表面で熱エネルギーとなり調理物
の表面を焦がす効果があり、これらのヒータ温度の異な
る上ヒータのバランスを適切な火力に設定することがで
き、調理物の表面の焦げ具合と内温のを調節することが
でき、また、上ヒータ2本により調理物の焼ムラを少な
くできる。
【0045】また、上ヒータおよび下ヒータからの直接
の輻射熱が温度センサーに伝達されないので、温度セン
サーを調理庫内の中央部の上ヒータに近づけることがで
き、また、焼網上への調理物の位置により下ヒータから
の直接の輻射熱が温度センサーに直接到達することがな
く、調理物の焼網上への置き場所による温度センサーの
温度上昇変化を防ぐことができ、調理物の置き場所によ
る温度センサーの温度上昇への影響がなく、安定して温
度センサーが調理庫内の温度変化を検知することが可能
となり、調理物を希望の焼加減に上ヒータおよび下ヒー
タの通電を制御することができ、精度の高い自動調理が
できる。
【0046】請求項2記載の発明によれば、ヒータ温度
の高い上ヒータは波長の短い近赤外線領域の輻射量が多
く、一方ヒータ温度の低い上ヒータは波長の長い遠赤外
線領域の輻射量が多く、扉のガラスから近赤外線は、ガ
ラスを透過し、遠赤外線はガラスを透過しにくい性質に
より、ヒータ温度の高い方上ヒータからの近赤外線の透
過を少なくでき、熱効率を高めることができる。
【0047】また、ガラスからの輻射熱の透過により、
扉近傍部分の調理物は焼色淡くなる傾向があるが、ヒー
タ温度の低い上ヒータを扉近傍に配置することにより焼
色を均一にすることができる。また、温度の高い上ヒー
タは、輝度が明るく眩しくなるが、調理庫の奥側に配置
したことにより、眩しさを低減することができる。
【0048】また、請求項3記載の発明によれば、2本
の上ヒータより調理庫内奥側の内筐体側壁に遮蔽板およ
び温度センサーを取り付けたことにより、内筐体の前側
開口部の開閉をする扉より温度センサーを遠避けたこと
により、扉の中央部分に設けた透視用のガラスからの輻
射熱の透過や、扉と外筐体や内筐体の隙間からの外気の
侵入また調理庫内からの熱気の流出等による調理庫内の
温度変化への影響を受けず、より安定して温度センサー
が調理庫内の温度変化を検知することができ、バラツキ
の少ない安定した自動調理を提供することができる。
【0049】また、請求項4記載の発明によれば、内筐
体側壁に遮蔽板および温度センサーを取り付け、遮蔽板
は内筐体側壁への取り付け面以外の遮蔽板部分と内筐体
間に隙間を設けたことにより、温度センサー近傍の空気
が停滞せず、調理庫内の空気の対流が温度センサー表面
を流れるため、より正確に温度センサーが調理庫内の温
度変化を検知することができ、また遮蔽板も1部品で上
ヒータおよび下ヒータから温度センサーへの直接の輻射
熱を遮蔽でき安価な精度の良い自動調理が図れる。
【0050】また、請求項5記載の発明によれば、断面
形状が略円形の中空状のパイプをコの字状に折り曲げ両
端面部を内筐体の側壁に固定した遮蔽板を設けたことに
より、略二重断熱構造となり、また中空パイプ内の空気
により、より一層断熱効果が高まり、上ヒータおよび下
ヒータから温度センサーへの直接の輻射熱を遮蔽するこ
とができ、より正確に温度センサーが調理庫内の温度変
化を検知することができる。
【0051】このように本発明によれば、表面の焼色と
調理物の内温のバランスの取れた調理性能を備えた精度
の高い自動調理性機能を付加したオーブントースターを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるオーブントースター
の要部縦断面図
【図2】本発明の実施例1におけるオーブントースター
の要部横断面図
【図3】本発明の実施例1におけるオーブントースター
の要部縦断面図
【図4】本発明の実施例5におけるオーブントースター
の要部縦断面図
【図5】本発明の実施例5におけるオーブントースター
の要部横断面図
【図6】本発明の実施例におけるオーブントースターの
本体斜視図
【図7】従来のオーブントースターの縦断面図
【図8】従来のオーブントースターの本体斜視図
【符号の説明】
1 外筐体 2 調理庫 3 内筐体 3a 開口穴 4a 上ヒータ 4b 上ヒータ 5 下ヒータ 6 焼網 7 扉 16 温度センサー 17 遮蔽板 17d 開口穴 18 調理物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−47459(JP,A) 特開 平7−27345(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24C 7/04 - 7/06 F24C 15/24

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体内にヒータと焼網を配設した調理庫
    を形成する内筐体と、この内筐体前側開口部を開閉する
    扉を有し、前記内筐体に棒状の温度センサーを調理庫側
    に突出させて設け、ヒータからの温度センサーへの輻射
    熱を遮蔽する面を有する遮蔽板を内筐体に取り付けると
    ともに、前記焼網下方には下ヒータを有し、前記焼網上
    方にはヒータ温度の異なる2本の上ヒータを設けてなる
    オーブントースター。
  2. 【請求項2】 2本の上ヒータのヒータ温度の低い方を
    調理庫内の焼網の上方部の扉近傍側に配置し、ヒータ温
    度の高い方をヒータ温度の低い上ヒータより調理庫内奥
    側の焼網上方部に配置した請求項1記載のオーブントー
    スター。
  3. 【請求項3】 2本の上ヒータより調理庫内奥側の内筐
    体に遮蔽板および温度センサーを取り付けた請求項1記
    載のオーブントースター。
  4. 【請求項4】 内筐体に遮蔽板および温度センサーを取
    り付け、遮蔽板は内筐体側壁への取り付け面以外の遮蔽
    板部分と内筐体間に隙間を設けた請求項1記載のオーブ
    ントースター。
  5. 【請求項5】 断面形状が略円形の中空状のパイプをコ
    の字状に折り曲げ両端面部を内筐体の側壁に固定した遮
    蔽板を有する請求項1記載のオーブントースター。
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