JP3278415B2 - テキストデータの印刷方法および印刷装置 - Google Patents

テキストデータの印刷方法および印刷装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、多数の文字列を紙等の一つの印
刷面に印刷して表示するための印刷に関連する技術に係
り、特に、印刷面上での観察者の視点の変化だけでな
く、観察者と印刷面の距離の変化を利用して、多数の文
字列の中から目的とする情報を有する文字列を選択的に
提供することの出来る新規な形態の印刷物と、そのよう
な印刷物を有利に作成することの出来る新規な印刷方法
や印刷装置等に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、特定の意味や内容を持つ単語や
文章等の文字列を用いた情報の提供媒体としての印刷物
は、一般に、紙や樹脂等によって与えられた印刷面上に
固定的に印字されたものとして提供されており、その利
用性や保存性、取扱性等に優れていることから、広く利
用されている。ところで、これらの従来の印刷物の多く
は、書籍等に代表されるように、一般に、文字列を先頭
から順に読み進み、或いは選択的に絞り込んで目的とす
る文字列(情報)にたどり着く、所謂シーケンシャルア
クセスを前提に作成されており、観察者は、専ら自身の
視点を変化させることによって、目的とする文字列を選
択的に得るようにされている。
【0003】一方、コンピュータ技術が著しく発達した
近年においては、文字列からなる情報の提供にコンピュ
ータ技術を利用することも可能であり、例えば、CRT
等の画面上に3次元的な画像を表示するグラフィック技
術を用いて、仮想空間としての3次元座標に多数の文字
列をマッピングし、それを観察する者が、画面上であた
かも3次元的に視点を移動させているかの如く表示し
て、多数の文字列を一つの画面上で選択的に表示させて
提供することも考えられる。
【0004】ところが、前述の如き印刷物においては、
一度印刷された内容をダイナミックに変化させることが
できないために、このようなコンピュータグラフィック
技術によって実現されるような印刷物の提供が極めて困
難であった。それ故、印刷物は、その利用性や保存性、
取扱性等の点で極めて優れているにも関わらず、コンピ
ュータ技術を利用した画像表示による文字列からなる情
報の提供に比して、その提供態様が制限されてしまうと
いう問題があった。
【0005】そして、そのために、従来の印刷物では、
例えば、一つの印刷面によって、多数の文字情報のうち
初めは重要度が大きいものだけを観察者に認識させ、そ
の後、観察者によって認識される文字情報を、重要度が
低いものへ次第に移行させて行くような情報の提供形態
をとることが、現実的には不可能だったのである。
【0006】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、印刷物が本来的に有する利用性や取扱性等
の利点を損なうことなく、一つの印刷面において、観察
者に対して多数の文字列の中から目的とする情報を与え
る文字列を、重要度等に応じて選択的に与えることの出
来る新規な形態の印刷物を提供することにある。
【0007】また、本発明は、そのような新規な印刷物
を製造するための印刷方法および印刷装置を提供するこ
とも目的とし、更に、かかる印刷方法をコンピュータに
実行させるためのプログラムの供給媒体を提供すること
も目的とするものである。
【0008】
【解決手段】以下、このような課題を解決するために為
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様は、任意の組み合わせで採用可能である。また、本
発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限
定されることなく、明細書全体および図面に記載され、
或いはそれらの記載から当業者が把握することの出来る
発明思想に基づいて認識されるものであることが理解さ
れるべきである。
【0009】先ず、本発明に従えば、例えば、単語や文
章等の文字列の多数を、予め決定された規則に従う順位
付けに従って、一つの印刷面に印刷した印刷物であっ
て、前記各文字列のフォントサイズが、各文字列の順位
順に多段階に変化せしめられていると共に、各文字列の
印字が重なった部分を有しており、かかる印字の重なり
部分において、フォントサイズが小さい方の順位の文字
列の印字に縁取りが付与されている印刷物が、有利に提
供され得る。
【0010】このような印刷物においては、各文字列が
順位順に多段階のフォントサイズで表示されていること
により、観察者が印刷物を遠くから観察した場合には、
小さいフォントサイズの文字列が潰れて読み取れずに実
質的に見えないことになり、実質的に大きいフォントサ
イズの文字列だけが認識される。また、その観察位置か
ら観察者が印刷物に次第に近づくに従って、小さいフォ
ントサイズの文字列も、サイズが大きいものから順番に
読取可能となる。そして、観察者の意識が小さいフォン
トサイズの文字列に移行すると、大きいフォントサイズ
の文字列は認識度が低下して相対的に読み取りにくくな
る。
【0011】特に、かかる印刷物においては、複数の文
字列の文字が重なった状態で印字されていることから、
観察者が印刷物から離れて観察した場合には、小さいフ
ォントサイズの文字列の印字部分も、それが重なった大
きい文字列における印字部分の一部と見なされることに
よって、フォントサイズが大きい文字列だけが有利に認
識され得るのである。しかも、小さいフォントサイズの
文字列の印字に縁取りが付与されていることから、観察
者が印刷物から離れて観察した場合には、この縁取りも
殆ど潰れて認識されないことにより、大きいフォントサ
イズの文字列だけが認識され得る一方、観察者が印刷物
に近づいて、小さいフォントサイズを読み取れる位置か
ら観察した場合には、この縁取りによって小さいフォン
トサイズの文字列が優先的に認識されて、大きいフォン
トサイズの文字列の認識度が相対的に低下せしめられ
る。
【0012】その結果、かかる印刷物は、一つの固定的
な印刷物でありながら、観察者が印刷物との距離を変え
ることによって異なる文字列によって異なる情報を与え
る、あたかも3次元的な文字列の提供媒体として機能し
得るのである。また、小さいフォントサイズの文字列に
おける縁取りは、複数の文字列間での印字の重なりによ
る文字の潰れを防止する上にも有効であり、それによっ
て、各文字列の読取性を確保しつつ、多量の文字列を印
刷表示することが可能となる。
【0013】なお、本発明において、文字列は、与える
べき情報を有するものであって、単一または複数の文字
からなる名称や語句等の単語や文章等であって良く、ま
た、それを構成する文字(テキスト)としても、ローマ
字,梵字,アラビア文字,仮名等の一般的な表音文字の
他、絵文字,象形文字,漢字等の表意文字などであって
も良い。
【0014】また、本発明によって提供される印刷物
は、例えば、印刷物に関する本発明の前記第一の態様に
従う構造とされた印刷物において、前記多数の文字列を
一つの面上に離散的に印字し、且つ各文字列における概
念的な類似関係を印刷面上での領域によって表示すると
共に、各文字列における重要度をフォントサイズで表示
したものとされる。このような印刷物においては、一枚
の印刷物を観察するに際して、観察者が遠くから観察し
た場合には、全体を概観図として認識することが出来、
そこから、必要な領域に注目して近づくことによって、
特定の意味や内容を次第に詳細に表す文字列を選択して
行くことが出来るのであり、それによって、かかる印刷
物を用いた観察手法を、観察者が被観察物に対して近づ
くに従って被観察物が次第に詳細を表すようになる一般
的な事物の視覚による観察形態に近似させることが可能
となり、印刷物の利用性の向上が図られ得る。
【0015】なお、上述の如き本発明によって提供可能
となる例示的な印刷物においては、例えば、文字列のフ
ォントサイズは、観察者が印刷面に近づくに従って各文
字列が順番に読取可能となるように、例えば重要度等の
順位付けデータに従って連続的に変化させることが望ま
しいが、その他、印刷する文字列の数等に応じて、各文
字列毎に一定の割合で段階的に変化させたり、適数個の
文字列毎に段階的に変化させても良い。また、各文字列
の字体は、基本的に同一であることが望ましいが、順位
や概念の違い等に応じて、単一の文字列内で、或いは異
なる文字列間で異ならせても良い。更に、多数の文字列
間での順位は、予め定められた一定の基準に基づいて付
与されるものであり、その基準は限定されるものでな
く、同一の文字列を含む印刷物でも、各文字列に付され
る重要度の基準を異ならせることによって、異なる形態
の印刷物を提供することも、勿論、可能である。また、
各文字列の印字の重なり部分に付される縁取りは、文字
列の印字部分から視覚的に区別できるものであれば良
く、例えば、色彩的には印刷面の地色等が好適に採用さ
れると共に、大きいフォントサイズの文字列の読取性を
できるだけ損なわないように、例えば文字列の印字の太
さよりも細い幅で縁取りを形成することが望ましい。更
に、文字列の重要度は、各文字列のもつ情報の重要度で
あり、例えば、統計上の度数の大小や、概念上の上下等
としてとらえられる。
【0016】さらに、一つの印刷面上での文字列のフォ
ントサイズの変化幅は、出来るだけ大きくし、観察者と
印刷面との距離の変化幅も大きくすることが、読み取れ
る情報量の深さを大きくするために有効である。そこに
おいて、フォントサイズの変化幅は、印刷面の大きさや
採用される印刷面と観察者の間の距離の変化可能幅等を
考慮して決定されることが望ましい。
【0017】また、印刷方法に関する本発明の第一の態
様は、少なくとも印刷位置情報と順位付けできる情報が
与えられた多次元情報付きの多数のテキストデータに基
づいて、一つの印刷面に多数の文字列を印刷するに際し
て、前記各文字列のフォントサイズを各テキストデータ
に付された前記順位付けできる情報に基づいて順位順に
多段階に変化させると共に、各文字列の印字が重なった
場合に、各テキストデータに付された前記順位付けでき
る情報に基づいてフォントサイズが小さい方の文字列に
縁取りを付するようにしたテキストデータの印刷方法
を、特徴とする。
【0018】このような本発明方法に従えば、前述の如
き構造とされた印刷物を有利に作成することが出来るの
であり、それによって、例えば、仮想空間としての3次
元座標に多数の文字列をマッピングして画面上で表示し
たようなコンピュータ画像のデータを、印刷物によって
提供することも可能となるのである。
【0019】なお、このような印刷方法に関する本発明
において、印刷位置情報は、印刷面上での各文字列の印
字位置を特定できるデータであれば良く、例えばX−Y
座標値等の座標値等として与えられる。また、順位付け
出来る情報は、各文字列を、一定の基準に従って順位付
けすることの出来るデータであれば良く、例えば統計デ
ータにおける度数値等の他、単なる配列順序の値等とし
て与えられる。また、本発明の対象となる文字列は、上
述の如く、単語や文章等であり、テキストデータは、か
かる文字列を、その文字情報に加えて印刷位置情報や順
位付け情報,フォント情報等を含んで多次元的に表し、
印刷面への文字列の印刷形態を特定し得るキャラクタデ
ータをいう。また、印刷は、文字列を人間が視認可能な
態様で印刷面に印字することをいい、その具体的手法は
限定されるものでない。更に、フォントサイズの多段階
的な変化形態や、印字への縁取りは、前述の印刷物にお
ける場合と同様に各種設定可能である。更に、本発明方
法において、印刷面に対する多数の文字群の印刷は、最
終的な印刷面に直接に印字することによって行なう他、
例えば、製版用フィルム(版下)や原版を作成し、それ
を用いて紙等の印刷面に印刷(印字)すること等によっ
て行なうことも可能である。
【0020】また、印刷方法に関する本発明の第二の態
様は、前記第一の態様に従う印刷方法において、前記順
位付けできる情報に基づく各テキストデータの順位付け
を、各テキストデータの重要度を指標として行い、重要
度が大きいもの程フォントサイズが大きくなるように、
各テキストデータに基づく印刷文字列のフォントサイズ
を順位順に多段階に変化させることを、特徴とする。こ
のような本態様の印刷方法によれば、印刷物から十分に
離れた距離からは、重要度の大きい文字列だけを視認す
ることにより、概略的な情報を得、そこから次第に印刷
物に近づくに従って、次第に重要度の低い文字列を視認
することで、多数の文字列による多くの情報を効率的に
提供し得る印刷物を、有利に得ることが出来る。なお、
重要度とは、何等かの評価基準に基づく評価値として与
えられるものであって、例えば、順位付けできるデータ
が統計データである場合には、その度数値を重要度とし
て採用することも可能である。
【0021】また、印刷方法に関する本発明の第三の態
様は、前記第一又は第二の態様に従う印刷方法におい
て、前記各テキストデータに基づく印刷文字列の明度
を、前記順位付けできる情報に基づいて、フォントサイ
ズが大きいもの程大きくなるように順位順に多段階に変
化させることを、特徴とする。このような本態様の印刷
方法に従えば、印刷物に近づいて観察した場合に、フォ
ントサイズが小さな文字列も容易に判読することが可能
となる。なお、明度とは、印刷文字の輝度と同義であっ
て、白色に対する反射光量の比で表すことが出来る。ま
た、本態様の効果をより有効に得るためには、印刷面の
地色を白色かそれに近い明度に設定することが望まし
い。
【0022】なお、本発明に従う印刷方法においては、
多数のテキストデータに対して、明度の差異の他、色相
や彩度の差異も、データとして付加することが可能であ
り、例えば、フォントサイズの基準となる評価基準とは
別の特定の評価基準に従う順位順に、色相や彩度を付与
することによって、より高次元の情報を一つの印刷物に
よって提供させることも可能となる。
【0023】尤も、本発明においては、必要に応じて、
前記第三の態様とは逆に、前記各テキストデータに基づ
く印刷文字列の明度を、前記順位付けできる情報に基づ
いて、フォントサイズが小さいもの程大きくなるように
順位順に多段階に変化させることも可能である。このよ
うな印刷方法に従えば、例えば、大きなフォントサイズ
で表された文字列を、小さいフォントサイズで表された
文字列に対して、より一層強く認識されるように表示す
ることが可能となる。
【0024】また、印刷方法に関する本発明の第四の態
様は、前記第一乃至第三の何れかの態様に従う印刷方法
において、複数のテキストデータに基づく複数の文字列
の印刷位置が同一範囲にある場合に、それらの文字列の
印刷位置を相対変位させるように補正することを、特徴
とする。このような本態様の印刷方法に従えば、文字列
同士の重なりが大きくなることによって判読不能となる
ことを有利に回避することが可能となり、印刷物の利用
性の向上が図られ得る。なお、複数の文字列の印刷位置
が同一であると見なすべき範囲は、完全同一に限られ
ず、判読困難と考えられる程度に設定され得る。また、
文字列の印刷位置を相対変位させる場合も、特定の文字
列を基準として他の文字列の位置を変位させる他、全て
の文字列の位置を変位させても良い。なお、文字列の変
位量を大きくすると、文字列の印刷位置によって提供さ
れる情報が変化してしまうおそれがあることから、判読
可能となる最小限度に変位量を抑えることが望ましく、
具体的には、印刷文字の重なりが全く無くなるまで文字
列の印刷位置をずらせることも可能であるが、好適に
は、例えば印刷文字の1/3程度、好ましくは1/3〜
2/3程度が重ならないように、文字列を相互に上下方
向にずらせるように設定される。また、文字列の印刷位
置の変位量は、本来の情報表示の正確性を低下させるこ
とになることから、印刷物に要求される特性等を考慮し
て、例えば、印刷面の寸法に対する印刷位置変位量の比
の値として、或いは印刷文字の寸法に対する印刷位置変
位量の比の値として、重なった文字列の印刷位置の変位
量の制限値を適宜に設定,変更可能とすることも望まし
い。
【0025】また、印刷方法に関する本発明の第五の態
様は、前記第一乃至第四の何れかの態様に従う印刷方法
において、前記文字列のフォントサイズの最大値を、印
刷面における印刷スペースの大きさを一つの基準として
設定することを、特徴とする。このような本態様の印刷
方法に従えば、文字列のフォントの大きさを印刷面の大
きさから考えられる実用的な範囲に設定することが可能
であると共に、特定された大きさの印刷面に対して多数
の文字列を効率的に印字することが可能となる。なお、
具体的には、印字する文字列の数等にもよるが、例えば
B0サイズの印刷面の場合には、最大のフォントサイズ
を50〜150ポイントに設定することが好ましく、よ
り好適には80〜120 ポイントに設定される。ま
た、例えばA4サイズの印刷面の場合には、最大のフォ
ントサイズを10〜50ポイントに設定することが好ま
しく、より好適には20〜30ポイントに設定される。
また、最大のフォントサイズが設定された場合には、各
文字列の印字のフォントサイズが、かかる最大フォント
サイズを越えて大きくなった場合に、全て最大フォント
サイズで印字することも可能であるが、好ましくは、最
大フォントサイズのものから、順位に従って次第にフォ
ントサイズが小さくなるように、各文字列のフォントサ
イズが設定される。
【0026】また、印刷方法に関する本発明の第六の態
様は、前記第一乃至第五の何れかの態様に従う印刷方法
において、前記文字列のフォントサイズの最小値を、観
察者の視認能力を一つの基準として設定することを、特
徴とする。このような本態様の印刷方法に従えば、文字
列のフォントの最小値が、印刷面に接近して観察した時
に判読可能な程度に抑えられることから、実用上で有効
な文字列だけが印刷されることとなり、判読不能な余分
の文字列の印刷が防止され得る。なお、具体的には、観
察者の視認能力のばらつきや、実際の印刷面の観察距離
等にもよるが、例えば一般の健常視力を有するものを対
象とする場合には、最小のフォントサイズを3ポイント
程度に設定することが好ましく、より好適には4〜5ポ
イントに設定される。また、最小のフォントサイズが設
定された場合には、各文字列の印字のフォントサイズ
が、かかる最小フォントサイズを越えて小さくなった場
合に、全て最小フォントサイズで印字することも可能で
あるが、好ましくは、最小フォントサイズのものから、
順位に従って次第にフォントサイズが大きくなるよう
に、各文字列のフォントサイズが設定される。
【0027】なお、特に、印刷方法に関する本発明の前
記第五の態様と第六の態様を組み合わせて採用し、各態
様において決定される文字列の最大フォントサイズと最
小フォントサイズの範囲内で、各文字列のフォントサイ
ズを設定することが望ましく、より好適には、それらの
範囲内で、全ての文字列が、順位順に異なるサイズで印
字されるように設定される。
【0028】また、印刷方法に関する本発明の第七の態
様は、前記第一乃至第六の何れかの態様に従う印刷方法
において、前記多数の文字列を、テキストデータに付さ
れた順位順に印字したときに、それらの文字列における
印字の重なりの割合が、前記印刷面の全体において、予
め設定した値を越えた場合に、それ以下の順位のテキス
トデータに基づく文字列を印刷しないようにすること
を、特徴とする。このような本態様に従えば、各文字列
の判読が困難となる程に、印刷文字列をいたずらに増や
すことが回避され得、それによって、印刷物の実用性を
満足させつつ、多数の文字列による多数の情報を可能な
限り表示することが可能となる。なお、かかる場合に
は、印刷されなかった文字列が容易に判るように、何等
かの表示を実行させるようにすることが望ましい。
【0029】さらに、印刷装置に関する本発明の第一の
態様の特徴とするところは、少なくとも印刷位置情報と
順位付けできる情報が与えられた多次元情報付きの多数
のテキストデータに基づいて、一つの印刷面に多数の文
字列を印刷する印刷装置であって、(a)前記各テキス
トデータに与えられた印刷位置情報に基づいて、それら
各テキストデータに基づく各文字列の前記印刷面上での
印刷位置を決定する位置決定手段と、(b)前記各テキ
ストデータに与えられた順位付けできる情報に基づい
て、それら各テキストデータを順位付けする順位決定手
段と、(c)該順位決定手段によって付された順位に従
って、前記各テキストデータに基づく各文字列のフォン
トサイズを順位順に多段階に設定するサイズ決定手段
と、(d)複数の文字列の印字が重なった部分に、フォ
ントサイズが小さい方の順位の文字列の印字に縁取りを
付与するための縁取情報付与手段と、(e)前記位置決
定手段によって決定された印刷位置に対して、前記サイ
ズ決定手段によって設定されたフォントサイズで、前記
縁取情報付与手段によって設定された縁取りを付して、
前記多数のテキストデータに基づく文字列を前記印刷面
に印字する印字手段とを、有する印刷装置にある。
【0030】このような本発明に従う構造とされた印刷
装置によれば、前述の如き構造とされた印刷物を有利に
作成することが出来るのであり、また、前述の如き本発
明に従う印刷方法を有利に実施することが可能となる。
なお、印刷装置に関する本発明においては、前記印刷方
法に関する発明の各態様が同様に適用可能である。ま
た、本発明装置において、印刷面に印字する印刷手段
は、印刷面に直接に印字する他、版下や原版を作成し、
それを用いて目的とする印刷面に印字するもの等であっ
ても良い。
【0031】さらに、本発明にあっては、前述の如き印
刷方法に関する本発明の第一乃至第七の何れかの態様に
係る印刷方法をコンピュータに実行させるためのプログ
ラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体も、特
徴とするものである。加えて、本発明は、そのようなプ
ログラムを情報として載せたコンピュータ読取可能な信
号をも、特徴とする。このような記録媒体や信号を用い
ることにより、コンピュータを利用して本発明に従う印
刷方法を容易に実施することが可能となるのであり、ま
た、コンピュータを利用して本発明に従う印刷装置を容
易に実現することが可能となる。
【0032】なお、そこにおいて、記録媒体としては、
光ディスクや磁気テープ,光磁気ディスク,磁気ディス
ク,メモリカード等が何れも採用可能であり、また、信
号としては、有線や無線で配信される、例えば適当な変
調によって情報が載せられた搬送波等が採用可能であ
る。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明の一実施形態について、図面を
参照しつつ、詳細に説明する。
【0034】先ず、図1には、本発明方法を実施するた
めの本発明に従う構造とされた印刷装置の全体概略構成
が、ブロック図によって示されている。かかる印刷装置
は、コンピュータを利用して構成されており、中央演算
処理装置(CPU)10において、ROM12およびR
AM14に記憶された処理プログラムに従い、データセ
ット記憶装置16によって提供されるテキストデータを
処理することにより、ページイメージメモリ18上に目
的とする印刷イメージを生成し、以て、この生成された
イメージを、印刷器20によって印刷面としての紙面上
に印刷するようになっている。なお、コンピュータに対
する処理の開始や中止等の指令信号等は、キーボード等
の入力装置22によって外部から入力されるようになっ
ていると共に、コンピュータによる処理状況等が、CR
T等の表示装置24で外部表示されるようになってい
る。また、データセット記憶装置としては、フロッピデ
ィスクや光ディスク、光磁気ディスク等が採用可能であ
り、そのような媒体で提供されるテキストデータを、R
AM14に記憶させた状態で利用することも可能であ
る。更に、データセット記憶装置16によって提供され
るテキストデータは、キャラクタ(テキスト)の文字コ
ードだけでなく、それに付帯して、印刷面上での印刷位
置を特定する位置データと、順位付けとしての重要度を
相対的に特定する順位データとを有する、多次元情報付
きのテキストデータが採用される。
【0035】以下に、このような印刷装置を用いて本発
明方法を実施する場合の処理手順の一具体例について、
図2に示されたフローチャートを参照しつつ、説明を加
える。
【0036】先ず、印刷処理の開始後、ステップ:S1
において、観察者の視力や印刷面の大きさ,観察距離の
変化範囲等の別途与えられた情報に基づき、印刷面に印
字する文字の最小フォントサイズと最大フォントサイズ
を設定する。続いて、ステップ:S2において、先ず、
カウンタ値:nを、初期値:1に設定した後、ステッ
プ:S3において、データセット記憶装置16によって
与えられた多数のテキストデータの中から、重要度の順
位が第1番目のテキストデータを選択的に取得し、続く
ステップ:S4において、かかるテキストデータに基づ
く文字列のフォントサイズ:F1 と、その印刷時の明度
を決定する。ここにおいて、フォントサイズ:F1 は、
印刷面の大きさ(印刷領域の面積)やテキストデータの
総数等も考慮しつつ、テキストデータとして与えられた
重要度の大きさに応じて、例えば重要度の値に対応し
て、重要度の大きさに比例した大きさのフォントサイズ
に設定される。また、印刷時の明度の値も、テキストデ
ータの総数等を考慮しつつ、重要度の大きさに応じて、
例えば重要度の大きさに比例した大きさの明度に設定さ
れる。
【0037】さらに、続くステップ:S5において、重
要度が第1番目の上記テキストデータに基づく文字列の
印刷面上での印字位置を決定する。ここにおいて、文字
列の印字位置は、テキストデータとして与えられた位置
情報に基づいて、例えば、印刷面上でのX,Y座標値等
として決定される。
【0038】また、ステップ:S6において、上記ステ
ップ:S4で決定されたフォントサイズ:F1 が、選択
可能な最大フォントサイズ:Fmax 以下か否かを判断
し、F1 ≦Fmax であれば、フォントサイズ:F1 をそ
のまま採用するが、もしF1 >Fmax ならば、ステッ
プ:S7においてF1 =Fmax とする。なお、最大フォ
ントサイズ:Fmax の値は、印刷面の大きさやテキスト
データの数等を考慮して、印刷物の利用性や文字列の認
識性等が十分に得られるように、予め外部入力等によっ
て設定される。
【0039】更にまた、ステップ:S8においては、上
記ステップ:S4で決定されたフォントサイズ:F1
が、選択可能な最小フォントサイズ:Fmin 以上か否か
を判断し、F1 ≧Fmin であれば、フォントサイズ:F
1 をそのまま採用するが、もしF1 <Fmin ならば、ス
テップ:S9においてF1 =Fmin とする。なお、最小
フォントサイズ:Fmin の値は、観察距離の大きさや観
察者による視認性等を考慮して、印刷物の利用性や文字
列の認識性等が十分に得られるように、予め外部入力等
によって設定することが可能である。
【0040】そして、このようにしてテキストデータに
基づいて印字形態が決定された文字列を印刷器20によ
って提供された紙面に印刷するに際して、先ず、ページ
イメージメモリ18上に作画する。それには、先ず、ス
テップ:S10において、前記ステップ:S5で決定さ
れた印刷位置に文字列の重心(平面的な図形重心)がく
るように、キャラクタパスの描き初め位置を求めて文字
列の輪郭線だけを、ページイメージメモリ18上に生成
した後、ステップ:S11において、ステップ:S10
で作成した輪郭線に沿って延びる縁取りを、印字色と明
確に区別できる程に異なる色彩乃至は明度で、一定の幅
をもって形成する。なお、この縁取りとしては、印刷面
の地色(一般に、白色)と同色が、テキストデータの重
要度にかかわらず、好適に採用される。特に、本実施形
態においては、重要度にかかわらず全ての文字列に縁取
りが形成されるが、その縁取りの色を印刷面の地色にす
ることによって、文字列の重なり部分だけで、且つフォ
ントサイズの小さい方の文字列だけに縁取りが視認され
るように印刷されることとなる。その後、更に、必要に
応じて同一位置に文字列の輪郭線をページイメージメモ
リ上に生成して、この輪郭線の内部を塗りつぶす。な
お、塗りつぶし色は、テキストデータが色彩データも含
む場合等には、それに基づいて決定されることとなる
が、色彩的には単一のものであっても良く、前記ステッ
プ:S4で決定された、テキストデータの重要度毎に異
なる明度のぬり潰し色が選択される。
【0041】さらに、ステップ:S13とS14におい
て、重要度の順位:nの値が、印刷する文字列(テキス
トデータ)合計数:mに達するまで、重要度の順位が上
位のものから順番に順位を下げ、多数の印刷文字列(テ
キストデータ)について、前記ステップ:S3〜S12
の処理を繰り返すことによって、全ての印刷すべき文字
列を、テキストデータによって特定された位置やサイズ
等をもって、ページイメージメモリ18上に作図する。
【0042】そして、全ての文字列の作図を完了した
後、ステップ:S15において、ページイメージメモリ
18に記憶されたイメージデータを、印刷器20に出
力,転送することにより、印刷器20によってイメージ
データを印刷物として完成させて終了する。
【0043】このような印刷方法に従って作成された印
刷物においては、一つの固定的な印刷物でありながら、
観察者が印刷物との距離を変えることによって異なる文
字列によって異なる情報を与えることが出来る、あたか
も3次元的な文字列の提供媒体として機能し得るのであ
り、多量の文字列の中から選択的に複数の情報を容易に
取得することが出来るのである。なお、上述の如き印刷
方法を実施するに際して、印刷装置において採用される
印刷器20は、特に限定されるものでないが、例えば、
ラスタ制御形式のページプリンタや大判プリンタ、電算
写植機等を構成するものが好適に採用される。
【0044】
【実施例】因みに、上述の如き手法に従って印刷された
印刷物の具体的な一実施例を、図3に示す。なお、図3
を作成するために用いたテキストデータは、米国におけ
る200件のレストランのグルメガイドの書籍の文章を
ワード単位で多変量解析の技法によって数理的に解析し
たものであり、かかるテキストデータの一部を、下記
(表1)に示す。
【0045】
【表1】
【0046】すなわち、かかるテキストデータは、印刷
位置情報としてのX,Y座標値と、順位付け情報として
の重要度データを含んでいる。なお、このようなテキス
トデータを取得する方法は、統計学の分野に属し、本発
明の要旨に関係するものでないことから、ここでは割愛
するが、このようにして得られた情報は、消費者認知空
間と称されるものであり、米国人がレストランを認識す
る場合の暗黙の構造を表すものと考えられる。そして、
認知空間内で認識度が大きく重要性をもって認識されて
いる事項程、大きな重要度をもっており、図中に大きな
フォントで表示されることとなる。また、図中のX軸
(横軸)およびY軸(縦軸)は、明確な意味を持つもの
ではなく、一言では表せないような抽象的概念軸として
の意味を持つこととなる。
【0047】そこにおいて、図3に示された印刷物を観
察すると、先ず、観察者が印刷面から離れて観察した場
合には、フォントサイズが大きい文字列によって、認知
空間内での概観を容易に把握することが出来る。即ち、
先ず、X軸としては、右側が「安い」「簡単」な食事
で、左側が「高価」な「本格的」な食事で予約が必要
(reservations recommended) であることを読み取るこ
とが出来る。一方、Y軸としては、下側が「西洋的米国
的」な食事で、上側が「エスニック系」な食事であるこ
とを読み取ることが出来る。従って、右下方向には、sa
ndwichesやsalads等の「西洋的な軽食」が見え、右上方
向には、メキシカンに代表される「エスニックな軽食」
が見える。また、メキシカンは、take outされがちなも
のである。更に、左下方向には、「西洋的な本格的食
事」としてのフレンチがあり、ここでは、料理だけでな
くインテリアや音楽等の雰囲気作りも重要な要素である
ことを読み取ることが出来る。また、左上方向には、エ
スニック系の中では、日本食よりも高級であると理解さ
れている中華料理が見られる。更に、この左上方向は、
parties にもふさわしいものであり、中華等は大人数に
ふさわしいと認識されていることが読み取れる。また、
parties は予約する必要があり、X軸は、単に価格だけ
でなく、「事前から意識的に(予約して)行く」レスト
ランとしてのフレンチや中華と、「おなかが減った時に
その場で選択される」ものとしてのカフェ(サンドイッ
チやデリ)を区分とするという意味も含むことが読み取
れるのである。
【0048】一方、数理的には、上記図3に示されたも
のと同一のデータ(文字列)を従来手法で印刷した結果
を、比較例として図4に示す。この比較例は、前記実施
例と同一の数のデータを同一位置に表示しているにかか
わらず、そこから情報を読み取ることが極めて困難であ
り、前記実施例の印刷物によって容易に得ることが出来
た上述の如き情報を、かかる比較例の印刷物から得るこ
とが、極めて困難で時間のかかる作業であることは、一
目瞭然である。特に、フォントサイズに特別な意味をも
たせておらず、印字の重なり部分も処理されていないた
めに、全体としての概観的な要約された情報を得ること
も、また、詳細部分の細部の情報を得ることも、何れの
作業も極めて困難となることが避けられない。
【0049】要するに、前記実施例の印刷物では、観察
者が印刷物との距離を変更することで、無意識的に情報
を取捨選択することが出来、必要な情報を容易に取得す
ることが可能であるのに対し、比較例の印刷物では、全
ての文字列が同時に観察者に入力されるために、観察者
が個人の能力によって意識的に情報を取捨選択して必要
な情報だけを取る、極めて煩雑,困難で時間のかかる作
業が必要となるのである。従って、これらの実施例およ
び比較例の結果からも、本発明に従う印刷物が有する顕
著な技術的意義が容易に理解されるところである。
【0050】以上、本発明の実施形態について詳述して
きたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、上
述の実施形態および実施例における具体的な記載や、更
に前記解決手段における例示的な記載によって、何等、
限定的に解釈されるものでない。
【0051】例えば、本発明の適用範囲は、前記実施例
に記載されている如き書籍等の自然文を対象とした数理
的解析結果の表示にとどまるものでなく、各種の統計的
結果や、統計以外のパンフレットや広告等の各種の印刷
物に対して広く適用可能である。
【0052】また、前記実施例では、文字列として店名
や料理名等のワード(単語)が採用されていたが、もっ
と長い文章等を採用しても良い。
【0053】更にまた、前記実施例では、特許書類の制
約上の理由等から、A4サイズで且つ白黒表示したが、
もっと大きいサイズ或いは小さいサイズの印刷物や、多
色刷りの印刷物等に適用することも、勿論可能である。
【0054】更にまた、印刷面は、平坦な紙面に限定さ
れるものでなく、湾曲した或いは立体的な各種の材質の
面に対して、本発明に従う印刷を施すことが可能であ
る。
【0055】さらに、前記実施例では、最大フォントサ
イズ:Fmax や最小フォントサイズ:Fmin の値が、外
部から直接入力することで設定されるようになっていた
が、その他、例えば、それら最大および最小のフォント
サイズ:Fmax ,Fmin が、印刷面の大きさ等に基づく
関数値として或いは対応するテーブル値として自動的に
設定することも可能であり、また、そのようにして決定
された最大フォントサイズ:Fmax と最小フォントサイ
ズ:Fmin の範囲内で、各文字列のフォントサイズを、
テキストデータにおける順位付け情報に基づいて自動的
に割り振り計算して設定することも可能である。
【0056】また、文字列に付される縁取りを、印刷面
の地色と異なる色で形成することも可能であり、その場
合には、印字が重ならない文字列にも、視認可能な縁取
りが付されていても良い。
【0057】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもない。
【0058】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従えば、一つの固定的な印刷物でありながら、観察者
が印刷物との距離を変えることによって観察者が無意識
的に情報を取捨選択する結果となり、以て、異なる文字
列によって異なる情報を与える、あたかも3次元的な文
字列の提供媒体として機能し得る、新規な印刷物が有利
に提供され得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う印刷装置の一実施形態の構成を概
略的に示すブロック図である。
【図2】本発明に従う印刷方法の一実施形態を説明する
ためのフローチャートである。
【図3】本発明に従う印刷方法によって印刷された印刷
物の一実施例を示す図面である。
【図4】比較例としての印刷物を示す図面である。
【符号の説明】
10 CPU 12 ROM 14 RAM 16 データ記憶装置 18 イメージメモリ 20 印刷器 22 入力装置 24 表示装置

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも印刷位置情報と順位付けでき
    る情報が与えられた多次元情報付きの多数のテキストデ
    ータに基づいて、一つの印刷面に多数の文字列を印刷す
    るに際して、 前記各文字列のフォントサイズを各テキストデータに付
    された前記順位付けできる情報に基づいて順位順に多段
    階に変化させると共に、各文字列の印字が重なった場合
    に、各テキストデータに付された前記順位付けできる情
    報に基づいてフォントサイズが小さい方の文字列に縁取
    りを付することを特徴とするテキストデータの印刷方
    法。
  2. 【請求項2】 前記順位付けできる情報に基づく各テキ
    ストデータの順位付けを、各テキストデータの重要度を
    指標として行い、重要度が大きいもの程フォントサイズ
    が大きくなるように、各テキストデータに基づく印刷文
    字列のフォントサイズを順位順に多段階に変化させる請
    求項1に記載のテキストデータの印刷方法。
  3. 【請求項3】 前記各テキストデータに基づく印刷文字
    列の明度を、前記順位付けできる情報に基づいて、フォ
    ントサイズが大きいもの程大きくなるように順位順に多
    段階に変化させる請求項1又は2に記載のテキストデー
    タの印刷方法。
  4. 【請求項4】 複数のテキストデータに基づく複数の文
    字列の印刷位置が同一範囲にある場合に、それらの文字
    列の印刷位置を相対変位させるように補正する請求項1
    乃至3の何れかに記載のテキストデータの印刷方法。
  5. 【請求項5】 前記文字列のフォントサイズの最大値
    を、印刷面における印刷スペースの大きさを一つの基準
    として設定する請求項1乃至4の何れかに記載のテキス
    トデータの印刷方法。
  6. 【請求項6】 前記文字列のフォントサイズの最小値
    を、観察者の視認能力を一つの基準として設定する請求
    項1乃至5の何れかに記載のテキストデータの印刷方
    法。
  7. 【請求項7】 前記多数の文字列を、テキストデータに
    付された順位順に印字したときに、それらの文字列にお
    ける印字の重なりの割合が、前記印刷面の全体におい
    て、予め設定した値を越えた場合に、それ以下の順位の
    テキストデータに基づく文字列を印刷しないようにする
    請求項1乃至6の何れかに記載のテキストデータの印刷
    方法。
  8. 【請求項8】 少なくとも印刷位置情報と順位付けでき
    る情報が与えられた多次元情報付きの多数のテキストデ
    ータに基づいて、一つの印刷面に多数の文字列を印刷す
    る印刷装置であって、 前記各テキストデータに与えられた印刷位置情報に基づ
    いて、それら各テキストデータに基づく各文字列の前記
    印刷面上での印刷位置を決定する位置決定手段と、 前記各テキストデータに与えられた順位付けできる情報
    に基づいて、それら各テキストデータを順位付けする順
    位決定手段と、 該順位決定手段によって付された順位に従って、前記各
    テキストデータに基づく各文字列のフォントサイズを順
    位順に多段階に設定するサイズ決定手段と、 複数の文字列の印字が重なった部分に、フォントサイズ
    が小さい方の順位の文字列の印字に縁取りを付与するた
    めの縁取情報付与手段と、 前記位置決定手段によって決定された印刷位置に対し
    て、前記サイズ決定手段によって設定されたフォントサ
    イズで、前記縁取情報付与手段によって設定された縁取
    りを付して、前記多数のテキストデータに基づく文字列
    を前記印刷面に印字する印字手段とを、 有することを特徴とする印刷装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至7の何れかに記載の印刷方
    法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録
    したコンピュータ読取可能な記録媒体。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至7の何れかに記載の印刷
    方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを情
    報として載せたコンピュータ読取可能な信号。
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