JP3277974B2 - 固体撮像素子 - Google Patents

固体撮像素子

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JP3277974B2
JP3277974B2 JP28604194A JP28604194A JP3277974B2 JP 3277974 B2 JP3277974 B2 JP 3277974B2 JP 28604194 A JP28604194 A JP 28604194A JP 28604194 A JP28604194 A JP 28604194A JP 3277974 B2 JP3277974 B2 JP 3277974B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体撮像素子、特に画
素を成し縦横に配置された多数の受光素子及び該受光素
子の各垂直列に対応して設けられその垂直列の受光素子
からの電荷を垂直方向に転送する垂直レジスタからなる
撮像領域と、該撮像領域からの電荷を水平方向に転送す
る水平レジスタを有する固体撮像素子に関する。
【0002】
【従来の技術】CCD型の固体撮像素子は、一般に、画
素を成す受光素子をマトリックス状に配置し、各受光素
子で光電変換された信号を、受光素子の各垂直列に対応
して設けられた垂直レジスタに読み出し、該垂直レジス
タによって垂直方向に転送し、水平転送レジスタによっ
て水平方向に転送し、FDA(或いはFGA)等の出力
部により電圧に変換して外部に出力するようにされてい
る。図4はそのような固体撮像素子の従来例の最も一般
的なものの概略構成を示す平面図である。
【0003】図面において、1は矩形の撮像領域で、こ
の中に画素を成す受光素子3がマトリックス状に配設さ
れ、更に、該受光素子3の各垂直列に対応して垂直レジ
スタ4、4・・・が配設されている。2は撮像領域1の
上側と下側のうちのいずれか一方の側、例えば下側に設
けられた水平レジスタである。5は該水平レジスタ2の
転送先側に設けられた出力部で、FDA(或いはFG
A)方式により水平レジスタ2からの信号電荷を電圧に
変換する。6はバッファアンプである。
【0004】このように従来の固体撮像素子は、撮像領
域1の上下のいずれか一方の側のみに水平レジスタ2が
設けられていた。図5はその従来例の垂直レジスタの転
送電極のパターンを示す平面図である。7、8、9、1
0は垂直レジスタ4、4、・・・の転送電極で、2層の
ポリシリコン層からなり、共に水平方向に配設され受光
素子3、3、・・・と重ならないように歯が形成された
櫛形のパターンを有しており、4相駆動パルスφV1、
φV2、φV3、φV4により駆動される。
【0005】具体的には、転送電極7、7、・・・は第
2層目のポリシリコン層からなり、その櫛歯にあたる部
分はすべて上向き(反水平レジスタ側向き)であり、駆
動パルスφV1を受ける。転送電極8、8、・・・は第
1層目のポリシリコン層からなり、転送電極7、7、・
・・と転送電極8、8、・・・とは概ね重なっているが
その櫛歯にあたる部分はすべて下向き(水平レジスタ側
向き)であり、駆動パルスφV2を受ける。転送電極
9、9、・・・は第2層目のポリシリコン層からなり、
その櫛歯にあたる部分はすべて上向き(反水平レジスタ
側向き)であり、駆動パルスφV3を受ける。転送電極
10、10、・・・は第1層目のポリシリコン層からな
り、転送電極9、9、・・・と転送電極10、10、・
・・とは概ね重なっているが、その櫛歯にあたる部分は
すべて下向き(水平レジスタ側向き)であり、駆動パル
スφV4を受ける。
【0006】そして、各垂直レジスタ4、4、・・・は
4相の駆動パルスφV1、φV2、φV3、φV4によ
り駆動される上記転送電極7、8、9、10、7、8、
9、10、・・・により各受光素子3、3、・・・から
の信号電荷を水平レジスタ2のある下側に向けて転送す
る。図6(A)、(B)はその駆動パルスのタイミング
チャ−トであり、(A)は垂直転送時及び水平転送時を
示し、(B)は垂直転送時のみを時間軸を拡大して示
す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の固体
撮像素子には、固体撮像素子に要求される小サイズ化に
伴って或いは高解像度化のための画素数の増加に伴って
水平レジスタに必要となる各ビットの微細化に対応する
のが難しいという問題があった。というのは、固体撮像
素子において最も微細加工を要求されるのが水平レジス
タであるといって過言ではないが、固体撮像素子の小サ
イズ化、高解像度化は水平レジスタのより一層の微細化
を必要とするからである。また、水平レジスタの微細加
工が可能であっても、画素数増加に伴って水平レジスタ
の駆動周波数が高くなり、その結果、必然的に、固体撮
像素子の消費電力の増大を招くし、また、不要輻射の増
加という問題も生じ、好ましくない。
【0008】尤も、水平レジスタの微細化を回避するた
めに、撮像領域の上下いずれか一方、例えば下側に設け
た水平レジスタを2段構成にし、その二つの水平レジス
タの間に転送ゲート部を設け、その二つの水平レジスタ
により1水平ライン分ずつ信号電荷を平行して水平方向
に転送するようにしたタイプのものもあるが、そのよう
な固体撮像素子によれば、水平レジスタ間の転送を完全
にすることと、水平レジスタの取扱い電荷量を充分に確
保することとを両立させなければならないという難しい
問題に直面する。
【0009】本発明はこのような問題点を解決すべく為
されたものであり、水平レジスタのビットの縮小を伴う
ことなく画素数の増加、固体撮像素子サイズの縮小を図
ると共に、水平駆動周波数の低減を図り、延いては、消
費電力の低減、不要輻射の低減を図ることを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の固体撮像素子
は、撮像領域の上下両側に水平レジスタを設け、3相駆
動パルスにより駆動される垂直転送電極が各水平行間を
通る略帯状の第1の垂直転送電極と、帯状体に各垂直レ
ジスタ上において隣接垂直レジスタ上で互いに逆方向に
延びる歯を設けた平面形状を有する第2の垂直転送電極
と、帯状体に各垂直レジスタ上において第3の垂直転送
電極の上記歯とは逆方向に延びる歯を設けた平面形状を
有する第3の垂直転送電極からなることを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1の固体撮像素子によれば、撮像領域の
上下両側に水平レジスタを設け、三層駆動パルスを受け
る第1の垂直転送電極に対する第2と第3の垂直転送電
極の垂直方向における配列が隣接垂直レジスタで互いに
逆になっているので、隣接垂直レジスタが共通の駆動パ
ルスにより駆動されながら信号電荷を互いに逆方向に転
送することができる。従って、上下両側に設けた上記各
水平レジスタはそれぞれ撮像領域の一つ置きの垂直レジ
スタからの電荷を転送すれば良いので、水平レジスタの
ビットの配置ピッチを、撮像領域の受光素子の水平方向
における配置ピッチの2倍にすることができ、要求され
る水平レジスタの加工精度が低くて済む。
【0012】また、水平レジスタを駆動する水平駆動周
波数も水平レジスタが撮像領域の上下一方にしかない場
合の2分の1で済むので固体撮像素子の消費電力が少な
くて済むのみならず不要輻射も少なくできる。しかも、
その二つの水平レジスタ間で信号電荷の転送をする必要
がないので、水平レジスタ間の転送を完全にすること水
平レジスタの取り扱い電荷量を充分に確保することを両
立させるという難しい問題もなくなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図示実施例に従って詳細に説
明する。図1(A)、(B)は本発明固体撮像素子の一
つの実施例を示すもので、(A)は固体撮像素子の概略
構成を示す平面図、(B)は垂直レジスタの転送電極、
即ち垂直転送電極のパターンを示す平面図である。図面
において、1は矩形の撮像領域で、この中に画素を成す
受光素子3がマトリックス状に配設され、更に、該受光
素子3の各垂直列に対応して垂直レジスタ4a、4b、
4a、4b、・・・が配設されている。垂直レジスタ4
aは信号電荷を図1における下向きに転送するレジスタ
であり、垂直レジスタ4bは信号電荷を図1における上
向きに転送するレジスタであり、垂直レジスタ4aと垂
直レジスタ4bとは交互に配設されている。このように
信号電荷を下向きに転送する垂直レジスタ4aと、上向
きに転送する垂直レジスタ4bとを交互に配設した構成
を有することが本固体撮像素子の一つの特徴である。
【0014】2Aは撮像領域1の下側に設けられた水平
レジスタ、2Bは撮像領域1の上側に設けられた水平レ
ジスタである。水平レジスタ2Aは垂直レジスタ4a、
4a、・・・により図1における下向きに転送されてき
た信号電荷を水平方向に転送する。水平レジスタ2Bは
垂直レジスタ4b、4b、・・・により上向きに転送さ
れてきた信号電荷を水平方向に転送する。このように、
撮像領域1の上下両側に水平レジスタを有することが本
固体撮像素子の最大の特徴である。5a、5bは該水平
レジスタ2A、2Bの転送先側に設けられた出力部で、
FDA(あるいはFGA)方式により水平レジスタ2
A、2Bからの信号電荷を電圧に変換する。6a、6b
はバッファアンプである。
【0015】7、8、9、10は垂直レジスタ4、4、
・・・の転送電極で、2層のポリシリ層からなり、共に
水平方向に配設され垂直レジスタ4a、4b上にて上或
いは下側に延びる歯を有するようなパターンを有してお
り、4相駆動パルスφV1、φV2、φV3、φV4に
より駆動される。具体的には、転送電極7、7、・・・
は第2層目のポリシリコン層(図面において右に行く程
上がるハッチングを施してある。)からなり、垂直レジ
スタ4a上においては上に延びる比較的長い歯を有し、
垂直レジスタ4b上においては下に延びる比較的長い歯
を有するパターンになっており、駆動パルスφV1を受
ける。
【0016】次に、転送電極8、8、・・・は第1層目
のポリシリコン層(図面において右に行く程下がるハッ
チングを施してある。そして、第1層目のポリシリコン
に第2層目のポリシリコン層がオーバーラップする部分
は斜め格子状のハッチングになる。)からなり、垂直レ
ジスタ4a上においては下に延びる比較的短い歯を有
し、垂直レジスタ4b上においては上に延びる比較的短
い歯を有するパターンになっており、駆動パルスφV2
を受ける。次に、転送電極9、9、・・・は第2層目の
ポリシリコン層からなり、垂直レジスタ4a上において
は上に延びる比較的長い歯を有し、垂直レジスタ4b上
においては下に延びる比較的長い歯を有するパターンに
なっており、駆動パルスφV3を受ける。
【0017】そして、転送電極10、10、・・・は第
1層目のポリシリコン層からなり、水平レジスタ4a上
においては下向きに比較的短く延びる歯を有し、水平レ
ジスタ4b上においては上向きに比較的短く延びる歯を
有するパターンになっており、駆動パルスφV4を受け
る。そして、画素を成す各受光素子3は上記各垂直転送
電極7、8、9、10により囲繞されている。
【0018】このように本固体撮像素子の垂直転送電極
7、8、9、10は、垂直レジスタ一つ毎に電極の垂直
方向における配列関係が逆になっており、その点で通常
の固体撮像素子のそれと大きく異なっており、従って、
隣接垂直レジスタ4a・4bの電荷転送方向が互いに逆
になるのである。
【0019】図2(A)、(B)は図1に示した実施例
の動作を示すもので、(A)は垂直レジスタ4a、4b
を駆動する4相駆動パルスφV1、φV2、φV3、φ
V4のタイミングチャート、(B)は転送状態の変化を
示す変化図であり、(A)、(B)の両図において上半
分はオッドフィールドを、下半分はイーブンフィールド
を示し、そして、(B)においては左半分は垂直レジス
タ4Aの動作を、右半分は垂直レジスタ4Bの動作を示
す。本動作はフィールド読みだし動作である。本固体撮
像素子の4相駆動パルスは通常の垂直レジスタの4相駆
動パルスと特に異なるところはないが、垂直転送電極
7、8、9、10、7、8、9、10、・・・が上述し
た形状を有するので、図1(B)に示すような垂直レジ
スタ4aと垂直レジスタ4bとで電極の垂直方向におけ
る配列が逆になり、それ故に、転送方向が異なるのであ
る。かかる転送動作について具体的に説明する。尚、H
Dは水平同期パルスである。
【0020】先ず、オッドフィールドのときの動作を説
明すると、図2中のの時にはφV1が読み出しレベル
になり、受光素子3、3、・・・から垂直レジスタ4
a、4bのφV1下への読み出しが一斉に行われる。
尚、理解し易くするために、図1(B)において、この
とき読み出しが行われる受光素子のうち垂直レジスタ4
aに信号電荷を送り出す受光素子には3a、垂直レジス
タ4bに信号電荷を送り出す受光素子には3bの符号を
付し、また、少し後のの時に読み出しが行われる受光
素子のうち垂直レジスタ4aに信号電荷を読み出す受光
素子には3a′、垂直レジスタ4bに信号電荷を読み出
す受光素子には3b′の符号を付した。の時にφV1
は通常のハイレベルになり、そして、の時にφV3が
読み出しレベルになり、受光素子3a′、3b′から垂
直レジスタ4a、4bのφV3下への読み出しが一斉に
行われる。尚、の時φV3は通常のハイレベルにな
る。
【0021】そして、の時にφV1、φV2、φV3
がハイレベルになる。すると、φV4下の部分を障壁と
してφV1、φV3下の信号電荷がφV1、φV2、φ
V3下において混合する。具体的には、垂直レジスタ4
aの場合、受光素子3aからのφV1下の信号電荷とそ
れより図1における下側にある受光素子3a′からのφ
V3下の信号電荷とが混合する。それに対して、垂直レ
ジスタ4bの場合、受光素子3bからのφV1下の信号
電荷とそれより上の受光素子3b′からのφV3下の信
号電荷とが混合する。次に、の時にはφV1がロウレ
ベルになり、その結果、垂直レジスタ4aの場合は下側
に、垂直レジスタ4bの場合は上側に信号電荷が移動す
る。以後この動作が繰り返される。このように、垂直レ
ジスタ4aと垂直レジスタ4bとは互いに逆方向に信号
電荷の転送をするのである。
【0022】次に、イーブンフィールドにおける動作を
説明する。イーブンフィールド動作は基本的にオッドフ
ィールド動作と異なるところがないが、の時φV2で
はなくφV4がハイレベルになり、φV3、φV4、φ
V1下において信号電荷が混合され、そして、φV4下
ではなくφV2下に信号電荷に対する障壁ができる点で
オッドフィールド動作と異なっており、従って、混合す
る受光素子の水平行の組み合わせをオッドフィールドと
イーブンフィールドとで切り換えることができ、延いて
はフィールド読み出しによるインターレースができるの
である。
【0023】水平レジスタ2A、2Bは互いに同時に平
行して動作し、垂直レジスタ4a、4bから垂直方向に
転送されてきた信号電荷を受ける毎に水平転送し、そし
て、出力部5a、5bにおいてそれを電圧に変換してバ
ッファ6a、6bを介して外部に出力する。尚、この二
つの出力は適宜な画像メモリに一旦記憶し、それを適宜
な順序で読み出し、これを映像出力として再生回路にお
いて再生する。というのは、二つの水平レジスタ2A、
2Bから出力される信号電荷の順序は、互いに逆にな
り、水平レジスタ2Aの場合、下の画素から上の画素へ
という順に信号が出力されるのに対し、水平レジスタ2
Bの場合、上の画素から下の画素へという順に信号の出
力が為されるから、信号の出力の順序を普通の固体撮像
素子において読み出される順序通りに直すことが必要で
あり、それには、画像メモリをバッファとして利用する
のが好適であるからである。
【0024】このような固体撮像素子によれば、撮像領
域1の上下両側に水平レジスタ2A、2Bを設け、各水
平レジスタ2A、2Bはそれぞれ一つ置きの垂直レジス
タ4a、4a、・・・或いは垂直レジスタ4b、4b、
・・・からの電荷を転送するようにしたので、水平レジ
スタ2A、2Bのビットの配置ピッチを、受光素子3、
3、・・・の水平方向における配置ピッチの2倍にする
ことができ、水平レジスタ2A、2Bに要求される加工
精度が低くて済み、また、水平レジスタ2A、2Bを駆
動する二相の水平駆動パルスφH1、φH2の周波数、
即ち水平駆動周波数も水平レジスタが撮像領域の上下の
いずれか一方にしかない従来の場合の2分の1で済み、
従って、固体撮像素子の消費電力が少なくて済むのみな
らず、不要輻射を少なくできる。しかも、その二つの水
平レジスタ間で信号電荷の転送をする必要がないので、
水平レジスタ間の転送を完全にすることと水平レジスタ
の取り扱い電荷量を充分に確保することを両立させると
いう問題がない。尚、フレーム読み出し方式にしても本
発明を適用することができる。
【0025】図3(A)乃至(C)は本発明固体撮像素
子の他の実施例を示すもので、(A)は垂直転送電極の
パターンを示すための平面図、(B)は垂直レジスタを
駆動する3相駆動パルスのタイムチャートで、上の部分
は略一水平期間分を示し、下の部分はそのうちの垂直転
送部分を時間軸及び振幅軸を拡大して示し、(C)は転
送状態の変化を示す変化図であり、左半分は電荷を下向
き[ 図3(A)における下向き] に転送する垂直レジス
タ4aの動作を示し、右半分は電荷を上向き[図3
(A)における上向き] に転送する垂直レジスタ4bの
動作を示す。本固体撮像素子は、図1、図2に示した固
体撮像素子とは、三相駆動パルスにより垂直レジスタ4
a、4bを駆動する点で相違するが、それ以外の点では
共通し、概略構成平面図は図1と全く同じになるので省
略すると共に、説明においても既に説明したのと共通す
る部分については省略し、相違する部分についてのみ説
明することとする。尚、本例の動作はノンインターレー
ス全画素読み出し動作である。
【0026】図3(A)において、11、12、13は
垂直レジスタ4a、垂直レジスタ4bを駆動する垂直転
送電極で、いずれもポリシリコン層からなる。垂直転送
電極11は第1層のポリシリコン(単に実線で示す。)
からなり、平面形状は帯状であり、受光素子の各隣接水
平行間に真っ直ぐに形成されており、φV1を受ける。
垂直転送電極12は第2層目のポリシリコン(右へ行く
ほど上に行くハッチングを施した。)からなり、帯状体
に垂直レジスタ4a上においては上に延びる歯を、垂直
レジスタ4b上においては下に延びる歯を設けたパター
ンに形成されており、φV2を受ける。垂直転送電極1
3は第3層目のポリシリコン層(単に実線で示す。)か
らなり、帯状体に垂直レジスタ4a上においては下に延
びる歯を、垂直レジスタ4b上においては上に延びる歯
を設けたパターンに形成されており、φV3を受ける。
【0027】この固体撮像素子は、φV1を受ける垂直
転送電極11に対するφV2を受ける垂直転送電極12
とφV3を受ける垂直転送電極13の垂直方向における
配列関係が垂直レジスタ4aと、垂直レジスタ4bとで
互いに逆になっている。即ち、垂直レジスタ4aにおい
ては垂直転送電極11に対して垂直転送電極12が上、
垂直転送電極13が下であるのに対して、垂直レジスタ
4bにおいては垂直転送電極11に対して垂直転送電極
12が下で、垂直転送電極13が上である。従って、垂
直レジスタ4aと垂直レジスタ4bとは共通の駆動パル
スφV1、φV2、φV3により駆動されながら信号電
荷を互いに逆方向に転送することができるのである。こ
の点について、具体的に説明する。尚、HDは水平同期
パルスである。
【0028】図3(B)に示すように、φV2、φV3
を読み出しレベルにすることにより各受光素子3、3、
・・・からの信号電荷の読み出しを行う。そして、その
φV2、φV3は通常のハイレベルになり、更に、φV
3はロウレベルになる。その結果、信号電荷はφV2を
受ける電極下にアキュムレートされた状態になる。これ
がの状態である。次のの時にφV1がハイレベルに
なり、φV2を受ける垂直転送電極12下の信号電荷は
φV1を受ける垂直転送電極11下まで広がる。この広
がる方向は、必然的に、垂直レジスタ4aの場合下向き
の方向であるのに対して、垂直レジスタ4bは上向き方
向であり、隣接垂直レジスタ4a・4b間で互いに逆方
向である。
【0029】次のの時にφV2がロウレベルになり、
信号電荷はφV1を受ける垂直転送電極11下のみに存
在する状態になる。次のの時にφV3がハイレベルに
なり、垂直転送電極11下の電荷は垂直転送電極13下
に広がる。次のの時にφV1がロウレベルになり、垂
直転送電極11及び垂直転送電極13下にあった信号電
荷は垂直転送電極13下のみに存在する状態になる。こ
のようにして信号電荷は転送されて行くが、図3(C)
に示すように、垂直レジスタ4aと垂直レジスタ4bと
では信号電荷の転送方向が互いに逆になるのである。
【0030】この固体撮像素子においても図1、図2に
示した固体撮像素子と全く同じように、撮像領域1の上
下両側に水平レジスタ2A、2Bを設け、各水平レジス
タ2A、2Bはそれぞれ一つ置きの垂直レジスタ4a、
4a、・・・或いは垂直レジスタ4b、4b、・・・か
らの信号電荷を転送するようにしたので、水平レジスタ
2A、2Bのビットの配置ピッチを、受光素子3、3、
・・・の水平方向における配置ピッチの2倍にすること
ができ、水平レジスタ2A、2Bに要求される加工精度
が低くて済み、また、水平レジスタ2A、2Bを駆動す
る二相の水平駆動パルスφH1、φH2の周波数、即ち
水平駆動周波数も水平レジスタが撮像領域の上下のいず
れか一方にしかない従来の場合の2分の1で済む。従っ
て、固体撮像素子の消費電力が少なくて済むのみならず
不要輻射も少なくできる。しかも、その二つの水平レジ
スタ2A・2B間で信号電荷の転送をする必要がないの
で、二つの水平レジスタ間の転送を完全にすることと水
平レジスタの取り扱い電荷量を充分に確保することの両
立を図るという難しい問題がなくなる。
【0031】
【発明の効果】請求項1の固体撮像素子によれば、撮像
領域の上下両側に水平レジスタを設け、三層駆動パルス
を受ける第1の垂直転送電極に対する第2と第3の垂直
転送電極の垂直方向における配列が隣接垂直レジスタで
互いに逆になっているので、隣接垂直レジスタが共通の
駆動パルスにより駆動されながら信号電荷を互いに逆方
向に転送することができる。従って、上下両側に設けた
上記各水平レジスタはそれぞれ撮像領域の一つ置きの垂
直レジスタからの電荷を転送すれば良いので、水平レジ
スタのビットの配置ピッチを、撮像領域の受光素子の水
平方向における配置ピッチの2倍にすることができ、要
求される水平レジスタの加工精度が低くて済む。
【0032】また、水平レジスタを駆動する水平駆動周
波数も水平レジスタが撮像領域の上下一方にしかない場
合の2分の1で済むので固体撮像素子の消費電力が少な
くて済むのみならず不要輻射も少なくできる。しかも、
その二つの水平レジスタ間で信号電荷の転送をする必要
がないので、水平レジスタ間の転送を完全にすること水
平レジスタの取り扱い電荷量を充分に確保することを両
立させるという難しい問題もなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)は本発明固体撮像素子の一つの
実施例を示すもので、(A)は固体撮像素子の概略構成
を示す平面図、(B)は垂直レジスタの垂直転送電極の
パターンを示す平面図である。
【図2】(A)、(B)は上記実施例の動作説明をする
ためのもので、(A)は垂直レジスタを駆動する4相駆
動パルスのタイミングチャート、(B)は転送状態の変
化を示す図である。
【図3】(A)乃至(C)は本発明固体撮像素子の他の
実施例を示すもので、(A)は垂直レジスタの垂直転送
電極のパターンを示す平面図、(B)は垂直レジスタを
駆動する3相駆動パルスのタイミングチャート、(C)
は転送状態の変化を示す変化図である。
【図4】固体撮像素子の従来例の概略構成を示す平面図
である。
【図5】上記従来例の垂直転送電極のパターンを示す平
面図である。
【図6】(A)、(B)は4相駆動垂直レジスタを駆動
する4相駆動パルスのタイミングチャートであり、
(A)は垂直転送及び水平転送時を、(B)は垂直転送
時を示す。
【符号の説明】
1 撮像領域 2A 下側水平レジスタ 2B 上側水平レジスタ 3 受光素子(画素) 4a 電荷を下側に転送する垂直レジスタ 4b 電荷を上側に転送する垂直レジスタ 7、8、9、10 垂直転送電極 11、12、13 垂直転送電極 φV1〜φV4 4相駆動パルス φV1〜φV3 3相駆動パルス

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素を成し縦横に配置された多数の受光
    素子及び該受光素子の各垂直列に対応して設けられその
    垂直列の受光素子からの電荷を垂直方向に転送する垂直
    レジスタからなる撮像領域と、 上記撮像領域の上下両側に設けられた上側水平レジスタ
    及び下側水平レジスタと、 を有し、 垂直レジスタを駆動する垂直転送電極として、受光素子
    の各隣接水平行間を通る略帯状の第1の垂直転送電極
    と、同じく各隣接水平行間を通り、略帯状体に、奇数列
    の受光素子からの信号電荷を転送する各垂直レジスタ上
    においては上側と下側のうちの一方の側に延び、偶数列
    の受光素子からの信号電荷を転送する垂直レジスタ上に
    おいては上側と下側のうちの他方の側に延びる歯を設け
    た平面形状を有する第2の垂直転送電極と、同じく各隣
    接水平行間を通り、略帯状体に、各垂直レジスタ上にお
    いて上記第2の垂直転送電極とは逆方向に延びる歯を設
    けた平面形状を有する第3の垂直転送電極を有し、 上記垂直転送電極は、3相駆動パルスを受けて奇数列の
    受光素子からの信号電荷を転送する各垂直レジスタを上
    記上側及び下側水平レジスタのうちの一方の水平レジス
    タへ向けて、偶数列の受光素子からの信号電荷を転送す
    る各垂直レジスタを上記上側及び下側水平レジスタのう
    ちの他方に向けて、互いに逆方向に信号電荷の転送をす
    るよう駆動するようにされてなることを特徴とする固体
    撮像素子
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