JP3277859B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP3277859B2 JP26619597A JP26619597A JP3277859B2 JP 3277859 B2 JP3277859 B2 JP 3277859B2 JP 26619597 A JP26619597 A JP 26619597A JP 26619597 A JP26619597 A JP 26619597A JP 3277859 B2 JP3277859 B2 JP 3277859B2
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    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

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  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、空気調和機に関
し、さらに詳しくは暖房過負荷運転時の高圧低減制御機
能を有する空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、空気調和機の暖房運転時におい
て、リモコンによる設定温度が高い場合などのように、
室内空気温度が高くなる暖房過負荷運転を続けている
と、室内熱交換器の温度が高くなり過ぎ、その結果圧縮
機の吐出側冷媒圧力(即ち、高圧冷媒圧力)が上昇す
る。この高圧上昇を防止するために、室内熱交換器の温
度に対応させて室内ファンの風量シフトを行う(例え
ば、弱風量→強風量あるいは弱風量→弱と強との間の風
量に切り換える)ようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、暖房起動時
(例えば、サーモON時あるいは除霜運転→暖房運転へ
の切換時等)のような過渡時においては、熱交換器の温
度検知の時間的ズレ等に起因して、室内ファンの風量シ
フトを行う前に高圧が上昇してしまい、高圧圧力スイッ
チ等の保護装置が作動するという不具合が発生するおそ
れがある。特に、暖房起動時に室内ファンの風量が「弱
風量」(以下、「L」という)に設定されていると、図
3に示すように、室内吸込空気温度が高い場合(例え
ば、25℃以上の場合)には、室内熱交換器の温度が急
上昇し、前記した風量制御を行う前に、保護装置の作動
圧力(30K)以上に高圧が上昇してしまう場合があ
る。
【0004】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、暖房起動時(例えば、サーモON時あるいは除霜
運転→暖房運転への切換時等)のような過渡時における
高圧圧力の上昇を抑制し、装置の信頼性を確保すること
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願発明の基本構成(請
求項1の発明)では、上記課題を解決するための手段と
して、圧縮機1、四路切換弁2、冷房運転時に凝縮器と
して作用し暖房運転時に蒸発器として作用するとともに
室外ファン7を併設した室外熱交換器3、電子膨張弁
5、冷房運転時に蒸発器として作用し暖房運転時に凝縮
器として作用するとともに室内ファン8を併設した室内
熱交換器6を備えた冷媒回路Aを有し、前記四路切換弁
2を切換作動させることにより前記冷媒回路Aにおける
冷媒を可逆流通させて冷房運転あるいは暖房運転を行い
得るようにした空気調和機において、暖房運転起動時に
おける室内空気温度Trが所定温度Trsより高いとき
であって前記室内ファン8の風量が弱風量に設定されて
いる場合には、前記室内ファン8を前記設定風量以上の
風量が得られるように増速運転制御する第1の制御手段
を付設している。
【0006】上記のように構成したことにより、室内空
気温度Trが高い状態において暖房運転が起動された場
合に、室内ファン8が弱風量に設定されていると、室内
熱交換器6における凝縮能力が不十分となって該室内熱
交換器6の温度が急上昇することがあるが、本願発明に
おいては、暖房運転起動時において室内空気温度Trが
所定温度より高いときであって前記室内ファン8の風量
が弱風量に設定されている場合には、前記室内ファン8
を前記設定風量以上の風量が得られるように増速運転制
御するようにしているため、室内熱交換器6における凝
縮能力が向上することとなる。従って、室内熱交換器6
の温度の急上昇が抑制されることとなり、高圧の急上昇
に伴う保護装置の作動を防止することができる。
【0007】請求項2の発明におけるように、前記第1
の制御手段による前記室内ファン8の増速運転を、所定
時間経過後であって前記室内熱交換器6の熱交温度Tc
が第1の設定温度Tcs1未満となった時点で終了させ
るようにした場合、暖房運転起動後において室内ファン
8の増速運転により室内熱交換器6の温度Tcが安定し
た状態(換言すれば、高圧が安定した状態)となると、
室内ファン8の増速運転が終了されて、設定風量である
弱風量に戻されることとなる。従って、ユーザの要求で
ある設定風量での暖房運転に戻ることとなり、風量が知
らないうちに増大しているという違和感が解消される。
【0008】請求項3の発明におけるように、前記第1
の制御手段による前記室内ファン8の増速運転が終了し
た後において、前記室内熱交換器6の温度Tcが前記第
1の設定温度Tcs1より高い第2の設定温度Tcs2
超えた場合には前記室内ファン8を設定風量以上の風量
が得られるように増速運転制御し且つ前記室内熱交換器
6の温度Tcが前記第1の設定温度Tcs1より低い第
3の設定温度Tcs3未満となった場合には前記室内フ
ァン8を設定風量に戻す第2の制御手段を付設した場
合、暖房運転起動後の通常運転時において室内空気温度
Trが高い場合には、室内ファン8を増速運転しても室
内熱交換器6の温度Tcの低下が速やかに起こらない
が、室内熱交換器6の温度Tcが上昇したとき(即ち、
前記第1の設定温度Tcs1より高い第2の設定温度T
cs2を超えたとき)に室内ファン8を増速運転して室
内熱交換器6の温度Tcを下げる制御と、室内熱交換器
6の温度Tcが所定温度だけ低下したとき(即ち、前記
第1の設定温度Tcs1より低い第3の設定温度Tcs3
未満となったとき)に前記室内ファン8を設定風量に戻
す制御とを行うようにしているため、室内ファン8の風
量切換がハンチングを起こすことなく円滑に行える。
【0009】請求項4の発明におけるように、暖房運転
起動時における室内込空気温度Trが前記所定温度Tr
sより低いときであって前記室内ファン8の風量が弱風
量に設定されている場合には、前記室内熱交換器6の温
度Tcが前記第1の設定温度Tcs1より高い第2の設
定温度Tcs2を超えた場合には前記室内ファン8を設
定風量以上の風量が得られるように増速運転制御し且つ
前記室内熱交換器6の温度Tcが前記第2の設定温度T
cs2未満となった場合には前記室内ファン8を設定風
量に戻す第3の制御手段を付設した場合、暖房運転起動
時において室内空気温度Trが低い場合には、室内ファ
ン8を増速運転しなくとも室内熱交換器6のおいてTc
が急上昇することがないので室内ファン8の増速運転を
行わず、室内熱交換器6の温度Tcが第2の設定温度T
cs2を超えた場合には前記室内ファン8を設定風量以
上の風量が得られるように増速運転して室内熱交換器6
の温度Tcを下げる制御と、室内熱交換器6の温度Tc
が前記第2の設定温度Tcs2未満となった場合には前
記室内ファン8を設定風量に戻す制御とを行うようにし
ているが、室内空気温度Trが低い場合には、室内ファ
ン8の増速運転により室内熱交換器6の温度Tcが大き
く低下するため、室内ファン8の風量切換がハンチング
を起こすおそれはなく、ユーザの要求である設定風量で
の運転に速やかに移行させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の好適な実施の形態について詳述する。
【0011】この空気調和機は、図1に示すように、圧
縮機1、四路切換弁2、冷房運転時には凝縮器として作
用し暖房運転時には蒸発器として作用する室外熱交換器
3、レシーバ4、減圧機構として作用する電子膨張弁
5、冷房運転時には蒸発器として作用し暖房運転時には
凝縮器として作用する室内熱交換器6を冷媒配管を介し
て順次接続した冷媒回路Aを備えており、前記四路切換
弁2の切換作動により、冷房運転時には実線矢印で示す
方向に、暖房運転時には点線矢印で示す方向に冷媒を可
逆流通させ得るようにされている。符号7は室外熱交換
器3に送風する室外ファン、8は室内熱交換器6に送風
する室内ファンである。
【0012】前記冷媒回路Aには、4個の逆止弁9A〜
9Dからなる冷媒流通制御機構9が付設されており、該
冷媒流通制御機構9により、冷房運転時には室外熱交換
器3からの液冷媒がレシーバ4および前記電子膨張弁5
を経て室内熱交換器6へ流れ、暖房運転時には室内熱交
換器6からの液冷媒がレシーバ4および電子膨張弁5を
経て室外熱交換器3へ流れるように冷媒流通方向が制御
されることとなっている。また、前記レシーバ4の上部
と前記電子膨張弁5の下流側とは、キャピラリチューブ
20を介設したガス抜き通路19により連通されてい
る。該ガス抜き通路19によりレシーバ4内のガスを抜
き取ることによりレシーバ4への液冷媒の溜め込み量を
最大とすることができるようになっている。
【0013】また、前記冷媒回路Aには、圧縮機1の吸
入圧力が所定値以下となった時動作する低圧スイッチ1
0と、圧縮機1の吐出圧力が所定値以上となった時動作
する高圧スイッチ11と、圧縮機1の吐出管温度を検出
する吐出管温度センサー12と、外気温度を検出する外
気温センサー13と、室外熱交換器3の冷媒温度を検出
する外熱交温度センサー14と、室内熱交換器6の冷媒
温度Tcを検出する内熱交温度センサー15と、室内空
気温度Trを検出する室温センサー16と、圧縮機1の
吸入管温度を検出する吸入管温度センサー25とが付設
されている。
【0014】前記圧縮機1、前記四路切換弁2、前記室
外熱交換器3、前記レシーバ4、前記電子膨張弁5およ
び前記室外ファン7は室外ユニットXを構成し、前記室
内熱交換器6および前記室内ファン8は室内ユニットY
を構成することとなっている。符号17は液側閉鎖弁、
18はガス側閉鎖弁である。
【0015】前記室外ユニットXには、前記低圧スイッ
チ10、前記高圧スイッチ11、前記吐出管温度センサ
ー12、前記外気温センサー13、前記外熱交温度セン
サー14および前記吸入管およびセンサー25からの信
号入力により各種の演算処理を行い、前記圧縮機1、前
記四路切換弁2、前記室外ファン7および前記電子膨張
弁5へ制御信号を出力する室外制御ユニット21が設け
られている。なお、該室外制御ユニット21には、ポン
プダウン運転開始時にON操作されるポンプダウンスイ
ッチ22からの信号が入力されることとなっている。
【0016】一方、前記室内ユニットYには、前記内熱
交温度センサー15および前記室温センサー16からの
信号入力により各種の演算処理を行い、前記室内ファン
8へ制御信号を出力する室内制御ユニット23が設けら
れている。なお、該室内制御ユニット23は、リモコン
24との間で信号の授受が行われることとなっている。
【0017】また、前記室外制御ユニット21と室内制
御ユニット23との間でも信号授受が行われることとな
っている。
【0018】そして、前記室内制御ユニット23は、圧
縮機1、四路切換弁2、電子膨張弁5、室外ファン7お
よび室内ファン8を制御する機能(即ち、通常の運転制
御機能)の他に、暖房運転起動時における室内空気温度
Trが所定温度Trs(例えば、25℃)より高いとき
であって前記室内ファン8の風量が弱風量に設定されて
いる場合には、前記室内ファン8を前記設定風量以上の
風量が得られるように増速運転制御するとともに、前記
室内ファン8の増速運転を、所定時間t1(例えば、5
分)経過後であって前記室内熱交換器6の熱交温度Tc
が第1の設定温度Tcs1(例えば、55℃)未満とな
った時点で終了させる第1の制御手段としての機能と、
前記第1の制御手段による前記室内ファン8の増速運転
が終了した後において、前記室内熱交換器6の温度Tc
が前記第1の設定温度Tcs1より高い第2の設定温度
Tcs2(例えば、60℃)を超えた場合には前記室内
ファン8を設定風量以上の風量が得られるように増速運
転制御し且つ前記室内熱交換器6の温度Tcが前記第1
の設定温度Tcs1より低い第3の設定温度Tcs3(例
えば、50℃)未満となった場合には前記室内ファン8
を設定風量に戻す第2の制御手段としての機能と、暖房
運転起動時における室内込空気温度Trが前記所定温度
Trsより低いときであって前記室内ファン8の風量が
弱風量に設定されている場合には、前記室内熱交換器6
の温度Tcが前記第2の設定温度Tcs2を超えた場合
には前記室内ファン8を設定風量以上の風量が得られる
ように増速運転制御し且つ前記室内熱交換器6の温度T
cが前記第2の設定温度Tcs2未満となった場合には
前記室内ファン8を設定風量に戻す第3の制御手段とし
ての機能とを有している。
【0019】ついで、図2に示すフローチャートを参照
して、本実施の形態にかかる空気調和機における暖房過
負荷運転時の高圧低減制御について以下に説明する。
【0020】ステップS1において暖房運転起動開始
(即ち、サーモON、除霜運転終了後の暖房運転開始
等)が確認されると、ステップS2において室温センサ
ー16および内熱交温度センサー15からの温度情報
(即ち、室内空気温度Trおよび室内熱交温度Tc)が
入力される。
【0021】ついで、ステップS3において室内空気温
度Trと所定温度Trs(例えば、25℃)との比較が
なされ、ここでTr≧25℃と判定された場合(即ち、
室内空気温度Trが高く過負荷状態にあると判定された
場合)には、ステップS4に進み、ユーザによる設定風
量が弱風量(即ち、風量「L」)であるか否かの判定が
なされる。ここで、否定判定された場合(即ち、設定風
量=強:「H」と判定された場合)には、室内熱交換器
6における凝縮能力の不足はなく、高圧が急上昇するお
それはないので、以後の制御を省略してステップS1
リターンする。
【0022】ステップS4において肯定判定された場合
には、室内熱交換器6における凝縮能力が不足し、高圧
が急上昇するおそれがあるので、ステップS5において
室内ファン8は、LタップからMタップに切り換えられ
る(即ち、増速運転される)。ここで、Mタップは、ユ
ーザのリモコン設定によっては選択できないタップであ
り、室内制御ユニット23からの指令によってのみ選択
されるタップである。
【0023】上記した室内ファン8の増速運転により、
室内熱交換器6における凝縮能力が増大し、その温度T
cは低下してくるが、ステップS6において所定時間t1
(例えば、5分)が経過したと判定されるまで、上記室
内ファン8の増速運転は継続される。
【0024】該増速運転により、室内熱交換器6の温度
Tcが低下し、ステップS7において室内熱交換器6の
温度Tcが第1の設定温度Tcs1(例えば、55℃)
未満に低下したと判定されると、高圧が安定した状態に
なっているため、ステップS8において室内ファン8
は、Lタップに戻される(即ち、設定風量である弱風量
に戻される)。なお、ステップS7においてTc≧Tc
1と判定された場合(即ち、増速運転を所定時間t1
続しても室内熱交換器6の温度Tcがあまり下がらない
場合)には、ステップS10へ進み、室内ファン8はMタ
ップのままで運転される。
【0025】このようにすると、室内空気温度Trが2
5℃より高い状態(即ち、暖房過負荷状態)において暖
房運転が起動された場合に、室内ファン8が弱風量に設
定されていると、室内熱交換器6における凝縮能力が不
十分となって該室内熱交換器6の温度が急上昇すること
があるが、本実施の形態においては、上記したように、
暖房運転起動時において室内空気温度Trが25℃より
高いときであって前記室内ファン8の風量が弱風量に設
定されている場合には、前記室内ファン8を前記設定風
量以上の風量が得られるように増速運転制御するように
しているため、室内熱交換器6における凝縮能力が向上
することとなる。従って、室内熱交換器6の温度Tcの
急上昇が抑制されることとなり、高圧の急上昇に伴う保
護装置の作動を防止することができる。
【0026】また、前記室内ファン8の増速運転により
室内熱交換器6の温度Tcが安定した状態(換言すれ
ば、高圧が安定した状態)となると、室内ファン8の増
速運転が終了されて、設定風量である弱風量に戻される
こととなっているので、ユーザの要求である設定風量で
の暖房運転に戻ることとなり、風量が知らないうちに増
大しているという違和感も解消される。
【0027】上記した室内ファン8の増速運転が終了し
た後においても、室内熱交換器6の温度Tcの監視が継
続され、ステップS9において室内熱交換器6の温度T
cと前記第1の設定温度Tcs1より高い第2の設定温
度Tcs2(例えば、60℃)との比較がなされ、ここ
でTc>60℃と判定されると、ステップS10において
室内ファン8が、LタップからMタップに切り換えられ
る(即ち、増速運転される)。この増速運転により室内
熱交換器6の温度Tcが低下してくるので、ステップS
11において室内熱交換器6の温度Tcと前記第1の設定
温度Tcs1より低い第3の設定温度Tcs3(例えば、
50℃)との比較がなされ、ここでTc<50℃と判定
されるまで、前記増速運転は継続される。ステップS11
においてTc<50℃と判定されると、ステップS8
戻り、室内ファン8は、MタップからLタップに戻され
(即ち、設定風量である弱風量に戻され)、以後同様な
制御が行われる。
【0028】このようにすると、暖房運転起動後の通常
運転時において室内空気温度Trが高い場合(即ち、暖
房過負荷状態の場合)には、室内ファン8を増速運転し
ても室内熱交換器6の温度Tcの低下が速やかに起こら
ないが、室内熱交換器6の温度Tcが上昇したとき(即
ち、60℃を超えたとき)に室内ファン8を増速運転し
て室内熱交換器6の温度Tcを下げる制御と、室内熱交
換器6の温度Tcが所定温度だけ低下したとき(即ち、
50℃未満となったとき)に前記室内ファン8を設定風
量に戻す制御とを行うようにしているため、風量切換時
の設定温度差が大きくなり、室内ファン8の風量切換が
ハンチングを起こすことなく円滑に行える。
【0029】ステップS3においてTr<25℃と判定
された場合(即ち、暖房過負荷状態ではないと判定され
た場合)には、ステップS12に進み、ユーザによる設定
風量が弱風量(即ち、風量「L」)であるか否かの判定
がなされる。ここで、否定判定された場合(即ち、設定
風量=強:「H」と判定された場合)には、以後の制御
を省略してステップS1へリターンする。なお、この場
合、暖房過負荷状態ではないので、高圧の急上昇は起こ
らない。従って、前述した暖房起動時における室内ファ
ン8の増速運転は行われない。
【0030】ステップS12において肯定判定された場合
には、ステップS13において所定時間(例えば、2分)
が経過したと確認された後に、ステップS14において室
内熱交換器6の温度Tcの監視を行い、ステップS14
おいて室内熱交換器6の温度Tcと第2の設定温度Tc
2(例えば、60℃)との比較がなされ、ここでTc
>60℃と判定されると、ステップS15において室内フ
ァン8が、LタップからMタップに切り換えられる(即
ち、増速運転される)。なお、ステップS14においてT
c≦60℃と判定された場合には、ステップS13に戻
り、所定時間t2の経過を待つ。
【0031】上記増速運転により室内熱交換器6の温度
Tcが低下してくるので、ステップS16において所定時
間(例えば、2分)が経過したと確認された後に、ステ
ップS17において室内熱交換器6の温度Tcと第2の設
定温度Tcs2より1℃だけ低い温度(例えば、59
℃)との比較がなされ、ここでTc<59℃と判定され
るまで、前記増速運転は継続される。ステップS17にお
いてTc<59℃と判定されると、ステップS18に進
み、室内ファン8は、MタップからLタップに戻され
(即ち、設定風量である弱風量に戻され)、以後同様な
制御が行われる。ステップS17においてTc≧59℃と
判定された場合には、ステップS15に戻り、室内ファン
8の増速運転を継続しつつ所定時間t2の経過を待つ。
なお、ステップS17において室内熱交換器6の温度Tc
と比較する温度を第2の設定温度Tcs2(例えば、6
0℃)としてもよい。
【0032】このようにすると、暖房運転起動時におい
て室内空気温度Trが低い場合(即ち、25℃未満の場
合)には、室内ファン8を増速運転しなくとも室内熱交
換器6のおいてTcが急上昇することがないので室内フ
ァン8の増速運転を行わず、室内熱交換器6の温度Tc
が60℃を超えた場合には前記室内ファン8を設定風量
以上の風量が得られるように増速運転して室内熱交換器
6の温度Tcを下げる制御と、室内熱交換器6の温度T
cが59℃未満となった場合には前記室内ファン8を設
定風量に戻す制御とを行うようにしている。その結果、
室内空気温度Trが低い場合には、室内ファン8の増速
運転により室内熱交換器6の温度Tcが大きく低下する
ため、風量切換時の設定温度差をほとんどなくしても、
室内ファン8の風量切換がハンチングを起こすおそれは
なく、ユーザの要求である設定風量での運転に速やかに
移行させることができる。
【0033】
【発明の効果】本願発明(請求項1の発明)によれば、
圧縮機1、四路切換弁2、冷房運転時に凝縮器として作
用し暖房運転時に蒸発器として作用するとともに室外フ
ァン7を併設した室外熱交換器3、電子膨張弁5、冷房
運転時に蒸発器として作用し暖房運転時に凝縮器として
作用するとともに室内ファン8を併設した室内熱交換器
6を備えた冷媒回路Aを有し、前記四路切換弁2を切換
作動させることにより前記冷媒回路Aにおける冷媒を可
逆流通させて冷房運転あるいは暖房運転を行い得るよう
にした空気調和機において、暖房運転起動時における室
内空気温度Trが所定温度Trsより高いときであって
前記室内ファン8の風量が弱風量に設定されている場合
には、前記室内ファン8を前記設定風量以上の風量が得
られるように増速運転制御する第1の制御手段を付設し
て、暖房運転起動時において室内空気温度Trが所定温
度より高いときであって前記室内ファン8の風量が弱風
量に設定されている場合には、前記室内ファン8を前記
設定風量以上の風量が得られるように増速運転制御する
ようにしているので、室内空気温度Trが高い状態にお
いて暖房運転が起動された場合に、室内ファン8が弱風
量に設定されていると、室内熱交換器6における凝縮能
力が不十分となって該室内熱交換器6の温度が急上昇す
ることがあるが、室内ファン8の増速運転により室内熱
交換器6における凝縮能力が向上して、室内熱交換器6
の温度の急上昇が抑制されることとなり、高圧の急上昇
に伴う保護装置の作動を防止することができるという優
れた効果がある。
【0034】請求項2の発明におけるように、前記第1
の制御手段による前記室内ファン8の増速運転を、所定
時間経過後であって前記室内熱交換器6の温度Tcが第
1の設定温度Tcs1未満となった時点で終了させるよ
うにした場合、暖房運転起動後において室内ファン8の
増速運転により室内熱交換器6の温度Tcが安定した状
態(換言すれば、高圧が安定した状態)となると、室内
ファン8の増速運転が終了されて、設定風量である弱風
量に戻されることとなる。従って、ユーザの要求である
設定風量での暖房運転に戻ることとなり、風量が知らな
いうちに増大しているという違和感が解消される。
【0035】請求項3の発明におけるように、前記第1
の制御手段による前記室内ファン8の増速運転が終了し
た後において、前記室内熱交換器6の温度Tcが前記第
1の設定温度Tcs1より高い第2の設定温度Tcs2
超えた場合には前記室内ファン8を設定風量以上の風量
が得られるように増速運転制御し且つ前記室内熱交換器
6の温度Tcが前記第1の設定温度Tcs1より低い第
3の設定温度Tcs3未満となった場合には前記室内フ
ァン8を設定風量に戻す第2の制御手段を付設した場
合、暖房運転起動後の通常運転時において室内空気温度
Trが高い場合には、室内ファン8を増速運転しても室
内熱交換器6の温度Tcの低下が速やかに起こらない
が、室内熱交換器6の温度Tcが上昇したとき(即ち、
前記第1の設定温度Tcs1より高い第2の設定温度T
cs2を超えたとき)に室内ファン8を増速運転して室
内熱交換器6の温度Tcを下げる制御と、室内熱交換器
6の温度Tcが所定温度だけ低下したとき(即ち、前記
第1の設定温度Tcs1より低い第3の設定温度Tcs3
未満となったとき)に前記室内ファン8を設定風量に戻
す制御とを行うようにしているため、室内ファン8の風
量切換がハンチングを起こすことなく円滑に行える。
【0036】請求項4の発明におけるように、暖房運転
起動時における室内込空気温度Trが前記所定温度Tr
sより低いときであって前記室内ファン8の風量が弱風
量に設定されている場合には、前記室内熱交換器6の温
度Tcが前記第1の設定温度Tcs1より高い第2の設
定温度Tcs2を超えた場合には前記室内ファン8を設
定風量以上の風量が得られるように増速運転制御し且つ
前記室内熱交換器6の温度Tcが前記第2の設定温度T
cs2未満となった場合には前記室内ファン8を設定風
量に戻す第3の制御手段を付設した場合、暖房運転起動
時において室内空気温度Trが低い場合には、室内ファ
ン8を増速運転しなくとも室内熱交換器6のおいてTc
が急上昇することがないので室内ファン8の増速運転を
行わず、室内熱交換器6の温度Tcが第2の設定温度T
cs2を超えた場合には前記室内ファン8を設定風量以
上の風量が得られるように増速運転して室内熱交換器6
の温度Tcを下げる制御と、室内熱交換器6の温度Tc
が前記第2の設定温度Tcs2未満となった場合には前
記室内ファン8を設定風量に戻す制御とを行うようにし
ているが、室内空気温度Trが低い場合には、室内ファ
ン8の増速運転により室内熱交換器6の温度Tcが大き
く低下するため、室内ファン8の風量切換がハンチング
を起こすおそれはなく、ユーザの要求である設定風量で
の運転に速やかに移行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態にかかる空気調和機の冷
媒回路図である。
【図2】本願発明の実施の形態にかかる空気調和機の暖
房過負荷時における高圧低減制御を示すフローチャート
である。
【図3】従来の空気調和機における暖房起動時における
室内空気温度、室内熱交換器温度および高圧の挙動を示
す特性図である。
【符号の説明】
1は圧縮機、2は四路切換弁、3は室外熱交換器、5は
減圧機構(電子膨張弁)、6は室内熱交換器、7は室外
ファン、8は室内ファン、15は内熱交温度センサー、
16は室温センサー、21は室外制御ユニット、23は
室内制御ユニット、Aは冷媒回路、Xは室外ユニット、
Yは室内ユニット、Tcは室内熱交換器温度、Tcs1
は第1の設定温度、Tcs2は第2の設定温度、Tcs3
は第3の設定温度、Trは室内空気温度、Trsは所定
温度。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 13/00 F24F 11/053

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(1)、四路切換弁(2)、冷房
    運転時に凝縮器として作用し暖房運転時に蒸発器として
    作用するとともに室外ファン(7)を併設した室外熱交
    換器(3)、電子膨張弁(5)、冷房運転時に蒸発器と
    して作用し暖房運転時に凝縮器として作用するとともに
    室内ファン(8)を併設した室内熱交換器(6)を備え
    た冷媒回路(A)を有し、前記四路切換弁(2)を切換
    作動させることにより前記冷媒回路(A)における冷媒
    を可逆流通させて冷房運転あるいは暖房運転を行い得る
    ようにした空気調和機であって、暖房運転起動時におけ
    る室内空気温度(Tr)が所定温度(Trs)より高い
    ときであって前記室内ファン(8)の風量が弱風量に設
    定されている場合には、前記室内ファン(8)を前記設
    定風量以上の風量が得られるように増速運転制御する第
    1の制御手段を付設したことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 前記第1の制御手段による前記室内ファ
    ン(8)の増速運転を、所定時間経過後であって前記室
    内熱交換器(6)の温度(Tc)が第1の設定温度(T
    cs1)未満となった時点で終了させることを特徴とす
    る前記請求項1記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】 前記第1の制御手段による前記室内ファ
    ン(8)の増速運転が終了した後において、前記室内熱
    交換器(6)の温度(Tc)が前記第1の設定温度(T
    cs1)より高い第2の設定温度(Tcs2)を超えた場
    合には前記室内ファン(8)を設定風量以上の風量が得
    られるように増速運転制御し且つ前記室内熱交換器
    (6)の温度(Tc)が前記第1の設定温度(Tc
    1)より低い第3の設定温度(Tcs3)未満となった
    場合には前記室内ファン(8)を設定風量に戻す第2の
    制御手段を付設したことを特徴とする前記請求項2記載
    の空気調和機。
  4. 【請求項4】 暖房運転起動時における室内空気温度
    (Tr)が前記所定温度(Trs)より低いときであっ
    て前記室内ファン(8)の風量が弱風量に設定されてい
    る場合には、前記室内熱交換器(6)の熱交温度(T
    c)が前記第1の設定温度(Tcs1)より高い第2の
    設定温度(Tcs2)を超えた場合には前記室内ファン
    (8)を設定風量以上の風量が得られるように増速運転
    制御し且つ前記室内熱交換器(6)の温度(Tc)が前
    記第2の設定温度(Tcs2)未満となった場合には前
    記室内ファン(8)を設定風量に戻す第3の制御手段を
    付設したことを特徴とする前記請求項1および請求項2
    のいずれか一項記載の空気調和機。
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