JP3277698B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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JP3277698B2
JP3277698B2 JP14690594A JP14690594A JP3277698B2 JP 3277698 B2 JP3277698 B2 JP 3277698B2 JP 14690594 A JP14690594 A JP 14690594A JP 14690594 A JP14690594 A JP 14690594A JP 3277698 B2 JP3277698 B2 JP 3277698B2
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    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N2240/00Combination or association of two or more different exhaust treating devices, or of at least one such device with an auxiliary device, not covered by indexing codes F01N2230/00 or F01N2250/00, one of the devices being
    • F01N2240/18Combination or association of two or more different exhaust treating devices, or of at least one such device with an auxiliary device, not covered by indexing codes F01N2230/00 or F01N2250/00, one of the devices being an adsorber or absorber
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N2570/00Exhaust treating apparatus eliminating, absorbing or adsorbing specific elements or compounds
    • F01N2570/12Hydrocarbons

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  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、未燃HCを吸着する
吸着剤を排気系に介装した内燃機関の排気浄化装置の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の排気浄化装置として三元触媒
等の触媒装置が多用されているが、低温始動直後のよう
な排気ガス温度が低いときには、触媒が活性化しないた
め、触媒装置による排気浄化作用はほとんど期待するこ
とができない。そこで、触媒が活性化していない間に発
生する未燃HCを吸着剤でもって一時的に吸着し、触媒
が活性化した後に、吸着した未燃HCを脱離させ、かつ
触媒装置でもって浄化処理するようにした排気浄化装置
が、例えば特開昭63−68713号公報等において提
案されている。
【0003】この公報に記載の装置では、触媒装置を備
えた主排気通路に対し、触媒装置上流側においてバイパ
ス通路が並列に構成されており、該バイパス通路にHC
吸着剤が介装されているとともに、このバイパス通路へ
の排気の流入を制御するように両通路の上流側分岐部に
切換弁が設けられている。
【0004】一般的に、HC吸着剤は、HCを化学吸着
するものであり、吸着しやすい温度と、逆に脱離してし
まう温度とがある。現在の吸着剤は、HC脱離温度が比
較的低く、触媒が活性化温度に達する前に、HCの脱離
が起こってしまう。従って、排気ガス温度が上昇し、脱
離温度に達したとき、とりわけ触媒活性化温度以下の間
では、排気ガスがこのHC吸着剤を通過しないように切
換弁でもって排気流路を主排気通路側へ切り換え、その
後、触媒が活性化温度に達したときに、再び、切換弁を
バイパス通路側へ切り換えて、HCの脱離を開始するよ
うにしているのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような吸着剤に
より未燃HCを吸着するようにした排気浄化装置におい
て、従来は、実際に吸着された未燃HCの吸着量を検出
することが不可能であった。そのため、例えばその脱離
時の最適な処理が困難となる。
【0006】例えば上述したように内燃機関の排気温度
が上昇して吸着剤からHCが脱離すると、触媒にとって
は空燃比がリッチな状態となってしまい、HCを十分に
浄化できない。そこで、HC脱離時に触媒装置上流に2
次空気を導入することが考えられているが、その2次空
気導入量や導入期間がHCの量の多少に拘わらず設定さ
れているため、2次空気が過度に多いか、あるいは少な
いかのどちらかとなり、NOxあるいはHCのいずれか
が悪化しやすい。
【0007】また、吸着したHC量が多い場合には、排
気ガス量が多い運転条件下で脱離を実行した方が、触媒
への影響を少なくすることができ、好ましいが、このよ
うな脱離運転条件を吸着量に応じて選択することもでき
ない。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る内燃機関
の排気浄化装置は、図1に示すように、排気通路1に介
装され、かつ未燃HCを吸着する吸着剤2と、この吸着
剤2の出口側の排気温度を検出する手段3と、この吸着
剤2出口側の排気温度が排気露点に相当する温度に維持
されている期間の長さを検出する手段4と、吸着剤2に
与えられた単位時間当たりの熱量を検出する手段5と、
上記の排気露点期間と熱量とに基づき吸着剤2から蒸発
した水分量を算出する手段6と、この水分量に基づき吸
着剤2に吸着されている未燃HCの量を算出する手段7
と、を備えたことを特徴としている。
【0009】特に請求項2の発明では、吸着剤2に与え
られた単位時間当たりの熱量を、吸着剤2に流入する熱
量と、吸着剤2から流出する放熱量との差として求める
ようにしている。
【0010】また請求項3の発明では、さらに、触媒装
置を備えた主排気通路と、上記触媒装置上流側において
主排気通路と並列に構成され、かつ上記の吸着剤を備え
たバイパス通路と、このバイパス通路への排気の流入を
制御する切換弁と、算出された未燃HC量に基づいて、
HC脱離時のパラメータを設定する手段と、を備えたこ
とを特徴としている。
【0011】特に請求項4の発明では、HC脱離時に触
媒装置上流に2次空気を供給する2次空気供給装置を備
えており、HC脱離時のパラメータとして、2次空気導
入量、導入時間および内燃機関の排気ガス量を、算出さ
れた未燃HC量に基づいて設定している。
【0012】また請求項5の発明では、HC脱離時のパ
ラメータとして、上記切換弁の開度を未燃HC量に基づ
いて設定している。
【0013】
【作用】内燃機関の始動直後など排気温度が低い場合に
は、排気が吸着剤2を通過する際に、未燃HCが吸着剤
2に吸着される。この種の吸着剤2は、HCを化学結合
によって吸着すると考えられており、吸着剤2の細孔径
とHC分子径によって吸着の度合が変化する。そのた
め、HCを主に吸着する吸着剤2においては、水分(H
2O)は、分子径の違いから吸着剤2との間で強い結合
力が得られず、熱を加えるとすぐに離れてしまう。また
吸着されているHCも、図3の特性図に示すように、高
温になるに従って吸着能力が低下し、やがて完全に脱離
してしまう。特に、機関の暖機が進み、吸着剤2の出口
側の排気温度が排気露点(排気ガス中の水分が液体にな
る温度)に相当する温度を越えると、吸着剤2の温度は
急に高くなり、吸着していたHCが急に脱離するように
なる。この温度変化は、吸着剤2に吸着されていた水分
の蒸発に起因する。つまり、吸着剤2内に水分が残存し
ている間は、排気熱が水分の蒸発に用いられるので、こ
の水分が完全に蒸発するまでは、吸着剤2出口側温度が
排気露点に相当する温度に維持される。そして、水分が
完全になくなると、吸着剤2の温度が急に上昇し、吸着
剤2はHC脱離作用に転じるようになる。
【0014】ここで、上記の吸着剤2に吸着している水
分は、未燃HCと同じく、低温時に吸着剤2を通過した
排気ガスから与えられたものであり、図4に示したよう
に、排気ガスの通過に伴って吸着剤2に吸着する未燃H
C量と水分量とは、互いに比例関係(吸着剤2の種類に
よってその傾きが異なる)にある。従って、吸着されて
いた水分量が判れば、未燃HCの吸着量を知ることがで
きる。
【0015】上述したように、吸着剤2出口側温度が排
気露点に相当する温度に維持されている間の熱は、吸着
していた水分の蒸発に使用される。そこで、本発明で
は、この間に、吸着剤2に与えられた熱量から水分量を
求め、ひいてはHC吸着量を算出するようにしている。
【0016】吸着剤2に与えられる熱量は、外部への放
熱がなければ、排気熱として流入する熱量に等しいが、
実際には、一部の熱が放熱される。そのため、請求項2
では、吸着剤2に流入する熱量と、吸着剤2から流出す
る放熱量との差として、実際に吸着剤2に与えられた熱
量が求められる。
【0017】そして、請求項3の構成では、切換弁によ
って吸着剤2からの脱離が制御されるが、上記のように
して算出された未燃HC吸着量に基づいて、HC脱離時
の種々のパラメータが設定される。
【0018】例えば、請求項4では、HC脱離時のパラ
メータとして、2次空気の導入量や導入時間が、HC吸
着量に応じて最適に設定される。さらには、脱離を行う
べきときの内燃機関の排気ガス量が設定され、この排気
ガス量となる運転条件下で脱離が行われる。
【0019】また請求項5では、切換弁の開度が、算出
されたHC量に応じて制御される。
【0020】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明する。
【0021】図2は、この発明に係る排気浄化装置の一
実施例を示すもので、例えば電子制御燃料噴射式ガソリ
ン機関からなる内燃機関11の排気マニホルド12に、
主排気通路13が接続されており、その通路途中に、三
元触媒を利用した触媒装置14が介装されている。ま
た、この触媒装置14の上流側において、主排気通路1
3と並列にバイパス通路15が設けられており、その通
路途中に、吸着剤装置16が介装されている。この吸着
剤装置16は、ケーシング内に未燃HCを吸着する吸着
剤17を挿填したものであり、吸着剤17としては、例
えば粒状の活性炭を多孔質アルミナで被覆したγ−アル
ミナ活性炭が用いられる。吸着剤装置16の入口側およ
び出口側には、吸着剤入口側温度Tfを検出する入口側
温度センサ18と、吸着剤出口側温度Trを検出する出
口側温度センサ19とがそれぞれ配設されている。
【0022】また上記バイパス通路15の上流側分岐部
には、該バイパス通路15への排気ガスの流入を制御す
る切換弁20が配設されている。この切換弁20は、例
えばバタフライバルブ型のものが用いられ、電磁式に開
閉駆動される構成となっている。
【0023】上記主排気通路13の触媒装置14上流側
には、2次空気供給装置21が設けられている。この2
次空気供給装置21は、例えば、エアポンプ22と、2
次空気通路23を開閉する電磁弁24とから構成されて
いる。なお、エアポンプ22を用いずに排気脈動を利用
してリードバルブを介して2次空気を導入するように構
成してもよい。
【0024】この2次空気供給装置21は、上記切換弁
20とともにコントロールユニット25により制御され
る。コントロールユニット25は、いわゆるマイクロコ
ンピュータシステムを用いたもので、後述するプログラ
ムに従って、これらの切換弁20等を制御している。2
6は内燃機関11の冷却水温Twを検出する水温セン
サ、27は内燃機関11の吸入空気量Qaを検出するエ
アフロメータ、28は内燃機関11の回転数Nを検出す
る回転数センサであり、これらの検出信号は、上記の両
温度センサ18,19の検出信号とともにコントロール
ユニット25に入力されている。そして、コントロール
ユニット25はこれらの検出信号に基づいて図示せぬ燃
料噴射弁からの燃料噴射量等の制御も行っている。
【0025】図5および図6は、上記コントロールユニ
ット25において実行されるHC吸着脱離制御の流れを
示すフローチャートであり、以下、これに基づいて上記
排気浄化装置の作用を説明する。
【0026】このフローチャートに示す処理は、内燃機
関の始動(キーオン)と同時に開始され、かつ繰り返し
実行される。まずステップ1では、機関冷却水温Twを
検出する。そして、ステップ2で、初回に読み込んだ水
温Twつまり始動時水温Tw1が40℃未満であるか判
定する。ここで40℃以上であれば、暖機再始動である
と判断し、ステップ3以降の処理は行わない。始動時水
温Tw1が40℃未満であった場合には、冷間始動であ
り、触媒が活性化していないと考えられるので、未燃H
Cを吸着するために、ステップ3で切換弁20をバイパ
ス通路15側に切り換える。これにより、内燃機関11
から排出される排気ガスは吸着剤17を通過し、ここで
未燃HCが吸着される。なお、未燃HCとともに排気ガ
スに含まれている水分も吸着剤17に吸着されることに
なる。
【0027】この吸着の開始と同時に、ステップ4〜7
において、吸着剤17へ与えられた熱量の算出が行われ
る。ステップ4では、吸着剤17へ流入する排気ガス量
Qeを、基本燃料噴射量Tpと機関回転数Nとから、Q
e=Tp×Nとして算出する。なお、基本燃料噴射量T
pは、例えば吸入空気量Qaと機関回転数Nとから求め
られる。ステップ5では、吸着剤17の入口側温度Tf
と出口側温度Trとを検出する。そして、ステップ6
で、吸着剤17へ流入する熱量Hiを算出する。この流
入熱量Hiは、吸着剤入口側温度Tfと排気ガス量Qe
との積を逐次積算した値として示される。つまり、Hi
=ΣTf・Qeでもって算出される。またステップ7で
は、吸着剤17から流出する放熱量Hoを算出する。こ
の放熱量Hoは、外気温度と吸着剤17の温度との差か
ら求められるが、この実施例では、外気温度を、始動時
の吸着剤出口側温度Tr1でもって代用し、かつ吸着剤
温度を、吸着剤17前後の排気温度(つまり入口側温度
Tfおよび出口側温度Tr)の平均でもって代用するよ
うにしている。従って、Ho=Σ{(Tf+Tr)/2
−Tr1}×k1によって算出される。但し、k1は適
宜な定数である。
【0028】次に、ステップ8では、吸着剤17の出口
側温度Trが排気露点に相当する温度を越えたか否か判
定している。この実施例では、排気露点に相当する温度
として、80℃に設定されている。つまり、このステッ
プ8では、出口側温度Trが80℃を越えたか否か繰り
返し判定し、80℃以下であればステップ4へ戻り、か
つ80℃を越えた場合にはステップ9へ進むようになっ
ている。
【0029】従って、出口側温度Trが80℃を越える
までは、排気ガスが吸着剤17へ導入され、未燃HCの
吸着が継続されるとともに、ステップ4〜7による熱量
の演算が繰り返し実行される。ここで、上記の流入熱量
Hiおよび放熱量Hoは、上述したように、繰り返し積
算されていくので、予め時間の要素を含んだ値となって
いる。つまり、排気露点に相当する温度に維持されてい
る間における流入熱量および放熱量の総和が常に示され
ている。
【0030】前述したように、吸着剤17内に水分が残
存している間は、排気熱が水分の蒸発に消費されるの
で、吸着剤17の温度が排気露点に維持される。そのた
め、出口側温度Trは、この排気露点に相当する80℃
付近に維持される。そして、水分が完全に蒸発すると、
吸着剤17の温度は急に上昇し、未燃HCの脱離が生じ
る。
【0031】このように吸着剤17の温度が脱離温度に
達したとステップ8で判定した場合には、ステップ9へ
進み、切換弁20を主排気通路13側に切り換える。こ
れにより、排気ガスは吸着剤17へ流れないようにな
る。
【0032】次にステップ10で、吸着剤17に吸着さ
れた未燃HCの吸着量Mを算出する。この吸着量Mは、
上述した吸着剤17への流入熱量Hiおよび放熱量Ho
を用いて、M=(Hi−Ho)×k2として演算され
る。但しk2は適宜な定数である。つまり、前述したよ
うに、出口側温度Trが80℃を越えるまでに吸着剤1
7に与えられた熱量は、その水分の蒸発に用いられたも
のと考えられ、その熱量の値により水分量が判る。そし
て、この水分量は、未燃HCの吸着量Mに比例するた
め、これによって吸着量Mが示されるのである。
【0033】ステップ11では、上記のようにして推定
した吸着量Mに基づいて、その脱離時のパラメータを設
定する。具体的には、2次空気導入装置21による2次
空気導入量Am、その導入時間ta、および脱離を行う
ときの内燃機関11の排気ガス量Qnを、それぞれ所定
の特性のマップに従って決定する。図7は、2次空気導
入量Amを決定するマップの特性を図示したものであ
り、吸着量Mが大であるほど2次空気導入量Amは多く
与えられる。図8は、2次空気の導入期間taを決定す
るマップを図示したものであり、吸着量Mが大であるほ
ど導入期間taは長くなる。なお、後述するように、こ
の導入期間taは吸着剤17からの脱離を行う期間とも
なる。また図9は、脱離時の排気ガス量Qnを決定する
マップの特性を図示したものであり、吸着量Mが大であ
るほど排気ガス量Qnが多い運転条件下で脱離が実行さ
れる。つまり、触媒装置14に流入する排気ガス中にお
ける未燃HC成分が過度に大とならないように、換言す
れば、触媒装置14にとって空燃比が過度にリッチとな
らないように、吸着量Mが大であるほど高速高負荷側で
脱離を行うようにしている。
【0034】このように種々のパラメータを設定した
後、ステップ12で機関冷却水温Twが70℃以上とな
ったか否かを判定し、ここで70℃以上になるまで待機
する。この温度は、触媒が活性化していると見なせる温
度であり、この70℃以上であれば、吸着剤17から未
燃HCを脱離させても、触媒装置14でその処理が可能
である。
【0035】機関冷却水温Twが70℃以上となった場
合には、ステップ13へ進み、実際の機関運転条件、具
体的には排気ガス量Qeが先に設定した排気ガス量Qn
になったか判定する。そして、この条件が満たされた場
合には、ステップ14へ進み、切換弁20をバイパス通
路15側へ切り換えて、排気ガスを吸着剤17へ通流さ
せる。同時に、ステップ15で2次空気導入装置21に
より触媒装置14上流に2次空気を導入する。この際の
導入量は、先に設定した導入量Amに調節される。そし
て、この脱離および2次空気導入を開始してからの経過
時間tが、先に設定した導入期間taに達したか否かが
ステップ16により判定され、t≧taとなった時点
で、ステップ17において2次空気の導入が停止される
とともに、ステップ18において切換弁20が主排気通
路13側に切り換えられる。
【0036】以上で一連の制御が終了する。
【0037】このように上記実施例によれば、吸着剤1
7へ吸着された未燃HCの量Mに応じて2次空気を適切
に与えることができ、触媒装置14側での実質的な空燃
比のリーン化やリッチ化を回避してNOxあるいはHC
の排出量増加を防止できる。また、吸着量Mが多いほど
高速高負荷側で脱離が行われるので、未燃HCが比較的
多量に脱離したとしても触媒装置14へ流入する排気の
組成の変化を小さくでき、触媒の性能低下を来すことが
ない。
【0038】なお、上記実施例に示したパラメータのほ
かに、例えば、脱離時の切換弁20の開度を吸着量Mに
応じて設定するようにしてもよい。具体的には、吸着量
Mが多い場合に、吸着剤17へ流れる排気ガスの割合を
比較的小さくすることにより、急激な脱離を抑制でき
る。
【0039】また、上記の吸着量Mの推定は、吸着剤1
7の劣化の判定にも利用できる。例えば、所定条件の冷
間始動時に、一定レベル以上の吸着量Mが検出されない
場合に、吸着剤17の劣化もしくは異常と判定すること
が可能である。
【0040】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、この発明
に係る内燃機関の排気浄化装置によれば、吸着剤に吸着
された未燃HCの量を容易に推定することができ、その
脱離時の制御の適切化や吸着剤の劣化判定等を行うこと
が可能となる。
【0041】また、請求項2の構成によれば、吸着剤か
ら流出する放熱量に起因する誤差が排除され、吸着量の
推定精度が向上する。
【0042】また請求項3の構成によれば、切換弁の切
換によってHCの脱離を行う際に、種々のパラメータを
吸着量に応じたものとすることができる。
【0043】特に請求項4の構成では、脱離を行うとき
の機関運転条件を吸着量に応じたものにできるととも
に、2次空気を適切に与えることができ、脱離したHC
を触媒で確実に処理することができる。
【0044】さらに請求項5の構成では、切換弁の開度
制御により、脱離した未燃HCの触媒での処理を一層適
切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の構成を示すクレーム対応図。
【図2】この発明に係る排気浄化装置の一実施例の機械
的構成を示す構成説明図。
【図3】吸着剤の温度と吸着率との関係を示す特性図。
【図4】HC吸着量と水分吸着量との関係を示す特性
図。
【図5】この実施例における制御の流れを示すフローチ
ャート。
【図6】図5に続くフローチャート。
【図7】吸着量と2次空気導入量との関係を示す特性
図。
【図8】吸着量と2次空気導入期間との関係を示す特性
図。
【図9】吸着量と脱離時の機関排気ガス量との関係を示
す特性図。
【符号の説明】
1…排気通路 2…吸着剤 3…出口側排気温度検出手段 4…排気露点期間検出手段 5…熱量検出手段 6…水分量算出手段 7…HC量算出手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−101452(JP,A) 特開 平6−93847(JP,A) 特開 平6−93846(JP,A) 特開 平6−93840(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 3/08 - 3/24

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気通路に介装され、かつ未燃HCを吸
    着する吸着剤と、この吸着剤の出口側の排気温度を検出
    する手段と、この吸着剤出口側の排気温度が排気露点に
    相当する温度に維持されている期間の長さを検出する手
    段と、吸着剤に与えられた単位時間当たりの熱量を検出
    する手段と、上記の排気露点期間と熱量とに基づき吸着
    剤から蒸発した水分量を算出する手段と、この水分量に
    基づき吸着剤に吸着されている未燃HCの量を算出する
    手段と、を備えたことを特徴とする内燃機関の排気浄化
    装置。
  2. 【請求項2】 吸着剤に与えられた単位時間当たりの熱
    量を、吸着剤に流入する熱量と、吸着剤から流出する放
    熱量との差として求めることを特徴とする請求項1記載
    の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 【請求項3】 触媒装置を備えた主排気通路と、上記触
    媒装置上流側において主排気通路と並列に構成され、か
    つ上記の吸着剤を備えたバイパス通路と、このバイパス
    通路への排気の流入を制御する切換弁と、算出された未
    燃HC量に基づいて、HC脱離時のパラメータを設定す
    る手段と、を備えたことを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 【請求項4】 HC脱離時に触媒装置上流に2次空気を
    供給する2次空気供給装置を備え、HC脱離時のパラメ
    ータとして、2次空気導入量、導入時間および内燃機関
    の排気ガス量を、未燃HC量に基づいて設定することを
    特徴とする請求項3記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 【請求項5】 HC脱離時のパラメータとして、上記切
    換弁の開度を未燃HC量に基づいて設定することを特徴
    とする請求項3記載の内燃機関の排気浄化装置。
JP14690594A 1994-06-29 1994-06-29 内燃機関の排気浄化装置 Expired - Fee Related JP3277698B2 (ja)

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