JP3277066B2 - 浄水器の洗浄装置 - Google Patents
浄水器の洗浄装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は浄水手段としてセラミッ
ク膜フィルタを使用した浄水器の各構成部材を洗浄する
ための浄水器の洗浄装置に関するものである。
ク膜フィルタを使用した浄水器の各構成部材を洗浄する
ための浄水器の洗浄装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ここ数年来、水道水がまずくなっている
ことが強く指摘されるようになった。その原因として
は、塩素、サビ、カルキ臭、細菌等が挙げられている。
さらに、最近では、発ガン性物質であるトリハロメタン
が水道水中に存在することも指摘されている。こうした
事情から、人体にとって有害物質を除去する家庭用浄水
器が注目されつつある。
ことが強く指摘されるようになった。その原因として
は、塩素、サビ、カルキ臭、細菌等が挙げられている。
さらに、最近では、発ガン性物質であるトリハロメタン
が水道水中に存在することも指摘されている。こうした
事情から、人体にとって有害物質を除去する家庭用浄水
器が注目されつつある。
【０００３】この種の家庭用浄水器のうち、浄水手段と
してセラミック膜フィルタを使用した例として、原水流
入口と浄水流出口とを備えた外部ケース内部に、セラミ
ック膜フィルタを固定し、原水がこのセラミック膜フィ
ルタを通過するよう構成した浄水器が、例えば本出願人
による特開平６−１５２６８号公報において開示されて
いる。上述したセラミック膜フィルタを浄水手段として
使用した浄水器は、セラミック膜フィルタが洗浄により
再生可能である特徴を有している。
してセラミック膜フィルタを使用した例として、原水流
入口と浄水流出口とを備えた外部ケース内部に、セラミ
ック膜フィルタを固定し、原水がこのセラミック膜フィ
ルタを通過するよう構成した浄水器が、例えば本出願人
による特開平６−１５２６８号公報において開示されて
いる。上述したセラミック膜フィルタを浄水手段として
使用した浄水器は、セラミック膜フィルタが洗浄により
再生可能である特徴を有している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上述したセラミック膜
フィルタを使用した浄水器は、浄水手段としてのセラミ
ック膜フィルタの他、セラミック膜フィルタを保護する
ケース部材等の樹脂部材、セラミック膜フィルタおよび
樹脂部材を内部に装着する外部ケース等の金属部材から
構成されているが、それぞれ別個の洗浄工程に基づいて
洗浄する必要があるため、浄水器の各構成部材の全体を
一度に効率良く洗浄することができない問題があった。
フィルタを使用した浄水器は、浄水手段としてのセラミ
ック膜フィルタの他、セラミック膜フィルタを保護する
ケース部材等の樹脂部材、セラミック膜フィルタおよび
樹脂部材を内部に装着する外部ケース等の金属部材から
構成されているが、それぞれ別個の洗浄工程に基づいて
洗浄する必要があるため、浄水器の各構成部材の全体を
一度に効率良く洗浄することができない問題があった。
【０００５】また、セラミック膜フィルタの再生方法と
して、アルカリ槽、湯洗槽、酸性洗浄槽等の洗浄に必要
なすべての工程に対応した各別の洗浄槽を連続して設
け、これらの洗浄槽を順に通過させてセラミック膜フィ
ルタの再生を行う技術が、本出願人による特開平５−９
６１１１号公報において開示されている。しかしなが
ら、上述したセラミック膜フィルタの再生方法では、多
数の洗浄槽を必要とするため、装置が大型になるととも
に、酸やアルカリ等の薬品の気化による害が発生しやす
い問題があった。
して、アルカリ槽、湯洗槽、酸性洗浄槽等の洗浄に必要
なすべての工程に対応した各別の洗浄槽を連続して設
け、これらの洗浄槽を順に通過させてセラミック膜フィ
ルタの再生を行う技術が、本出願人による特開平５−９
６１１１号公報において開示されている。しかしなが
ら、上述したセラミック膜フィルタの再生方法では、多
数の洗浄槽を必要とするため、装置が大型になるととも
に、酸やアルカリ等の薬品の気化による害が発生しやす
い問題があった。
【０００６】さらに、樹脂部材の洗浄において、浄水器
に充填されている活性炭は静電気を帯びる樹脂部材等の
表面にその微粉が付着しやすいため、超音波洗浄や高水
圧シャワー洗浄のみでは十分に洗浄ができず、ブラシや
スポンジを用いてこすり洗いするしか方法がなかったた
め、洗浄に手間がかかる問題があった。
に充填されている活性炭は静電気を帯びる樹脂部材等の
表面にその微粉が付着しやすいため、超音波洗浄や高水
圧シャワー洗浄のみでは十分に洗浄ができず、ブラシや
スポンジを用いてこすり洗いするしか方法がなかったた
め、洗浄に手間がかかる問題があった。
【０００７】本発明の目的は上述した課題を解消して、
装置全体をコンパクト化でき、薬品の害が発生しにくい
とともに、樹脂部材を簡単に洗浄することのできる浄水
器の洗浄装置を提供しようとするものである。
装置全体をコンパクト化でき、薬品の害が発生しにくい
とともに、樹脂部材を簡単に洗浄することのできる浄水
器の洗浄装置を提供しようとするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の浄水器の洗浄装
置の第１発明は、セラミック膜フィルタ、樹脂部材およ
び金属部材から構成される活性炭を用いる浄水器の洗浄
装置であって、前記セラミック膜フィルタに対し、アル
カリ洗浄工程、酸洗浄工程、中和工程、水洗工程等の洗
浄工程をほぼ密閉された同一槽でバッチ処理するよう構
成したことを特徴とするものである。
置の第１発明は、セラミック膜フィルタ、樹脂部材およ
び金属部材から構成される活性炭を用いる浄水器の洗浄
装置であって、前記セラミック膜フィルタに対し、アル
カリ洗浄工程、酸洗浄工程、中和工程、水洗工程等の洗
浄工程をほぼ密閉された同一槽でバッチ処理するよう構
成したことを特徴とするものである。
【０００９】また、本発明の浄水器の洗浄装置の第２発
明は、セラミック膜フィルタ、樹脂部材および金属部材
から構成される活性炭を用いる浄水器の洗浄装置であっ
て、前記樹脂部材に対し、導電性の塩を添加した洗浄水
で洗浄するよう構成したことを特徴とするものである。
明は、セラミック膜フィルタ、樹脂部材および金属部材
から構成される活性炭を用いる浄水器の洗浄装置であっ
て、前記樹脂部材に対し、導電性の塩を添加した洗浄水
で洗浄するよう構成したことを特徴とするものである。
【００１０】さらに、本発明の浄水器の洗浄装置の第３
発明は、セラミック膜フィルタ、樹脂部材および金属部
材から構成される活性炭を用いる浄水器の洗浄装置にお
いて、前記セラミック膜フィルタに対し、アルカリ洗浄
工程、酸洗浄工程、中和工程、水洗工程等の洗浄工程を
バッチ処理により行い、セラミック膜フィルタを洗浄す
る第１の洗浄槽と、前記樹脂部材を、樹脂部材に塩を添
加した後水洗工程により洗浄する第２の洗浄槽と、前記
金属部材を、水洗工程により洗浄する第３の洗浄槽とか
ら構成したことを特徴とするものである。
発明は、セラミック膜フィルタ、樹脂部材および金属部
材から構成される活性炭を用いる浄水器の洗浄装置にお
いて、前記セラミック膜フィルタに対し、アルカリ洗浄
工程、酸洗浄工程、中和工程、水洗工程等の洗浄工程を
バッチ処理により行い、セラミック膜フィルタを洗浄す
る第１の洗浄槽と、前記樹脂部材を、樹脂部材に塩を添
加した後水洗工程により洗浄する第２の洗浄槽と、前記
金属部材を、水洗工程により洗浄する第３の洗浄槽とか
ら構成したことを特徴とするものである。
【００１１】
【作用】上述した構成のうち、まず第１発明の構成にお
いて、セラミック膜フィルタの再生を、同一の洗浄槽の
みでバッチ式に行うことで、装置全体をコンパクト化で
き、またこの洗浄槽を密閉式の槽とすることで、薬品の
気化による害をなくすことができる。また、本発明の第
２発明の構成において、樹脂部材の洗浄を水溶液中で導
電性を有する塩を添加して行うことで、例えば塩化ナト
リウムではＮａ+ 、Ｃｌ- とが樹脂部材の持つ静電気を
解放し、活性炭微粒子が樹脂から離れやすくすることが
でき、通常のシャワー洗浄で洗浄することができる。さ
らに、この際超音波を印加することで、より活性炭の樹
脂からの離脱を促進することができる。
いて、セラミック膜フィルタの再生を、同一の洗浄槽の
みでバッチ式に行うことで、装置全体をコンパクト化で
き、またこの洗浄槽を密閉式の槽とすることで、薬品の
気化による害をなくすことができる。また、本発明の第
２発明の構成において、樹脂部材の洗浄を水溶液中で導
電性を有する塩を添加して行うことで、例えば塩化ナト
リウムではＮａ+ 、Ｃｌ- とが樹脂部材の持つ静電気を
解放し、活性炭微粒子が樹脂から離れやすくすることが
でき、通常のシャワー洗浄で洗浄することができる。さ
らに、この際超音波を印加することで、より活性炭の樹
脂からの離脱を促進することができる。
【００１２】さらにまた、本発明の第３発明の構成にお
いて、浄水器の各構成部材のうち、セラミック膜フィル
タを洗浄する第１の洗浄槽と、樹脂部材を洗浄する第２
の洗浄槽と、外部ケース等の金属部材を洗浄する第３の
洗浄槽とを、一体に設けて洗浄装置を構成することで、
浄水器の各構成部材を一度に効率良く洗浄することがで
きる。
いて、浄水器の各構成部材のうち、セラミック膜フィル
タを洗浄する第１の洗浄槽と、樹脂部材を洗浄する第２
の洗浄槽と、外部ケース等の金属部材を洗浄する第３の
洗浄槽とを、一体に設けて洗浄装置を構成することで、
浄水器の各構成部材を一度に効率良く洗浄することがで
きる。
【００１３】
【実施例】図１は本発明の浄水器の洗浄装置の一例の構
成を示す図である。図１に示す例において、１はセラミ
ック膜フィルタに対し、アルカリ洗浄工程、酸洗浄工
程、中和工程、水洗工程等の洗浄工程をバッチ処理によ
り行い、セラミック膜フィルタを洗浄する第１の洗浄
槽、２は酸洗浄用に用いる例えば５〜１０％ＨＣｌを貯
蔵する酸貯蔵槽、３はアルカリ洗浄用等に用いる例えば
１％ＮａＯＨを貯蔵するアルカリ貯蔵槽、４は水洗用の
水を貯蔵する水貯蔵槽、５は第１の洗浄槽１の内部を洗
浄するための水を供給するシャワー部である。なお、少
なくとも第１の洗浄槽１は、洗浄すべき部材の出し入れ
時以外は、密閉した状態がとれるよう構成されている。
成を示す図である。図１に示す例において、１はセラミ
ック膜フィルタに対し、アルカリ洗浄工程、酸洗浄工
程、中和工程、水洗工程等の洗浄工程をバッチ処理によ
り行い、セラミック膜フィルタを洗浄する第１の洗浄
槽、２は酸洗浄用に用いる例えば５〜１０％ＨＣｌを貯
蔵する酸貯蔵槽、３はアルカリ洗浄用等に用いる例えば
１％ＮａＯＨを貯蔵するアルカリ貯蔵槽、４は水洗用の
水を貯蔵する水貯蔵槽、５は第１の洗浄槽１の内部を洗
浄するための水を供給するシャワー部である。なお、少
なくとも第１の洗浄槽１は、洗浄すべき部材の出し入れ
時以外は、密閉した状態がとれるよう構成されている。
【００１４】また、１１は樹脂部材に塩を添加した後水
洗工程で樹脂部材を洗浄する第２の洗浄槽で、本例で
は、超音波発生器１６を設けた超音波洗浄槽１３と内部
洗浄用のシャワー部１５を設けた水洗槽１２とから構成
された第２の洗浄槽、１４は塩添加用の例えば１０％Ｎ
ａＣｌ溶液を貯蔵する塩貯蔵槽である。さらに、２１は
内部洗浄用のシャワー部２３を設けた金属部材を水洗す
るための第３の洗浄槽である。
洗工程で樹脂部材を洗浄する第２の洗浄槽で、本例で
は、超音波発生器１６を設けた超音波洗浄槽１３と内部
洗浄用のシャワー部１５を設けた水洗槽１２とから構成
された第２の洗浄槽、１４は塩添加用の例えば１０％Ｎ
ａＣｌ溶液を貯蔵する塩貯蔵槽である。さらに、２１は
内部洗浄用のシャワー部２３を設けた金属部材を水洗す
るための第３の洗浄槽である。
【００１５】また、５１〜５７、６１〜６５、７１〜７
３は、配管３１（本例ではすべての配管を意味する）中
に設けた弁である。さらにまた、６は洗浄すべきセラミ
ック膜フィルタを第１の洗浄槽１に対し出し入れするた
めのバスケット、１７は洗浄すべき樹脂部材を第２の洗
浄槽１１を構成する超音波洗浄槽１３および水洗槽１２
に対し出し入れするためのバスケット、２２は洗浄すべ
き金属部材を第３の洗浄槽２１に対し出し入れするため
のバスケットである。
３は、配管３１（本例ではすべての配管を意味する）中
に設けた弁である。さらにまた、６は洗浄すべきセラミ
ック膜フィルタを第１の洗浄槽１に対し出し入れするた
めのバスケット、１７は洗浄すべき樹脂部材を第２の洗
浄槽１１を構成する超音波洗浄槽１３および水洗槽１２
に対し出し入れするためのバスケット、２２は洗浄すべ
き金属部材を第３の洗浄槽２１に対し出し入れするため
のバスケットである。
【００１６】図１に示す構造の本発明の浄水器用洗浄装
置における動作は、以下の通りである。第１の洗浄槽１
内に酸を供給する動作は、弁５１、５４、５６を閉、弁
５２、５３を開として、配管３１を介して酸貯蔵槽２内
の例えばＨＣｌを図示しないポンプ等の手段により第１
の洗浄槽１内に供給することにより行われる。同様に、
第１の洗浄槽１内にアルカリを供給する動作は、弁５
１、５３、５６を閉、弁５２、５４を開として、配管３
１を介してアルカリ貯蔵槽３内の例えばＮａＯＨを第１
の洗浄槽１内に供給することにより行われる。
置における動作は、以下の通りである。第１の洗浄槽１
内に酸を供給する動作は、弁５１、５４、５６を閉、弁
５２、５３を開として、配管３１を介して酸貯蔵槽２内
の例えばＨＣｌを図示しないポンプ等の手段により第１
の洗浄槽１内に供給することにより行われる。同様に、
第１の洗浄槽１内にアルカリを供給する動作は、弁５
１、５３、５６を閉、弁５２、５４を開として、配管３
１を介してアルカリ貯蔵槽３内の例えばＮａＯＨを第１
の洗浄槽１内に供給することにより行われる。
【００１７】また、第１の洗浄槽１内に水を供給する動
作は、弁５１、５３、５４、５７を閉、弁５２、５５、
５６を開として、配管３１を介して水貯蔵槽４内の水を
第１の洗浄槽１内に供給することにより行われる。第１
の洗浄槽１内の洗浄は、弁５２を閉とした状態でシャワ
ー部５に水を供給することにより行われる。さらに、第
１の洗浄槽１内の酸、アルカリ、水等を排出する動作
は、弁５３、５４、５６を閉、弁５１、５２を開とし
て、配管３１を介して第１の洗浄槽１内の酸、アルカ
リ、水等を外部へ排出することにより行われる。
作は、弁５１、５３、５４、５７を閉、弁５２、５５、
５６を開として、配管３１を介して水貯蔵槽４内の水を
第１の洗浄槽１内に供給することにより行われる。第１
の洗浄槽１内の洗浄は、弁５２を閉とした状態でシャワ
ー部５に水を供給することにより行われる。さらに、第
１の洗浄槽１内の酸、アルカリ、水等を排出する動作
は、弁５３、５４、５６を閉、弁５１、５２を開とし
て、配管３１を介して第１の洗浄槽１内の酸、アルカ
リ、水等を外部へ排出することにより行われる。
【００１８】さらに、第２の洗浄槽１１を構成する水洗
槽１２内に水を供給する動作は、弁５６、６１、６３、
６４、７３を閉、弁５５、５７、６２、６５を開とし
て、配管３１を介して水貯蔵槽４内の水を水洗槽１２内
に供給することにより行われる。第２の洗浄槽１１を構
成する超音波洗浄槽１３内に塩を供給する動作は、弁６
１、６２、６５を閉、弁６３、６４を開として、配管３
１を介して塩貯蔵槽１４内の例えばＮａＣｌ溶液を超音
波洗浄槽１３内に供給することにより行われる。水洗槽
１２内の洗浄は、弁６２を閉とした状態でシャワー部１
５に水を供給することにより行われる。水洗槽１２から
水を排出する動作は、弁６３、６４、６５を閉、弁６
１、６２を開とした状態で、同じく超音波水洗槽１３か
ら塩を含む溶液を排出する動作は、弁６２、６４、６５
を閉、弁６１、６３を開とした状態で、それぞれ内部の
水または溶液を外部へ排出することにより行われる。
槽１２内に水を供給する動作は、弁５６、６１、６３、
６４、７３を閉、弁５５、５７、６２、６５を開とし
て、配管３１を介して水貯蔵槽４内の水を水洗槽１２内
に供給することにより行われる。第２の洗浄槽１１を構
成する超音波洗浄槽１３内に塩を供給する動作は、弁６
１、６２、６５を閉、弁６３、６４を開として、配管３
１を介して塩貯蔵槽１４内の例えばＮａＣｌ溶液を超音
波洗浄槽１３内に供給することにより行われる。水洗槽
１２内の洗浄は、弁６２を閉とした状態でシャワー部１
５に水を供給することにより行われる。水洗槽１２から
水を排出する動作は、弁６３、６４、６５を閉、弁６
１、６２を開とした状態で、同じく超音波水洗槽１３か
ら塩を含む溶液を排出する動作は、弁６２、６４、６５
を閉、弁６１、６３を開とした状態で、それぞれ内部の
水または溶液を外部へ排出することにより行われる。
【００１９】さらにまた、第３の洗浄槽２１内に水を供
給する動作は、弁５６、６５、７１を閉、弁５５、５
７、７２、７３を開として、配管３１を介して水貯蔵槽
４内の水を第３の洗浄槽２１内に供給することにより行
われる。第３の洗浄槽２１内の洗浄は、弁７２を閉とし
た状態でシャワー部２３から水を供給することにより行
われる。第３の洗浄槽３から水を排出する動作は、弁７
３を閉、弁７１、７２を開とした状態で、内部の水を外
部へ排出することにより行われる。
給する動作は、弁５６、６５、７１を閉、弁５５、５
７、７２、７３を開として、配管３１を介して水貯蔵槽
４内の水を第３の洗浄槽２１内に供給することにより行
われる。第３の洗浄槽２１内の洗浄は、弁７２を閉とし
た状態でシャワー部２３から水を供給することにより行
われる。第３の洗浄槽３から水を排出する動作は、弁７
３を閉、弁７１、７２を開とした状態で、内部の水を外
部へ排出することにより行われる。
【００２０】図２は本発明の浄水器の洗浄装置の第１発
明におけるセラミック膜フィルタの洗浄再生処理の一例
を示すフローチャートである。本発明では、図２に示す
流れに従って、第１の洗浄槽１内でバッチ式に処理を行
っている。図２に従ってセラミック膜フィルタの洗浄再
生処理を説明すると、まず第１の洗浄槽１内に１％Ｎａ
ＯＨ水溶液を供給し、洗浄すべきセラミック膜フィルタ
を３０〜４０℃のＮａＯＨ水溶液中に３０分浸漬して、
アルカリ洗浄工程を実施する。次に、ＮａＯＨ溶液を排
出した後第１の洗浄槽１内に水を供給し、室温で１０分
間水中にセラミック膜フィルタを浸漬する水洗工程を２
回実施する。次に、水を排出した後第１の洗浄槽１内に
５〜１０％ＨＣｌ水溶液を供給し、セラミック膜フィル
タを３０〜４０℃のＨＣｌ水溶液中に６０分間浸漬し
て、酸洗浄工程を実施する。
明におけるセラミック膜フィルタの洗浄再生処理の一例
を示すフローチャートである。本発明では、図２に示す
流れに従って、第１の洗浄槽１内でバッチ式に処理を行
っている。図２に従ってセラミック膜フィルタの洗浄再
生処理を説明すると、まず第１の洗浄槽１内に１％Ｎａ
ＯＨ水溶液を供給し、洗浄すべきセラミック膜フィルタ
を３０〜４０℃のＮａＯＨ水溶液中に３０分浸漬して、
アルカリ洗浄工程を実施する。次に、ＮａＯＨ溶液を排
出した後第１の洗浄槽１内に水を供給し、室温で１０分
間水中にセラミック膜フィルタを浸漬する水洗工程を２
回実施する。次に、水を排出した後第１の洗浄槽１内に
５〜１０％ＨＣｌ水溶液を供給し、セラミック膜フィル
タを３０〜４０℃のＨＣｌ水溶液中に６０分間浸漬し
て、酸洗浄工程を実施する。
【００２１】次に、ＨＣｌ水溶液を排出した後第１の洗
浄槽１内に水を供給し、室温で１０分間水中にセラミッ
ク膜フィルタを浸漬する水洗工程を２回実施する。この
際、セラミック膜フィルタに残存する酸成分をより良く
洗浄するため、この水溶液中に例えば２４％ＮａＯＨ水
溶液を滴下して中性にする中和工程を行う。最後に、水
を排出した後さらに第１の洗浄槽１内に水好ましくは４
０℃程度の湯水を供給し、水または湯水中に５分間セラ
ミック膜フィルタを浸漬する水洗工程を行い、再生処理
後のセラミック膜フィルタを第１の洗浄槽１から取り出
している。その後、必要に応じてセラミック膜フィルタ
を乾燥する。
浄槽１内に水を供給し、室温で１０分間水中にセラミッ
ク膜フィルタを浸漬する水洗工程を２回実施する。この
際、セラミック膜フィルタに残存する酸成分をより良く
洗浄するため、この水溶液中に例えば２４％ＮａＯＨ水
溶液を滴下して中性にする中和工程を行う。最後に、水
を排出した後さらに第１の洗浄槽１内に水好ましくは４
０℃程度の湯水を供給し、水または湯水中に５分間セラ
ミック膜フィルタを浸漬する水洗工程を行い、再生処理
後のセラミック膜フィルタを第１の洗浄槽１から取り出
している。その後、必要に応じてセラミック膜フィルタ
を乾燥する。
【００２２】図３は本発明の浄水器の洗浄装置の第２発
明における樹脂部材の洗浄処理の一例を示すフローチャ
ートである。図３に従って樹脂部材の洗浄処理を説明す
ると、まず第２の洗浄槽１１をなす超音波洗浄槽１３内
に水溶液中でイオン化する導電性の塩として例えば１０
％ＮａＣｌ水溶液を供給し、洗浄すべき樹脂部材を超音
波発生器１６より超音波を印加しながらＮａＣｌ水溶液
中に６０秒浸漬して、樹脂部材に塩を添加する。次に、
第２の洗浄槽１１をなす水洗槽１２内に水を供給し、樹
脂部材を室温で水洗した後、処理終了後樹脂部材を取り
出している。その後、必要に応じて樹脂部材を乾燥して
いる。
明における樹脂部材の洗浄処理の一例を示すフローチャ
ートである。図３に従って樹脂部材の洗浄処理を説明す
ると、まず第２の洗浄槽１１をなす超音波洗浄槽１３内
に水溶液中でイオン化する導電性の塩として例えば１０
％ＮａＣｌ水溶液を供給し、洗浄すべき樹脂部材を超音
波発生器１６より超音波を印加しながらＮａＣｌ水溶液
中に６０秒浸漬して、樹脂部材に塩を添加する。次に、
第２の洗浄槽１１をなす水洗槽１２内に水を供給し、樹
脂部材を室温で水洗した後、処理終了後樹脂部材を取り
出している。その後、必要に応じて樹脂部材を乾燥して
いる。
【００２３】ここで、ＮａＣｌ水溶液のＮａＣｌ濃度と
樹脂部材に付着した活性炭微分の除去に要した時間との
関係を求めたところ、以下の表１の結果を得ることがで
きた。表１の結果から、塩すなわちＮａＣｌ水溶液を使
用すると、活性炭微分の除去効果が高く、そのうちでも
ＮａＣｌを５ｗｔ％以上含んだＮａＣｌ水溶液を使用す
ると好ましいことがわかった。これは、Ｎａ+ とＣｌ-
とが、樹脂の持つ静電気を除去するものと考えられる。
また、ＮａＣｌ水溶液の温度については、３０℃以上が
好ましく、６０℃が最良で除去時間を１／２にすること
ができた。
樹脂部材に付着した活性炭微分の除去に要した時間との
関係を求めたところ、以下の表１の結果を得ることがで
きた。表１の結果から、塩すなわちＮａＣｌ水溶液を使
用すると、活性炭微分の除去効果が高く、そのうちでも
ＮａＣｌを５ｗｔ％以上含んだＮａＣｌ水溶液を使用す
ると好ましいことがわかった。これは、Ｎａ+ とＣｌ-
とが、樹脂の持つ静電気を除去するものと考えられる。
また、ＮａＣｌ水溶液の温度については、３０℃以上が
好ましく、６０℃が最良で除去時間を１／２にすること
ができた。
【００２４】
【表１】
【００２５】図４は本発明の浄水器の洗浄装置における
金属部材の洗浄処理の一例を示すフローチャートであ
る。図４に従って、金属部材の洗浄処理を説明すると、
第３の洗浄槽２１に水を供給し、洗浄すべき金属部材を
水中に２分間浸漬し、水洗処理を行った後、金属部材を
取り出している。その後、必要に応じて金属部材を乾燥
している。
金属部材の洗浄処理の一例を示すフローチャートであ
る。図４に従って、金属部材の洗浄処理を説明すると、
第３の洗浄槽２１に水を供給し、洗浄すべき金属部材を
水中に２分間浸漬し、水洗処理を行った後、金属部材を
取り出している。その後、必要に応じて金属部材を乾燥
している。
【００２６】本発明は上述した実施例にのみ限定される
ものではなく、幾多の変形、変更が可能である。例え
ば、上述した実施例では、樹脂部材を洗浄するための第
２の洗浄槽と、金属部材を洗浄するための第３の洗浄槽
とを別個に設けたが、浄水器を構成する樹脂部材および
金属部材の洗浄は、セラミック膜フィルタの洗浄と比較
して簡単に済むため、第２の洗浄槽の水洗槽と第３の洗
浄槽とを１つの洗浄槽として構成して、樹脂部材の洗浄
の一部と金属部材の洗浄とを共用させても、全体の洗浄
に要する時間は変わらないため、コンパクト化の点でも
好ましい態様といえる。
ものではなく、幾多の変形、変更が可能である。例え
ば、上述した実施例では、樹脂部材を洗浄するための第
２の洗浄槽と、金属部材を洗浄するための第３の洗浄槽
とを別個に設けたが、浄水器を構成する樹脂部材および
金属部材の洗浄は、セラミック膜フィルタの洗浄と比較
して簡単に済むため、第２の洗浄槽の水洗槽と第３の洗
浄槽とを１つの洗浄槽として構成して、樹脂部材の洗浄
の一部と金属部材の洗浄とを共用させても、全体の洗浄
に要する時間は変わらないため、コンパクト化の点でも
好ましい態様といえる。
【００２７】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第１発明によれば、セラミック膜フィルタの再生を、
同一の洗浄槽のみでバッチ式に行っているため、装置全
体をコンパクト化でき、またこの洗浄槽を密閉式の槽と
することで、薬品の気化による害をなくすことができ
る。また、本発明の第２発明によれば、樹脂部材の洗浄
を水溶液中で導電性を有する塩を添加して行っているた
め、例えば塩化ナトリウムではＮａ+ 、Ｃｌ- とが樹脂
部材の持つ静電気を解放し、活性炭微粒子が樹脂から離
れやすくすることができ、通常のシャワー洗浄で洗浄す
ることができる。さらに、この際超音波を印加すること
で、より活性炭の樹脂からの離脱を促進することができ
る。
の第１発明によれば、セラミック膜フィルタの再生を、
同一の洗浄槽のみでバッチ式に行っているため、装置全
体をコンパクト化でき、またこの洗浄槽を密閉式の槽と
することで、薬品の気化による害をなくすことができ
る。また、本発明の第２発明によれば、樹脂部材の洗浄
を水溶液中で導電性を有する塩を添加して行っているた
め、例えば塩化ナトリウムではＮａ+ 、Ｃｌ- とが樹脂
部材の持つ静電気を解放し、活性炭微粒子が樹脂から離
れやすくすることができ、通常のシャワー洗浄で洗浄す
ることができる。さらに、この際超音波を印加すること
で、より活性炭の樹脂からの離脱を促進することができ
る。
【００２８】さらにまた、本発明の第３発明によれば、
上述した第１発明および第２発明の効果に付け加えて、
浄水器の各構成部材のうち、セラミック膜フィルタを洗
浄する第１の洗浄槽と、樹脂部材を洗浄する第２の洗浄
槽と、外部ケース等の金属部材を洗浄する第３の洗浄槽
とを、一体に設けて洗浄装置を構成しているため、浄水
器の各構成部材を一度に効率良く洗浄することができ
る。
上述した第１発明および第２発明の効果に付け加えて、
浄水器の各構成部材のうち、セラミック膜フィルタを洗
浄する第１の洗浄槽と、樹脂部材を洗浄する第２の洗浄
槽と、外部ケース等の金属部材を洗浄する第３の洗浄槽
とを、一体に設けて洗浄装置を構成しているため、浄水
器の各構成部材を一度に効率良く洗浄することができ
る。
【図１】本発明の浄水器の洗浄装置の一例の構成を示す
図である。
図である。
【図２】本発明の浄水器の洗浄装置におけるセラミック
膜フィルタの洗浄再生処理の一例を示すフローチャート
である。
膜フィルタの洗浄再生処理の一例を示すフローチャート
である。
【図３】本発明の浄水器の洗浄装置における樹脂部材の
洗浄処理の一例を示すフローチャートである。
洗浄処理の一例を示すフローチャートである。
【図４】本発明の浄水器の洗浄装置における金属部材の
洗浄処理の一例を示すフローチャートである。
洗浄処理の一例を示すフローチャートである。
１ 第１の洗浄槽、２ 酸貯蔵槽、３ アルカリ貯蔵
槽、４ 水貯蔵槽、１１第２の洗浄槽、１２ 水洗槽、
１３ 超音波洗浄槽、１４ 塩貯蔵槽、２１ 第３の洗
浄槽
槽、４ 水貯蔵槽、１１第２の洗浄槽、１２ 水洗槽、
１３ 超音波洗浄槽、１４ 塩貯蔵槽、２１ 第３の洗
浄槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 増田 亮子 (56)参考文献 特開 平５−96111（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−96120（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−304021（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B01D 41/04 C02F 1/28 C02F 1/44
Claims (5)
- 【請求項１】セラミック膜フィルタ、樹脂部材および金
属部材から構成される活性炭を用いる浄水器の洗浄装置
であって、前記セラミック膜フィルタに対し、アルカリ
洗浄工程、酸洗浄工程、中和工程、水洗工程等の洗浄工
程をほぼ密閉された同一槽でバッチ処理するよう構成し
たことを特徴とする浄水器の洗浄装置。 - 【請求項２】セラミック膜フィルタ、樹脂部材および金
属部材から構成される活性炭を用いる浄水器の洗浄装置
であって、前記樹脂部材に対し、導電性の塩を添加した
洗浄水で洗浄するよう構成したことを特徴とする浄水器
の洗浄装置。 - 【請求項３】前記導電性の塩を添加した洗浄水での洗浄
を、超音波振動を印加しながら行う請求項２記載の浄水
器の洗浄装置。 - 【請求項４】前記導電性の塩が塩化ナトリウムである請
求項２又は請求項３記載の浄水器の洗浄装置。 - 【請求項５】セラミック膜フィルタ、樹脂部材および金
属部材から構成される活性炭を用いる浄水器の洗浄装置
において、前記セラミック膜フィルタに対し、アルカリ
洗浄工程、酸洗浄工程、中和工程、水洗工程等の洗浄工
程をバッチ処理により行い、セラミック膜フィルタを洗
浄する第１の洗浄槽と、前記樹脂部材を、樹脂部材に塩
を添加した後水洗工程により洗浄する第２の洗浄槽と、
前記金属部材を、水洗工程により洗浄する第３の洗浄槽
とから構成したことを特徴とする浄水器の洗浄装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05717394A JP3277066B2 (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 浄水器の洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05717394A JP3277066B2 (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 浄水器の洗浄装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07265627A JPH07265627A (ja) | 1995-10-17 |
| JP3277066B2 true JP3277066B2 (ja) | 2002-04-22 |
Family
ID=13048159
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05717394A Expired - Fee Related JP3277066B2 (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 浄水器の洗浄装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3277066B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3475639B2 (ja) * | 1996-03-07 | 2003-12-08 | 日産自動車株式会社 | 無段変速機の変速制御装置 |
| CN113788556A (zh) * | 2021-10-12 | 2021-12-14 | 郑州中科新兴产业技术研究院 | 一种用于商业***智能自清洗***及清洗工艺 |
-
1994
- 1994-03-28 JP JP05717394A patent/JP3277066B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07265627A (ja) | 1995-10-17 |
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