JP3275891B2 - 金属蒸気放電ランプ - Google Patents

金属蒸気放電ランプ

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JP3275891B2 JP26012399A JP26012399A JP3275891B2 JP 3275891 B2 JP3275891 B2 JP 3275891B2 JP 26012399 A JP26012399 A JP 26012399A JP 26012399 A JP26012399 A JP 26012399A JP 3275891 B2 JP3275891 B2 JP 3275891B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属蒸気放電ラン
プに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の金属蒸気放電ランプ、例えばメタ
ルハライドランプは、耐熱性や耐ハライド性に優れ、高
演色性で高効率化を実現することができることから、ア
ルミナセラミック製の発光管が用いられている。
【0003】次に、このような従来のメタルハライドラ
ンプの構造について説明する。
【0004】従来のものは、内部に、電極を有しかつハ
ロゲン化金属が封入された発光部と、この発光部の両端
部に設けられ、かつ内部に電極と接続された給電体がガ
ラスフリットからなるシール材によって封着された細管
部とを有するアルミナセラミック製の発光管を備えてい
る。
【0005】なお、以下、シール材、および細管部のシ
ール材によって封着された部分を封止部という。
【0006】給電体には、点灯中、アルミナセラミック
との熱膨張係数の違いによって封止部にクラックが生じ
るのを防止するために、アルミナセラミックと熱膨張係
数がほぼ等しい導電性サーメットが用いられている。こ
の導電性サーメットは、例えばモリブデンとアルミナセ
ラミックとの混合焼結体からなる。
【0007】導電性サーメットからなる給電体は、通
常、円柱状である。また、このような給電体が、内部に
封着されている細管部内の空間も円柱状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の金属蒸気放電ランプでは、円柱状の給電体を
細管部内に偏心することなく同心軸上に配置することは
非常に困難である。したがって、現実の製品では、給電
体が細管部内で偏心した状態で封着されている。
【0009】このように給電体が細管部内に偏心して配
置されていると、細管部と給電体との間でシール材が多
い部分と、少ない部分とができる。その結果、最も高温
になる給電体から外方向、つまり細管部に向かって伝わ
る熱が不均一となり、封止部において熱膨張によるスト
レスが局所的にかかる。この局所的にかかったストレス
によって封止部にクラックが発生して発光管がリーク
し、不点灯になるという問題があった。
【0010】特に、この問題は、点灯中に発光管の温度
が高くなる高ワットのランプの場合に顕著に現れる。し
たがって、このようなアルミナセラミック製の発光管が
用いられているメタルハライドランプで市販されている
ものは、全て定格電力150W以下のものである。
【0011】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、封止部にクラックが発生するのを抑
制して、発光管にリークが発生するのを防止した長寿命
な金属蒸気放電ランプを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
金属蒸気放電ランプは、内部に電極を有する発光部と、
前記発光部の両端部に設けられ、かつその内部に前記電
極と接続された給電体がシール材によって封着された細
管部とを有する発光管を備え、前記給電体の外面には、
前記細管部の長手方向の中心軸と前記給電体の長手方向
の中心軸とが前記細管部の前記シール材によって封着さ
れている封止部においてほぼ同一軸上に位置するよう、
その外面の一部が前記細管部の内面に当接した直方体状
の複数の突起部が設けられているという構成を有してい
る。また、本発明の請求項2記載の金属蒸気放電ランプ
は、 内部に電極を有する発光部と、前記発光部の両端
部に設けられ、かつその内部に前記電極と接続された給
電体がシール材によって封着された細管部とを有する発
光管を備え、前記給電体の外面には、前記細管部の長手
方向の中心軸と前記給電体の長手方向の中心軸とが前記
細管部の前記シール材によって封着されている封止部に
おいてほぼ同一軸上に位置するよう、その外面の一部が
前記細管部の内面に当接する複数の突起部が設けられて
おり、前記突起部は前記発光部側から前記発光部とは反
対の側へいくにつれてその高さが高くなる部分を有し、
かつ、この部分の端部が前記細管部外に突出している三
角形形状であるという構成を有している。 また、本発明
の請求項5記載の金属蒸気放電ランプは、 内部に電極
を有する発光部と、前記発光部の両端部に設けられ、か
つその内部に前記電極と接続された給電体がシール材に
よって封着された細管部とを有する発光管を備え、前記
給電体は、その長手方向の中心軸と前記細管部の長手方
向の中心軸とが前記細管部の前記シール材によって封着
されている封止部においてほぼ同軸上に位置するよう、
前記発光部側から前記発光部とは反対の側へいくにつれ
て径大となる部分を有し、かつ、この径大部分の外面の
一部が前記細管部の内面に当接しているとともに、前記
径大部分の端部が前記細管部外に突出しているという構
成を有している。
【0013】また、本発明の請求項記載の金属蒸気放
電ランプは、内部に電極を有する発光部と、前記発光部
の両端部に設けられ、かつ内部に前記電極と接続された
給電体が配置された細管部とを有する発光管を備え、
記給電体は前記細管部の外部でシール材によって封着さ
れており、前記シール材が前記細管部内に入り込まない
よう、前記細管部の内径が前記発光部とは反対の側へい
くにつれて小さくなり、かつ前記給電体の外面の一部が
前記細管部の端部の内面に接している構成を有してい
る。
【0014】これらの構成により、給電体からの熱が外
方向へ均一に伝導させることができるので、封止部での
熱膨張によるストレスが局所的にかかるのを防止するこ
とができる。
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。
【0018】本発明の第1の実施の形態である定格電力
250Wのメタルハライドランプは、図1に示すよう
に、長さ29.4mm、最大外径16.6mmの発光部
1とこの発光部1の両端部に設けられた長さ21.3m
m、外径4.4mm、内径1.40mmの細管部2とを
有するアルミナセラミック製の発光管3を備えている。
【0019】発光部1内の両端部には、タングステン製
の電極4が設けられている。また、発光部1内には、ハ
ロゲン化金属および始動ガスがそれぞれ所定量封入され
ている。
【0020】電極4は、外径0.71mm、長さ5.2
mmの電極ピン4aの一端部にコイル4bが巻き付けら
れたものである。
【0021】電極ピン4aの他端部は、細管部2内にガ
ラスフリットからなるシール材5によって封着された給
電体6に接続されている。
【0022】シール材5は、酸化金属、アルミナ、シリ
カ等からなり、細管部2の発光部1とは反対の側から毛
細管現象を利用して細管部2と給電体6との隙間に流し
込まれている。
【0023】給電体6は、外径1.3mm、長さ30m
mの円柱状の導電性サーメットからなる。
【0024】この導電性サーメットは、モリブデンとア
ルミナセラミックとを混合焼結させたものであり、その
熱膨張係数は7.0×10-6(/℃)である。
【0025】また、給電体6のうち細管部2内に位置す
る部分は、給電体6を細管部2内で偏心させることなく
配置させる手段である円筒状の筒状体7により囲繞され
ている。
【0026】この筒状体7は、給電体6と同材質からな
り、内径1.35mm、外径1.40mm、長さ5.0
mmである。また、この筒状体7の外面は、細管部2の
内面に当接している。さらに、筒状体7は、給電体6に
例えば溶接等によって固定されている。
【0027】次に、このようなメタルハライドランプ
(以下、本発明品という)の作用効果について説明す
る。
【0028】本発明品と、給電体が細管部内で偏心した
状態(ほとんどの場合、給電体が細管部の内面に接して
いる)で封着された点を除いて本発明品と同じ構成であ
る従来品とにおいて、3000時間点灯経過後の封止部
のクラックの発生の有無を調べたところ、次のとおりの
結果が得られた。
【0029】なお、本発明品および従来品を各々10本
ずつ調べた。
【0030】本発明品では、3000時間点灯経過後の
封止部のクラックの発生率が0%であった。一方、従来
品では、3000時間点灯経過後の封止部のクラックの
発生率が90%であった。
【0031】このような結果となったのは、次のような
理由によると考えられる。
【0032】つまり、本発明品では、給電体6が細管部
2内で偏心させることなく配置されているために、細管
部2と給電体6との間に介在するシール材5の厚さが均
等になる。その結果、高温となった給電体6の熱が給電
体6から外方向、つまり細管部2に向かって均一に伝わ
るので、熱膨張によるストレスが封止部において局所的
にかかることがないためであると考えられる。
【0033】以上のように給電体6には、給電体6を細
管部2内で偏心させることなく配置させる手段として、
給電体6のうち細管部2内に位置する部分を囲繞し、か
つ外面が細管部2の内面に当接している筒状体7を備え
ていることにより、封止部にクラックが発生するのを抑
制することができるので、発光管3にリークが発生する
のを防止することができ、長寿命化を図ることができ
る。
【0034】ところで、筒状体7の熱膨張係数をa(/
℃)、給電体6の熱膨張係数をb(/℃)、細管部2の
熱膨張係数をc(/℃)とした場合、b≦a≦cなる関
係式を満たすことが好ましい。
【0035】これにより、給電体6と筒状体7との熱膨
張係数の違い、および細管部2と筒状体7との熱膨張係
数の違いによって、細管部2、給電体6、筒状体7にク
ラックが発生するのを防止することができる。
【0036】なお、上記実施の形態では、給電体6を細
管部2内で偏心させることなく配置させる手段として円
筒状の筒状体7の場合について説明したが、例えばリン
グやコイル状のものでも筒状体と見立てることができ、
上記と同様の効果を得ることができる。
【0037】次に、本発明の第2の実施の形態である定
格電力250Wのメタルハライドランプは、図2に示す
ように、給電体6を細管部2内に偏心させることなく配
置させる手段として、例えば給電体6の外周面に沿って
等間隔に4つの突起部8が設けられている点を除いて本
発明の第1の実施の形態である定格電力250Wのメタ
ルハライドランプと同じ構成である。
【0038】なお、2つの(発光部1の両端部の)細管
部2の構造は同じであるので、一方の細管部側のみを図
2に示す。以下、後述する図3ないし図7についても同
じく一方の細管部側のみを示す。
【0039】突起部8は、給電体6と同じ材質からな
り、長さ5.0mm、幅0.025mm、高さ0.02
5mmの直方体状である。また、この突起部8は、給電
体6に例えば溶接によって固定されている。
【0040】突起部8の半分が細管部2内に配置され、
残り半分が細管部2の外にある。また、突起部8の外面
の一部が、細管部6の内面に当接している。
【0041】以上のように給電体6を細管部2内で偏心
させることなく配置させる手段として、給電体6の外周
面に沿って設けられ、かつ外面の一部が細管部2の内面
に当接している複数の突起部8を備えることにより、本
発明の第1の実施の形態である定格電力250Wのメタ
ルハライドランプと同様に、封止部にクラックが発生す
るのを抑制することができるので、発光管3にリークが
発生するのを防止することができ、長寿命化を図ること
ができる。
【0042】なお、上記実施の形態では、突起部8の半
分のみが細管部2内に配置されていた場合について説明
したが、突起部8全てが細管部2内に配置されていても
上記と同様の効果を得ることができる。
【0043】また、上記実施の形態では、給電体6の外
周面に沿って等間隔に4つの突起部8が設けられている
場合について説明したが、例えば2つや5つの突起部8
を給電体6の外周面に沿って設けても上記と同様の効果
を得ることができる。また、突起部8は必ずしも等間隔
に設ける必要はない。
【0044】次に、本発明の第3の実施の形態であるメ
タルハライドランプは、図3に示すように、給電体6を
細管部2内に偏心させることなく配置させる手段とし
て、発光部1側から発光部1とは反対の側へいくにつれ
て径大となる部分を有し、かつ、この径大部分の端部が
細管部2外に突出している筒状体9が給電体6に設けら
れている点を除いて本発明の第1の実施の形態である定
格電力250Wのメタルハライドランプと同じ構成であ
る。
【0045】筒状体9は、給電体6と同材質からなり、
長さ5.0mm、最小外径1.35mm、最大外径1.
50mmである。
【0046】また、筒状体9は、細管部2の発光部1と
は反対側端部の内面に当接している。したがって、シー
ル材5が細管部2内に入り込むことはできない。
【0047】さらに、筒状体9は、給電体6に例えば溶
接等によって固定されている。
【0048】以上のように給電体6を細管部2内で偏心
させることなく配置させる手段として、給電体6のうち
細管部2内に位置する部分を囲繞し、発光部1側から発
光部1とは反対の側にいくにつれて径大となる部分を有
し、かつ、この径大部分の端部が細管部2外に突出して
いる筒状体9を備えていることにより、本発明の第1の
実施の形態である定格電力250Wのメタルハライドラ
ンプと同様に、封止部にクラックが発生するのを抑制す
ることができるので、発光管3にリークが発生するのを
防止することができ、長寿命化を図ることができるとと
もに、筒状体9がストッパーとなって給電体6が必要以
上に発光管3内に入り込むのを防止することができる。
【0049】特に、従来のメタルハライドランプでは、
給電体が必要以上に発光管内に入り込むのを防止するた
めに、ストッパーとして細管部の発光部とは反対側の一
端に係止するような部材を給電体に溶接していたが、本
発明ではこのような従来のストッパーとしての部材を筒
状体9によって共用することができるので、作業効率を
向上させることができる。
【0050】次に、本発明の第4の実施の形態であるメ
タルハライドランプは、図4に示すように、給電体6を
細管部2内に偏心させることなく配置させる手段とし
て、発光部1側から発光部1とは反対の側へいくにつれ
て径大となる部分を有し、かつ、この径大部分の端部が
細管部2外に突出している突起部10が給電体6に設け
られている点を除いて本発明の第2の実施の形態である
定格電力250Wのメタルハライドランプと同じ構成で
ある。
【0051】突起部10は、給電体6と同材質からな
り、長さ5.0mm、厚さ0.025mm、高さ0.0
75mmの直角三角形の形状をした板材で、これを直角
の部分が発光部1とは反対の側にくるようにして、かつ
給電体6に接するようにして溶接されている。また、突
起部10は、細管部2の発光部1とは反対側の端部の内
面に当接している。
【0052】以上のように給電体6を細管部2内で偏心
させることなく配置させる手段として、給電体6に設け
られ、発光部1側から発光部1とは反対の側にいくにつ
れて径大となる部分を有し、かつ、この径大部分の端部
が細管部2外に突出している突起部10を備えているこ
とにより、本発明の第1の実施の形態である定格電力2
50Wのメタルハライドランプと同様に、封止部にクラ
ックが発生するのを抑制することができるので、発光管
3にリークが発生するのを防止することができ、長寿命
化を図ることができるとともに、突起部10がストッパ
ーとなって給電体6が必要以上に発光管3内に入り込む
のを防止することができる。
【0053】特に、突起部10がストッパーとしての機
能を果たすことにより、上記したように従来のメタルハ
ライドランプに比して作業効率を向上させることができ
る。
【0054】次に、本発明の第5の実施の形態であるメ
タルハライドランプは、図5に示すように、細管部2の
内面に溝部11が設けられ、4つの突起部12の発光部
1側の端がこの溝部11に係止されている点を除いて本
発明の第2の実施の形態である定格電力250Wのメタ
ルハライドランプと同じ構成である。
【0055】溝部11は、細管部2の発光部1とは反対
側の端からの長さが2.5mm、深さが0.1mmであ
る。
【0056】突起部12は、長さ5.0mm、幅0.0
25mm、高さ0.1mmの直方体状である。また、4
つの突起部12は、給電体6の外周面に沿って等間隔に
設けられている。さらに、この突起部12は、給電体6
に例えば溶接等によって固定されている。
【0057】以上のように給電体6に設けられ、かつ給
電体6を細管部2内で偏心させることなく配置させる手
段の一部が係止される溝部11を細管部2の内面に設け
ることにより、給電体6が必要以上に発光管3内に入り
込むのを防止することができる。また、溝部11の上記
長さを調整することにより、電極の位置調整を容易に行
うことができる。
【0058】次に、本発明の第6の実施の形態であるメ
タルハライドランプは、図6に示すように、給電体13
を細管部2内に偏心させることなく配置させる手段とし
て、筒状体は設けられておらず、発光部1側から発光部
1とは反対の側へいくにつれて径大となる部分を有し、
かつ、この径大部分の外面の一部が細管部2の内面に当
接しているとともに、径大部分の端部が細管部2外に突
出している給電体13を備えている点を除いて本発明の
第1の実施の形態である定格電力250Wのメタルハラ
イドランプと同じ構成である。
【0059】給電体13は、長さ30mm、最小外径
1.3mm、最大外径1.45mmである。
【0060】細管部2の発光部1とは反対側端部の内面
と給電体13の外面とが当接しているので、シール材5
は細管部2内に入り込むことはできない。
【0061】以上のように給電体13を細管部2内で偏
心させることなく配置させる手段として、発光部1側か
ら発光部1とは反対の側にいくにつれて径大となる部分
を有し、かつ、この径大部分の外面の一部が細管部2の
内面に当接しているとともに、径大部分の端部が細管部
2外に突出している給電体13を備えていることによ
り、本発明の第1の実施の形態である定格電力250W
のメタルハライドランプと同様に、封止部にクラックが
発生するのを抑制することができるので、発光管3にリ
ークが発生するのを防止することができ、長寿命化を図
ることができるとともに、給電体13の発光部1側とそ
の反対側との外径の差を利用して給電体13が必要以上
に発光管3内に入り込むのを防止することができる。
【0062】次に、本発明の第7の実施の形態であるメ
タルハライドランプは、図7に示すように、給電体6に
は筒状体が設けられておらず、細管部14の内径が発光
部1とは反対の側へいくにつれて小さくなり、かつ給電
体6の外面の一部が細管部14の発光部1とは反対側端
部の内面に接している点を除いて本発明の第1の実施の
形態である定格電力250Wのメタルハライドランプと
同じ構成である。
【0063】細管部14は、長さが21.3mm、発光
部1とは反対側の一端の内径が1.26mm、発光部1
側の他端の内径が1.46mmである。
【0064】細管部14の発光部1とは反対側端部の内
面と給電体6の外面とが接しているので、シール材5は
細管部14内に入り込むことはできない。
【0065】なお、図7中、15は発光管を示す。
【0066】以上のように細管部14内の内径が発光部
1とは反対の側へいくにつれて小さくなり、かつ給電体
6の外面の一部が細管部14の内面に接していることに
より、本発明の第1の実施の形態である定格電力250
Wのメタルハライドランプと同様に、封止部にクラック
が発生するのを抑制することができるので、発光管15
にリークが発生するのを防止することができ、長寿命化
を図ることができる。
【0067】次に、本発明の第8の実施の形態であるメ
タルハライドランプは、図8に示すように、シール材5
が細管部2内に入り込まないようにする手段として、筒
状体16の一部が細管部外に突出している点を除いて本
発明の第1の実施の形態である定格電力250Wのメタ
ルハライドランプと同じ構成である。
【0068】この筒状体16は、給電体6に例えば溶接
等によって固定されており、全長半分程度が細管部2外
に突出している。
【0069】以上のようにシール材5が細管部2内に入
り込まないようにする手段を設けることにより、給電体
6が細管部2内で偏心した状態であっても、シール材5
が細管部2内に入り込まないために、封止部に局所的な
ストレスがかからず、その結果、封止部にクラックが発
生するのを抑制することができるので、発光管3にリー
クが発生するのを防止することができ、長寿命化を図る
ことができる。
【0070】なお、上記実施の形態では、シール材5が
細管部2内に入り込まないようにする手段として、筒状
体16の一部が細管部外に突出している点を除いて本発
明の第1の実施の形態である定格電力250Wのメタル
ハライドランプと同じ構成であるランプについて説明し
たが、シール材5が細管部2内に入り込まないようにす
る手段として、本発明の第3の実施の形態、第6の実施
の形態および第7の実施の形態のランプを用いても上記
と同様の効果を得ることができる。
【0071】また、上記本発明の第3の実施の形態、第
6の実施の形態、第7の実施の形態および第8の実施の
形態のランプの場合において、給電体6,13を細管部
2,14内で偏心させることなく配置させることができ
るので、万一、シール材5が細管部2,14内に入り込
んでも、本発明の第1の実施の形態である定格電力25
0Wのメタルハライドランプと同様に、封止部にクラッ
クが発生するのを抑制することができるので、発光管
3,15にリークが発生するのを防止することができ、
長寿命化を図ることができる。
【0072】なお、上記の実施の形態では、筒状体7,
9,16および突起部8,10,12の材質として導電
性サーメットを用いた場合について説明したが、例えば
モリブデンやニオビウム等の金属でも上記と同様の効果
を得ることができる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、封止部
にクラックが発生するのを抑制することができ、発光管
にリークが発生するのを防止することができる長寿命な
金属蒸気放電ランプを提供することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である金属蒸気放電
ランプの一部切欠正面図
【図2】本発明の第2の実施の形態である金属蒸気放電
ランプの要部拡大断面図
【図3】本発明の第3の実施の形態である金属蒸気放電
ランプの要部拡大断面図
【図4】本発明の第4の実施の形態である金属蒸気放電
ランプの要部拡大断面図
【図5】本発明の第5の実施の形態である金属蒸気放電
ランプの要部拡大断面図
【図6】本発明の第6の実施の形態である金属蒸気放電
ランプの要部拡大断面図
【図7】本発明の第7の実施の形態である金属蒸気放電
ランプの要部拡大断面図
【図8】本発明の第8の実施の形態である金属蒸気放電
ランプの要部拡大断面図
【符号の説明】
1 発光部 2,14 細管部 3,15 発光管 4 電極 5 シール材 6,13 給電体 7,9,16 筒状体 8,10,12 突起部 11 溝部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西浦 義晴 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工 業株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−190893(JP,A) 特開 平10−199485(JP,A) 特開 平11−73920(JP,A) 特開2001−52649(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 61/36

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に電極を有する発光部と、前記発光
    部の両端部に設けられ、かつその内部に前記電極と接続
    された給電体がシール材によって封着された細管部とを
    有する発光管を備え、前記給電体の外面には、前記細管
    部の長手方向の中心軸と前記給電体の長手方向の中心軸
    とが前記細管部の前記シール材によって封着されている
    封止部においてほぼ同一軸上に位置するよう、その外面
    の一部が前記細管部の内面に当接した直方体状の複数の
    突起部が設けられていることを特徴とする金属蒸気放電
    ランプ。
  2. 【請求項2】 内部に電極を有する発光部と、前記発光
    部の両端部に設けられ、かつその内部に前記電極と接続
    された給電体がシール材によって封着された細管部とを
    有する発光管を備え、前記給電体の外面には、前記細管
    部の長手方向の中心軸と前記給電体の長手方向の中心軸
    とが前記細管部の前記シール材によって封着されている
    封止部においてほぼ同一軸上に位置するよう、その外面
    の一部が前記細管部の内面に当接する複数の突起部が設
    けられており、前記突起部は前記発光部側から前記発光
    部とは反対の側へいくにつれてその高さが高くなる部分
    を有し、かつ、この部分の端部が前記細管部外に突出し
    ている三角形形状であることを特徴とする金属蒸気放電
    ランプ。
  3. 【請求項3】 前記突起部の熱膨張係数をa(/℃)、
    前記給電体の熱膨張係数をb(/℃)、前記細管部の熱
    膨張係数をc(/℃)とした場合、b≦a≦cなる関係
    式を満たすことを特徴とする請求項1または請求項2
    載の金属蒸気放電ランプ。
  4. 【請求項4】 前記細管部の内面には、前記突起部の一
    部が係止される溝部が設けられていることを特徴とする
    請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の金属蒸気放
    電ランプ。
  5. 【請求項5】 内部に電極を有する発光部と、前記発光
    部の両端部に設けられ、かつその内部に前記電極と接続
    された給電体がシール材によって封着された細管部とを
    有する発光管を備え、前記給電体は、その長手方向の中
    心軸と前記細管部の長手方向の中心軸とが前記細管部の
    前記シール材によって封着されている封止部においてほ
    ぼ同軸上に位置するよう、前記発光部側から前記発光部
    とは反対 の側へいくにつれて径大となる部分を有し、か
    つ、この径大部分の外面の一部が前記細管部の内面に当
    接しているとともに、前記径大部分の端部が前記細管部
    外に突出していることを特徴とする金属蒸気放電ラン
    プ。
  6. 【請求項6】 内部に電極を有する発光部と、前記発光
    部の両端部に設けられ、かつ内部に前記電極と接続され
    た給電体が配置された細管部とを有する発光管を備え、
    前記給電体は前記細管部の外部でシール材によって封着
    されており、前記シール材が前記細管部内に入り込まな
    いよう、前記細管部の内径が前記発光部とは反対の側へ
    いくにつれて小さくなり、かつ前記給電体の外面の一部
    が前記細管部の端部の内面に接していることを特徴とす
    る金属蒸気放電ランプ。
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