JP3275409B2 - 浄水処理装置 - Google Patents
浄水処理装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、上水道（市水）中に
含まれている硬度成分や、溶存有機物をＲＯ膜（逆浸透
膜）や、ルーズＲＯ膜を備えた膜モジュールによって除
去し、飲用水栓に供給する浄水処理装置に関する。
含まれている硬度成分や、溶存有機物をＲＯ膜（逆浸透
膜）や、ルーズＲＯ膜を備えた膜モジュールによって除
去し、飲用水栓に供給する浄水処理装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】ＲＯ膜や、ルーズＲＯ膜を備えた膜モジ
ュールを使用し、間欠的なデッドエンド濾過方式で飲用
水栓に浄水を給水する図２の浄水処理装置は従来から公
知である。この従来装置は、上水道の主管１０から分岐
した支管１１を膜モジュール２０の１次水入口側２１に
接続し、該モジュールの１次水（濃縮水）出口側２２に
手洗用、トイレ用などの給水栓２４への配管２３を接続
し、透過水出口側２５に飲用水栓２７への貯溜タンク２
８を有する飲用水配管２６を接続する。これにより膜２
０´を透過した透過水が飲用水栓２７に供給され、膜を
透過しなかった濃縮水が給水栓２４に供給され、主管１
０から分岐して支管１１に流入する上水の回収率は１０
０％になる。又、給水栓２４を開くと、給水栓に向かっ
て流れる膜モジュール内の１次側の濃縮水の流れが膜２
０´が除去して分離した膜面に付着する物質（汚れ）
を、膜から剥離するので、膜モジュールの膜は短期間の
使用で濾過速度を低下させることがない。
ュールを使用し、間欠的なデッドエンド濾過方式で飲用
水栓に浄水を給水する図２の浄水処理装置は従来から公
知である。この従来装置は、上水道の主管１０から分岐
した支管１１を膜モジュール２０の１次水入口側２１に
接続し、該モジュールの１次水（濃縮水）出口側２２に
手洗用、トイレ用などの給水栓２４への配管２３を接続
し、透過水出口側２５に飲用水栓２７への貯溜タンク２
８を有する飲用水配管２６を接続する。これにより膜２
０´を透過した透過水が飲用水栓２７に供給され、膜を
透過しなかった濃縮水が給水栓２４に供給され、主管１
０から分岐して支管１１に流入する上水の回収率は１０
０％になる。又、給水栓２４を開くと、給水栓に向かっ
て流れる膜モジュール内の１次側の濃縮水の流れが膜２
０´が除去して分離した膜面に付着する物質（汚れ）
を、膜から剥離するので、膜モジュールの膜は短期間の
使用で濾過速度を低下させることがない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来装置
では、給水栓２４を開いて使用する頻度が多くなると、
圧力の低下により透過水の濾過速度が低下し、飲用水洗
２７への透過水の供給に支障が生じる。更に、給水栓２
４が閉のときに膜による濾過が行われるため、給水栓を
開いた使用時に、膜面に付着した汚れが剥離し、一時的
に手洗水に混ざって排出され、手洗水を汚染する。
では、給水栓２４を開いて使用する頻度が多くなると、
圧力の低下により透過水の濾過速度が低下し、飲用水洗
２７への透過水の供給に支障が生じる。更に、給水栓２
４が閉のときに膜による濾過が行われるため、給水栓を
開いた使用時に、膜面に付着した汚れが剥離し、一時的
に手洗水に混ざって排出され、手洗水を汚染する。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した問題
点を生じることなく、上水の回収率を１００％に保つた
めに開発されたのであって、上水道の主管から分岐した
支管を給水栓に接続すると共に、上記支管にバイパス管
を並列に接続し、このバイパス管に循環ポンプと膜モジ
ュールを設け、前記膜モジュールの透過水を飲用水栓に
供給するようにしたことを特徴とする。
点を生じることなく、上水の回収率を１００％に保つた
めに開発されたのであって、上水道の主管から分岐した
支管を給水栓に接続すると共に、上記支管にバイパス管
を並列に接続し、このバイパス管に循環ポンプと膜モジ
ュールを設け、前記膜モジュールの透過水を飲用水栓に
供給するようにしたことを特徴とする。
【０００５】
【実施例】図１は本発明の一実施例を示し、図２の従来
装置と同じ構成要素には同じ符号を付してある。本発明
の上水処理装置では、上水道の主管１０から分岐した支
管１１を給水栓２４に接続する。この支管１１には並列
にバイパス管３０を接続し、このバイパス管３０にポン
プ３１と、膜モジュール２０とを設ける。ポンプ３１は
バイパス管３０の上流側に接続し、膜モジュール２０は
１次水入口側２１をポンプ３１に向けて、１次水出口側
２２をバイパス管３０の下流側に夫々接続する。そし
て、膜モジュールの透過水出口側２５に飲用水栓２７に
至る飲用水配管２６を接続し、該配管２６の上流側に貯
溜タンク２８、下流側に送水ポンプ３２を設ける。
装置と同じ構成要素には同じ符号を付してある。本発明
の上水処理装置では、上水道の主管１０から分岐した支
管１１を給水栓２４に接続する。この支管１１には並列
にバイパス管３０を接続し、このバイパス管３０にポン
プ３１と、膜モジュール２０とを設ける。ポンプ３１は
バイパス管３０の上流側に接続し、膜モジュール２０は
１次水入口側２１をポンプ３１に向けて、１次水出口側
２２をバイパス管３０の下流側に夫々接続する。そし
て、膜モジュールの透過水出口側２５に飲用水栓２７に
至る飲用水配管２６を接続し、該配管２６の上流側に貯
溜タンク２８、下流側に送水ポンプ３２を設ける。
【０００６】この実施例の浄水処理装置は、多階集合住
宅（マンション）用であるため、支管１１の上流に受水
槽３３、供給ポンプ３４を接続してある。供給ポンプ３
４は、各階の給水栓２４が開かれると運転を開始し、受
水槽３３内の水を開かれた給水栓に供給する。そして、
受水槽３３には、ボールタップにより槽内の水位が所定
水位まで下がると水が補給され、水位が回復すると補給
が止まる。
宅（マンション）用であるため、支管１１の上流に受水
槽３３、供給ポンプ３４を接続してある。供給ポンプ３
４は、各階の給水栓２４が開かれると運転を開始し、受
水槽３３内の水を開かれた給水栓に供給する。そして、
受水槽３３には、ボールタップにより槽内の水位が所定
水位まで下がると水が補給され、水位が回復すると補給
が止まる。
【０００７】ポンプ３１は、透過水が貯溜される貯溜タ
ンク２８の水位の低下、回復でボールタップを介して発
停を制御される。送水ポンプ３２は飲用水栓２７が開か
れる都度、発停し、貯溜タンク中の透過水を開かれた飲
用水栓に供給する。
ンク２８の水位の低下、回復でボールタップを介して発
停を制御される。送水ポンプ３２は飲用水栓２７が開か
れる都度、発停し、貯溜タンク中の透過水を開かれた飲
用水栓に供給する。
【０００８】膜モジュールによる膜濾過は、貯溜タンク
２８内の低下した水位を回復するためのポンプ３１の運
転によって行われ、透過水が貯溜タンク２８に補給され
る。このポンプ３１の運転中に、給水栓が開かれ、供給
ポンプ３４の運転が開始すると、膜モジュールの膜２０
´にはポンプ３１の圧力と、供給ポンプの圧力が加算し
て加わるため高濾過速度が得られ、貯溜タンク２８への
透過水の流量は大になる。
２８内の低下した水位を回復するためのポンプ３１の運
転によって行われ、透過水が貯溜タンク２８に補給され
る。このポンプ３１の運転中に、給水栓が開かれ、供給
ポンプ３４の運転が開始すると、膜モジュールの膜２０
´にはポンプ３１の圧力と、供給ポンプの圧力が加算し
て加わるため高濾過速度が得られ、貯溜タンク２８への
透過水の流量は大になる。
【０００９】給水栓の全部が閉の状態であっても、貯溜
タンク２８に透過水を補給するためポンプ３１が運転し
ているときは膜面に流速が与えられるため、膜面への汚
れの付着が防止され、長期間にわたり高い濾過速度を維
持できる。そして、飲用水栓２７が開になると、送水ポ
ンプ３２が運転を開始し、貯溜タンク２８内の透過水を
支障なく飲用水栓に給水する。又、ポンプ３１の運転停
止時には膜モジュールは濾過を休止するため膜面での過
剰な濃縮は生じない。
タンク２８に透過水を補給するためポンプ３１が運転し
ているときは膜面に流速が与えられるため、膜面への汚
れの付着が防止され、長期間にわたり高い濾過速度を維
持できる。そして、飲用水栓２７が開になると、送水ポ
ンプ３２が運転を開始し、貯溜タンク２８内の透過水を
支障なく飲用水栓に給水する。又、ポンプ３１の運転停
止時には膜モジュールは濾過を休止するため膜面での過
剰な濃縮は生じない。
【００１０】給水栓が開かれると、前述したように供給
ポンプ３４は受水槽内の水を給水栓２４に供給する。ポ
ンプの循環流の効果により膜面には過剰な汚れがないた
め、膜モジュールの内部の膜面に流速が生じても、汚れ
が手洗水を汚染することがない。
ポンプ３４は受水槽内の水を給水栓２４に供給する。ポ
ンプの循環流の効果により膜面には過剰な汚れがないた
め、膜モジュールの内部の膜面に流速が生じても、汚れ
が手洗水を汚染することがない。
【００１１】図示の実施例は、前述したように多階集合
住宅用であるため、支管１１の上流に受水槽３３、供給
ポンプ３４を接続したが、戸建て住宅や、その住宅群な
ど支管１１から圧力水を取水できる場合は受水槽、供給
ポンプは省略することができる。
住宅用であるため、支管１１の上流に受水槽３３、供給
ポンプ３４を接続したが、戸建て住宅や、その住宅群な
ど支管１１から圧力水を取水できる場合は受水槽、供給
ポンプは省略することができる。
【００１２】
【発明の効果】以上で明らかなように本発明では上水道
の主管から分岐して給水栓に至る支管にバイパス管を並
列に接続し、このバイパス管にポンプと膜モジュールを
設け、膜モジュールの透過水を飲用水栓に供給するよう
にし、ポンプの運転中にだけ膜モジュールに膜濾過を行
わせるようにしたため、膜面の汚れで手洗水を一時的に
汚染することなく、上水を１００％回収できる。そし
て、ポンプを膜濾過操作と連動させることにより造水コ
ストも低減する。
の主管から分岐して給水栓に至る支管にバイパス管を並
列に接続し、このバイパス管にポンプと膜モジュールを
設け、膜モジュールの透過水を飲用水栓に供給するよう
にし、ポンプの運転中にだけ膜モジュールに膜濾過を行
わせるようにしたため、膜面の汚れで手洗水を一時的に
汚染することなく、上水を１００％回収できる。そし
て、ポンプを膜濾過操作と連動させることにより造水コ
ストも低減する。
【図１】本発明の浄水処理装置の一実施例のフローシー
トである。
トである。
【図２】従来の間欠的なデッドエンド濾過方式のフロー
シートである。
シートである。
１０ 上水道の主管 １１ 支管 ２０ 膜モジュール ２０´ 膜 ２４ 給水栓 ２７ 飲用水栓 ３０ バイパス管 ３１ ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) C02F 1/44 B01D 61/08 E03B 7/07
Claims (1)
- 【請求項１】 上水道の主管から分岐した支管を給水栓
に接続すると共に、上記支管にバイパス管を並列に接続
し、このバイパス管にポンプと膜モジュールを設け、前
記膜モジュールの透過水を飲用水栓に供給するようにし
たことを特徴とする浄水処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35657992A JP3275409B2 (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | 浄水処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35657992A JP3275409B2 (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | 浄水処理装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06182339A JPH06182339A (ja) | 1994-07-05 |
| JP3275409B2 true JP3275409B2 (ja) | 2002-04-15 |
Family
ID=18449735
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35657992A Expired - Fee Related JP3275409B2 (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | 浄水処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3275409B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003071442A (ja) * | 2001-08-31 | 2003-03-11 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 給水システムおよび給水方法 |
| JP5082661B2 (ja) * | 2007-08-06 | 2012-11-28 | 栗田工業株式会社 | 水処理システム |
| JP5339702B2 (ja) * | 2007-09-19 | 2013-11-13 | 株式会社日立製作所 | 膜を用いた２元給水システム |
-
1992
- 1992-12-22 JP JP35657992A patent/JP3275409B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06182339A (ja) | 1994-07-05 |
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Legal Events
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