JP3275242B2 - 操向操作装置 - Google Patents

操向操作装置

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JP3275242B2 JP09463094A JP9463094A JP3275242B2 JP 3275242 B2 JP3275242 B2 JP 3275242B2 JP 09463094 A JP09463094 A JP 09463094A JP 9463094 A JP9463094 A JP 9463094A JP 3275242 B2 JP3275242 B2 JP 3275242B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クローラ式走行装置を
具備した農業機械や建設機械における操向操作装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から農業機械等に使用されていたク
ローラ式走行装置の操向操作装置は公知となっており、
特公昭58−9035,特開昭60−261783で
は、サイドクラッチの切った状態を確実に現出するため
に、左右のサイドクラッチ・ブレーキに対してそれぞれ
設けられた操向シリンダへ、油圧ポンプからの油を供給
操作する電磁式の方向制御弁を設け、前記操向シリンダ
のサイドクラッチ切り位置に相当するピストンストロー
ク位置から分岐油路を設けて、そこに、前記方向制御弁
の操作具によってその設定圧力が高められるように、サ
イドブレーキの制動調整用の可変リリーフ弁を連動して
設けることが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来技術で
は、組み付け誤差や長期の使用によって、前記操作具と
可変リリーフ弁との連係状態が設計どおりでなくなり、
該可変リリーフ弁の設定圧力が零以上に高められたまま
の状態になっていると、サイドクラッチを切るべく操向
シリンダへ給油して、ピストンがサイドクラッチ切りの
ストロークに達した時に分岐油路には背圧が生じてしま
い、この結果、ピストンがサイドブレーキの作動する位
置までストロークしてしまい、オペレータの意図した通
りに機体を旋回させることができなくなり、機体の操縦
性が悪くなってしまうという不具合があったのである
また、方向制御弁の電気系統が、万が一故障して、該方
向制御弁がその中立位置から操向位置に切り換え不能に
なってしまうと、油圧ポンプからの圧油は方向制御弁を
経由して全てタンク側へ排出されてしまうので、機体は
直進したままで進行方向はかえられず目前の危険が回避
できなくなってしまうという不具合があったのである
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。請求項1においては、左右のサイド
クラッチ・ブレーキに対してそれぞれ設けられた操向シ
リンダ6の給油ポートmへ油圧ポンプからの油を供給操
作する方向制御弁Nを設け、前記操向シリンダ6のサイ
ドクラッチ切り位置に相当するピストンストローク位置
に排油ポートnを設け、該排油ポートnにつながった分
岐油路10に、サイドブレーキの制動力調整用の可変リ
リーフ弁Lを設けたものにおいて、該可変リリーフ弁L
の1次側に、前記分岐油路10をタンクに対して『連
通』,『遮断』する位置を有する開閉弁Vを設け、前記
方向制御弁Nの操作具1がサイドブレーキ入り位置へ操
作されるまでは、開閉弁Vを『連通』位置に置き、該操
作具1がサイドブレーキ入り位置へ操作された際に、開
閉弁Vを『遮断』位置に切り換えて前記可変リリーフ弁
Lの設定圧力を高めるように連動連係したのである。
【0005】請求項2においては、前記方向制御弁Nの
出力ポートNa・Nbと前記給油ポートmとを接続する
給油路11に介装した切換弁PLであって、該切換弁P
Lは前記給油路11に圧油が流れていない時に、分岐油
路10と排油ポートnとの接続を断って該排油ポートn
をブロックすると共に、該分岐油路10を給油ポートm
に接続するよう自動切換するものに構成され、更に、前
記開閉弁は方向制御弁Nを経由した圧油をその切換操作
によって前記分岐油路10へ給油可能な開閉弁V’に構
成したのである。
【0006】
【作用】次に作用を説明する。請求項1では、操作具1
をサイドブレーキ入り操作するまでは、開閉弁Vが必ず
『連通』位置におかれ、分岐油路10をタンクに開放し
ているので、その時に可変リリーフ弁Lの設定圧力が例
え、零の状態になくとも、分岐油路10に異常な背圧が
発生するようなことはない。
【0007】請求項2では、方向制御弁Nが中立位置で
分岐油路10に圧油が流れていない時には切換弁PL
が、分岐油路10を前記給油ポートmに接続しているた
めに、方向制御弁Nが中立位置のままであっても操作具
1によって開閉弁V’を強制的に『遮断』位置に切り換
えることで、油圧ポンプPの圧油は分岐油路10を通じ
て油圧シリンダ6の給油ポートmへ給油することができ
る。そして、開閉弁V’が切り換えられる時に連動して
可変リリーフ弁Lの設定圧力が高められるから、サイド
クラッチを切ると共に更にサイドブレーキまで作動させ
ることができる。
【0008】
【実施例】次にコンバイン等のクローラ式走行装置を備
えた車両に適用した実施例を説明する。図1は本発明の
操向操作装置における第1実施例の油圧回路を示す図
面、図2は第2実施例の油圧回路を示す図面、図3は第
3実施例の油圧回路を示す図面、図4は手動操縦レバー
1と検出器LSW,RSWの位置関係を示す図面であ
る。
【0009】左右のサイドクラッチ・ブレーキから説明
すると、左右一対のクローラ式走行装置は、ミッション
ケース12内に装備された左右のサイドクラッチ・ブレ
ーキによって択一的に駆動可能に構成してある。図1に
示すように、前記サイドクラッチ・ブレーキは、相対回
動可能に突き合わせ配置された左右の走行軸13・13
の対向部位に入力用ギア14を遊嵌するとともに、この
入力用ギア14の両脇にこの入力用ギア14に対してク
ラッチ係合離脱可能で走行軸13・13に摺動可能にス
プライン外嵌され、さらにバネ16・16によって入力
用ギア14との係合方向に付勢された前記クラッチ金物
15・15と、このクラッチ金物15・15に外嵌され
たブレーキケース17・17との間に摩擦板18・18
・・・を重合させて設ける。これによって、前記入力用
ギア14とクラッチ金物15とで左右一対のサイドクラ
ッチCを構成し、そして、前記ブレーキケース17とク
ラッチ金物15とで左右一対のサイドブレーキDを構成
している。前記クラッチ金物15が、次に説明する操向
シリンダ6に対して連係されている。
【0010】前記操向シリンダ6はミッションケース1
2の内部にシリンダケース6aを形成し、該シリンダケ
ース6a内には、前記クラッチ金物15に対して前記バ
ネの付勢力に抗する方向へストローク可能なピストン6
bを収容している。前記シリンダケース6aには、給油
路11につながる給油ポートmと、サイドクラッチ切り
位置に相当するピストンストローク位置には分岐油路1
0につながる排油ポートnを設けている。
【0011】前記サイドクラッチ・サイドブレーキに対
する油圧回路構成を説明する。図1に示す如く、油圧ポ
ンプPからの圧油が方向制御弁Nへ送油され、該方向制
御弁Nは電磁式の3位置切換型に構成され、左右のソレ
ノイドso1・so2がコントローラAと接続されて、
後述する操作具1や修正スイッチB等の信号によって励
磁されて切り換えられる。該方向制御弁Nの出力ポート
Na・Nbは給油路11・11を介して前記操向シリン
ダ6の給油ポートmに連通され、キャリオーバポートN
cは分岐油路10に接続している。方向制御弁Nが中立
位置の時にはポンプポートPaへ入った圧油はキャリオ
ーバポートNcに流れ、開閉弁Vの『連通』位置を通じ
てタンクTへ排出される。
【0012】該開閉弁Vは、分岐油路10をタンクに開
放する『連通』(Y位置)・分岐油路10のタンク開放
を遮断する『遮断』(X位置)の2位置切換型に構成さ
れて、そのスプールの一端にリリーフ圧調整カム8が固
設され、該リリーフ圧調整カム8の傾斜したカム面にバ
ネ圧調整体9を当接(摺接)して配置し、該バネ圧調整
体9に可変リリーフ弁Lのリリーフバネ5を嵌合してい
る。該可変リリーフ弁Lは、分岐油路10の中に介装さ
れ、分岐油路10に流れる圧油を任意の圧力に調整可能
に構成している。また、前記スプールの他端には連結杆
4を連設して、該連結杆4の端部を、連動アーム2の長
孔が構成する融通部分2aに挿入している。該連動アー
ム2は枢支軸2bに回動自在に枢支されて、一端に前記
融通部分2aを設け、他端にワイヤー7・7を介して操
作具1と連結している。
【0013】前記操作具1は図4に示す如く、支点軸1
aを中心に左右に傾動可能に構成され、その周辺には、
操作具1が角度a(小角度)だけ左右に回動したことを
検出する検出器LSW・RSWを配置し、該検出器LS
W・RSWはコントローラAと接続されて、操作具1を
角度aだけ回動すると、左右の操向スイッチLSW・R
SWのどちらかがONし、方向制御弁Nのソレノイドs
o1又はso2が励磁されて方向制御弁Nを図示の中立
位置から左右の操向位置に切り換えできる。なお、この
時に連動アーム2は、融通部分2aの存在によって、開
閉弁Vを操作することなく、操作具1とともに回動す
る。そして、更に操作具1を角度b(大角度)を越える
ように回動すると開閉弁Vのスプールに前記連動アーム
2の融通部分2aの端部が当接するので、開閉弁Vは連
動アームを介し、操作具1によって、そのX位置からY
位置に機械的に切り換え操作されるように構成してい
る。尚、前記ワイヤー7・7は操作具1に設けた2つの
接続点と連動アーム2に設けた1つの接続点との間を、
2等辺三角形の等辺を形成するように架設接続してお
り、操作具1の左右どちらの方向に回動しても、連動ア
ーム2が同じ向きへ回動し、リリーフ圧調整カム8を同
じ方向に摺動させることが出来る。
【0014】この手動操向の他に、自動操向や微手動操
向も可能であり、コンバインの分草支持杆に備えられた
左右一対の操向センサーS、及び、運転席の近傍や前記
操作具1の握部に備わる軌道修正スイッチBが前記コン
トローラAに接続され、センサーSの穀稈のセンシング
状況やオペレーターの軌道修正スイッチの操作状況に応
じて前記方向制御弁Nのソレノイドso1・so2を選
択的に励磁して弁を切り換え、一方のサイドクラッチの
みを断続的に切るように構成している。
【0015】以上に説明した操向操作装置は、次のよう
に作用する。即ち、該操作具1を角度a回動した時や自
動操向や微手動操向の時には、コントローラAからの信
号で方向制御弁Nのソレノイドso1・so2を選択的
に励磁して該弁Nを操向位置へ切り換え、油圧ポンプP
からの圧油が方向制御弁Nから一方の給油路11を介し
て給油ポートmに送油されて、ピストン6bがクラッチ
金物15を非係合方向にスライドさせる。給油ポートm
からの圧油によりピストン6bが移動すると、一方のサ
イドクラッチCが切れて一側の操向軸13に動力が伝達
されなくなり機体が緩旋回すると同時に、排油ポートn
が開口し、圧油が分岐油路10より開閉弁Vに流れてタ
ンクTへ戻る為、それ以上ピストン6bはサイドブレー
キ入り方向へ摺動しない。
【0016】言い換えれば、方向制御弁Nのソレノイド
so1又はso2が切り換わり、ピストン6bが給油ポ
ートmから排油ポートnまで移動した状態では、まだ操
作具1が角度bまで大きく傾動されていないので、開閉
弁Vは図示のY位置であるので、方向制御弁Nからの圧
油はサイドクラッチCを切断した状態で、排油ポート
n、分岐油路10、開閉弁Vを介して確実にタンクに戻
る状態となっており、サイドブレーキDを作動するまで
には至っておらず、緩旋回の状態を呈している。
【0017】更に、操作具1を大きく傾動して図4の角
度bを越えるように傾動すると、連動アーム2が、その
融通部分2a端部で、連結杆4を押し、開閉弁VをY位
置からX位置に切り換え、分岐油路10のタンク連通が
閉鎖されて、更に、リリーフ圧調整カム8がバネ圧調整
体9を押圧してリリーフバネ5の付勢力を強め、可変リ
リーフ弁Lのリリーフ圧を大きくする。このリリーフバ
ネ5の付勢力は、操作具1の傾動角度が大きくなる程、
リリーフ圧を大きくする方向に変化するように構成され
ており、操作具1を左右方向に角度aを超えて回動する
と、傾動量に比例してリリーフ圧が高くなり、ピストン
6bに作用する油圧力が徐々に大きくなり、サイドブレ
ーキDの制動力が増加していくのである。従って、左右
の操向状態を緩旋回から急旋回まで任意に変化させるこ
ととなる。
【0018】また、第2実施例として示す図2において
は、方向制御弁Nと操向シリンダ6との間に、油圧パイ
ロット作動型の切換弁PLが介装されている。即ち、該
切換弁PLは、分岐油路10を給油ポートmに接続する
と共に排油ポートn、給油路11をブロックする(イ)
位置、及び分岐油路10を排油ポートnに接続すると共
に給油路11を給油ポートmに接続する(ロ)位置を有
する、2位置切換型に構成される。切換弁PLに備えら
れたパイロット油室には、給油路11を流れる圧油がパ
イロット油路Paを経て導入されるようになっている。
【0019】方向制御弁Nが中立位置にあって、給油路
11に圧油が流れていない時には、その内部に設けられ
た付勢バネによって切換弁PLは(イ)位置におかれ、
方向制御弁Nが中立位置から左右の操向位置へ切り換え
られ給油路11に圧油が流れると切換弁PLは、その圧
油を受けて自動的に(ロ)位置へ切り換わるように構成
されている。
【0020】また、開閉弁として3位置切換型の弁V’
が使用されていて、その入力ポートVaは方向制御弁N
のキャリオーバポートNcに接続され、その2つの出力
ポートVb・Vcは前記給油路11・11のそれぞれに
接続されている。開閉弁V’の中央に『連通』位置が設
けられ全てのポートがタンクTに通じるようになり、そ
の左右には『遮断』位置が設けられて入力ポートVaが
一方の出力ポートVb(Vc)に通じ、他方の出力ポー
トVc(Vb)がタンクTに通じるようになっている。
【0021】開閉弁V’の一端に設けた連結杆4には長
溝状の融通部分4aが設けられ、この融通部分4aの中
に、操作具1に固着した係合ピン1aが位置している。
係合ピン1aは、操作具1が左右に角度aだけ傾動して
一方の検出器LSW(RSW)をONした時に、融通部
分4aの端部と接当するようになっており、開閉弁V’
は図示の『連通』位置に保持される。操作具1を更に角
度b以上に傾動操作すると、係合ピン1aが連結杆4を
介して開閉弁V’を『連通』位置から『遮断』位置へ切
り換えるのである。
【0022】開閉弁V’の他端にはリリーフ圧調整カム
8が設けられ、該カム8は可変リリーフ弁Lのバネ圧調
整体9に常時接当して、開閉弁V’が左右どちらの『遮
断』位置へ切り換えられた時にでもバネ圧調整体9を押
圧してリリーフ設定圧を高めることができるような形状
とされている。
【0023】方向制御弁Nのソレノイドso1・so2
に選択的に励磁信号を出力するコントローラAの入力部
には、前記の第1実施例と同様に、検出器LSW・RS
Wと、操向センサーS及び、軌道修正スイッチBが接続
される。
【0024】本発明の第2実施例における作用を説明す
る。操作具1が直進位置の時には、方向制御弁Nが中立
位置にあり、左右の給油路11はタンクT通じて操向シ
リンダ6のピストン6bは共にストロークせず、左右の
サイドクラッチC・Cは係合している。また、キャリオ
ーバポートNcから出た圧油は開閉弁V’の入力ポート
Vaに至り、開閉弁V’の『連通』位置からタンクTへ
ドレンされる。
【0025】操作具1をサイドクラッチ切り操作して角
度aに傾動操作すると検出器LSW(RSW)がONさ
れ、方向制御弁Nが左右どちらかの操向位置に切り換わ
り、その出力ポートNa(Nb)より給油路11へ圧油
が流れる。この圧油を受けて切換弁PLが(イ)位置か
ら(ロ)位置に切り換わり、給油路11を流れる圧油は
操向シリンダの給油ポートmに導入される。ここで、開
閉弁V’は、連結杆4の融通部分4aによって図示の
『連通』位置に保たれ、操向シリンダ6の排油ポートn
は分岐油路10を介してタンクTに通じているので、一
方の操向シリンダ6のピストン6bは排油ポートnに至
るまでストロークして一方のサイドクラッチCが切られ
る。
【0026】操作具1をサイドブレーキ入り操作して角
度bに傾動操作すると、検出器LSW(RSW)のON
状態が継続して方向制御弁Nは操向位置に、切換弁PL
は(ロ)位置に保たれている。そして、操作具1の係合
ピン1aが、融通部分4aの端部を介して連結杆4を押
して開閉弁V’を『連通』位置から左右一方の『遮断』
位置へ切り換えて駆動側操向シリンダ6の排油ポートn
をタンクTに対して遮断すると共に、開閉弁V’に設け
たリリーフ圧調整カム8が可変リリーフ弁Lのリリーフ
設定圧を高めてゆく。その結果、分岐油路10に適正な
背圧が生じ、操向シリンダ6のピストン6bはそこから
更にストローク可能となってサイドブレーキDが作動す
る。
【0027】第2実施例は更に次のような作用もする。
即ち、検出器LSW・RSWやコントローラA等の電気
系統が故障して方向制御弁Nが左右の操向位置へ切り換
えられなくなった時でも、操作具1を角度bに傾動操作
すると操作具1の係合ピン1aが機械的、かつ、強制的
に連結杆4を押して開閉弁V’を左右一方の『遮断』位
置へ切り換えることができる。該開閉弁V’はその『遮
断』位置の時に入力ポートVaと一方の出力ポートVb
(Vc)を連通している。また、方向制御弁Nのキャリ
オーバポートNcと開閉弁V’の入力ポートVaとは接
続しているので、該入力ポートVaに入った圧油を一方
の出力ポートVb(Vc)を介して一方の分岐油路10
へ流すことができる。また、給油路11・11には圧油
は流れていないので、切換弁PLは自動的に(イ)位置
に切り換わり操向シリンダ6の給油ポートmを分岐油路
10に接続し、排油ポートnをブロックする。よって、
ポンプ圧油は分岐油路10を通じて操向シリンダ6へ給
油することができる。このときの油圧は開閉弁V’の切
り換えストロークに応じて変化する。可変リリーフ弁L
によって制御されるから、ピストン6bはサイドクラッ
チ切りからサイドブレーキ入りまで自由にストロークさ
せることができる。ただ、サイドクラッチ切り状態は的
確には得られにくいが、緊急時の危険回避に対しては充
分に対処できるものである。
【0028】図1と図2においては、方向制御弁Nはキ
ャリオーバー型のバルブに構成されているが、図3の第
3実施例においては、方向制御弁N’をオープンセンタ
ー式のバルブに構成した実施例を示している。本実施例
における作用は第2実施例と本質的に同じである。な
お、開閉弁V・V’は図に示した直線スライド式の他
に、ロータリ式も使用可能である。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。請求項1の如く構成した
ので、操作具をサイドブレーキ入り操作するまでは、開
閉弁が必ず『連通』位置におかれ分岐油路をタンクに開
放しているので、その時に可変リリーフ弁の設定圧力が
例え、零の状態になくとも、分岐油路に異常な背圧が発
生するようなことはない。
【0030】請求項2の如く構成したので、方向制御弁
を切換操作するための電気系統に万が一トラブルが生じ
て、該弁が中立位置から作用位置へ切り換えられなくな
っても、操作具による開閉弁の切り換え操作により、機
体を任意の旋回半径で旋回できるようになり、危険防止
が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の操向操作装置の油圧回路を示す図面で
ある。
【図2】本発明の第2実施例の油圧回路を示す図面であ
る。
【図3】本発明の第3実施例の油圧回路を示す図面であ
る。
【図4】操作具1と検出器LSW,RSWの位置関係を
示す図面である。
【符号の説明】
1 操作具 6 操向シリンダ 10 分岐油路 11 給油路 V・V’ 開閉弁 N 方向制御弁 Na・Nb 出力ポート Nc キャリーオーバポート m 給油ポート n 排油ポート L リリーフ弁

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右のサイドクラッチ・ブレーキに対し
    てそれぞれ設けられた操向シリンダ6の給油ポートmへ
    油圧ポンプからの油を供給操作する方向制御弁Nを設
    け、前記操向シリンダ6のサイドクラッチ切り位置に相
    当するピストンストローク位置に排油ポートnを設け、
    該排油ポートnにつながった分岐油路10に、サイドブ
    レーキの制動力調整用の可変リリーフ弁Lを設けたもの
    において、該可変リリーフ弁Lの1次側に、前記分岐油
    路10をタンクに対して『連通』,『遮断』する位置を
    有する開閉弁Vを設け、前記方向制御弁Nの操作具1が
    サイドブレーキ入り位置へ操作されるまでは、開閉弁V
    を『連通』位置に置き、該操作具1がサイドブレーキ入
    り位置へ操作された際に、開閉弁Vを『遮断』位置に切
    り換えて前記可変リリーフ弁Lの設定圧力を高めるよう
    に連動連係したことを特徴とする操向操作装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の操向操作装置において、
    前記方向制御弁Nの出力ポートNa・Nbと前記給油ポ
    ートmとを接続する給油路11に介装した切換弁PLで
    あって、該切換弁PLは前記給油路11に圧油が流れて
    いない時に、分岐油路10と排油ポートnとの接続を断
    って該排油ポートnをブロックすると共に、該分岐油路
    10を給油ポートmに接続するよう自動切換するものに
    構成され、更に、前記開閉弁は方向制御弁Nを経由した
    圧油をその切換操作によって前記分岐油路10へ給油可
    能な開閉弁V’に構成したことを特徴とする操向操作装
    置。
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