JP3274241B2 - 静止誘導機器巻線の冷却構造 - Google Patents

静止誘導機器巻線の冷却構造

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JP3274241B2 JP20743293A JP20743293A JP3274241B2 JP 3274241 B2 JP3274241 B2 JP 3274241B2 JP 20743293 A JP20743293 A JP 20743293A JP 20743293 A JP20743293 A JP 20743293A JP 3274241 B2 JP3274241 B2 JP 3274241B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静止誘導機器の構成を
小形化及び軽量化するのに好適する静止誘導機器巻線の
冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、都市部への電力需要の増大に対応
して、都市部に電力機器を設置することが多くなってき
た。この種の電力機器のうち、ビルや地下街に設置され
る大型の静止誘導機器である例えば変圧器には、難燃性
が要求されている。このため、変圧器に使用する絶縁媒
体としても、従来の可燃性の鉱物油から、不燃性のガス
や難燃性のエポキシ樹脂などに置き換えられつつあり、
更には、シリコーンゲルなどの固液中間性状の材料の適
用研究も行なわれている。
【0003】しかし、上記した不燃性または難燃性の絶
縁媒体を採用した場合には、油入変圧器のように液体の
絶縁兼冷却媒体が対流循環して機器本体を冷却するもの
に比べて、いずれも冷却性能が低下するため、巻線の電
流密度を下げる等の対策を行う必要があり、全体の構成
の大形化及び重量増加を招く傾向にあった。
【0004】一方、都市部では、地価が高く、搬入制限
の厳しいところに変圧器を設置するという性格上、変圧
器の小形化及び軽量化が最優先の課題であり、そのため
に、変圧器巻線の冷却性改善が強く望まれている。
【0005】このような課題に対して、本発明者は、非
ループ型細管ヒートパイプで巻線を構成することによ
り、巻線の冷却性を改善した構成、即ち、変圧器巻線の
冷却構造を発明し、これを先に出願している(特願平5
−7389)。上記構成の中の一つの実施例を、図8及
び図9に示す。
【0006】この図8及び図9において、絶縁筒1の上
には、中空環状の細管コンテナ2から構成された巻線3
が巻装されている。上記細管コンテナ2内には、その巻
始め端部2a又は巻終り端部2bから作動液が封入され
ており、もって、巻線3が非ループ型細管ヒートパイプ
として構成されている。上記巻線3は、所定の層数の円
板状巻線ユニット3aを上下方向に間隔片4を介して積
み上げた形に構成されている。そして、円板状巻線ユニ
ット3aの層間の所定の箇所には、冷却パイプ5の所定
部分としての集熱部分5aが介装されて密接されてい
る。上記冷却パイプ5の残余の所定部分には熱交換器及
び冷媒循環ポンプが設けられており、冷却パイプ5内に
封入された冷媒が強制循環されるように構成されてい
る。上記熱交換器及び冷媒循環ポンプは変圧器の外部に
配置されている。
【0007】この構成の場合、巻線3で発生した熱は、
細管コンテナ2内の作動液により非ループ型細管ヒート
パイプの放熱部分に輸送され、ここで、冷却パイプ5の
集熱部分5a側へ伝達される。そして、集熱部分5a側
へ伝達された熱は、冷媒により冷却パイプ5の熱交換器
へ輸送され、ここで、外部へ放熱されるようになってい
る。これにより、巻線3の冷却性が大幅に向上するもの
である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の巻線の冷却
構造を高電圧用の変圧器に適用した場合には、絶縁構成
上の要請から、冷却パイプ5を絶縁材料例えばテフロン
や塩化ビニリデン等の樹脂で構成すると共に、内部に封
入する冷媒も絶縁性を有するものを使用する必要があ
る。この場合、冷却パイプ5が樹脂製パイプであると、
その集熱部分5aを巻線3の円板状巻線ユニット3aの
層間に挟んでも、樹脂の熱伝導率が低いと共にパイプ5
の断面形状が円形であることから、巻線3からの熱が集
熱部分5aへ伝わり難くなり、巻線3の冷却効率が悪化
するという欠点が生ずる。
【0009】これに対して、絶縁性及び高熱伝導性を有
するファインセラミック材料である例えば窒化アルミニ
ウムで冷却パイプを構成すれば、ある程度熱が伝わり易
くなる。しかし、上記ファインセラミック材料は、材質
が堅くて可撓性がないので、その集熱部分5aを巻線3
の円板状巻線ユニット3aの層間に挟んでも、ほとんど
変形しないことから、樹脂材料の場合よりも、集熱部分
5aと巻線3との間の接触面積が少なくなる。このた
め、上記したセラミック材料を使用しても、巻線3から
の熱が集熱部分5aへ伝わり難いという問題点があっ
た。
【0010】そこで、本発明の目的は、巻線から冷却パ
イプの集熱部分へ熱を伝わり易くして巻線の冷却性を向
上させ、構成の小形化及び軽量化を図ることができる静
止誘導機器巻線の冷却構造を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の静止誘導機器巻
線の冷却構造は、中空管状の細管コンテナの内部に作動
液を封入した非ループ型細管ヒートパイプで構成された
巻線を備えると共に、前記非ループ型細管ヒートパイプ
の所定の放熱部分に密接させる集熱部と外部熱交換器と
冷媒循環ポンプとを有し、内部を冷媒が循環するように
構成された冷却パイプを備え、そして、前記集熱部を、
金属により前記巻線と十分な接触面積を有する形状に構
成すると共に、前記冷却パイプのうちの少なくとも前記
集熱部の冷媒流路に接続される部分を絶縁材により構成
したところに特徴を有する。
【0012】この場合、前記集熱部は平板状に構成した
り、複数本の金属製パイプを並べて構成したり、金属製
パイプ間に磁性体を介装して構成することができる。更
に、前記集熱部を静電遮蔽板として構成しておくことも
好ましい態様である。一方、冷却パイプの集熱部を、金
属製とする構成に代えて、絶縁性を有すると共に高熱伝
導性を有するセラミック製とする構成も好ましい。
【0013】
【作用】上記手段によれば、冷却パイプの集熱部を、金
属により巻線と十分な接触面積を有する形状、例えば平
板状や複数本の金属製パイプを並べた形状などに構成す
ると共に、冷却パイプのうちの少なくとも集熱部の冷媒
流路に接続される部分を絶縁材により構成したので、巻
線の放熱部分から冷却パイプの集熱部へ熱が伝わり易く
なり、巻線の冷却効率を大幅に向上できる。そして、集
熱部を金属製パイプを並べて構成すると共に金属製パイ
プ間に磁性体を介装した場合は磁束の大部分を磁性体に
通すことができ、渦電流損失を低減できる。
【0014】更に、金属製の集熱部を巻線の所定部分と
電気的に接続して所定の電位に固定しておくことによ
り、金属製の集熱部を静電遮蔽板としても兼用すること
ができ、サージ性電圧侵入時の巻線の初期電位分布を改
善することも可能となる。
【0015】また、冷却パイプの集熱部を、金属製とす
る代わりに、絶縁性を有すると共に高熱伝導性を有する
セラミック製としても、巻線の放熱部分から冷却パイプ
の集熱部へ熱が伝わり易くなり、巻線の冷却効率を大幅
に向上できると共に、十分な絶縁性能を得ることができ
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明を変圧器巻線に適用した第1の
実施例について図1ないし図3を参照しながら説明す
る。尚、変圧器は、通常、低圧巻線と高圧巻線の二つの
巻線から構成されているが、以下の説明では、一つの巻
線についてだけ説明し、他方の巻線については説明並び
に図示することを省略する。
【0017】まず、円筒形巻線の全体の概略構成を示す
図1及び図2において、絶縁筒11の上には、中空環状
の電気絶縁導体として形成された細管コンテナ12を巻
初め端部12aから巻終り端部12bまで同心円状に巻
き付けることにより、巻線13が構成されている。上記
細管コンテナ12は、例えば銅やアルミニウム製の中空
環状導体の外周面上に所定の厚さの絶縁層を設けて構成
されるものであり、この絶縁層は高熱伝導率を有する材
料から形成することが好ましい。そして、細管コンテナ
12内には、その巻始め端部12a又は巻終り端部12
bから作動液が封入されており、これによって、巻線1
3が非ループ型細管ヒートパイプとして構成されてい
る。上記作動液としては、例えば純水やフッ素性液体等
が使用されている。
【0018】また、巻線13は、円板状巻線ユニット1
3aを上下方向に絶縁のために間隔片14を介して積み
上げた形に構成されている。各円板状巻線ユニット13
aは、最内側から最外側まで計7ターン巻回して構成さ
れている。そして、円板状巻線ユニット13aの層間の
所定の箇所には、冷却パイプ15の所定部分としての集
熱部16が間隔片を兼ねるように挟まれており、該集熱
部16と円板状巻線ユニット13aの細管コンテナ12
とが密接する構成となっている。上記冷却パイプ15の
残余の所定部分には、熱交換器及び冷媒循環ポンプ(い
ずれも図示しない)が設けられている。これにより、冷
却パイプ15は、集熱部16、熱交換器及び冷媒循環ポ
ンプを有する構成となっている。この場合、冷媒循環ポ
ンプを駆動することにより、冷却パイプ5内に封入され
た冷媒が強制循環され、集熱部16で集熱された熱が熱
交換器へ輸送されてここで外部へ放熱されるようになっ
ている。尚、熱交換器及び冷媒循環ポンプは、変圧器の
外部に配置されている。
【0019】ここで、上記集熱部16は、図3に示すよ
うに、金属製(例えば銅やアルミニウム製)の板状部材
からなり、その内部にほぼU字状をなす中空管状の冷媒
流路16aが形成されている。これにより、集熱部16
は、巻線13の円板状巻線ユニット13aの細管コンテ
ナ12と十分な接触面積を有する形状となっている。ま
た、上記集熱部16の表面には、例えばエポキシ樹脂等
からなる絶縁コーティングが施されている。そして、集
熱部16の冷媒流路16aの両端部には、冷却パイプ1
5がパイプ接続部17、17を介して接続されている。
上記冷却パイプは、絶縁材料例えばテフロンや塩化ビニ
リデン等の樹脂で構成されていると共に、内部に絶縁性
を有する冷媒が封入されている。この場合、冷却パイプ
15は、全体を絶縁材で構成する必要はなく、そのうち
の少なくとも集熱部16の冷媒流路16aに接続される
部分を絶縁材により構成するだけでも良い。
【0020】上記構成の場合、巻線13を形成するに当
たっては、非ループ型細管ヒートパイプを構成する細管
コンテナ12を用いているので、通常の巻線導体と同様
に巻回作業を行うことができ、細管コンテナ12にルー
プを形成する必要もなく、また、放熱部を形成するため
に巻線の途中から導体を引き出す必要もなく、更には、
弁体を取付ける必要もないため、従来の巻線工程と何等
変わりなく容易に巻線を形成できると共に、絶縁上も最
適な構成とすることができる。
【0021】一方、非ループ型細管ヒートパイプを構成
する細管コンテナ12には、放熱部を適当に分散配置し
て設ける必要があるが、これに対しては、上記実施例で
は、冷却パイプ15の集熱部16を巻線13の対をなす
円板状巻線ユニット13aの層間の所定の箇所に挟んで
密接させる構成としたので、1ターン毎に放熱部が存在
する構成となり、放熱部を分散配置することができる。
このため、巻線13が非ループ型細管ヒートパイプとし
て有効に作動することから、巻線13の内部温度分布を
均一化することが可能となる。
【0022】そして、上記構成においては、通電により
巻線13で発生した熱は、まず、非ループ型細管ヒート
パイプの作動、即ち、細管コンテナ12内に封入された
作動液の軸方向振動により、非ループ型細管ヒートパイ
プの放熱部分、即ち、冷却パイプ15の集熱部16が密
接した部分へ向けて輸送される。この輸送された熱は、
ここで、冷却パイプ15の集熱部16側へ伝達され、更
に、集熱部16側へ伝達された熱は、冷媒の循環作用に
より冷却パイプ15の熱交換器へ輸送され、ここで、外
部へ放熱されるようになっている。
【0023】この場合、冷却パイプ15の集熱部16
を、金属製とすると共に、巻線13と十分な接触面積を
有する形状、具体的には、平板状に構成したので、巻線
13の放熱部分から冷却パイプ15の集熱部16へ熱が
伝わり易くなり、巻線13の冷却効率を大幅に向上する
ことができる。そして、集熱部16が金属製であって
も、集熱部16の冷媒流路16aに接続した冷却パイプ
15を絶縁材製としたので、対地電位に対して絶縁され
る構成となり、高電圧用の巻線に適用した場合でも、集
熱部16の表面に絶縁コーティングを施す程度で十分な
絶縁性能を得ることができる。
【0024】また、上記実施例では、金属製の集熱部1
6を電気的に浮遊状態に構成しているが、この場合に
は、集熱部16を挟む2個の円板状巻線ユニット13a
の静電容量によって、2個の円板状巻線ユニット13a
の中間電位に固定されるので、過渡状態においても安定
した絶縁性能を維持することができる。
【0025】尚、一般的に、雷電圧等の急峻波頭の電圧
が変圧器巻線端子に印加された場合、不均一な初期電位
分布によって巻線線路端部の電位傾度が高くなり、絶縁
上の弱点部になることが知られているが、上記実施例で
は、金属製の集熱部16を円板状巻線ユニット13a間
に挿入することにより、円板状巻線ユニット13a間の
静電容量が増加することから、初期電位分布が均一化す
る効果が生ずる。また、金属製の集熱部16の所定部分
を巻線13の所定部分である巻線線路端と電気的に接続
し、集熱部16の電位を所定の電位である巻線線路端部
電位に固定しておくことにより、静電遮蔽板として機能
させ、サージ性電圧侵入時の巻線の初期電位分布を改善
することも可能となる。
【0026】図4は、本発明の第2の実施例を示すもの
であり、第1の実施例と異なるところを説明する。図4
に示すように、集熱部16の上下両面には、絶縁コーテ
ィングを施す代わりに、絶縁性を有すると共に高熱伝導
性を有するシート18を取付けてから円板状巻線ユニッ
ト13a間に挿入して挟むように構成している。上記シ
ート18は、例えばシリコーンゴム等からなる耐熱性ゴ
ム19に、窒化アルミニウムなどの高熱伝導性且つ絶縁
性を有するセラミック粉20を混入して板状に成形して
構成されている。従って、この第2の実施例において
も、第1の実施例とほぼ同様な作用効果を得ることがで
きる。特に、第2の実施例では、高電圧用巻線に適用し
た場合の絶縁信頼性をより一層向上することができる。
【0027】また、図5及び図6は、本発明の第3の実
施例を示すものであり、第1の実施例と異なるところを
説明する。図5及び図6において、集熱部16に代わる
集熱部21は、断面矩形の角筒状をなすと共に外周面に
絶縁コーティングが施された金属製パイプ例えば銅製の
パイプ22を、5本横一列に連結したものを全体として
ほぼU字状を成すように曲成することにより構成されて
いる。この場合、5本のパイプ22がそれぞれ冷媒流路
を構成している。これにより、集熱部21は、巻線13
の円板状巻線ユニット13aの細管コンテナ12と十分
な接触面積を有する形状となっている。そして、5本の
パイプ22の各両端部には、冷却パイプ15がパイプ接
続部23、23を介して接続されている。従って、この
第3の実施例においても、第1の実施例とほぼ同様な作
用効果を得ることができる。
【0028】図7は、本発明の第4の実施例を示すもの
であり、第3の実施例と異なるところは、金属製パイプ
間に磁性体を介装した点である。具体的には、銅製のパ
イプ24間に磁性体としてケイ素鋼板25を用いて連結
する構成とした。この場合、ケイ素鋼板25は両側面
(連結面)に、絶縁コーティングが施されているので、
銅製のパイプ24として外周面全周に絶縁コーティング
を施したものを用いる必要はない。このように構成した
集熱部26は、その上下両面に絶縁コーティングを施し
てから、或いは、前記したシート18を取付けてから、
巻線13の円板状巻線ユニット13a間に挿入して挟む
ものである。従って、この第4の実施例においても、第
3の実施例とほぼ同様な作用効果を得ることができる。
特に、第4の実施例では、磁束の大部分が、透磁率の高
いケイ素鋼板25内を通るようになることから、渦電流
損失を低減することができる。
【0029】また、上記各実施例では、集熱部16、2
1、26を金属製としたが、これに代えて、絶縁性を有
すると共に高熱伝導性を有するセラミック(例えば窒化
アルミニウム)製としても良い。このようなセラミック
から集熱部を構成すると、十分な性能を得る巻線の初期
電位分布改善に関する効果はなくなるが、渦電流損失発
生を防止できると共に、絶縁信頼性を更に高くすること
ができる。勿論、この場合も、巻線の放熱部分から集熱
部へ熱が伝わり易くなるから、巻線の冷却効率を大幅に
向上できる。
【0030】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、冷却パイプの集熱部を、金属により巻線と十分な接
触面積を有する形状例えば平板状や複数本の金属製パイ
プを並べた形状などに構成すると共に、冷却パイプのう
ちの少なくとも集熱部の冷媒流路に接続される部分を絶
縁材により構成したので、巻線の放熱部分から冷却パイ
プの集熱部へ熱が伝わり易くなり、巻線の冷却効率を大
幅に向上でき、構成の小形化及び軽量化を図ることがで
きるという優れた効果を奏する。
【0031】この場合、集熱部を複数本の金属製パイプ
間に磁性体を介装して構成することにより、磁束の大部
分を磁性体に通すことができ、渦電流損失を低減でき
る。更に、金属製の集熱部を巻線の所定部分と電気的に
接続して所定の電位に固定しておくことにより、金属製
の集熱部を静電遮蔽板としても兼用することができ、サ
ージ性電圧侵入時の巻線の初期電位分布を改善すること
も可能である。
【0032】また、冷却パイプの集熱部を、金属により
構成する代わりに、絶縁性を有すると共に高熱伝導性を
有するセラミックにより構成しても、巻線の放熱部分か
ら冷却パイプの集熱部へ熱が伝わり易くなり、巻線の冷
却効率を大幅に向上できると共に、十分な絶縁性能を得
ることができる。この場合、特に、渦電流損失が発生す
ることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す巻線全体の斜視図
【図2】巻線の部分縦断面図
【図3】集熱部の斜視図
【図4】本発明の第2の実施例を示す図3相当図
【図5】本発明の第3の実施例を示す図3相当図
【図6】図5中VI−VI線に沿う断面図
【図7】本発明の第4の実施例を示す図6相当図
【図8】従来構成を示す図1相当図
【図9】従来構成を示す図2相当図
【符号の説明】
11は絶縁筒、12は細管コンテナ、13は巻線、14
は間隔片、15は冷却パイプ、16は集熱部、18はシ
ート、21は集熱部、22はパイプ、24はパイプ、2
5はケイ素鋼板、26は集熱部を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 恭文 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会 社東芝 本社事務所内 (56)参考文献 特開 昭64−84699(JP,A) 特開 平5−29783(JP,A) 特開 昭57−118613(JP,A) 実開 平2−75716(JP,U) 特公 昭48−17806(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 27/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空管状の細管コンテナの内部に作動液
    を封入した非ループ型細管ヒートパイプで構成された巻
    線と、 前記非ループ型細管ヒートパイプの所定の放熱部分に密
    接させる集熱部と、外部熱交換器と、冷媒循環ポンプと
    を有し、内部を冷媒が循環するように構成された冷却パ
    イプとを備え、 前記集熱部を、金属により前記巻線と十分な接触面積を
    有する形状に構成すると共に、 前記冷却パイプのうちの少なくとも前記集熱部の冷媒流
    路に接続される部分を、絶縁材により構成したことを特
    徴とする静止誘導機器巻線の冷却構造。
  2. 【請求項2】 前記集熱部を平板状に構成したことを特
    徴とする請求項1記載の静止誘導機器巻線の冷却構造。
  3. 【請求項3】 前記集熱部を複数本の金属製パイプを並
    べて構成したことを特徴とする請求項1記載の静止誘導
    機器巻線の冷却構造。
  4. 【請求項4】 前記集熱部を複数本の金属製パイプを並
    べて構成すると共に、金属製パイプ間に磁性体を介装し
    て構成したことを特徴とする請求項1記載の静止誘導機
    器巻線の冷却構造。
  5. 【請求項5】 前記集熱部を静電遮蔽板として構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の静止誘導機器巻線の冷
    却構造。
  6. 【請求項6】 中空管状の細管コンテナの内部に作動液
    を封入した非ループ型細管ヒートパイプで構成された巻
    線と、 前記非ループ型細管ヒートパイプの所定の放熱部分に密
    接させる集熱部と、外部熱交換器と、冷媒循環ポンプと
    を有し、内部を冷媒が循環するように構成された冷却パ
    イプとを備え、 前記集熱部を、絶縁性及び高熱伝導性を有するセラミッ
    クにより前記巻線と十分な接触面積を有する形状に構成
    すると共に、 前記冷却パイプのうちの少なくとも前記集熱部の冷媒流
    路に接続される部分を、絶縁材により構成したことを特
    徴とする静止誘導機器巻線の冷却構造。
JP20743293A 1993-08-23 1993-08-23 静止誘導機器巻線の冷却構造 Expired - Fee Related JP3274241B2 (ja)

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